JP3171815B2 - 穀粒貯蔵庫 - Google Patents

穀粒貯蔵庫

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JP3171815B2
JP3171815B2 JP11833197A JP11833197A JP3171815B2 JP 3171815 B2 JP3171815 B2 JP 3171815B2 JP 11833197 A JP11833197 A JP 11833197A JP 11833197 A JP11833197 A JP 11833197A JP 3171815 B2 JP3171815 B2 JP 3171815B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば玄米や豆類
等の穀粒が収容された袋体を貯蔵する穀粒貯蔵庫に関す
る。
【0002】
【従来の技術】玄米や豆類等の穀粒を貯蔵する穀粒貯蔵
庫のうち、これらの穀粒が収容された袋体を低温の条件
下で貯蔵する穀粒貯蔵庫が知られている。
【0003】図4に示す如く、この種の穀粒貯蔵庫40
では、全体として箱形に形成され前面側が開口する本体
42を備えている。本体42の壁部分は、断熱材を鋼板
によって挟み込んだ構造とされており、断熱性を有して
いる。図5にも示す如く、この本体42の開口の左右側
壁には、左右一対の開閉扉44がそれぞれ開閉自在に取
付けられており、本体42の開口を左右方向に沿って開
閉するようになっている(所謂、両開きあるいは観音開
きの構造となっている)。これにより、本体42内部を
大きく開放することができ、玄米等の穀粒が収容された
袋体を、容易に入出庫することができる。
【0004】また、本体42の上部にはクーラユニット
46が設けられており、本体42内の冷却空気を循環さ
せながら内部を所定温度(例えば、5℃〜15℃)に維
持することができるようになっている。これにより、玄
米等の穀粒が収容された袋体を、低温の条件下で均一に
本体42内に貯蔵することができる。
【0005】ところで、前述した如き従来の穀粒貯蔵庫
40では、開閉扉44と本体42との密閉性(断熱性)
を確保するために、図5及び図6に示す如く、開閉扉4
4の内側の周縁部分にドアパッキン48が取り付けられ
ている。これにより、開閉扉44の閉鎖状態では、ドア
パッキン48が本体42の開口周縁部分に密着し、密閉
性(断熱性)が確保される。さらに、開閉扉44の先端
部には、中仕切板50が設けられている。この中仕切板
50は、左右何れか一方の開閉扉44に取り付けられて
おり、開閉扉44の閉鎖状態では、この中仕切板50が
相手方の扉のドアパッキン48に密着し、開閉扉44の
先端部における密閉性(断熱性)が確保されるようにな
っている。
【0006】しかしながら、前述の如く中仕切板50を
設けることで開閉扉44の先端部における密閉性(断熱
性)はある程度は確保されるものの、図6に矢印A領域
で示す開閉扉44の上下両端角部(中仕切板50の上下
両端部近傍)においては、依然として隙間が生じて密閉
性(断熱性)が低下する原因となっており、この点にお
いて改善の余地があった。
【0007】また、このような開閉扉44の中仕切板5
0は、開閉扉44との間でドアパッキン48を挟持する
ようにして固定された構造であるため、中仕切板50の
ためにドアパッキン48の取り付けが煩雑で面倒であっ
た。
【0008】さらに、このように左右何れか一方の開閉
扉44に中仕切板50が取り付けられた構成では、中仕
切板50が取り付けられた一方の開閉扉44は、他方の
開閉扉44よりも先に開放したり、後に閉鎖することが
できず、この点においても不便であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解消するために成されたものであり、密閉性(断熱性)
が向上して最適な貯蔵環境を整えることができると共
に、開閉扉のドアパッキンの取り付けが簡単容易にな
り、さらに使い勝手も良くなる穀粒貯蔵庫を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の穀
粒貯蔵庫は、全体として箱形に形成され前面側が開口
し、穀粒が収容された袋体が貯蔵される本体と、前記本
体の開口の左右側壁にそれぞれ開閉自在に取付けられ、
前記本体の開口を左右方向に沿って開閉すると共に、内
側の周縁部分にドアパッキンが取り付けられた左右一対
の開閉扉と、前記開閉扉の互いの先端部に対応して前記
本体の開口の中央部に上下方向に着脱自在に設けられ、
前記開閉扉の閉鎖状態では前記開閉扉のドアパッキンが
密着する中柱と、を備えている。
【0011】請求項1記載の穀粒貯蔵庫では、例えば玄
米等の穀粒が収容された袋体が本体内に貯蔵される。ま
た、左右一対の開閉扉が左右方向に沿って開閉する(所
謂、両開きあるいは観音開きする)。これにより、本体
内部を大きく開放することができ、玄米等の穀粒が収容
された袋体を、容易に入出庫することができる。
【0012】さらにここで、開閉扉の閉鎖状態では、開
閉扉のドアパッキンが中柱に密着する。このため、例え
ば開閉扉の上下両端角部に隙間が生じることがなく、開
閉扉と本体との間の密閉性(断熱性)は確保される。ま
た、中柱は本体に対し着脱自在に設けられているため、
入出庫に支障をきたすことがない。
【0013】また、中柱は、単に本体の開口の中央部に
設けられた構成であり、従来の中仕切板の如く左右何れ
か一方の開閉扉に取り付けられて開閉扉との間でドアパ
ッキンを挟持するようにして固定された構成ではないた
め、ドアパッキンの取り付けが簡単容易になる。
【0014】さらに、中柱は本体に取り付けられた構成
であるため、左右何れの開閉扉であってもそれぞれ独自
に自在に開閉することができる。すなわち、従来の如く
一方の開閉扉を他方の開閉扉よりも先に開放したり後に
閉鎖することができないという不具合が解消され、入出
庫の作業性がさらに向上する。また、中柱は本体の開口
の中央部に上下方向に取り付けられた構成であるため、
開閉扉を開放した際に、本体内に貯蔵したものが不用意
に飛び出すことも防止できる。
【0015】このように、請求項1記載の穀粒貯蔵庫で
は、密閉性(断熱性)が向上して最適な貯蔵環境を整え
ることができると共に、開閉扉のドアパッキンの取り付
けが簡単容易になり、さらに使い勝手も良くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
る穀粒貯蔵庫10の全体構成が一部破断した斜視図にて
示されている。また、図2にはこの穀粒貯蔵庫10の横
断面図が示されており、図3には主要部の正面図が示さ
れている。
【0017】穀粒貯蔵庫10は、本体12を備えてい
る。本体12は、全体として箱形に形成されており、前
面側が開口している。本体12の壁部分は、断熱材14
を鋼板16によって挟み込んだ構造とされており、断熱
性を有している。
【0018】本体12の開口の左右側壁には、左右一対
の開閉扉18A、18Bがヒンジ20によってそれぞれ
開閉自在に取付けられており、本体12の開口を左右方
向に沿って開閉するようになっている(所謂、両開きあ
るいは観音開きの構造となっている)。これにより、本
体12内部を大きく開放することができ、玄米等の穀粒
が収容された袋体Gを、容易に入出庫することができ
る。また、開閉扉18A、18Bの内側の周縁部分に
は、ドアパッキン22が取り付けられている。
【0019】また、本体12の開口の中央部には、中柱
24が着脱自在に取り付けられている。中柱24は四角
柱形に形成されており、下端部には位置決めピン26が
設けられている。この位置決めピン26は、本体12の
底部に形成された位置決め孔28に対応しており、位置
決め孔28内に嵌入できる。また、位置決め孔28の近
傍にはガイド板30が固定されており、このガイド板3
0によって中柱24の下端部が位置決め固定される構成
である。
【0020】一方、中柱24の上端部には、固定金具3
2が取り付けられている。固定金具32は、上下に移動
操作できる固定ピン34を備えており、この固定ピン3
4が上方に移動した状態では、中柱24の上端部から更
に上方に突出する。さらに、固定ピン34は、中柱24
の上端部から更に上方に突出することにより、本体12
の上壁に形成された固定孔(図示省略)に嵌入して係止
できる。すなわち、中柱24は、位置決めピン26を位
置決め孔28に嵌入させると共に下端部をガイド板30
によって位置決めし、さらに固定金具32の固定ピン3
4を上方に突出させて本体12の上壁に係止すること
で、本体12に取り外し可能に固定される構成である。
【0021】この中柱24は、開閉扉18A、18Bの
互いの先端部に対応しており、開閉扉18A、18Bの
閉鎖状態では、開閉扉18A、18Bに取り付けられた
ドアパッキン22が密着するようになっている。
【0022】また、本体12の上部にはクーラユニット
36が設けられており、本体12内の冷却空気を循環さ
せながら内部を所定温度(例えば、5℃〜15℃)に維
持することができるようになっている。これにより、玄
米等の穀粒が収容された袋体Gを、低温の条件下で均一
に本体12内に貯蔵することができる。
【0023】次に本実施の形態の作用を説明する。以上
の構成の穀粒貯蔵庫10では、例えば玄米等の穀粒が収
容された袋体Gが本体12内に貯蔵される。また、左右
一対の開閉扉18A、18Bが左右方向に沿って開閉す
る(所謂、両開きあるいは観音開きする)。これによ
り、本体12内部を大きく開放することができ、玄米等
の穀粒が収容された袋体Gを、容易に入出庫することが
できる。
【0024】さらにここで、開閉扉18A、18Bの閉
鎖状態では、開閉扉18A、18Bのドアパッキン22
が中柱24に密着する。このため、例えば開閉扉18
A、18Bの上下両端角部に隙間が生じることがなく、
開閉扉18A、18Bと本体12との間の密閉性(断熱
性)は確保される。また、中柱24は本体12に対し着
脱自在に設けられているため、入出庫に支障をきたすこ
とがない。
【0025】また、中柱24は、単に本体12の開口の
中央部に設けられた構成であり、従来の中仕切板の如く
左右何れか一方の開閉扉18A、18Bに取り付けられ
て開閉扉18A、18Bとの間でドアパッキン22を挟
持するようにして固定された構成ではないため、ドアパ
ッキン22の取り付けが簡単容易になる。
【0026】さらに、中柱24は本体12に取り付けら
れた構成であるため、左右何れの開閉扉18A、18B
であってもそれぞれ独自に自在に開閉することができる
(換言すれば、何れの開閉扉18A、18Bからでも先
に開放することができ、かつ、何れの開閉扉18A、1
8Bからでも先に閉鎖することができる)。すなわち、
従来の如く開閉扉18A、18Bの何れか一方を他方よ
りも先に開放したり後に閉鎖することができないという
不具合が解消され、入出庫の作業性がさらに向上する。
【0027】また、中柱24は本体12の開口の中央部
に上下方向に取り付けられた構成であるため、開閉扉1
8A、18Bを開放した際に、本体12内に貯蔵した袋
体G等が不用意に飛び出すことも防止できる。
【0028】このように、本実施の形態に係る穀粒貯蔵
庫10では、密閉性(断熱性)が向上して最適な貯蔵環
境を整えることができると共に、開閉扉18A、18B
のドアパッキン22の取り付けが簡単容易になり、さら
に使い勝手も良くなる。
【0029】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る穀粒貯蔵
庫は、密閉性(断熱性)が向上して最適な貯蔵環境を整
えることができると共に、開閉扉のドアパッキンの取り
付けが簡単容易になり、さらに使い勝手も良くなるとい
う優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る穀粒貯蔵庫の全体構
成を示す一部破断した斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る穀粒貯蔵庫の横断面
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る穀粒貯蔵庫の本体と
中柱の対応関係を示す開閉扉を省略した正面図である。
【図4】従来の穀粒貯蔵庫の外観斜視図である。
【図5】従来の穀粒貯蔵庫の横断面図である。
【図6】従来の穀粒貯蔵庫の開閉扉と中仕切板の対応関
係を示す本体内部から視た正面図である。
【符号の説明】
10 穀粒貯蔵庫 12 本体 18A 開閉扉 18B 開閉扉 22 ドアパッキン 24 中柱 26 位置決めピン 28 位置決め孔 30 ガイド板 32 固定金具 34 固定ピン G 袋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 25/00 A01G 25/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体として箱形に形成され前面側が開口
    し、穀粒が収容された袋体が貯蔵される本体と、 前記本体の開口の左右側壁にそれぞれ開閉自在に取付け
    られ、前記本体の開口を左右方向に沿って開閉すると共
    に、内側の周縁部分にドアパッキンが取り付けられた左
    右一対の開閉扉と、 前記開閉扉の互いの先端部に対応して前記本体の開口の
    中央部に上下方向に着脱自在に設けられ、前記開閉扉の
    閉鎖状態では前記開閉扉のドアパッキンが密着する中柱
    と、 を備えた穀粒貯蔵庫。
JP11833197A 1997-05-08 1997-05-08 穀粒貯蔵庫 Expired - Fee Related JP3171815B2 (ja)

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