JP6008361B2 - 運搬台車 - Google Patents

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Description

本発明は、荷物を載せて人力で移動可能な運搬台車に関する。
従来、この種の運搬台車として、板状の台車本体の下面四隅にキャスターを螺子止めした構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3144323号公報(図1参照、段落[0007])
しかしながら、上記した従来の運搬台車では、通路周辺の荷物や壁等に衝突して、その衝突相手を破損させることがあった。また、上記従来の運搬台車では、保温又は保冷が必要な荷物を搬送する場合には、板状の台車本体の上に保温用又は保冷用の容器を載置していたが、搬送中に台車本体から容器がズレ落ちることがあり、それを防ぐために容器を手で押さえながら搬送したり、容器を台車本体にベルトで固定する等の困難な作業を強いられるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、衝突相手の破損を防ぐことができる運搬台車の提供を第1の目的とし、保温又は保冷が必要な荷物を容易に搬送可能な運搬台車の提供を第2の目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る運搬台車は、荷物を載せることが可能な独立発泡樹脂製の台車本体の下面に複数のキャスターを別々に固定してなる運搬台車であって、台車本体は、荷物を収容可能な独立発泡樹脂製の容器部と、容器部の下面に重ねて固定されかつ容器部より発泡倍率が低い独立発泡樹脂製のベース部とからなり、各キャスターの上端部に備えた取付盤と、キャスター毎に1つずつ設けられて容器部内の底面に敷設された取付補強板との間でベース部及び容器を挟んでボルトで固定したところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1に記載の運搬台車において、ベース部を枠形構造にして、そのベース部の内側の枠内孔に、容器部の下面に突出形成した嵌合突部を圧入したところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の運搬台車において、運搬台車を押すためのハンドル部を容器部の上部に一体成形したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の運搬台車では、台車本体を独立発泡樹脂製とし、その台車本体の下面にキャスターを固定したので、台車本体自体が緩衝材の役割を果たし、衝突相手の破損を防ぐことができる。
また、本発明では、独立発泡樹脂製の台車本体が、ベース部と容器部とからなり、ベース部にキャスターと容器部とが固定されているので、従来のように搬送中に容器部がズレ落ちることがなくなり、保温又は保冷が必要な荷物を容易に搬送することができる。また、キャスターが下面に固定されたベース部も独立発泡樹脂製であるので、ベース部又は容器部の何れが通路周辺の荷物や壁に衝突しても、その衝突相手の破損が防がれる。しかも、ベース部の方が容器部より発泡倍率が低い独立発泡樹脂製になっているので、キャスターの固定を強固にすることができる。一方、容器部の方がベース部より発泡倍率が高いので軽くなりかつ保温性能及び保冷性能が高くなる。
さらに、本発明では、キャスターの取付盤と、容器部内の底面に敷設された取付補強板との間でベース部及び容器部を挟んでボルトで固定したので、ボルトの締め付け力がベース部及び容器部の広範囲に分散され、耐久性が向上する。また、キャスターを固定するボルトを、ベース部と容器部との間の固定にも兼用することができる。
なお、容器部の保温性及び保冷性の低下を防ぐためには、例えば、容器部内の底面にボルト及び取付補強板を上方から覆う独立発泡樹脂製の取付部カバーを設けることが好ましく、容器部の防水性の低下を防ぐためには、例えば、取付部カバーと容器部との間の隙間をシールすることが好ましい。より具体的には、容器部内の底面に凹部を形成し、その凹部内にボルトの端部及び取付補強板を収容すると共に、凹部の上面開口を独立発泡樹脂製の取付部カバーで閉塞して接着剤等で固定しかつシールした構成が好ましい。
[請求項の発明]
請求項の運搬台車では、ベース部を枠形構造にして、そのベース部の内側の枠内孔に、容器部の下面に突出形成した嵌合突部を圧入したので、ベース部に対する正規の位置に容器部を容易に固定することができる。なお、容器部とベース部とは、圧入のみで固定されていてもよいし、圧入と接着剤との両方で固定されていてもよい。
[請求項の発明]
請求項の運搬台車では、運搬台車を押すためのハンドル部を容器部の上部に設けたので、従来の一般的な運搬台車に備えた金属製で門形のハンドル部のように上下方向に大きく延びた構造にせずに済み、ハンドル部にかかる負荷が小さくなる。これにより、ハンドル部を独立発泡樹脂製の容器部に一体成形することができ、ハンドル部を安価に設けることが可能になる。
第1参考例に係る運搬台車の斜視図 運搬台車を下側から見た斜視図 ベース部の斜視図 ベース部の側断面図 容器本体の斜視図 容器本体を下側から見た斜視図 保冷材を収容した容器本体の斜視図 容器蓋及び上面閉塞板の斜視図 容器蓋を下側から見た斜視図 容器蓋に保冷材を収容した台車本体の斜視図 第2参考例に係る運搬台車の容器蓋を開けた状態の斜視図 その運搬台車の容器蓋を閉じた状態の斜視図 第3参考例の運搬台車の斜視図 台車本体とハンドル部の分解斜視図 本発明の第1実施形態の運搬台車の側断面図
第1参考例
以下、一参考例を図1〜図10に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本参考例の運搬台車10は、箱形の台車本体90の下面に複数のキャスター20を固定した構造になっていている。その台車本体90は、容器部91とベース部11とからなり、さらに、容器部91は、容器本体30と容器蓋40と上面閉塞板50とからなる。そして、これら台車本体90の構成部品(ベース部11、容器本体30、容器蓋40及び上面閉塞板50)のそれぞれが、ビーズ法型内成形によって成形された独立気泡型の樹脂発泡成形品(つまり、独立発泡樹脂製)になっている。また、これら台車本体90の構成部品の樹脂には、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が使用されている。なお、台車本体90の構成部品の樹脂には、例えば、ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂を使用してもよい。発泡倍率に関しては、ベース部11の発泡倍率が、それ以外の台車本体90の構成部品の発泡倍率より低くなっている。具体的には、ベース部11の発泡倍率は、5〜15倍(好ましくは、8倍)で密度が0.1125[g/cm]になっており、それ以外の台車本体90の構成部品(容器本体30、容器蓋40及び上面閉塞板50)の発泡倍率は、20〜30倍(好ましくは、30倍)で密度が0.0300[g/cm]になっている。
以下、台車本体90の各構成部品の構造の詳細について説明する。図3(A)に示すように、ベース部11は、長方形の枠形構造をなし、内側に枠内孔17を備えている。また、ベース部11の上面には、外縁部全体から外縁側壁12が突出している。その外縁側壁12は、断面略四角形になっていて、その上面が水平な平坦面になっていると共に、内側面及び外側面が上面に対して垂直な平坦面になっている。
ベース部11のうち外縁側壁12に囲まれた主板部18の上面四隅には、補強板受容凹部14がそれぞれ段付き状に陥没形成され、主板部18の下面における補強板受容凹部14の真裏位置には、図3(B)に示すように、取付盤受容凹部16がそれぞれ段付き状に陥没形成されている。これら補強板受容凹部14及び取付盤受容凹部16は、例えば、同じ大きさの正方形になっていて、補強板受容凹部14及び取付盤受容凹部16の縦横の辺は、ベース部11全体の縦横の辺と平行になっている。また、補強板受容凹部14及び取付盤受容凹部16の奥面四隅には、それら補強板受容凹部14及び取付盤受容凹部16の奥面同士の間を貫通するようにボルト挿通孔15が形成されている。さらに、図4に示すように、補強板受容凹部14は、取付盤受容凹部16より深くなっていて、その補強板受容凹部14の奥面には、取付補強板28が敷設されている。取付補強板28は、正方形の板金の四隅にボルト挿通孔15に対応したボルト挿通孔28Aが貫通形成した構造になっている。
一方、各取付盤受容凹部16の奥面には、キャスター20の取付盤25が受容されている。各キャスター20は、図2に示すように、車輪21の回転軸22を支持する車軸支持部材23の上端部を、正方形の取付盤25の中央部に鉛直旋回軸24にて旋回可能に連結した構造になっている。また、取付盤25の四隅には、ベース部11のボルト挿通孔15に対応した位置に、ボルト挿通孔25Aが貫通形成されている。そして、図4に示すように、取付盤25のボルト挿通孔25A、ベース部11のボルト挿通孔15、取付補強板28のボルト挿通孔28Aに順番にボルト26が挿通されてナット27と螺合され、これによりキャスター20がベース部11に固定されている。また、ボルト26の上端部及びナット27は、補強板受容凹部14内で、主板部18の上面より下方に収まっている。
図3(A)に示すように、枠内孔17は、四角形になっていて、枠内孔17の内側面は、鉛直方向と平行な平坦面になっている。また、枠内孔17には、各コーナー部を外側に膨らませて円弧溝17Aが形成されている。
図5に示すように、容器本体30は、上面が開放した直方体状の箱形構造をなし、その容器本体30の平面形状は、ベース部11の平面形状と同じ大きさの長方形になっている。また、図6に示すように、容器本体30の下面には、その外縁部より内側部分を全体的に段付き状に下方に突出させて第1下面突部34が形成され、さらにその第1下面突部34の下面中央における四角形の領域を全体的に段付き状に下方に突出させて第2下面突部35(本発明の「嵌合突部」に相当する)が形成されている。そして、図2に示すように、第2下面突部35がベース部11の枠内孔17に圧入されると共に、図示されていないが第1下面突部34がベース部11における外縁側壁12の内側に遊嵌されて、外縁側壁12の上面が容器本体30の下面の外側部分に当接し、第2下面突部35の下面とベース部11の下面とが面一になっている。また、ベース部11と容器本体30との接合部分は、接着剤によって固定されている。
図5に示すように、容器本体30の側壁32の内側面には、側面段差壁33が一体形成されている。側面段差壁33は、側壁32と略同じ厚さで側壁32より低くなっている。側面段差壁33には、その一部を切除して上面と内側面とに開放した保冷材受容部32Aが形成されている。その保冷材受容部32Aは、容器本体30の外縁部のうち1対の短辺部分に配置された各側壁32の内側においては、その横方向の中央に1つだけ設けられ、容器本体30の外縁部のうち1対の長辺部分に配置された各側壁32の内側においては、横並びに対をなして設けられている。また、各保冷材受容部32Aのうち1対の対向側面には、側壁32から離れた側の縁部に沿って係止突条32B,32Bが形成されている。そして、図7に示した保冷材39が、各保冷材受容部32Aに収容されている。
各保冷材39は、扁平な直方体状の容器の内部に保冷液を充填して冷却したもので、各保冷材受容部32Aに上方から挿入されて、その外縁部に係止突条32B,32Bが係止している。
図5に示すように、容器本体30の長辺部分の各側面段差壁33には、保冷材受容部32A,32Aの間に温度計受容部33Cが形成されている。温度計受容部33Cは、側面段差壁33の上端面から上下方向の中間位置まで延びた角溝状をなし、保冷材受容部32Aと同様に、温度計受容部33Cの1対の対向側面にも、側壁32から離れた縁部に沿って係止突条33D,33Dが形成されている。そして、図7に示すように、薄板状の温度計38が温度計受容部33Cに上方から挿入されて、その外縁部に係止突条33D,33Dが係止している。
図5に示すように、側壁32の上面四隅の角部には、帯紐係止溝32Mが段付き状に陥没形成されている。各帯紐係止溝32Mは、容器本体30の隣り合った1対の外側面の間を斜めにショートカットするように延びている。また、容器本体30の底面31には、複数の底面突部31Aがマトリックス状に並べて突出形成されている。これにより、結露により底面31上に溜まった水に荷物が浸されないようになっている。また、図7に示すように、底面突部31A群の上には、必要に応じて保冷材39が載置される。
図8に示すように、容器蓋40は、直方体の上面外縁部に1対の面取り斜面42S,42Sを形成して、それら面取り斜面42S,42Sから1対ずつのハンドル部46,46が突出した構造になっている。また、容器蓋40の平面形状は、容器本体30の平面形状と同じ大きさの長方形になっている。さらに、図9に示すように、容器蓋40の下面には、外縁部より内側部分を段付き状に下方に突出させて蓋下面突部47が形成されている。そして、図2に示すように、容器蓋40が容器本体30の上に重ねられると、蓋下面突部47が容器本体30における側壁32の内側に嵌合されて、容器本体30の側壁32の上面が、容器蓋40の下面外縁部に当接すると共に蓋下面突部47の下面が側面段差壁33の上面に隣接し、各保冷材受容部32A内の保冷材39及び温度計受容部33C内の温度計38が上方に移動することを規制する。なお、この状態で容器蓋40の外側面と容器本体30の外側面とは面一になる。
図8に示すように、上記した1対の面取り斜面42S,42Sは、容器蓋40の上面外縁部のうち1対の長辺部分に形成され、1対のハンドル部46,46は、それら面取り斜面42S,42Sの長手方向における両端部に配置されている。各ハンドル部46は、面取り斜面42Sから斜め上方に立ち上がった突出壁46Cの先端縁を膨出させて水平に延びた略円柱状の把持部46Bとし、その把持部46Bの両端部を1対の補強脚部46A,46Aにて下方から支持した構造になっている。
図8に示すように、容器蓋40には、その上面に開口した上面凹部45と、図9に示すように、蓋下面突部47の下面に開口した下面凹部48とが形成され、それら上面凹部45と下面凹部48とが容器蓋40の上下方向の中間位置に備えた中間仕切壁41によって仕切られている。また、図8に示すように、中間仕切壁41の上面には、その外縁部全体から段差壁45Dが突出すると共に、その段差壁45Dの内側部分を長手方向で複数等分する位置に区画突条41Jが突出形成されている。これにより、中間仕切壁41の上面には、段差壁45Dと区画突条41Jとに四方を囲まれた複数の保冷材受容部44が設けられている。そして、各保冷材受容部44毎に、中間仕切壁41の一部を切除して矩形窓41Aが形成されて、その矩形窓41Aの周りに枠形に残された中間仕切壁41の上面に保冷材39を載置されている(図10参照)。
なお、容器蓋40の下面のうち長手方向の両端外縁部における中央には、手差し部43Aが陥没形成されている。これにより、容器本体30の上面に容器蓋40を重ねた状態で、手差し部43Aに手を差し込んで容器蓋40を持ち上げることができる。また、上面凹部45の開口縁における容器蓋40の長手方向の中央にも、手差し部41Bがそれぞれ陥没形成されている。これにより、次述する上面閉塞板50によって上面凹部45の上面開口を閉じた状態で、手差し部41Bに手を差し込んで上面閉塞板50を持ち上げることができる。
図8に示すように、上面閉塞板50は、長方形の板状をなし、図1に示すように全体が上面凹部45内に嵌合する。すると、上面閉塞板50の上面が、容器蓋40の全体の上面と面一になり、上面閉塞板50の下面は段差壁45D(図8参照)に当接して、中間仕切壁41から保冷材39が上方に離脱することを防ぐ。また、図8に示すように、上面閉塞板50の外側面における上縁部からは、側方に係止突部50Aが張り出していて、その係止突部50Aに手を掛けて上面閉塞板50を上面凹部45から抜き取れるようになっている。
本参考例の運搬台車10の構成に関する説明は以上である。次に、運搬台車10の作用効果について説明する。本参考例の運搬台車10は、台車本体90を独立発泡樹脂製とし、その台車本体90の下面にキャスター20を固定したので、台車本体90自体が緩衝材の役割を果たし、衝突相手の破損を防ぐことができる。また、独立発泡樹脂製の台車本体90がベース部11と容器部91とからなり、ベース部11にキャスター20と容器部91(詳細には、容器本体30)とが固定されているので、従来のように搬送中に容器部91がズレ落ちることがなくなり、保冷が必要な荷物を容易に搬送することができる。また、ベース部11と容器部91との固定のために、ベース部11を枠形構造にして、そのベース部11の内側の枠内孔17に、容器部91の一部(容器本体30の第2下面突部35)を圧入したので、ベース部11に対する正規の位置に容器部91を容易に位置決めして固定することができる。
また、容器部91のみならず、キャスター20が固定されたベース部11も独立発泡樹脂製であるので、ベース部11又は容器部91の何れが通路周辺の荷物や壁に衝突しても、衝突相手の破損が防がれる。しかも、ベース部11の方が容器部91より発泡倍率が低いので、キャスター20の固定を強固にすることができる。その上、キャスター20の取付盤25と、ベース部11の上面に敷設した取付補強板28との間でベース部11を挟んでボルト26で固定したので、ボルト26の締め付け力がベース部11の広範囲に分散されて耐久性も高くなる。一方、容器部91は、ベース部11に比べて発泡倍率が高いので、軽量化が図られると共に保冷性能も向上する。また、キャスター20を固定するためのボルト26を通すためのボルト挿通孔15をベース部11には設ける必要があるが、容器部91には設ける必要がないので、この点においても容器部91の保温性を高くすることができ、また、容器部91の防水性も高くすることができる。また、運搬台車10を押すためのハンドル部46を容器部91の上部に設けたので、従来の一般的な運搬台車に備えた金属製で門形のハンドル部のように上下方向に大きく延びた構造にせずに済み、ハンドル部46にかかる負荷が小さくなる。これにより、ハンドル部46を独立発泡樹脂製の容器部91に一体成形することができ、ハンドル部46を安価に設けることが可能になる。また、ハンドル部46は、運搬台車10の平面形状である長方形の長手方向における両端部にそれぞれ対にして設けられているので、その長手方向の一端側と他端側を区別することなく、運搬台車10をその長手方向の任意の一方から押して移動することができる。即ち、従来の門形のハンドル部を長手方向に一端のみに備えた従来の運搬台車に比べ、本参考例の運搬台車10では、方向性を気にせずに押して移動することができる。また、運搬台車10によれば、長手方向の一端の1対のハンドル部46,46に手を掛けることで容易にフロントアップすることができ、段差を容易に乗り越えることができる。さらに、ハンドル部46に手を掛けて容易に容器蓋40を取り外すことも可能になる。なお、本参考例では、運搬台車10全体の側面に対してハンドル部46が側方に僅かに突出しているが、運搬台車10全体の側面に対してハンドル部46が側方に突出しない構造にすれば、次述する第2参考例の台車カバー60の容器蓋40の取り付けが容易になる。
なお、本参考例の運搬台車10では、保冷材39を取り外した状態で、冷えた荷物を容器部91に収容してもそれら荷物を保冷してもよいし、加熱した荷物を容器部91に収容して保温してもよい。また、保冷材39に代わりに、保温用のカイロを容器部91に収容してもよい。
第2参考例
本参考例の運搬台車10は、図11及び図12に示されており、台車カバー60で覆われている点のみが第1参考例と異なる。その台車カバー60は、例えばシートを縫製してなり、図11に示すように、本体カバースリーブ61と蓋カバーキャップ65とから構成されている。本体カバースリーブ61は、上下の両端面が開放した角筒形状をなし、その上端の四隅の角部を斜めに横切る4つの係止帯63を備えている。そして、各係止帯63を容器本体30の帯紐係止溝32Mに係合させた状態で本体カバースリーブ61が容器本体30に取り付けられて、容器本体30及びベース部11の外側面を覆っている。また、本体カバースリーブ61には、その上端寄り位置に補強帯62が巻かれた状態に縫い付けられている。また、その補強帯62のうち容器本体30の長手方向で対向した1対の短辺部分の中央には、アーチ状の手掛帯62Hが縫い付けられ、その手掛帯62Hの1対の脚部から延設された1対の縦補強帯62J,62Jが、本体カバースリーブ61のうち手掛帯62Hより下側部分に縫い付けられている。
蓋カバーキャップ65は、容器蓋40のうち下面を除いた全体を覆うと共に、ハンドル部46(図1参照)に対応した複数のハンドル収容袋67を備えて、それらハンドル収容袋67の内側にハンドル部46が納められている。また、本体カバースリーブ61の上端縁における一長辺部分と、蓋カバーキャップ65の下端縁における一長辺部分とが結合してヒンジ部60Hになっている。そして、このヒンジ部60Hを中心に容器蓋40を回動して容器本体30の上面開口を開閉することができる。また、蓋カバーキャップ65のうちヒンジ部60H以外の下端縁からは、容器蓋40の下面より下方に垂下片66が垂れていて、図12に示すように、容器蓋40で容器本体30の上面開口を閉じると、垂下片66が本体カバースリーブ61における上端部を側方から覆うようになっている。
本参考例の構成によれば、前記第1参考例の作用効果に加え、台車カバー60によって運搬台車10の保冷性能がさらに向上すると共に容器蓋40の開閉も容易になる。
第3参考例
本参考例の運搬台車10Vは、図13及び図14に示されており、台車本体11Vの構造が前記第1参考例と異なる。即ち、前記第1参考例の運搬台車10の台車本体90は、容器構造をなしていたが、本参考例の運搬台車10Vの台車本体11Vは、前記第1参考例のベース部11の一部を変形したボード構造をなしている。具体的には、図14に示すように、台車本体11Vは、前記第1参考例のベース部11における外縁側壁12の内側に肉盛りを行って上面全体を平坦面とした構造になっていて、台車本体11Vの上面には、前記第1参考例のベース部11と同様の補強板受容凹部14が陥没形成されると共に、補強板受容凹部14の真裏位置に取付盤受容凹部16(図13参照)が陥没形されている。そして、台車本体11Vの下面に、前記ベース部11と同様にキャスター20が固定されている。
また、図14に示すように、台車本体11Vの長手方向の一端側の両角部には、上下方向に取付孔70J,70Jが貫通形成され、それら取付孔70J,70Jに図13に示した門形構造の門形ハンドル部70の1対の脚部72,72が固定されている。そのために、各脚部72の下端部の外面には螺子部73が形成されると共に、脚部72の下端寄り位置から側方にフランジ72Fが張り出している。そして、脚部72が取付孔70Jに上方から挿入されてフランジ72Fが取付孔70Jの上部開口縁に宛がわれ、台車本体11Vの下方に突出した螺子部73に円板状のナット74を締め付けて門形ハンドル部70が台車本体11Vに固定されている。
本参考例の運搬台車10Vでも、台車本体11V自体が緩衝材の役割を果たし、衝突相手の破損を防ぐことができる。
第1実施形態
本実施形態の運搬台車10Wは、図15に示されており、取付補強板28を受容した補強板受容凹部14Wが容器本体30W内の底面に陥没形成されると共に、容器本体30Wにボルト挿通孔31Wが貫通形成されている。そして、ボルト26とナット27とによって、キャスター20の取付盤25と取付補強板28との間に、ベース部11Wと容器本体30Wとが挟まれた状態に固定されている。また、本実施形態の補強板受容凹部14Wの上部には、独立発泡樹脂製の取付部カバー29が嵌合していて接着剤にて固定されている。その他の構成に関しては、第1参考例と同じになっている。
本実施形態の運搬台車10では、キャスター20の取付盤25と取付補強板28との間でベース部11W及び容器本体30Wが挟まれてボルト26にて固定されているので、ボルト26の締め付け力がベース部11及び容器本体30Wの広範囲に分散され、耐久性が向上する。また、キャスター20を固定するボルト26を、ベース部11Wと容器本体30Wとの間の固定にも兼用することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1参考例の運搬台車10では、ベース部11と容器本体30とが圧入と接着剤とで固定されていたが、ベース部11と容器本体30とを枠内孔17とを圧入のみで固定してもよい。
(2)前記第1参考例の運搬台車10の下面に備えたキャスター20は、鉛直旋回軸24を中心に車輪21が旋回可能な構造をなしていたが、車輪が鉛直旋回軸回りに旋回不能なキャスターを使用してもよい。
(3)前記第1参考例のキャスター20は、ボルト26によってベース部11に固定されていたが、例えば、インサート成形によってベース部に固定した金具にキャスターを固定する構成としてもよい。
(4)前記第1参考例では、台車本体90がベース部11と容器部91とから構成されていたが、台車本体90を容器部91のみを構成して、容器部91の下端部にキャスター20を固定してもよい。この場合、容器部91の発泡倍率を容器蓋40及び上面閉塞板50の発泡倍率より低くすることが好ましい。
10,10V,10W 運搬台車
11,11W ベース部
11V,90 台車本体
15,25A,28A,31W ボルト挿通孔
17 枠内孔
20 キャスター
25 取付盤
26 ボルト
28 取付補強板
30 容器本体
35 第2下面突部(下面突部)
38 温度計
40 容器蓋
46 ハンドル部
50 上面閉塞板
91 容器部

Claims (3)

  1. 荷物を載せることが可能な独立発泡樹脂製の台車本体の下面に複数のキャスターを別々に固定してなる運搬台車であって、
    前記台車本体は、荷物を収容可能な独立発泡樹脂製の容器部と、前記容器部の下面に重ねて固定されかつ前記容器部より発泡倍率が低い独立発泡樹脂製のベース部とからなり、
    各前記キャスターの上端部に備えた取付盤と、前記キャスター毎に1つずつ設けられて前記容器部内の底面に敷設された取付補強板との間で前記ベース部及び前記容器部を挟んでボルトで固定したことを特徴とする運搬台車。
  2. 前記ベース部を枠形構造にして、そのベース部の内側の枠内孔に、前記容器部の下面に突出形成した嵌合突部を圧入したことを特徴とする請求項1に記載の運搬台車。
  3. 運搬台車を押すためのハンドル部を前記容器部の上部に一体成形したことを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬台車。
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