JP3167165B2 - プレキャスト鉄筋コンクリート柱または梁部材の製作方法 - Google Patents

プレキャスト鉄筋コンクリート柱または梁部材の製作方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレキャスト鉄筋コンク
リート柱または梁部材の製作方法に関するものであっ
て、部材軸方向に対し横方向に配置する補強材の配置方
法を特徴とするものである。
【0002】
【背景技術】プレキャスト鉄筋コンクリート柱または梁
部材(以下PC軸部材と記す)の製作は、型枠内に所定
構成の鉄筋群を配置した後コンクリートを打設すること
により行われるが、この鉄筋群の構成については建築基
準法等の諸規定に従って行わなければならない。鉄筋群
のうち最も重要なものは部材軸方向に複数本の鉄筋を一
組として配置される主鉄筋群であるが、上記諸規定によ
れば、主として部材の剪断補強のため主鉄筋群外周に部
材軸方向に対して横方向に補強筋(柱部材の場合は帯鉄
筋、梁部材の場合はあばら鉄筋という)の所定量を配置
しなければならず、またこの配置は原則として部材全長
にわたり均等間隔で配置しなければならないことが定め
られている(建築基準法施行令第77条、同88条)。
【0003】端部にスリーブ継手が埋設された構造のP
C軸部材は公知である(特公昭53−12732号、特
開昭61−200246号公報参照)。公知のPC軸部
材の1例を図7に例示する。同図において、1はPC柱
部材であって主鉄筋2は4本一組の主鉄筋群をなして配
置されている。また、スリーブ継手5は両端に開口を有
する細長い中空管状体よりなる鉄筋継手(図5参照)で
あって、各主鉄筋2の下端部に結合され、かつ、部材1
の下端面に開口した態様で部材1の下端部に埋設されて
いる。そして各主鉄筋の上端部は部材1の上端面から所
定の長さで突出して露出した状態となっている。この構
造のPC柱部材は接合する同様構造の他の柱部材の端面
から突出して露出している該部材主鉄筋の端部が埋設ス
リーブ継手開口部から継手内に収容されるよう相手方部
材に対して建て入れることによりPC柱部材どうしの接
合が簡易迅速に実施できるという利点がある。PC柱部
材どうしの接合にあたり他の鉄筋継手を使用する場合、
接合対をなす部材間鉄筋の軸線が高精度で一線上になけ
ればならないが、スリーブ継手を使用する場合、相手方
鉄筋は管状体である埋設継手内にその開口部から挿入で
きれば接合できるので二つの鉄筋の軸線に少々の狂いが
あっても支障なく接合することができる。これがこのよ
うな構造のPC柱部材の最大の利点である。
【0004】スリーブ継手が端部に埋設された構造のP
C軸部材においても一般の軸部材におけると同様に部材
軸方向全長にわたり補強筋3が配置される。この配置は
主鉄筋群のみならず埋設スリーブ継手群外周においても
均等間隔で配置されるが、埋設継手群外周には主鉄筋群
外周におけるよりも割り増しした量の配置が推奨されて
いる。
【0005】上記の従来の構造のスリーブ継手埋設構造
PC軸部材には以下に述べる問題点があった。
【0006】(イ)埋設継手外周に所定量の補強筋を配
置する作業に困難性がある。継手が埋設されている部材
端部は一般に鉄筋や埋設物が錯綜している空間であるた
め、この空間内に所定量とくに割り増し量の補強筋を配
置する作業に大きな困難性があり、割り増し量の補強筋
を配置できない場合がしばしばおこる。
【0007】(ロ)部材軸方向に補強筋を配置する作業
工程が煩雑である。スリーブ継手の径は主鉄筋径よりか
なり大きいので、主鉄筋群外周に配置する補強筋の周断
面サイズと埋設継手外周に配置する補強筋の周断面サイ
ズとが異なるものとなり、従って部材軸方向に補強筋を
配置する作業は異なる周断面サイズの補強筋を使い分け
る作業となるので作業が煩雑である。
【0008】(ハ)部材断面積が大きくなる。コンクリ
ート部材においては、その中に埋設されている鉄筋に対
し所定厚さのかぶり厚をとらねばならない。かぶり厚の
基準となる鉄筋は部材中最外側に位置する鉄筋であり、
PC軸部材においては埋設継手外周に配置した補強筋で
ある。上述のようにスリーブ継手の径は主鉄筋径よりか
なり大きいからかぶり厚は主鉄筋だけの場合にくらべ半
径差分大きくなることになるが、これにさらに、その外
周にある補強筋の径分が加わるのでかぶり厚はさらに大
きくなる。このかぶり厚の増大はこれが部材断面の周辺
においておこるので少しのかぶり厚の増大でも部材断面
積を大きく増大させることとなる。これにより部材のコ
ンクリート量が多くなり部材重量は大きくなる。また、
この大きくなった重量を支えるため鉄筋量も多くなる。
これらは部材のコストを増大させる直接的不利を招くほ
か、部材重量増大に伴う建物の重量増大、部材運搬コス
トの増大、現場における部材取扱クレーン容量の増大、
部材断面増大に伴う有効床面積の減少等多くの間接的不
利をも招く。
【0009】本発明者らは軸部材における補強筋の配置
方法について種々実験を重ねた結果、補強筋を部材全長
にわたり均等間隔に配置することなく、同量の補強筋に
ついてその一部を部材端部において密に配置し、残りを
中間部において均等間隔に配置した場合に、従来の全量
均等間隔配置の場合と同程度またはそれ以上の補強効果
が得られることを見出した。さらにPC軸部材において
補強筋を埋設継手群外周に配置せず主鉄筋群外周にのみ
配置することおよびその一部を埋設継手群付近に集約配
置する場合においても、かかる効果が得られることを見
出した。本発明は、かかる知見に基づいてなされたもの
である。
【0010】
【発明の開示】本発明は、プレキャスト鉄筋コンクリー
ト柱または梁部材の製作方法であってスリーブ継手が部
材における主鉄筋端部に結合されており、かつ、そのス
リーブ継手の一端の開口部が部材端面に開口している態
様で部材端部に埋設されている構造のプレキャスト鉄筋
コンクリート柱または梁部材の製作にあたり、部材軸方
向全長にわたり主鉄筋群の外周および埋設スリーブ継手
群外周に配置すべき補強材の全量を埋設継手群外周には
配置することなく主鉄筋群外周にのみ配置すること、お
よび主鉄筋群外周に配置する補強材の一部を主鉄筋が継
手と結合している主鉄筋基部付近にコンクリートが密実
に充填される程度の間隔をもって集約配置することを特
徴とする、前記製作方法を提供するものである。
【0011】以下に本発明の上記製作方法につき詳述す
る。ここに、スリーブ継手とは、図5に例示したよう
に、両端に開口部(6−aおよび6−b)を有する細長
い中空の管状体よりなる鉄筋継手である。その内壁面上
には継手長軸方向に直角方向に突起する輪状突起(7)
が各開口部を起点として内奥に向かい多数設けられてい
る。また、その側壁の各開口端近くには側孔(8−aお
よび8−b)が設けられている。同図(a)には外形は
中央部が太く両端部に至って細くなっている紡錘形状を
なし輪状突起の高さが同一の態様のものが示され、同図
(b)には外形は直管形で輪状突起の高さが開口部から
内奥に向かい漸減する態様のものが示されている。この
スリーブ継手を用いて接合すべき一対の鉄筋の各端部を
それぞれ対向開口部から継手内に挿入するとともに流動
性のモルタルを充填する。このモルタルの硬化により一
対の鉄筋の接合がなされるのであるが、このようなスリ
ーブ継手は前述の特許公報にも開示されている。
【0012】本発明方法における上記の補強材とは、通
常、軸部材に対し、主として剪断補強の目的で配置され
るものであって剪断補強材とも呼ばれ、主鉄筋群外周に
部材軸方向に対し横方向に配置される補強用材である。
通常、材料としては主として鉄筋が用いられるが鉄筋に
限らず平帯鋼、線材等も使用される。補強材の配置態様
としては、通常、主鉄筋群外周にこれに接しこれを螺旋
状に囲繞する態様、主鉄筋群外周に接する大きさの輪状
に成形した補強材リングを間隔を置いて多数段状に配置
する態様、4枚程度の板材を互いにその端で連結して閉
環を形成したものを段状に配置する態様等の各種態様が
とられている。
【0013】本発明方法により製作されたPC軸部材の
一態様を図1に例示する。同図において1はPC柱部材
であって主鉄筋2は4本一組の主鉄筋群をなして配置さ
れている。部材下端部に埋設されているスリーブ継手5
は主鉄筋群の各主鉄筋の下端部に結合されている。その
結合は、継手の上方開口部(6−b)から挿入されてい
る主鉄筋下端部をこの開口端に取り付けた結合手段によ
り両者を継手開口端において結合することによって行わ
れる。挿入主鉄筋下端末は継手の長軸方向ほぼ中央に達
している。なお、上記結合手段としては通常、ゴム製の
プラグが用いられる。継手の下方開口部(6−a)は部
材下端面に開口している。部材上端面からは各主鉄筋上
端部が所定の長さで突出して露出している。所定量の補
強材3が部材上端面から主鉄筋基部(主鉄筋が継手開口
端と接している部位)に至る部材全長にわたり主鉄筋群
外周に配置されている。図においては補強材はリング状
のものが用いられており、これは段状に配置されてい
る。そして、埋設継手群外周には補強材は配置されてい
ない。
【0014】図においては煩雑を避けるため、上記プラ
グとともに図示されていないが、継手の側孔にはそれぞ
れ導管が取り付けられていてこの導管は部材側壁に開口
している。そして下方PC柱部材に対してこのPC柱部
材1を図7に関して前述したようにして建て入れた後、
下方にある導管をモルタル注入口としてこれに取り付け
られている導管を通じて継手内に流動性モルタルを注入
充填する。上方にある側孔はこの際の抜気孔として作用
し、モルタルがこの側孔からこれに連なる導管を通って
部材外に溢れ出るまでモルタルの注入を続ける。なお、
PC柱部材においてスリーブ継手埋設位置は部材下端部
だでけでなく上端部あるいは両端部であってもよい。ま
たPC梁部材においてスリーブ継手埋設位置は一方の端
部のみならず両方の端部であってもよい。
【0015】本発明は、さらにプレキャスト鉄筋コンク
リート柱または梁部材の製作方法であって、片スリーブ
継手が、その別方式鉄筋定着部で部材主鉄筋端部に結合
されかつそのスリーブ部が部材端面に開口している態様
で部材端部に埋設されている構造のプレキャスト鉄筋コ
ンクリート柱または梁部材の製作にあたり、部材軸方向
全長にわたり主鉄筋群の外周および埋設片スリーブ継手
群外周に配置すべき補強材の全量を埋設継手群外周には
配置することなく主鉄筋群外周にのみ配置すること、お
よび主鉄筋群外周に配置する補強材の一部を主鉄筋が継
手と結合している主鉄筋基部付近にコンクリートが密実
に充填される程度の間隔をもって集約配置することを特
徴とする、前記製作方法を提供するものである。
【0016】ここに片スリーブ継手とは、図6に例示し
たように、モルタル方式によって挿入鉄筋端部を管状体
内に定着する鉄筋定着機構であるスリーブ部9と軸心孔
を有する筒体の軸心孔内に挿入された鉄筋端部をモルタ
ル方式とは別の方式によって該孔内に定着する鉄筋定着
機構である別方式鉄筋定着部10が同軸一体に結合した
状態となっている鉄筋継手である。別方式としては公知
の各種方式が利用されるが、通常、螺着方式、ビス方式
が採用されている。螺着方式とは、軸心孔内壁にメスネ
ジまたは螺旋溝を設けておきこれにオスネジまたは螺旋
突起を刻設した鉄筋の端部を螺着することにより鉄筋端
部を筒体内に定着する方式である。また、ビス方式と
は、軸心孔内に遊挿した鉄筋端部を筒体側壁に設けたネ
ジ孔を通ってビスを螺入してビスにより鉄筋端部を筒体
内に定着する方式である。図では螺着方式の場合が示さ
れている。スリーブ部は開口部11を有する細長い中空
管状体でその内壁面上には前述のスリーブ継手の場合と
同旨の輪状突起7が設けられ、また、その両端近くの側
壁にはスリーブ継手と同旨の側孔(8−aおよび8−
b)が設けられている。片スリーブ継手については、例
えば、実開昭62−203318号公報、特開昭63−
89764号公報においてその例が示されている。
【0017】本発明の上記の方法により製作されたPC
軸部材を図2に例示する。同図において、1はPC柱部
材であって主鉄筋2は4本一組の主鉄筋群をなして配置
されている。片スリーブ継手はその上側にある別方式の
鉄筋定着部10(図では螺着方式)に主鉄筋2の下端部
が該定着部特有の定着方式により定着されて結合されて
いる。下側にあるスリーブ部9はその開口部11が部材
下端面に開口している。片スリーブ継手は主鉄筋群の各
主鉄筋下端部にそれぞれ結合されている。図1における
と同様に部材上端面からは各主鉄筋上端部が所定の長さ
で突出して露出している。補強材3は本発明の第1の方
法におけると同様に埋設継手群外周には配置されること
なく主鉄筋群外周にのみ配置されている。スリーブ部が
部材端面に開口しているので接合相手方PC軸部材の主
鉄筋突出端部収容に関してはスリーブ継手の場合と同じ
効果を奏する。なお、図2においても図1におけると同
様側孔および導管の図示は省略されており、ネジ山の図
示も省略されている。
【0018】本発明に係る前記の第1の方法および第2
の方法において、主鉄筋群外周に配置した補強材は均等
間隔配置でもよいが、主鉄筋の継手端と接している部位
である主鉄筋基部付近にその一部を集約配置することが
部材の剪断耐力向上の上で好ましい。なお、図1、図2
に示されているように主鉄筋端部が部材端面から突出し
て露出している場合、主鉄筋群のこの端部付近にも補強
材の一部を集約配置することが好ましい。集約配置部位
以外の部位には均等間隔で配置する。ここに、集約配置
とはできる限り相互間隔をつめて配置することである。
ただし、コンクリートが密実に充填されることに留意す
る。
【0019】本発明により、さらに上記第1の方法およ
び第2の方法に加え、上記各方法におけると同様主鉄筋
群外周に補強材を配置するとともに埋設継手群内周部内
にも内部補強材を配置することを特徴とするPC軸部材
の製作方法を提供するものである(請求項4参照)。
【0020】ここに、内部補強材とは主鉄筋群外周に配
置する補強材と同様の材料よりなり、該補強材と同様に
螺旋状、輪状等の態様で部材軸方向に対し横方向に配置
されるものである。
【0021】図3にこの方法により製作されたPC軸部
材を例示する。同図において1は4本の主鉄筋2よりな
る主鉄筋群が配置されたPC柱部材である。この図にお
いて、主鉄筋群外周には補強材3が第1方法および第2
方法の場合と同様に配置されている。埋設スリーブ継手
5に取り囲まれてなる埋設継手群内周部の空間には内部
補強材4が配置されている。
【0022】埋設継手群内周部に配置される内部補強材
は内周部空間所定位置に仮固定されるため継手群中の少
なくとも一部に接触し針金緊縛等により仮固定されてい
る。その配置態様の例を図4に例示する。同図(a)は
内部補強材4が4個一組の埋設継手5群のすべてに内接
する態様で配置された例を示している。同図(b)は4
個一組のコーナー主鉄筋とそれよりやや内側に配置され
た4個一組の辺主鉄筋とよりなる主鉄筋群にそれぞれ結
合されてなる埋設継手5群の辺鉄筋と結合している埋設
継手群に内部補強材4が外接する態様で配置された例を
示している。この場合、内部補強材の位置はコーナー主
鉄筋群により形成された周域の内側にある。
【0023】
【発明の効果】本発明の製作方法により製作されたPC
軸部材は図7に例示したような従来の製作方法で製作さ
れたPC軸部材にくらべ以下の利点を有する。
【0024】(1)所定量の補強材を配置する作業が従
来にくらべ格段に容易となる。補強材配置部位に従来の
ように錯綜空間である埋設継手外周が含まれないので補
強材配置の作業が容易に遂行できる。
【0025】(2)補強材配置作業が簡易化できる。補
強材が主鉄筋群外周のみに配置されるので補強材の周断
面サイズが一種類ですみ、その製作加工が一種となる簡
易さが得られ、取付時の分別の煩雑さがなくなる。スリ
ーブ継手がその外形が紡錘形状をなしている場合、補強
材の周断面サイズは埋設継手群部位だけでも多種にわた
り周断面サイズ多様化に伴う作業の煩雑さは大きくな
り、また、片スリーブ継手においてもスリーブ部と別方
式鉄筋定着部との外径が異なるので補強材周断面サイズ
が多様化するという問題点があったが、そのような問題
点が解消される。
【0026】(3)部材断面積を従来より小さくするこ
とができる。補強材を埋設継手外周に配置しないのでか
ぶり厚の関係から従来よりも部材断面積を大幅に小さく
することができる。これにより部材断面が大きくなるこ
とに伴う直接的不利および間接的不利(前述)が改善さ
れる。
【0027】(4)補強材の剪断補強等の補強効果は従
来と同等またはそれ以上である。
【0028】(5)内部補強材の配置により、主鉄筋群
外周に配置した補強材量を同一としたとき部材の継手群
埋設部位の剪断補強等の補強効果を一層増大することが
できる。また、部材全体について同一補強効果を期待す
るときは、主鉄筋群外周に配置する補強材量特に主鉄筋
基部に集約配置する補強材量を減らすことができる。な
お、内部補強材は埋設継手群により形成される領域の内
側におさまるのでその配置による部材断面積の増大をも
たらさない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により製作されたPC柱部材の一つ
の態様例を示す縦断図である。
【図2】本発明方法により製作されたPC柱部材の他の
態様例を示す縦断図である。
【図3】本発明方法により製作されたPC柱部材の別の
態様例を示す縦断図である。
【図4】内部補強材配置諸態様を示す横断図である。
【図5】スリーブ継手を例示する縦断図である。
【図6】片スリーブ継手を例示する縦断図である。
【図7】従来の方法により製作されたPC柱部材を例示
する縦断図である。
【符号の説明】 1 PC柱部材 2 PC柱部材主鉄筋 3 補強材または補強筋 4 内部補強材 5 スリーブ継手 6−a スリーブ継手開口部 6−b スリーブ継手開口部 7 輪状突起 8−a 側孔 8−b 側孔 9 スリーブ部 10 別方式鉄筋定着部 11 スリーブ部開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−79438(JP,A) 実開 昭62−203318(JP,U) 実開 昭53−95514(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 5/18 105 E04C 3/20 E04C 3/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャスト鉄筋コンクリート柱または
    梁部材の製作方法であって、スリーブ継手が部材におけ
    る主鉄筋端部に結合されており、かつ、そのスリーブ継
    手の一端の開口部が部材端面に開口している態様で部材
    端部に埋設されている構造のプレキャスト鉄筋コンクリ
    ート柱または梁部材の製作にあたり、部材軸方向全長に
    わたり主鉄筋群の外周および埋設スリーブ継手群外周に
    配置すべき補強材の全量を埋設継手群外周には配置する
    ことなく主鉄筋群外周にのみ配置すること、および主鉄
    筋群外周に配置する補強材の一部を主鉄筋が継手と結合
    している主鉄筋基部付近にコンクリートが密実に充填さ
    れる程度の間隔をもって集約配置することを特徴とす
    る、前記製作方法。
  2. 【請求項2】 プレキャスト鉄筋コンクリート柱または
    梁部材の製作方法であって、片スリーブ継手が、その別
    方式鉄筋定着部で部材主鉄筋端部に結合されており、か
    つ、そのスリーブ部が部材端面に開口している態様で部
    材端部に埋設されている構造のプレキャスト鉄筋コンク
    リート柱または梁部材の製作にあたり、部材軸方向全長
    にわたり主鉄筋群の外周および埋設片スリーブ継手群外
    周に配置すべき補強材の全量を埋設継手群外周には配置
    することなく主鉄筋群外周にのみ配置すること、および
    主鉄筋群外周に配置する補強材の一部を主鉄筋が継手と
    結合している主鉄筋基部付近にコンクリートが密実に充
    填される程度の間隔をもって集約配置することを特徴と
    する、前記製作方法。
  3. 【請求項3】 埋設継手群内周部内にも内部補強材を配
    置することを特徴とする、請求項1または2記載のプレ
    キャスト鉄筋コンクリート柱または梁部材の製作方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102568251B1 (ko) 2018-12-26 2023-08-18 애플 인크. 투명 키캡들

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KR102568251B1 (ko) 2018-12-26 2023-08-18 애플 인크. 투명 키캡들

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