JP2007022254A - キャスタ及び台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヨーク部のガタつき量をより低減するとともに、耐荷重がより大きいキャスタ、及び当該キャスタを用いた台車を提供する。
【解決手段】旋回軸部材10とキャスタ取付プレート20と第1座金40とラジアルベアリング50と第2座金70と車輪を保持するヨーク部60を有する旋回車輪とを備える。キャスタ取付プレート20と第1座金40とラジアルベアリング50と第2座金70は、旋回軸部材10におけるフランジ部が形成された一方の側から順に同軸上に配置され、旋回軸部材10のフランジ部と他方の側との間で旋回軸方向に押圧されて固定されており、第1座金40においてラジアルベアリング50と接する側のベアリング当接面40mの外径の半径R40mは、外輪の内径の半径R50cよりも小さく、且つ旋回軸VZからボール50bの中心までの距離R50bよりも大きく形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、比較的重量物を搬送する台車に用いるキャスタ、及び当該キャスタを備えた台車に関する。
従来、車両の製造工場等の製造現場では、比較的重量のある種々の部品を台車に載せて牽引している。この場合、台車に載せる部品の総重量は、例えば100[kg]以上となる場合もあり、耐荷重の大きなキャスタ(水平方向に旋回可能な、例えば図1に示す外観のキャスタ)が台車の車輪に用いられている。
図9は、従来のキャスタ100における旋回軸部分の構造を示している。この従来の構造のキャスタ100は、キャスタ取付プレート120に旋回軸部材110が固定されており、旋回軸VZを中心としてヨーク部150(図示しない車輪が組み付けられている)が旋回する。しかし、従来の構造のキャスタ100は、耐荷重は満足するが、ベアリング部のボール130を受ける受け部材140と、ベアリング部のボール160を受ける旋回軸部材110とをかしめ加工で変形させて、それぞれボール130及びボール160を包み込むようにしているため、ボール130と受け部材140の間隙のばらつき及びボール160と旋回軸部材110の間隙のばらつきが大きくなりやすく、ガタつきが比較的大きい。
また特許文献1に記載した従来技術では、旋回軸方向に2つのスラストベアリングを配置し、グリース等の潤滑材を必要としないように、スラストベアリングのボールを受ける上下レース部を樹脂で形成し、ボールをセラミック製としたキャスタ用旋回軸支持装置が提案されている。
また特許文献2に記載した従来技術では、合成樹脂製のヨークにラジアルベアリングをインサート成型し、ヨークの開口部においてラジアルベアリングを係止する爪部を切除することでヨークからラジアルベアリングを外して分離することができるキャスタが提案されている。
特開平10−181302号公報 特開2002−347408号公報
図8に示す従来の構造のキャスタ100では、旋回軸部材110に対するヨーク部150のガタつき量が比較的大きく、搬送車両で台車を牽引した場合等にて、ヨーク部150及び車輪が旋回方向に振動する。しかも速度を増加すると、振動の周波数が上がり、振幅も大きくなる場合がある。この振動により、キャスタ100の旋回軸VZ周囲の部材の耐久性が低下し、比較的短い期間で破壊される場合がある。
また、特許文献1に記載したキャスタ用旋回軸支持装置では、スラストベアリングにてヨーク部のガタつき量は低減されている。しかし、グリース等の潤滑材を必要としないように、スラストベアリングのボールを受ける上下レース部を樹脂で形成しているため、耐荷重が小さく、車両の製造工場等の製造現場で使用する台車には適していない。
また、特許文献2に記載したキャスタでは、ラジアルベアリングにてヨーク部のガタつき量は低減されている。しかし、ヨーク等の各部材を金属等の剛性の高い部材で構成しても、ラジアルベアリングに旋回軸方向の応力がかかるため、ラジアルベアリングが破損しやすく、耐荷重が小さい。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、ヨーク部のガタつき量をより低減するとともに、耐荷重がより大きいキャスタ、及び当該キャスタを用いた台車を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのキャスタである。
請求項1に記載のキャスタは、旋回軸を中心軸として略円柱状の形状を有し、旋回軸方向の一方の側にフランジ部が形成された旋回軸部材と、前記フランジ部の外径よりも小さな内径を有するとともに前記旋回軸部材を挿通可能な孔部を有するキャスタ取付プレートと、前記旋回軸部材を挿通可能な内径を有する略環状の第1座金と、前記旋回軸部材を挿通可能な内径を有する内輪と、前記内輪との間に複数のボールを備えて前記内輪の周囲を旋回可能な外輪とを備えたラジアルベアリングと、前記旋回軸部材を挿通可能な内径を有する略環状の第2座金と、車輪及び前記車輪の車軸を保持するヨーク部を有する旋回車輪とを備える。
前記ヨーク部は、前記旋回軸部材を挿通可能な孔部を備えるとともに当該孔部と同軸上に前記外輪が固定されている。
前記キャスタ取付プレートと前記第1座金と前記ラジアルベアリングと前記第2座金は、前記旋回軸部材における前記フランジ部が形成された一方の側から順に同軸上に配置され、旋回軸部材のフランジ部と旋回軸部材の他方の側との間で旋回軸方向に押圧されて固定されており、前記第1座金において前記ラジアルベアリングと接する側の面を示すベアリング当接面の外径の半径は、前記外輪の内径の半径よりも小さく、且つ旋回軸から前記ボールの中心までの距離よりも大きく形成されている。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりのキャスタである。
請求項2に記載のキャスタは、請求項1に記載のキャスタであって、旋回軸方向における前記ラジアルベアリングの前記ボールと前記第1座金の前記ベアリング当接面との間の間隙を埋める隙間部材を備える。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりのキャスタである。
請求項3に記載のキャスタは、請求項1に記載のキャスタであって、更に、前記旋回軸部材を挿通可能な内径を有するスラストベアリングを備える。
第1座金において前記ラジアルベアリングと接する側の面を示すベアリング当接面の外径の半径は、前記外輪の内径の半径よりも小さく、前記スラストベアリングを、前記旋回軸部材の旋回軸と同軸上に配置し、前記ヨーク部と前記キャスタ取付プレートとの間に固定した構造を有する。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの台車である。
請求項4に記載の台車は、請求項1〜3のいずれかに記載の複数のキャスタと、車体フレームとを備え、前記車体フレームの底面に前記キャスタを取り付け、前記キャスタの旋回車輪が旋回軸を中心軸として任意の方向に旋回可能な台車である。
請求項1に記載のキャスタを用いれば、ラジアルベアリングの外輪にヨーク部を固定し、ラジアルベアリングの内輪を旋回軸部材に固定しているので、旋回軸部材に対するヨーク部のガタつき量をより低減することができる。また、ラジアルベアリングに旋回軸方向の応力がかかった場合、ラジアルベアリングのボールが、第1座金のベアリング当接面の方向に移動しようとするが、このベアリング当接面にボールが押さえ込まれるため、ラジアルベアリングの破損を防止することができ、耐荷重をより大きくすることができる。
これにより、耐荷重が高く、走行時の振動(旋回方向の振動)を抑制して耐久性も高いキャスタを容易に実現することができる。
また、請求項2に記載のキャスタによれば、ラジアルベアリングに旋回軸方向の応力がかかった場合において、ラジアルベアリングのボールをより適切にベアリング当接面にて押さえ込むことができ、ラジアルベアリングの破損をより適切に防止することができる。
また、請求項3に記載のキャスタによれば、更にスラストベアリングを追加し、旋回軸方向の応力をスラストベアリングで受ける構造としたことで、更に耐荷重を大きくすることができる。
また、請求項4に記載の台車によれば、請求項1〜3のいずれかに記載のキャスタを用いることで、ヨーク部のガタつき量がより低減され、更に耐荷重がより大きい台車を容易に実現することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明のキャスタ1の一実施の形態における概略外観図を示している。
本発明のキャスタ1は、台車等に取り付けるためのキャスタ取付プレート20に旋回軸部材10が固定されており、旋回軸部材10の旋回軸VZを中心軸として車輪60sを備えたヨーク部60(車輪60s及び車輪60sの車軸HZを保持するヨーク部60を有する旋回車輪)が、任意の方向に旋回可能なキャスタであり、旋回軸部材10周辺の旋回部の構造に特徴がある。
以下、この構造について、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを順に説明する。
なお、各図面においてZ軸は鉛直方向を示し、X軸及びY軸は水平方向を示している。
●[第1の実施の形態(図2〜図5)]
図2は、本発明のキャスタ1の第1の実施の形態における旋回軸部材10の周辺の構造を示しており、図1に示すキャスタ1を、旋回軸VZを通るYZ平面にて切断した断面図を示している。また、図2はキャスタ1の各構成要素を組み付けて旋回軸部材10の端部10tをかしめ加工で変形させた後のキャスタ1の断面図を示しており、図3はキャスタ1の各構成要素を組み付け順に並べた様子を示している。また図4はラジアルベアリング50の構造を示している。
図2及び図3に示すように、旋回軸部材10は、旋回軸VZを中心軸として略円柱状の形状を有しており、旋回軸VZ方向の一方の側にフランジ部10fが形成されている。旋回軸部材10は、このフランジ部10fと、フランジ部10fと反対側の端部10tとの間に、以下に説明する部材を挟んで固定している(端部10tをかしめ加工で変形させて固定している)。
キャスタ1を組み付ける場合、旋回軸部材10に、キャスタ取付プレート20、ダストカバー30、第1座金40、ラジアルベアリング50(外輪50cにヨーク部60が固定されている)、第2座金70、を順番に挿通して旋回軸VZと同軸上に配置し、旋回軸部材10の端部10tをかしめ加工する。これにより、旋回軸部材10のフランジ部10fと端部10tとの間に挟み込んだ各部材を固定(挟持)している。なお、ダストカバー30は省略してもよい。
また、旋回軸部材10には、フランジ部10fの側の端部から反対側の端部10tに向かって階段状の段が設けてあり、各段にてキャスタ取付プレート20、第1座金40等を位置決めしている。
キャスタ取付プレート20は、旋回軸部材10のフランジ部10fの外径よりも小さな内径を有するとともに旋回軸部材10を挿通可能な孔部20h(図3参照)を有している。また図1に示す例では、台車等の底面にボルト等で固定するための孔がキャスタ取付プレート20の四隅に設けられている。
ダストカバー30は例えば樹脂で形成され、旋回軸部材10を挿通可能な孔部30h(図3参照)を有している。
第1座金40は、旋回軸部材10を挿通可能な孔部40h(図3参照)を有する略環状の部材である。そして第1座金40においてラジアルベアリング50と接する側の面を示すベアリング当接面40m(図3参照)の外径の半径R40mは、ラジアルベアリング50の外輪50cの内径の半径R50cよりも小さく、且つ旋回軸VZからボール50bの中心までの距離R50bよりも大きく形成されている。
ラジアルベアリング50は、旋回軸部材10を挿通可能な内径の孔部50h(図3参照)を有する内輪50aと、当該内輪50aとの間に複数のボール50bを備えて内輪50aの周囲を旋回可能な外輪50cとを備えている。
また、外輪50cは、ヨーク部60の孔部60hと同軸上に配置されてヨーク部60に固定されている。
第2座金70は、旋回軸部材10を挿通可能な孔部70h(図3参照)を有する略環状の部材である。そして第2座金70においてラジアルベアリング50と接する側の面を示すベアリング当接面の外径の半径は、ラジアルベアリング50の外輪50cの内径の半径R50cよりも小さい。
第1座金40のベアリング当接面40m及び第2座金70のベアリング当接面は、それぞれラジアルベアリング50の内輪50aと外輪50cの双方に同時に接触しないように形成されている。第2座金70のベアリング当接面は、内輪50aのみに当接すればよいので、外輪50cの内径の半径よりも小さいのみでよい。しかし、第1座金40のベアリング当接面40mの半径は、内輪50aに当接するとともに、ボール50bが旋回軸VZの方向に移動しようとした場合に、当該ボール50bを押さえ込むために、旋回軸VZからボール50bの中心までの距離R50bよりも大きく形成されている。この点については、図5(A)を用いた説明にて後述する。
次に図4を用いて、本実施の形態にて説明するキャスタ1に用いたラジアルベアリング50の構造について説明する。
ボール50bは、隣り合うボール50bの間隔を固定するボール位置決め部材50dにて、旋回軸VZと直交する面(図4中ではボール50bの上下の面)が挟持されている。また、第1座金のベアリング当接面40mとボール50bとの間にはプレート50pUが設けられており、第2座金のベアリング当接面とボール50bとの間にはプレート50pLが設けられている。
このボール位置決め部材50dとプレート50pUにより、図2及び図3に示すように、旋回軸VZ方向において、ラジアルベアリング50のボール50bと第1座金40のベアリング当接面40mとの間の間隙を埋めている。このように、ボール50bとベアリング当接面40mとの間の間隙を埋める隙間部材を設けると、より好ましい。本実施の形態では、ボール位置決め部材50dとプレート50pUが隙間部材に相当する。
図2に示す本実施の形態におけるキャスタ1では、旋回軸VZの方向(Z軸と逆の方向)に荷重がかかると、図5(A)の左図に示すように、図示しない車輪からヨーク部60を介してラジアルベアリング50の外輪50cにZ軸方向の力FUが働く。また旋回軸部材10からラジアルベアリング50の内輪50aにZ軸方向の逆の力FLが働く。
この力FUと力FLの大きさが許容限界を超えると、図5(A)の右図に示すように、内輪50aと外輪50cとの相対位置がずれ、ラジアルベアリング50が破壊される。この場合、内輪50aの位置を基準とすると、ボール50bの位置が、力FUの方向(すなわち、第1座金40のベアリング当接面40mの方向)に、距離BPだけ移動することになる。
本実施の形態にて説明したキャスタ1では、旋回軸VZの方向に大きな荷重がかかり、ボール50bが距離BPだけ移動しようとしても、第1座金40のベアリング当接面40mが、ボール50bの移動を阻止する。このため、より大きな荷重に対してラジアルベアリング50の破壊を防止することができる。これにより、旋回軸VZに直交する方向の軸受けであるラジアルベアリング50のみで、旋回軸VZの方向の耐荷重をより大きくすることができる。
次に図5(B)に、第1の実施の形態における他の構造の例を示す。この例では、ラジアルベアリング50のボール位置決め部材50dとプレート50pU、50pLを省略し、第1座金40のベアリング当接面40mに、各ボール50bの中心の位置に沿うように環状に突出形成した凸状部40sを設け、ボール50bとベアリング当接面40mとの間の間隙を埋めている。この場合、第1座金40のベアリング当接面40mに環状に突出形成した凸状部40sが隙間部材に相当する。
●[第2の実施の形態(図6〜図8)]
図6は、第2の実施の形態におけるキャスタ2の旋回軸部材10の周辺の構造を示す断面図を示している。また、図6はキャスタ2の各構成要素を組み付けて旋回軸部材10の端部10tをかしめ加工で変形させた後のキャスタ2の断面図を示しており、図7はキャスタ2の各構成要素を組み付け順に並べた様子を示している。また図8はスラストベアリング35の構造を示している。
第2の実施の形態に示すキャスタ2は、第1の実施の形態にて説明したキャスタ1に対して、スラストベアリング35が追加されている点が異なる。以下、第1の実施の形態との相違点について説明し、第1の実施の形態と同じ点については説明を省略する。
キャスタ2を組み付ける場合、旋回軸部材10に、キャスタ取付プレート20、スラストベアリング35、第1座金40、ラジアルベアリング50(外輪50cにヨーク部60が固定されている)、第2座金70、を順番に挿通して旋回軸VZと同軸上に配置し、旋回軸部材10の端部10tをかしめ加工する。これにより、旋回軸部材10のフランジ部10fと端部10tとの間に挟み込んだ各部材を固定(挟持)している。なお、第2の実施の形態では、ダストカバー30は省略されている。
スラストベアリング35は、図8に示すように、複数のボール35bを挟んで上輪35Uと下輪35L(図8に示すスラストベアリング35は、図6及び図7に示すスラストベアリング35と上下を逆に示している)を重ねた構造をしている。なお、各ボール35bは、ボール位置決め部材35d(各ボール35bの位置に孔も空けられている)にて隣り合うボール35bとの間隔が固定されている。
そして図6に示すように、スラストベアリング35は、キャスタ取付プレート20とヨーク部60との間に挟持されて固定されている。なお、上輪35Uをキャスタ取付プレート20に溶接等して固定してもよいし、下輪35Lをヨーク部60に溶接等して固定してもよい。
第2の実施の形態では、旋回軸VZ方向の荷重は、スラストベアリング35にて受けるため、第1座金40のベアリング当接面にてラジアルベアリング50のボール50bを押さえ込まなくてもよい。図5に示すキャスタ2の例では、第1座金40のベアリング当接面40mの外径の半径R40mが、旋回軸VZからボール50bの中心までの距離R50bよりも大きな例を示したが、第1座金40のベアリング当接面40mの外径の半径R40mは、第2座金70のベアリング当接面の外径の半径と同様に、外輪50cの内径R50cよりも小さければよい。
第2の実施の形態にて説明したキャスタ2では、旋回軸VZの方向に大きな荷重がかかった場合、この荷重をスラストベアリング35にて受ける。このため、第1の実施の形態にて説明したキャスタ1よりも、より大きな荷重に対してラジアルベアリング50の破壊を防止することができ、旋回軸VZの方向の耐荷重をより大きくすることができる。
以上、第1の実施の形態にて説明したキャスタ1、または第2の実施の形態にて説明したキャスタ2を、車体フレームの底面の四隅に取り付けた台車では、搬送車両で牽引しても車輪がほとんど振動せず、耐久性を向上させることができた。発明者は、旋回軸部材10、キャスタ取付プレート20、第1座金40、ラジアルベアリング50、スラストベアリング35、第2座金70、ヨーク部60をスチール等の金属で形成した試作品にて、キャスタ1を用いた台車では耐荷重が約180[Kg]、キャスタ2を用いた台車では耐荷重が約400[Kg]という、充分な耐荷重があることを確認した。
また、搬送車両にて複数台の台車を直列に連結して牽引した場合、従来のキャスタ100を用いた台車では、キャスタ100の車輪の振動が原因となり、5台も連結すると蛇行して真直ぐ牽引できなかった。しかし本発明のキャスタ1または2を用いた台車の場合、同じ条件でも真直ぐ牽引することが可能であることを確認した。
本発明のキャスタ1、2及び台車は、本実施の形態で説明した外観、構成、構造、形状、材質等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態にて説明した数値は、この数値に限定されるものではない。
本発明のキャスタ1の外観の例を説明する図である。 本発明のキャスタ1(第1の実施の形態)における旋回軸部材10の周辺の構造を説明する断面図(組み付け後)である。 本発明のキャスタ1(第1の実施の形態)における旋回軸部材10の周辺の構造を説明する断面図(組み付け前)である。 ラジアルベアリング50の構造の例を説明する図である。 旋回軸VZ方向の荷重に対してラジアルベアリング50が破壊される例、及び第1の実施の形態における他の構造の例を説明する図である。 本発明のキャスタ2(第2の実施の形態)における旋回軸部材10の周辺の構造を説明する断面図(組み付け後)である。 本発明のキャスタ2(第2の実施の形態)における旋回軸部材10の周辺の構造を説明する断面図(組み付け前)である。 スラストベアリング35の構造の例を説明する図である。 従来のキャスタ100における旋回軸部材110の周辺の構造を説明する断面図(組み付け後)である。
符号の説明
1、2 キャスタ
10 旋回軸部材
20 キャスタ取付プレート
30 ダストカバー
35 スラストベアリング
35b ボール
35U 上輪
35L 下輪
40 第1座金
40m ベアリング当接面
50 ラジアルベアリング
50a 内輪
50b ボール
50c 外輪
60 ヨーク部
60s 車輪
70 第2座金
VZ 旋回軸

Claims (4)

  1. 旋回軸を中心軸として略円柱状の形状を有し、旋回軸方向の一方の側にフランジ部が形成された旋回軸部材と、
    前記フランジ部の外径よりも小さな内径を有するとともに前記旋回軸部材を挿通可能な孔部を有するキャスタ取付プレートと、
    前記旋回軸部材を挿通可能な内径を有する略環状の第1座金と、
    前記旋回軸部材を挿通可能な内径を有する内輪と、前記内輪との間に複数のボールを備えて前記内輪の周囲を旋回可能な外輪とを備えたラジアルベアリングと、
    前記旋回軸部材を挿通可能な内径を有する略環状の第2座金と、
    車輪及び前記車輪の車軸を保持するヨーク部を有する旋回車輪とを備え、
    前記ヨーク部は、前記旋回軸部材を挿通可能な孔部を備えるとともに当該孔部と同軸上に前記外輪が固定されており、
    前記キャスタ取付プレートと前記第1座金と前記ラジアルベアリングと前記第2座金は、前記旋回軸部材における前記フランジ部が形成された一方の側から順に同軸上に配置され、旋回軸部材のフランジ部と旋回軸部材の他方の側との間で旋回軸方向に押圧されて固定されており、
    前記第1座金において前記ラジアルベアリングと接する側の面を示すベアリング当接面の外径の半径は、前記外輪の内径の半径よりも小さく、且つ旋回軸から前記ボールの中心までの距離よりも大きく形成されている、
    ことを特徴とするキャスタ。
  2. 請求項1に記載のキャスタであって、
    旋回軸方向における前記ラジアルベアリングの前記ボールと前記第1座金の前記ベアリング当接面との間の間隙を埋める隙間部材を備える、
    ことを特徴とするキャスタ。
  3. 請求項1に記載のキャスタであって、更に、前記旋回軸部材を挿通可能な内径を有するスラストベアリングを備え、
    第1座金において前記ラジアルベアリングと接する側の面を示すベアリング当接面の外径の半径は、前記外輪の内径の半径よりも小さく、
    前記スラストベアリングを、前記旋回軸部材の旋回軸と同軸上に配置し、前記ヨーク部と前記キャスタ取付プレートとの間に固定した構造を有する、
    ことを特徴とするキャスタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の複数のキャスタと、車体フレームとを備え、
    前記車体フレームの底面に前記キャスタを取り付け、前記キャスタの旋回車輪が旋回軸を中心軸として任意の方向に旋回可能な台車。

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