JP6534886B2 - スチームアイロン - Google Patents

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Description

本発明は、衣類などに使用するスチーム機構を備えたスチームアイロンに関するものである。
従来、この種のスチームアイロンは、タンクに貯留した水をポンプにより気化室へ送り出し、気化したスチームを衣類などに噴出してしわを伸ばすようにしていた。
この場合、スチームアイロンに設けた自動式のポンプは、一定量の水を気化室に供給するため、気化室の温度が低い場合には、気化しなかった水が滴下するいわゆる湯滴により、衣類やその周辺を濡らしてしまう問題があった。
この問題を解決するために、バイメタル式の弁を備えたものが提案されている(特許文献1参照)。これは、気化室が水の気化に充分な温度にあるときに、バイメタルによってポンプと気化室との間を開路し、タンク内の水をポンプにより気化室へ送水して、スチームを噴出させる。一方、気化室が水の気化に充分な温度に達するまでは、バイメタルによってポンプと気化室との間を閉塞し、水の滴下を防止する、というものである。
特開平2−280798号公報
上記従来技術では、スチームアイロンにバイメタル式の弁構造を備えなければならないため、構造が複雑である。また、気化室が水の気化に充分な温度に達すると、その気化室の温度に拘らず、噴出するスチームの量は一定となるため、使い勝手の悪いものであった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、温度に応じた最適なスチーム量を安定して確保することができるスチームアイロンを提供することを目的とする。
また本発明の別な目的は、バイメタルによる湯滴防止構造を設けることなく、ポンプのみで過剰な液体の供給を防止できるスチームアイロンを提供することにある。
請求項1のスチームアイロンは、加熱手段によって加熱されるベースと、前記ベースに形成した気化室と、液体を貯えるタンクと、前記タンクの液体を前記気化室に供給するポンプと、を備えたスチームアイロンにおいて、前記ポンプは直流モータを駆動源とし、温度を設定する温度調節手段と、前記温度調節手段の設定温度に応じて、前記気化室への液体供給量を可変するように、前記ポンプを制御する制御手段と、を備え、前記ポンプは、シリンダの内部にピストンを配置して構成され、前記直流モータは、前記ピストンと一体的に組み込まれるロータと、このロータへの電磁力により当該ロータに回転運動を生じさせるステータとを備え、前記ステータへの通断電を繰り返すことで、前記ピストンを正逆回転しながら往復運動させて、前記シリンダの内部に供給された液体を、前記気化室に送る構成としたものである。
請求項2のスチームアイロンは、前記ベースの温度を検知する温度検知手段を備え、前記制御手段は、前記温度検知手段の検知温度に応じて、前記気化室への液体供給量を可変するように、前記ポンプを制御する構成としたものである。
請求項3のスチームアイロンは、前記温度調節手段の設定温度に応じた最大液体供給量の範囲内で、前記液体供給量を切換設定できるスチーム量切換手段を設けたものである。
請求項1のスチームアイロンは、スチームの噴出量となる気化室への液体供給量を、温度調節手段による設定温度とリンクさせ、設定温度によって気化室への液体の供給量を変えることができる。また、直流モータを駆動源としたポンプにより、液体を継続して気化室へ送り込むことで、スチーム量を安定させることができる。そのため、設定した温度に応じた最適なスチーム量を安定して確保することが可能となる。
請求項2のスチームアイロンは、温度検知手段の検知温度に応じて、ポンプの駆動源となる直流モータを制御して、気化室への液体供給量を変えることができるので、バイメタルによる湯滴防止構造を設ける必要がなく、ポンプのみで過剰な液体の供給を防止できる。
請求項3のスチームアイロンは、温度調節手段の設定温度に応じた最大液体供給量の範囲内で、気化室に送り込む液体供給量を、スチーム量切換手段により衣類などに合せて多様に変化させることができる。
本発明の第1実施例におけるスチームアイロンの断面図である。 同上、スチームポンプの断面図である。 同上、電気的構成を示すブロック図である。 同上、スチーム量と掛け面温度との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施例におけるスチームアイロンの概略説明図である。
以下、本発明に係るスチームアイロンの好ましい実施例を、添付図面に基づいて説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1実施例のスチームアイロンを示すもので、1はアイロン本体で、このアイロン本体1は、例えばアルミダイカストで形成されたベース2の上面に、ベース2からの熱を遮断する遮熱板3を設け、この遮熱板3の上面をカバー4で覆い、このカバー4の上にハンドル5を取り付けてなる。
ベース2には加熱手段たるヒータ6が鋳込まれているとともに、上面に気化室7が形成され、この気化室7内がベース2の下面である掛け面に設けられたスチーム孔8を介して、その下側に連通している。
遮熱板3の上面には導液路たる通水継手9が設けられ、この通水継手9の一端側の上面に開口10が形成されている。通水継手9の内部には、前記開口10に連通する流入部11と流出部12が形成されている。
遮熱板3と通水継手9の間には前記流出部12と前記気化室7を連通し、通水継手9内の水を外部へ漏れないようにシールされる通水パッキン13が配置されている。
カバー4とハンドル5の間には、液体を蓄えるタンクとしての水タンク14が配置され、この水タンク14の底部には流出口15が形成されている。この流出口15が通水継手9の開口10に液密的に接続し、水タンク14内に収容された液体である水が、この流出口15から開口10を通して通水継手9の流入部11内に流入するようになっている。
前記水タンク14の前面の上部には注水口16が形成され、この注水口16に注水口蓋17が設けられ、この注水口蓋17を開放して注水口16から水タンク14内に水を適宜注入することができるものである。
通水継手9の他端側の上面には支持リブ18および支持板19が一体に形成され、これら支持リブ18および支持板19を介して、通水継手9の上に送液装置たる直流モータ駆動式のスチームポンプ20が、ほぼ垂直に起立する縦長の状態で取り付けられている。
このスチームポンプ20はコ字形のホルダー21によりその上下面を保持され、前記ホルダー21の側面が前記支持板19の側面に係合し、この状態でホルダー21がネジ22により前記支持板19に締付け固定されている。さらにホルダー21の下面は、支持リブ18により当接支持されている。
スチームポンプ20は、下端側の側面下部に吸水口23を、上端面に排水口24をそれぞれ有し、前記排水口24に逆U字形の送水パイプ25が接続されている。
そして、前記吸水口23が通水継手9内に挿入され、前記送水パイプ25の先端が流出部12に挿入され、前記スチームポンプ20の作動により前記流入部11内の水が吸水口23から吸入され、この水が排水口24から送水パイプ25を通して流出部12に供給されるようになっている。
ベース2の上面には温度センサとなるサーミスタ26が設けられ、またハンドル5の内部には基板27が設けられ、この基板27上にアイロン本体1の姿勢、即ちアイロン本体1がほぼ水平またはほぼ垂直を検知する姿勢センサ28が設けられ、基板27に繋がっている。ここでのサーミスタ26は、ベース2ひいては気化室7の温度を検知する温度検知手段に相当する。
また、基板27上にはマイクロコンピュータを内蔵した制御手段たる制御部29の他に、アイロンの使用者が操作可能な操作部として、アイロンの掛け面となるベース2の下面の温度を設定する温度調節手段たる温度調節釦30、アイロンの使用設定をスチームモードまたはドライモードの何れかに切り替え可能とするスチーム釦31、前記温度調節釦30の設定温度に基づく最大スチーム噴出量の範囲内で、スチームポンプ20による水の供給量即ちスチーム孔8からのスチーム噴出量を複数段に切換設定できるスチーム量切換手段たるスチーム量切換釦32がそれぞれ配置され、さらにそれらの設定状況などを表示する表示部として、複数のLED33が設けられる。これらの温度設定釦30、スチーム釦31、スチーム量調節釦32、LED33は、ハンドル5の上面に露出するように配置されている。
この場合、図4のグラフおよび表1に示すように、温度調節釦30は掛け面の温度を例えば100℃、150℃、200℃の3段階に設定可能であり、この設定温度に基づく最大スチーム量(スチーム噴出量)は例えば100℃で1ml、150℃で20ml、200℃で40mlを確保できるように設定されている。
Figure 0006534886
また、本実施例のスチーム量切換釦32は、温度設定釦30による各設定温度に応じた最大スチーム量の範囲内で、スチーム量を図4のa〜eにそれぞれ対応した5段階に切替え設定することが可能であり、例えば掛け面の設定温度が100℃において、スチーム量は1段目で0.2ml、2段目で0.4ml、3段目で0.6ml、4段目で0.8ml、5段目で最大スチーム量に一致した1.0mlとなり、掛け面の設定温度が150℃において、スチーム量は1段目で4.0ml、2段目で8.0ml、3段目で12.0ml、4段目で16.0ml、5段目で最大スチーム量に一致した20.0mlとなり、掛け面の設定温度が200℃において、スチーム量は1段目で8.0ml、2段目で16.0ml、3段目で24.0ml、4段目で32.0ml、5段目で最大スチーム量に一致した40.0mlとなるように制御される。つまりここでは、各設定温度の最大スチーム量に対して、スチーム量切換釦32で切換え可能な段数(例えば5段設定)を割った値に、何番目の段数であるのかを掛け合わせた値がスチーム量となる。
次に、図3に基づき電気的な構成を説明する。制御部29は、内蔵する前記マイクロコンピュータの記憶装置(図示せず)に記憶されたプログラムの制御シーケンスに従って、一連の動作を行なうように構成されている。
この制御部29の入力側には、サーミスタ26、姿勢センサ28、温度調節釦30、スチーム釦31、スチーム量切換釦32が各々接続される、出力側には、ヒータ6、スチームポンプ20、LED33が各々接続される。
また、図2に示すようにスチームポンプ20は、シリンダとなる円筒形状のポンプ本体34と、このポンプ本体34内部の通路内に密接して、ポンプ本体34の軸方向に往復動可能に配置されたピストンとなるプランジャ35とを備える。
前記ポンプ本体34の下端側の側面に吸水口23を、上端側の端面に排水口24をそれぞれ有し、前記プランジャ35の上端側と前記ポンプ本体34の上端側内壁部との間には、プランジャ35を下方向に付勢する弾性体としてのスプリング36が介在しており、スプリング36の上端はポンプ本体34に固着され、スプリング36の下端はプランジャ35に固着されている。前記ポンプ本体34の下端壁部には、パッキン37を介して棒状の軸38がポンプ本体34の軸方向に固着され、この軸38にはねじ部39を介して前記プランジャ35の下端側が螺合されている。
さらに、例えばブラシレスモータやステップモータなどの直流モータを構成する永久磁石のロータ40が前記プランジャ35の下面部に一体的に組み込まれ、ポンプ本体34の外周囲には電磁石のステータ41が配設され、このステータ41にはロータ40の回転位置を検出する位置検知手段としてのホール素子(図示せず)が設けられている。
そして、直流モータの作用により前記ステータ41に通電すると、ステータ41からの電磁力によりポンプ本体34の内部でロータ40に回転運動を生じ、ロータ40とプランジャ35が一体に回転して、前記プランジャ35は前記軸38のねじ部39によるねじ回転運動で、前記スプリング36を圧縮しながら上昇する。また、ステータ41への通電を停止して断電すると、ポンプ本体34の内部でスプリング36の復元力によりプランジャ35が下方へ押圧され、プランジャ35は前記軸38のねじ部39によるねじ回転運動で下降する。この場合、直流モータの原理によって、プランジャ35を逆方向に回転させて下降するように構成してもよい。
こうして、直流モータのステータ41への通断電を繰り返すことで、ロータ40と一体のプランジャ35が、ポンプ本体34の内部で正逆回転しながら上下に往復運動し、水タンク14から吸水口23を通してポンプ本体34内へ吸水された水が、排水口24を通して気化室7へ送水される。スチームポンプ20からの送水量は、ステータ41への通断電のタイミングを変えることで任意に増減できる。
42は、アイロン本体1の後部に組み込まれたコードリールユニットである。コードリールユニット42は、ドラム状の回動可能な巻装体43と、巻装体43に巻き取られる可撓性の電源コード44と、電源コード44の先端に設けた電源プラグ45と、を備えたもので、巻装体43から電源コード44を適宜引き出した状態で、電源プラグ45を図示しない商用電源のコンセントに差し込むことで、アイロン本体1の各部に所望の電力が供給される構成となっている。
次に、上記構成のスチームアイロンにおける動作の説明をする。本実施例のスチームアイロンを使用する場合は、まずアイロン本体1の各部に電力が供給される状態で、ハンドル5の上面に設けた温度調節釦30を操作して、ベース2の掛け面の温度設定を行なう。この操作に応じてヒータ6が通電され、ベース2の温度が上昇する。
このときベース2の温度はサーミスタ26により逐次検知され、この検知信号に基づき制御部29はヒータ6の通断電を制御し、掛け面となるベース2の温度が温度調節釦30の設定温度に保たれる。
この状態において、スチーム釦31を押すことによって、水タンク14から気化室7への水の供給を遮断するドライモードから、水の供給を可能にするスチームモードへと切換えると、制御部29からの駆動信号によりスチームポンプ20が作動して、水タンク14内の水がベース2の気化室7内に供給され、ここで気化したスチームがスチーム孔8からベース2の下面側に順次噴出する。
本実施例では、温度調節釦30で設定された温度に応じて、スチームポンプ20による気化室7への水の最大供給量を可変制御する制御部29を備えている。そのため、温度調節釦30の設定温度に応じて、気化室7への水の最大供給量すなわちスチーム孔8から噴出する最大スチーム量を最適に変えることができる。また、スチームポンプ20は直流モータ駆動式であるため、交流モータ駆動式に比べてロータ40の回転制御が容易で、スチーム量を細かく制御でき、気化室7へ継続して水を送り込むことで、スチーム量を安定させることができる。
また、制御部29は逐一変化するベース2の掛け面温度をサーミスタ26により検知し、図4のグラフに示すようにサーミスタ26の検知温度に応じたスチーム量を供給するように、スチームポンプ20の動作を制御する。このため、バイメタルによる湯滴防止構造を設ける必要がなく、スチームポンプ20のみでベース2の掛け面温度とスチーム量との関係性を細かく確保でき、過剰な液体の供給を防止できる。
なお制御部29は、サーミスタ26によるベース2の検知温度が所定温度である100℃以下の際に、スチーム釦31が押されてもスチームポンプ20が作動せず、気化室7に水が供給されないように制御する。これにより、バイメタル式の湯滴防止構造を設けなくても、気化能力以上の水が気化室7に供給されないため、気化しなかった水がスチームとともに滴下して衣類等を濡らしてしまう心配がない。
また、前記温度設定釦30の設定温度に基づく最大スチーム量の範囲内で、スチーム量を複数段に設定できるスチーム量切換釦32を設けているから、例えば図4のグラフおよび表1に示すように、最大スチーム量の範囲内でスチーム量を複数段に設定でき、掛け面温度とスチーム量との関係性をさらに細かく確保できる。
例えば本実施例では、スチーム量切換釦32でスチーム量を5段目に設定すると、掛け面温度とスチーム量の関係はグラフeに従い、スチーム量を4段目に設定すると、掛け面温度とスチーム量の関係はグラフdに従い、スチーム量を3段目に設定すると、掛け面温度とスチーム量の関係はグラフcに従い、スチーム量を2段目に設定すると、掛け面温度とスチーム量の関係はグラフbに従い、スチーム量を1段目に設定すると、掛け面温度とスチーム量の関係はグラフaに従う。こうして制御部29は、サーミスタ26によるベース2の検知温度に基づき、スチーム孔8から噴出するスチーム量を細かく変えることができるように、スチームポンプ20の動作を制御する。
具体的には、掛け面の設定温度が150℃の場合の最大スチーム量は、設定温度が100℃の場合より多く、設定温度が200℃の場合より少ない20mlが確保され、さらにその設定温度の下で、スチーム量切換釦32によりスチーム量を3段目に設定した場合には、スチーム量を2段目に設定した場合より多く、スチーム量を4段目に設定した場合より少ない12mlのスチーム量が確保される。このため衣類等の種類に応じてスチーム量を多様に変化させることができ、スチームアイロンの有効性が向上する。
このように、本実施例においては、加熱手段であるヒータ6によって加熱されるベース2と、そのベース2に形成した気化室7と、液体である水を貯えるタンクとしての水タンク14と、水タンク14内の水を気化室7に圧送供給するポンプとしてのスチームポンプ20と、を備えたスチームアイロンにおいて、特にスチームポンプ20はロータ40とステータ41とを組み合わせた直流モータを駆動源とし、ロータ40の正逆回転運動をプランジャ35の上下往復運動に変換して、ポンプ本体34内部への水の吸い込みと吐き出しを繰り返し行なう構成とし、さらにベース2の掛け面の温度を設定する温度調節手段としての温度調節釦30と、この温度調節釦30の設定温度に応じて、気化室7への液体供給量を可変するように、スチームポンプ20を制御する制御手段となる制御部29と、を備え、スチームポンプ20は、シリンダとなるポンプ本体34の内部にピストンとなるプランジャ35を配置して構成され、前記直流モータは、プランジャ35と一体的に組み込まれるロータ40と、このロータ40への電磁力により当該ロータ40に回転運動を生じさせるステータ41とを備え、ステータ41への通断電を繰り返すことで、プランジャ35を正逆回転しながら往復運動させて、ポンプ本体34の内部に供給された液体を、気化室7に送る構成としている。
この場合、スチームの噴出量となる気化室7への液体供給量を、温度調節釦30による設定温度とリンクさせ、その設定温度によって気化室7への液体の供給量を変えることができる。また、ロータ40やステータ41を有する直流モータを駆動源としたスチームポンプ20により、液体を継続して気化室7へ送り込むことで、スチーム量を安定させることができる。そのためスチームアイロンとして、温度調節釦30で設定した温度に応じた最適なスチーム量を、安定して確保することが可能になる。
また、本実施例のスチームアイロンは、ベース2の温度を検知する温度検知手段としてサーミスタ26をさらに備え、前記制御部29はサーミスタ26による検知温度に応じて、気化室7への液体供給量を可変するように、スチームポンプ20を制御する構成となっている。
この場合、サーミスタ26の検知温度に応じて、スチームポンプ20の駆動源となる直流モータを制御して、気化室7への液体供給量を変えることができるので、バイメタルによる湯滴防止構造を設ける必要がなく、スチームポンプ20のみで過剰な液体の供給を防止できる。
また、本実施例のスチームアイロンは、温度調節釦30の設定温度に基づく最大スチーム量の範囲内で、スチーム量を複数の段階に可変設定できるスチーム量切換手段としてのスチーム量切換釦32を設けている。
この場合、温度調節釦30の設定温度に応じた最大液体供給量の範囲内で、気化室7に送り込む液体供給量を、スチーム量切換釦32により衣類などに合せて多様に変化させることができる。
次に本発明の第2実施例のスチームアイロンについて、図5を参照して説明する。なお、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、同一箇所の説明を省略する。
従来のコードレス式のスチームアイロンは、衣類などのしわを伸ばすことを目的として、加熱したベースの指定箇所から継続的にスチームを放出する構成となっていたが、連続でスチーム機能を使用する場合は、時間経過と共にベースの温度が低くなり、水を十分に気化できずにスチームの放出量が低下する不便さがあった。またベースの温度低下は、アイロン掛けの際に気化室内に残っている望ましくない水が、スチームの放出箇所から落滴して漏れることがあり、この点でも使い勝手の悪い不便さがあった。
そこで本実施例においては、図5に示すように水タンク14からの水を、ベース2の下面からスチームとして噴出させるスチームアイロンにおいて、気化室7内の空気を吸気することにより内部の圧力を下げるための真空ポンプなどの吸気装置51を、アイロン本体1の内部に設けている。またここでは、アイロン本体1が図示しないアイロン台に着脱自在に載置され、アイロン本体1をアイロン台の所定位置に載置したときに、そのアイロン台を介してアイロン本体1に給電が行なわれるコードレスアイロンとしての構成を有している。
前記制御部29は、例えばベース2を設定温度に加熱したときに、吸気装置51を所定時間作動させ、気化室7内の空気を吸気して、気化室7内部の圧力を下げる。そして、スチーム釦31によりスチームの放出をオンにするスチームモードに切り替えた際に、水タンク14から気化室7に滴下された水を、より低い温度で気化させる。これにより、ベース2の下面から噴出するスチームの連続使用時間を延ばすことができ、また通常よりも低い温度で水を気化させることで、気化室7内に残っている望ましくない水が、スチーム孔8から落滴して漏れるのを防ぐことができ、使い勝手が向上する。
このように本実施例では、液体である水を貯留する水タンク14と、その水を気化室7へ供給するのに、水タンク14と気化室7との間の経路の開閉を操作する操作部としてのスチーム釦31と、を有するスチームアイロンにおいて、気化室7内の圧力を大気圧よりも下げる吸気装置51を備えている。そのため、スチーム釦31を操作して、水タンク14と気化室7との間の経路を開いたときに、水タンク14から滴下された水が気化する温度を低くすることができ、スチーム孔8から落滴を防ぎつつ、スチームの連続使用時間を増加させることが可能になる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば第1実施例において、温度調節釦30による設定温度の段階数や、スチーム量切換釦32によるスチーム噴出量の範囲および切換段階数は適宜選定できる。また、これらの設定温度やスチーム噴出量を連続的に切換え可能にする構成としてもよい。
2 ベース
6 ヒータ(加熱手段)
7 気化室
8 スチーム孔
14 水タンク(タンク)
20 スチームポンプ(ポンプ)
26 サーミスタ(温度検知手段)
29 制御手段(制御部)
30 温度調節釦(温度調節手段)
32 スチーム量切換釦(スチーム量切換手段)
34 ポンプ本体(シリンダ)
35 プランジャ(ピストン)

Claims (3)

  1. 加熱手段によって加熱されるベースと、
    前記ベースに形成した気化室と、
    液体を貯えるタンクと、
    前記タンクの液体を前記気化室に供給するポンプと、を備えたスチームアイロンにおいて、
    前記ポンプは直流モータを駆動源とし、
    温度を設定する温度調節手段と、
    前記温度調節手段の設定温度に応じて、前記気化室への液体供給量を可変するように、前記ポンプを制御する制御手段と、を備え
    前記ポンプは、シリンダの内部にピストンを配置して構成され、
    前記直流モータは、前記ピストンと一体的に組み込まれるロータと、このロータへの電磁力により当該ロータに回転運動を生じさせるステータとを備え、
    前記ステータへの通断電を繰り返すことで、前記ピストンを正逆回転しながら往復運動させて、前記シリンダの内部に供給された液体を、前記気化室に送る構成としたことを特徴とするスチームアイロン。
  2. 前記ベースの温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記温度検知手段の検知温度に応じて、前記気化室への液体供給量を可変するように、前記ポンプを制御する構成としたことを特徴とする請求項1記載のスチームアイロン。
  3. 前記温度調節手段の設定温度に基づく最大スチーム量の範囲内でスチーム量を設定できるスチーム量調節手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のスチームアイロン。
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