JP6965904B2 - 調質圧延方法及び調質圧延機 - Google Patents

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本発明は、2つの圧延スタンドを用いて調質圧延を行う調質圧延方法及び調質圧延機に関する。
鋼板の形状矯正及び強度調整のために調質圧延が行われる。例えば冷間圧延鋼板の鋼板処理ラインでは、先行材の後端と後行材の先端とが溶接されて連続的に鋼板に各種処理が施されるようになっており、上記調質圧延も連続的に行われる。先行材と後行材との溶接作業が行われている間、鋼板の圧延速度は通常時に比べて低速になる。この低速期間において調質圧延時の伸長率が設定範囲から外れる場合がある。そこで、低速部分(溶接部)での伸長率外れ防止する種々の調質圧延方法が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献1には、1つのスタンドを用いた調質圧延機において、圧延後の伸長率が設定範囲から外れたとき、目標圧延荷重を伸長率の目標値からの偏差に応じて変更すると共に、ブライドルロールの速度を変更することが開示されている。特許文献2には、鋼板の加減速度を利用して圧延荷重を補正するフィードフォワード制御により、伸長率を目標管理範囲内に制御する圧延方法が開示されている。
特開2000−140920号公報 特開2017−30035号公報
上述した特許文献1、2の調質圧延機は1つの圧延スタンドを用いたものであるが、例えば缶用鋼板の調質圧延には2つのスタンドを有する調質圧延機が用いられる。2つの圧延スタンドを有する調質圧延機においても、伸長率を目標範囲内に収める必要がある。
ここで、2つの圧延スタンドを用いた調質圧延機の場合、鋼板の破断または絞り込み等のミルトラブルの発生を抑制するため、スタンド間張力が所定範囲になるように制御されている。つまり、スタンド間張力は所定の上限値より大きくならず、下限値より小さくならないように制限されている。しかしながら、例えばスタンド間張力が下限値より小さくならないようにリミッタが掛かった状態のとき、鋼板が伸び過ぎて伸長率が目標範囲から外れてしまう。このように、ミルトラブル抑制のためにスタンド間張力の制御が行われると、伸長率が所望の管理範囲に収まらない場合が生じる。
そこで、本発明は、2つのスタンドを用いた調質圧延において、2つの圧延スタンドを用いて調質圧延する際、ミルトラブルを抑制しながら伸長率が所望の管理範囲から外れるのを抑制することができる調質圧延方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明は、これら課題を解決するために以下の構成を有する。
[1] 鋼板の搬送方向に沿って配置された第1圧延スタンド及び第2圧延スタンドを用いた調質圧延方法であって、
前記鋼板の伸長率の実測値と設定伸長率との偏差に基づき、前記鋼板の伸長率を設定範囲内にフィードバック制御するための伸長率制御信号を出力する伸長率制御ステップと、
前記伸長率制御ステップにおいて出力した前記伸長率制御信号と、設定スタンド間張力とに基づいて、張力上限値と張力下限値との範囲内に収まるように目標スタンド間張力を
、設定する目標張力設定ステップと、
前記第1圧延スタンドと前記第2圧延スタンドとの間のスタンド間張力が前記目標張力設定ステップにおいて設定した前記目標スタンド間張力になるように、前記第1圧延スタンドの圧延速度を制御する速度制御ステップと、
を有し、
前記目標スタンド間張力が前記張力上限値もしくは前記張力下限値になった場合、前記鋼板の伸長率が前記設定範囲内に収まるように、前記第1圧延スタンドの圧延荷重を調整する荷重調整ステップを実施する
ことを特徴とする調質圧延方法。
[2] 前記目標張力設定ステップにおいて、前記鋼板の板厚と搬送速度とに応じて前記設定スタンド間張力を補正し、補正した前記設定スタンド間張力を用いて前記目標スタンド間張力を設定することを特徴とする[1]に記載の調質圧延方法。
[3] 前記荷重調整ステップにおいて、前記目標スタンド間張力が前記張力上限値になった場合には前記第1圧延スタンドの圧延荷重を設定圧延荷重から所定量増加させ、前記目標スタンド間張力が前記張力下限値になった場合には前記第1圧延スタンドの圧延荷重を設定圧延荷重から所定量減少させることを特徴とする[1]または[2]に記載の調質圧延方法。
[4] 前記圧延荷重の補正量は、前記鋼板の延びやすさに関するパラメータまたは表面品質に関するパラメータに応じて決定される[1]から[3]のいずれかに記載の調質圧延方法。
[5] 鋼板の搬送方向に沿って配置された第1圧延スタンド及び第2圧延スタンドと、
前記第1圧延スタンド及び前記第2圧延スタンドによる前記鋼板の伸長率を設定範囲内に収めるように制御する制御装置と、
を有し、
前記制御装置は、
前記鋼板の伸長率の実測値と設定伸長率との偏差に基づき、前記鋼板の伸長率を設定範囲内にフィードバック制御するための伸長率制御信号を出力する伸長率制御部と、
前記伸長率制御部から出力された前記伸長率制御信号及び設定スタンド間張力に基づいて、張力上限値と張力下限値との範囲内に収まるように目標スタンド間張力を設定する目標張力設定部と、
前記第1圧延スタンドと前記第2圧延スタンドとの間のスタンド間張力が前記目標設定部において設定した前記目標スタンド間張力になるように、前記第1圧延スタンドの圧延速度を制御する速度制御部と、
前記目標スタンド間張力が前記張力上限値もしくは前記張力下限値になった場合、前記鋼板の伸長率が前記設定範囲内に収まるように、前記第1圧延スタンドの圧延荷重を調整する荷重制御部と、
を備えることを特徴とする調質圧延機。
本発明の調質圧延方法及び調質圧延機によれば、目標スタンド間張力が上限張力値もしくは下限張力値になった場合には、伸長率が設定範囲内に収まるように圧延荷重が調整される。これにより、スタンド間張力を上限張力値もしくは下限張力値の管理範囲内に収めてミルトラブルを抑制する際に、圧延荷重の調整により鋼板の伸長率が管理範囲から外れるのを抑制することができる。
本発明の調質圧延装置の好ましい実施形態を示す模式図である。 本発明の調質圧延方法の好ましい実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の調質圧延機の好ましい実施形態を示す模式図である。図1の調質圧延機100は、鋼板Kの搬送方向に沿って配置された第1圧延スタンド1STD及び第2圧延スタンド2STDと、第1圧延スタンド1STDの搬送方向の上流側に配置された第1ブライドルロール1BRと、第2圧延スタンド2STDの搬送方向の下流側に配置された第2ブライドルロール2BRと、を備える。第1ブライドルロール1BR及び第2ブライドルロール2BRは、図示しない回転駆動部に接続されており、それぞれ所定の回転速度になるように制御される。
第1圧延スタンド1STD及び第2圧延スタンド2STDは、それぞれ1対のワークロール及び1対のワークロールを支持するバックアップロールと、1対のワークロールによる鋼板への圧下を行うための圧下装置PD1、PD2を有している。1対のワークロールは、それぞれ図示しないミルモータ等の回転駆動源により回転駆動する。1対のワークロールの回転速度が制御されることにより、第1圧延スタンド1STD及び第2圧延スタンド2STDにおける圧延速度が制御される。
第1ブライドルロール1BRと第1圧延スタンド1STDとの間には、鋼板の張力の実績値を計測する第1テンションメータ1TMが配置されている。同様に、第1圧延スタンド1STDと第2圧延スタンド2STDとの間には第2テンションメータ2TMが配置され、第2圧延スタンド2STDと第2ブライドルロール2BRとの間には第3テンションメータ3TMが配置されている。各テンションメータ1TM〜3TMで計測された張力は制御装置50に入力される。
上述した調質圧延機100の動作は、コンピュータ等からなる制御装置50により制御される。特に、制御装置50は、鋼板の伸長率をスタンド間張力に基づいて制御する機能を有する。つまり、制御装置50は、第1圧延スタンド1STD及び第2圧延スタンド2STDの圧延荷重を一定にしつつ、例えば第2圧延スタンド2STDの圧延速度を一定にしながら第1圧延スタンド1STDの圧延速度を変更させることで、鋼板の伸長率の制御を行う。
図1に示すように、制御装置50は、伸長率計算部6、減算器7、伸長率制御部8、張力加算器9、目標張力設定部10、張力制御部12、速度制御部14、荷重制御部15等を備える。なお、このような制御装置50の構成は、例えば記憶装置に記憶されたプログラムを実行することによりコンピュータ上に構築される。
伸長率計算部6は、第1ブライドルロール1BRにおける第1ライン速度の実績値と第2ブライドルロール2BRにおける第2ライン速度の実績値との差分値に基づいて、鋼板の伸長率を実績値として算出する。減算器7は、伸長率計算部6から出力された伸長率の実績値と、鋼板の設定伸長率との差分を偏差として伸長率制御部8に出力する。なお、鋼板の設定伸長率は、例えば上位コンピュータ等において予め設定されたものである。
伸長率制御部8は、減算器7から出力された伸長率偏差に基づくフィードバック制御(PI制御)により、鋼板の伸長率が設定伸長率にするための伸長率制御信号を出力する。伸長率制御部8において、伸長率偏差に基づき目標スタンド間張力Tsdを設定するための伸長率制御信号を出力するものであれば、その制御手法を問わない。例えば、伸長率制御部8は、例えば鋼板の板厚に応じてPI制御時の比例ゲインを変化させてもよいし、設定伸長率の大きさに応じてPI制御時の比例ゲインを変化させてもよい。
張力加算器9は、設定スタンド間張力と伸長率制御出力との和を算出するものである。なお、設定スタンド間張力は例えば上位コンピュータにおいて予め設定される。さらに、張力加算器9は、鋼板の板厚に応じて定まる係数を設定スタンド間張力に乗算した補正値と、ライン速度に応じて定まる係数を設定スタンド間張力に乗算した補正値との和からなる厚速補正値を加算してもよい。この補正値は、所定の上下限値の範囲内に収まるように設定される。これにより、鋼板の伸長率制御の応答性を改善することができる。
目標張力設定部10は、張力加算器9からの出力に基づいて、目標とする目標スタンド間張力を設定する。ここで、目標張力設定部10は、張力上限値と張力下限値との範囲内に収まるように目標スタンド間張力を設定する。すなわち、目標張力設定部10は、張力加算器9からの出力に基づいて算出した目標スタンド間張力が、張力上限値と張力下限値との範囲内にあるか否かを判別する。判別の結果、目標スタンド間張力が張力上限値と張力下限値との範囲内に収まっている場合、目標張力設定部10は、算出された目標スタンド間張力を出力する。
一方、目標張力設定部10は、算出した目標スタンド間張力が張力上限値以上の場合、張力上限値を目標スタンド間張力として出力する。また、目標張力設定部10は、算出した目標スタンド間張力が張力下限値以下の場合、張力下限値を目標スタンド間張力として出力する。このように、目標スタンド間張力が、張力上限値及び張力下限値の範囲でリミッタを掛けることにより、スタンド間張力が所定範囲から外れることによる鋼板の破断や絞り込み等のミルトラブルの発生を抑制することができる。
張力減算器11は、第2テンションメータ2TMから出力されたスタンド間張力の実績値と、目標張力設定部10から出力された目標スタンド間張力との差分を張力偏差として張力制御部12に出力する。張力制御部12は、張力減算器11から出力された張力偏差に基づいて第1圧延スタンド1STDの圧延速度を速度指令として算出する。
速度加算器13は、第2圧延スタンド2STDに対する圧延速度指令(出側MRH)と設定伸長率εとから求められる速度指令(出側MRH×(1−ε))と、張力制御部12から出力された速度指令との和を算出する。
速度制御部14は、上述した速度加算器13からの出力に基づき、目標張力設定部10において設定した目標スタンド間張力になるように、第1圧延スタンド1STDの圧延速度を制御する。速度制御部14は、第1圧延スタンド1STDの駆動ロールに対する速度指令(1STD速度指令)として第1圧延スタンド1STDの駆動装置に出力する。第1圧延スタンド1STDの駆動装置は、速度加算器13から出力された速度指令に従って第1圧延スタンド1STDの圧延速度を制御する。
荷重制御部15は、第1圧延スタンド1STDによる鋼板への圧延荷重を制御するものであり、通常時においては、所定の圧下量になるように第1圧延スタンド1STDの圧下装置を一定に制御する。一方、目標スタンド間張力が張力上限値Tsdmaxもしくは張力下限値Tsdminになった場合、荷重制御部15は、鋼板の伸長率が設定範囲内に収まるように、第1圧延スタンド1STDの圧延荷重を調整する。例えば、荷重制御部15には、鋼種、板厚、板幅等の鋼板の延びやすさに関係するパラメータ及び鋼板の表面品質に関係するパラメータ応じた圧延荷重の補正量が定められている。そして、荷重制御部15は、圧延荷重の調整が必要になったときに圧延荷重を所定の補正量で補正し、補正後の圧延荷重で圧下するように第1圧延スタンド1STDの第1圧下装置PD1を制御する。なお、圧延荷重の補正量として、設定されている圧延荷重の−20〜+20%の範囲内であることが好ましい。
図2は、本発明の調質圧延方法の好ましい実施形態を示すフローチャートであり、図1及び図2を参照して調質圧延方法について説明する。まず、鋼板の伸長率の実測値が算出されるとともに、算出された鋼板の伸長率の実測値と設定伸長率との偏差が算出される。その後、伸長率偏差に基づいてPI制御によって設定範囲内にフィードバック制御するための伸長率制御信号が出力される(ステップST1、伸長率制御ステップ)。
次に、第1圧延スタンド1STDと第2圧延スタンド2STDとの間の目標スタンド間張力Tsdが、伸長率制御信号と設定スタンド間張力とに基づいて、張力上限値Tsdmaxと張力下限値Tsdminとの範囲内に収まるように設定される(ステップST2、目標張力設定ステップ)。そして、スタンド間張力が目標スタンド間張力Tsdになるように、第1圧延スタンド1STDの圧延速度が調整される(ステップST3、速度制御ステップ)。
ここで、目標スタンド間張力Tsdが張力下限値Tsdminになった場合(ステップST4のYES)、鋼板Kの伸長率が設定範囲内に収まるように、圧延荷重Lsdが補正量ΔL分だけ減少する(ステップST5)。すると、鋼板Kの伸長率が小さくなり、スタンド間張力を制限したことにより鋼板Kが伸び過ぎるのを抑制することができる。
一方、目標スタンド間張力Tsdが張力上限値Tsdmaxになった場合(ステップST6のYES)、鋼板Kの伸長率が設定範囲内に収まるように、圧延荷重Lsdを補正量ΔL分だけ増加させる(ステップST7)。すると、鋼板Kの伸長率が大きくなり、スタンド間張力を制限したことにより鋼板Kが伸長率不足を抑制することができる。なお、ステップST5及びステップST7における増加分+ΔLと減少分−ΔLとは、同一の値であってもよいし異なる値であってもよい。このように、伸長率の実測値に基づいて、スタンド間張力と、第1圧延スタンド1STDにおける圧延速度及び圧延荷重をフィードバック制御しながら、調質圧延が連続的に行われる(ステップST1〜ST7)。
上記実施の形態によれば、目標スタンド間張力Tsdが上下限張力値になったときに、圧延荷重の調整が行われる。具体的には、目標スタンド間張力Tsdが張力上限値Tsdmaxになった場合には第1圧延スタンド1STDの圧延荷重を設定圧延荷重から所定量増加させ、目標スタンド間張力Tsdが張力下限値Tsdminになった場合には第1圧延スタンド1STDの圧延荷重を設定圧延荷重から所定量減少させる。これにより、ミルトラブル防止のために目標スタンド間張力Tsdが上下限張力値の範囲内で設定される際に、鋼板Kが伸び過ぎてしまい伸長率がオーバーしてしまうのを確実に抑制することができる。
つまり、目標スタンド間張力Tsdが伸長率だけを考慮して設定された場合、鋼板Kの搬送速度が低速になる部分(期間)において、目標スタンド間張力Tsdが張力下限値Tsdminを下回る場合がある。すると、スタンド間張力が不足することに起因する鋼板Kの破断または絞り込み等のミルトラブルが発生する可能性が生じる。これを防止するために、目標スタンド間張力Tsdは張力下限値Tsdminを下回ることがないように設定される。よって、伸長率に応じて計算された目標スタンド間張力Tsdが張力下限値Tsdminを下回っても、目標スタンド間張力Tsdは張力下限値Tsdminに設定される。このとき、第1圧延スタンド1STDの圧延速度は、張力下限値Tsdminのリミッタが掛からない場合に比べて速くなるため、伸長率は大きくなって鋼板Kが伸び過ぎてしまう。そこで、目標スタンド間張力Tsdにリミッタを掛けてミルトラブルを抑制したときには、圧延荷重が小さくなるように調整して伸長率が過剰に大きくなるのを抑制するようにしている。なお、目標スタンド間張力Tsdが張力下限値Tsdminになった場合について説明したが、目標スタンド間張力Tsdが張力上限値Tsdmaxになった場合も同様、張力上限値Tsdmaxのリミッタに掛かることにより、伸長率が小さくなりすぎることを圧延荷重の増加により抑制することができる。
さらに、鋼板Kの板厚と搬送速度とに応じて設定スタンド間張力を補正し、補正した設定スタンド間張力を用いて目標スタンド間張力Tsdを設定したとき、例えば厚板の場合は伸長率の制御の応答性を改善させることができる。
また、圧延荷重の補正量+ΔL、−ΔLは、鋼板Kの延びやすさに関するパラメータまたは表面品質に関するパラメータに応じて決定されるとき、鋼板Kの材質や品質要求に合わせた補正量にすることができる。
6 伸長率計算部
7 減算器
8 伸長率制御部
9 張力加算器
10 目標張力設定部
11 張力減算器
12 張力制御部
13 速度加算器
14 速度制御部
15 荷重制御部
50 制御装置
100 調質圧延機
K 鋼板
1STD 第1圧延スタンド
2STD 第2圧延スタンド
Lsd 圧延荷重
PD1、PD2 圧下装置
Tsd 目標スタンド間張力
Tsdmax 張力上限値
Tsdmin 張力下限値
ΔL 補正量
ε 設定伸長率

Claims (4)

  1. 鋼板の搬送方向に沿って配置された第1圧延スタンド及び第2圧延スタンドを用いた調質圧延方法であって、
    前記鋼板の伸長率の実測値と設定伸長率との偏差に基づき、前記鋼板の伸長率を設定範囲内にフィードバック制御するための伸長率制御信号を出力する伸長率制御ステップと、
    前記伸長率制御ステップにおいて出力した前記伸長率制御信号と、設定スタンド間張力とに基づいて、張力上限値と張力下限値との範囲内に収まるように目標スタンド間張力を、設定する目標張力設定ステップと、
    前記第1圧延スタンドと前記第2圧延スタンドとの間のスタンド間張力が前記目標張力設定ステップにおいて設定した前記目標スタンド間張力になるように、前記第1圧延スタンドの圧延速度を制御する速度制御ステップと、
    を有し、
    前記目標スタンド間張力が前記張力上限値もしくは前記張力下限値になった場合、前記鋼板の伸長率が前記設定範囲内に収まるように、前記第1圧延スタンドの圧延荷重を調整する荷重調整ステップを実施するものであり、
    前記目標スタンド間張力が前記張力上限値になった場合、前記鋼板の伸長率が前記設定範囲内に収まるように、前記第1圧延スタンドの圧延荷重を増加させ、
    前記目標スタンド間張力が前記張力下限値になった場合、前記鋼板の伸長率が前記設定範囲内に収まるように、前記第1圧延スタンドの圧延荷重を減少させる
    ことを特徴とする調質圧延方法。
  2. 前記目標張力設定ステップにおいて、前記鋼板の板厚と搬送速度とに応じて前記設定スタンド間張力を補正し、補正した前記設定スタンド間張力を用いて前記目標スタンド間張力を設定することを特徴とする請求項1に記載の調質圧延方法。
  3. 前記圧延荷重の補正量は、前記鋼板の延びやすさに関するパラメータまたは表面品質に関するパラメータに応じて決定される請求項1又は2に記載の調質圧延方法。
  4. 鋼板の搬送方向に沿って配置された第1圧延スタンド及び第2圧延スタンドと、
    前記第1圧延スタンド及び前記第2圧延スタンドによる前記鋼板の伸長率を設定範囲内に収めるように制御する制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記鋼板の伸長率の実測値と設定伸長率との偏差に基づき、前記鋼板の伸長率を設定範囲内にフィードバック制御するための伸長率制御信号を出力する伸長率制御部と、
    前記伸長率制御部から出力された前記伸長率制御信号及び設定スタンド間張力に基づいて、前記第1圧延スタンドと前記第2圧延スタンドとの間の目標スタンド間張力を、張力上限値と張力下限値との範囲内に収まるように設定する目標張力設定部と、
    前記目標張力設定部において設定した前記目標スタンド間張力になるように、前記第1圧延スタンドの圧延速度を制御する速度制御部と、
    前記目標スタンド間張力が前記張力上限値もしくは前記張力下限値になった場合、前記鋼板の伸長率が前記設定範囲内に収まるように、前記第1圧延スタンドの圧延荷重を調整する荷重制御部と、
    を備え
    前記荷重制御部は、前記目標スタンド間張力が前記張力上限値になった場合、前記鋼板の伸長率が前記設定範囲内に収まるように、前記第1圧延スタンドの圧延荷重を増加させ、
    前記目標スタンド間張力が前記張力下限値になった場合、前記鋼板の伸長率が前記設定範囲内に収まるように、前記第1圧延スタンドの圧延荷重を減少させる
    ことを特徴とする調質圧延機。
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