JP3172617U - 身体機能訓練器具または知育用玩具 - Google Patents

Abstract

【課題】比較的に安価に製作することができ、また知育用としても飽きられずに長く使用することができる身体機能訓練器具または知育用玩具を提供する。
【解決手段】それぞれ異なる色彩または模様を有する同形のブロック群３ａ、３ｂ〜３ｋと、上記ブロック群３ａ、３ｂ〜３ｋに対応した色彩をそれぞれに表示した受部群２ａ、２ｂ〜２ｋと、受部群２ａ、２ｂ〜２ｋを平面上に設けたベースボード１によって構成する。個々のブロック３ａ、３ｂ〜３ｋは円柱状のものであり、個々の受部２ａ、２ｂ〜２ｋは有底状の円穴である。
【選択図】図１

Description

本考案は、脳障害者、痴呆者などの知覚、手先感覚の機能回復や幼児の知能発育などに供される身体機能訓練器具または知育用玩具に関するものである。

従来、ベースボードの上面に大きさの異なる多数の挿込穴を不規則に配設する一方、ボード外に直径の異なるをピン群を用意し、このピンを適合する挿込穴に差し込むことによって身体機能回復訓練（リハビリ）を行う器具が提案されている。（特許文献１参照）

またベースボードの表面に文字、数字あるいは図形の輪郭形状をもつ嵌込孔を配設する一方、ボード外に上記の輪郭形状に対応するブロック片を用意しておき、このブロック片を嵌込孔に嵌めこむことによって幼児などの知育を促すようにした器具も提案され、一般的にも周知となっている。（特許文献２参照）

特開２００８−６１６２号 実開平２−１３５９７号

従来例に記載された考案は、何れも大きさ、形などの形状認識によって身体機能回復訓練あるいは知育を行うものであり、従って構成パーツなどが複雑になることを避け得ないものである。このため、どうしても製作コストが嵩んでしまうという問題があった。また形状認識によるものは、操作パターンを一旦憶えてしまうと飽きられやすく、特に知育用としては不満があった。

本考案は、こうした点に鑑みてなされたものであり、比較的に安価に製作することができ、また知育用としても飽きられずに長く使用することができる身体機能訓練器具または知育用玩具を提供しようとするものである。

上記の課題を解決するために、本考案に係る身体機能訓練器具または知育用玩具は、それぞれ異なる色彩または模様を有する同形のブロック群と、上記ブロック群に対応した色彩または模様をそれぞれに表示した受部群と、受部群を平面上に設けたベースボードによって構成したことを特徴とするものである。

また本考案に係る身体機能訓練器具または知育用玩具は、請求項２において、個々のブロックは円柱状のものであり、個々の受部は有底状の円穴であることを特徴としている。

また本考案に係る身体機能訓練器具または知育用玩具は、請求項３において、個々のブロックは２色以上に彩色したものであり、これに対応する受部の表示は、２色以上に彩色したものであることを特徴としている。

また本考案に係る身体機能訓練器具または知育用玩具は、請求項４において、個々のブロックは底部に嵌合穴を有するものであり、これに対応する受部は円柱状の突起であることを特徴としている。

また本考案に係る身体機能訓練器具または知育用玩具は、請求項５において、ベースボードを複数に分割して設けたことを特徴としている。

このように構成した課題解決手段によれば、同一形状のブロック群と受部群によって全体を構成することができるので、製作コストを低減することができる。また、本考案のものは、一つ一つについて色彩認識を伴うので、パターン化して飽きてしまうことがなく、知育用としても最適なものである。

また請求項３および請求項５のようにしたときには、障害度あるいは知育度に応じてレベルを上げることができるという優れた効果を発揮する。

本考案に係る身体機能訓練器具または知育用玩具の斜視図である。 同じく、一部を拡大して示す断面図である。 本考案に係る身体機能訓練器具または知育用玩具の他の実施例を示す説明図である。 同じく、他の実施例を示す説明図である。

以下、本考案の係る身体機能訓練器具または知育用玩具を一実施例について説明する。図１〜図２において、１は木材、プラスチック材で製作した円盤状のベースボード ２ａ、２ｂ〜２ｋはベースボード１の上面部に開口した多数（実施例では１１個）の受部 この受部２ａ、２ｂ〜２ｋは、有底状の円穴であり、同じ直径である。

３ａ、３ｂ〜３ｋは、同じ形状を有する多数（実施例では１１個）のブロック このブロック３ａ、３ｂ〜３ｋは、円柱状であり、塗装などの手段によってそれぞれ異なる色彩に着色する。この色彩は、具体的には赤、白、緑、黄などであり、目視によって判別することができる。

上記のブロック３ａ、３ｂ〜３ｋは、前記した円穴よりも直径を幾分小さくしてあり、容易に挿し込み、抜き出しができるようにする。また、このブロック３ａ、３ｂ〜３ｋは、誤飲などを避けるほどの大きさが適当である。

４ａ、４ｂ〜４ｋは、ベースボード１の表面にして受部２ａ、２ｂ〜２ｋの周りに彩色した表示リング この表示リング４ａ、４ｂ〜４ｋは、ブロック３ａ、３ｂ〜３ｋの彩色に対応しており、前記と同様に赤、白、緑、黄などの１１色である。

本考案に係る身体機能訓練器具または知育用玩具の構成は上記のとおりであり、これを使用するに当たっては、最初に全てのブロック３ａ、３ｂ〜３ｋをベースボード１の受部２ａ、２ｂ〜２ｋから取り出して近くに置いておく。

そして、一例として介護者が、例えば「赤色のブロックを見つけて下さい。」の言葉を掛け、障害者にブロック群３ａ、３ｂ〜３ｋの中から赤ブロックを捜させる。見つけ終えたならば、介護者は「同じ色の穴に入れて下さい。」と、次の言葉を掛ける。障害者は、この指示に従って円穴群の表示リング４ａ、４ｂ〜４ｋの中から赤色表示のものを捜し、手にした赤ブロックを、該当する円穴に挿し込むようにする。

このようにして最初の操作が終了したならば、他の色の物についても順次に行う。このことで、リハビリ作業を順調に進行することができる。色の指定順は任意で良く、このため、作業者は常に新しい感覚で取り組みことができる。なお、このことは玩具として使用する幼児知育の場合も同様である。

上記の色彩認識によるときは、ブロックと表示リングとの単なる色合せというだけでなく、色からイメージする食物、動物、花などを言葉としたり、あるいは連想しながらリハビリなどを楽しく行うことができるという優れた点がある。

なお、上記の一実施例ではブロックを一色塗りとしたが、図３のように各ブロック１３ａ、１３ｂ、１３ｃを２色塗りにすることもできる。この場合においては、表示リング１４ａ、１４ｂ、１４ｃをこれに対応するように２色に彩色する必要がある。この多色塗りのものにおいては、訓練などの難易度をより高くすることができる。

また一実施例では、色彩によって識別力を付与したが、これに代えて格子パターン、点や線パターンなど模様によることもできる。この模様と色彩の併用によって構成することができることは勿論である。

また一実施例では、ベースボード１の円穴を設けて、これに円柱状のブロック３ａ、３ｂ〜３ｋを挿し込むようにしたが、図４のようにベースボード１側に突起５を設け、ブロック６側の底部に嵌合穴７を設けるように変更することもできる。

また一実施例では、ベースボードを１枚としたが、複数枚に分割することもできる。そして、この中から任意のものを使用することにより、趣の違った使い方ができると共に難易度を向上することもできる。

また一実施例では、介護者のもとでのリハビリ作業について説明したが、障害者が単独で行うことができることは勿論であり、幼児にとっては一人で遊ぶことができる。

１ ベースボード
２ａ、２ｂ〜２ｋ 受部
３ａ、３ｂ〜３ｋ ブロック
４ａ、４ｂ〜４ｋ 表示リング
１３ａ、１３ｂ、１３ｃ ブロック
１４ａ、１４ｂ、１４ｃ 表示リング
５ 突起
６ ブロック
７ 嵌合穴

Claims (5)

1. それぞれ異なる色彩または模様を有する同形のブロック群と、上記ブロック群に対応した色彩または模様をそれぞれに表示した受部群と、受部群を平面上に設けたベースボードによって構成したことを特徴とする身体機能訓練器具または知育用玩具。
2. 個々のブロックは円柱状のものであり、個々の受部は有底状の円穴であることを特徴とする請求項１の身体機能訓練器具または知育用玩具。
3. 個々のブロックは２色以上に彩色したものであり、これに対応する受部の表示は、２色以上に彩色したものであることを特徴とする請求項２の身体機能訓練器具または知育用玩具。
4. 個々のブロックは底部に嵌合穴を有するものであり、これに対応する受部は円柱状の突起であることを特徴とする請求項１の身体機能訓練器具または知育用玩具。
5. ベースボードを複数に分割して設けたことを特徴とする請求項１の身体機能訓練器具または知育用玩具。

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