JP3172849U - 折板屋根の構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】断熱・保温効果を維持しつつ、当該屋内での作業に伴う音の反響を回避できる折板屋根の構造を提供する。
【解決手段】躯体の天部に吊子1を具備したタイトフレーム2を固定する一方、複数の折板3を、それらの側縁に設けた接合部3aで隣り合うもの同士馳締めすることにより接合し、且つそれら接合部3a,3a間に上記吊子1の一部を挟装してタイトフレーム2に固定する。前後タイトフレーム2,2間に、隣接する折板3,3の葺設範囲を仕切る仕切り部4aと当該仕切り部4aの下端から両側方へ延出した載置部4bを備えたジョイナ4を配し、隣り合うジョイナ4の載置部4bでデッキ板5を支持する。デッキ板5に複数の透孔6を散設し、当該デッキ板5と折板3に挟まれた空隙に保温材7を充填する。
【選択図】図1
【解決手段】躯体の天部に吊子1を具備したタイトフレーム2を固定する一方、複数の折板3を、それらの側縁に設けた接合部3aで隣り合うもの同士馳締めすることにより接合し、且つそれら接合部3a,3a間に上記吊子1の一部を挟装してタイトフレーム2に固定する。前後タイトフレーム2,2間に、隣接する折板3,3の葺設範囲を仕切る仕切り部4aと当該仕切り部4aの下端から両側方へ延出した載置部4bを備えたジョイナ4を配し、隣り合うジョイナ4の載置部4bでデッキ板5を支持する。デッキ板5に複数の透孔6を散設し、当該デッキ板5と折板3に挟まれた空隙に保温材7を充填する。
【選択図】図1
Description
本考案は、金属製折板を用いた屋根の構造に関するものである。
今日、工場や倉庫等の広面積の鉄骨建築物の屋根として折板屋根が多用されている。
このような折板屋根は、金属板を断面がほぼ波状となるように折り曲げられた長尺の折板が、隣合うもの同士で接合されて構成されている。
このような折板屋根は、金属板を断面がほぼ波状となるように折り曲げられた長尺の折板が、隣合うもの同士で接合されて構成されている。
この様な折板屋根は、複数の折板が隣接するもの同士で互いに馳締めされることにより接合されて形成され、梁の上端面に固定されたタイトフレームと、タイトフレームに取り付けられた吊子とで梁上に取り付けられている。また、上記の折板屋根の下側には、ジョイナが、梁間にタイトフレームの配置間隔をおいて互いに平行に架け渡されており、隣合うジョイナによりデッキ板が支持されている(例えば特許文献1参照)。
この様な折板屋根は、工場や倉庫に広く用いられており、断熱・保温を目的として、折板とデッキ板とで挟まれた空間にグラスウール等の断熱材を充填する要請がある反面、デッキ板で天井を封鎖することによって、当該屋内での作業に伴う音が反響するという問題が生じる。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであって、断熱・保温効果を維持しつつ、当該屋内での作業に伴う音の反響を回避できる折板屋根の構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために成された本考案による折板屋根の構造は、躯体の天部に吊子を具備したタイトフレームを固定する一方、複数の折板を、それらの側縁に設けた接合部で隣り合うもの同士馳締めすることにより接合し、且つそれら接合部間に上記吊子の一部を挟装してタイトフレームに固定し、前後タイトフレーム間に、隣接する折板の葺設範囲を仕切る仕切り部と当該仕切り部の下端から両側方へ延出した載置部を備えたジョイナを配し、隣り合うジョイナの載置部でデッキ板を支持する折板屋根の構造において、前記デッキ板に複数の透孔を散設し、当該デッキ板と折板に挟まれた空隙に柔軟性を持つ保温材を充填することを特徴とする。
躯体の天部とは、躯体骨組みを構成する梁、又は梁と同様に屋根材たる折板を固定できる部位又は部材を指す。
デッキ板への透孔の設け方は、平板に複数の孔を穿設する形態を採っても良いし、天板として硬直性のある網素材を用いても良い。
柔軟性を持つ保温材は、グラスウール等の繊維からなる、綿状の柔軟な素材であることが、吸音効果や遮音効果を確保する面で望ましい。
デッキ板への透孔の設け方は、平板に複数の孔を穿設する形態を採っても良いし、天板として硬直性のある網素材を用いても良い。
柔軟性を持つ保温材は、グラスウール等の繊維からなる、綿状の柔軟な素材であることが、吸音効果や遮音効果を確保する面で望ましい。
本考案によれば、折板屋根という簡素な構造でありながら、比較的長期に亘って雨漏りを防止できることはともより、折板と複数の透孔を散設したデッキ板に挟まれた空隙に、柔軟性を持つ保温材を充填することによって、屋内の保温や、屋内で発生した雑音の吸収及び反射・反響の回避に寄与することとなる。また、その作用効果を確保しながらも、従来の二重折板屋根等の内面側に生じる凹凸が平坦なデッキ板で封じられることによって、天井面がフラットに仕上げられ、美観が高まるのみならず、折板の内面側において気道として機能し得る凹部と室内とを区画し、柔軟材を封入することによって当該凹部を流通する空気を遮断することができる。そして、それによって、デッキ板の外に存在する空間が、当該凹部を介して外界から独立し、内外の保温性及び遮音性を充実させることができる。
以下、本考案による折板屋根の構造を図面に基づいて説明する。
本実施の形態に係る建築物の屋根は、図1に示すような構造を有している。この図において、折板屋根は、略U字状に成形された複数の折板3が、相隣接するもの同士で互いに馳締めされることにより接合されて形成され(図3(A)の接合部参照)、梁8,8の上端面に固定されたタイトフレーム2と、タイトフレーム2に取り付けられた吊子1とで梁8,8上に取り付けられている(図2(B)参照)。
本実施の形態に係る建築物の屋根は、図1に示すような構造を有している。この図において、折板屋根は、略U字状に成形された複数の折板3が、相隣接するもの同士で互いに馳締めされることにより接合されて形成され(図3(A)の接合部参照)、梁8,8の上端面に固定されたタイトフレーム2と、タイトフレーム2に取り付けられた吊子1とで梁8,8上に取り付けられている(図2(B)参照)。
上記の折板屋根の下側には、ジョイナ4が、梁8,8間にタイトフレーム3の配置間隔をおいて互いに平行に架け渡されており、隣り合うジョイナ4,4によりデッキ板5が支持されている(図1参照)。
複数の折板3は、それらの側縁に設けた接合部3aで隣り合うもの同士馳締めすることにより接合し、且つそれら接合部3a,3a間に上記吊子1の一部を挟装してタイトフレーム2に固定する(図3、及び実用新案登録第3156192号公報参照)。
上記タイトフレーム2は、図3に示すように、本体部2a、梁8等に固着する固定部2b、折板3を下支えする支持部2c、及び吊子1を固定する取付け部2dを備える。
上記タイトフレーム2は、図3に示すように、本体部2a、梁8等に固着する固定部2b、折板3を下支えする支持部2c、及び吊子1を固定する取付け部2dを備える。
以下、本考案による折板屋根の構造の構築手順を説明する。
当該例による折板屋根の構造は、先ず、図1に示すように、梁8の全長にわたり折板3の幅に応じた間隔でタイトフレーム2を配置して溶接にて固定し、次いで、隣り合う梁8,8において対向するタイトフレーム2,2の間にジョイナ4を架け渡し、仕切り部4aとタイトフレーム2,2の連結板2e,2eとを接続する。
当該例による折板屋根の構造は、先ず、図1に示すように、梁8の全長にわたり折板3の幅に応じた間隔でタイトフレーム2を配置して溶接にて固定し、次いで、隣り合う梁8,8において対向するタイトフレーム2,2の間にジョイナ4を架け渡し、仕切り部4aとタイトフレーム2,2の連結板2e,2eとを接続する。
ジョイナ4は、隣接する折板3,3の葺設範囲を仕切る仕切り部4aと当該仕切り部4aの下端から両側方へ延出した載置部4bを備え、前記仕切り部4aは、デッキ板5の配置領域を区画し、隣り合うジョイナ4,4の載置部4bでデッキ板5を載置するフレームを形成する。当該フレームに、デッキ板5を載置し、当該デッキ板5上の仕切り部4aで仕切られた領域に、各々折板3の全長に亘ってグラスウールからなる保温材7を、折板3における略U字状に成形された谷部の中間部に至る高さまで、その表裏へ雰囲気が流通しない様に隙間を開けずに敷設する(図2参照)。
次に、折板3とタイトフレーム2との結合を行う。
吊子1の係合部を折板3の接合部3aに引っ掛け、続いて、上記タイトフレーム2の吊子1により固定された折板3の隣に、図3に示すように、次の折板3を配置し接合部3aを重ね合わせ、両折板3,3の接合部3a,3aの間に吊子1の係合部を挟み込ませる。そして、長手方向に順次馳締めしていくことによって、隣接する折板3の接合部3aが重なり合った状態で折り込まれ、吊子1の係合部との係合関係を保った状態で結合される。
この作業を、折板3を追加しつつ順次繰り返すことにより、折板屋根とともに天井が構築される。
吊子1の係合部を折板3の接合部3aに引っ掛け、続いて、上記タイトフレーム2の吊子1により固定された折板3の隣に、図3に示すように、次の折板3を配置し接合部3aを重ね合わせ、両折板3,3の接合部3a,3aの間に吊子1の係合部を挟み込ませる。そして、長手方向に順次馳締めしていくことによって、隣接する折板3の接合部3aが重なり合った状態で折り込まれ、吊子1の係合部との係合関係を保った状態で結合される。
この作業を、折板3を追加しつつ順次繰り返すことにより、折板屋根とともに天井が構築される。
前記デッキ板5は、隣接するジョイナ4,4の載置部4b,4b上に定着し得る大きさに設定し、複数の透孔6を散設したものである。透孔6を散設する態様としては、デッキ板によって、屋内で生じる音声に応じて反響が生じない程度に散設する。透孔6の形態にあっても、丸孔や長孔などが挙げられるが、透孔の周囲の残余部分の幅が不定となる形状を選択することが望ましい。透孔6を設ける代わりに、デッキ板自体を網で成形しても良い。
本考案は、以上の如く構成され、屋内で生じた音声をデッキ板5の透孔を通してグラスウールからなる保温材7で吸収することができる。而して、屋内の保温・断熱効果を維持しつつ屋内で生じた音声の反響が軽減され、屋内における作業環境の向上に寄与することとなる。
1 吊子,
2 タイトフレーム,
2a 本体部,2b 固定部,2c 支持部,2d 取付け部,2e 連結板,
3 折板,3a 接合部,
4 ジョイナ,4a 仕切り部,4b 載置部,
5 デッキ板,6 透孔,7 保温材,
8 梁,
2 タイトフレーム,
2a 本体部,2b 固定部,2c 支持部,2d 取付け部,2e 連結板,
3 折板,3a 接合部,
4 ジョイナ,4a 仕切り部,4b 載置部,
5 デッキ板,6 透孔,7 保温材,
8 梁,
Claims (1)
- 躯体の天部に吊子(1)を具備したタイトフレーム(2)を固定する一方、複数の折板(3)を、それらの側縁に設けた接合部(3a)で隣り合うもの同士馳締めすることにより接合し、且つそれら接合部(3a,3a)間に上記吊子(1)の一部を挟装してタイトフレーム(2)に固定し、
前後タイトフレーム(2,2)間に、隣接する折板(3,3)の葺設範囲を仕切る仕切り部(4a)と当該仕切り部(4a)の下端から両側方へ延出した載置部(4b)を備えたジョイナ(4)を配し、
隣り合うジョイナ(4)の載置部(4b)でデッキ板(5)を支持する折板屋根の構造において、
前記デッキ板(5)に複数の透孔(6)を散設し、当該デッキ板(5)と折板(3)に挟まれた空隙に柔軟性を持つ保温材(7)を充填することを特徴とする折板屋根の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011006265U JP3172849U (ja) | 2011-10-25 | 2011-10-25 | 折板屋根の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP3172849U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016089352A (ja) * | 2014-10-29 | 2016-05-23 | 株式会社 セキノ興産 | 折板屋根、下葺板、及びタイトフレーム |
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2011
- 2011-10-25 JP JP2011006265U patent/JP3172849U/ja not_active Expired - Fee Related
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