JP3167067B2 - 調質圧延における伸率制御方法 - Google Patents

調質圧延における伸率制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調質圧延における伸率
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の調質圧延設備においては、図3に
示すように、圧延される鋼帯1が入側の伸率ブライドル
ロール2よりスキンパスミル3、テンションレベラ4を
通過して出側の主ブライドルロール5へと進行する。伸
率ブライドルロール2と主ブライドルロール5はわずか
の回転差をもって運転されるため、その制御がし易いよ
うに2組の差動歯車6a,6bによりメカニカルタイト
に連係されている。
【0003】伸率ブライドルロール2は差動歯車6aに
連結されている伸率ブライドルロール駆動モータ7によ
って運転され、その回転数は伸率設定器8から与えられ
る伸率設定値になるよう伸率−速度変換器9および伸率
ブライドルロール制御器10により制御され、鋼帯1の伸
率が一定に保たれる。なお、入側における鋼帯1の張力
は張力検出器11によって検出される。
【0004】一方、主ブライドルロール5は差動歯車6
bに連結されている主ブライドルロール駆動モータ12に
よって運転され、その回転数は速度設定器13から与えら
れる速度設定値になるよう主ブライドルロール制御器14
により制御される。なお、出側における鋼帯1の張力は
張力検出器15によって検出される。また、スキンパスミ
ル3の圧延荷重はロードセル16で検出され、圧延荷重設
定器17から与えられる圧延荷重設定値と演算子CD1 で比
較されて、その差がなくなるようにスキンパスミル圧下
制御装置18を介して油圧シリンダ19が操作される。
【0005】さらに、スキンパスミル3の出側張力は出
側張力設定器20からの出側張力設定値と張力検出器15の
検出値が演算子CD2 で比較され、その差ΔTを張力−速
度変換器21により速度に変換して演算子CD3 において速
度設定器13で与えられる速度設定値を加え、スキンパス
ミル速度制御器22によってスキンパスミル駆動モータ23
の回転速度を変更する。これによって、出側張力が一定
に制御される。
【0006】ところで、スキンパスミル3の入側と出側
には種々の原因により張力の変動が生じるが、このよう
な張力変動に対処するために、たとえば特開昭62−2755
14号公報に開示されているように、スキンパスミルの速
度変化に対応するミル圧延荷重の補正量をあらかじめ定
めておき、速度変化発生と同時にミル圧延荷重を補正
し、入出側張力を安定に保ちながら伸率を一定にする方
法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開昭62−275514号の方法では、ライン速度に対する
補正とスキンパスミル入側の張力変動に対してミル圧延
荷重を変更するため、圧延される鋼帯の形状が悪化する
などの問題が発生する。また、スキンパスミル圧延荷重
を一定圧に制御すると、伸率制御時は張力一定制御がで
きなくなり、スキンパスミル入出側の張力差が大となっ
て操業上のトラブルやスキンパスミル駆動モータの過負
荷の原因となる恐れがある。
【0008】本発明は、上記のような従来の技術が有す
る課題を解決した調質圧延における伸率制御方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、スキンパスミ
ルの入出側に配置した伸率ブライドルロールと主ブライ
ドルロールとを差動歯車を介してメカニカルタイトに連
係し、前記伸率ブライドルロールと主ブライドルロール
に一定の速度差をつけて鋼帯の伸率制御を行うに際し、
スキンパスミルの圧延荷重を一定圧に制御するとともに
スキンパスミル速度をミル出側張力変動が小さくなるよ
うに制御し、スキンパスミルの入出側の鋼帯の張力差が
所定の上・下限値を超えたときはスキンパスミルの圧延
荷重を変更し、さらに該張力差が大きくなって、前記所
定の上・下限値よりも大きい値である所定の上・下
限値を超えたときはスキンパスミル出側張力基準を変更
して、前記張力差を所定の範囲内に保つようにしたこと
を特徴とする調質圧延における伸率制御方法である。
【0010】
【作 用】本発明によれば、スキンパスミル入出側張力
差が所定の上・下限値を超えたときにいったんスキンパ
スミルの圧延荷重を変更し、さらに該張力差が大きくな
って所定の上上・下下限値を超えた場合にはスキンパス
ミル出側基準をスキンパスミル入側張力値に対して一定
範囲内に保つように変更するようにしたので、スキンパ
スミルの圧延荷重をほぼ一定に制御することができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例について、図面を参
照して詳しく説明する。図1は本発明に用いられる調質
圧延制御装置の概要図であり、従来例と同一部材は同一
符号を付して説明を省略する。図に示すように、張力検
出器11で検出された入側における鋼帯1の張力と出側張
力検出器15からの出側張力検出値とを演算子CD4 で比較
し、その張力偏差Δε(ton) が上下限比較器24にあらか
じめ設定された張力差上・下限値±x(ton) および上上
・下下限値±y(ton) と比較され、その結果によって演
算子CD1 または演算子CD2 に出力される。
【0012】これらの張力差上・下限値±xおよび上上
・下下限値±yは、それぞれ伸率eと塑性定数Qの微分
値∂e/∂Qの値によって求めたもので、図2に示すよ
うな関係に自動設定される。ここで、鋼板の伸び率の公
差によって鋼板にかけ得る張力の上下限値±xが決ま
る。また、張力が変化することにより、塑性定数が変化
し、圧延後の板厚が変動する。つまり上下限値±xは鋼
板の伸び率公差、板厚公差の範囲を越えないように、張
力の変更が可能な値に設定する。上上・下下限値±yに
ついてはミルロールの駆動モータが過負荷とならない値
とする。
【0013】そこで、張力偏差Δεが±xを超えた場合
はいったん演算子CD1 で演算し、その結果によってスキ
ンパスミル3の圧延荷重を変更し、テンションレベラ4
での伸率を一定になるように制御する。それでも、なお
かつ張力偏差Δεが±yを超えた場合には、演算子CD2
で演算し、スキンパスミル駆動モータ23の回転速度を変
更して、出側張力基準をその張力差が±y内に保たれる
ように変更する。
【0014】これによって、スキンパスミルの圧延荷重
をほぼ一定に制御することができ、伸率一定でかつ形状
不良の少ない鋼帯を調質圧延することが可能となる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スキンパスミル入出側張力差が所定の上・下限値を超え
たときにいったんスキンパスミルの圧延荷重を変更し、
さらに該張力差が大きくなって所定の上上・下下限値を
超えた場合にはスキンパスミル出側基準をスキンパスミ
ル入側張力値に対して一定範囲内に保つように変更する
ようにしたので、スキンパスミルの圧延荷重をほぼ一定
に制御することができ、製品の品質・歩留りの向上に寄
与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる調質圧延制御装置の概要図
である。
【図2】張力差上下限値の関係を説明する図である。
【図3】調質圧延制御装置の従来例の概要図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 伸率ブライドルロール 3 スキンパスミル 4 テンションレベラ 5 主ブライドルロール 6a,6b 差動歯車 7 伸率ブライドルロール駆動モータ 8 伸率設定器 9 伸率−速度変換器 10 伸率ブライドルロール制御器 11,15 張力検出器 12 主ブライドルロール駆動モータ 13 速度設定器 14 主ブライドルロール制御器 16 ロードセル 17 圧延荷重設定器 18 スキンパスミル圧下制御装置 19 油圧シリンダ 20 出側張力設定器 21 張力−速度変換器 22 スキンパスミル速度制御器 23 スキンパスミル駆動モータ 24 上下限比較器 CD1 ,CD2 ,CD3 ,CD4 演算子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキンパスミルの入出側に配置した伸率
    ブライドルロールと主ブライドルロールとを差動歯車を
    介してメカニカルタイトに連係し、前記伸率ブライドル
    ロールと主ブライドルロールに一定の速度差をつけて鋼
    帯の伸率制御を行うに際し、スキンパスミルの圧延荷重
    を一定圧に制御するとともにスキンパスミル速度をミル
    出側張力変動が小さくなるように制御し、スキンパスミ
    ルの入出側の鋼帯の張力差が所定の上・下限値を超えた
    ときはスキンパスミルの圧延荷重を変更し、さらに該張
    力差が大きくなって、前記所定の上・下限値よりも大き
    い値である所定の上・下限値を超えたときはスキン
    パスミル出側張力基準を変更して、前記張力差を所定の
    範囲内に保つようにしたことを特徴とする調質圧延にお
    ける伸率制御方法。
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KR100985280B1 (ko) * 2003-08-21 2010-10-04 주식회사 포스코 연속소둔라인 조질압연기 연신율 제어방법

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