JP6008361B2 - 運搬台車 - Google Patents
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Description
請求項1の運搬台車では、台車本体を独立発泡樹脂製とし、その台車本体の下面にキャスターを固定したので、台車本体自体が緩衝材の役割を果たし、衝突相手の破損を防ぐことができる。
請求項2の運搬台車では、ベース部を枠形構造にして、そのベース部の内側の枠内孔に、容器部の下面に突出形成した嵌合突部を圧入したので、ベース部に対する正規の位置に容器部を容易に固定することができる。なお、容器部とベース部とは、圧入のみで固定されていてもよいし、圧入と接着剤との両方で固定されていてもよい。
請求項3の運搬台車では、運搬台車を押すためのハンドル部を容器部の上部に設けたので、従来の一般的な運搬台車に備えた金属製で門形のハンドル部のように上下方向に大きく延びた構造にせずに済み、ハンドル部にかかる負荷が小さくなる。これにより、ハンドル部を独立発泡樹脂製の容器部に一体成形することができ、ハンドル部を安価に設けることが可能になる。
以下、一参考例を図1〜図10に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本参考例の運搬台車10は、箱形の台車本体90の下面に複数のキャスター20を固定した構造になっていている。その台車本体90は、容器部91とベース部11とからなり、さらに、容器部91は、容器本体30と容器蓋40と上面閉塞板50とからなる。そして、これら台車本体90の構成部品(ベース部11、容器本体30、容器蓋40及び上面閉塞板50)のそれぞれが、ビーズ法型内成形によって成形された独立気泡型の樹脂発泡成形品(つまり、独立発泡樹脂製)になっている。また、これら台車本体90の構成部品の樹脂には、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が使用されている。なお、台車本体90の構成部品の樹脂には、例えば、ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂を使用してもよい。発泡倍率に関しては、ベース部11の発泡倍率が、それ以外の台車本体90の構成部品の発泡倍率より低くなっている。具体的には、ベース部11の発泡倍率は、5〜15倍(好ましくは、8倍)で密度が0.1125[g/cm3]になっており、それ以外の台車本体90の構成部品(容器本体30、容器蓋40及び上面閉塞板50)の発泡倍率は、20〜30倍(好ましくは、30倍)で密度が0.0300[g/cm3]になっている。
本参考例の運搬台車10は、図11及び図12に示されており、台車カバー60で覆われている点のみが第1参考例と異なる。その台車カバー60は、例えばシートを縫製してなり、図11に示すように、本体カバースリーブ61と蓋カバーキャップ65とから構成されている。本体カバースリーブ61は、上下の両端面が開放した角筒形状をなし、その上端の四隅の角部を斜めに横切る4つの係止帯63を備えている。そして、各係止帯63を容器本体30の帯紐係止溝32Mに係合させた状態で本体カバースリーブ61が容器本体30に取り付けられて、容器本体30及びベース部11の外側面を覆っている。また、本体カバースリーブ61には、その上端寄り位置に補強帯62が巻かれた状態に縫い付けられている。また、その補強帯62のうち容器本体30の長手方向で対向した1対の短辺部分の中央には、アーチ状の手掛帯62Hが縫い付けられ、その手掛帯62Hの1対の脚部から延設された1対の縦補強帯62J,62Jが、本体カバースリーブ61のうち手掛帯62Hより下側部分に縫い付けられている。
本参考例の運搬台車10Vは、図13及び図14に示されており、台車本体11Vの構造が前記第1参考例と異なる。即ち、前記第1参考例の運搬台車10の台車本体90は、容器構造をなしていたが、本参考例の運搬台車10Vの台車本体11Vは、前記第1参考例のベース部11の一部を変形したボード構造をなしている。具体的には、図14に示すように、台車本体11Vは、前記第1参考例のベース部11における外縁側壁12の内側に肉盛りを行って上面全体を平坦面とした構造になっていて、台車本体11Vの上面には、前記第1参考例のベース部11と同様の補強板受容凹部14が陥没形成されると共に、補強板受容凹部14の真裏位置に取付盤受容凹部16(図13参照)が陥没形されている。そして、台車本体11Vの下面に、前記ベース部11と同様にキャスター20が固定されている。
本実施形態の運搬台車10Wは、図15に示されており、取付補強板28を受容した補強板受容凹部14Wが容器本体30W内の底面に陥没形成されると共に、容器本体30Wにボルト挿通孔31Wが貫通形成されている。そして、ボルト26とナット27とによって、キャスター20の取付盤25と取付補強板28との間に、ベース部11Wと容器本体30Wとが挟まれた状態に固定されている。また、本実施形態の補強板受容凹部14Wの上部には、独立発泡樹脂製の取付部カバー29が嵌合していて接着剤にて固定されている。その他の構成に関しては、第1参考例と同じになっている。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11,11W ベース部
11V,90 台車本体
15,25A,28A,31W ボルト挿通孔
17 枠内孔
20 キャスター
25 取付盤
26 ボルト
28 取付補強板
30 容器本体
35 第2下面突部(下面突部)
38 温度計
40 容器蓋
46 ハンドル部
50 上面閉塞板
91 容器部
Claims (3)
- 荷物を載せることが可能な独立発泡樹脂製の台車本体の下面に複数のキャスターを別々に固定してなる運搬台車であって、
前記台車本体は、荷物を収容可能な独立発泡樹脂製の容器部と、前記容器部の下面に重ねて固定されかつ前記容器部より発泡倍率が低い独立発泡樹脂製のベース部とからなり、
各前記キャスターの上端部に備えた取付盤と、前記キャスター毎に1つずつ設けられて前記容器部内の底面に敷設された取付補強板との間で前記ベース部及び前記容器部を挟んでボルトで固定したことを特徴とする運搬台車。 - 前記ベース部を枠形構造にして、そのベース部の内側の枠内孔に、前記容器部の下面に突出形成した嵌合突部を圧入したことを特徴とする請求項1に記載の運搬台車。
- 運搬台車を押すためのハンドル部を前記容器部の上部に一体成形したことを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬台車。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2012129458A JP6008361B2 (ja) | 2012-06-07 | 2012-06-07 | 運搬台車 |
Publications (2)
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JP2013252789A JP2013252789A (ja) | 2013-12-19 |
JP6008361B2 true JP6008361B2 (ja) | 2016-10-19 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012129458A Active JP6008361B2 (ja) | 2012-06-07 | 2012-06-07 | 運搬台車 |
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