JP3165992B2 - 抗菌性樹脂とその製造方法及び抗菌性繊維構造物 - Google Patents

抗菌性樹脂とその製造方法及び抗菌性繊維構造物

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JP3165992B2 JP05406695A JP5406695A JP3165992B2 JP 3165992 B2 JP3165992 B2 JP 3165992B2 JP 05406695 A JP05406695 A JP 05406695A JP 5406695 A JP5406695 A JP 5406695A JP 3165992 B2 JP3165992 B2 JP 3165992B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌性樹脂とその製造
方法及び抗菌性繊維構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、抗菌性物質として、塩化ベンザル
コニウムや塩化ベンゼントニウム等の4級アンモニウム
塩やクロロヘキシジンの塩類が用いられている。しか
し、これらは抗菌性を保持しにくく、特に繊維材料に適
用すると、洗濯によって容易に脱落し、抗菌性が失われ
るという欠点があった。しかも、上記塩化ベンザルコニ
ウムの4級アンモニウム塩は、繊維加工装置を腐食させ
るという問題があった。
【0003】このような欠点を解消する対策として、特
公昭56−34023号公報には、前記塩類に比べて抗
菌力がより一層強いクロロヘキシジンの水溶液を用い
て、それに高分子シート材料を浸漬することにより、ク
ロロヘキシジンを結合した抗菌性高分子シート材料が提
案されている。しかしながら、この抗菌性高分子シート
材料はクロロヘキシジンが単に高分子の表面に付着して
いるのに過ぎないため、十分な持続性のある抗菌性を織
布、不織布、フィラメント等の繊維材料に付与しにくい
欠点があった。
【0004】また、特公昭64−79102号公報及び
特公平1−11302号公報には、抗菌性物質として4
級アンモニウムリン酸塩が提案されている。しかし、こ
の4級アンモニウムリン酸塩は、上記塩化ベンザルコニ
ウムに代表される4級アンモニウム塩のように、繊維加
工装置を腐食させる問題はないものの、被処理物への固
着性に乏しく持続性のある抗菌性を付与することが困難
であった。
【0005】本発明者等は特開平5−331235号公
報にて1価又は2価のリン酸エステル基を有するビニル
系重合体又は共重合体において該リン酸エステル基が4
級アンモニウム塩化された抗菌性樹脂を提案したが、持
続性の面において家庭洗濯時の耐久性はあるが、工業洗
濯のような過酷な条件下での耐久性に乏しかった。洗濯
耐久性を向上させるための対策として、メラミン樹脂や
グリオキザール樹脂をバインダー又は架橋剤として併用
することを見い出したが、残留ホルマリンの毒性の問題
があり安全性の面で好ましくない。
【0006】
【課題が解決しようとする課題】本発明の目的は、洗濯
耐久性に優れた抗菌性を有し、安全かつ容易に繊維材料
に抗菌性を付与することができる抗菌性樹脂、その製造
方法及び抗菌性繊維構造物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による抗菌性樹脂は、1価および/または2価のリン
酸エステル基を有する重合性ビニルモノマー、第3アミ
ン、水酸基を有する重合性ビニルモノマー、第3成分の
重合性ビニルモノマー、および1価のグリシジル化合物
を反応せしめてなる、1価および/または2価のリン酸
エステル基ならびに水酸基を有し、リン酸エステル基が
4級アンモニウム塩化されたビニル共重合体からなるこ
とを特徴とするものである。また、本発明による抗菌性
樹脂の製造方法は、1価および/または2価のリン酸エ
ステル基を有する重合性ビニルモノマーに第3アミンを
反応させ、該リン酸エステル基をアミン塩としてから水
酸基を有する重合性ビニルモノマー及び第3成分の重合
性ビニルモノマーとを共重合させたのち1価のグリシジ
ル化合物を反応せしめ4級アンモニウム塩化することを
特徴とするものである。
【0008】また、本発明による抗菌性繊維構造物は、
1価および/または2価のリン酸エステル基ならびに水
酸基を有し、リン酸エステル基が4級アンモニウム塩化
されたビニル共重合体からなる前記抗菌性樹脂を0.2
〜10%owf の範囲で付与されてなることを特徴とする
ものである。本発明において用いられる抗菌性樹脂側鎖
の水酸基と架橋可能な架橋剤としては、ブロックイソシ
アネート類、水溶性エポキシ樹脂、多価カルボン酸類、
ジメチルジヒドロキシエチレン尿素、メラミン系樹脂等
が用いられるが、ノンホルマリンタイプの架橋剤ゆえ、
ジメチルジヒドロキシエチレン尿素、ブロックイソシア
ネート類、水溶性エポキシ樹脂、多価カルボン酸からな
る群より選ばれた1種以上が好ましく、特にジメチルジ
ヒドロキシエチレン尿素が良い。抗菌性樹脂は繊維材料
に対し、0.2〜10%owf の範囲で用いられる。0.
2%owf に満たないと、十分な抗菌性を発揮することが
できない。一方、10%owf を越えると繊維材料の風合
いが硬くなり、またコスト高となる。
【0009】本発明における抗菌性樹脂は下記化1式又
は化2式で示される4級アンモニウム塩化された1価お
よび/または2価のリン酸エステル基及び水酸基を有す
るビニル系共重合体からなっている。
【0010】
【化1】
【0011】
【化2】 上記化1式と化2式で示される抗菌性樹脂は、側鎖に水
酸基を導入しているため、架橋剤を用いてポリマー分子
間あるいはポリマーと繊維素系繊維間を架橋させること
ができるので、洗濯耐久性に優れた抗菌性繊維構造物を
得ることができる。
【0012】本発明に用いる抗菌性樹脂の製造方法は、
本発明者等が特開平5−331235号公報にて開示し
た方法、すなわち1価および/または2価のリン酸エス
テル基を有するビニル系共重合体を生成せしめてから第
3アミンを反応させ、次いで4級化するという方法で
は、低分子量のリン酸エステル基含有重合性ビニルモノ
マーと水酸基を含有する重合性ビニルモノマーを併用し
た場合、重合性が悪いという問題や重合中にゲル化する
場合があるなどの問題があった。
【0013】しかし、1価および/または2価のリン酸
エステル基を有する重合性ビニルモノマーに第3アミン
をまず反応させて該リン酸エステル基をアミン塩として
から水酸基を有する重合性ビニルモノマー及び第3成分
の重合性ビニルモノマーを共存させた場合は共重合が容
易にできることを見い出した。こうして得られた共重合
体に1価のグリシジル化合物を反応せしめ4級アンモニ
ウム塩化することが、本発明の抗菌性樹脂の製造方法の
特徴である。
【0014】上記抗菌性樹脂の製造に用いられる1価お
よび/または2価のリン酸エステル基を有する重合性ビ
ニルモノマーの例として下記化3〜化16式で示される
ものが挙げられる。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】
【0026】
【化14】
【0027】
【化15】
【0028】
【化16】 (上記化3〜化16中Rは水素又はメチル基を示す) 上記抗菌性樹脂の製造に用いられる水酸基を有する重合
性ビニルモノマーの例としては下記化17〜化20式で
示されるものが挙げられる。
【0029】
【化17】
【0030】
【化18】
【0031】
【化19】
【0032】
【化20】 (上記化17〜化20式中Rは水素原子またはメチル基
を示す) さらに上記抗菌性樹脂の製造に用いられる第3成分の重
合性ビニルモノマーの例としては、アクリル酸メチル又
はメタアクリル酸メチル(以下(メタ)アクリル酸メチ
ルのように示す)、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸メトキシポリエチレングリコール(エチレング
リコール繰り返し単位2〜30)、(メタ)アクリル酸
メトキシポリプロピレングリコール(プロピレングリコ
ール繰り返し単位2〜30)、(メタ)アクリル酸アミ
ド、酢酸ビニル、スチレン、N−ビニルピロリドン等が
挙げられる。
【0033】化3〜化16式に示された1価および/ま
たは2価のリン酸エステル基を有する重合性ビニルモノ
マーは、リン酸イオンに対して0.5〜1.1モル当量
の第3アミンを反応させアミン塩として共重合される。
ここで用いられる第3アミンとしては、N,N−ジメチ
ルオクチルアミン、N,N−ジメチルデシルアミン、
N,N−ジメチルラウリルアミン、N,N−ジメチルミ
リスチルアミン、N,N−ジメチルパルミチルアミン、
N,N−ジメチルステアリルアミン、N,N−ジメチル
ベンジルアミン等が挙げられる。
【0034】かくして、上記化3〜化16の重合性ビニ
ルモノマーのアミン塩及び上記化17〜化20式の水酸
基を有する重合性ビニルモノマー及び第3成分の重合性
ビニルモノマーを用いて共重合することにより、本発明
の出発原料であるビニル系共重合体が得られるが、その
重合法としては溶液重合法が望ましい。この際、溶媒と
しては水、アルコール又は水とアルコールの混合溶液を
使用するのが良い。ここで使用されるアルコールとして
はメタノール、エタノール、イソプロパノール等があ
る。
【0035】また、溶液重合に使用する重合触媒として
は過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、
アゾビスバレロニトリル、アゾビスブチロニトリル等の
アゾ化合物、過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド、
t−ブチルヒドロパーオキサイド等の酸化型重合触媒が
ある。これら酸化型重合触媒と還元剤とを併用するレド
ックス重合触媒を使用することもできる。
【0036】還元剤としては、亜硫酸ナトリウム、アス
コルビン酸、P−トルエンスルフィン酸、ロンガリット
等が挙げられる。このような溶液重合法により得られた
ビニル系共重合体に1価のグリシジル化合物を反応せし
め、4級アンモニウム塩化することにより、本発明に用
いる抗菌性樹脂を得ることができる。
【0037】1価のグリシジル化合物としては、メチル
グリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−
エチルヘキシルグリシジルエーテル、ステアリルグリシ
ジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、 sec−ブ
チルフェノールグリシジルエーテル等が挙げられる。上
記の4級アンモニウム塩を生成させる4級化反応におい
て、水又は水とアルコールの混合溶媒中で共重合体を得
た場合は、その状態でリン酸アミン塩に対して等モル又
はやや過剰のグリシジル化合物を加え、60〜100℃
の温度下で5〜15hrかけて反応を行うのがよい。また
アルコール溶媒中で共重合体を得た場合は、溶媒を水置
換してからか又は水を加えてから、リン酸アミン塩に対
して等モル又はやや過剰のグリシジル化合物を加えて6
0℃〜100℃の温度下、5〜15hrかけて反応するの
がよい。
【0038】本発明の繊維構造物は、上述のごとくして
得られた抗菌性樹脂を繊維材料に付与含有させることに
より得られる。繊維材料としては、ポリエステル、アク
リル、ナイロン等の合成繊維や綿、羊毛、絹、麻等の天
然繊維並びに、レーヨン等の再生繊維からなる繊維材料
を使用することができる。また、これらの合成繊維と再
生繊維や天然繊維との組合せ(混紡、交織、混繊した
糸、織物、編物、不織布等) からなる繊維材料を使用す
ることもできる。
【0039】上記繊維材料に抗菌樹脂を付与する方法と
しては、抗菌樹脂と前述の架橋剤とを併用した水系混合
液を繊維材料に付与した後、70〜200℃の温度で1
5秒以上10分以下の加熱処理を施すことが好ましい
が、これに限定するものではなく、設備に適した処理条
件を設定しても構わない。付与方法としては、浸漬、ス
プレー、泡、グラビア処理等を適宜選択することが可能
である。加熱処理法は、テンター等の乾熱、スチーマ等
の湿熱、あるいは、HTスチーマ等の乾熱と湿熱を併用
してもよく、さらには、スチームとマイクロ波を併用し
て加熱してもよい。
【0040】十分な架橋反応を達成する一方、繊維材料
の黄変や染料の昇華を防ぐ観点からこの加熱処理温度と
しては、70〜200℃、さらには100〜190℃が
好ましい。なお、該加熱処理の前に50〜150℃の乾
燥工程を組入れてもよい。さらには、他の機能を付与す
る加工剤、例えば、柔軟、撥水、吸水、制電、消臭、難
燃、防汚剤等々との併用も、加工浴の相溶性、安定性に
問題なければ可能である。
【0041】他の方法としては、抗菌樹脂と前述の架橋
剤とを併用した水系混合液中に繊維材料を浸漬した状態
で加熱処理する浴中処理も適用可能である。浴中処理温
度は、50〜130℃が好ましく、処理時間は10〜3
0分が好ましい。染色と同時処理も可能であり、その場
合は通常の染色処理条件を適用すればよい。また、染色
後に適用する場合は、50〜90℃で10〜30分の処
理で十分である。この場合も、他の機能を付与する加工
剤との併用も加工浴の相溶性、安定性に問題なければ可
能である。
【0042】上記手法等で、抗菌樹脂と架橋剤を合わせ
て繊維材料に対して0.2〜10%owf 付与すること
が、抗菌性能および洗濯耐久性能を得るために必要であ
る。これ以下の場合は、十分な抗菌性能の発現が困難と
なる。一方、これ以上の場合は、風合いの硬化が激しく
なるため、展開可能な用途が限定されるため好ましくな
い。
【0043】このようにして得られた抗菌性樹脂、すな
わち4級アンモニウム塩化した1価又は2価のリン酸エ
ステル基及び水酸基を有するビニル系共重合体からなる
抗菌性樹脂を単独で繊維材料に0.2〜10.0%owf
の範囲で付与した場合、家庭洗濯条件下では良好な洗濯
耐久性を示すが、過酷な工業洗濯条件下では抗菌性能の
洗濯耐久性を得るのは容易ではない。しかし、上記ビニ
ル系共重合体側鎖の水酸基と架橋しうる架橋剤、すなわ
ちジメチルジヒドロキシエチレン尿素、ブロックイソシ
アネート類、又は水溶性エポキシ樹脂、多価カルボン
酸、メラミン系樹脂のいずれかを併用すれば、工業洗濯
耐久性を向上させることができ好ましい。
【0044】これら架橋剤のうち、ジメチルジヒドロキ
シエチレン尿素、ブロックイソシアネート類、水溶性エ
ポキシ樹脂、多価カルボン酸はホルマリンを発生しな
い、ノンホルマリンタイプであるのでこれらからなる群
より選ばれた1種以上を用いると衣料用途に好適であ
る。
【0045】
【実施例】
実施例1 1000mlの四つ口フラスコにイソプロピルアルコール
360g、化式21で示されるリン酸エステルモノマー
36g、N,N−ジメチルラウリルアミン38.9gを
加え、常温にて30分混合しリン酸エステル基をアミン
塩とする。続いて2−ヒドロキシエチルアクリレート2
4g、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート
(エチレングリコール繰り返し単位23)60gを仕込
み、窒素気流下攪拌しながら温水浴上で75〜80℃に
加熱した。
【0046】
【化21】 次いで、0.1gずつのアゾビスイソブチロニトリルを
重合開始剤として1時間間隔で順次5回にわたって添加
し重合を行なった。開始剤の添加を完了した後4時間加
熱攪拌を続行し重合を完結した。その後、溶媒のイソプ
ロピルアルコールを減圧下留去させつつ200gの水を
添加していくことによって溶媒を水に置換した。
【0047】得られた重合体水溶液にn−ブチルグリシ
ジルエーテル29.4gを加え、80〜90℃で9時間
加熱攪拌を続け4級化反応を行なった。次いで冷却、イ
オン交換水約200gを加えて希釈し固形分33%の抗
菌性樹脂水溶液を得た。なお、上記n−ブチルグリシジ
ルエーテル添加前と添加して4級化を終えた時点でサン
プリングを行ない、キンヒドロンによる呈色反応を行な
ったところ、添加前は赤橙色に呈色し、n−ブチルグリ
シジルエーテルを添加して4級化反応を終えた時点では
黄橙色に呈色した。このことによりアミン塩が4級アン
モニウム塩化していることが確認された。 実施例2 1000mlの四つ口フラスコにイソプロピルアルコール
360g、化式21で示されるリン酸エステルモノマー
36.0g、N,N−ジメチルラウリルアミン38.9
gを加え、常温にて30分混合しリン酸エステル基をア
ミン塩とする。続いて2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト24g、メトキシポリエチレングリコールメタクリレ
ート(エチレングリコール繰り返し単位23)30g、
及びアクリルアミド30gを仕込み、窒素気流下攪拌し
ながら温水浴上で75〜80℃に加熱し、実施例1に記
載した方法と同様にアゾビスイソブチロニトリルを重合
開始剤として重合を行なった。
【0048】その後、溶媒を水に置換してからn−ブチ
ルグリシジルエーテル29.4gを加え、80〜90℃
で9時間加熱攪拌を続け4級化反応を行なってからイオ
ン交換水約200g加えて希釈し、固形分33%抗菌性
樹脂水溶液を得た。 実施例3 1000mlの四つ口フラスコにイソプロピルアルコール
360g、化式22で示されるリン酸エステルモノマー
35.7g、N,N−ジメチルラウリルアミン11.8
gを加え常温にて30分混合し、リン酸エステル基をア
ミン塩とする。続いて2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト7.1g、メトキシポリエチレングリコールメタクリ
レート(エチレングリコール繰り返し単位23)21.
5g、及びアクリルアミド35.7gを仕込み窒素気流
下攪拌しながら温水浴上で75〜80℃に加熱し実施例
1に記載した方法と同様にアゾビスイソブチロニトリル
を重合開始剤として重合を行なった。
【0049】その後、溶媒を水に置換してからn−ブチ
ルグリシジルエーテル9.0gを加え、80〜90℃で
9時間加熱攪拌を続け、4級化反応を行なってからイオ
ン交換水約200gを加えて、固形分33%の抗菌性樹
脂水溶液を得た。
【0050】
【化22】 なお、実施例1と同様にキンヒドロンによる呈色反応を
行なって4級アンモニウム塩化していることを確認し
た。 比較例1 1000mlの四つ口フラスコにイソプロピルアルコール
180g、イオン交換水100g、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル52g、メトキシポリプロピレングリコ
ールメタクリレート(プロピレングリコール繰り返し単
位2〜5)68gを仕込み、窒素気流下攪拌しながら温
水浴上で75〜80℃に加熱した。次いで0.5gの
2,2−アゾビス(2−アミノジプロパン)二塩酸塩を
15gのイオン交換水に溶解させた開始剤を5等分し、
1時間間隔で順次5回にわたって添加し重合を行なっ
た。
【0051】開始剤の添加を完了した後4時間加熱攪拌
を続けながら自然冷却して重合を完結した。得られた重
合体溶液をブチルアシッドホスフェート40.1g中で
中和し、n−ブチルグリシジルエーテル56.2gを加
えて85〜90℃で5時間加熱攪拌を続けて4級化を行
なった。その後冷却してイオン交換水20gを加えて希
釈し、抗菌性樹脂溶液を得た。 比較例2 1000mlの四つ口フラスコにイソプロピルアルコール
200g、イオン交換水60g、化式22で示されるリ
ン酸エステルモノマー60g、メトキシポリエチレング
リコールメタクリレート(エチレングリコール繰り返し
単位23)100gを仕込み、窒素気流下攪拌しながら
温水浴上で75〜80℃に加熱した。次いで0.5gの
2,2−アゾビス(2−アミノジプロパン)二塩酸塩を
15gのイオン交換水に溶解させた開始剤を5等分し、
1時間間隔で順次5回にわたって添加し重合を行なっ
た。開始剤の添加を完了した後、4時間加熱攪拌を続行
し自然冷却して重合を完結した。
【0052】得られた重合体溶液を再び80℃になるま
で加熱攪拌し、その途中でN,N−ジメチルラウリルア
ミン19.8gを加え、80℃になった時点でn−ブチ
ルグリシジルエーテル11gを加えて9時間加熱攪拌を
続け4級化を行った。次いで、冷却してイオン交換水1
2.5gを加えて希釈し、抗菌性樹脂溶液を得た。 比較例3 n−ブタノール3モルと無水リン酸1モルとから調製し
たモノアルキル置換体/ジアルキル置換体の混合比が1
/1のアルキルリン酸エステル143部と水500部を
反応釜に仕込み、ラウリルジメチルアミン260部を加
えて中和した。この中和物にエチレンオキシド100部
を仕込み100℃で3時間反応させ、得られた抗菌剤に
イオン交換水を加え、純分6.5%の抗菌剤水溶液を得
た。 実施例4 実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた抗菌性樹脂溶
液を、それぞれ架橋剤ジメチルジヒドロキシエチレン尿
素(住友化学(株)製 NF−500K)10g/L、
架橋触媒X−60住友化学(株)製3g/Lを含有する
液に混合し、抗菌性樹脂を固形分換算で0.6%owf 含
有する浴比1:20の処理浴を調製した。この処理浴に
ポリエステル/コットン=80.5/19.5編物を浸
漬処理した後、マングルにてピックアップ70%絞りと
し、100℃×10分予備乾燥後170℃×1分熱処理
した。
【0053】このようにして抗菌処理した各試料につい
て下記方法により抗菌性及び洗濯耐久性を評価した。 抗菌性の評価方法 菌数測定法を採用し、試験菌として黄色ブドウ球菌(st
apylococcus aureus209p) を用いて滅菌試料布上に上記
試験菌のブイヨン懸濁液を注加し、密閉容器中で37
℃、18時間培養後の生菌数を測定した。測定結果を、
次の基準に従って合格レベルを判定した。
【0054】log(B/A)>2の条件下、log(B/C)
を菌数増減値差とし、1.6以上を合格レベルとした。
ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収した菌数、B
は無加工品の18時間培養後分散回収した菌数、Cは加
工品の18時間培養後分散回収した菌数を表わす。 洗濯方法 ランドリーテスター(ショーワ重機(株)製) を用い、
弱アルカリ洗剤「ニュービーズ」(花王(株)製)0.
2%、温度80℃±2℃、浴比1:20で30分間本洗
する。その後排液、オーバーフローさせながらすすぎを
10分行ない、これを工業洗濯1回とする。上記の方法
にて評価した結果を表1に示す。
【0055】
【表1】 比較例4 実施例4において用いたノルホルマリン架橋剤NF−5
00K(住友化学(株)製)を併用しなかった場合の結
果を表2に示す。
【0056】
【表2】 表1及び表2より明らかなように、本発明の抗菌性樹脂
とジメチルジヒドロキシエチレン尿素架橋剤を併用する
ことにより得られた抗菌性繊維構造物は、工業洗濯50
回後でも良好な抗菌性が得られる。 実施例5,比較例5 実施例1で得られた抗菌性樹脂及びジメチルヒドロキシ
エチレン尿素架橋剤を併用する系において、表3に示す
処方にて処理液を調製した。
【0057】
【表3】 表3に示した処理浴にポリエステル/コットン=80.
5/19.5編物をそれぞれ浸漬処理した後、マングル
にてピックアップ70%とし100%×10分予備乾燥
後170℃×1分熱処理した。このようにして抗菌処理
した各試料について抗菌性及び洗濯耐久性を評価した結
果を表4に示す。
【0058】
【表4】 表4から明らかに本発明の抗菌性繊維構造物は工業洗濯
50回後でも優れた抗菌性が得られる。 実施例6 実施例2で得られた抗菌性樹脂にブロックイソシアネー
ト架橋剤又は水溶性エポキシ架橋剤を併用したときの加
工処理液を、表5に示す処方にて調製した。
【0059】
【表5】 上記処方にて調製した処理浴に実施例5と同様の方法に
て抗菌処理を行なった各試料について、評価した結果を
表6に示す。
【0060】
【表6】 表6の結果より、架橋剤としてブロックイソシアネート
や水溶性エポキシを用いた場合でも良好な洗濯耐久性が
得られる。 実施例7 ナイロン編物(目付100g/m2 )をサンデットG−
29(三洋化成(株)製)2g/Lとソーダ灰0.5g
/Lを含む処理溶液中で70℃×20分の条件で精錬し
た後、乾燥した。その後、酸性染料(C. I. NO. Acid B
lue138) を2%owf 、と酢酸0.5g/Lを含む水溶液
で100℃×60分の条件で染色し、水洗の後、乾燥し
た。
【0061】次いで、実施例5−1で示す処理液に浸漬
後、マングルでピックアップ率70%になるよう絞り、
120℃×2分の条件で乾燥した。その後、ピンテンタ
ーで180℃×30秒の条件で乾熱処理し、洗濯0回と
10回後の抗菌性を評価し、その結果を表7に示す。洗
濯条件はJIS L 103法に従った。抗菌性は実施
例4に同じ。 実施例8 実施例7と同様に染色まで施したナイロン編物に対し、
実施例1の抗菌剤を2%owf 添加し、浴比1:30、6
0℃で30分間染色機で浴中処理した。その後、脱水
し、130℃で3分乾燥し、次いで170℃で1分間乾
熱処理し、洗濯0回と10回後の抗菌性評価し、その結
果を表7に示す。
【0062】洗濯条件はJIS L 103法に従っ
た。抗菌性は実施例4と同じ。 実施例9 ポリエステル繊維織物(目付120g/m2 )を実施例
7と同様に精錬、乾燥した後、分散染料(C. I. NO. Di
sp Blue 56) 2%owf と酢酸と酢酸ソーダでpH5に調整
し、130℃×60分の条件で染色し、水洗の後、乾燥
した。次いで、ポリエステル繊維織物に対し、実施例1
の抗菌剤を2%owf 添加し、浴比1:30、60℃で3
0分染色機で浴中処理した。
【0063】その後、脱水し、130℃で3分乾燥し、
次いで170℃で1分間乾熱処理し、洗濯0回と10回
後の抗菌性を評価し、その結果を表7に示す。洗濯条件
はJIS L 103法に従った。抗菌性は実施例4に
同じ。
【0064】
【表7】 表7から明らかなように、洗濯10回後も優れた抗菌性
能を有していた。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗濯耐久性に優れた抗菌性樹脂及び抗菌性繊維構造物を
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06M 15/267 D06M 15/267 (72)発明者 浦部 信治 兵庫県伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化 学産業株式会社伊丹工場内 (72)発明者 瀬川 常博 大阪府大阪市西区北堀江1丁目1番18号 帝国化学産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−331235(JP,A) 特開 平4−80205(JP,A) 特開 昭55−73706(JP,A) 特開 昭54−86584(JP,A) 特公 昭46−7703(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 30/02 C08F 8/00 - 8/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1価および/または2価のリン酸エステ
    ル基を有する重合性ビニルモノマー、第3アミン、水酸
    基を有する重合性ビニルモノマー、第3成分の重合性ビ
    ニルモノマー、および1価のグリシジル化合物を反応せ
    しめてなる、1価および/または2価のリン酸エステル
    基ならびに水酸基を有し、リン酸エステル基が4級アン
    モニウム塩化されたビニル共重合体からなることを特徴
    とする抗菌性樹脂。
  2. 【請求項2】 1価および/または2価のリン酸エステ
    ル基を有する重合性ビニルモノマーに第3アミンを反応
    させ、該リン酸エステル基をアミン塩としてから水酸基
    を有する重合性ビニルモノマー及び第3成分の重合性ビ
    ニルモノマーとを共重合させたのち1価のグリシジル化
    合物を反応せしめ4級アンモニウム塩化することを特徴
    とする抗菌性樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の抗菌性樹脂を0.2〜
    10%owfの範囲で付与されてなることを特徴とする抗
    菌性繊維構造物。
  4. 【請求項4】 抗菌性樹脂が、水酸基と架橋可能な架橋
    剤により架橋されていることを特徴とする請求項3記載
    の抗菌性繊維構造物。
  5. 【請求項5】 架橋剤がジメチルジヒドロキシエチレン
    尿素、ブロックイソシアネート類、水溶性エポキシ樹
    脂、多価カルボン酸からなる群より選ばれた1種以上で
    あることを特徴とする請求項4記載の抗菌性繊維構造
    物。
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