JP3174801B2 - スチームアイロン - Google Patents

スチームアイロン

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JP3174801B2
JP3174801B2 JP00183293A JP183293A JP3174801B2 JP 3174801 B2 JP3174801 B2 JP 3174801B2 JP 00183293 A JP00183293 A JP 00183293A JP 183293 A JP183293 A JP 183293A JP 3174801 B2 JP3174801 B2 JP 3174801B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ベースの下面からス
チームを噴出させることが可能なスチームアイロンに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来一般のスチームアイロンにおいて
は、水タンク内に収容された水を滴下ノズル(口径 0.5
〜0.8 mm)を通して自然滴下によりベースの気化室内に
供給し、この水をベースの熱で気化させてスチームと
し、このスチームをベースの下面側から噴出させるよう
にしている。
【0003】しかしながら、自然滴下により気化室内に
水を供給する手段であると、その滴下量が不安定で、特
に水タンク内の水位が大きく低下したときにその滴下が
停止してしまい、気化室内へ定量の水を常時安定して供
給することが困難となる。そしてその滴下量を任意に調
節することができないから、ベースの温度に応じた給水
量を設定してその各温度ごとにスチームの噴出を可能に
することが困難で、ベースが最高の設定温度(例えば麻
の布地のアイロン掛けを対象とする 190℃前後)のとき
にしかスチームを噴出させることができない不便な点が
ある。
【0004】そこで近年、電磁ポンプを用いて気化室内
へ水を供給するようにしたスチームアイロンが提供され
ている。電磁ポンプはコイルによりプランジャー機構を
駆動し、このプランジャー機構の動作で水タンクからの
水を吸入して気化室内へ供給するもので、前記コイルに
供給する電流量を調整することによりプランジャー機構
の動作を変化させて気化室内への給水量を調節すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁ポンプ
のコイルはその通電に応じて自己発熱するが、さらにそ
の下方に配置しているベースからの輻射熱などによる熱
影響でコイルの温度が比較的急激に上昇する。
【0006】すると、図8に示すように、コイルの抵抗
値がその温度上昇に伴って上昇し、このコイルに流れる
電流量が減少する。そしてコイルに流れる電流量が減少
すると、プランジャー機構の動作ストロークが不充分と
なって気化室への給水量が低下し、これに伴いスチーム
の噴出量が減少し、設定量のスチームを安定して噴出さ
せることが困難となる。
【0007】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、電磁ポンプのコイルの温度変化に拘らずその
コイルに流れる電流量をほぼ一定に保って常に気化室内
へ適正量の水を供給して設定量のスチームを的確に噴出
させることができるスチームアイロンを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、水タンク内の水を電磁ポンプによ
りベースの気化室内に供給し、この水をベースの熱で気
化させてスチームとし、このスチームをベースの下面か
ら噴出させるスチームアイロンにおいて、
【0009】前記電磁ポンプのコイルの温度を検知し、
この検知に基づいて、コイルの温度上昇に伴うその抵抗
値の上昇分を補正してコイルに流れる電流量をほぼ一定
に保持する制御手段を備え、この制御手段をシリコーン
ゴムなどからなる熱伝導性に優れるパッキングを介して
前記コイルに取り付けてあることを特徴とするスチーム
アイロン。
【0010】
【作用】電磁ポンプのコイルは自己発熱およびベースか
らの熱影響で温度が上昇し、この温度上昇に伴いその抵
抗値が増大する。コイルの温度上昇は制御手段により検
知され、この検知に基づいて制御手段がコイルの温度上
昇に伴うその抵抗値の上昇分を補正し、コイルに流れる
電流量をほぼ一定に保持する。
【0011】したがって電磁ポンプの動作時における水
の吐出量がコイルの抵抗値の上昇に拘らずほぼ一定とな
り、気化室内へ常に適正量の水を供給して設定量のスチ
ームを噴出させることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図1ない
し図5を参照して説明する。
【0013】符号1はアイロン本体で、このアイロン本
体1は、例えばアルミダイカストで形成されたベース2
の上面に遮熱板3を設け、この遮熱板3の上面をカバー
4で覆い、このカバー4の上にハンドル5を取り付けて
なる。
【0014】ベース2にはヒータ6が鋳込まれていると
ともに、上面に気化室7が形成され、この気化室7内が
ベース2の下面に設けられたスチーム噴出孔8を介して
その下面側に連通している。
【0015】前記遮熱板3の上面には通水継手9が設け
られ、この通水継手9の一端側の上面に開口10が形成
され、この開口10の内側に押し棒11が形成され、こ
の押し棒11の上端部が開口10を通して通水継手9の
上方に突出している。通水継手9の内部には、前記開口
10に連通する流入部12と、この流入部12に対して
隔壁9aにより隔てられた流出部13とが形成されてい
る。前記流出部13の下部には給水口14が形成され、
この給水口14を介して前記流出部13内が気化室7内
に連通している。
【0016】アイロン本体1の前部には、例えばカセッ
ト式に構成された水タンク16が着脱可能に設けられて
いる。この水タンク16の底部には流出口17および弁
機構18が設けられ、前記弁機構18は支持体19に摺
動自在に支持された弁杆20の中間部に円板状の弁体2
1を取り付け、この弁体21をスプリング22を介して
前記流出口17の配置側、つまり流出口17を閉塞する
方向に弾性的に付勢してなる。
【0017】そして流出口17が通水継手9の開口10
に液密的に接続し、この状態で通水継手9の押し棒11
が弁杆20に当接して弁体21をスプリング22に抗し
て上方に押し上げ、これにより流出口17が開放状態に
保持され、水タンク16内に収容された水がこの流出口
17から開口10を通して通水継手9の流入部12内に
流入するようになっている。
【0018】なお、水タンク16の前面の上部には注水
口23が形成され、この注水口23に注水蓋24が設け
られ、この注水蓋24を開放して注水口23から水タン
ク16内に水を適宜注入することができるものである。
通水継手9の他端側の上面には支持板28が一体に形成
され、この支持板28にコ字形のホルダー29を介して
電磁ポンプ30が取り付けられている。
【0019】この電磁ポンプ30の構造を図2ないし図
4に示し、31がコイルボビンで、このコイルボビン3
1にコイル32が巻き付けられている。コイルボビン3
1の軸心孔33には管柱34が挿入され、この管柱34
の下端部には吸入孔35を有する吸入継手36が、上端
部には吐出孔37を有する吐出継手38がそれぞれOリ
ング39,40を介して液密的に取り付けられている。
吸入継手36の内側にはゴムシート41が設けられ、こ
のゴムシート41に吸入継手36の吸入孔35に連通す
る通孔42が形成されている。
【0020】管柱34の内部にはプランジャー筒43が
上下に摺動自在に収納され、このプランジャー筒43が
第1のスプリング44を介して下方に弾性的に付勢され
ている。
【0021】プランジャー筒43は内部にプランジャー
室45を有し、このプランジャー室45内がプランジャ
ー筒43の上部に形成された第1のガイド孔46を介し
てプランジャー筒43の上部側に、またプランジャー筒
43の下部に形成された第2のガイド孔47を介してプ
ランジャー筒43の下部側にそれぞれ連通している。
【0022】プランジャー筒43の下端面の中央部には
突起弁48が設けられ、この突起弁48が前記スプリン
グ44の付勢力で前記ゴムシート41に弾性的に当接
し、この当接で前記通孔42が密閉されている。
【0023】前記プランジャー室45内にはプランジャ
ー弁50が上下動自在に収納され、このプランジャー弁
50が第2のスプリング51を介して下方に弾性的に付
勢されている。そしてこの付勢力でプランジャー弁50
がプランジャー室45内の下面に当接し、この当接で前
記第2のガイド孔47が密閉されている。
【0024】前記吸入継手36の下端部は、図1に示す
ように、通水継手9の流入部12内に挿入され、また前
記吐出継手38の上端部には送水パイプ52が接続さ
れ、この送水パイプ52の先端部が通水継手9の流出部
13内に給水口14と対向するように挿入されている。
【0025】一方、コイルボビン31に巻き付けられた
コイル32の外周とホルダー29との間には負特性のサ
ーミスタ53が設けられている。このサーミスタ53は
熱伝導性に優れるシリコーンゴムなどからなるパッキン
グ54を介してコイル32の外周の一部に対向して取り
付けられている。そしてこのサーミスタ53がコイル3
2の通電回路中にそのコイル32と直列に接続するよう
に設けられている。
【0026】ベース2の上面には温度センサ60が設け
られ、またハンドル5の内部には基板61が設けられ、
この基板61の上にアイロン本体1の姿勢を検知する姿
勢センサ62が設けられている。
【0027】この姿勢センサ62は、例えば光学的な手
段によりアイロン本体1の姿勢、すなわちアイロン本体
1がほぼ水平に配置するときの姿勢、アイロン本体1が
ほぼ垂直に配置するときの姿勢を検知し、さらにアイロ
ン本体1がほぼ水平に配置する姿勢のときにこのアイロ
ン本体1が前後に動いているか否かを検知するようにな
っている。
【0028】そしてアイロン本体1がほぼ水平に配置す
る姿勢でかつこのアイロン本体1が前後に動いていると
きには、アイロン掛けが実際に実行されていると判断し
てその信号を出力し、またアイロン本体1がほぼ垂直に
配置する姿勢のときには、アイロン掛けの合間にアイロ
ン本体1が床面に自立状態に載置され、実際のアイロン
掛けが一時的に休止されていると判断してその信号を出
力するものである。
【0029】ヒータ6が通電されている状態のもとで、
前記姿勢センサ62によりアイロン本体1が水平に配置
する姿勢でかつアイロン本体1が前後に動いていること
が検知されている場合には、そのヒータ6の通電が許容
されるが、アイロン本体1が水平の姿勢のまま一定時間
その前後の動きが停止すると、これが姿勢センサ62に
より検知され、この検知による信号でヒータ6の通電が
自動的に切られる。
【0030】また、スチームの使用形態でアイロン掛け
を行なっている際に、アイロン本体1を床面の上に自立
状態に載置して実際のアイロン掛けを一時的に休止する
と、その自立状態の載置が姿勢センサ62により検知さ
れ、この検知による信号で電磁ポンプ30の駆動が停止
されてスチームの噴出が一時的に停止する。そしてアイ
ロン本体1が再び水平の姿勢に戻され、アイロン掛けの
作業が開始した際に、これが姿勢センサ62により検知
され、この検知の信号で電磁ポンプ30が駆動され、ス
チームが再び噴出する。
【0031】前記基板62の上には、制御部63、ベー
ス2の温度の設定を行なう温度設定スイッチ64、スチ
ーム・ドライの設定を行なうスチームスイッチ65、そ
の各設定状況などを表示する複数のLED66および報
知手段としてのブザー67が設けられ、前記温度設定ス
イッチ64、スチームスイッチ65、LED66がハン
ドル5の上面に露出するように配置されている。
【0032】このように構成されたスチームアイロンを
使用する際には、まず温度設定スイッチ64を操作して
温度の設定を行なう。この操作に応じてヒータ6が通電
され、このヒータ6の発熱でベース2の温度が上昇す
る。ベース2の温度は温度センサ60により逐次検知さ
れ、この検知の信号に基づいてヒータ6の通電が制御部
63を介してオンオフ制御され、この制御によりベース
2が設定温度に保たれる。
【0033】ここで、スチームスイッチ65をオフの状
態に設定してある場合には、ベース2が設定温度に加熱
されるだけで、スチームが噴出しないドライの使用形態
となる。これに対し、スチームスイッチ65を操作して
これをオンさせた場合には、制御部63を介して電磁ポ
ンプ30が次のような制御により駆動される。
【0034】すなわち、交流電源 100Vが全波整流さ
れ、その断続パルス電流が電磁ポンプ30のコイル32
に供給される。そしてこのパルス電流がコイル32に流
れたときに、その磁気力で図4(a)に示すように、プ
ランジャー筒43が第1のスプリング44に抗して吸引
されて上方に移動する。
【0035】プランジャー筒43が上方に移動すると、
このプランジャー筒43の上部側に滞留していた水が吐
出継手38の吐出孔37から吐出されるとともに、プラ
ンジャー筒43の下端部の突起弁48がゴムシート41
から離間して通孔42が開放され、さらにプランジャー
筒43の下方側の管柱34内が負圧となる。そしてこの
負圧力で通水継手9の流入部12内の水が吸入継手36
の吸入孔37およびゴムシート41の通孔42を通して
プランジャー筒43の下方側の管柱34内に吸入され
る。
【0036】こののちコイル32に流れるパルス電流が
切れ、これに応じてプランジャー筒43が圧縮状態の第
1のスプリング44の付勢力で下方に押し戻される。こ
の押し戻しの動作でプランジャー筒43の下方側に滞留
していた水が加圧され、この水が第2のガイド孔47を
通り、図4(b)に示すように、プランジャー弁50を
第2のスプリング51に抗して押し上げ、かつそのプラ
ンジャー弁50の外周側の隙間を通してプランジャー室
45内に流入し、これに応じてプランジャー室45内に
滞留していた水が第1のガイド孔46を通してプランジ
ャー筒43の上部側に流出し、またプランジャー弁50
が第2のスプリング51の付勢力で下方に移動し、この
プランジャー弁51により第2のガイド孔47が密閉さ
れる。
【0037】このようにしてコイル32にパルス電流が
流れ都度、プランジャー筒43およびプランジャー弁5
0が前記と同様の動作を繰り返し、その1サイクルごと
に通水継手9の流入部12内の水が一定量ずつ吸入され
るとともに、送水パイプ52を通して通水継手9の流出
部13内に吐出される。そして通水継手9の流入部12
内には水タンク16内の水が流出口17から通水継手9
の開口10を通して順次補給される。
【0038】電磁ポンプ30の動作で通水継手9の流出
部13内に吐出された水は、給水口14を通して気化室
7内に流入し、この水がベース2の熱で気化してスチー
ムとなり、このスチームがスチーム噴出孔8からベース
2の下面側に順次噴出し、これによりスチームの使用形
態でアイロン掛けを行なうことができる。
【0039】ところで、電磁ポンプ30のコイル32に
供給される断続パルス電流はベース2の温度に応じて制
御される。すなわち、ベース2の温度が例えば麻の布地
のアイロン掛けを対象とする高温(約190 ℃前後)に設
定されている場合には、交流電源 100Vを全波整流した
ときにその3波ごとの1波分の電流をコイル32に流す
パルス間隔で電流を供給し、化繊を対象とする低温(約
120 ℃前後)の設定の場合には、10波ごとの1波分の
電流をコイル32に流すパルス間隔で電流を供給するよ
うに制御される。
【0040】電磁ポンプ30の動作のサイクルは、コイ
ル32に供給される電流のパルス間隔に比例するから、
パルス間隔の短い前者の場合には気化室7内への時間当
りの給水量が多量となり、パルス間隔の長い後者の場合
には気化室7内への時間当りの給水量が少量となる。
【0041】ここで、前者の場合は、ベース2の温度が
高温に設定されており、したがってその多量に供給され
る水を充分に気化させて適正にスチームを噴出させるこ
とができ、また後者の場合にはベース2の温度が低温に
設定されているが、気化室7内へ供給される水量が絞ら
れており、したがってこの場合にも気化室7内に供給さ
れた水を充分に気化させて適正にスチームを噴出させる
ことができる。
【0042】つまり気化室7内への給水量をベース2の
温度に応じて調節することができるから、ベース2の設
定温度に拘らず必要に応じてスチームの噴出を選択する
ことができ、使い勝手が向上する。ところで、電磁ポン
プ30のコイル32は、自己発熱およびベース2からの
熱影響でその温度が上昇し、この温度上昇に伴いその抵
抗値が増大する。
【0043】従来においては、この抵抗の増大に応じて
電磁ポンプ30の動作時におけるプランジャー筒43の
移動量が減少し、これに伴い水の吐出量が不足して気化
室7内へ設定量の水を供給することができなくなるもの
である。
【0044】これに対し、本実施例においては、コイル
32に負特性のサーミスタ53が直列に接続され、かつ
このサーミスタ53がコイル32の外周に配設されてお
り、このため図5に示すように、コイル32の温度上昇
に伴いサーミスタ53の温度も上昇する。
【0045】ここで、サーミスタ53は負特性であるか
らその温度上昇に伴い抵抗値が低下する。そしてサーミ
スタ53はコイル32と直列に接続されており、このた
めコイル32の抵抗値の上昇分がこのサーミスタ53の
抵抗値の低下により補正されてコイル32に流れる電流
量がほぼ一定に保たれる。
【0046】したがって電磁ポンプ30の動作時におけ
る水の吐出量がコイル32の抵抗値の上昇に拘わらずほ
ぼ一定となり、気化室7へ常に適正量の水を供給して設
定量のスチームを噴出させることができる。サーミスタ
53は熱伝導性に優れるシリコンゴムなどからなるパッ
キング54を介して電磁ポンプ30のコイル32に取り
付けられており、したがってそのコイル32の熱がパッ
キング54を通してサーミスタ53に有効にかつ安定し
て伝わり、このためコイル32の温度を正確に検知して
コイル32に流れる電流量を精度よく制御することがで
き、これにより温度の変化に拘わりなく気化室7内への
給水量を適正に保って設定された量のスチームを噴出さ
せることができる。
【0047】前記第1の実施例においては、電磁ポンプ
30のコイル32に負特性のサーミスタ53を直列に接
続し、このサーミスタ53でコイル32の温度上昇に伴
う抵抗値の上昇を補正してコイル32に流れる電流量が
一定となるように制御したが、他の実施例として、マイ
クロコンピュータを用いてコイル32に流れる電流量を
一定に制御することも可能である。
【0048】図6に、他の実施例における電磁ポンプ3
0を制御する制御回路の構成を、図7にその動作のフロ
ーチャートを示す。図6に示すように、マイクロコンピ
ュータ70の入力ポートに、ベース2の温度を設定する
ための温度設定スイッチ64、スチームの噴出の有無を
選択するスチームスイッチ65、ベース2の温度を検知
するベース用温度センサ60、電磁ポンプ30のコイル
32の温度を検知するコイル用温度センサ71が接続さ
れ、出力ポートに電磁ポンプ30の駆動回路が接続され
ている。
【0049】そしてスチームスイッチ65が操作され、
これがオン状態にあるときに、ベース用温度センサ60
によりベース2の温度データが、またコイル用温度セン
サ71によりコイル32の温度データがそれぞれマイク
ロコンピュータ70に送られ、これらの温度データに基
づいてマイクロコンピュータ70から電磁ポンプ30の
駆動回路に稼働周囲データが送られ、これによりコイル
32の温度上昇に伴うその抵抗値の上昇分が補正され、
コイル32に流れる電流量がほぼ一定に保たれ、ベース
2の温度に応じた設定量の水が気化室7内に供給される
ものである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
電磁ポンプのコイルの温度を検知し、この検知に基づい
て、コイルの温度上昇に伴うその抵抗値の上昇分を補正
してコイルに流れる電流量をほぼ一定に保持する制御手
段を設けるようにしたから、電磁ポンプのコイルの温度
変化に拘らずそのコイルに流れる電流量をほぼ一定に保
って常に気化室内へ適正量の水を供給して設定量のスチ
ームを的確に噴出させることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るスチームアイロンを
示す断面図。
【図2】そのスチームアイロンの電磁ポンプの断面図。
【図3】図2中のA−A線の沿う断面図。
【図4】その電磁ポンプの動作時の状態を示す断面図。
【図5】その電磁ポンプのコイルの温度に対するコイル
の抵抗値、サーミスタの抵抗値、スチーム量との関係を
示すグラフ図。
【図6】この発明の他の実施例に係るスチームアイロン
における電磁ポンプの制御回路の構成を示す説明図。
【図7】その電磁ポンプの制御の流れを示すフローチャ
ート。
【図8】従来のスチームアイロンにおける電磁ポンプの
コイルの温度に対するコイルの抵抗値およびスチーム量
との関係を示すグラフ図。
【符号の説明】
2…ベース 7…気化室 16…水タンク 30…電磁ポンプ 32…コイル 53…サーミスタ(制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 坂井 博明 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 柴野 純一 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 加藤 博之 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 番場 実 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝ホームテクノ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−199900(JP,A) 特開 昭55−29037(JP,A) 実開 昭52−2503(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 75/10 - 75/26 G05D 23/19

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水タンク内の水を電磁ポンプによりベース
    の気化室内に供給し、この水をベースの熱で気化させて
    スチームとし、このスチームをベースの下面から噴出さ
    せるスチームアイロンにおいて、 前記電磁ポンプのコイルの温度を検知し、この検知に基
    づいて、コイルの温度上昇に伴うその抵抗値の上昇分を
    補正してコイルに流れる電流量をほぼ一定に保持する制
    御手段を備え、この制御手段をシリコーンゴムなどから
    なる熱伝導性に優れるパッキングを介して前記コイルに
    取り付けてあることを特徴とするスチームアイロン。
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