JP3174661B2 - 多連式紙カップ容器及びその製造方法 - Google Patents

多連式紙カップ容器及びその製造方法

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JP3174661B2 JP10014893A JP10014893A JP3174661B2 JP 3174661 B2 JP3174661 B2 JP 3174661B2 JP 10014893 A JP10014893 A JP 10014893A JP 10014893 A JP10014893 A JP 10014893A JP 3174661 B2 JP3174661 B2 JP 3174661B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物を充填した紙カ
ップを複数個まとめ、これらを板紙製のホルダーで連結
して販売形態とした多連式紙カップ容器及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、納豆、ヨーグルト、プリン、ゼ
リー等の食品はその食べやすさを考慮して1食分を個々
のカップ状容器に入れた形態とされることが多く、さら
にまとめ買いの便宜を図るために、例えば2〜3個のカ
ップ状容器をまとめ1枚の板紙製のホルダーで多連式に
したものが従来より広く利用されている。そして、納豆
のように通気性の必要な食品の場合には、内容物を紙カ
ップに充填しそのフランジ部に通気性のある蓋材をシー
ルした後、これらをまとめてホルダーで束ね、周囲をシ
ュリンク包装するなどして販売形態としている。また、
ヨーグルト、プリン、ゼリー等の場合には、プラスチッ
クカップに充填しそのフランジ部にバリヤー性のある蓋
材を密封シールした後、同様にこれらをまとめてホルダ
ーで束ねるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた如
き多連式のカップ状容器はまとめ買いができて便利では
あるが、ホルダーを取り外してバラバラにしてからでな
いと蓋材を剥せないので、ホルダーが余分なゴミとなっ
て購入後の取扱いが不便であるという問題点がある。そ
して、内容物がヨーグルト、プリン、ゼリー等のもので
は、カップ状容器としてフランジ部の平らなプラスチッ
クカップを用い、これに蓋材をシールして内容物の漏れ
や腐敗を防ぐようにしているが、プラスチックカップが
燃えないゴミとなることから、できれば紙カップを使用
したいという要望がある。しかしながら、普通の紙カッ
プは継目のある胴部の上端を外向きにカールしてフラン
ジ部を形成しているためフランジ部には紙1枚分の段差
があり、この段差の部分と蓋材の間でシール不良を起こ
すので使用できないという問題点がある。
【0004】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、取扱いが容
易でしかも密封シールされた多連式紙カップ容器及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多連式紙カップ容器は、外向きにカールし
たフランジ部を上部開口に有する複数個の紙カップを1
枚のホルダーにより各紙カップの上部を覆うようにして
連結してなる多連式紙カップ容器であって、各紙カップ
のフランジ部に両面に熱融着性を有するフィルム蓋がシ
ールされ、そのフィルム蓋の上から内面に熱融着性を有
する板紙製のホルダーがシールされていることを特徴と
している。
【0006】また、本発明の多連式紙カップ容器の製造
方法は、両面に熱融着性を有するフィルム蓋を個々の紙
カップのフランジ部にヒートシールし、この紙カップを
1列に複数個並べた状態で、内面に熱融着性を有する1
枚の板紙製のホルダーを各紙カップのフィルム蓋を覆う
ようにヒートシールして連結することを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】上述の構成からなる本発明の多連式紙カップ容
器では、個々の紙カップにシールしたフィルム蓋が紙カ
ップにおけるフランジ部の段差を埋めるように機能す
る。また、ホルダーは各紙カップを連結するとともに各
紙カップのシールを完全にする役目を果たす。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例としての多連式紙
カップ容器を示す斜視図、図2は図1に示す多連式紙カ
ップ容器における端部付近の一部拡大断面図である。
【0010】図1に示されるように、多連式紙カップ容
器1は、内容物を充填した3個の紙カップ2が1枚のホ
ルダー3で連結された形態をしている。紙カップ2は図
2に示す如く板紙2aの内外面に熱融着層2b,2cと
してポリエチレンを被覆してなる加工紙からなるもの
で、原反から扇状に打ち抜いたブランクを巻回しその両
端を貼り合わせて胴部21を形成した後、胴部21の下
方に同じ加工紙からなる底板を巻き締めるとともに、上
端を外向きにカールしてフランジ部22を形成すること
で作成されている。そして、個々の紙カップ2にはフラ
ンジ部22を覆ってフィルム蓋4がシールされ、そのフ
ィルム蓋4の上から3個の紙カップ2の上部を覆うよう
にしてホルダー3がシールされている。
【0011】ホルダー3は図3の展開図から分かるよう
に、天面領域31の両サイドに折曲げ領域32を有して
おり、この折曲げ領域32はホルダー3により各紙カッ
プ2を連結した後で図1の如く折り曲げてその内面を紙
カップ2の側面に接着することでホルダー3が撓まない
ように補強の役目を果たすようになっている。このよう
に折り曲げるために、ホルダー3には原反から打ち抜く
時に直線状のミシン目押罫aと紙カップ2のフランジ部
22より若干大きな円弧状の切込bが同時に形成されて
いる。また、各紙カップ2を連結する部分には天面領域
31と折曲げ領域32に渡って切取り用ミシン目5が形
成されている。そして、ホルダー3としては、図2に示
すように、板紙3aの内面にポリエチレンからなる接着
層3bを介してポリエチレンテレフタレートからなる強
化層3cを積層し、その外側にポリエチレンからなる熱
融着層3dを積層したものが使用されている。
【0012】フィルム蓋4は紙カップ2のフランジ部2
2を覆う大きさの円形状をしており、このフィルム蓋4
としては、図2に示すように、基材4aである高密度ポ
リエチレンの内外両面に熱融着層4b,4cとしてポリ
エチレンを積層したものが使用されている。
【0013】上記の多連式紙カップ容器1を作製するに
は、まず図4に示すように、内容物を充填した紙カップ
2のフランジ部22にフィルム蓋4をヒートシールす
る。この場合、紙カップ2をリテーナ(図示せず)の円
形孔に落とし込み、フランジ部22をその円形孔の縁に
載置した状態とし、フィルム蓋4の包材7を巻取ロール
から繰り出してフランジ部22の上に載せ、リング状の
シールヘッド6により熱圧をかけてシールする。そし
て、シール後にフランジ部22に沿って円形状に打ち抜
くようにする。このようにフィルム蓋4を紙カップ2の
フランジ部22に取り付けると、フィルム蓋4は薄いの
で紙カップ2のフランジ部22にある段差αを埋めるよ
うにしてフランジ部22の上面に沿ってシールされる。
【0014】次いで図5に示すように、このフィルム蓋
4の付いた紙カップ2を1列に3個並べ、それらの上に
ホルダー3を載置し、天面領域31の部分で各紙カップ
2のフィルム蓋4を覆うように熱盤によりヒートシール
して連結する。この場合、ホルダー3における円弧状の
切込bがそれぞれ各紙カップ2におけるフランジ部22
の外周より若干外側に位置するように各紙カップ2の間
隔を決めておく必要がある。この位置決めを行うため、
フィルム蓋4のシール時に3つの円形孔のあるリテーナ
を使用して3つの紙カップ2に同時にフィルム蓋4のシ
ールを行い、そのリテーナに紙カップ2を保持させたま
までホルダー3のシールを行うようにするとよい。これ
によりホルダー3は紙カップ2のフランジ部22に沿っ
てフィルム蓋4と密着した状態でシールされると同時に
3つの紙カップ2を連結することになる。しかる後、ホ
ルダー3の折曲げ領域32をミシン目押罫aに沿って内
側に折り曲げ、ホットメルト接着剤によりその内面を紙
カップ2の側面上部に接着する。
【0015】このようにして作製された多連式紙カップ
容器1は、個々の紙カップ2にシールされたフィルム蓋
4が紙カップ2の段差αを埋めており、しかもその上か
らホルダー3により密着してシールされているので完全
に密封状態になっている。この多連式紙カップ容器1は
そのまま販売されてもよく或いはシュリンク包装して販
売されてもよい。そして、購入後にホルダー3の切取り
用ミシン目5でバラバラにされてから、それぞれの紙カ
ップ2の上に付いたホルダー3の端部を摘んで紙カップ
2から引き剥すことで開封される。この場合、紙カップ
2における内面の熱融着層2bとフィルム蓋4における
内側の熱融着層4b、フィルム蓋4における外側の熱融
着層4cとホルダー3における熱融着層3dが溶融状態
で互いに強固に接着しているので、図6に示すように、
紙カップ2のフランジ部22における板紙2aの部分が
層間剥離を起こして開封される。
【0016】なお、ホルダー3としては、強化層3cの
ポリエチレンテレフタレートをナイロン、高密度ポリエ
チレン等に置き換えたものを使用してもよい。また、フ
ィルム蓋4としては、基材4aの高密度ポリエチレンを
ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレ
ン、紙、アルミ箔等に置き換えたものを使用してもよ
く、或いは高密度ポリエチレンの内面にポリエチレンを
積層した2層のものを使用することもできる。そして、
基材4aに紙またはアルミ箔を用いたフィルム蓋4は多
少腰があるので、予め円形状の枚葉にして紙カップ2の
フランジ部22にヒートシールすることも可能である。
【0017】また、ホルダー3に関しては、これを構成
する素材の曲げ強度を勘案して、折曲げ領域32を片方
又は両方とも省略するようにしてもよい。また、一方の
折曲げ領域32の幅を大きくしてディスプレイ効果を持
たせるなど、両方の折曲げ領域32の幅を変えるように
してもよい。
【0018】図7に示す実施例の多連式紙カップ容器1
では、ホルダー3として図8に示す展開形状のものを使
用している。このホルダー3は左側の切取り用ミシン目
5の一部に湾曲部分5aを設けるとともに右側の切取り
用ミシン目5の一部に湾曲部分5b,5cを設けたもの
で、各湾曲部分5a,5b,5cはミシン目罫線aに隣
接しており、しかも紙カップ2にシールした時にフラン
ジ部22の外側となるように天面領域31に設けられて
いる。この多連式紙カップ容器1はその各切取り用ミシ
ン目5でバラバラにした時に、それぞれの紙カップ2の
上に付いたホルダー3の端に張出部分が形成される。す
なわち、左側の紙カップ2には湾曲部分5aにより、真
ん中の紙カップ2には湾曲部分5cにより、右側の紙カ
ップ2には湾曲部分5bによりそれぞれ張出部分が形成
される。したがって、この張出部分を摘んでホルダー3
を紙カップ2から引き剥すことができる。なお、この摘
みとなる張出部分を形成する湾曲部分は、連結する紙カ
ップの数に応じてホルダーの切取り用ミシン目の一部に
設ければよいものである。
【0019】ここで、本発明の多連式紙カップ容器は、
フィルム蓋をシールした複数個の紙カップを板紙製のホ
ルダーにて連結するものではあるが、1個の場合につい
てもこれを除外するものではない。すなわち、多連式の
ものをミシン目や適宜の手段でホルダーの部分で切り離
すと、1個の紙カップにフィルム蓋がシールされ、その
上から板紙がシールされたものが得られるからである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多連式紙
カップ容器は、各紙カップのフランジ部に両面に熱融着
性を有するフィルム蓋をシールし、そのフィルム蓋の上
から内面に熱融着性を有する板紙製のホルダーをシール
して構成したので、薄いフィルム蓋が紙カップのフラン
ジ部にある段差を埋め、その上からホルダーにより完全
にシールされることから、密封シールされたものを得る
ことができる。また、ホルダー自体が蓋の役目を果たし
ているので、ホルダーを切り取って剥すだけで開封でき
るので購入後の取扱いが便利である。
【0021】そして、本発明の製造方法によれば、各紙
カップのフランジ部にフィルム蓋がシールされ、そのフ
ィルム蓋の上から板紙製のホルダーがシールされてなる
密封状態の多連式紙カップ容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての多連式紙カップ容器
を示す斜視図である。
【図2】図1に示す多連式紙カップ容器における端部付
近の一部拡大断面図である。
【図3】図1に示す多連式紙カップ容器を構成するホル
ダーの展開図である。
【図4】紙カップのフランジ部にフィルム蓋をシールす
る状態を示す説明図である。
【図5】フィルム蓋の付いた複数個の紙カップの上にホ
ルダーをシールする状態を示す説明図である。
【図6】開封の状態を示す図2に対応した断面図であ
る。
【図7】他の実施例の多連式紙カップ容器を示す斜視図
である。
【図8】図7に示す多連式紙カップ容器を構成するホル
ダーの展開図である。
【符号の説明】
1 多連式紙カップ容器 2 紙カップ 22 フランジ部 3 ホルダー 4 フィルム蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−19960(JP,U) 実開 昭57−140368(JP,U) 実開 昭50−140890(JP,U) 実開 昭58−73757(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 67/02 B65D 77/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外向きにカールしたフランジ部を上部開
    口に有する複数個の紙カップを1枚のホルダーにより各
    紙カップの上部を覆うようにして連結してなる多連式紙
    カップ容器であって、各紙カップのフランジ部に両面に
    熱融着性を有するフィルム蓋がシールされ、そのフィル
    ム蓋の上から内面に熱融着性を有する板紙製のホルダー
    がシールされていることを特徴とする多連式紙カップ容
    器。
  2. 【請求項2】 両面に熱融着性を有するフィルム蓋を個
    々の紙カップのフランジ部にヒートシールし、この紙カ
    ップを1列に複数個並べた状態で、内面に熱融着性を有
    する1枚の板紙製のホルダーを各紙カップのフィルム蓋
    を覆うようにヒートシールして連結することを特徴とす
    る多連式紙カップ容器の製造方法。
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