JP3174673B2 - 進捗状況管理システム - Google Patents

進捗状況管理システム

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JP3174673B2
JP3174673B2 JP26087593A JP26087593A JP3174673B2 JP 3174673 B2 JP3174673 B2 JP 3174673B2 JP 26087593 A JP26087593 A JP 26087593A JP 26087593 A JP26087593 A JP 26087593A JP 3174673 B2 JP3174673 B2 JP 3174673B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築現場等の各作業の
進捗状況を管理するための進捗状況管理システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築現場等においては、多数の工事区域
で種々の作業が同時に進行すると共に、複数箇所で同一
の作業が平行して進められる。また、それぞれの作業が
互いに他の作業と関連して進められることが多い。この
ため、建築現場の工事責任者は、各作業の作業責任者か
ら受けた報告から、個々の作業の進捗状況を的確に把握
して各作業はもとより、関連する作業を円滑に進行させ
るようにしなければならない。
【0003】ところで、大規模な建築現場では、各作業
責任者が担当する作業が行われている区域を巡回して作
業の進行状況を常に把握するのが困難となっており、例
えば、毎日の作業の開始前や作業の終了後に各作業者か
ら作業の進行状況を確認することが多くなる。このた
め、工事責任者が把握する工事の進捗状況と、実際の工
事の進捗状況とは比較的大きな時間のずれが生じてしま
い、関連する作業に影響を及ぼしてしまうと言う問題が
生じることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮してなされたものであり、工事の進捗状況を的確に把
握することができる進捗状況管理システムを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
進捗状況管理システムは、工程表と共に各工程の全工事
量及び各工程中の個々の作業の工事量を記録した記録手
段と、前記個々の作業の作業場所ないし作業内容を検出
し、作業場所ないし作業内容に応じた信号を出力する作
業検出手段と、作業者が携帯して施工作業に用いられ、
当該作業によって受ける物理的刺激に基づいて作業終了
を検出することにより作業情報として作業終了信号を出
力する作業終了検出手段を備えた作業工具と、前記各工
程中の作業場所で前記作業検出手段及び前記作業工具か
ら入力される信号から得られる作業情報に基づいて工程
中の該当作業の進捗状況を判断する作業管理手段と、前
記作業管理手段が前記該当作業を終了したと判断したと
きに、前記記録手段から該当作業の工事量を読み出して
順次完了工事量を積算して記録手段に記録する積算手段
と、前記記録手段に記録された各工程毎の前記工事量に
対する前記完了工事量の比率を演算する演算手段と、前
記工程表に前記各工程の演算手段による演算値を明示し
て表示し、また、前記作業管理手段によって判断された
各作業の進行状況及び前記記録手段に記録された前記完
了工事量に基づいて工程表内の工程線の表示を変更して
工程進捗状況を表示する表示手段と、を有することを特
徴とする。
【0006】本発明の請求項2に係る進捗状況管理シス
テムは、請求項1の進捗状況管理システムであって、
記各工程の作業場所で前記作業に用いられる個々の部材
にそれぞれを特定可能な部材コードをバーコード化して
表示し、前記作業検出手段が前記作業情報の一部とし
バーコードを読み取ることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の請求項1に記載の進捗状況管理システ
ムでは、作業管理手段が作業場所で作業検出手段及び作
業工具から入力さえる信号から得られる作業情報に基づ
いて作業の進捗状況を判断し、この作業管理手段が所定
の作業を終了したと判断する毎に、積算手段完了工事
量を積算する。所定の作業毎の工事量は、予め記録手段
に記録しており、所定の作業の工事量を全て加算するこ
とにより、該当工程の全工事量となるようにしている。
【0008】このとき、作業工具は、作業者が施工作業
を行うことにより、作業終了検出手段が、例えばボルト
の締付け作業時に受ける締付けトルクなど物理的刺激が
作業の終了と判断する値に達すると作業終了信号を出力
する。作業管理手段は、この作業工具が出力する作業終
了信号から、該当する作業が完了したと判断する。 この
ように作業工具の操作から作業の作業終了を判断するこ
とにより、作業情報の入力に作業者が介在することな
く、各作業場所での作業の進行を的確に把握することが
でき、作業の進行に対して時間のずれの少ない完了工事
量を算出することができる。
【0009】表示手段は、演算手段によって算出した各
工程の全工事量に対する完了工事量の比率、即ち進捗率
を工程表に明示して表示し、また、進捗状況に応じて工
程線の表示を変更して工程進捗状況を表示し、さらに、
必要に応じて工程進捗線を表示する。これらの表示を確
認することにより、予め計画して記録手段に記録してい
る工程表に対しそれぞれの工程の進捗状況を的確に把握
することができる。
【0010】なお、工事量としては、それぞれの作業に
用いる部材の重量、その部材に所定の作業を施すための
工数、各作業の必要作業時間等、工程の作業日数等を定
めるための一般的に基準としてる量の何れを用いても
よい。また、作業検出手段や作業工具を用いて検出する
作業情報は、各作業の開始や完了等に関する情報のみな
らず、作業担当者や作業に要した時間等の種々の情報を
含めて、これらの情報を同時に記録手段に記録するよう
にしてもよい。これによって、工程表に対して作業の進
行が大幅にずれたときなどは、その作業の進行のずれの
原因の究明に役立つ。
【0011】本発明の請求項2に記載の進捗状況管理シ
ステムでは、それぞれの部材を特定するための部材コー
ドをバーコード化して設け、作業検出手段の一つとして
用いるバーコードリーダによってこのバーコードを読み
取る。作業管理手段は、このバーコードリーダから入力
される信号によって、作業の開始等と共に、部材コード
を特定することにより作業位置、作業内容等の各種作業
情報を読み取ることが可能となり、また、作業者が介在
することなく、的確な作業情報を検出することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。図1には、本発明の進捗状況管理システ
ムを備えた作業管理システム10を建設工事現場に設置
したものである。なお、本実施例では、建設工事現場の
作業の一例として給水配管工事を用いて説明する。
【0013】この作業管理システム10では、作業者室
である入退場フロア12に作業者がそれぞれ所持してい
るICカード14(図2に示す)に記録されている情報
を読み取るカードリーダ16が設けられている。このI
Cカード14には、作業者を特定する個人IDコード、
作業者の氏名、所属会社、職種、資格、連絡先等が記録
されており、作業者は、このカードリーダ16に各自の
ICカード14を読み込ませて通過し、建設工事現場へ
の入退場を行うようになっている。
【0014】また、入退場フロア12には、カードリー
ダ16と共にカードリーダ16が接続された入退管理端
末18及び作業指示端末20が設けられている。
【0015】建築工事現場の作業管理フロア22には、
必要な情報を入力するためのデータエントリー端末2
4、作業所内のLANを管理するLANサーバ26、作
業所内の人員、業務等を管理する作業所管理コンピュー
タ28が設けられている。これらの入退管理端末18、
作業指示端末20、データエントリー端末24、LAN
サーバ26及び作業所管理コンピュータ28は、LAN
で接続されている。
【0016】データエントリー端末24には、建築現場
で用いる各種部材、これらの部材を用いた施工図、作業
工程表等の施工及び作業に関するデータが記録されたデ
ータベースが設けられており、必要に応じてLANを構
成する各端末でこのデータベースに記録されているデー
タを読み込むことができると共に、このデータベースに
データを入力することができるようになっている。
【0017】データエントリー端末24には、工具を用
いた作業の状況を管理するための工具系コントローラ3
0が接続されている。この工具系コントローラ30は、
実際の作業現場である作業フロア32に設けられた無線
ユニット34に接続されている。また、この作業フロア
32のそれぞれの作業区域31には、データ等を入力す
るキーボードとデータの送受信を行う送受信機(何れも
図示省略)を備えた作業コンピュータ36が設けられて
いる。この作業コンピュータ36は、無線で工具系コン
トローラ30に接続されている。
【0018】この作業フロア32では、工具38等を用
いて部材の取付け作業等の施工が行われる。この工具3
8としては、例えばインテリジェントトルクレンチ38
Aが用いられる。このインテリジェントトルクレンチ3
8Aは、締め付けトルクが一定値に達したことを検出す
るセンサ、工具を特定する工具IDコードを記憶したメ
モリ及び所定の情報を送信するトランスミッター(何れ
も図示省略)を備えている。このインテリジェントトル
クレンチ38Aは、ボルト等を締め付けたときに締め付
けトルクが一定値以上に達したことをセンサによって検
出すると、工具IDコード及びボルトの締め付け作業の
完了信号を作業コンピュータ36を介して工具系コント
ローラ30へ送信するようになっている。
【0019】工具系コントローラ30では、インテリジ
ェントトルクレンチ38Aからの信号を基に、インテリ
ジェントトルクレンチ38Aによって所定回数のボルト
締めが完了したことを確認すると、該当する部材の作業
が終了しと判断して、作業コンピュータ36及びデータ
エントリー端末24へ出力するようになっている。な
お、工具系コントローラ30では、所定時間経過しても
作業が終了したと判断できないときには作業が未完了で
あると判断して、作業コンピュータ36を介して作業者
や、作業現場にいる監督者等に報知するようになってい
る。
【0020】一方、入退場フロア12の入退管理端末1
8には、作業者毎の個人IDコードがインストールされ
たワーカーズトランスミッター40(図2に示す)を収
容している。作業者が入退場フロア12に入りICカー
ド14をカードリーダ16に読み込ませると、該当する
個人IDコードがインストールされたワーカーズトラン
スミッター40が排出される。作業者は、このワーカー
ズトランスミッター40を装着して作業フロア32へ入
場し、退場するときには、ワーカーズトランスミッター
40を入退管理端末18に戻すようになっている。
【0021】図2に示されるように、ワーカーズトラン
スミッター40には、必要な情報を入力可能なテンキー
42、情報を表示する液晶表示器44及び作業者のIC
カード14を挿入する挿入口46が設けられたコントロ
ールユニット48と、インテリジェントトルクレンチ3
8Aの連結コイル38Bに対応する送受信コイル50
が、コード52によって着脱可能に連結されている。
【0022】このワーカーズトランスミッター40は、
例えばインテリジェントトルクレンチ38Aを使用する
ときに、インテリジェントトルクレンチ38Aの所定の
位置を把持すると連結コイル38Bとワーカーズトラン
スミッター40の送受信コイル50とが電気的に連結し
て相互に情報の伝達が可能となる。
【0023】また、作業指示端末20は、入場した作業
者に作業情報を指示するものであり、作業者が装着した
ワーカーズトランスミッター40の送受信コイル50を
作業指示端末20の読取部(図示せず)へ連結すると、
ワーカーズトランスミッター40のコントローラ48に
記憶されている個人IDコードが読み込まれて作業所管
理コンピュータ28へ入力される。作業所管理コンピュ
ータ28では、個人IDコードに対応する作業内容を作
業指示端末20に出力し、この作業指示端末20から作
業者に作業内容を指示する作業指示書(図7参照)とし
てプリントアウトされる。作業者は、この作業指示書の
内容にしたがってインテリジェントトルクレンチ38A
等の工具38及び所定の資材を用いて作業フロア32内
で作業を行うようになっている。
【0024】図3Aには、給水配管の管路を構成する部
材である管路材54を示している。この管路材54の両
端部には、隣接する管路材54と接続するためのフラン
ジ56が設けられている。この管路材54には、CAD
等によって給水配管を設計する段階で予め識別符号とな
る部材コードが個々に付与されており、CADの図面に
応じて加工されたときに、部材コードをバーコード化し
たバーコード表58が貼付されている。また、それぞれ
のフランジ56の近傍には、この管路材54が何れの管
路材54又はバルブ等の部材に接続するかを示す接続番
号を部材コードと共にバーコード化して表示したバーコ
ード表60(図3B参照)が貼付されている。
【0025】図4には、CADによって作成され、デー
タエントリー端末24のデータベースに記録されている
施工図の一例を示している。この施工図は、給水配管を
構成する各管路材54の部材コード112を明示すると
共に、各管路材54ないしバルブ等の部材との接合部分
に接合番号114を明示している。この接合番号114
は、それぞれの管路材54や部材の接合点に連番を付け
たものであり、前述の部材コード112とこの接合番号
114をデータとして組み合わせることにより、どの部
材のどの接合部分であるかを識別できるようになってい
る。
【0026】図6には、データエントリー端末24のデ
ータベースに記録している施工仕様をプリントアウトし
た作業仕様書の一例を示している。この作業仕様書に
は、予め設定した仕様番号116に該当する作業詳細、
仕様工具、例えばフランジをボルト締めするときの締め
付けトルク、フランジの間に介在させるパッキン及びパ
ッキンの耐圧(パッキン圧力)等の施工に関する具体的
な仕様を表示している。
【0027】データエントリー端末24には、各作業の
進行の目安として予め計画された工程表が入力されてい
る。図5(A)には、工程表の一例として給水配管及び
ダクト配管工事部分の工程表の一部を示しており、作業
管理フロア22では、各作業がこの工程表に沿って遅滞
なく進行するように管理するようにしている。
【0028】また、データエントリー端末24には、各
作業毎に該当作業を完了するのに要する工事量が記録さ
れており、所定の作業が完了したときに全工事量を各工
程毎に算出して記録している。本実施例では一例として
この工事量を、管路材54等の部材の施工に必要な工数
を用い、各工程の全工事量を各作業の合算工事量を各工
程毎の全工数としている(全工事量)。データエントリ
ー端末24では、各作業の完了が入力される毎に、該当
する工程の完了工数(完了工事量)を演算してデータベ
ースに記録するようにしている。これらのデータは、作
業所管理コンピュータ28において、要求に応じて各工
程毎の全工数に対する完了工数の比率を進捗率として演
算し、工程表と共に進捗率表としてCRT62に表示す
ることができるようになっている。
【0029】図5(B)及び図5(C)には、進捗率表
の一例を示している。この進捗率表では、予め計画され
た工程を細線で示し、各工程期間内の細線部分を演算し
た進捗率に応じて太線に表示している。これと共に、各
工程の表示近傍に進捗率を百分率で表示している。ま
た、この表示中には、所定の日付における各工程の太線
の先端の位置を結んだ進捗線70を表示している。
【0030】一方、作業者は、作業の開始に先立って管
路材54に貼付されているバーコード表58、60の表
示をバーコードリーダ66によって読み取らせるように
なっており、このバーコードリーダ66によって読み取
られたデータは、作業コンピュータ36、無線ユニット
34、工具系コントローラ30を介してデータエントリ
ー端末24へ送られるようになっている。作業所管理コ
ンピュータ28では、このデータから作業仕様等をデー
タエントリー端末24のデータベースから読み出して、
工具系コントローラ30へ出力するようになっている。
【0031】また、データエントリー端末24では、工
具系コントローラ30から作業フロア32内の管路材5
4等の部材に対する所定の作業を開始したか、又は作業
を終了したか等の他、作業に携わった作業者等の作業デ
ータが逐一入力されるようになっている。データエント
リー端末24では、これらの作業情報を管路材54等の
部材毎にデータベースに順次記録している。
【0032】なお、図4に示されるように、作業所管理
コンピュータ28では、CRT62の画面上に施工図を
表示するときに、管路材54等の各部材毎に作業完了、
作業中、作業が未着の何れであるかを明確にして表示す
ることができるようにしてもよい。なお、図4では、一
例として作業が終了した管路材54Aに交差線によるハ
ッチングを付しており、作業中の管路材54Bに斜線に
よるハッチングを付して表示しているが、これに限らず
色分け等であってもよく、CRT62の画面上で明確に
識別できるように表示することができれば、何れの表示
方法であってもよい。
【0033】また、図8及び図9に示されるように、作
業所管理コンピュータ28では、各工程中の作業の進行
状況を部材コード112別及び接合番号114別にデー
タベースに記録されているデータの集計して、プリンタ
64からプリントアウトすることができるようにしても
よい。なお、図8には、接合番号114別の作業集計リ
ストの一例を示し、図9には、部材コード112別の作
業集計リストの一例を示している。
【0034】次に本実施例の作用として、本実施例に適
用した作業管理システム10において、作業の進行状況
を施工図上に示して表示する施工実績管理システムにつ
いて説明する。なお、給水配管の施工は、給水配管の管
路を構成する各管路材54のフランジ54Aを隣接する
管路材54のフランジ54Aにボルト締めによって接続
するものとしている。
【0035】この給水配管工事に先立って作業者は、入
退場フロア12において、ワーカーズトランスミッター
40を装着すると共に、作業指示端末20からプリント
アウトされた作業指示書及び所定の工具38(インテリ
ジェントトルクレンチ38A)を持って作業フロア32
へ入場して、指示された作業を開始する。
【0036】作業者は、作業フロア32に設けてあるバ
ーコードリーダ66によって、既に作業が終了している
管路材54Aと、この管路材54に取付ける相手の管路
材54のそれぞれに貼付してあるバーコード表56から
バーコードを読み取ると共に、ワーカーズトランスミッ
ター40から作業の開始を入力する。
【0037】これらの情報は、作業コンピュータ36か
ら工具系コントローラ30を介してデータエントリー端
末24へ入力される。作業所管理コンピュータ28で
は、この入力された情報から指示された作業者が間違い
なく作業を行うかを判断すると共に、その部位の作業仕
様を工具系コントローラ30へ出力する。
【0038】この後、作業者がインテリジェントトルク
レンチ38Aを用いてボルト締めを開始する。インテリ
ジェントトルクレンチ38Aでは、ボルトを所定のトル
クで締め付ける毎にボルト締め終了の信号を工具系コン
トローラ30へ出力する。工具系コントローラ30で
は、予め設定された作業仕様書に応じた数のボルト締め
を終了すると、データエントリー端末24及び作業コン
ピュータ36へ管路材54の取付け作業が終了した旨の
信号を送信する。
【0039】作業コンピュータ36では、この工具系コ
ントローラ30から終了信号が入力されると、ワーカー
ズトランスミッター40へ作業終了を出力し、ワーカー
ズトランスミッター40の液晶表示器44等に表示し
て、作業者に作業終了を報知する。作業者は、作業の終
了が報知されると、次の作業を開始する。
【0040】このような、施工作業の進行状況は順次デ
ータエントリー端末24に入力され、データベースに記
録される。ここで、作業所管理コンピュータ28で、各
工程の進捗状況をCRT62に表示して管理する進捗状
況の管理について図10に示すフローチャートを用いて
説明する。
【0041】最初のステップ200では、作業所管理コ
ンピュータ28において、工程表と共に進捗状況をCR
T62の画面上に表示するか否かを確認している。ここ
で、工程表及び進捗状況の表示が指示されたときには、
ステップ202へ移行して、データエントリー端末24
に記録している工程表及び各工程毎の総工数及び完了工
数を読み出す。次のステップ204では、各工程毎に総
工数に対する完了工数を演算して、各工程毎の進捗率を
求める。この後、CRT62の画面上に工程表を進捗率
に応じて表示を変更した進捗率表を表示する(ステップ
206)これによって、CRT62の画面上には、例え
ば図5(B)に示されるように、各工程の工事完了部分
の割合を太線によって表示されると共に、各工程の進捗
率及び進捗線70が表示される。
【0042】次のステップ208で工具系コントローラ
30から作業の完了が入力されると、作業を完了した管
路材54の工数を読み出して、該当する工程の完了工数
に加算してデータエントリー端末24のデータベースに
記録すると共に、該当工程の進捗率を算出する(ステッ
プ210)。次に新たに算出した進捗率に応じて、CR
T62の画面上に表示している進捗率表中の、該当工程
の太線の長さ、進捗率及び進捗線70の表示を変更する
(ステップ212)(図5C参照)。
【0043】これらの作業は、ステップ214で進捗状
況の表示を終了するのを確認するまで、各工程の作業が
順次終了する毎に表示の変更が行われれる。これによっ
て、各工程毎に常に最新の完了工数がデータエントリー
端末24に記録されると共に、CRT62の画面上に進
捗状況を表示されることになる。
【0044】なお、ステップ200で、作業管理コンピ
ュータ28のCRT62への進捗状況の選択が行われな
かったときには、作業の完了信号が工具系コントローラ
30から入力される毎に、該当工程の完了工数の積算を
行いデータエントリー端末24のデータベースに順次記
録する作業のみが行われ、データエントリー端末24の
データベースには、各工程毎の最新の完了工数が積算さ
れる。
【0045】このように、各作業場所からの入力によっ
て作業が終了したと判断したときに該当する工程の完了
工数を積算して、常にデータエントリー端末24に最新
の完了工数を記録しているので、遅滞なく正確な進捗状
況をCRT62に表示することができる。また、進捗状
況を把握するために、各作業責任者がそれぞれの作業区
域を巡回して、作業の進行を確認する必要がなく、作業
管理フロア22にいながらして建築現場の進捗状況の管
理を的確に行うことができ、少ない人員での管理が可能
となる。
【0046】また、それぞれの管路材54にバーコード
化した識別符号を付与して、作業場所でこのバーコード
を読み取るようにしているため、完了した管路材54を
的確に特定することができ、より正確に進捗状況を把握
することが可能となり、建築工事の円滑な進行を図るこ
とが可能となる。
【0047】なお、本実施例では建築現場の給水配管工
事を一例として説明したが、他の作業においても同様に
表示することができるのは勿論である。そのときには、
それぞれの作業に応じた工数を基準にして総工数及び積
算工数を算出することは言うまでもない。また、給水配
管作業のみならず、配管の水圧検査等の施工後の検査等
の工程も同時に組み込んだものであってもよい。
【0048】また、本実施例では、各工程の工量を算出
する基準として工数を用いたが、管路材54の重量を基
準にして工量を算出するものでもよく、この工量は、各
作業に応じて工程を管理するために的確と思われる基準
を用いればよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の進捗状況管
理システムによれば、作業現場内を巡回することなく、
的確な工程の進捗状況を把握することができる。また、
常に進捗状況を正確に把握することができるため、少数
の人員で正確に施工状況を管理することができると共
に、各工程の円滑な進行を図ることが可能となる優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した建設工事現場を示す概略構
成図である。
【図2】工具及びワーカーズトランスミッターの一例を
示す概略構成図である。
【図3】(A)は部材の一例を示す管路材の概略斜視
図、(B)はバーコード表の一例を示す概略図である。
【図4】施工図の一例を示す概略図である。
【図5】(A)はLANサーバに記録している工程表の
一例を示す概略図、(B)及び(C)はそれぞれCRT
に進捗率と共に表示した工程表を示す概略図である。
【図6】作業仕様書の一例を示す概略図である。
【図7】作業指示書の一例を示す概略図である。
【図8】接合番号別の作業集計リストの一例を示す概略
図である。
【図9】部材コード別の作業集計リストの一例を示す概
略図である。
【図10】施工実績管理の一例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 作業管理システム24 データエントリー端末(記録手段、積算手段、
演算手段) 26 LANサーバ 28 作業所管理コンピュータ(表示手段) 30 工具系コントローラ(作業管理手段) 36 作業コンピュータ(作業管理手段) 38 工具(作業工具) 38A インテリジェントトルクレンチ(作業工具) 40 ワーカーズトランスミッター(作業検出手段) 54 管路材 58、60 バーコード表 62 CRT(表示手段) 66 バーコードリーダ(作業検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 武 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (72)発明者 内田 孝 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (72)発明者 阿部 裕司 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店 東京本店内 (56)参考文献 特開 平2−236359(JP,A) 特開 平1−175072(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/00 G06F 17/60 104

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工程表と共に各工程の全工事量及び各工
    程中の個々の作業の工事量を記録した記録手段と、 前記個々の作業の作業場所ないし作業内容を検出し、作
    業場所ないし作業内容に応じた信号を出力する作業検出
    手段と、 作業者が携帯して施工作業に用いられ、当該作業によっ
    て受ける物理的刺激に基づいて作業終了を検出すること
    により作業情報として作業終了信号を出力する作業終了
    検出手段を備えた作業工具と、 前記各工程中の作業場所で前記作業検出手段及び前記作
    業工具から入力される信号から得られる作業情報に基づ
    いて工程中の該当作業の進捗状況を判断する作業管理手
    段と、 前記作業管理手段が前記該当作業を終了したと判断した
    ときに、前記記録手段から該当作業の工事量を読み出し
    て順次完了工事量を積算して記録手段に記録する積算手
    段と、 前記記録手段に記録された各工程毎の前記工事量に対す
    る前記完了工事量の比率を演算する演算手段と、 前記工程表に前記各工程の演算手段による演算値を明示
    して表示し、また、前記作業管理手段によって判断され
    た各作業の進行状況及び前記記録手段に記録された前記
    完了工事量に基づいて工程表内の工程線の表示を変更し
    て工程進捗状況を表示する表示手段と、 を有することを特徴とする進捗状況管理システム。
  2. 【請求項2】 前記各工程の作業場所で前記作業に用い
    られる個々の部材にそれぞれを特定可能な部材コードを
    バーコード化して表示し、前記作業検出手段が前記作業
    情報の一部として該バーコードを読み取ることを特徴と
    する請求項1の進捗状況管理システム。
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