JP3169735B2 - (アルコキシシアノフェニル)チアゾール誘導体の製造方法 - Google Patents

(アルコキシシアノフェニル)チアゾール誘導体の製造方法

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JP3169735B2
JP3169735B2 JP08188093A JP8188093A JP3169735B2 JP 3169735 B2 JP3169735 B2 JP 3169735B2 JP 08188093 A JP08188093 A JP 08188093A JP 8188093 A JP8188093 A JP 8188093A JP 3169735 B2 JP3169735 B2 JP 3169735B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は(アルコキシシアノフェ
ニル)チアゾール誘導体の製造方法に関する。更に詳細
には、本発明は例えば痛風、高尿酸血症治療剤等のキサ
ンチンオキシダーゼ阻害剤として有用な(アルコキシシ
アノフェニル)チアゾール誘導体又はその医薬上許容さ
れる塩の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】痛風は
高尿酸血症を基礎疾患とし、発作の寛解後は高尿酸血症
の改善療法が行なわれる。高尿酸血症の治療薬は大別し
て尿酸排泄促進剤と尿酸合成阻害剤(キサンチンオキシ
ダーゼ阻害剤)に分けられ、疾患の態様や程度に応じて
適宜選択される。
【0003】キサンチンオキシダーゼ(XOD)阻害剤
として2―フェニルチアゾール誘導体が知られており
(WO92/09279号明細書)、2―(4―アルコ
キシ―3―シアノフェニル)―5―チアゾールカルボン
酸誘導体に関してはその合成法も記されているが、2―
(4―アルコキシ―3―ニトロフェニル)―5―チアゾ
ールカルボン酸エステルのニトロ基をアミノ基に還元し
ジアゾニウム塩に誘導した後シアノ基を求核的に導入し
ており、全体の工程も長く精製も繁雑であり最良のプロ
セスであるとは言い難い。
【0004】一方、Journal of Chemical Society. Che
mical Communication,1971年号1120頁及び西ド
イツ公開特許2224681号明細書には、4―ニトロ
ベンゾニトリルにシアン化カリウムを作用させて4―ヒ
ドロキシ―1,3―ベンゾジニトリルを、また4―ニト
ロ安息香酸より4―ヒドロキシ―3―シアノ安息香酸エ
チルを合成できることが示唆されている。
【0005】また、米国特許4151297号明細書に
は、4―ニトロ安息香酸を出発物質とする4―ヒドロキ
シ―3―シアノ安息香酸エチルの合成方法が示されてい
る。
【0006】しかし、これらの先行文献ではいずれも1
位はアリールカルボニル基;アルコキシカルボニル基;
シアノ基などの電子吸引性の置換基でありチアゾールな
どの複素環が直接結合した例は全く見られない。
【0007】ましてや、3位にシアノ基を導入しつつ4
位にアルコキシ基などのヒドロキシル基以外の置換基を
導入するような反応は知られていない。
【0008】このような従来技術を元に鋭意検討の結
果、本発明者らは4―ニトロベンズアミドや4―ニトロ
ベンゾニトリルを出発原料として得られる4―メチル―
2―(4―ニトロフェニル)―5―チアゾールカルボン
酸誘導体より一工程で2―(4―アルコキシ―3―シア
ノフェニル)―4―メチル―5―チアゾールカルボン酸
誘導体又はその医薬上許容される塩が合成されることを
知見して本発明に到達したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下記
式(I)
【0010】
【化3】
【0011】(式中、R2 はC1 〜C6 のアルコキシ
基;アミノ基;又はモノ若しくはジ置換のC1 〜C6
アルキルアミノ基を表わし、R3 は水素原子;置換もし
くは無置換のC1 〜C6 のアルキル基;又は置換若しく
は無置換のフェニル基を表わす。)で表わされる2―
(4―ニトロフェニル)チアゾール誘導体と、式(II) MCN …(II) (式中、Mはアルカリ金属を表わす。)で表わされるシ
アン化合物と、式(III ) R1 X …(III ) (式中、R1 は置換又は無置換のC1 〜C10のアルキル
基を表わし、Xはハロゲン原子又は脱離基を表わす。)
で表わされるアルキル化剤とを反応させることからなる
式(IV)
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1 ,R2 ,R3 の定義は式
(I)及び(III )における定義に同じである。)で表
わされる(アルコキシシアノフェニル)チアゾール誘導
体又はその医薬上許容される塩の製造方法である。
【0014】上記式(I)において、R2 はC1 〜C6
のアルコキシ基;アミノ基;またはモノ若しくはジ置換
のC1 〜C6 のアルキルアミノ基を表わし、R3 は水素
原子;置換若しくは無置換のC1 〜C6 のアルキル基;
又は置換若しくは無置換のフェニル基を表わす。
【0015】本発明のR2 におけるC1 〜C6 のアルコ
キシ基は、例えばメチル、エチル、(n―,i―)プロ
ピル、(n―,i―,t―)ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル基等のC1 〜C6 の直鎖状又は分枝状のアルキル基を
有するものをいい、例えばメトキシ基;エトキシ基、n
―プロピルオキシ基;イソプロピルオキシ基;n―ブチ
ルオキシ基;イソブチルオキシ基、t―ブチルオキシ基
等のブチルオキシ基;ペンチルオキシ基;ヘキシルオキ
シ基等をあげることができる。なかでもメトキシ基;エ
トキシ基;プロピルオキシ基;ブチルオキシ基のC1
4 のアルコキシ基が好適な例としてあげられる。
【0016】R2 におけるC1 〜C6 のモノ置換のアル
キルアミノ基は、C1 〜C6 の直鎖状又は分枝状のアル
キル基を有するものをいい、例えばメチルアミノ基;エ
チルアミノ基;(n―,i―)プロピルアミノ基;(n
―,i―,t―)ブチルアミノ基;ペンチルアミノ基;
ヘキシルアミノ基等をあげることができる。なかでもメ
チルアミノ基;エチルアミノ基;プロピルアミノ基;ブ
チルアミノ基などC1〜C4 のモノアルキルアミノ基が
好適な例としてあげられる。
【0017】また、R2 におけるジ置換のアルキルアミ
ノ基とは、前記のモノアルキルアミノ基と同様のC1
6 の直鎖状又は分枝状のアルキル基を有するものをい
い、この場合2つのアルキル基が環状に結合しジアルキ
ルアミノ基の窒素原子と一緒になって5―6員の環を形
成する飽和炭素原子団であってもよく、さらに環中に酸
素原子や窒素原子が1つ含まれてもよい。
【0018】したがって、R2 におけるジ置換のアルキ
ルアミノ基としては、例えばジメチルアミノ基;ジエチ
ルアミノ基、さらにピロリジノ基;ピペリジノ基;モル
ホリノ基;4―メチルピペラジノ基などが好適な例とし
てあげられる。
【0019】さらにR3 におけるC1 〜C6 のアルキル
基とは、前記R2 と同様にC1 〜C 6 の直鎖状又は分枝
状のアルキル基をあげられ、なかでも例えば、メチル
基;エチル基;n―プロピル基;i―プロピル基;n―
ブチル基;i―ブチル基;t―ブチル基が好適な例とし
てあげられる。
【0020】上記式(II)において、Mはアルカリ金属
を表わすが、かかるアルカリ金属としては、例えばリチ
ウム;ナトリウム;カリウム等をあげることができる。
これらのなかでもナトリウム;カリウムが好ましい。
【0021】上記式(III )において、R1 は置換又は
無置換のC1 〜C10のアルキル基を表わすが、本発明の
1 におけるC1 〜C10のアルキル基とは、C1 〜C10
の直鎖状又は分枝状の飽和炭化水素基をいい、例えば前
記R2 において例示したC1〜C6 のアルキル基;ヘプ
チル基;オクチル基等をあげることができる。なかでも
メチル基;エチル基;(i―,n―)プロピル基;(i
―,n―,t―)ブチル基;ペンチル基;ヘキシル基な
どが好適な例としてあげられる。
【0022】上記式(III )において、Xはハロゲン原
子を表わし、例えばフッ素原子、塩素原子、ヨウ素原
子、臭素原子等があげられ、なかでも塩素原子、臭素原
子をあげることができる。
【0023】また本発明におけるXは脱離基を表わす
が、脱離基としてはOSO2 R′若しくはOP(O)
(OR′)2 (R′はC1 〜C6 のアルキル基;C1
6 のハロアルキル基;C1 〜C10のアリール基を表わ
す)などがあげられる。かかるC 1 〜C6 のアルキル
基、ハロアルキル基を構成するハロゲン原子及びアルキ
ル基としては前記と同様のものがあげられ、またC1
10のアリール基としては5若しくは6員の単環若しく
は縮合環からなる芳香族炭化水素残基又は芳香族複素環
基、例えばフェニル基;2―,3―,又は4―トリル
基、(1―,2―)ナフチル基;2―ピロリル基;2―
フリル基;2―チエニル基;2―ピリジル基等があげら
れる。ここでのR′としてはメチル基;トリフルオロメ
チル基;フェニル基;4―トリル基が好適な例としてあ
げられる。
【0024】本発明の上記式(I)のR3 がC1 〜C6
のアルキル基またはフェニル基である場合、あるいは上
記式(III )のR1 がC1 〜C10のアルキル基である場
合には、これらにはさらに置換基があってもよいが、か
かる置換基としてはC1 〜C 2 のアルキル基;C1 〜C
6 のアルコキシ基;C1 〜C6 のアルコキシアルコキシ
基;ハロゲン原子;C1 〜C2 のハロアルキル基;アミ
ノ基;C1 〜C5 のジアルキルアミノ基(2つのアルキ
ル基が環状に結合し窒素原子と一緒になって5―6員の
環を形成する飽和炭素原子団であってもよくさらに環中
に酸素原子や窒素原子が1つ含まれてもよい)などがあ
げられる。ここで、C1 〜C6 のアルコキシ基;C1
6 のアルコキシアルコキシ基;C1 〜C2 のハロアル
キル基;C1 〜C5 のジアルキルアミノ基を構成するC
1 〜C6 のアルキル基;C1 〜C 2 のアルキル基;C1
〜C5 のアルキル基の定義及びハロゲン原子の定義は前
述と同様である。
【0025】したがって本発明のR1 における無置換若
しくは置換されたC1 〜C10のアルキル基としてはメチ
ル基;エチル基;プロピル基;ブチル基;ペンチル基;
ヘキシル基;イソプロピル基;イソブチル基;1―エチ
ルプロピル基;2,2―ジメチルプロピルオキシ基;2
―エチルブチル基;エトキシエチル基;メトキシエトキ
シエチル基;1,1―ジフルオロエチル基;トリフルオ
ロメチル基;ペンタフルオロエチル基;トリクロロメチ
ル基;ピペリジノエチル基;モルホリノエチル基などが
あげられる。
【0026】次に本発明を以下の合成スキームに従って
代表例によって具体的に説明する。
【0027】
【化5】
【0028】本発明で用いられる前記式(I)で表わさ
れる2―(4―ニトロフェニル)チアゾール誘導体
(1)は、4―ニトロベンズチオアミドに2―ハロアシ
ル酢酸エステル又は2―ハロアシル酢酸アミド(3)
(ここでR2 ,R3 は前記式(I)の定義に同じであ
り、Yはハロゲン原子又は脱離基を表わす。)1.0等
量ないし5.0等量を加え反応させることによって得る
ことができる(工程[C])。
【0029】反応溶媒としては水、メタノール;エタノ
ールなどのアルコール類、クロロホルム;ジクロロメタ
ンなどのハロゲン化炭化水素類、ベンゼン;トルエンな
ど炭化水素類、エーテル;THFなどエーテル類、DM
F;DMSOなどの非プロトン性有機溶媒などが用いら
れる。反応温度は−20℃ないし200℃、望ましくは
室温ないし150℃である。反応時間は通常48時間以
内である。なお、この化合物は文献記載の化合物であ
る。
【0030】なお、工程[C]に用いられる4―ニトロ
ベンズチオアミドは、4―ニトロベンゾニトリル又はニ
トロベンズアミドを原料として従来公知の方法で得るこ
とができる(工程[A]又は[B])。
【0031】本発明においては、かかる2―(4―ニト
ロフェニル)チアゾール誘導体(1)と、MCNで表わ
されるシアン化合物と、R1 Xで表わされるアルキル化
剤とを反応させて目的物である(アルコキシシアノフェ
ニル)チアゾール誘導体(2)を得る(工程[D])。
【0032】この工程[D]は具体的には、得られた
(1)をMCNで表わされるシアン化合物、例えばシア
ン化ナトリウム;シアン化カリウムと反応させ、さらに
反応系中にR1 Xを加え反応させることでニトロ基がア
ルコキシ基に変換され、さらに隣接部位にシアノ基が導
入されることによって化合物(2)が得られる。
【0033】反応温度は室温ないし250℃、望ましく
は50℃ないし200℃で、反応時間は通常48時間以
内である。反応溶媒は水、メタノール;エタノールなど
のアルコール類、クロロホルム;ジクロロメタンなどの
ハロゲン化炭化水素類、ベンゼン;トルエンなど炭化水
素類、エーテル;THFなどエーテル類、非プロトン性
有機溶媒などが用いられるが、特にDMF;DMSO;
HMPA;N―メチルピロリドンなど非プロトン性有機
溶媒が望ましい。
【0034】この反応では必要に応じて塩基を共存させ
てもよく、かかる塩基としてはピリジン;ジメチルアミ
ノピリジン;トリエチルアミン;トリブチルアミン;イ
ミダゾール;ジメチルアニリン;ヘキサメチレンテトラ
ミン;ピペリジン;ピロリジン;モルホリン;LDA;
DABCOなどの有機塩基、又は水酸化ナトリウム;水
酸化カリウム;炭酸ナトリウム;炭酸カリウム;水素化
ナトリウム;水素化カリウム;炭酸水素ナトリウム;炭
酸水素カリウム;炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基が
あげられる。
【0035】また、(1)をMCNで表わされるシアン
化合物と上記の反応温度、反応溶媒条件下で反応させ、
得られた2―(4―ヒドロキシ―3―シアノフェニル)
チアゾール誘導体を単離した後、R1 X(ここでR1
びXは前記の定義に同じである)と反応させることでも
化合物(2)が得られる。
【0036】この反応における反応溶媒はクロロホル
ム;ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類、ベン
ゼン;トルエンなど炭化水素類、エーテル;THFなど
エーテル類、DMF;DMSO;HMPA;N―メチル
ピロリドンなど非プロトン性有機溶媒などが用いられ
る。
【0037】反応温度は−20℃ないし250℃、望ま
しくは室温ないし150℃である。反応時間は通常5日
以内である。
【0038】この反応でも、前記において例示したと同
様に、必要に応じて塩基を共存させることができる。
【0039】このようにして得られた(アルコキシシア
ノフェニル)チアゾール誘導体(2)は、必要に応じて
酸性若しくはアルカリ性条件下加水分解することでR2
がヒドロキシ基で示されるカルボン酸に変換され得る。
さらにこのカルボン酸は、通常のDCCのような縮合剤
若しくはR2 がハロゲン原子で示されるような化合物を
経由して常法により本発明の前記式(IV)におけるR2
がアミノ基;モノ若しくはジ置換のC1 〜C6 のアルキ
ルアミノ基である化合物に変換することができる。
【0040】かくして得られた(アルコキシシアノフェ
ニル)チアゾール誘導体は、必要に応じて製薬上許容さ
れる非毒性カチオンとの塩に変換される。この種のカチ
オンとしては、Na、Kのようなアルカリ金属カチオ
ン、Mg、Caのようなアルカリ土類金属カチオンのほ
かに通常使用されるAl、Znのような金属カチオン、
あるいは、アンモニア、トリエチルアミン、ピリジン等
の有機塩基があげられる。また、上記式(2)で示され
る化合物が、その分子中にアミノ基を有する場合、該当
する酸付加塩にも変換されうる。かかる酸としては塩
酸、硫酸、硝酸などの鉱酸、あるいは、酢酸、安息香
酸、フマル酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、トルエ
ンスルホン酸などの製薬上許容される有機酸があげられ
る。
【0041】さらに、本発明で得られた化合物は、公知
の方法で適当な賦形剤等を用いて軟カプセル剤、硬カプ
セル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、液剤、シロップ
剤等の経口剤、注射剤、坐剤又は外用剤として提供され
る。かかる賦形剤としては植物油(例えばトウモロコシ
油、綿実油、ココナッツ油、アーモンド油、落花生油、
オリーブ油等)、中鎖脂肪酸グリセライド油等の油状エ
ステル、鉱物油、トリカプリリン、トリアセチン等のグ
リセリンエステル類、エタノール等のアルコール類、生
理食塩水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ワセリン、動物油脂、セルロース誘導体(結晶セ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、メチルセルロース)、ポリ
ビニルピロリドン、デキストリン、乳糖、マンニトー
ル、ソルビトール、デンプン等があげられる。
【0042】有効成分の投与量は、通常1〜500mg
/日/人程度で、好ましくは10〜300mg/日/人
であり、このような条件を満足するように製剤するのが
好ましい。
【0043】
【実施例】次に具体例をあげて本発明を詳細に説明す
る。なお本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。カルボキシル基、チオアミド基の水素の 1H―NM
Rは観測されないことがある。
【0044】
【参考例】4―メチル―2―(4―ニトロフェニル)―5―チアゾ
ールカルボン酸エチル 4―ニトロベンゾニトリル(2.0g)とチオアセトア
ミド(1.32g)と6NのDMF塩化水素溶液(9m
l)の混合物を100℃で3時間加熱攪拌した。反応液
を水洗し酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥、
濾過、濃縮した。得られた中間体の粗体(2.06g)
と2―クロロアセト酢酸エステル(2.46g)の混合
物にエタノール(15ml)を加え80℃で4時間加熱
攪拌した。反応液を室温で静置し、生じた結晶を濾過、
水洗、乾燥し題記化合物(2.41g)が得られた。
(収率58%) m.p. 139〜141℃1 H―NMR(δ;CDCl3 ) 1.40(t,3H,J=7Hz),2.81(s,3
H),4.38(q,2H,J=7Hz),8.14
(d,2H,J=9Hz),8.32(d,2H,J=
9Hz).
【0045】
【実施例1】2―(3―シアノ―4―イソブトキシフェニル)―4―
メチル―5―チアゾールカルボン酸エチル 参考例で得られた4―メチル―2―(4―ニトロフェニ
ル)―5―チアゾールカルボン酸エチルとシアン化カリ
ウムの混合物にモレキュラーシーブで乾燥したDMSO
を加え100℃で30分間加熱攪拌した。外温を70℃
に冷却し臭化イソブチルを加え同温で8時間攪拌した。
冷水に反応液を攪拌しながら少しずつ加えさらに1時間
攪拌した。生じた結晶を濾過し乾燥した。この粗体にメ
タノールを加え1時間攪拌し再び結晶を濾過、乾燥し題
記化合物が得られた。(収率47%)1 H―NMR(δ;CDCl3 ) 1.09(d,6H,J=6.5Hz),1.39
(t,3H,J=7Hz),2.21(m,1H),
2.77(s,3H),3.90(d,2H,J=6.
5Hz),4.36(q,2H,J=7Hz),7.0
1(d,1H,J=9Hz),8.09(dd,1H,
J=2and 9Hz),8.18(d,1H,J=2
Hz).
【0046】
【実施例2】2―(3―シアノ―4―イソプロピルオキ
シフェニル)―4―メチル―5―チアゾールカルボン酸
エチル 実施例1で用いた臭化イソブチルの代りに臭化イソプロ
ピルを用いて同様の反応を実施し題記化合物が得られ
た。(収率50%)1 H―NMR(δ;CDCl3 ) 1.39(t,3H,J=7Hz),1.44(d,6
H,J=7Hz),2.76(s,3H),4.36
(q,2H,J=7Hz),4.73(m,1H),
7.02(d,1H,J=9Hz),8.08(dd,
1H,J=2 and 9Hz),8.17(d,1
H,J=9Hz).
【0047】
【実施例3】2―(3―シアノ―4―(2―エトキシエ
トキシ)フェニル)―4―メチル―5―チアゾールカル
ボン酸エチル 実施例1で用いた臭化イソブチルの代りに2―ブロモエ
チルエチルエーテルを用いて同様の反応を実施し題記化
合物が得られた。(収率53%)1 H―NMR(δ;CDCl3 ) 1.24(t,2H,J=7Hz),1.39(t,2
H,J=7Hz),2.76(s,3H),3.64
(q,2H,J=7Hz),3.88(t,2H,J=
5Hz),4.31(t,2H,J=5Hz),4.3
6(q,2H,J=7Hz),7.09(d,1H,J
=9Hz),8.10(dd,1H,J=2 and
9Hz),8.18(d,1H,J=2Hz).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 277/00 - 277/58 A61K 31/425 - 31/428 A61P 3/00 - 3/14 A61P 19/00 - 19/06 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 (式中、R2 はC1 〜C6 のアルコキシ基;アミノ基;
    又はモノ若しくはジ置換のC1 〜C6 のアルキルアミノ
    基を表わし、R3 は水素原子;置換若しくは無置換のC
    1 〜C6 のアルキル基;又は置換若しくは無置換のフェ
    ニル基を表わす。)で表わされる2―(4―ニトロフェ
    ニル)チアゾール誘導体と、式(II) MCN …(II) (式中、Mはアルカリ金属を表わす。)で表わされるシ
    アン化合物と、式(III ) R1 X …(III ) (式中、R1 は置換又は無置換のC1 〜C10のアルキル
    基を表わし、Xはハロゲン原子又は脱離基を表わす。)
    で表わされるアルキル化剤とを反応させることからなる
    式(IV) 【化2】 (式中、R1 ,R2 ,R3 の定義は式(I)及び(III
    )における定義に同じである。)で表わされる(アル
    コキシシアノフェニル)チアゾール誘導体又はその医薬
    上許容される塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 R2 がC1 〜C4 のアルコキシ基である
    請求項1記載の(アルコキシシアノフェニル)チアゾー
    ル誘導体又はその医薬上許容される塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 R3 が置換若しくは無置換のC1 〜C6
    のアルキル基である請求項1又は2に記載の(アルコキ
    シシアノフェニル)チアゾール誘導体又はその医薬上許
    容される塩の製造方法。
  4. 【請求項4】 R1 が置換又は無置換のC1 〜C6 のア
    ルキル基であり、Xがハロゲン原子又は脱離基である請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の(アルコキシシアノ
    フェニル)チアゾール誘導体又はその医薬上許容される
    塩の製造方法。
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