JP6176309B2 - 断熱容器 - Google Patents

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Description

本発明は、断熱容器に関するものである。
下記特許文献1には、冷凍庫が記載されている。この冷凍庫は、複数の挿入孔が形成された冷凍室と、挿入孔から冷凍室内へ収納される複数の貯蔵ケースと、を備えている。
特開2005−30703号公報
特許文献1に記載の冷凍庫から貯蔵ケースが取り出されると、当該貯蔵ケースが挿入されていた挿入孔から冷凍室内へ外部の空気が入り込む。このため、1つの貯蔵ケースを取り出す際に、他の全ての貯蔵ケースも外部の空気に触れることが起こり得る。
本発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、収納されている品物を取り出す際に他の品物が外部の空気に触れることを抑制できる断熱容器を提供することである。
本発明に係る断熱容器は、上面に形成された上面開口を有する外側容器と、側面に形成された側面開口を有し、外側容器の内壁によって側面開口が塞がれた状態で外側容器に収納され、側面開口が形成された側面が外側容器の内壁に接した状態で上面開口を介して外側容器から引き出される内側容器と、を備え、内側容器には、内部空間を区画する仕切部が設けられ、側面開口が形成された側面及び仕切部の端部は、内側容器が外側容器に収納された状態において、外側容器の内壁に接するものである。
また、本発明に係る断熱容器は、上面に形成された上面開口を有する外側容器と、側面に形成された側面開口を有し、外側容器の内壁によって側面開口が塞がれた状態で外側容器に収納され、側面開口が形成された側面が外側容器の内壁に接した状態で上面開口を介して外側容器から引き出される内側容器と、を備え、内側容器は、複数設けられ、内側容器の側面のうち側面開口が形成されていない側面は、全ての内側容器が1つの外側容器に収納された状態において、外側容器の内壁又は他の内側容器の側面に接するものである。
また、本発明に係る断熱容器は、上面に形成された上面開口を有する外側容器と、側面に形成された側面開口を有し、外側容器の内壁によって側面開口が塞がれた状態で外側容器に収納され、側面開口が形成された側面が外側容器の内壁に接した状態で上面開口を介して外側容器から引き出される内側容器と、を備え、内側容器には、内部空間を区画する仕切部が設けられ、仕切部の熱伝導率は、外側容器の熱伝導率よりも高いものである。
本発明に係る断熱容器において、内側容器は、側面開口が形成された側面が外側容器の内壁に接した状態で上面開口を介して外側容器から引き出される。このため、本発明によれば、収納されている品物を取り出す際に他の品物が外部の空気に触れることを抑制できる。
本発明の実施の形態1における断熱容器の正面図である。 本発明の実施の形態1における断熱容器の垂直断面図である。 本発明の実施の形態1における断熱容器の平面図である。 本発明の実施の形態2における断熱容器の正面図である。 本発明の実施の形態2における断熱容器の垂直断面図である。 本発明の実施の形態2における断熱容器の平面図である。 本発明の実施の形態2における断熱容器の蓋の正面図である。 本発明の実施の形態2における断熱容器の蓋の断面図である。 本発明の実施の形態2における断熱容器の蓋の平面図である。 本発明の実施の形態3における断熱容器の斜視図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における断熱容器の正面図である。図2は、実施の形態1における断熱容器の垂直断面図である。図3は、実施の形態1における断熱容器の平面図である。なお、図2は、図1における左右方向から見た断熱容器の垂直断面を示している。
図1から図3に示すように、断熱容器は、外側容器1を備えている。外側容器1は、例えば、外観形状及び内部空間の形状が直方体に形成されている。外側容器1の上面には、上面開口が形成されている。外側容器1の側面及び底面には、開口が形成されていない。外側容器1は、上向きに空気の出入口を有し、横向き及び下向きには空気の出入口を有さない容器である。実施の形態1において、外側容器1は、上面開口を塞ぐ蓋を備えていない。
外側容器1は、断熱性に優れた素材を用いて形成されている。外側容器1は、例えば、真空断熱材を内蔵している。外側容器1は、例えば、少なくとも内側の表面が断熱材で形成されている。
図1から図3に示すように、断熱容器は、内側容器2を備えている。内側容器2は、例えば、外観形状及び内部空間の形状が直方体に形成されている。内側容器2の外側の高さは、例えば、外側容器1の内側の深さと同じである。内側容器2の上面には、取り出し補助具3が設けられている。取り出し補助具3は、例えば、輪状又は突起状等の取っ手である。内側容器2の側面には、側面開口が形成されている。側面開口は、例えば、内側容器2の側面のうち1面だけに形成されている。内側容器2の上面及び底面には、開口が形成されていない。つまり、内側容器2は、横向きに空気の出入口を有し、上向き及び下向きには空気の出入口を有しない容器である。内側容器2は、側面開口を塞ぐ扉を備えていない。
実施の形態1において、断熱容器は、複数の内側容器2を備えている。図1から図3は、一例として、断熱容器が4つの内側容器2を備える場合を示している。
内側容器2は、上面開口を介して外側容器1に出し入れされる。内側容器2が外側容器1に収納されると、内側容器2の側面のうち側面開口が形成された側面全体が、外側容器1の内壁に接した状態となる。内側容器2の側面のうち側面開口が形成された側面は、他の内側容器2の側面に接しない。つまり、内側容器2が外側容器1に収納された状態において、側面開口は、外側容器1の内壁によって塞がれる。
複数の内側容器2が全て外側容器1に収納されると、内側容器2の側面のうち側面開口が形成されていない側面は、外側容器1の内壁又は他の内側容器2の側面に接した状態となる。全ての内側容器2が外側容器1に収納された状態において、内側容器2は、外側容器1の内壁と隙間なく隣接する。全ての内側容器2が外側容器1に収納された状態において、内側容器2は、他の内側容器2と隙間なく隣接する。
内側容器2が外側容器1に収納されると、内側容器2の上面は、外側容器1の上面と同じ高さに位置する。複数の内側容器2が全て外側容器1に収納されると、全ての内側容器2の上面と外側容器1の上面とが同じ高さに位置する。つまり、複数の内側容器2が全て外側容器1に収納されると、内側容器2の上面によって外側容器1の上面開口が塞がれた状態となる。
内側容器2には、品物100が収納される。品物100は、内側容器2の内部において、下側から積み重ねられた状態で収納される。
外側容器1に収納されている内側容器2は、取り出し補助具3が引かれると、側面開口を有する側面が外側容器1の内壁に接している状態で、容易に引き出される。取り出し補助具3を引くことにより内側容器2を外側容器1の上面開口の方向へ移動させると、側面開口の一部が露出した状態となる。この状態で、内側容器2の移動方向に対して垂直な方向に品物100を移動させると、品物100が取り出される。つまり、断熱容器から品物100を取り出すには、内側容器2を上面開口から上方に引き出した後、露出した側面開口から品物100を横にずらせばよい。
図1から図3に示すように、外側容器1には、キャスター4、ストッパー5及び伸縮式取っ手6が設けられている。キャスター4及びストッパー5は、外側容器1の底面に取り付けられている。伸縮式取っ手6は、キャスター4を利用して断熱容器を移動させる際に用いられる。外側容器1とキャスター4との間には、免震装置又は耐震装置として、サスペンション、ダンパー又はゲル状素材等を設けてもよい。以下、キャスター4、ストッパー5及び伸縮式取っ手6を合わせて「キャスター4等」とも呼ぶ。
図1から図3に示すように、外側容器1には、肩掛けベルト7及びクッション8が設けられている。クッション8は、肩掛けベルト7が取り付けられているのと同じ面に取り付けられている。肩掛けベルト7は、断熱容器を背負って運搬する際に用いられる。クッション8は、断熱容器を運搬する人の背中を保護するとともに、品物100に加わる振動を軽減する。以下、肩掛けベルト7及びクッション8を合わせて「肩掛けベルト7等」とも呼ぶ。
実施の形態1において、外側容器1は、上面に形成された上面開口を有し、側面に開口を有しない。内側容器2は、側面に形成された側面開口を有し、上面に開口を有さず、側面開口が形成された側面全体が外側容器1の内壁に接した状態で外側容器1に収納される。つまり、内側容器2が外側容器1に完全に収納されていれば、外部の空気が内側容器2の内部へ流入すること及び内側容器2の内部の空気が外部へ流出することを最小限に抑えられる。そして、内側容器2は、側面開口が形成された側面が外側容器1の内壁に接した状態で上面開口を介して外側容器1から引き出される。この際に、最も上側に位置する品物100を露出させるのに必要な移動量だけ内側容器2を引き出すことで、他の品物100に触れる外部の空気が最小限に抑えられる。このため、実施の形態1によれば、断熱容器に収納されている品物100を取り出す際に他の品物100が外部の空気に触れることを抑制することができる。その結果、例えば、冷却された品物100の取り出しを頻繁に行ったとしても、断熱容器の内部に残っている他の品物100の温度を低温に維持することができる。
実施の形態1において、内側容器2は、側面開口を塞ぐ扉を有していない。また、外側容器1は、上面開口を塞ぐ蓋を有していない。しかしながら、内側容器2が外側容器1に収納されていれば、側面開口は、外側容器1の内壁によって塞がれた状態となる。また、全ての内側容器2が外側容器1に収納されていれば、上面開口は、内側容器2の上面によって塞がれた状態となる。つまり、実施の形態1によれば、外側容器1を側面開口の扉として併用し、内側容器2を上面開口の蓋として併用することが可能である。このため、より簡単な構成で、断熱容器に収納された品物100が外部の空気に触れることを抑制できる。
実施の形態1において、内側容器2は、複数設けられている。内側容器2の側面のうち側面開口が形成されていない側面は、全ての内側容器2が外側容器1に収納された状態において、外側容器1の内壁又は他の内側容器2の側面に隙間なく接する。これにより、例えば、外側容器1の内部で内側容器2の位置がずれることを防ぎつつ、内側容器2ごとに異なる種類の品物100を収納できる。このため、品物100を整頓して収納するとともに、断熱容器に収納された品物100が外部の空気に触れることを抑制できる。
実施の形態1において、内側容器2には、内部空間を区画する仕切りが設けられていない。このため、品物100が自重により内側容器2の下側に集まるので、断熱容器全体の重心が水平方向にずれにくい。さらに、品物100の形状が直方体等であれば、複数の品物100の表面を互いに接触させた状態で並べて重ねることが可能である。この場合、断熱容器の内部の上側にある品物100が取り出される際に、下側にある品物100が外部の空気に曝される可能性をより低減することができる。
実施の形態1において、外側容器1には、キャスター4、ストッパー5、伸縮式取っ手6、肩掛けベルト7及びクッション8が設けられている。このため、実施の形態1によれば、断熱容器を容易に運搬することが可能となる。その結果、例えば、冷却された品物100の取り出しを頻繁に行いつつ、他の品物100を低温状態のまま携帯することができる。
実施の形態1において、外側容器1は、肩掛けベルト7及びクッション8を有していなくともよい。また、外側容器1は、キャスター4、ストッパー5及び伸縮式取っ手6を有していなくともよい。外側容器1がキャスター4等又は肩掛けベルト7等の少なくとも一方を有していれば、断熱容器を容易に運搬することは可能である。
実施の形態1において、外側容器1の上面開口の縁には、内側容器2の上面と接する箇所にパッキンが設けられてもよい。内側容器2の上面には、外側容器1の上面開口の縁と接する箇所にパッキンが設けられてもよい。パッキンは、外側容器1及び内側容器2の双方に設けられてもよい。パッキンは、例えば、ゴム材料又は樹脂材料等で形成される。上記のパッキンが設けられた場合、断熱容器の気密性をより向上させ、収納された品物100が外部の空気に触れることをさらに抑制することができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態1との相違点を中心に、断熱容器の構成を説明する。実施の形態1と同一又は相当する部分には同一の符号を付して、一部の説明を省略する。
図4は、実施の形態2における断熱容器の正面図である。図5は、実施の形態2における断熱容器の垂直断面図である。図6は、実施の形態2における断熱容器の平面図である。なお、図5は、図4における左右方向から見た断熱容器の垂直断面を示している。
図4から図6に示すように、実施の形態2において、外側容器1には、キャスター4、ストッパー5、伸縮式取っ手6、肩掛けベルト7及びクッション8が設けられていない。実施の形態2における断熱容器は、例えば、主に据え置き型の容器として用いられる。
図4から図6に示すように、実施の形態2において、外側容器1には、2つの蓋固定治具9及びパッキン10が設けられている。蓋固定治具9は、図4から図6に図示しない蓋を外側容器1に固定するために用いられる。蓋固定治具9は、外側容器1の側面のうち上面開口付近に取り付けられている。パッキン10は、外側容器1の上面のうち、上記の蓋と接する箇所に取り付けられている。
図4から図6に示すように、実施の形態2において、断熱容器は、1つの内側容器2を備えている。取り出し補助具3は、内側容器2の上面よりも上方に突出していない。取り出し補助具3は、例えば、内側容器2の上面に形成された穴状の取っ手である。側面開口は、内側容器2の側面のうち対向する2面のそれぞれに形成されている。
図4及び図5に示すように、実施の形態2において、内側容器2には、仕切部11が設けられている。仕切部11は、例えば、格子状に形成されている。仕切部11の端部は、側面開口が形成された側面と面一になっている。内側容器2の内部空間は、仕切部11によって複数の部屋に区画されている。2つの側面開口のそれぞれは、仕切部11によって、部屋の数と同数の開口に分割されている。品物100は、各部屋に分けて収納される。
実施の形態2において、内側容器2は、実施の形態1と同様に、上面開口を介して外側容器1に出し入れされる。内側容器2が外側容器1に収納されると、側面開口が形成された側面全体及び仕切部11の端部は、外側容器1の内壁に接した状態となる。つまり、内側容器2が外側容器1に収納された状態において、分割された側面開口の全てが、外側容器1の内壁によって塞がれる。内側容器2が外側容器1に収納された状態において、各部屋の内部空間は互いに連続しない。
内側容器2及び仕切部11の少なくとも表面は、熱伝導率の高い材料で形成されている。つまり、内側容器2の少なくとも上面、側面及び各部屋の内側の面は、互いに熱を伝えるように形成されている。内側容器2及び仕切部11の熱伝導率は、少なくとも外側容器1の熱伝導率よりも高い。
図7は、実施の形態2における断熱容器の蓋の正面図である。図8は、実施の形態2における断熱容器の蓋の断面図である。図9は、実施の形態2における断熱容器の蓋の平面図である。なお、図8は、図7における左右方向から見た蓋の垂直断面を示している。
実施の形態2において、外側容器1は、上面開口を塞ぐ蓋12を備えている。図7から図9に示すように、蓋12には、冷却装置13、放熱板14、通気口15、回路基板16、電力供給プラグ17、ケーブル固定治具18及びパッキン10が設けられている。蓋12の内部には空間が形成されている。
冷却装置13は、例えば、ペルチェ素子を利用したものである。冷却装置13は、蓋12の下面から下方に突出するように配置されている。放熱板14は、冷却装置13の上部に取り付けられている。放熱板14は、蓋12の内部空間に露出している。通気口15は、蓋12の上面に複数形成されている。蓋12の内部空間は、通気口15を介して外部に通じている。回路基板16は、例えば、蓋12の内部空間に配置されている。電力供給プラグ17は、ケーブルを介して回路基板16に接続されている。ケーブル固定治具18は、例えば、蓋12のいずれかの側面に設けられている。電力供給プラグ17のケーブルは、使用しない時は、ケーブル固定治具18に巻き掛けて収容される。パッキン10は、蓋12の下面のうち、外側容器1の上面と接する箇所に取り付けられている。
電力供給プラグ17が電力供給源に接続されると、回路基板16に電力が供給される。回路基板16は、冷却装置13を駆動させる。放熱板14は、冷却装置13の素子を冷却する。放熱板14の熱は、通気口15を介して外部に排出される。冷却装置13の設定温度は、品物100の種類及び断熱容器の周囲の気温等に応じて調整可能である。
蓋12は、蓋固定治具9により、上面開口を塞いだ状態で外側容器1に固定される。冷却装置13は、蓋12が蓋固定治具9で固定されると、内側容器2の上面に接触する。蓋12が蓋固定治具9で固定された状態で冷却装置13が駆動すると、内側容器2が冷却される。内側容器2が冷却されると、熱伝導により仕切部11も冷却される。仕切部11が冷却されることで、内側容器2の各部屋に収納されている品物100が冷却される。
冷却装置13は、内側容器2に設けられていてもよい。また、冷却装置13は、外側容器1及び内側容器2の双方に設けられていてもよい。これらの場合であっても、内側容器2及び仕切部11の少なくとも表面に冷却装置13が接触していれば、内側容器2の各部屋に収納されている品物100が冷却される。
実施の形態2において、断熱容器は、実施の形態1と同様に、上面開口を有する外側容器1及び側面開口を有する内側容器2を備えている。内側容器2は、側面開口が形成された側面全体が外側容器1の内壁に接した状態で外側容器1に収納される。内側容器2は、側面開口が形成された側面が外側容器1の内壁に接した状態で上面開口を介して外側容器1から引き出される。このため、実施の形態1と同様に、断熱容器に収納されている品物100を取り出す際に他の品物100が外部の空気に触れることを抑制することができる。その結果、例えば、冷却された品物100の取り出しを頻繁に行ったとしても、断熱容器の内部に残っている他の品物100の温度を低温に維持することができる。
実施の形態2において、内側容器2は、実施の形態1と同様に、側面開口を塞ぐ扉を有していない。しかしながら、内側容器2が外側容器1に収納されていれば、側面開口は、外側容器1の内壁によって塞がれる。つまり、外側容器1を側面開口の扉として併用することが可能である。このため、実施の形態1と同様に、より簡単な構成で、断熱容器に収納された品物100が外部の空気に触れることを抑制できる。
実施の形態2において、内側容器2には、内部空間を複数の部屋に区画する仕切部11が設けられている。側面開口が形成された側面及び仕切部11の端部は、内側容器2が外側容器1に収納された状態において、外側容器1の内壁に接する。これにより、収納される品物100の形状及び配置に関係なく、内側容器2の内部に個別の密閉状態の空間が形成される。そして、品物100を取り出す際に、目的とする品物100が収納されている部屋を露出させるのに必要な移動量だけ内側容器2を引き出すことで、他の品物100に触れる外部の空気が最小限に抑えられる。このため、実施の形態2によれば、断熱容器に収納されている品物100を取り出す際に他の品物100が外部の空気に触れることを抑制することができる。その結果、例えば、冷却された品物100の取り出しを頻繁に行ったとしても、断熱容器の内部に残っている他の品物100の温度を低温に維持することができる。
実施の形態2において、内側容器2及び仕切部11の熱伝導率は、外側容器1の熱伝導率よりも高い。内側容器2の表面及び仕切部11は、内側容器2の内部において温度の偏りが存在する場合に、温度の高い位置から温度の低い位置へ熱エネルギーを伝達する。このため、実施の形態2によれば、複数の部屋の間の温度差、内側容器2の上部と下部との温度差及び冷却装置13と内側容器2との温度差を短時間で解消できる。その結果、空気の対流がなくとも内側容器2の内部の温度を迅速に均一化し、品物100の温度管理を適切に行うことができる。
実施の形態2において、外側容器1及び内側容器2の少なくとも一方には、冷却装置13が設けられている。冷却装置13により生成された冷気は、外部の温かい空気よりも重いため、内側容器2が外側容器1から取り出されたとしても、上面開口から流出しにくい。このため、実施の形態2によれば、蓋12の開閉及び品物100の出し入れを行ったとしても、外側容器1の内部に冷気が残る。その結果、長時間にわたって品物100を適正な管理状態に保つことができる。また、電力供給源を喪失した場合であっても、一定時間であれば品物100の温度を適切な温度範囲に維持することができる。その結果、省エネルギーを実現しつつ品物100を適正な管理状態に保つことができる。
実施の形態2において、内側容器2は、複数設けられていてもよい。この場合であっても、側面開口が形成されていない側面が、全ての内側容器2が外側容器1に収納された状態において外側容器1の内壁又は他の内側容器2の側面に隙間なく接するならば、断熱容器に収納された品物100が外部の空気に触れることを抑制できる。
実施の形態2において、冷却装置13の冷却方式は、品物100の温度を適切な範囲に維持できるものであれば、ペルチェ式でなく圧縮式又は冷却剤等であってもよい。冷却装置13を設置する位置は、蓋12でなくともよい。冷却装置13を蓋12に設置しない場合、実施の形態1と同様に、内側容器2の上面で上面開口を塞ぐことで、内側容器2を上面開口の蓋として併用することが可能である。ただし、冷却装置13は、断熱容器の重心線上に設置されるのが好ましい。また、冷却装置13の冷却板又は冷気吹出口は、冷気が上から下へ移動するように、断熱容器内部の上側に配置されるのが好ましい。
実施の形態2において、電力供給プラグ17の形状は、コンセントに差し込むタイプでなくともよい。電力供給プラグ17は、例えば、USB型又はシガレットソケット型等であってもよい。また、断熱容器は、複数の型の電力供給プラグ17を備えていてもよい。
実施の形態3.
以下、実施の形態1及び2との相違点を中心に、断熱容器の構成を説明する。実施の形態1及び2と同一又は相当する部分には同一の符号を付して、一部の説明を省略する。
図10は、実施の形態3における断熱容器の斜視図である。
図10に示すように、実施の形態3において、外側容器1には、肩掛けベルト7等の運搬用の部品が設けられていない。蓋12には、冷却装置13等が設けられていない。断熱容器は、例えば、2つの内側容器2を備えている。
実施の形態3において、内側容器2は、実施の形態1及び2と同様に、上面開口を介して外側容器1に出し入れされる。また、内側容器2には、実施の形態2と同様に、格子状の仕切部11が設けられている。品物100は、仕切部11によって形成された各部屋に分けて収納される。内側容器2が外側容器1に収納されると、実施の形態2と同様に、側面開口が形成された側面及び仕切部11の端部は、外側容器1の内壁に接した状態となる。
実施の形態3において、内側容器2及び仕切部11の少なくとも表面は、実施の形態2と同様に、熱伝導率の高い材料で形成されている。内側容器2及び仕切部11の熱伝導率は、少なくとも外側容器1の熱伝導率よりも高い。
実施の形態3において、断熱容器は、実施の形態1及び2と同様に、上面開口を有する外側容器1及び側面開口を有する内側容器2を備えている。内側容器2は、側面開口が形成された側面全体が外側容器1の内壁に接した状態で外側容器1に収納される。内側容器2は、側面開口が形成された側面が外側容器1の内壁に接した状態で上面開口を介して外側容器1から引き出される。このため、実施の形態1及び2と同様に、断熱容器に収納されている品物100を取り出す際に他の品物100が外部の空気に触れることを抑制することができる。その結果、例えば、冷却された品物100の取り出しを頻繁に行ったとしても、断熱容器の内部に残っている他の品物100の温度を低温に維持することができる。
実施の形態3において、内側容器2は、実施の形態1及び2と同様に、側面開口を塞ぐ扉を有していない。しかしながら、内側容器2が外側容器1に収納されていれば、側面開口は、外側容器1の内壁によって塞がれた状態となる。つまり、外側容器1を側面開口の扉として併用することが可能である。このため、実施の形態1及び2と同様に、より簡単な構成で、断熱容器に収納された品物100が外部の空気に触れることを抑制できる。
実施の形態3において、内側容器2は、実施の形態1と同様に、複数設けられている。このため、実施の形態1と同様に、品物100を整頓して収納するとともに、断熱容器に収納された品物100が外部の空気に触れることを抑制できる。
実施の形態3において、内側容器2には、実施の形態2と同様に、内部空間を複数の部屋に区画する仕切部11が設けられている。側面開口が形成された側面及び仕切部11の端部は、内側容器2が外側容器1に収納された状態において、外側容器1の内壁に接する。このため、実施の形態2と同様に、断熱容器に収納されている品物100を取り出す際に他の品物100が外部の空気に触れることを抑制することができる。その結果、例えば、冷却された品物100の取り出しを頻繁に行ったとしても、断熱容器の内部に残っている他の品物100の温度を低温に維持することができる。
実施の形態3において、内側容器2及び仕切部11の熱伝導率は、実施の形態2と同様に、外側容器1の熱伝導率よりも高い。このため、実施の形態2と同様に、複数の部屋の間の温度差及び内側容器2の上部と下部との温度差を短時間で解消できる。その結果、空気の対流がなくとも内側容器2の内部の温度を迅速に均一化し、品物100の温度管理を適切に行うことができる。
実施の形態3において、外側容器1には、肩掛けベルト7等の運搬用の部品が設けられていない。また、蓋12には、冷却装置13等が設けられていない。しかしながら、外側容器1と内側容器2との関係に基づく効果及び仕切部11に基づく効果は、実施の形態1又は2と同様に得られる。このため、実施の形態3によれば、実施の形態1又は2よりも簡単な構成で、断熱容器に収納された品物100が外部の空気に触れることを抑制し、品物100の温度を維持することができる。
実施の形態3において、外側容器1は、蓋12を有していなくともよい。この場合、実施の形態1と同様に、内側容器2の上面で上面開口を塞ぐことで、内側容器2を上面開口の蓋として併用することが可能である。
実施の形態1、2及び3において、内側容器2と外側容器1との間にガイドレール及びストッパーを設けてもよい。ガイドレールが設けられている場合、内側容器2の出し入れをより円滑に行うことができる。ストッパーが設けられている場合、上方に引き出された内側容器2が意図せず外側容器1に収納されることを防止できる。
実施の形態2及び3において、仕切部11の形状は、格子状でなくともよい。例えば、仕切部11によって内側容器2の内部空間が複数の部屋に区画されていれば、内側容器2の内部に個別の密閉状態の空間を形成することができる。また、例えば、仕切部11が内側容器2の内部空間を少なくとも上下に区画するものであれば、断熱容器の内部の上側にある品物が取り出される際に、下側にある品物が外部の空気に曝される可能性を低減することができる。
実施の形態2及び3において、内側容器2の内部に形成された各部屋に対応するそれぞれの開口を塞ぐように、引き出しを設置してもよい。この場合、引き出しの中に品物100を収納すれば、品物100を取り出す際に他の品物100が外部の空気に触れることをさらに抑制することができる。
実施の形態1及び3において、内側容器2の個数は、1つのみであってもよい。この場合であっても、内側容器2が外側容器1に収納された状態において、側面開口が形成されていない側面の全てが外側容器1の内壁に隙間なく接すればよい。その結果、外側容器1の内部で内側容器2の位置がずれることを防ぎ、品物100が外部の空気に触れることを抑制できる。
実施の形態1において、内側容器2には、仕切部11が設けられていてもよい。この場合、実施の形態2又は3と同様に、断熱容器に収納されている品物100を取り出す際に他の品物100が外部の空気に触れることを抑制することができる。また、内側容器2及び仕切部11の熱伝導率は、外側容器1の熱伝導率よりも高くともよい。この場合、実施の形態2又は3と同様に、内側容器2の内部における温度差を短時間で解消できる。
実施の形態1において、外側容器1は、蓋12を有していてもよい。この場合、外部の空気が内側容器2の内部へ流入すること及び内側容器2の内部の空気が外部へ流出することをさらに抑制することができる。
実施の形態1及び3において、外側容器1及び内側容器2の少なくとも一方に冷却装置13が設けられていてもよい。この場合、実施の形態2と同様に、長時間にわたって品物100を適正な管理状態に保つことができる。
実施の形態2及び3において、外側容器1は、キャスター4等及び肩掛けベルト7等の少なくとも一方を有していてもよい。この場合、実施の形態1と同様に、断熱容器を容易に運搬することが可能となる。
1 外側容器
2 内側容器
3 取り出し補助具
4 キャスター
5 ストッパー
6 伸縮式取っ手
7 肩掛けベルト
8 クッション
9 蓋固定治具
10 パッキン
11 仕切部
12 蓋
13 冷却装置
14 放熱板
15 通気口
16 回路基板
17 電力供給プラグ
18 ケーブル固定治具
100 品物

Claims (8)

  1. 上面に形成された上面開口を有する外側容器と、
    側面に形成された側面開口を有し、前記外側容器の内壁によって前記側面開口が塞がれた状態で前記外側容器に収納され、前記側面開口が形成された側面が前記外側容器の内壁に接した状態で前記上面開口を介して前記外側容器から引き出される内側容器と、
    を備え
    前記内側容器には、内部空間を区画する仕切部が設けられ、
    前記側面開口が形成された側面及び前記仕切部の端部は、前記内側容器が前記外側容器に収納された状態において、前記外側容器の内壁に接する断熱容器。
  2. 前記内側容器は、複数設けられ、
    前記内側容器の側面のうち前記側面開口が形成されていない側面は、全ての前記内側容器が前記外側容器に収納された状態において、前記外側容器の内壁又は他の前記内側容器の側面に接する請求項1に記載の断熱容器。
  3. 前記内側容器は、上面に開口を有さず、
    前記上面開口は、前記内側容器が前記外側容器に収納された状態において、前記内側容器の上面によって塞がれる請求項1又は2に記載の断熱容器。
  4. 前記仕切部の熱伝導率は、前記外側容器の熱伝導率よりも高い請求項1から3のいずれか1項に記載の断熱容器。
  5. 前記外側容器及び前記内側容器の少なくとも一方に冷却装置が設けられた請求項1からのいずれか1項に記載の断熱容器。
  6. 前記外側容器は、底面に取り付けられたキャスター及び側面に取り付けられた肩掛けベルトの少なくとも一方を有する請求項1からのいずれか1項に記載の断熱容器。
  7. 上面に形成された上面開口を有する外側容器と、
    側面に形成された側面開口を有し、前記外側容器の内壁によって前記側面開口が塞がれた状態で前記外側容器に収納され、前記側面開口が形成された側面が前記外側容器の内壁に接した状態で前記上面開口を介して前記外側容器から引き出される内側容器と、
    を備え、
    前記内側容器は、複数設けられ、
    前記内側容器の側面のうち前記側面開口が形成されていない側面は、全ての前記内側容器が1つの前記外側容器に収納された状態において、前記外側容器の内壁又は他の前記内側容器の側面に接する断熱容器。
  8. 上面に形成された上面開口を有する外側容器と、
    側面に形成された側面開口を有し、前記外側容器の内壁によって前記側面開口が塞がれた状態で前記外側容器に収納され、前記側面開口が形成された側面が前記外側容器の内壁に接した状態で前記上面開口を介して前記外側容器から引き出される内側容器と、
    を備え、
    前記内側容器には、内部空間を区画する仕切部が設けられ、
    前記仕切部の熱伝導率は、前記外側容器の熱伝導率よりも高い断熱容器。
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