JP3169044B2 - 帽子枠装着用セットフレーム - Google Patents

帽子枠装着用セットフレーム

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JP3169044B2 JP06477295A JP6477295A JP3169044B2 JP 3169044 B2 JP3169044 B2 JP 3169044B2 JP 06477295 A JP06477295 A JP 06477295A JP 6477295 A JP6477295 A JP 6477295A JP 3169044 B2 JP3169044 B2 JP 3169044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帽子枠が着脱自在に装
着される帽子枠装着用セットフレームに関し、特に、帽
子枠を回動可能に装着する帽子枠装着用セットフレーム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、野球帽などの庇付きの帽子に、刺
繍ミシンを用いて刺繍を施す場合には、その帽子を専用
の帽子枠に予めセットする一方、その帽子枠を刺繍ミシ
ンに装着し、帽子枠を前後方向に移動し且つ左右方向に
可動させて、帽子の刺繍領域に刺繍縫いを施すようにな
っている。ところで、帽子を帽子枠に予めセットすると
きには、帽子の刺繍領域を綺麗な湾曲状に保持した状態
で、帽子を帽子枠にセットし得るように、帽子枠装着用
セットフレームが適用される。一般に、帽子枠装着用セ
ットフレームは、テーブルや取付け台などに取付けられ
る固定フレームと、固定フレームに一体的に連結される
帽子枠支持フレームと、帽子枠支持フレームから前方に
延びる湾曲状のセットフレーム本体等で構成され、帽子
枠は前記帽子枠支持フレームに着脱自在に装着される。
【0003】一方、帽子枠装着用セットフレームに装着
される帽子枠は、湾曲状の帽子枠本体と、帽子枠本体に
帽子を挟んで外側から着脱自在に固定される押え枠部材
を主体として構成され、押え枠部材は、その左右両端部
のうち一方をヒンジにより、他方を連結金具により、帽
子枠本体に連結解除可能に且つ揺動自在に連結されてい
る。尚、押え枠部材を、その両端部に設けた連結金具に
より、帽子枠本体に着脱自在に連結した帽子枠も実用化
されている。
【0004】帽子を帽子枠にセットする際には、先ず、
帽子を帽子枠本体に前方向から被せ、帽子の外側から押
え枠部材を外嵌状に装着した後、帽子を所定の位置・形
状となるように微調節しつつ、連結金具を介して押え枠
部材を帽子枠本体に連結して、帽子を帽子枠にセットし
ている。ところで、最近では、帽子の前部だけでなく側
部にも刺繍を施す場合が多くなり、帽子の前部から両側
部にかけての刺繍領域を綺麗な湾曲状に保持してセット
可能な帽子枠も実用に供され、このような帽子枠の押え
枠部材は、帽子の刺繍領域が側部まである関係上、帽子
枠本体の側部或いは下側において、連結金具により連結
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、側部に刺繍が
施される帽子をセットする帽子枠装着用セットフレーム
において、帽子の側部及び連結金具の位置が作業者から
は見えにくい位置なるため、帽子を帽子枠に被せて押え
枠部材を外嵌状に装着した後、帽子の側部の刺繍領域を
綺麗な湾曲状に保持して、帽子を帽子枠にセットするに
は、作業負荷が大きくなり、作業能率が著しく低下する
という問題が生じる。本発明の目的は、帽子枠を回動自
在に装着することにより、帽子を所定の位置・形状に
て、帽子枠に簡単且つ確実に装着できる帽子枠装着用セ
ットフレームを提供することである。
【0006】請求項1の帽子枠装着用セットフレーム
は、刺繍を施す帽子を帽子枠に予めセットする為に、帽
子枠が着脱自在に装着される帽子枠装着用セットフレー
ムにおいて、外部の取付け部材に固定する為の固定フレ
ームと、前記固定フレームに一体的に連結され帽子枠の
下面側近傍に位置する湾曲状のセットフレーム本体と、
前記帽子枠が着脱自在に装着される帽子枠支持用回動フ
レームと、前記帽子枠がセットフレーム本体の湾曲面に
沿って回動するように、帽子枠支持用回動フレームを固
定フレームに回動自在に枢支する枢支機構とを備えたも
のである。
【0007】請求項2の帽子枠装着用セットフレーム
は、請求項1の発明において、前記枢支機構が、帽子枠
支持用回動フレームに形成された円弧状スリットと、前
記固定フレームに付設され円弧状スリットを挿通した複
数のピン部材とを備えたものである。請求項3の帽子枠
装着用セットフレームは、請求項2の発明において、前
記帽子枠支持用回動フレームを固定フレームに固定解除
可能に固定する固定機構を設けたものである。請求項4
の帽子枠装着用セットフレームは、請求項3の発明にお
いて、前記固定機構は、前記複数のピン部材と、これら
ピン部材を固定フレームに螺合させる螺合機構と、これ
らピン部材に設けた回動操作用つまみとからなるもので
ある。
【0008】
【作用】請求項1の帽子枠装着用セットフレームにおい
ては、固定フレームとセットフレーム本体と帽子枠支持
用回動フレームと枢支機構とが備えられ、固定フレーム
が外部の取付け部材に固定され、この固定フレームに、
湾曲状のセットフレーム本体が、帽子枠の下面側近傍に
位置するように一体的に連結されている。また、帽子枠
が着脱自在に装着される帽子枠支持用回動フレームは、
枢支機構により固定フレームに回動自在に枢支されてい
る。
【0009】つまり、帽子枠支持用回動フレームは、枢
支機構により固定フレームに回動自在に枢支されている
ため、帽子枠支持用回動フレームに装着される帽子枠
を、セットフレーム本体の湾曲面に沿って回動できる。
即ち、作業者の見えにくい帽子側部の刺繍領域を、上側
に移動させて作業することができるので、所定の位置・
形状にて帽子を簡単且つ確実に帽子枠にセットでき、作
業負荷を低減して作業能率を向上することができる。
【0010】請求項2の帽子枠装着用セットフレームに
おいては、請求項1の発明と同様の作用を奏するが、前
記枢支機構が、帽子枠支持用回動フレームに形成された
円弧状スリットと、前記固定フレームに付設され円弧状
スリットを挿通した複数のピン部材とを備えているの
で、枢支機構を簡単な構造で構成でき、製作コスト的に
も有利である。
【0011】請求項3の帽子枠装着用セットフレームに
おいては、請求項2の発明と同様の作用を奏するが、前
記帽子枠支持用回動フレームを固定フレームに固定解除
可能に固定する固定機構を設けたので、帽子枠支持用回
動フレームに装着されている帽子枠を、帽子のセットし
易い位置で固定できるため、所定の位置・形状にて帽子
を一層確実に帽子枠にセットすることができる。
【0012】請求項4の帽子枠装着用セットフレームに
おいては、請求項3の発明と同様の作用を奏するが、前
記固定機構は、前記複数のピン部材と、これらピン部材
を固定フレームに螺合させる螺合機構と、これらピン部
材に設けた回動操作用つまみとからなるので、固定機構
を簡単な構造で構成でき、製作コスト的に有利である。
しかも、この固定機構は、前記枢支機構のピン部材を利
用しているため、帽子枠装着用セットフレームの構造を
簡単化できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基い
て説明する。本実施例は、野球帽などの庇付きの帽子を
セットする帽子枠を着脱自在に装着する帽子枠装着用セ
ットフレームに、本発明を適用した場合のものである。
図1〜図4に示すように、この帽子枠装着用セットフレ
ーム1は、外部のテーブル2(これが、取付け部材に相
当する)に固定する為の固定フレーム5と、固定フレー
ム5に一体的に連結され帽子枠70の帽子枠本体71の
下面側近傍に位置する湾曲状のセットフレーム本体15
と、このセットフレーム本体15の前側に前後方向位置
調節自在に配設され且つセットフレーム本体15と同形
状に湾曲し、帽子枠70に装着される帽子の内部へ突入
するセットフレーム補助体17と、セットフレーム補助
体17をセットフレーム本体15に対して前後方向にの
み移動自在に案内する案内機構20と、セットフレーム
補助体17をセットフレーム本体15に対して前後方向
に位置調節する為の位置調節機構30と、帽子枠70が
着脱自在に装着される帽子枠支持用回動フレーム40
と、帽子枠支持用回動フレーム40を固定フレーム5に
対して回動自在に枢支する枢支機構50と、帽子枠支持
用回動フレーム40を固定フレーム5に対して固定解除
可能に固定する固定機構60とで構成される。
【0014】先ず、固定フレーム5について説明する。
図2、図3に示すように、固定フレーム5は、所定長さ
を有す水平部6と、水平部6の約1/2の長さを有する
垂直部7からなる側面視L形の板状部材で構成され、水
平部6の基端部分は、テーブル2に取付ける為の取付け
部8をなし、この取付け部8の僅かに前端側には、左右
方向中央部において、側面視コ字状の取付け金具10が
挿通し得る切欠き9が形成され、この切欠き9に挿通さ
れた取付け金具10と、取付け金具10の上部に螺合さ
れる締め付けボルト11により、固定フレーム5がテー
ブル2上に着脱自在に取付けられる。また、垂直部7の
先端部には、1対の連結部材13がボルト14にて固定
され、これら連結部材13の先端部に、セットフレーム
本体15の後端部が固定されている。即ち、これら連結
部材13を介して、固定フレーム5とセットフレーム本
体15とが一体的に連結されている。
【0015】セットフレーム本体15、セットフレーム
補助体17、案内機構20について説明する。図2、図
3、図5に示すように、湾曲状のセットフレーム本体1
5には、その前端部の最上部において前端開放状の切欠
き部21が形成され、セットフレーム補助体17には、
その後端最上部から突出して切欠き部21に係合する係
合突出部22が設けられ、セットフレーム補助体17を
セットフレーム本体15に対して前後方向にのみ移動自
在に案内する案内機構20は、上記切欠部21、係合突
出部22と、セットフレーム本体15の下面にその後部
分が固定され、前部分上面でセットフレーム補助体17
の下面を支持するように突出した1対の湾曲案内板23
とで構成されている。
【0016】次に、セットフレーム補助体17をセット
フレーム本体15に対して前後方向に位置調節する為の
位置調節機構30について説明する。図5に示すよう
に、位置調節機構30は、セットフレーム本体15の下
面に突出した第1突出片31と、セットフレーム補助体
17の下面に突出した第2突出片33と、つまみ36付
きのネジ部材35とで構成されている。ネジ部材35
は、スクリュー軸部37とスクリュー軸部37より小径
の軸部38からなり、軸部38が第1突出片31の枢支
孔32に挿通し、第1突出片31の両側において固着さ
れたリンク部材39により、第1突出片31に前後方向
移動不能且つ回動自在に連結されている。スクリュー軸
部37は、第2突出片33に形成されたネジ穴34に挿
通螺合され、つまみ36はスクリュー軸部37の先端部
に固着さられ、つまみ35によりネジ部材35を回動す
ことで、第2突出片33を介して、セットフレーム補助
体17が、セットフレーム本体15に対して前後方向に
移動される。
【0017】次に、帽子枠支持用回動フレーム40につ
いて説明する。図2〜図4に示すように、帽子枠支持用
回動フレーム40(以後、回動フレームと記す)は、略
円板状の立壁部41と、立壁部41の上端部に設けられ
た1対の係止爪42であって、側面視クランク状に上方
に突出する1対の係止爪42とからなり、前記立壁部4
1には、立壁部41の約3/5の径を有する挿通穴43
が、立壁部41と同心状に形成され、挿通穴43の外周
側には、円弧状スリット51が、同じく立壁部41と同
心状に約290度に亙って形成されている。
【0018】前記立壁部41の上端部の左右両端部に
は、後方に屈曲されたローラ取付け部44が夫々設けら
れ、これらローラ取付け部44の各々には、板バネ45
が、その略前半部分を立壁部41から前方に突出させ、
その後端部をビス止めして装着され、この板バネ45の
前端部に、ローラ部材46が回転可能に枢着されてい
る。また、これらローラ取付け部44の下端部の前端部
には、帽子枠70の後端部分を内側からガイドする前方
突出状の1対のガイド片47が、各ローラ部材46に対
向して回動フレーム40と一体形成されている。前記挿
通穴43には、前記固定フレーム5の水平部6の前端部
分が挿通し、回動フレーム40は、枢支機構50によ
り、固定フレーム5の垂直部7に固定された1対の連結
部材13に回動自在に枢支されている。
【0019】枢支機構50と、固定機構60について説
明する。図4、図6に示すように、回動フレーム40を
1対の連結部材13に回動自在に枢支する枢支機構50
は、回動フレーム40に形成された円弧状スリット51
と、連結部材13に夫々付設され円弧状スリット51を
挿通する1対のピン部材52とで構成され、各ピン部材
52の軸部53が回動フレーム40の円弧状スリット5
1を挿通し、軸部53の先端側に一体形成されたネジ部
61が、連結部材13のネジ孔62に螺合されている。
【0020】回動フレーム40を固定フレーム5に対し
て固定解除可能に固定する固定機構60は、前記1対の
ピン部材52と、各ピン部材52を夫々の連結部材13
に螺合させる螺合機構63と、ピン部材52に設けた回
動操作用つまみ64とで構成されている。螺合機構63
は、前記ピン部材52の先端部に設けられたネジ部61
と、このネジ部61を挿通螺合するネジ孔62からな
り、回動操作用つまみ64を回動させると、螺合機構6
3により、回動操作用つまみ64と連結部材13との間
隔が狭まり、回動フレーム40が回動操作用つまみ64
と連結部材13との間に固定される。
【0021】ここで、帽子枠装着用セットフレーム1に
装着される帽子枠70について説明すると、図1に示す
ように、帽子枠70は、回動フレーム40に着脱自在に
装着され所定前後長を有する湾曲状の帽子枠本体71
と、この帽子枠本体71に帽子を挟んで外側から着脱自
在に固定される押え枠部材80等で構成され、押え枠部
材80の左右両端部には、帽子枠本体71の係合フック
72に連結解除可能に連結される連結金具81が取付け
られている。
【0022】帽子枠本体71の後端近傍部には、回動フ
レーム40の1対の係止爪42と1対のローラ部材46
とに係合可能な4個の係合穴(図示略)が形成され、帽
子枠本体71の前後方向略中央部には、その両端部分に
夫々1対の切欠き穴が形成された鍔状部材73が設けら
れ、この鍔状部材73の最上部分には、後方へ斜めに立
ち上がった庇支持部材76が設けられている。庇支持部
材76の上端部にには、帽子の庇を後方へ付勢して拘束
する為のゴム紐85を掛ける為の左右1対の切欠き78
が形成され、ゴム紐85の基端部が切欠き穴に連結され
ている。庇支持部材76の基端部には、庇の基端部の内
側中央部を後方から受止める為の受止め部材77が固定
され、帽子枠本体71の前端最上部部には、帽子の布部
を下方ふ逃す為に、先端開放状の切欠き79が形成され
ている。
【0023】前記押え枠部材80には、庇の基部外面近
傍とその延長湾曲線に沿って帽子の正面部及び左右側部
のうちの正面側約半分を押える為の狭幅の押え枠部82
と、帽子の外側へ展開された汗取り部を押える左右1対
の押え片82とが設けられ、押え枠部82の中央最上端
部には、断面コの字状のフック84が固定され、このフ
ック84に掛けたゴム紐86の左右両端部が、鍔状部材
73の切欠き穴に着脱自在に連結される。
【0024】次に、帽子枠70の帽子枠装着用セットフ
レーム1への装着について説明すると、前述したよう
に、セットフレーム本体15は、1対の連結部材13を
介して固定フレーム5に固定され、その固定フレーム5
は、取付け金具10と締め付けボルト11とにより、テ
ーブル2に固定的に取付けられている。この状態で、帽
子を帽子枠70に装着する際、帽子の深さに適合するよ
うに、先ず、位置調節機構30により、セットフレーム
補助体17をセットフレーム本体15に対して前後方向
に移動して、セットフレーム補助体17の位置を調節す
る。この際、セットフレーム補助体17は、案内機構2
0により、セットフレーム本体15に対して前後方向に
のみ移動自在に案内される。尚、位置調節機構30によ
るセットフレーム補助体17の位置調節は、帽子枠装着
用セットフレーム1に帽子枠70を装着した後でも可能
である。
【0025】次に、帽子枠70を帽子枠装着用セットフ
レーム1に装着するが、先ず、帽子枠70を立壁部41
よりやや高い位置に保持した状態で、回動フレーム40
の上方へ移動させた後、帽子枠70を下方へ移動させ
て、先ず帽子枠70の上部側に位置する1対の係合穴
に、1対の係止爪42を夫々係合させる。このとき、こ
れら係合穴と係止爪42との係合を介して、帽子枠70
の回動フレーム40への取付け位置が簡単に決定され
る。
【0026】次に、帽子枠本体71の後端左右両端部を
回動フレーム40の立壁部41側に押し付ける。このと
き、帽子枠本体71の後端左右両端部は、その内側から
回動フレーム40のガイド片47でガイドされた状態
で、ローラ部材46は板バネ45の弾性力を介して、1
対の係合穴に夫々係合する。その結果、帽子枠70は、
その上部において係止爪42との係合を介して回動フレ
ーム40に支持され、その下部において、ローラ部材4
6との係合を介して位置保持され、帽子枠装着用セット
フレーム1に確実に装着される。尚、帽子枠70はその
上部において係止爪42に係合しているので、テコの原
理により、小さな押圧力で、ローラ部材46を係合孔に
簡単に係合させることができる。
【0027】次に、帽子枠装着用セットフレーム1に装
着された帽子枠70への帽子のセットについて説明する
と、先ず、帽子枠70の押え枠部材80を、帽子を帽子
枠本体71に前方より被せ、次に、帽子の外側から押え
枠部材80を外嵌状に装着して帽子を帽子枠本体71と
の間にに挟んだ後、帽子の側部を見えやすい上側に移動
させる為に、枢支機構50により、回動フレーム40と
一体的に帽子枠70を回動させる。その後、固定機構6
0により、所定の位置で回動フレーム40を固定するこ
とで帽子枠70を固定する。そして、帽子を所定の位置
・形状になるように微調節しつつ、押え枠フレーム80
の連結金具81を、帽子枠本体71の係合フック72に
連結して、帽子の帽子枠70への装着が完了する。
【0028】そして、帽子枠70の下側を手前に引くこ
とにより、回動フレーム40のローラ部材46と帽子枠
70の係合孔との係合が簡単に解除され、帽子枠70を
上方に移動させて、帽子枠70が帽子枠装着用セットフ
レーム1から取り外され、その後、帽子を装着した帽子
枠70を刺繍ミシンにセットして帽子の刺繍部分に刺繍
縫いが施される。
【0029】この帽子枠装着用セットフレーム1によれ
ば、回動フレーム40は、枢支機構50により固定フレ
ームに固定されている1対の連結部材13に、回動自在
に枢支されているため、回動フレーム40に装着される
帽子枠70を、セットフレーム本体15の湾曲面に沿っ
て回動できる。その結果、作業者の見えにくい帽子側部
の刺繍領域を、上側に移動させて作業することができる
ので、所定の位置・形状にて帽子を簡単且つ確実に帽子
枠にセットでき、作業負荷を低減して作業能率を向上を
図ることができる。しかも、枢支機構50が、回動フレ
ーム40に形成された円弧状スリットと、1対の連結部
材13の夫々に付設され円弧状スリット51を挿通した
1対ののピン部材52とを備えているので、枢支機構5
0を簡単な構造で構成でき、製作コスト的にも有利であ
る。
【0030】また、この帽子枠装着用セットフレーム1
には、回動フレーム40を固定フレーム5に対して固定
解除可能に固定する固定機構60を設けたので、回動フ
レーム40に装着されている帽子枠70を、帽子のセッ
トをし易い位置で固定できるため、所定の位置・形状に
て帽子を一層確実に帽子枠70にセットすることができ
る。しかも、前記固定機構60は、前記1対のピン部材
52と、これらピン部材52を連結部材13に夫々螺合
させる螺合機構63と、これらピン部材52に設けた回
動操作用つまみ64とからなるので、固定機構60を簡
単な構造で構成でき、製作コスト的に有利であるし、前
記枢支機構50のピン部材52を利用しているため、帽
子枠装着用セットフレーム1の構造を簡単化できる。
【0031】セットフレーム補助体17が、セットフレ
ーム本体15の前側に前後方向位置調節自在に配設され
ているので、種々のサイズの帽子(特に、深さ)に適応
することができる。また、セットフレーム補助体17を
セットフレーム本体15に対して前後方向にのみ移動自
在に案内する案内機構20を設けたので、セットフレー
ム補助体17をセットフレーム本体15に簡単に且つ確
実に案内移動することができる。しかも、案内機構20
が、セットフレーム本体15の前端部の最上部に形成し
た切欠き部21と、セットフレーム補助体17の後端最
上部から突出して切欠き部21に係合した係合突出部2
2と、セットフレーム本体15の下面に固定されてセッ
トフレーム補助体17の下面を支持するように突出した
湾曲案内板23とを備ているので、案内機構20を簡単
な構造で構成できる。
【0032】また、セットフレーム補助体17を、前後
方向に位置調節する為の位置調節機構30を設けたの
で、セットフレーム本体15に対するセットフレーム補
助体17の位置を簡単に調節することができる。しか
も、位置調節機構30が、セットフレーム本体15の下
面に突出した第1突出片31と、セットフレーム補助体
17の下面に突出した第2突出片33と、第1突出片3
1に回動自在に連結され且つ第2突出片33のネジ穴3
4に挿通螺合されたつまみ36付きのネジ部材37とか
らなるので、位置調節機構30を簡単且つ操作し易い構
造で構成できる。
【0033】次に、前記実施例の変更例について説明す
る。 1〕前記案内機構においては、セットフレーム補助体1
7に、その後端部の最上部において後端開放状の切欠き
部を形成し、セットフレーム本体体15に、その前端最
上部から突出して切欠き部に係合する係合突出部を設け
てもよい。 2〕前記位置調節機構30においては、セットフレーム
本体15の下面に突出した第1突出片31にネジ穴を形
成し、セットフレーム補助体17の下面に突出した第2
突出片33に挿通孔を形成し、ネジ部材35の軸部を第
2突出片33の枢支孔に挿通し、第2突出片33の両側
において固着されたリンク部材39により、第2突出片
33に前後方向移動不能且つ回動自在に連結し、スクリ
ュー軸部を第1突出片31のネジ穴に挿通螺合させても
よい。この場合、ネジ部材の後端部分にスクリュー軸部
が設けられ、軸部の先端部につまみが固着される。
【0034】3〕前記枢支機構50においては、各連結
部材13に、回動フレーム40の円弧状スリット51を
挿通するピン部材52を2本以上付設してもよい。ま
た、回動フレーム40の立壁部41に形成される円弧状
スリット51は、作業能率向上の為に、290度以外の
角度に亙って形成してもよい。
【0035】4〕前記固定機構60を、2本のうちの1
本のピン部材と、このピン部材を連結部材13に螺合さ
せる螺合機構と、これらピン部材に設けた回動操作用つ
まみとで構成してもよい。また、前記2〕で複数のピン
部材を連結部材13に付設した際においても、少なくと
も1本のピン部材を含むように固定機構60を構成する
とよい。 5〕この帽子枠装着用セットフレーム1においては、回
動フレーム40に装着可能な各種の帽子枠に適用し得る
ことは勿論である。
【0036】
【発明の効果】請求項1の帽子枠装着用セットフレーム
においては、固定フレームとセットフレーム本体と帽子
枠支持用回動フレームと枢支機構とが備えられ、固定フ
レームが外部の取付け部材に固定され、この固定フレー
ムに、湾曲状のセットフレーム本体が、帽子枠の下面側
近傍に位置するように一体的に連結されている。また、
帽子枠が着脱自在に装着される帽子枠支持用回動フレー
ムは、枢支機構により固定フレームに回動自在に枢支さ
れている。
【0037】つまり、帽子枠支持用回動フレームは、枢
支機構により固定フレームに回動自在に枢支されている
ため、帽子枠支持用回動フレームに装着される帽子枠
を、セットフレーム本体の湾曲面に沿って回動できる。
即ち、作業者の見えにくい帽子側部の刺繍領域を、上側
に移動させて作業することができるので、所定の位置・
形状にて帽子を簡単且つ確実に帽子枠にセットでき、作
業負荷を低減して作業能率を向上することができる。
【0038】請求項2の帽子枠装着用セットフレームに
おいては、請求項1の発明と同様の作用を奏するが、前
記枢支機構が、帽子枠支持用回動フレームに形成された
円弧状スリットと、前記固定フレームに付設され円弧状
スリットを挿通した複数のピン部材とを備えているの
で、枢支機構を簡単な構造で構成でき、製作コスト的に
も有利である。
【0039】請求項3の帽子枠装着用セットフレームに
おいては、請求項2の発明と同様の作用を奏するが、前
記帽子枠支持用回動フレームを固定フレームに固定解除
可能に固定する固定機構を設けたので、帽子枠支持用回
動フレームに装着されている帽子枠を、帽子のセットし
易い位置で固定できるため、所定の位置・形状にて帽子
を一層確実に帽子枠にセットすることができる。
【0040】請求項4の帽子枠装着用セットフレームに
おいては、請求項3の発明と同様の作用を奏するが、前
記固定機構は、前記複数のピン部材と、これらピン部材
を固定フレームに螺合させる螺合機構と、これらピン部
材に設けた回動操作用つまみとからなるので、固定機構
を簡単な構造で構成でき、製作コスト的に有利である。
しかも、この固定機構は、前記枢支機構のピン部材を利
用しているため、帽子枠装着用セットフレームの構造を
簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る帽子枠装着用セットフレ
ームと帽子枠装着用セットフレームに着脱自在に装着さ
れる帽子枠の斜視図である。
【図2】前記帽子枠装着用セットフレームの側面図であ
る。
【図3】前記帽子枠装着用セットフレームの平面図であ
る。
【図4】前記帽子枠装着用セットフレームの正面図であ
る。
【図5】図3のV −V 線断面図である。
【図6】図4のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
1 帽子枠装着用セットフレーム 2 テーブル 5 固定フレーム 15 セットフレーム本体 40 帽子枠支持用回動フレーム 50 枢支機構 51 円弧状スリット 52 ピン部材 60 固定機構 63 螺合機構 64 回動操作用つまみ 70 帽子枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−257057(JP,A) 特開 平6−257058(JP,A) 特許2958946(JP,B2) 特公 昭59−36024(JP,B2) 実公 昭7−18381(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05C 9/00 - 9/22 D05B 39/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍を施す帽子を帽子枠に予めセットす
    る為に、帽子枠が着脱自在に装着される帽子枠装着用セ
    ットフレームにおいて、 外部の取付け部材に固定する為の固定フレームと、 前記固定フレームに一体的に連結され帽子枠の下面側近
    傍に位置する湾曲状のセットフレーム本体と、 前記帽子枠が着脱自在に装着される帽子枠支持用回動フ
    レームと、 前記帽子枠がセットフレーム本体の湾曲面に沿って回動
    するように、帽子枠支持用回動フレームを固定フレーム
    に回動自在に枢支する枢支機構と、 を備えたことを特徴とする帽子枠装着用セットフレー
    ム。
  2. 【請求項2】 前記枢支機構が、帽子枠支持用回動フレ
    ームに形成された円弧状スリットと、前記固定フレーム
    に付設され円弧状スリットを挿通した複数のピン部材と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の帽子枠装着
    用セットフレーム。
  3. 【請求項3】 前記帽子枠支持用回動フレームを固定フ
    レームに固定解除可能に固定する固定機構を設けたこと
    を特徴とする請求項2に記載の帽子枠装着用セットフレ
    ーム。
  4. 【請求項4】 前記固定機構は、前記複数のピン部材
    と、これらピン部材を固定フレームに螺合させる螺合機
    構と、これらピン部材に設けた回動操作用つまみとから
    なることを特徴とする請求項3に記載の帽子枠装着用セ
    ットフレーム。
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