JP3168654B2 - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疑似的なディストーシ
ョン効果を付加する機能を備えた楽音発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器により演奏を行うに際し
ては、曲想に合った演奏表現を行うべく種々の効果付加
を行う場合があり、例えばディストーションにより原音
を意図的に歪まて音に厚みを生じさせる等は、多用さ
れている手法である。このように発生楽音にディストー
ション効果を付加するに際しては、ディストーション機
能を有するエフェクター単体を電子楽器に接続して用い
ることが一般的であるが、予め楽器自体にDSPを内蔵
し、該DSPの変換処理によりディストーション効果を
得る電子楽器も出現するに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいてディストーション効果を得るに際しては、上述の
ようにエフェクターを外部接続するか、あるいは楽器自
体にDSPを内蔵する等の、電子楽器本来の楽音発生機
能以外に他の機能装置が別途必要となり、楽音発生機能
のみにより効果付加を行うことができない。また、一旦
エフェクターを接続し、あるいはDSPが所定のエフェ
クトが得られるように動作すると、発生する楽音が単音
であると複音であるとを問わず、発生楽音には同一の効
果が付加されてしまう。したがって、エフェクターやD
SPにより所定の効果を付加し得るにしても、単音と複
音とで異なった効果付加を行うことはできず、演奏表現
の自在性を拡充するには未だ不満足なものであった。
【0004】本発明の課題は、別途エフェクター等を用
いることなく楽音発生機能のみにより疑似的なディスト
ーション効果を得るとともに単音と複音とで異なる効果
付加を行い得る楽音発生装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にあっては、指定された音高に対応する楽音を
発生する複音の同時発生可能な楽音発生装置において、
同時発生している一方の楽音の周波数と他方の楽音の周
波数との周波数差を算出する算出手段と、上記一方の楽
音と他方の楽音のうち高い周波数を有する方の楽音の周
波数より上記算出手段にて算出した周波数差の分だけ
高い周波数を有する波形、若しくは、上記一方の楽音と
他方の楽音のうち低い周波数を有する方の楽音の周波数
より上記算出手段にて算出した周波数差の分だけ低い
周波数を有する波形、の少なくともいずれか一方を発生
する波形発生手段とを有している。
【0006】
【作用】上記構成において、周波数fOの楽音と周波数
N(fO>fN)の楽音とが同時発生している複音の状
態にあると、算出手段は一方の楽音と他方の楽音との周
波数差(fO−fN)を算出する。すると、波形発生手段
は上記一方の楽音と他方の楽音のうち高い周波数を有す
る方の楽音の周波数fOより周波数差(fO−fN)の
分だけ高い周波数F 1 を有する波形、若しくは、上記一
方の楽音と他方の楽音の楽音のうち低い周波数を有する
方の楽音の周波数fNより周波数差(fO−fN)の分
だけ低い周波数 2 を有する波形、の少なくともいずれ
か一方を発生する。つまり、fO>fNの関係にある周波
数fO,fNの楽音が存在するとき、 F1=fO+(fO−fN) F2=fN−(fO−fN) で表される周波数F1,F2のうち、F1又はF2、若しく
はF1及びF2を有する波形波形発生手段から発生す
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図にしたが
って説明する。すなわち、図1は本実施例にかかる電子
楽器の全体ブロック図であり、スイッチ部1には鍵盤の
各鍵ごとに設けられた鍵盤スイッチや音色を選択する際
に操作される音色スイッチ、あるいは電源スイッチ類
等、この実施例にかかる電子楽器において必要となるス
イッチ類が設けられており、これらスイッチの操作情報
は、スイッチ部1からCPU3に入力される。該CPU
3は、この電子楽器において必要となる全ての制御を実
行するのみならず、楽音生成用の音源回路ハードウェア
を用いることなく、プログラム制御により楽音を生成す
る処理も実行する。
【0008】すなわち、ROM4には、後述するメイン
ルーチンによって示される全体処理プログラムと共に、
タイマーインタラプトルーチンによって示される音源処
理プログラムが記憶されており、さらにはエンベロープ
データ(レート、レベル等)、ピッチデータ等の各種楽
音制御パラメータ、PCMの楽音波形データ等が記憶さ
れている。上記ピッチデータは、楽音波形データを読み
出す際のアドレス加算値であって、押鍵により鍵盤スイ
ッチがオンとなった際には、上記キーコードに対応する
ピッチデータと波形スタートアドレス、波形エンドアド
レス、波形ループアドレスがワーキング用のRAM5に
用意されている中間データ記憶領域にセットされる。
【0009】RAM5には、タイマーインタラプトルー
チンにおける音源処理により生成される各チャンネルの
楽音波形データ(16チャンネル分の累算波形値)を一
時記憶するための累算用レジスタRや、空き状態となっ
ている発音チャンネル数を格納する空きチャンネル用レ
ジスタAch等が用意されている。上記タイマーインタ
ラプトルーチンにより生成された楽音波形データは、C
PU3中の特に図示していないインストラクションデコ
ーダ等からなる制御部からの信号COMに応答して動作
するラッチAにラッチされ、ラッチBに入力される。該
ラッチBは、上記タイマーインタラプトルーチンの実行
を要求する信号INTの周波数に従ったタイミングで、
動作する。この信号INTは、ハードクロックにより分
周生成される通常40数KHz程度の安定した信号であ
って、よって、ラッチBからはINTの周波数に依存し
た一定のサンプリング周期をもって、D/A変換器6に
楽音波形データが出力される。
【0010】上記タイマーインタラプトルーチンは、I
NTの周波数に従った一定の時間間隔でメインルーチン
に割り込んで実行されるが、タイマーインタラプトルー
チンが実際に開始されるタイミング及び終了するタイミ
ングは変動し得る。つまり、CPU3は割り込みがかか
っても、実行中のオペレーションを即時に中断すること
は不可能であり、その実行が終了してからインタラプト
処理に入る。また、タイマーインタラプト処理に要する
時間もそのプロセスに依存することから、楽音波形デー
タの生成周期は不安定なものとなる。そこで、上記CO
M信号によって制御されるラッチAとD/A変換器6と
の間に、正確なタイミング信号である上記INTで制御
されるラッチBを設けてある。これにより、ラッチAの
ラッチタイミングが、インタラプト処理の処理時間等に
より変動しても、INTのタイミングで動作するラッチ
Bの存在により、D/A変換器6の入力データが切り替
わるタイミングはINTと同期する。つまり、D/A変
換器6にはINTの1周期分だけ遅れた信号がINTの
タイミングにて入力され、アナログ変換される。該D/
A変換器6によりアナログ変換された楽音波形信号は、
ローパスフィルタ7でフィルタリングされ、その後アン
プ8で増幅され、スピーカ9を介して放音される。
【0011】次に、以上の構成にかかる本実施例の動作
について、CPU3によって実行されるプログラムの概
容を示したフローチャートに従って説明する。すなわ
ち、図2は本実施例のメインルーチンであり、電源の投
入に伴って開始され、先ずイニシャライズ処理(SA
1)により、RAM5のR、Ach等のレジスタ群のク
リアや初期値設定等が行われ、このとき空きチャンネル
用レジスタAchには、本実施例の発音チャンネル数で
ある“16”が初期値として設定される。次に、スイッ
チ部1に設けられている鍵盤スイッチ以外の音色スイッ
チ等の他の機能スイッチがスキャンされ(SA2)、こ
のSA2におけるスキャン結果により前回の状態から変
化した機能スイッチが識別され、これに応じた処理が行
われる(SA3)。
【0012】引き続きスイッチ部1における鍵盤スイッ
チのスキャンが行われ(SA4)、このSA4における
スキャン結果に応じてノートオン、ノートオフ等の対応
する処理が行われる(SA5)。さらに、SA3及びS
A5にて実行された以外の、その他の処理が実行され
(SA6)、以降電源がオン状態にある間SA2〜SA
6の処理が繰り返される。
【0013】このメインルーチンに対して、図3に示し
たタイマーインタラプトルーチンが上述したタイミング
で割り込み、音源処理(SB1)が行われる。この音源
処理は、図4に示したフローに従って実行され、まずR
AM5中に設けられている上記累算用レジスタRがクリ
アされる(SC1)。これにより、前回の音源処理にて
記憶された1ch〜16chまでの累算波形値が消去さ
れた後、1ch〜16chまでの全チャンネルの音源処
理が順次実行される(SC2〜SC17)。すなわち、
SC2では1chの波形値を求めてこれをRにセット
し、SC3では同様にして2chの波形値を求めてRに
累算し、以下同様にSC4〜SC17では、各々前のス
テップで累算されたRの値に順次当該chの波形値を累
算する。よって、SC17の処理が終了した時点におい
て、Rには1ch〜16chまでの累算波形値が格納さ
れている。そして、このRに格納された累算波形値は、
図3のSC3にてラッチAにラッチされる。つまり、ラ
ッチAには音源処理(SB1)が終了するタイミングに
て1ch〜16chの累算波形値がラッチされる。さら
に、このラッチAにラッチされた累算波形値は、上述の
ようにハードクロックにより分周生成された正確な一定
サンプリング周期をもってラッチBにラッチされ、A/
D変換器6に入力されてアナログ値に変換され、これに
よりスピーカ9からは歪みのない楽音が放音される。
【0014】一方、図2のSA5では、図5に示したフ
ローに従ってその一部の処理が実行され、先ず鍵盤スイ
ッチのスキャン結果に基づき、NEW KEY ONが
あるか否か、つまり新たに押下された鍵があるか否かが
判別される(SD1)。新たに押下された鍵がある場合
には、さらに空きチャンネル用レジスタAchの値が1
以上であるか否かが判別される(SD2)。ここで、A
chは上述のように初期値が16であって、発音チャン
ネルが使用される毎に、後述するSD4では1ずつ,S
D8では2ずつ減算される。したがって、Achが1未
満であれば16個の発音チャンネルは全て使用状態にあ
り、この場合にはNEW KEY ONがあっても、S
D3以降のNEW KEY ONに対応する処理は行わ
ない。つまり、この実施例においては先に発音チャンネ
ルに割り当てられた楽音を優先して発生させる、所謂先
押し優先が採用されている。
【0015】そして、Achが1以上であって、空きチ
ャンネルが存在する場合には、NEW KEY ONに
対応し、fNで表される周波数を有する現在選択されて
いる音色の楽音の発生が指示される(SD3)。この指
示に従って上述した音源処理(SC1)が実行されるこ
とにより、スピーカ9からは基音の周波数fNであっ
て、音色選択スイッチにより予め選択されている音色か
らなる楽音の発生が開始される。引き続き、空きチャン
ネル用レジスタAchが1減算された後(SD4)、A
chが2以上であるか否かが判別される(SD5)。す
なわち、後述するSD7の処理を実行する際には、2個
の発音チャンネルが必要となることから、この時点で空
きチャンネルが2個以上存在するか否かを確認する。空
きチャンネルが2個以上存在する場合には、先程のSD
3の処理により発生を指示した楽音以外の発音中の楽音
があるか否かが判別され(SD6)、ある場合にはSD
7の処理を開始する。しがって、空きチャンネルが2以
上存在し、かつ、SD3で発音を指示した以外の発音中
の楽音が存在すること、つまり複音の状態にあることが
SD7を実行するための条件であって、例えばSD3で
発音を指示した楽音のみが発生している場合、つまり単
音の状態ではSD7の処理は実行されない。
【0016】上記条件が満たされていると、SD7では
下記式で示される周波数F1,F2を有する2つの正弦波
の発生が指示される。 F1=f0+(f0−fN) F2=f0−(f0−fN) ここで、 fN:NEW KEY ONに対応する楽音における基
音の周波数、 fO:以前のNEW KEY ONに対応する楽音にお
ける基音の周波数である。
【0017】したがって、SD7の処理を行う時点で、
図6に例示したように今回のNEWKEY ONに対応
する周波数fNと、以前のNEW KEY ONに対応
する周波数fOの2つの楽音が発生している状態にある
と、fOに両者の周波数差(fO−fN)を加えた周波数
1の正弦波と、fNから上記周波数差(fO−fN)を減
じた周波数F2の正弦波の発生が指示される。よって、
この指示に従って正弦波がいずれかの発音チャンネルに
割り当てられ、1ch〜16chまでの全チャンネルの
音源処理がSC2〜SC17により順次実行されると、
SC17の処理が終了した時点において、Rに格納され
た1ch〜16chまでの累算波形値には、周波数
1,F2の正弦波の成分が含まれている。
【0018】より具体的に説明するならば、F♯4であ
って370Hzの楽音が発生している状態で、A4であ
って440Hzの音高が指定されたとすると、F1=3
70+(370−440)=300Hz、F2=440
−(370−440)=510Hzとなり、300Hz
と510Hzとの正弦波の成分が含まれた1ch〜16
chまでの累算波形値がRに格納される。
【0019】ここで、上記例と同様に、F♯4であって
370Hzの楽音と、A4であって440Hzの楽音と
が存在する複音の状態で、実際にディストーションをか
けた場合のスペクトルについて検討してみる。すなわ
ち、図9は上記各周波数を基音とする複音にディストー
ションをかけた場合のスペクトルであって、この図より
理解されるように、F♯4の整数次倍音(×)とA4の
整数次倍音(〇)以外に、F♯4とA4の周波数差(7
0Hz)の差を有する非整数次倍音が、F♯4より低い
側(300Hz、240Hz・・・)とA4より高い側
(510Hz、580Hz・・・)とに生成される。し
たがって、上述したSD7の処理によりF1=330H
z、F2=510Hzからなる周波数の正弦波を発生さ
せれば、実際にディストーションをかけた場合と同様に
A4の基音に対して70Hz高い510Hzの非整数次
倍音と、F♯4より70Hz低い300Hzの非整数次
倍音とを付加することができ、これにより疑似的にディ
ストーション効果を得ることができる。
【0020】そして、このように各周波数F1,F2の発
生が指示されると、これら正弦波の発生により2個の発
音チャンネルが新たに使用されることから、Achの値
が“2”減算され(SD8)、次にAchが2以上か否
か、つまり空きチャンネルが2個以上残っているか否か
が判別される(SD9)。Achが2以上であれば、全
てのfOに対して正弦波の発生を指示したか否かが判別
され(SD10)、図6に示した場合には既に全てのf
Oに対して、正弦波を発生させたことからこのフローを
抜ける。
【0021】また、図6に示した各周波数fO(〇,
×)からなる基音の楽音及び正弦波F1,F2を発生させ
ている状態で、図7に示した次のNEW KEY ON
(△)があると、先ず上述したSD7の処理よりf
N(△)とfO(×)に対して周波数差(×−△)を有す
る周波数F1(1)、F2(1)の正弦波の発生が指示さ
れ、引き続きSD8の処理及びSD9,SD10の判別
が順次行われる。このとき、本例のように2つのf
O(×,〇)が存在する場合には、一方のfO(×)を用
いてSD7の処理を実行し、F1(1),F2(1)の発
生を指示しても、この時点では他のfO(〇)に対して
は正弦波の発生が指示されていない。よって、この場合
にはSD10からSD11に進んでfOが更新処理され
た後、再度SD7の処理が実行される。これにより、同
図に示したようにfN(△)とfO(〇)に対して、周波
数差(〇−△)を有する周波数F1(2),F2(2)か
らなる正弦波の発生が指示される。
【0022】また、この図7に例示した状態で、各周波
数fO(〇,×,△)からなる基音の楽音及び正弦波
1,F1,F1,F2,F2,F2を発生させている状態
で、図7に示した次のNEW KEY ON(□)があ
ると、1回目のSD7の処理よりfN(□)とfO(△)
に対して周波数差(△−□)を有する周波数F
1(1)、F2(1)の正弦波の発生が指示され、2回目
のSD7の処理よりfN(□)とfO(×)に対して周波
数差(×−□)を有する周波数F1(2)、F2(2)の
正弦波の発生が指示され、さらに3回目のSD7の処理
よりfN(□)とfO(〇)に対して周波数差(〇−□)
を有する周波数F1(3)、F2(3)の正弦波の発生が
指示される。そして、このF1(3),F2(3)の発生
が指示されると、SD8でAchが2減算されることに
よりAch=0となって、16個の発音チャンネルを有
する本実施例の発音チャンネルは満杯状態となり、SD
9の判別がNOとなってこのフローを抜ける。よって、
本実施例のように16ポリフォニックの場合、KEY
ONに対応する4個の同時発音を行うと、発音チャンネ
ルが満杯となることから、実際上は4ポリフォニックと
して機能する。
【0023】無論、発音チャンネル数を増大させること
により、より多くのKEY ONに対応する同時発音が
可能となり、また、発音チャンネル数を増大させた場合
には、下記式で示される正弦波の発生を指示するように
すれば、図9に示したディストーションをかけた場合に
より近似した発音形態が得られる。 F1=fO+n・(fO−fN) F2=fN−n・(fO−fN) (n=1,2,・・・,∞)
【0024】なお、上述した実施例においては任意の楽
音と他の楽音に対してその基音の周波数fO,fN同士の
周波数差(fO−fN)の関係を有する周波数F1,F2
正弦波を発生させるようにしたが、高調波に対してその
周波数差の関係を有する周波数の正弦波を発生させるよ
うにしてもよい。また、上記実施例においては正弦波を
用いた場合を示したが余弦波であってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、同時発生
している一方の楽音の周波数と他方の楽音の周波数との
周波数差を算出し、高い周波数を有する方の楽音の周波
数より上記周波数差の分だけ高い周波数を有する
、若しくは、低い周波数を有する方の楽音の周波数よ
上記周波数差の分だけ低い周波数を有する波形、の
少なくともいずれか一方を発生するようにした。よっ
て、エフェクターを外部接続したり、楽器自体にDSP
を内蔵する等により、別途ディストーション効果を形成
する手段を要することなく、擬似的にディストーション
効果を得ることが可能となる。また、別途エフェクター
を外部接続した場合には、相乗効果によって従来にない
演奏表現が可能となり、これにより演奏表現の自在性を
向上させることができる。さらに、任意の楽音と他の楽
音とが存在する場合にのみ、つまり複音である場合にの
み、擬似的なディストーション効果が発生することか
ら、発生する楽音が単音である場合と複音である場合と
で異なる効果が付加され、これにより特異な演奏表現も
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した電子楽器の全体構
造を示すブロック図である。
【図2】同実施例のメインルーチンを示すフローチャー
トである。
【図3】同実施例のタイマーインターラプトルーチンを
示すフローチャートである。
【図4】同タイマーインターラプトルーチンにおける音
源処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】図2に示したメインルーチンにおけるSA5の
処理の一部を示すフローチャートである。
【図6】同実施例において単一のfOが存在する場合
に、fOとfNとの関係において生成される正弦波の周波
数F1、F2を示す概念図である。
【図7】同実施例において2つのfOが存在する場合
に、fOとfNとの関係において生成される正弦波の周波
数F1、F2を示す概念図である。
【図8】同実施例において3つのfOが存在する場合
に、fOとfNとの関係において生成される正弦波の周波
数F1、F2を示す概念図である。
【図9】F♯4とA4の楽音にディストーションをかけ
た場合のスペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1 スイッチ部 3 CPU 4 ROM 5 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/06 - 1/10 G10H 1/18 G10H 1/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定された音高に対応する楽音を発生す
    る複音の同時発生可能な楽音発生装置において、 同時発生している一方の楽音の周波数と他方の楽音の周
    波数との周波数差を算出する算出手段と、 上記一方の楽音と他方の楽音のうち高い周波数を有する
    方の楽音の周波数より上記算出手段にて算出した周波
    数差の分だけ高い周波数を有する波形、若しくは、上記
    一方の楽音と他方の楽音のうち低い周波数を有する方の
    楽音の周波数より上記算出手段にて算出した周波数差
    の分だけ低い周波数を有する波形、の少なくともいずれ
    か一方を発生する波形発生手段と、 を有する楽音発生装置。
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