JPH06121900A - スチームアイロン - Google Patents

スチームアイロン

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JPH06121900A
JPH06121900A JP27184992A JP27184992A JPH06121900A JP H06121900 A JPH06121900 A JP H06121900A JP 27184992 A JP27184992 A JP 27184992A JP 27184992 A JP27184992 A JP 27184992A JP H06121900 A JPH06121900 A JP H06121900A
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JP
Japan
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steam
base
water
water tank
heater
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Pending
Application number
JP27184992A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sakai
博明 坂井
Hitoshi Watanabe
仁 渡辺
Takashi Ishiwatari
隆 石渡
Kazuharu Tsubaki
一春 椿
Yasuo Hida
靖男 肥田
Junichi Shibano
純一 柴野
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水タンク内が空となってスチームの噴出が停
止した際に、それをユーザに的確に報知して常に適正な
アイロン掛けを実行させることができるスチームアイロ
ンを提供する。 【構成】 ベース2の下面からスチームが噴出する状態
のもとでアイロン掛けが実行されたときのベース2の温
度の下降勾配をKc・℃/sとするときに、実際のアイロ
ンの使用時において、スチーム・ドライ設定回路Dによ
りスチーム設定が選択された状態のもとで、姿勢センサ
32によりアイロン掛けの実行が検知されたときにおけ
るベース2の温度の下降勾配を温度変化検知回路Bによ
り検知し、この検知した下降勾配の大きさが前記Kc・
℃/sよりも小さいときに、ブザー44を駆動して水タン
ク16内の水の空を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は必要に応じてベースの
下面からスチームを噴出させることが可能なスチームア
イロンに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスチームアイロンにおいては、
アイロン本体に水タンクが設けられ、この水タンク内に
収容された水がベースの上面の気化室内に順次滴下さ
れ、この滴下された水がベースの熱で気化してスチーム
となり、このスチームがベースの下面から順次噴出する
ようになっている。そしてスチームの噴出に伴って水タ
ンク内の水が徐々に減少する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スチームを
噴出させながらアイロン掛けを行なっている途中に、水
タンク内が空となってスチームの噴出が停止してしまう
場合があるが、従来においては、水タンク内が空となっ
たときの積極的な報知手段がなく、このためスチームの
噴出の停止に気付かずにアイロン掛けの作業を進めてし
まうことがある。
【0004】水タンクは一般に透明な合成樹脂で形成さ
れていて、内部の水量の減少を外部から目視することが
できるが、しかし水タンクの壁面が明瞭な透明である
と、この内部に設けられた弁機構などの不体裁な部材が
視覚的に外部に露出して外観が低下するという問題があ
り、このため水タンクの壁面にシボ加工などを施してそ
の透明度を弱めるように処理しているのが通常で、した
がって水タンク内の水量を実際には目視しにくく、また
アイロン掛けの作業中に水タンク内を逐一目視するよう
なことはなく、このため水タンク内の水量が減少して空
となってもそれに気付かずにアイロン掛けの作業を進め
てしまうことが多い。そしてスチームの噴出が停止する
ことにより、布地に所望の処理を施すことができなくな
る。
【0005】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、水タンク内が空と
なってスチームの噴出が停止した際に、それをユーザに
的確に報知して常に適正なアイロン掛けを実行させるこ
とができるスチームアイロンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、第1の手段として、ヒータで加熱
されるベース、および水を収容する水タンクを備えたア
イロン本体と、ベースの温度を検知し、この検知に基づ
いてヒータの通電をオンオフ制御してベースを設定温度
に保つヒータ制御手段と、ベースの時間当りの温度変化
を検知する温度変化検知手段と、水タンク内の水をベー
スの気化室内に供給してベースの下面からスチームを噴
出させる給水手段と、この給水手段を制御してスチーム
を噴出させるスチーム設定状態とスチームを噴出させな
いドライ設定状態とに選択的に切り替えるスチーム・ド
ライ設定手段と、アイロン本体の姿勢を検知してアイロ
ン掛けの実行を検知する状態検知手段と、水タンク内の
水の空を報知する報知手段とを具備し、ベースの下面か
らスチームが噴出する状態のもとでアイロン掛けが実行
されたときのベースの温度の下降勾配をKc・℃/sとす
るときに、実際のアイロンの使用時において、スチーム
・ドライ設定手段によりスチーム設定が選択された状態
のもとで、状態検知手段によりアイロン掛けの実行が検
知されたときにおけるベースの温度の下降勾配を温度変
化検知手段により検知し、この検知した下降勾配の大き
さが前記Kc・℃/sよりも小さいときに、前記報知手段
を駆動して水タンク内の水の空を報知するようにしたも
のである。
【0007】また、第2の手段として、ヒータで加熱さ
れるベース、および水を収容する水タンクを備えたアイ
ロン本体と、ベースの温度を検知し、この検知に基づい
てヒータの通電をオンオフ制御してベースを設定温度に
保つヒータ制御手段と、前記ヒータ制御手段を介してオ
ンオフ制御されるヒータにおけるそのオン時の一単位当
りの通電時間をカウントして検知する通電時間検知手段
と、水タンク内の水をベースの気化室内に供給してベー
スの下面からスチームを噴出させる給水手段と、この給
水手段を制御してスチームを噴出させるスチーム設定状
態とスチームを噴出させないドライ設定状態とに選択的
に切り替えるスチーム・ドライ設定手段と、アイロン本
体の姿勢を検知してアイロン掛けの実行を検知する状態
検知手段と、水タンク内の水の空を報知する報知手段と
を具備し、ベースの下面からスチームが噴出する状態の
もとでアイロン掛けが実行されたときのヒータの通電時
間をTc・sec とするときに、実際のアイロンの使用時
において、スチーム・ドライ設定手段によりスチーム設
定が選択された状態のもとで、状態検知手段によりアイ
ロン掛けの実行が検知されたときにおけるヒータの通電
時間を通電時間検知手段により検知し、この検知した通
電時間が前記Tc・sec よりも短いときに、前記報知手
段を駆動して水タンク内の水の空を報知するようにした
ものである。
【0008】
【作用】スチームの設定でアイロンを使用している間
に、水タンク内が空となってスチームの噴出が停止した
ときには、ベースに対する熱吸収の負荷が減少する。こ
のためスチームの設定のもとで水タンク内が空になる
と、実際にアイロン掛けが実行された際におけるベース
の下面の掛面温度の下降勾配が、スチームが噴出してい
るときの下降勾配よりも小さくなり、またヒータ制御手
段を介してオンオフ制御されるヒータの通電時間がスチ
ームが噴出しているときの通電時間よりも短くなる。
【0009】ここで、第1の手段においては、実際にア
イロン掛けが実行される都度、それが状態検知手段によ
り検知され、さらにこの検知時におけるベースの温度の
下降勾配が温度変化検知手段により検知される。そして
この検知した下降勾配がスチーム噴出時の値よりも小さ
い値であれば、水タンク内が空となったことであるか
ら、これに基づいて報知手段が駆動され、その空がユー
ザに報知される。
【0010】また、第2の手段においては、実際にアイ
ロン掛けが実行される都度、それが状態検知手段により
検知され、さらにこの検知時におけるヒータの通電時間
が通電時間検知手段により検知される。そしてこの検知
した通電時間がスチーム噴出時の値よりも短い値であれ
ば、水タンク内が空となったことであるから、これに基
づいて報知手段が駆動され、その空がユーザに報知され
る。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0012】図3にスチームアイロンの構造を示し、符
号1がアイロン本体で、このアイロン本体1は、例えば
アルミダイカストで形成されたベース2の上面にカバー
3を設け、このカバー3の上面を遮熱板4で覆い、この
遮熱板4の上にハンドル5を取り付けてなる。
【0013】ベース2にはヒータ6が鋳込まれていると
ともに、上面に気化室7が形成され、この気化室7内が
ベース2の下面に設けられたスチーム噴出孔8を介して
その下面側に連通している。
【0014】前記カバー3の上面には通水継手9が設け
られ、この通水継手9の一端側の上面に開口10が形成
され、この開口10の内側に押し棒11が形成され、こ
の押し棒11の上端部が開口10を通して通水継手9の
上方に突出している。通水継手9の内部には、前記開口
10に連通する流入部12と、この流入部12に対して
隔壁9aを介して隔てられた流出部13とが形成されて
いる。
【0015】前記流出部13の下部には滴下ノズル14
が設けられ、この滴下ノズル14が前記気化室7内に突
出し、この滴下ノズル14を介して前記流出部13内が
気化室7内に連通している。
【0016】アイロン本体1の前部には、例えばカセッ
ト式に構成された水タンク16が着脱可能に設けられて
いる。この水タンク16の底部には流出口17および弁
機構18が設けられ、弁機構18は支持体19に摺動自
在に支持された弁杆20の中間部に円板状の弁体21を
取り付け、この弁体21をスプリング22を介して前記
流出口17の配置側、つまり流出口17を閉塞する方向
に弾性的に付勢してなる。
【0017】そして流出口17が通水継手9の開口10
に液密的に接続し、この状態で通水継手9の押し棒11
が弁杆20に当接して弁体21をスプリング22に抗し
て上方に押し上げ、これにより流出口17が開放状態に
保持され、水タンク16内に収容された水がこの流出口
17から開口10を通して通水継手9の流入部12内に
流入するようになっている。
【0018】なお、水タンク16の前面の上部には注水
口23が形成され、この注水口23に注水蓋24が設け
られ、この注水蓋24を開放して注水口23から水タン
ク16内に水を適宜注入することができるものである。
【0019】通水継手9の上方には、給水手段として電
磁ポンプ27が設けられ、この電磁ポンプ27は吸入パ
イプ28および吐出パイプ29を有し、前記吸入パイプ
28が通水継手9の流入部12内に挿入され、前記吐出
パイプ29が流出部13内に挿入され、この電磁ポンプ
27の作動により前記流入部12内の水が吸入パイプ2
8を介して吸入され、この水が吐出パイプ29を介して
流出部13内に供給されるようになっている。
【0020】ベース2の上面にはサーミスタなどからな
る温度センサ30が設けられ、またハンドル5の内部に
基板31が設けられ、この基板31の上に状態検知手段
として姿勢センサ32が設けられている。
【0021】姿勢センサ32の構成を図4および図5に
示し、33が透明のケースで、このケース33内にボー
ル34が転動自在に収納され、またケース33の一端側
には互いに対向して発光素子35および受光素子36が
設けられ、前記発光素子35から出射する光がケース3
3を透過して前記受光素子36に入射するようになって
いる。そしてケース33の内底面33aが発光素子35
および受光素子36の配置側に向って斜めに傾斜するよ
うに形成されている。
【0022】アイロン本体1がほぼ水平の姿勢にあると
きには、図5(A)に示すように、ボール34がその自
重で内底面33aの傾斜下端側に配置し、このボール3
4により発光素子35から受光素子36への光の入射が
遮断されてオフし、これによりアイロン本体1の姿勢が
ほぼ水平であることが検知される。
【0023】そして実際のアイロン掛けの作業が始って
アイロン本体1が前後に動かされると、ボール34が内
底面33aに沿って小刻みに往復動し、この動作で発光
素子35から受光素子36への光の入射と遮断が反復し
てオンオフし、これによりアイロン掛けの作業が実行さ
れたことが検知される。
【0024】またアイロン掛けの作業の休止時に、アイ
ロン本体1をその後端面を床面に当てて自立の状態に載
置すると、図5(B)に示すように、ボール34が発光
素子35および受光素子36の配置側から離脱し、発光
素子35から受光素子36へ光が連続的に入射してオン
状態が継続し、これによりがアイロン本体1が自立の姿
勢の状態にあることが検知される。
【0025】前記基板31の上には、マイクロコンピュ
ータを内蔵した制御部40、ベース2の温度の設定を行
なう温度設定スイッチ41、スチーム・ドライの設定を
行なうスチームスイッチ42、その各設定状況などを表
示する複数のLED43および報知手段としてのブザー
44が設けられ、前記温度設定スイッチ41、スチーム
スイッチ42、LED43がハンドル5の上面に露出す
るように配置されている。
【0026】制御部40には、図6に示すように、ベー
ス2の温度を温度センサ30で検知し、この検知に基づ
いてヒータ6の通電を制御してベース2の温度を温度設
定スイッチ41で設定された温度に保持するヒータ制御
回路Aと、ベース2の時間当りの温度変化を検知する温
度変化検知回路Bと、前記ヒータ制御回路Aを介してオ
ンオフ制御されるヒータ6におけるそのオン時の一単位
当りの通電時間をカウントして検知する通電時間検知回
路Cと、スチームスイッチ42の信号に基づいて電磁ポ
ンプ27を制御してスチームを噴出させるスチーム設定
状態とスチームを噴出させないドライ設定状態とに切り
替えるスチーム・ドライ設定回路Dと、ブザー44を駆
動するブザー駆動回路Eとが設けられている。次に作用
について説明する。
【0027】アイロンの使用時には、まず温度設定スイ
ッチ41を操作して温度の設定を行なう。この操作に応
じてヒータ6が通電され、このヒータ6の発熱でベース
2の温度が上昇する。ベース2の温度は温度センサ30
により逐次検知され、この検知の信号に基づいてヒータ
6の通電が制御部40のヒータ制御回路Aを介してオン
オフ制御され、この制御によりベース2が設定温度に保
たれる。
【0028】このような状態のままベース2の下面を布
地に押し当ててアイロン掛けを行えば、スチームが噴出
しないドライの使用となるが、ここでスチームの噴出を
望む場合には、スチームスイッチ42を操作し、これを
オンさせてスチームの設定を行なう。この設定によりス
チーム・ドライ設定回路Dを介して電磁ポンプ27が駆
動され、この電磁ポンプ27の作動で通水継手9におけ
る流入部12内の水が吸入パイプ28を通して吸入され
るとともに、この水が吐出パイプ29を通して流出部1
3内に順次供給される。
【0029】そして流出部13内に供給された水が滴下
ノズル14を通して気化室7内に滴下し、この水がベー
ス2の熱で気化してスチームとなり、このスチームがス
チーム噴出孔8からベース2の下面側に順次噴出し、し
たがってスチームの使用形態でアイロン掛けを行なうこ
とができる。
【0030】なお、ベース2に対する温度の設定がスチ
ームの発生適温未満である場合においては、スチームス
イッチ42の操作はキャンセルされ、電動ポンプ27は
作動しない。
【0031】アイロンの使用時には、アイロン本体1を
水平に保持し、ベース2の下面を布地に押し当てて前後
に動かす実際のアイロン掛けの作業時間帯と、その合間
にアイロン本体1を自立させて待機させる休止時間帯と
が交互に経過するが、その両者の時間帯が姿勢センサ3
2により検知される。
【0032】ここで、図2のタイミングチャートで示す
ように、アイロン本体1が自立する休止時間帯のときに
おいて、ヒータ制御回路Aを介して制御されるヒータ6
の通電時間をTa、ベース2の下面つまり布地に対する
掛面の温度の下降勾配をKaとすると、この休止時間帯
のときには、ベース2に熱吸収の負荷(布地やスチーム
発生の気化潜熱)が掛からないから、ヒータ6の発熱に
伴うベース2の温度の応答性が速やかで、通電時間Ta
が短く、下降勾配Kaが小さい。
【0033】ドライ設定(スチームスイッチ42−オ
フ)のもとで、アイロン本体1を水平に保持し、ベース
2の掛面を布地に押し当てて実際のアイロン掛けを実行
する作業時間帯のときにおいて、ヒータ通電回路Aを介
して制御されるヒータ6の通電時間をTb、ベース2の
掛面温度の下降勾配をKbとすると、この場合において
は、ベース2の掛面に布地が接触して熱が吸収されるか
ら、通電時間TbがTaよりも長くなり、下降勾配Kb
がKaよりも大きくなる。すなわち、 Ta<Tb、K
a<Kb となる。
【0034】スチーム設定(スチームスイッチ42−オ
ン)が選択され、実際にスチームが噴出する状態のもと
で、アイロン本体1を水平に保持し、ベース2の掛面を
布地に押し当てて実際のアイロン掛を実行する作業時間
帯のときにおいて、ヒータ制御回路Aを介して制御され
るヒータ6の通電時間をTc、ベース2の掛面温度の下
降勾配をKcとすると、この場合においては、ベース2
の掛面に布地の接触による熱吸収の負荷か掛かるととも
に、さらに水の気化潜熱による熱吸収の負荷が加わり、
このためヒータ6の通電時間TcがTbよりも長くな
り、下降勾配KcがKbよりも大きくなる。すなわち、
Tb<Tc、Kb<Kc となる。
【0035】スチーム設定のもとでの使用中に、水タン
ク16内の水のすべてが流出して空となり、気化室7内
への水の供給が絶たれてスチームの噴出が停止したとき
において、ヒータ制御回路Aを介して制御されるヒータ
6の通電時間をTb′、ベース2の掛面温度の下降勾配
をKb′とすると、この場合においては、ベース2の掛
面に布地の接触による熱吸収の負荷が掛かるだけで、水
の気化潜熱による熱吸収の負荷が加わることがなく、し
たがってスチームスイッチ42がオン状態であっても、
条件としてはドライ設定のときとほぼ同一となり、ヒー
タ6の通電時間Tb′がTbとほぼ同一で、下降勾配K
b′がKbとほぼ同一となる。
【0036】このようにスチーム設定のもとで水タンク
16内が空になると、実際にアイロン掛けが実行された
際におけるヒータ6の通電時間がTcからTb′に、下
降勾配がKcからKb′に大きく変化する。そしてこの
変化に基づいて水タンク16内の空が制御部40に基づ
く検知動作により検知される。
【0037】この検知動作の流れを図1に示し、まずス
テップ1でベース2に対する温度設定が行なわれ、ステ
ップ2でその設定温度がスチームの発生適温以上である
か否かが判断され、さらにステップ3でスチームスイッ
チ42がオンであるか否かが判断される。
【0038】設定温度がスチームの発生適温以上で、か
つスチームスイッチ42がオンの状態にある場合には、
ステップ4で姿勢センサ31を介して実際のアイロン掛
けの開始が判断され、アイロン掛けの作業の開始が判断
されたときに、ステップ5でベース2の掛面温度の下降
勾配の大きさが制御部40の温度変化検知回路Bを介し
て検知される。
【0039】そしてステップ6において、検知された掛
面温度の下降勾配の大きさが前述のKc・℃/s以上であ
るか否かが判断される。下降勾配の大きさがKc・℃/s
以上の場合は前述のようにスチームが噴出しているとき
であり、したがってステップ6で下降勾配の大きさがK
c・℃/s以上であると判断された場合には、水タンク1
6内に水が貯留されていると検知され、流れの動作がス
テップ4に戻り、再びステップ4〜6の動作が繰り返さ
れる。
【0040】ステップ6において掛面温度の下降勾配の
大きさがKc・℃/s未満であると判断されたときには、
ステップ7に移行し、このステップ7において通電時間
検知回路Cを介してヒータ6の通電時間がカウントさ
れ、この通電時間がステップ8においてTc・sec 以上
であるか否かが判断される。ヒータ6の通電時間がTc
・sec 以上の場合はスチームが噴出しているときであ
り、したがってステップ8でヒータ6の通電時間がTc
・sec 以上であると判断された場合には、水タンク16
内に水が貯留されていると検知され、流れの動作がステ
ップ4に戻り、再びステップ4〜8の動作が繰り返され
る。
【0041】そしてステップ8において、ヒータ6の通
電時間がTc・sec 未満であると判断されたときに、こ
の条件に基づいてステップ9で水タンク16内が空であ
ることが検知され、この検知に応じてステップ10でブ
ザー駆動回路Eを介してブザー44が駆動され、このブ
ザー44により水タンク16内が空となったこと、つま
りスチームの噴出が停止したことがユーザに報知され
る。
【0042】この報知後には、動作の流れがステップ1
0からステップ4に戻り、再びステップ4〜10の動作
が繰り返され、この繰り返しの間に水タンク16内に水
が補給された場合には、スチームの噴出が再開し、ステ
ップ6で水タンク16内に水が貯留されていることが検
知される。
【0043】このように、水タンク16内の水が空とな
ってスチームの噴出が停止したときにその報知が的確に
行われ、このためスチームの噴出の停止に気付かないま
まアイロン掛けの作業を進めてしまうようなことがな
く、したがって常にスチーム・ドライの設定に応じた適
正なアイロン掛けを実行することができる。
【0044】さらに、水タンク16内の空がブザー44
により的確に報知されるから、アイロン掛けの作業中に
水タンク16内の水量をいちいち目視して確認するよう
な面倒で煩わしい作業が不要で、使い勝手が確実に向上
する。そして水タンク16として、とくに内部の透視が
可能な構造とすることが不要となり、したがって水タン
ク16を透明・不透明に関係なく望みの色調や質感の材
料を用いて種々のデザインに構成することが可能となる
利点がある。
【0045】ところで、スチームが設定された状態のも
とで、水タンク16内が空となったときには、前述した
通り、実際にアイロン掛けが実行された際における掛面
温度の下降勾配がKcからKb′に変化する一つの条件
と、ヒータ6の通電時間がTcからTb′に変化する他
の一つの条件が生じ、前記実施例ではこの二つの条件に
基づいて水タンク16内の空を検知するようにしたが、
その一方の条件のみに基づいて水タンク16内の空を検
知することも可能である。
【0046】すなわち、図1に示すステップ6で掛面温
度の下降勾配がKc・℃/s未満であると判断されたとき
に、ブザー44を駆動して空を報知する場合、あるいは
図1に示すステップ5,6を省略し、ステップ8でヒー
タ6の通電時間がTc・sec未満であると判断されたと
きに、ブザー44を駆動して空を報知する場合であって
もよい。そして前者の場合には、通電時間検知回路Cを
省略することが可能で、また後者の場合には、温度変化
検知回路Bを省略することが可能となる。
【0047】報知手段としては、ブザー44のほかに、
例えば『タンクが空になりました。』という音声を発す
る音声発生装置やメロディーを発するメロディー発生装
置、あるいはLEDなどの光学的な手段、さらにはこれ
らの幾つかを組み合わせた手段などであってもよい。
【0048】また、前記実施例においては、水タンク1
6がアイロン本体1に対して着脱可能なカセット式に構
成されているスチームアイロンを例に挙げて説明した
が、アイロン本体1に水タンク16が一体的に組み付け
られている構成であっても何ら差支えない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
水タンク内が空となってスチームの噴出が停止した際
に、報知手段を介してその空をユーザに的確に報知する
ことができ、したがってスチームの噴出の停止に気付か
ずにアイロン掛けを進めてしまうような不都合がなく、
常に設定状態に応じた適正なアイロン掛けの作業を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の作用を説明するためのフ
ローチャート。
【図2】この発明の一実施例の作用を説明するためのタ
イミングチャート。
【図3】この発明の一実施例に係るスチームアイロンの
構造を示す断面図。
【図4】そのスチームアイロンに設けられて姿勢センサ
の平面図。
【図5】そのスチームアイロンに設けられて姿勢センサ
の断面図。
【図6】そのスチームアイロンの電気回路の構成を示す
ブロック図。
【符号の説明】
1…アイロン本体 2…ベース 6…ヒータ 7…気化室 16…水タンク 27…電磁ポンプ(給水手段) 32…姿勢センサ(状態検知手段) 44…ブザー(報知手段) A…ヒータ制御回路(ヒータ制御手段) B…温度変化検知回路(温度変化検知手段) C…通電時間検知回路(通電時間検知手段) D…スチーム・ドライ設定回路(スチーム・ドライ設定
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椿 一春 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 肥田 靖男 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 柴野 純一 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータで加熱されるベース、および水を
    収容する水タンクを備えたアイロン本体と、ベースの温
    度を検知し、この検知に基づいてヒータの通電をオンオ
    フ制御してベースを設定温度に保つヒータ制御手段と、
    ベースの時間当りの温度変化を検知する温度変化検知手
    段と、水タンク内の水をベースの気化室内に供給してベ
    ースの下面からスチームを噴出させる給水手段と、この
    給水手段を制御してスチームを噴出させるスチーム設定
    状態とスチームを噴出させないドライ設定状態とに選択
    的に切り替えるスチーム・ドライ設定手段と、アイロン
    本体の姿勢を検知してアイロン掛けの実行を検知する状
    態検知手段と、水タンク内の水の空を報知する報知手段
    とを具備し、ベースの下面からスチームが噴出する状態
    のもとでアイロン掛けが実行されたときのベースの温度
    の下降勾配をKc・℃/sとするときに、実際のアイロン
    の使用時において、スチーム・ドライ設定手段によりス
    チーム設定が選択された状態のもとで、状態検知手段に
    よりアイロン掛けの実行が検知されたときにおけるベー
    スの温度の下降勾配を温度変化検知手段により検知し、
    この検知した下降勾配の大きさが前記Kc・℃/sよりも
    小さいときに、前記報知手段を駆動して水タンク内の水
    の空を報知することを特徴とするスチームアイロン。
  2. 【請求項2】 ヒータで加熱されるベース、および水を
    収容する水タンクを備えたアイロン本体と、ベースの温
    度を検知し、この検知に基づいてヒータの通電をオンオ
    フ制御してベースを設定温度に保つヒータ制御手段と、
    前記ヒータ制御手段を介してオンオフ制御されるヒータ
    におけるそのオン時の一単位当りの通電時間をカウント
    して検知する通電時間検知手段と、水タンク内の水をベ
    ースの気化室内に供給してベースの下面からスチームを
    噴出させる給水手段と、この給水手段を制御してスチー
    ムを噴出させるスチーム設定状態とスチームを噴出させ
    ないドライ設定状態とに選択的に切り替えるスチーム・
    ドライ設定手段と、アイロン本体の姿勢を検知してアイ
    ロン掛けの実行を検知する状態検知手段と、水タンク内
    の水の空を報知する報知手段とを具備し、ベースの下面
    からスチームが噴出する状態のもとでアイロン掛けが実
    行されたときのヒータの通電時間をTc・sec とすると
    きに、実際のアイロンの使用時において、スチーム・ド
    ライ設定手段によりスチーム設定が選択された状態のも
    とで、状態検知手段によりアイロン掛けの実行が検知さ
    れたときにおけるヒータの通電時間を通電時間検知手段
    により検知し、この検知した通電時間が前記Tc・sec
    よりも短いときに、前記報知手段を駆動して水タンク内
    の水の空を報知することを特徴とするスチームアイロ
    ン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114251638A (zh) * 2020-09-21 2022-03-29 广东美的环境电器制造有限公司 蒸汽发生装置和控制方法、电器设备和可读存储介质

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114251638A (zh) * 2020-09-21 2022-03-29 广东美的环境电器制造有限公司 蒸汽发生装置和控制方法、电器设备和可读存储介质
CN114251638B (zh) * 2020-09-21 2023-12-12 广东美的环境电器制造有限公司 蒸汽发生装置和控制方法、电器设备和可读存储介质

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