JP2002012213A - 密封性紙製トレー容器 - Google Patents

密封性紙製トレー容器

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JP2002012213A
JP2002012213A JP2000194135A JP2000194135A JP2002012213A JP 2002012213 A JP2002012213 A JP 2002012213A JP 2000194135 A JP2000194135 A JP 2000194135A JP 2000194135 A JP2000194135 A JP 2000194135A JP 2002012213 A JP2002012213 A JP 2002012213A
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corner
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Kunio Yanai
邦男 箭内
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】密封性の紙製トレー容器においてフランジ板の
端部同士を互いにオーバーラップするように重ね合わせ
てフランジ板の強度を向上させるとともに合成樹脂フィ
ルムを積層接着した紙製トレー容器に蓋材を施蓋シール
した際の紙製トレー容器の確実な密封性を確保すること
にある。 【解決手段】矩形状の底面板1の四辺に対向する一対の
側面板2、2と一対の側面板3、3を備え、各々側面板
にて挟まれる四角隅部にコーナー板6により形成される
コーナー部を備え、前記側面板と側面板のそれぞれ上端
に外側に向かって水平に張り出すフランジ板4、5を備
え、前記フランジ板5より延設したコーナーフランジ板
8を備え、前記フランジ板4の端部とコーナーフランジ
板8の端部とを互いにその両方の端縁が交差するように
オーバーラップして重ね合わせ、内面に合成樹脂フィル
ムを積層接着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品等をはじめと
する密封性の要求される各種の内容物を充填した後、蓋
材により封止する密封性紙製トレー容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙製トレーの内面に合成樹脂
製フィルムが重ね合わせられて積層接着されている密封
性の密封性紙製トレー容器としては実公昭51−312
02、実公昭60−3065などが知られている。
【0003】これら出願は、トレー状の金型内に紙製ト
レー状容器の基材(ブランク)を装着してトレー形態に
成形した後、加熱した合成樹脂製フィルムを前記金型上
に供給し、真空成形、又は真空成形と圧空成形の併用に
より、合成樹脂製フィルムを紙製トレー状容器の内面に
吸引して積層接着し、密封性の紙製トレー容器を得るも
のである。また、同様の密封性紙製トレー容器の開口部
の外周に沿ってフランジ板を設けたものとしては特表昭
56−500042などがある。
【0004】これら従来の密封性紙製トレー容器として
は、例えば、図7に示すような紙製のブランク基材が使
用され、矩形状の底面板1の四辺に、折目a、bを介し
て、それぞれ対向する一対の側面板2、2と一対の側面
板3、3を備え、各々側面板2、3にて挟まれる四角隅
部には折目eを介して三角形状のコーナー板6により形
成されるコーナー部を備え、それぞれコーナー板6には
必要に応じて折目fを介して重合板7を備えていて、ま
た前記側面板2、2と側面板3、3のそれぞれ上端に
は、折目c、dを介して、外側に向かって水平に張り出
すフランジ板4、5を備え、前記各々コーナー板6のそ
れぞれ上端に外側に向かって水平に張り出すフランジ板
5より延設したコーナーフランジ板8を備えている。
【0005】前記コーナーフランジ板8は、各々フラン
ジ板5の両側に、前記側面板3の側端縁に対して90°
方向に前記フランジ板5の幅と同一長さに形成された端
縁8aと、前記側面板3の側端縁に対して45°方向に
前記二等辺三角コーナー板6の底辺と同一長さに形成さ
れた斜辺8bと、該端縁8aから延設した接続フランジ
板8dを備えている。
【0006】上記ブランク基材は、前記各々側面板2、
3を折目を介して底面板1より立ち起こし、前記各々フ
ランジ板4、5を折目を介して水平に折り曲げて、トレ
ー状の真空成形金型内に装填されて、図8に示すように
組み立てられている。
【0007】この時、前記フランジ板4の端部とコーナ
ーフランジ板8の端縁8aとは、互いにほぼ隙間のない
状態に突き合わされ、前記各々コーナー板6、重合板7
を折目を介して内方に折り曲げて、前記各々側面板3の
両端部の内面若しくは外面に前記重合板7を重合して紙
製トレー状容器Aに形成されている。
【0008】このように、紙製トレー状容器の各々フラ
ンジ板4、8の各端縁部同士が互いに突き合わせ状態と
なるように形成されるブランクシートの構造を採用して
いるのは、各フランジ板を互いに平面化して、フランジ
板上に重ね合わせる紙製トレー状容器の蓋材の封緘状態
を確実にし、密封性を高めるためである。
【0009】しかしながら、このようなフランジ構造と
することによって、各フランジ板間の接続強度(連結強
度)が、それに重ね合わせて積層接着される合成樹脂製
フィルムによる強度のみとなってしまい、トレー容器の
側面板上端部を囲むフランジ板の全体的強度が弱いもの
となっていた。
【0010】このことにより、トレー上部開口部に外力
に対する耐変形性能が無く、またトレー容器自体の剛性
は低いものとなり、さらに蓋材との封緘後の開封時に、
フランジ板が容易に破壊してしまうという問題があっ
た。
【0011】そこで、図9に示すように、前記各々フラ
ンジ板5の両側にあるコーナーフランジ板8に、その端
縁8aから延設した接続フランジ板8dを設けることに
よって、図10に示すように、コーナーフランジ板8の
接続フランジ板8dと、フランジ板4の端部とを、互い
にオーバーラップさせることによって、フランジ板4、
5間の接続強度(連結強度)が、それに重ね合わせて積
層接着される合成樹脂製フィルムによる強度と、フラン
ジ板4と接続フランジ板8dとの重ね合わせによる強度
との加算された強度となって、これによって紙製トレー
容器Aの側面板上端部を囲むフランジ板4、5の全体的
強度を補強するようにしていた。
【0012】このようにして真空成形金型内に装填した
紙製トレー状容器Aは、その上側から合成樹脂フィルム
Bを被覆して、加熱真空吸引することによって、図11
に示すように該紙製トレー状容器Aの内面及びフランジ
板4、5及びコーナーフランジ板8の表面に、厚さ30
μm〜100μm、あるいは100μm〜300μm程
度のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレートなどの合成樹脂フィルムBが密封性フィルム
(施蓋用シーラント層を兼ねる)が積層接着されて、フ
ランジ板4、5の周囲に食み出たフィルムBをカッティ
ングラインLにてカッティングされて、密封性トレー状
容器Aが形成されている。
【0013】合成樹脂フィルムBが積層接着した密封性
トレー状容器Aは内容物を収納した後に、図10に示す
ようにシーラント層を備えた紙シート、アルミ箔、樹脂
フィルム、樹脂シート、金属酸化物蒸着フィルム(酸化
珪素蒸着フィルムなど)、あるいはこれらの複合フィル
ム、シートなどの密封性の蓋材Cが、フランジ板4、5
上に重ね合わせられて施蓋され、フランジ板4、5相当
部に沿って斜線で示すシール領域Sに加熱加圧によりヒ
ートシールが施され密封包装される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フランジ板
4、8の各端縁部同士を互いに突き合わせた構造の密封
性トレー状容器A(図8参照)においては、図12
(a)のフランジ板部分の拡大側断面図に示すように、
フランジ板4、8の各端縁部は、平坦に同一面を保持し
た状態で突き合わされており、このフランジ板上に積層
接着した合成樹脂フィルムBは平坦に積層接着している
ため、図12(b)に示すように、その上から施蓋シー
ルした蓋材Cと合成樹脂フィルムBとの重ね合わせ内面
は隙間なく完全密着してヒートシール接着されて、密封
性を確保した状態で施蓋シールされる。
【0015】ところが、フランジ板4、8の各端部を、
その接続板8d部分にて互いにオーバーラップさせて重
ね合わせた構造の密封性トレー状容器A(図10参照)
の場合には、図13(a)のフランジ板部分の拡大側断
面図に示すように、フランジ板4、8の各端部には、そ
の重なり部分に段差が発生し、そのためにフランジ板上
に積層接着した合成樹脂フィルムBにも段差が発生し
て、図13(b)に示すように、その上から施蓋シール
した蓋材Cと合成樹脂フィルムBとの重ね合わせ内面に
は、その段差部分において隙間C1 が発生し、加熱加圧
によるヒートシールにおいては、その隙間C1 を完全に
は閉塞できず、不完全な密着にてヒートシール接着され
て、密封性を確保できない状態で施蓋シールされる傾向
があった。
【0016】この隙間C1 の不完全な閉塞の発生は、図
10に示すように、フランジ板4、8による段差方向D
1 、D2 が互いに平行であって、ヒートシール方向S1
に対して、両段差方向D1 、D2 が直交する方向の場合
に特に発生し易い傾向がある。
【0017】本発明は、密封性の紙製トレー容器におい
て、フランジ板の端部同士を互いにオーバーラップする
ように重ね合わせてフランジ板の強度を向上させるとと
もに合成樹脂フィルムを積層接着した紙製トレー容器に
蓋材を施蓋シールした際の紙製トレー容器の確実な密封
性を確保することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、ブランク基材から組み立てられたフランジ板付
き紙製トレー容器において、矩形状の底面板1の四辺に
対向する一対の側面板2、2と一対の側面板3、3を備
え、各々側面板2、3にて挟まれる四角隅部にコーナー
板6により形成されるコーナー部を備え、前記側面板
2、2と側面板3、3のそれぞれ上端に外側に向かって
水平に張り出すフランジ板4、5を備え、前記各々コー
ナー板6のそれぞれ上端に外側に向かって水平に張り出
すフランジ板5より延設したコーナーフランジ板8を備
え、前記フランジ板4の端部とコーナーフランジ板8の
端部とを互いにその両方の端縁が交差するようにオーバ
ーラップして重ね合わせ、該トレー状容器の内面に合成
樹脂フィルムを積層接着したことを特徴とする密封性紙
製トレー容器である。
【0019】次に本発明の請求項2に係る発明は、上記
請求項1に係る発明の密封性紙製トレー容器であって、
前記フランジ板4とコーナーフランジ板8のそれぞれ端
部の互いの端縁が交差する交差点を通るヒートシールラ
インに沿って蓋材が施蓋シールされていることを特徴と
する密封性紙製トレー容器である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の密封性紙製トレー容器
は、例えば、図1の全体斜視図に示すような形状の紙製
トレー状容器Aであって、矩形状の底面板1の四辺に上
方に向かって外側に傾斜して対向する一対の側面板2、
2と一対の側面板3、3を備える。
【0021】そして、各々側面板2、3にて挟まれる角
隅部に逆三角形状の三角コーナー板6により形成される
面取り状のコーナー部を備え、必要に応じて、コーナー
板6に連設した重合板7を備える。
【0022】そして、前記側面板2、2と側面板3、3
及び角隅部の三角コーナー板6のそれぞれ上端に外側に
向かって水平に張り出すフランジ板4、5及び該フラン
ジ板5より延設したコーナーフランジ板8を備える。
【0023】そして、前記フランジ板4の端部と、コー
ナーフランジ板8の端部とは、互いにオーバーラップ部
分8cにて重ね合わせられ、重ね合わせたフランジ板4
端部の端縁4aの段差方向D1 とコーナーフランジ板8
端部の端縁8aの段差方向D2 とが互いに交差するよう
に設けられていて、フランジ板4と蓋材とのヒートシー
ルにおけるヒートシール方向S1 に対する段差方向D1
とD2 のそれぞれ角度θにおいて、所謂、該段差方向D
1 とD2 のいずれか一方は、そのヒートシール方向S1
に対して直交しない角度θ(θ≠90°)の関係になっ
ている。
【0024】その角度θの設定は、蓋材Cを施蓋シール
した際に、隙間C1 (図13(b)参照)ができ難い角
度、即ち、0°<θ<90°であって、できる限り0°
(ヒートシール方向S1 に平行)に近い方が望ましい
が、本発明の一実施の形態としては、θ=30°〜45
°程度が適当である。
【0025】本発明においては、例えば、図1に示す例
のように、フランジ板4端部の端縁4aの段差方向D1
とコーナーフランジ板8端部の端縁8aの段差方向D2
のいずれか一方が、蓋材のヒートシール方向S1 に対し
てθ=90°となっていて、他方が、θ=90°以下の
角度となっているもので、例えば、フランジ板4端部の
段差方向D1 が、蓋材のヒートシール方向S1 に対して
θ=45°、コーナーフランジ板8端部の段差方向D2
が、θ=90°となっていて、互いに交差している。
【0026】また、本発明においては、例えば、図2に
示す例のように、フランジ板4端部の段差方向D1 とコ
ーナーフランジ板8端部の段差方向D2 の両方が、蓋材
のヒートシール方向S1 に対してθ=90°以下の角度
となっているもので、例えばフランジ板4端部の段差方
向D1 が蓋材のヒートシール方向S1 に対してθ=45
°、コーナーフランジ板8端部の段差方向D2 がθ=4
5°となっていて、互いに交差している。
【0027】また、本発明においては、例えば、図3に
示す例のように、フランジ板4端部の端縁がV字型に切
り込まれていて、V字型の段差方向D1 が蓋材のヒート
シール方向S1 に対してθ=90°以下の角度となって
いるもので、例えばフランジ板4端部の段差方向D1 が
蓋材のヒートシール方向S1 に対してθ=±15°、コ
ーナーフランジ板8端部の段差方向D2 がθ=90°と
なっていて、互いにD1 、D2 は交差している。
【0028】図4(a)は、図1に示すフランジ板4と
コーナーフランジ板8の端部の重ね合わせ部分の拡大平
面図であり、施蓋シール方向S1 に対してθ=90°以
下のフランジ板4の直線形状の端部4aによる段差方向
D1 と、θ=90°方向のコーナーフランジ板8の直線
形状の端部8aによる段差方向D2 とが、互いに交差し
ており、そのフランジ板4とコーナーフランジ板8のそ
れぞれ端部の互いの端縁が交差する交差点を通る所定幅
のヒートシールラインSに沿って蓋材が施蓋シールされ
る。
【0029】図4(b)は、図1に示すフランジ板4と
コーナーフランジ板8の端部の重ね合わせ部分の他の例
を説明する拡大平面図であり、施蓋シール方向S1 に対
してθ=90°以下のフランジ板4の段差方向D1 の端
部4aが、図示するように、交差点を変曲点とする曲線
形状を呈していて、そのフランジ板4とコーナーフラン
ジ板8のそれぞれ端部の互いの端縁が交差する交差点を
通る所定幅のヒートシールラインSに沿って蓋材が施蓋
シールされるものである。ものである。
【0030】図5(a)は、図2に示すフランジ板4と
コーナーフランジ板8の端部の重ね合わせ部分の他の例
を説明する拡大平面図であり、施蓋シール方向S1 に対
してθ=90°以下のコーナーフランジ板8の端部の段
差方向D2 の端部8aが、図示するように、交差点を変
曲点とする曲線形状を呈しており、そのフランジ板4と
コーナーフランジ板8のそれぞれ端部の互いの端縁が交
差する交差点を通る所定幅のヒートシールラインSに沿
って蓋材が施蓋シールされるものである。
【0031】図5(b)は、図2に示すフランジ板4と
コーナーフランジ板8の端部の重ね合わせ部分のその他
の例を説明する拡大平面図であり、施蓋シール方向S1
に対してθ=90°以下のフランジ板4の段差方向D1
の端部4aと、施蓋シール方向S1 に対してθ=90°
以下のコーナーフランジ板8の端部の段差方向D2 の端
部8aとが、図示するように、交差点を変曲点とする曲
線形状を呈しており、そのフランジ板4とコーナーフラ
ンジ板8のそれぞれ端部の互いの端縁が交差する交差点
を通る所定幅のヒートシールラインSに沿って蓋材が施
蓋シールされるものである。
【0032】図6は、図3に示すフランジ板4とコーナ
ーフランジ板8の端部の重ね合わせ部分を説明する拡大
平面図であり、フランジ板4の端部4aはV字型に切り
込まれ、その下面に施蓋シール方向S1 に対してθ=9
0°のコーナーフランジ板8の端部8aが部分的に重ね
合わされて、そのフランジ板4とコーナーフランジ板8
のそれぞれ端部の互いの端縁が交差する2個所の交差点
を備え、その交差点のいずれか一方又は両方を通る所定
幅のヒートシールラインSに沿って蓋材が施蓋シールさ
れるものである。
【0033】このように、本発明の密封性紙製トレー容
器Aは、フランジ板4とコーナーフランジ板8の端部
が、互いにその端縁を交差してオーバーラップするよう
に重ね合わせられているため、トレー容器Aの上端開口
部に沿って形成されたフランジ板4、5を補強すること
ができ、また、フランジ板4とコーナーフランジ板8の
端部の端縁が互いに交差するように設けられているた
め、端縁によって生ずる段差方向D1 、D2 の少なくと
もいずれか一方は、ヒートシール方向S1 に対して直交
せずに所定の角度θをもっているため、施蓋シールにお
ける隙間C1 の発生を抑えて施蓋シールでき、容器の確
実な密封性を確保することができる。
【0034】なお、上記紙製トレー状容器Aに使用する
紙製のブランク基材は、フランジ板4端部の端縁4aと
コーナーフランジ板8端部の端縁8aのそれぞれ形状、
角度θの設定以外は、図9に示したブランク基材と同様
の構造を採用でき、また、ブランク基材の厚さは、本発
明においては特に限定されないが、例えば、200〜5
00g/m2 程度の紙器用紙が適当である。また、容器
Aの外面、内面に、適宜に絵柄、模様、彩色、文字など
印刷表示を施すことができる。
【0035】そして図11に示すように、該紙製トレー
状容器Aの内面及びフランジ板4、5及びコーナーフラ
ンジ板8の表面に、厚さ30μm〜100μm、あるい
は100μm〜300μm程度のポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂
製フィルムBが、図11に示すように積層接着されてい
る。なお、合成樹脂製フィルムは、透明、半透明、不透
明のいずれでもよく、また、着色フィルムでもよく、ま
た、適宜に絵柄、模様、彩色、文字など印刷表示を施し
たものでもよい。
【0036】このようにして形成された紙製トレー状容
器Aは、図10に示すように、その容器の上部開口部の
フランジ板面に、例えば紙製のシート状の蓋材Cが、容
器側の合成樹脂製フィルムB面と接着シールされて密封
されるものである。
【0037】前記蓋材Cは、紙基材シートに接着剤層と
して熱融着性の合成樹脂(ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレンなど)をコーティングして密封シール用のシ
ーラント層を形成したもの、あるいは熱融着性の合成樹
脂製フィルム(ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン
など)をラミネートした複合シート、あるいは金属酸化
物(例えば酸化珪素)の薄膜を蒸着したガスバリア性の
ある蒸着フィルムなどが使用できる。なお、前記接着剤
層はガスバリア層を兼ねていてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明の密封性紙製トレー容器は、その
容器の上部開口部に沿って外側に水平に張り出すようし
てフランジ板を備え、そのフランジ板の端部同士が、互
いにオーバーラップするように重ね合わせられているた
め、各フランジ板間の接続強度(連結強度)が互いの重
ね合わせによるフランジ板端部同士の相互的な支持によ
る強度の補強効果と、それらフランジ板の表面に重ね合
わせて積層接着される合成樹脂製フィルムによる強度と
の相乗効果が得られ、トレー容器の側面板上端部を囲む
フランジ板の全体的強度の強化が図られ、トレー容器自
体の剛性が増大するとともに、トレー容器の上部開口部
及び容器全体の外力に対する耐変形性能及び容器強度を
向上させる効果がある。
【0039】また、本発明の密封性紙製トレー容器のフ
ランジ板とコーナーフランジ板の端部同士をオーバーラ
ップするように重ね合わせた際に、両方の端部の端縁が
互いに交差するように設けられているため、それぞれ端
縁によって生ずる段差方向のいずれか一方の段差方向
は、少なくともヒートシール方向に対して直交せずに所
定の角度θをもって、加熱加圧によるヒートシールがで
き、したがって施蓋シールにおける隙間の発生を抑えて
確実な密封性を確保できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密封性紙製トレー容器の一実施の形態
を説明する全体斜視図。
【図2】本発明の密封性紙製トレー容器の他の実施の形
態を説明する全体斜視図。
【図3】本発明の密封性紙製トレー容器のその他の実施
の形態を説明する全体斜視図。
【図4】(a)は図1に示す本発明の密封性紙製トレー
容器の一実施の形態におけるフランジ板とコーナーフラ
ンジ板との重ね合わせ部分の拡大平面図、(b)はその
一実施の形態における他の例を説明する拡大平面図。
【図5】(a)は図2に示す本発明の密封性紙製トレー
容器の他の実施の形態におけるフランジ板とコーナーフ
ランジ板との重ね合わせ部分の他の例を説明する拡大平
面図、(b)はその他の例を説明する拡大平面図。
【図6】図3に示す本発明の密封性紙製トレー容器のそ
の他の実施の形態におけるフランジ板とコーナーフラン
ジ板との重ね合わせ部分の拡大平面図。
【図7】従来の密封性紙製トレー容器のブランク基材の
一例を示す平面図。
【図8】図7のブランク基材により組み立てた従来の密
封性紙製トレー容器の全体斜視図。
【図9】従来の密封性紙製トレー容器のブランク基材の
他の例を示す平面図。
【図10】図9のブランク基材により組み立てた従来の
密封性紙製トレー容器の全体斜視図。
【図11】紙製トレー容器と合成樹脂フィルムとの積層
接着を説明する側面図。
【図12】(a)は密封性紙製トレー容器の突き合わせ
フランジ板部分の拡大側断面図、(b)はそのフランジ
板上に蓋材を施蓋シールしたフランジ板部分の拡大側断
面図。
【図13】(a)は密封性紙製トレー容器の重ね合わせ
フランジ板部分の拡大側断面図、(b)はそのフランジ
板上に蓋材を施蓋シールしたフランジ板部分の拡大側断
面図。
【符号の説明】
1…底面板 2…側面板 3…側面板 4…フランジ板
4a…端縁 5…フランジ板 6…三角コーナー板 7…重合板 8
…コーナーフランジ板 8a…端縁 8b…斜辺 8c…オーバーラップ部分
8d…接続フランジ板 A…紙製トレー状容器 B…合成樹脂フィルム C…蓋
材 C1 …隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブランク基材から組み立てられたフランジ
    板付き紙製トレー容器において、矩形状の底面板1の四
    辺に対向する一対の側面板2、2と一対の側面板3、3
    を備え、各々側面板2、3にて挟まれる四角隅部にコー
    ナー板6により形成されるコーナー部を備え、前記側面
    板2、2と側面板3、3のそれぞれ上端に外側に向かっ
    て水平に張り出すフランジ板4、5を備え、前記各々コ
    ーナー板6のそれぞれ上端に外側に向かって水平に張り
    出すフランジ板5より延設したコーナーフランジ板8を
    備え、前記フランジ板4の端部とコーナーフランジ板8
    の端部とを互いにその両方の端縁が交差するようにオー
    バーラップして重ね合わせ、該トレー状容器の内面に合
    成樹脂フィルムを積層接着したことを特徴とする密封性
    紙製トレー容器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の密封性紙製トレー容器であ
    って、前記フランジ板4とコーナーフランジ板8のそれ
    ぞれ端部の互いの端縁が交差する交差点を通るヒートシ
    ールラインに沿って蓋材が施蓋シールされていることを
    特徴とする密封性紙製トレー容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007084077A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Toppan Printing Co Ltd ハンガーディスプレイカートン
WO2021131164A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 東罐興業株式会社 組立式紙容器及びフィルム貼着成形機
JP7277630B1 (ja) 2022-02-25 2023-05-19 王子ホールディングス株式会社 フィルム付き紙容器及び包装物

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