JP6711665B2 - 運搬台車 - Google Patents

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Description

本発明は、運搬台車に関するものである。
作業現場などでは物品を運搬するために運搬台車が用いられている。運搬台車は台車本体の下面の4隅にキャスターが取り付けられている。特許文献1には、キャスターの取付板を台車本体にリベットで取り付けることで、キャスターの取り付け作業を簡単に行える運搬台車が開示されている。
特開2011−046379号公報
このような運搬台車では、作業者の労力を軽減するために円滑に走行および旋回できることが求められている。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、走行性および旋回性を向上させた運搬台車を提供することを目的とする。
本発明の運搬台車は、台車本体部と、前記台車本体部の隅に配置される第1のキャスターと、前記4隅に配置されるキャスターのうち隣り合う2つのキャスターを一組として各組におけるキャスター同士の中央にそれぞれ配置される2つの第2のキャスターとを備えた運搬台車であって、前記第1のキャスターおよび前記第2のキャスターはそれぞれ、2つの車輪と、前記2つの車輪をそれぞれ独立して回転自在に支持する支持部と、を有し、該運搬台車を進行方向で見たときに、前記第1のキャスターの2つの車輪のうち該運搬台車の外側に位置する車輪と、前記第2のキャスターの2つの車輪のうち該運搬台車の内側に位置する車輪とが重なり合って配置されることを特徴とする。
本発明によれば、運搬台車の走行性および旋回性を向上させることができる。
運搬台車の平面図である。 運搬台車の底面図である。 運搬台車の側面図である。 運搬台車を後側から見た図である。 運搬台車を前側から見た図である。 キャスターの分解斜視図である。 キャスターの断面図である。 キャスターの断面図である。
本実施形態に係る運搬台車について図面を参照して説明する。
図1は運搬台車10の平面図である。図2は運搬台車10の底面図である。図3は運搬台車10の側面図である。図4は運搬台車10を後側から見た図である。図5は運搬台車10を前側から見た図である。以下の図面では便宜上、矢印Frを前側、矢印Rrを後側、矢印Rを右側、矢印Lを左側として図示する。ただし、運搬台車10は、走行面上を前後左右の何れの方向にも走行することができる。
運搬台車10は、台車本体部20と、走行部30とを備えている。
台車本体部20は、複数のフレーム部などが連結して構成され、平面視で見て左右方向よりも前後方向に長く、一対の長辺と一対の短辺からなる矩形状である。図1および図2に示すように、台車本体部20は、前側フレーム部21a、後側フレーム部21b、右側フレーム部21c、左側フレーム部21d、コーナ部材22、補強フレーム部(補強部)25a,25b,25c等を有している。
前側フレーム部21a、後側フレーム部21b、右側フレーム部21c、左側フレーム部21dは、例えばアルミニウム合金製の角状の中空状パイプ等を用いることができる。また、コーナ部材22は、例えば押出し成形により形成されるアルミニウム合金製である。コーナ部材22は、上方に開口する挿入孔23と、下方を閉塞するストッパ部24とを有する。コーナ部材22の挿入孔23には、手押部材が挿入可能である。挿入孔23に挿入された手押部材の下端はストッパ部24によって支持される。手押部材は、例えば、鉄製またはアルミニウム合金製で断面円形の直線状のパイプ、いわゆる単管パイプが適用できる。
前側フレーム部21a、後側フレーム部21b、右側フレーム部21c、および、左側フレーム部21dは、コーナ部材22により4つの角部で結合されることで、矩形状の四方のフレーム枠を構成する。フレーム枠内は複数の補強フレーム部25a,25b,25cが前後左右方向に付き合わされ、ネジ、リベット、溶接などで接合されることで補強される。補強フレーム部25a,25b,25cは、例えばアルミニウム合金製の角状の中空状パイプや断面凹凸状のプレートなどを用いることができる。ここでは、前後方向に長尺な2本の補強フレーム部25a,25bに対して左右方向に短尺な12本の補強フレーム部25cを接合することで、平面視で見て前後方向に3列、左右方向に4列に区分けされた複数の矩形状の空間26が形成される。
また、台車本体部20は、複数の空間26のうち後述する取付板32A,32Bによって閉塞されていない空間26の上部に載置板27が取り付けられる。載置板27は運搬物を載置するための平面状の板である。載置板27は、各フレーム部や各補強フレーム部にリベットやネジにより結合される。
走行部30は、台車本体部20および運搬物の荷重を支持しながら走行面を走行する。走行部30は、複数のキャスター31A,31Bを有している。図2に示すように、走行部30は、台車本体部20の4隅に配置される4つのキャスター31Aと、前後方向の中央であって左右に離れて配置される2つのキャスター31Bとの6つのキャスターを有する。キャスター31A,31Bは、空間26を下側から塞ぐような態様で各フレーム部や各補強クレーム部に結合された取付板32A,32Bを介して台車本体部20に取り付けられる。
ここで、4隅に配置されるキャスター31Aは、使用者の操作に応じてブレーキを掛けたり、ブレーキを解除したりすることができるブレーキ付キャスターである。一方、中央に配置されるキャスター31Bは、ブレーキなしキャスターである。
本実施形態のキャスター31A,31Bは、それぞれ2つの車輪33a,33bを有している。2つの車輪33a,33bは同一サイズであって、並列した状態でそれぞれ独立して回転可能に支持される。すなわち、車輪33aと車輪33bとの間で回転速度が異なるように回転させることができると共に、車輪33aを一方側に回転させると同時に車輪33bを他方側に回転させることができる。また、車輪33aと車輪33bとの間には隙間が形成される。隙間は各車輪の幅寸法よりも狭く、更には各車輪の幅寸法の1/2よりも狭く、車輪33a,33b同士が近接している。
ここで、同じサイズかつ同じ耐荷重のキャスターで、1つのみの車輪を有する場合と、本実施形態のように2つの車輪33a,33bを有する場合とを比較する。2つの車輪33a,33bを有する場合には、1つのみの車輪を有する場合に比べて、幅狭な車輪を採用することができる。したがって、2つの車輪33a,33bを有する場合には、車輪33a,33bの接地面積を小さくすることができるために、摩擦を低減でき、運搬台車10の走行性を向上させることができる。
また、運搬台車10がカーブを走行する場合には、車輪33a,33bのうち何れか一方を外輪とし、他方を内輪として機能させることができる。したがって、外輪の回転数を増やし、内輪の回転数を減らすようにカーブを走行できることから、運搬台車10を円滑に走行させることができる。
また、運搬台車10をその場で旋回させる場合には、6つのキャスター31A,31Bのうち旋回中心から遠い側のキャスターは、カーブを走行するときと同様に、外輪の回転数を増やし、内輪の回転数を減らすように旋回する。一方、6つのキャスター31A,31Bのうち旋回中心に近い側のキャスターは、車輪33aが一方側に回転し、車輪33bが他方側に回転することで、摩擦を低減させた状態で旋回できるので、運搬台車10の旋回性を向上させることができる。狭い作業現場では、運搬台車10をその場で旋回させることが多く、この場合には中央のキャスター31Bが旋回中心に近くなる場合が多く、中央のキャスター31Bが2つの車輪33a,33bを有することで、より旋回性を向上させることができる。
また、図2に示すように、前後方向に沿って直線L1およびL2を描くと、直線L1,L2に前側のキャスター31Aの外側の車輪33aと、中央のキャスター31Bの内側の車輪33bと、後側のキャスター31Bの外側の車輪33aとが重なる。すなわち、進行方向から見たときに、キャスター31Aの車輪33aとキャスター31Bの車輪33bとが重なり合う位置に配置されている。したがって、2つの中央のキャスター31Bの左右の間隔が、4つのキャスター31Aの左右の間隔よりも広く確保され、運搬台車10を安定して走行させることができる。一方、2つの中央のキャスター31Bの左右の間隔を広げすぎないことで、中央のキャスター31Bが障害物と衝突することを防止することができる。
一方、キャスター31A,31Bが2つの車輪33a,33bを有することで、車輪33aと車輪33bとの間に異物が挟まってしまい、運搬台車10の走行性が低下したり、ブレーキの利きが低下したりしてしまう虞がある。
本実施形態のキャスター31A,31Bは、車輪33aと車輪33bとの間に挟まった異物を除去することができる機能を備えている。以下では、キャスター31Aの構成について具体的に説明する。なお、キャスター31Bは、キャスター31Aからブレーキの機能を省略した構成であり、具体的な説明は省略する。
図6は、キャスター31Aの分解斜視図である。
キャスター31Aは、2つの車輪33a,33b、支持部34、ブレーキペダル39、除去部材43などを有している。
車輪33a,33bは、それぞれ同一の構成および寸法であって、内部にベアリングが内蔵されたホイール部と、ホイール部の外周に嵌め込まれたタイヤ部とを有する。
支持部34は、車軸35を介して2つの車輪33a,33bをそれぞれ独立して回転自在に支持する。支持部34は、フォーク部材36と、ペダル保持部材37とを有する。
フォーク部材36は、例えば鋼板をプレス成形することによって形成される。フォーク部材36は、並列した2つの車輪33a,33bの両側に位置する一対の軸支部36aと、一対の軸支部36aを車輪33a,33bの上側で連結させた円形の天板36bとで一体的に形成される。また、一対の軸支部36aにはそれぞれ、車軸35が挿通される車軸孔36cと、ペダル保持部材37を支持するための軸孔36dとが形成される。一対の軸支部36a間に車輪33a,33bを位置させ、車軸孔36cと車輪33a,33bに車軸35を挿通させ、車軸35の両端を一対の軸支部36aで支持することで、フォーク部材36は車輪33a,33bをそれぞれ独立して回転可能に支持する。フォーク部材36では一対の軸支部36a間に車輪33a,33bを位置させることで、車輪33a,33bが障害物に衝突することを防止できる。
ペダル保持部材37は、例えば鋼板をプレス成形することによって形成される。ペダル保持部材37は、2つの車輪33a,33bの両側にそれぞれ位置する一対の側壁37aと、一対の側壁37aを上側で連結した連結板37bとで一体的に形成される。一対の側壁37aは、連結板37bから二股状の第1支持部37cと第2支持部37dとが異なる方向に向かって延出して形成される。第1支持部37cの先端側には、フォーク部材36の車軸孔36cと連通し、車軸35が挿通される軸孔37eが形成される。一方、第2支持部37dの先端側には、フォーク部材36の軸孔36dと連通し、軸部材38が挿通される軸孔37fが形成される。
また、側壁37aの上部であって、連結板37bに近接した位置には、ブレーキペダル39を揺動可能に支持するための支持孔37gが形成される。また、側壁37aの支持孔37gの下側には、略前後方向に長い長孔37hが形成される。
ペダル保持部材37が車軸35および軸部材38を介してフォーク部材36により支持された状態では、連結板37bは後部に向かうにしたがって下側に傾斜する。
また、ペダル保持部材37は、軸孔37fを挿通する軸部材38を介して付勢部材としての板バネ40を支持している。板バネ40は、例えばステンレス鋼板をプレス成形することによって形成される。板バネ40は、軸部材38が挿通される支持孔40aと、支持孔40aからそれぞれ異なる方向に延出する一端部40bおよび他端部40cとが形成される。他端部40cの先端側には、一部が上方向に突出する突出部40dが板幅方向に沿って形成される。支持孔40aの軸線方向における中央には溝部40eが形成される。
ブレーキペダル39は、例えば鋼板をプレス成形することによって形成される。ブレーキペダル39は、ペダル本体39aと、ペダル本体39aから一体で延出する操作部としての操作片39bとを有する。
ペダル本体39aは、車輪33a,33bの両側にそれぞれ位置する一対の側壁39cと、一対の側壁39cを上部で連結した連結板39dとで一体的に形成される。後側からキャスター31Aを見た場合に、ブレーキペダル39は車輪33a,33bと重なり合う位置に配置される。また、一対の側壁39c間の距離は、ペダル保持部材37の一対の側壁39a間の距離よりも狭く形成されている。したがって、ブレーキペダル39は連結板39dをペダル保持部材37の連結板37bと重なるようにして、ペダル保持部材37内に位置させることができる。また、側壁39cの前部かつ上部には、ペダル保持部材37の支持孔37gと連通し、軸部材41が挿通される揺動孔39eが形成される。軸部材41を支持孔37gおよび揺動孔39eに挿通させることで、ペダル保持部材37は軸部材41を中心にしてブレーキペダル39を揺動可能に支持する。また、側壁39cの揺動孔39eの下側には、ペダル保持部材37の長孔37hと連通し、軸部材42が挿通される軸孔39fが形成される。ブレーキペダル39が揺動することで、軸部材42も連動してペダル保持部材37の長孔37h内を移動する。なお、軸部材42は、板バネ40の他端部40cの上面に常に接している。
操作片39bは、略板状であって、使用者の足などでブレーキペダル39の上下の揺動が操作される。操作片39bは、ペダル本体39aの連結板39dの後部から斜めに延出して形成される。操作片39bは、連結板39dの板幅と略同一の板幅の矩形状に形成される。
除去部材43は、車輪33aと車輪33bとの間に挟まった異物を除去する。除去部材43は、例えば鋼板をプレス成形することによって形成される。除去部材43は、車輪33a,33bの幅寸法よりも薄い板状あるいは棒状であり、車輪33aと車輪33bとの間の隙間に配置される。除去部材43は、一方側の端部43aに車軸35が挿通される孔43bと、他方側の端部43cに軸部材38が挿通される孔43dとを有する。また、除去部材43は、一方側の端部43aと他方側の端部43cとの間に形成されるエッジ面が、異物と突き当たる除去部43eとして機能する。孔43bに車軸35が挿通され、孔43dに軸部材38が挿通されることで、除去部材43は車軸35と軸部材38とに架け渡された状態で支持される。このとき、除去部材43のうち、他方側の端部43cは板バネ40の溝部40e内に配置される。
また、フォーク部材36の天板36bは、上下から上皿部材45と下皿部材46とにより挟持される。図7は、キャスター31Aの断面図である。図7に示すように、天板36bの中央にはキャスター31Aの旋回軸Cと同軸状に挿通孔36eが形成される、また、天板36bの上面には複数のベアリング47、下面には複数のベアリング48を安定して配置できるように旋回軸Cを中心に環状の収容溝が形成される。
上皿部材45は、天板36bよりも大きな円形に形成され、中央には旋回軸Cと同軸状に挿通孔45aが形成される。また、上皿部材45は、下面にベアリング47を安定して配置するために環状の収容溝が形成される。
下皿部材46は、天板36bよりも小さな円形に形成され、中央には旋回軸Cと同軸状に挿通孔46aが形成される。また、下皿部材46は、上面にベアリング48を安定して配置するために環状の収容溝が形成される。
ここで、上皿部材45と下皿部材46とは、挿通孔45aおよび挿通孔46aの近辺で両者が相対的に回転しないように一体的に結合されている。したがって、天板36b、すなわちフォーク部材36は、上皿部材45および下皿部材46に対して、ベアリング47,48を介して旋回軸Cを中心に旋回可能である。
このように構成されるキャスター31Aの上皿部材45の挿通孔45a、天板36bの挿通孔36e、下皿部材46の挿通孔46a、取付板32Aの図示しない挿通孔をそれぞれ連通させて、ボルトを挿通させた後にナットで締結することで、取付板32Aにキャスター31Aを取り付ける。
一方、キャスター31Bは、キャスター31Aのうちフォーク部材36、ブレーキペダル39、板バネ40、軸部材41および軸部材42を省略した構成である。したがって、キャスター31Bでも、キャスター31Aと同様、除去部材43が車軸35と軸部材38とに架け渡された状態で支持される。このように構成されるキャスター31Bを取付板32Bに取り付ける。
最後に、空間26を閉塞するように取付板32Aおよび取付板32Bを台車本体部20の所定の位置にリベットやネジで取り付けることで、運搬台車10を構成する。
ここで、キャスター31Aについて、ブレーキを解除している状態からブレーキを掛ける状態までの各部材の動作について図7を参照して説明する。
図7に示すように、ブレーキを解除した状態では、ブレーキペダル39は軸部材41を中心として上昇した位置にある。ここでは、板バネ40の一端部40bが天板36bに対して接し、他端部40cが板バネ40自身の付勢力によって軸部材42のみに接している。すなわち、車輪33a,33bは何れの部材にも接触していないために、車輪33a,33bが自由に回転できる、ブレーキが解除された状態である。
一方、使用者が足でブレーキペダル39の操作片39bを下側に踏み込むように操作することで、ブレーキペダル39は板バネ40の付勢および各部材間の摩擦力に抗して軸部材41を中心に下側に向かって揺動する。このとき、ブレーキペダル39の移動に伴って軸部材42は板バネ40の突出部40dに向かって長孔37h内を移動する。
軸部材42が、板バネ40の突出部40dの頂点を乗り越えるほど長孔37h内を移動することで、板バネ40は軸部材42によって車輪33a,33b側に向かって押し込まれる。したがって、板バネ40の下面が車輪33a,33bの外周面を強固に押圧するために、車輪33a,33bが回転できない、ブレーキが掛けられた状態となる。
次に、キャスター31Aについて、除去部材43が車輪33aと車輪33bとの間に挟まった異物を除去するときの作用について説明する。図7に示すように、走行面に異物として例えば建築資材などの破片Dが放置されており、運搬台車10の走行中に車輪33aと車輪33bとの間の隙間に挟まったものとする。破片Dが挟まったままでは、破片Dを介して車輪33aと車輪33bとが一体で回転してしまうために走行性が低下してしまう。また、ブレーキを掛けたときに板バネ40が破片Dを押圧してしまった場合には、十分に車輪33a,33bを押圧することができずブレーキの利きが低下してしまう。
図8は、除去部材43が破片Dを除去するときの状態を示す断面図である。
車輪33aと車輪33bとの間に挟まった破片Dは、車輪33a,33bの回転に伴って除去部材43に向かって回転する。破片Dが除去部材43の除去部43eに突き当たることで、車輪33aと車輪33bとの間から離脱する。このとき、除去部材43の除去部43eは、鉛直線に対して上部が傾斜するように、換言すると上側になるほど前方に向かうように傾斜している。したがって、破片Dは車輪33a,33bの外周側に向かって掻き出されることで、キャスター31Aの外部に排出される。
また、除去部材43は車輪33aと車輪33bとの間に位置し、車軸35から外周側に向かって延出している。したがって、破片Dが車軸35に近接する位置に挟まっている場合であっても、破片Dを除去部材43に突き当てることができ、挟まった破片Dを除去することができる。
また、除去部材43は、支持部34のフォーク部材36に支持された軸部材38から車輪33aと車輪33bとの間に向かって延出している。したがって、破片Dが外周面に近接した位置に挟まっている場合であっても、破片Dを除去部材43に突き当てることができ、挟まった破片Dを除去することができる。
また、除去部材43は、車輪33aと車輪33bとの間に位置することで、車輪33aと車輪33bとが互いに直接接触することを防止できる。また、除去部材43は、板状あるいは棒状であるために安価に製造することができると共に、両端が車軸35と軸部材38によって支持されていることから強度を保つことができる。
ここでは、キャスター31Aについて説明したが、キャスター31Bでも、同様に除去部材43が車輪33aと車輪33bとの間に挟まった破片Dを除去することができる。
以上、本発明を上述した実施形態により説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更などが可能である。
上述した実施形態では、4隅に配置されるキャスター31Aのうち隣り合う2つのキャスター31Aを一組として各組におけるキャスター31A同士の中央にそれぞれキャスター31Bを配置することで、6つのキャスター31A,31Bを配置する場合について説明したが、この場合に限られない。キャスター31A,31Bの数は、運搬台車10の用途などに応じて自由に変更することができる。例えば、台車本体部20の4隅のみにキャスター31Aを配置してもよく、6つ以上のキャスターを配置してもよい。6つ以上のキャスターを配置する場合には、何れのキャスターも2つの車輪33a,33bと、除去部材43と、を有していることが好ましい。
上述した実施形態では、キャスター31Aはフォーク部材36とペダル保持部材37とで支持部34を構成する場合について説明した。このように別体で構成することで、キャスター31A,31Bのフォーク部材36を共通させることができる。ただし、この場合に限られず、キャスター31Aのフォーク部材36とペダル保持部材37とが一体であってもよい。
上述した実施形態では、運搬台車10が載置板27を有する場合について説明したが、この場合に限られず、載置板27を省略してもよい。
10:運搬台車 20:台車本体部 31A,31B:キャスター 32A,32B:取付板 33a,33b:車輪 34:支持部 35:車軸 43:除去部材

Claims (3)

  1. 台車本体部と、前記台車本体部の4隅に配置される第1のキャスターと、前記4隅に配置されるキャスターのうち隣り合う2つのキャスターを一組として各組におけるキャスター同士の中央にそれぞれ配置される2つの第2のキャスターとを備えた運搬台車であって、
    前記第1のキャスターおよび前記第2のキャスターはそれぞれ、
    2つの車輪と、
    前記2つの車輪をそれぞれ独立して回転自在に支持する支持部と、を有し、
    該運搬台車を進行方向で見たときに、前記第1のキャスターの2つの車輪のうち該運搬台車の外側に位置する車輪と、前記第2のキャスターの2つの車輪のうち該運搬台車の内側に位置する車輪とが重なり合って配置されることを特徴とする運搬台車。
  2. 台車本体部と、前記台車本体部の少なくとも4隅に配置されるキャスターとを備えた運搬台車であって、
    前記キャスターは、
    2つの車輪と、
    前記2つの車輪にそれぞれ挿通される一つの車軸と、
    前記車軸の両端を支持し、前記2つの車輪をそれぞれ独立して回転自在に支持する支持部と、
    前記2つの車輪の間に挟まった異物を除去する除去部材と、を有し、
    前記除去部材は、前記2つの車輪の間で前記車軸に取り付けられていることを特徴とする運搬台車。
  3. 前記除去部材は、前記2つの車輪の間に向かって延出した状態で前記支持部に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の運搬台車。
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