JP2013166446A - キャスタ輪 - Google Patents

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Toshiyuki Ueno
俊幸 上野
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】比較的簡易な構造にて、180度の反転動作を円滑に行うことができるキャスタ輪を提供することにある。
【解決手段】軸受け34,35により車輪32,33が回転可能に設けられた車輪30を支持するプレート状の車軸支持部材20と、車軸30に貫通して設けられた球状部材31とを具備し、車軸支持部材20に、その表裏を貫通し、前後方向に長径をなす長円孔22を設け、球状部材31を長円孔22に配置することにより、球状部材31を介して車軸30を車軸支持部材20に支持させるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、無人搬送車や手押し台車などに取り付けられるキャスタ輪に関する。
無人搬送車や手押し台車は、工場や倉庫や物流センタなどにて、ワークなどを搬送する装置として利用され、旋回動作を行う機構として旋回キャスタを具備している。この種の旋回キャスタは種々開発されている。
例えば特許文献1には、支持枠に旋回自在に支持される旋回部材と、旋回部材の枠体の開口部に受け入れられて水平方向の移動が案内される車軸を有する車輪と、旋回部材の中間部に揺動可能にピン結合され、二股部に車軸を受入れる揺動カム部材と、揺動カム部材の傾動を付勢するスプリングとを備えた旋回キャスタが開示されている。
実公平8−4322号公報(明細書の第2頁右欄第6行〜同欄第41行、[図1],[図2]など参照)
しかしながら、上述した特許文献1記載のキャスタ輪では、台車の上下動を与えることなく、通常時の車輪を安定位置に保持しつつ、旋回動作を円滑に行うことができるものの、構成部品が多数である上に、構造が複雑であり、コスト増を招いてしまう。
従って、本発明は、前述した問題に鑑み提案されたもので、比較的簡易な構造にて、180度の反転動作を円滑に行うことができるキャスタ輪を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する第1の発明に係るキャスタ輪は、
軸受けにより車輪が回転可能に設けられた車軸を支持するプレート状の車軸支持部材と、
前記車軸に貫通して設けられた球状部材とを具備し、
前記車軸支持部材に、その表裏を貫通し、前後方向に長径をなす長円孔を設け、
前記球状部材を前記長円孔に配置することにより、前記球状部材を介して前記車軸を前記車軸支持部材に支持させるようにした
ことを特徴とする。
前述した課題を解決する第2の発明に係るキャスタ輪は、
第1の発明に係るキャスタ輪であって、
前記車軸支持部材に前記長円孔を包含する溝部を設ける一方、前記車軸に貫通し前記球状部材に隣接してガイド部材を設け、
前記溝部内に前記ガイド部材を配置する
ことを特徴とする。
前述した課題を解決する第3の発明に係るキャスタ輪は、
第2の発明に係るキャスタ輪であって、
前記ガイド部材は、前記溝部よりも小さい形状である
ことを特徴とする。
前述した課題を解決する第4の発明に係るキャスタ輪は、
第1乃至第3の何れか1つの発明に係るキャスタ輪であって、
前記長円孔の上部が平坦に形成される
ことを特徴とする。
前述した課題を解決する第5の発明に係るキャスタ輪は、
第1乃至第3の何れか1つの発明に係るキャスタ輪であって、
前記長円孔の上部が前記球状部材の球面部に沿う曲面に形成される
ことを特徴とする。
前述した課題を解決する第6の発明に係るキャスタ輪は、
第1乃至第5の何れか1つの発明に係るキャスタ輪であって、
前記長円孔の下部が平坦に形成される
ことを特徴とする。
前述した課題を解決する第7の発明に係るキャスタ輪は、
第2乃至第6の何れか1つの発明に係るキャスタ輪であって、
前記溝部は、その前縁部および後縁部から前記長円孔に向けてテーパ状に形成されている
ことを特徴とする。
本発明に係るキャスタ輪によれば、上述した構成にしたことで、比較的簡易な構成にて、180度の反転動作を円滑に行うことができる。
本発明の第一番目の実施形態に係るキャスタ輪の平面図である。 キャスタ輪の左側面図である。 キャスタ輪の一部切欠断面図である。 キャスタ輪が往復移動するときの作用を説明するための図である。 キャスタ輪が凸凹路面を走行するときの作用を説明するための図である。 キャスタ輪が具備する球状部材近傍における上下方向の断面図である。 キャスタ輪が具備する球状部材近傍における前後方向の断面図である。 本発明の第二番目の実施形態に係るキャスタ輪の左側面図である。 キャスタ輪が往復移動するときの作用を説明するための図である。 キャスタ輪が凸凹路面を走行するときの作用を説明するための図である。 キャスタ輪が具備する球状部材近傍における上下方向の断面図である。 本発明の第三番目の実施形態に係るキャスタ輪の左側面図である。 キャスタ輪が往復移動するときの作用を説明するための図である。 キャスタ輪の一部切欠断面図である。 キャスタ輪が凸凹路面を走行するときの作用を説明するための図である。 キャスタ輪が具備する球状部材近傍における上下方向の断面図である。 キャスタ輪が具備する球状部材近傍における前後方向の断面図である。 本発明の第四番目の実施形態に係るキャスタ輪の平面図である。 キャスタ輪の左側面図である。 キャスタ輪が往復移動するときの作用を説明するための図である。
本発明に係るキャスタ輪の各実施形態について、詳細に説明する。
[第一番目の実施形態]
本発明の第一番目の実施形態に係るキャスタ輪について、図1〜図7を参照して説明する。
本実施形態に係るキャスタ輪は、図1〜4に示すように、板状取付け部1(取付け用基部)および軸体10に対して旋回可能に支持する支持枠4(旋回基部)と、支持枠4に固定され、車軸30を回転可能に支持する車軸支持具20(車軸取付け基部)とを具備する。なお、板状取付け部1は、荷物などを支持する荷台などに取付け可能なものである。
支持枠4は、天井板部5と底板部6と側板部7,8で構成される。天井板部5と底板部6とは、一方側が側板部7で連結され、他方側が側板部8で連結される。
支持枠4の天井板部5と板状取付け部1との間には、旋回用ベアリング2とガイド部材3が配置される。これにより、支持枠4が板状取付け部1に対して垂直方向を中心として旋回する。
軸体10は、板状取付け部1の貫通穴1aおよび天井板部5の貫通穴5aを貫通して配置される。天井板部5の下面部には、ベアリングインナレース13と、このベアリングインナレース13の外側を覆う内ベアリングケース14とが固定される。軸体10には、ベアリングアウタレース15が固定されるとともに、内ベアリングケース14の外側を覆う、上方開放の外ベアリングケース16がナット17で固定される。ベアリングインナレース13とベアリングアウタレース15との間に旋回用ベアリング12が配置される。これにより、支持枠4の天井板部5は軸体10に対して軸体10の軸心を中心として旋回する。なお、軸体10の一方の端部には円盤状の板部材11が連結される。円盤状の板部材11は、板状取付け部1の上部側に設けられた溝1b内に配置される。
車軸支持具20は支持枠4の底板部6の下部中央に設けられる。車軸支持具20は、キャスタ輪の前方側から後方側に亘って延在するプレート状の部材である。車軸支持具20には、キャスタ輪の前方側から後方側に亘って延在する溝部21(ガイド溝)が形成されている。溝部21には、車軸支持具20の表裏を貫通し、キャスタ輪の前後方向にて長径をなす長円孔22(貫通穴)が形成されている。溝部21は、上縁部21a、下縁部21b、前縁部21c、および後縁部21dから長円孔22に向けて徐々に浅くなるようにテーパ状に形成されている。長円孔22の上部22aおよび下部22bは平坦に形成される。これにより、後述する球状部材31を確実に支持することができる。
車軸30の両端部近傍には、軸受け34,35を介して車輪32,33がそれぞれ設けられる。これにより、車輪32,33が車軸30を中心として回転する。車軸30の端部に固定具36,37がそれぞれ設けられる。これにより、車輪32,33の脱落が防止される。
車軸30の軸方向の中央部に球状部材31が貫通して設けられる。球状部材31は、車軸支持具20の長円孔22の上部22aおよび下部22bに接する形状である。具体的には、球状部材31は、外側に凸となる球面部31aを有する形状である。車軸30は長円孔22に挿通して配置されると共に、球状部材31が車軸支持具20の長円孔22内に配置される。
車軸30には、球状部材31に隣接してガイド部材40,40が取り付けられる。ガイド部材40,40は、球状部材31と車輪32,33(軸受け34,35)との間にそれぞれ配置される。ガイド部材40は固定部41とガイド部42とを有する。固定部41は車軸30が挿通する筒状に形成され、車軸30に固定される。ガイド部42は溝部21より小さい円板形状であって、固定部41の一側部に設けられる。これにより、車軸30の軸方向にてキャスタ輪の小型化を図ることができる。ガイド部42の一側面部の縁部近傍にテーパ部43が設けられる。よって、ガイド部材40を球状部材31に隣接して車軸30に組み付けることにより、ガイド部材40のガイド部42は、車軸支持具20の溝部21内を移動可能になる。これにより、球状部材31の車軸支持部材20の長円孔22からの脱落が防止される。
ここで、上述した構成のキャスタ輪にて、凸凹の路面を走行したときの車軸支持具20と車軸30との関係について、図5〜図7を参照して具体的に説明する。図5〜図7にて、平坦な路面を走行したときを実線で示し、凸凹の路面を走行したときを2点鎖線で示している。
平坦な路面を走行するときには、左車輪32の軸心と右車輪33の軸心とが同じ高さとなり車軸30が水平に配置される。球状部材31の左右に配置されるガイド部材40は、図6にて実線で示されるように、上下方向にて溝部21の略中央に配置される。
凸凹の路面を走行して左右の車輪の車軸の高さが異なるとき、例えば、左車輪32よりも右車輪33が上方となるような路面を走行したときには、左車輪32および右車輪33に応じて車軸30が水平に対して傾斜角を持つように傾いて配置される。球状部材31の右側に配置される右側のガイド部材40は、図6にて2点鎖線で示されるように、溝部21内にて球状部材31の左側に配置される左側のガイド部材40よりも上方に配置される。これは、車軸30が球状部材31により支持されておりあらゆる方向へ円滑に傾くことができるとともに、球状部材31の左右に配置されるガイド部材40,40により球状部材31が車軸支持具20の長円孔22内で保持されるためである。
上述したようにガイド部材40が球状部材31に隣接して配置されることにより、車軸30に取り付けられる左右の車輪32,33が凸凹の路面を走行しても、当該路面に追随して左右の車輪32,33が上下動することができる。よって、円滑な走行が可能となる。
ここで、上述した構成のキャスタ輪にて、180度反転する(往復動する)ときの動作について説明する。
例えば、キャスタ輪が取り付けられる台車が図4の図中右方向へ移動しているときには、車軸30が長円孔22に沿って移動し当該長円孔22の一方の端部側(図4にて左端部側)に配置される。このとき、図7に示すように、ガイド部材40のテーパ部43により溝部21の前縁部21c側に円滑に案内されて、ガイド部材40が溝部21の前縁部21c側に係止される。これにより、台車が図4の図中右方向へ移動するときに、車軸30のがたつきが防止される。そして、この状態にて180度反転し、台車が図4の図中右方向と正反対の方向(図4の図中左方向)へ移動するときには、車軸30が長円孔22に沿って移動し当該長円孔22の他方の端部側(図4にて右端部側)に配置される。このとき、ガイド部材40のガイド部43により溝部21の後縁部21d側に円滑に案内されて、ガイド部材40が溝部21の後縁部21dに係止される。これにより、台車が図4の図中左方向へ移動するときに、車軸30のがたつきが防止される。このように、車軸30に作用する力の方向に応じて、車軸30が長円孔22の一方の端部側または他方の端部側に配置されることになり、180度反転する動作を円滑に行うことができる。
したがって、本実施形態に係るキャスタ輪によれば、上述した部材を具備することにより、比較的簡易な構成にて、180度の反転動作を円滑に行うことができる。
[第二番目の実施形態]
本発明の第二番目の実施形態に係るキャスタ輪について、図8〜図11を参照して説明する。
本発明の第二番目の実施形態に係るキャスタ輪は、上述した第一番目の実施形態に係るキャスタ輪にて、長円孔の上部側の形状を変更し、車軸支持具を2つの部材で構成したものであり、これ以外は、第一番目の実施形態に係るキャスタ輪と同一部材を具備する。本実施形態では、第一番目の実施形態に係るキャスタ輪と同一部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
本発明の第二番目の実施形態に係るキャスタ輪は、図8および図9に示すように、車軸支持具50(車軸取付け基部)を具備する。
車軸支持具50は支持枠4の底板部6の下部に設けられる。車軸支持具50は、キャスタ輪の前方側から後方側に亘って延在するプレート状の部材である。車軸支持具50には、キャスタ輪の前方側から後方側に亘って延在する溝部51(ガイド溝)が形成されている。溝部51には、車軸支持具50の表裏を貫通し、キャスタ輪の前後方向にて長径をなす長円孔52(貫通穴)が形成されている。溝部51は、上縁部51a、下縁部51b、前縁部51c、および後縁部51dから長円孔52に向けて徐々に浅くなるようにテーパ状に形成されている。
車軸支持具50は、上部側車軸支持片53と下部側車軸支持片54の上下2つの部材で構成される。上部側車軸支持片53と下部側車軸支持片54は、ボルトなどで固定される。
上部側車軸支持片53は、溝部51の上縁部51aおよび長円孔52の上部52aを含む形状である。長円孔52の上部52aは、車軸30の軸方向の中央部に取り付けされる円状部材31の球面部31aに沿う形状に形成されている。これにより、長円孔53の上部53aと球状部材31の球面部31aとの接触面圧を低く抑えることができる。下部側車輪支持片54は、溝部51の下縁部51bおよび長円孔52の下部52bを含む形状である。
よって、上部側車軸支持片53の長円孔52に車軸30の円状部材31を嵌め込んだ後、上部側車軸支持片53に下部側車軸支持片54を取り付けることで、車軸支持具50に車軸30を組み付けることができる。
ここで、上述した構成のキャスタ輪にて、凸凹の路面を走行したときの車軸支持具50と車軸30との関係について図10および図11を参照して具体的に説明する。図10および図11にて、平坦な路面を走行したときを実線で示し、凸凹の路面を走行したときを2点鎖線で示している。
平坦な路面を走行するときには、左車輪32の軸心と右車輪33の軸心とが同じ高さとなり車軸30が水平に配置される。球状部材31の左右に配置されるガイド部材40は、図11にて実線で示されるように、上下方向にて溝部51の略中央に配置される。
凸凹の路面を走行して左右の車輪の車軸の高さが異なるとき、例えば、左車輪32よりも右車輪33が上方となるような路面を走行したときには、左車輪32および右車輪33に応じて車軸30が水平に対して傾斜角を持つように傾くように配置される。球状部材31の右側に配置される右側のガイド部材40は、図11にて2点鎖線で示されるように、溝部51内にて球状部材31の左側に配置される左側のガイド部材40よりも上方に配置される。これは、車軸30が球状部材31により支持されておりあらゆる方向へ円滑に傾くことができるとともに、球状部材31の左右に配置されるガイド部材40,40により球状部材31が車軸支持具50の長円孔52内で保持されるためである。
上述したようにガイド部材40が球状部材31に隣接して配置されることにより、車軸30に取り付けられる左右の車輪32,33が凸凹の路面を走行しても、当該路面に追随して左右の車輪32,33が上下動することができる。よって、円滑な走行が可能となる。
したがって、本実施形態に係るキャスタ輪によれば、上述した構成にしたことで、第一番目の実施形態に係るキャスタ輪と同様、比較的簡易な構成にて、180度の反転動作を円滑に行うことができる。
[第三番目の実施形態]
本発明の第三番目の実施形態に係るキャスタ輪について、図12〜図17を参照して説明する。
本発明の第三番目の実施形態に係るキャスタ輪は、上述した第二番目の実施形態に係るキャスタ輪にて、車軸支持具の長円孔の形状およびガイド部材の形状を変更したものであり、これ以外は、第二番目の実施形態に係るキャスタ輪と同一部材を具備する。本実施形態では、第二番目の実施形態に係るキャスタ輪と同一部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
本発明の第三番目の実施形態に係るキャスタ輪は、図12〜図14に示すように、車軸支持具60(車軸取付け基部)を具備する。
車軸支持具60は支持枠4の底板部6の下部に設けられる。車軸支持具60は、キャスタ輪の前方側から後方側に亘って延在するプレート状の部材である。車軸支持具60には、その表裏を貫通し、キャスタ輪の前後方向にて長径をなす長円孔62(貫通穴)が形成されている。長円孔62の上部側は、球状部材31の球面部31aに沿い、上方に向けて凸をなす曲面部61aと、曲面部31aの両端に連続し平坦をなす平坦部61bとを有する形状に形成されている。長円孔62の下部62cは平坦に形成されている。
車軸支持具60は、上部側車軸支持片63と下部側車軸支持片64の上下2つの部材で構成される。上部側車軸支持片63と下部側車軸支持片64は、ボルトなどで固定される。
上部側車軸支持片63は、長円孔62の曲面部62aと平坦部62bを含む形状である。これにより、長円孔63の曲面部63aと球状部材31の球面部31aとの接触面圧を低く抑えることができる。下部側車輪支持片64は、長円孔62の下部62cを含む形状である。
よって、上部側車軸支持片63の長円孔62に車軸30の円状部材31を嵌め込んだ後、上部側車軸支持片63に下部側車軸支持片64を取り付けることで、車軸支持具60に車軸30を組み付けることができる。
車軸30には、球状部材31に隣接してガイド部材70,70が取り付けられる。ガイド部材70は、球状部材31と車輪32,33(軸受け34,35)との間にそれぞれ配置される。ガイド部材70は車軸30に取り付けた状態にて長円孔62の平坦部62bよりも小さく車軸30が挿通する筒状に形成され、車軸30に固定される。これにより、球状部材31が、車軸30の軸心を中止として長円孔62の曲面部62aに沿って円滑にあらゆる方向に傾くことができる。また、ガイド部材70,70により球状部材31の位置決めを行うことができる。
ここで、上述した構成のキャスタ輪にて、凸凹の路面を走行したときの車軸支持具60と車軸30との関係について図15〜図17を参照して具体的に説明する。図15〜図17にて、平坦な路面を走行したときを実線で示し、凸凹の路面を走行したときを2点鎖線で示している。
平坦な路面を走行するときには、左車輪32の軸心と右車輪33の軸心とが同じ高さとなり車軸30が水平に配置される。球状部材31の左右に配置されるガイド部材70は、図15にて実線で示されるように、上下方向にて長円孔62の略中央に配置される。
凸凹の路面を走行して左右の車輪の車軸の高さが異なるとき、例えば、左車輪32よりも右車輪33が上方となるような路面を走行したときには、左車輪32および右車輪33に応じて車軸30が水平に対して傾斜角を持つように傾くように配置される。球状部材31の右側に配置される右側のガイド部材70は、図15にて2点鎖線で示されるように、長円孔62内にて球状部材31の左側に配置される左側のガイド部材70よりも上方に配置される。これは、車軸30が球状部材31により支持されておりあらゆる方向へ円滑に傾くことができるとともに、球状部材31の左右に配置されるガイド部材70,70が長円孔62の平坦部62bよりも小さいためである。
上述したようにガイド部材70が球状部材31に隣接して配置されることにより、車軸30に取り付けられる左右の車輪32,33が凸凹の路面を走行しても、当該路面に追随して左右の車輪32,33が上下動することができる。よって、円滑な走行が可能となる。
したがって、本実施形態に係るキャスタ輪によれば、上述した構成にしたことで、第一番目の実施形態に係るキャスタ輪と同様、比較的簡易な構成にて、180度の反転動作を円滑に行うことができる。
[第四番目の実施形態]
本発明の第四番目の実施形態に係るキャスタ輪について、図18〜図20を参照して説明する。
本発明の第四番目の実施形態に係るキャスタ輪は、上述した第一番目の実施形態に係るキャスタ輪にて、車輪の数量を変更し、車軸支持具を2つの部材で構成したものであり、これ以外は、第一番目の実施形態に係るキャスタ輪と同一部材を具備する。本実施形態では、第一番目の実施形態に係るキャスタ輪と同一部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
本発明の第四番目の実施形態に係るキャスタ輪は、支持枠4に固定され、車軸90を回転可能に支持する車軸支持具80(車軸取付け基部)を具備する。
車軸支持具80は、支持枠4の底板部6の下部に設けられ、キャスタ輪の前方側から後方側に亘るプレート状であって、左部側車軸支持片81と右部側車軸支持片82の左右2つの部材で構成される。
左部側および右部側車軸支持片81,82には、表裏を貫通し、キャスタ輪の前後方向にて長径をなすとともに、キャスタ輪の上下方向で車軸90の直径と同じ大きさにて短径をなす長円孔81a,82a(貫通穴)がそれぞれ形成されている。
車軸90の略中央には軸受け91を介して車輪92が設けられる。これにより、車輪92が車軸90を中心として回転する。車軸90の端部に固定具93,94がそれぞれ設けられる。これにより、車輪92の脱落が防止される。
車軸90にはガイド部材140,140が固定される。ガイド部材140,140は、車輪92と左部側車軸支持片81との間、および車輪92と右部側車軸支持片82との間にそれぞれ配置される。ガイド部材140は固定部141とガイド部142とを有する。固定部141は車軸90が挿通する筒状に形成され、車軸90に固定される。ガイド部142は長円孔81a,82aの短径より大きい円板形状であって、固定部141の一側部に設けられる。ガイド部142の一側面部の縁部近傍にテーパ部143が設けられる。
ここで、上述した構成のキャスタ輪にて、180度反転する(往復動する)ときの動作について説明する。
例えば、キャスタ輪が取り付けられる台車が図20の図中右方向へ移動しているときには、車軸90が長円孔81a(82a)に沿って移動し当該長円孔81a(82a)の一方の端部側(図20にて左端部側)に配置される。そして、この状態にて180度反転し、台車が図20の図中右方向と180度正反対方向(図20の図中左方向)へ移動するときには、車軸90が長円孔81a(82a)に沿って移動し当該長円孔81a(82a)の他方の端部側(図20にて右端部側)に配置される。このように、車軸90に作用する力の方向に応じて、車軸90が長円孔81a(82a)の一方の端部側または他方の端部側に配置されることになり、180度反転する動作を円滑に行うことができる。
したがって、本実施形態に係るキャスタ輪によれば、上述した構成にしたことで、第一番目の実施形態に係るキャスタ輪と同様、比較的簡易な構成にて、180度の反転動作を円滑に行うことができる。
本発明に係るキャスタ輪は、比較的簡易な構成にて、180度の反転動作を円滑に行うことができるため、無人搬送車や手押し台車などに取り付けられることにより、工場や倉庫や物流センタなどで利用される無人搬送車や手押し台車などで極めて有益に利用することができる。
1 板状取付け部
1a 貫通穴
1b 溝部
2 旋回用ベアリング
3 ガイド部材
4 支持枠
5 天井板部
6 底板部
7,8 側板部
10 軸体
11 板部材
12 旋回用ベアリング
13 ベアリングインナレース
14 内ベアリングケース
15 ベアリングアウタレース
16 外ベアリングケース
17 ナット
20 車軸支持具
21 溝部(ガイド部)
22 長円孔(貫通穴)
30 車軸
31 球状部材
31a 球面部
32,33 車輪
34,35 軸受け
36,37 固定具
40 ガイド部材
41 固定部
42 ガイド部
43 テーパ部
50 車軸支持具
51 溝部(ガイド溝)
52 長円孔(貫通穴)
53 上部側車軸支持具片
54 下部側車軸支持具片
60 車軸支持具
61 溝部(ガイド溝)
62 長円孔(貫通穴)
63 上部側車軸支持具片
64 下部側車軸支持具片
70 ガイド部材
80 車軸支持具
81 左部側車軸支持具片
82 右部側車軸支持具片
81a,82a 長円孔(貫通穴)
90 車軸
91 軸受け
92 車輪
93,94 固定具
140 ガイド部材
141 固定部
142 ガイド部
143 テーパ部

Claims (7)

  1. 軸受けにより車輪が回転可能に設けられた車軸を支持するプレート状の車軸支持部材と、
    前記車軸に貫通して設けられた球状部材とを具備し、
    前記車軸支持部材に、その表裏を貫通し、前後方向に長径をなす長円孔を設け、
    前記球状部材を前記長円孔に配置することにより、前記球状部材を介して前記車軸を前記車軸支持部材に支持させるようにした
    ことを特徴とするキャスタ輪。
  2. 請求項1に記載されたキャスタ輪であって、
    前記車軸支持部材に前記長円孔を包含する溝部を設ける一方、前記車軸に貫通し前記球状部材に隣接してガイド部材を設け、
    前記溝部内に前記ガイド部材を配置する
    ことを特徴とするキャスタ輪。
  3. 請求項2に記載されたキャスタ輪であって、
    前記ガイド部材は、前記溝部よりも小さい形状である
    ことを特徴とするキャスタ輪。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載されたキャスタ輪であって、
    前記長円孔の上部が平坦に形成される
    ことを特徴とするキャスタ輪。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載されたキャスタ輪であって、
    前記長円孔の上部が前記球状部材の球面部に沿う曲面に形成される
    ことを特徴とするキャスタ輪。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載されたキャスタ輪であって、
    前記長円孔の下部が平坦に形成される
    ことを特徴とするキャスタ輪。
  7. 請求項2乃至請求項6の何れか一項に記載されたキャスタ輪であって、
    前記溝部は、その前縁部および後縁部から前記長円孔に向けてテーパ状に形成されている
    ことを特徴とするキャスタ輪。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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