JP3165929B2 - 光学的熱転写書込み装置 - Google Patents

光学的熱転写書込み装置

Info

Publication number
JP3165929B2
JP3165929B2 JP8225192A JP8225192A JP3165929B2 JP 3165929 B2 JP3165929 B2 JP 3165929B2 JP 8225192 A JP8225192 A JP 8225192A JP 8225192 A JP8225192 A JP 8225192A JP 3165929 B2 JP3165929 B2 JP 3165929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal transfer
medium
optical
donor
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP8225192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05278198A (ja
Inventor
壮太 川上
厚志 仲島
晋治 松本
勝己 前島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13769224&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3165929(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP8225192A priority Critical patent/JP3165929B2/ja
Publication of JPH05278198A publication Critical patent/JPH05278198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3165929B2 publication Critical patent/JP3165929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的熱転写書き込み装
置に関し、特にデジタル画像情報をドライ処理で得るの
に適した光学的熱転写書込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写記録方法として、サーマル
ヘッドによる加圧・加熱方式が知られている。この方式
は、騒音が少なく、簡単な機構の装置で実施でき、メン
テナンスフリー、ドライ処理など優れた特長を有するの
で、サーマルヘッドの高密度化(近年では400〜600dpi
の解像度)と相俟って実用化されてきた。
【0003】しかしながら、サーマルヘッドの高密度化
もこれ以上は困難であり、又、画像形成についてはヘッ
ド走査単位となるため、時間が掛かるという欠点があっ
た。
【0004】一方、高解像度の画像を記録できる方式と
して、レーザービームを熱転写供与媒体に照射し、供与
媒体中で前記レーザービームを熱に変換し、その熱によ
り熱転写記録を行う方式が知られている。この方式では
エネルギー供給に使用されるレーザー光を数μ程度にま
で集光できるので、サーマルヘッドで熱を供給する方法
に比べて飛躍的な解像度の向上が可能になる。
【0005】このレーザー熱転写記録方式においては、
熱転写供与媒体と熱転写受容媒体(以下、「供与媒
体」、「受容媒体」と略すこともある)との密着性が画
像の解像力に大きな影響を与えるので、特に高解像度の
画像を得るには、如何にして密着性を高めるかが問題に
なっている。
【0006】レーザー熱転写記録方式において平面走査
を行う場合には、透明な押圧部材を供与媒体と受容媒体
との積層体の上に被せることにより、両者間の密着性を
向上することもできる。
【0007】しかしながら、高速記録及び光学系のスペ
ースを小さくするために円筒状ドラムの表面に供与媒体
と受容媒体とを重ねて巻き、供与媒体にレーザー光を走
査して画像記録を行う場合には、円筒状ドラム上におけ
るレーザー光の照射領域だけを押圧すると、円筒状ドラ
ムを高速回転させた際に供与媒体と受容媒体とを均一に
密着させられず、部分的な密着しか得られない。これを
防ぐために円筒状ドラムに捲回した供与媒体と受容媒体
とにカバーシートを装着し、カバーシートの張力によっ
て供与媒体と受容媒体との密着状態を達成せんとする方
法がある。この方法は、大面積を押圧するという点では
有力であるが、供与媒体と状態をとの完全な密着を達成
することは困難であり、高品質の転写画像を得ることは
できない。
【0008】そこで、銀塩写真感材を使用したスキャナ
ー等では、貫通孔を有する円筒状ドラムの内部を排気す
ることにより円筒状ドラムの外周面に装着する部材と円
筒状ドラム外周面との密着性を高めているので、この技
術を応用して多数の貫通孔を有する円筒状ドラムに受容
媒体と供与媒体とを捲回し、円筒状ドラム内を減圧にし
て受容媒体と供与媒体との密着性を向上させることが検
討された。
【0009】例えば米国特許5,053,791号には、減圧ド
ラムの減圧系統を二つに分け、供与媒体と受容媒体を別
々に減圧することにより、しっかり密着させる技術が開
示されている。しかしながら、この方法は減圧ドラムの
中空構造を2分割するため構造的に複雑となり、又、減
圧孔が一様に減圧を行うため媒体が巻き付けられていな
い部分から空気洩れがあり、有効な減圧ができない。
【0010】又、実開昭63-87031号にも類似技術が開示
されているが、上記と同様の理由から有効な減圧が難か
しい。
【0011】
【発明の目的】従って本発明の目的は、熱転写供与媒体
と熱転写受容媒体が均一に密着され、むらの無い良好な
転写画像が得られる光学的熱転写書込み装置を提供する
ことにある。
【0012】
【発明の構成】本発明の上記目的は、下記構成によって
達成される。
【0013】(1)熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体の
補給手段、熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体の保持部
分、熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体の保持手段、熱
転写供与媒体及び熱転写受容媒体を密着させるための密
着手段ならびに熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体に対
して画像情報に応じた情報を光学的に書き込む書込み手
段を有する光学的熱転写書込み装置において、前記熱転
写供与媒体及び熱転写受容媒体の少なくとも一方がクッ
ション層を有し、かつ前記密着手段が減圧吸引、静電
力、粘着力及び圧力ロールによる密着から選ばれる少な
くとも1手段による圧着であることを特徴とする光学的
熱転写書込み装置。
【0014】
【0015】
【0016】()熱転写供与媒体用の補給部分が少なく
ともイエロー、マゼンタ及びシアン熱転写供与媒体用の
3箇所又はこれにブラック熱転写供与媒体用を加えた4
箇所設けられることを特徴とする(1)記載の光学的熱転
写書込み装置。
【0017】()熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体の
保持部分が円筒ドラム又は平板状であることを特徴とす
る(1)記載の光学的熱転写書込み装置。
【0018】
【0019】
【0020】()圧力ロールの押付け圧が1kg/cm以上
であることを特徴とする()記載の光学的熱転写書込み
装置。
【0021】()圧力ロールがゴム硬度で40度以上の弾
性体であることを特徴とする()記載の光学的熱転写書
込み装置。
【0022】()圧力ロールが密着時に40〜150℃に
熱されていることを特徴とする()記載の光学的熱転写
書込み装置。
【0023】()熱転写供与媒体と熱転写受容媒体を密
着させるための密着手段が減圧吸引及び圧力ロールの併
用による手段であって、熱転写供与媒体を熱転写受容媒
体上に補給・保持・密着するに際して、熱転写供与媒体
が新たに保持部に直接接触する部分において圧力ロール
が保持部に押し当てられていることを特徴とする(1)記
載の光学的熱転写書込み装置。
【0024】()熱転写供与媒体と熱転写受容媒体を密
着させるための密着手段が減圧吸引及び圧力ロールの併
用による手段であって、熱転写供与媒体を熱転写受容媒
体上に補給・保持・密着するに際して、熱転写供与媒体
が新たに保持部に直接接触する部分において保持部の減
圧孔が開くことを特徴とする(1)記載の光学的熱転写書
込み装置。
【0025】以下、本発明をより詳細に説明する。
【0026】まず、本発明の装置で使用される熱転写供
与媒体及び熱転写受容媒体(以下、単に「供与媒体」及
び「受容媒体」ともいう)について説明する。
【0027】熱転写供与媒体は、支持体上に熱溶融性イ
ンク層を少なくとも積層してなる構造を有すると共に、
像様に照射される光を熱に変換する機能を有し、場合に
よっては支持体の熱溶融性インク層を設けた反対側の表
面にバッキング層を設けてもよく、支持体と熱溶融性イ
ンク層との間に剥離層を設けてもよい。又、支持体と熱
溶融性インク層との間にクッション層を設けてもよく、
この場合、剥離層をクッション層と熱溶融性インク層と
の間に設けることができる。(図1(a)参照)像様に照
射される光を熱に変換する機能は、例えば光熱変換物質
を熱溶融性インク層に含有させることにより、又は熱溶
融性インク層に隣接して光熱変換物質を含有する光熱変
換層を設けることにより実現できる。
【0028】支持体としては、寸法安定性が良く、画像
形成の際の熱に耐えるものならば何でもよく、具体的に
は特開昭63-193886号2頁左下欄12〜18行に記載のフィ
ルム又はシートを使用することができる。又、レーザー
光を熱転写供与媒体側から照射して画像を形成するので
あれば、熱転写供与媒体の支持体は透明であることが望
ましい。レーザー光を熱転写受容媒体側から照射して画
像を形成するのであれば、熱転写供与媒体の支持体は透
明である必要はない。
【0029】支持体の厚さは特に制約はないが、通常2
〜300μm、好ましくは5〜200μmである。
【0030】支持体の裏面(熱溶融性インク層を設けた
表面とは反対側の面)には、走行安定性、耐熱性、帯電
防止等の機能を付与するために、バッキング層を設ける
ことができる。バッキング層は、例えばニトロセルロー
ス等の樹脂を溶媒中に溶解した或はバインダー樹脂と20
〜30μmの微粒子を溶媒中に溶解又は分散したバッキン
グ層塗工液を、支持体表面に塗工することにより形成で
きる。
【0031】クッション層は供与媒体と受容媒体との密
着を増す目的で設けてもよく、前記支持体自体にクッシ
ョン性が付与されていてもよい。このクッション層は必
須の層ではない。
【0032】光熱変換層は熱溶融性インク層に隣接して
設けることができる。前述のように熱溶融性インク層中
に光熱変換物質を含有させることもできる。この光熱変
換層は特に設けなくてもよい。
【0033】光熱変換物質を使用する場合、光源によっ
ても異なるが、光を吸収し効率良く熱に変換する物質が
よく、例えば半導体レーザーを光源として使用する場
合、近赤外に吸収体を有する物質が好ましく、具体的に
はカーボンブラック、グラファイト、フタロシアニン系
色素、スクアリリウム系色素、ニトロソ化合物及びその
金属錯塩、ポリメチン系色素、チオールニッケル塩、ト
リアリールメタン系色素、インモニウム系色素、ナフト
キノン系色素、アントラセン系色素等を用いることがで
きる。具体的には特開昭63-139191号、特開平3-103476
号等に記載の化合物が挙げられる。
【0034】光熱変換層におけるバインダーとしては、
ガラス転移点が高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメ
タクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、
エチルセルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアル
コール、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、アラミド等の一般的な耐熱性樹脂を使用することが
できる。
【0035】この光熱変換層の膜厚は0.1〜3μmが好ま
しく、光熱変換層における光熱転換物質の含有量は、通
常、画像記録に用いる光源の波長での吸光度が0.3〜3.0
になるように決めることができる。
【0036】光熱変換層としては、この他にも蒸着膜と
して形成することも可能であり、カーボンブラック、特
開昭52-20842号に記載の金、銀、アルミニウム、クロ
ム、ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレン
等のメタルブラックの蒸着層等を挙げることができる。
なお、光熱変換物質はインク層の色材そのものでもよ
く、又、上記のものに限定されず、様々な物質が使用で
きる。
【0037】熱溶融性インク層とは、加熱時に溶融又は
軟化して色材とバインダー等を含有する層毎転写可能で
あるインク層を意味し、完全な溶融状態で転写しなくて
もよい。
【0038】上記色材としては、例えば無機顔料及び有
機顔料などの顔料ならびに染料を挙げることができる。
【0039】無機顔料としては、二酸化チタン、カーボ
ンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミ
ウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウ
ムのクロム酸塩等が挙げられる。
【0040】有機顔料としては、アゾ系、チオインジゴ
系、アントラキノン系、アントアンスロン系、トリフェ
ンジオキサジン系の顔料、バット染料顔料、フタロシア
ニン顔料(例えば銅フタロシアニン)及びその誘導体、
キナクリドン顔料などが挙げられる。
【0041】又、有機染料としては、酸性染料、直接染
料、分散染料、油溶性染料、含金属油溶性染料又は昇華
性色素等が挙げられる。
【0042】昇華性色素としては、従来から公知の昇華
性色素を用いることができる。なお、本発明において
は、昇華性色素と言う時、これは熱昇華性色素を含む。
この昇華性色素としては、例えばシアン色素、マゼンタ
色素、イエロー色素を挙げることができる。熱溶融性イ
ンク層に含有される昇華性色素は、形成しようとする画
像が単色であるならば、イエロー色素、マゼンタ色素及
びシアン色素の何れであってもよい。
【0043】熱溶融性インク層における色材の含有率は
特に限定されないが、通常5〜70重量%の範囲内にあ
り、好ましくは10〜60重量%である。
【0044】前記バインダーとしては、熱溶融性物質、
熱軟化性物質、熱可塑性樹脂を挙げることができる。熱
溶融性物質は、通常、柳本MJP−2型を用いて測定した
融点が40〜150℃の範囲内にある固体又は半固体の物質
である。
【0045】次に、熱転写受容媒体について述べる。
【0046】受容媒体は、前記供与媒体から像様に剥離
した熱溶融性インク層を受容して画像を形成する。通
常、受容媒体は支持体と受像層とを有し、又、支持体の
みから形成されることもある。(図1(b)参照)受容媒
体は熱により溶融した熱溶融性インク層が転写されるの
であるから、適度の耐熱強度を有すると共に、画像が適
正に形成されるよう寸法安定性に優れることが望まし
い。
【0047】受容媒体は、画像形成時に供与媒体と接触
する面が良好な平滑性を有するか、又は適度に粗面化し
てある。更に詳しくは、供与媒体の熱溶融性インク層の
表面がマット材等により粗面化されている時には、受容
媒体の熱溶融性インク層に接触する面は良好な平滑性を
有することが望ましく、又、熱溶融性インク層が粗面化
されていない時には、受容媒体の熱溶融性インク層に接
触する面はマット材により粗面化されているのが望まし
い。又、熱溶融性インク層と受容媒体の接触面が共に粗
面化されていてもよい。
【0048】受像層は、バインダーと必要に応じて添加
される各種添加剤や、前記クッション性を付与するため
の物質とで形成することができる。
【0049】バインダーとしては、エチレン-塩化ビニ
ル共重合体系接着剤、ポリ酢酸ビニルエマルジョン系接
着剤、クロロプレン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤等
の接着剤、天然ゴム、クロロプレン系ゴム、ブチルゴム
系、ポリブタジエンゴム、ポリアクリル酸エステル系、
ニトリルゴム系、ポリサルファイド系、シリコンゴム
系、ロジン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、石油系樹脂及び
アイオノマー樹脂などの粘着剤、再生ゴム、SBR、ポ
リイソプレン、ポリビニルエーテル等を挙げることがで
きる。
【0050】支持体と受像層との間に介装するクッショ
ン層としては、前記供与媒体において説明したクッショ
ン層と同様である。
【0051】なお、支持体とクッション層と受像層を有
する受容媒体における支持体の厚み、或は支持体だけで
形成された受容媒体における支持体の厚みについては特
に制限はない。又、クッション層の厚みは供与媒体にお
けるクッション層の厚みと同様である。受像層の厚みは
通常、0.1〜20μmであるが、クッション層を受像層とし
て用いる場合はこの限りではない。
【0052】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面(図2〜7)に
基づいてスキーム順に説明する。図2は本発明の光学的
熱転写書込み装置の全体構成図、図3は本発明の保持部
分が円筒ドラムの場合の熱転写供与媒体と熱転写受容媒
体の重ね合せを示す斜視図、図4は円筒ドラム上での熱
転写供与媒体と熱転写受容媒体の密着状態を示す斜視
図、図5は保持部分(円筒ドラム)の内部構造を示す断
面図、図6は減圧孔の開閉手段の一例を示す断面図、図
7は熱転写供与媒体を皺を作らずに円筒ドラムに巻き付
ける好ましい一例を示す断面図である。
【0053】(1)先づ、熱転写受容媒体4が熱転写受容
媒体補給手段6より駆動ロールによって繰り出され、保
持部分7(円筒ドラムの例を示した)の所定の位置まで
搬送される。
【0054】(2)次に、圧力ロール1が保持部分7に向
かって押し付けられ、熱転写受容媒体4の先端を挾む。
保持部分7の内部が、別途設置された減圧手段によって
減圧を開始され、これと略同時に保持部分7が動くこと
によって熱転写受容媒体4を保持部分7上に保持してい
く。
【0055】熱転写受容媒体4の保持の際には、減圧孔
2は保持部分の移動と同期して開閉してもよいし、しな
くてもよい。又、圧力ロール1が保持部分7に押し付け
られない状態で保持が行われてもよい。ただし、熱転写
受容媒体4の幅より外側部分の減圧孔2は閉じているこ
とが好ましい。
【0056】熱転写受容媒体4は、例えばロールによっ
て供給される場合、必要な長さだけ繰り出された後、所
定のカッター機構によってカットされる。
【0057】(3)熱転写受容媒体4が全て保持部分7上
に保持されたら、熱転写供与媒体3が熱転写供与媒体補
給手段5より駆動ロールによって繰り出され、保持部分
7の所定の位置まで搬送される。
【0058】(4)次に、圧力ロール1が保持部分7に向
かって押し付けられ、熱転写供与媒体3の先端を鋏む。
保持部分7の圧力ロール1近傍に開けられた減圧孔が開
き、熱転写供与媒体3の先端を保持する。
【0059】(5)保持部分7が動き出し、熱転写供与媒
体3を保持部分7上に順次保持していしに従い、同時に
圧力ロール1の下近傍に位置する減圧孔が開き、熱転写
供与媒体3の保持を確実にしていく。
【0060】圧力ロール1による圧着と減圧孔2による
減圧が同期しているため、熱転写受容媒体4と熱転写供
与媒体3の間に挟まった空気を圧力ロール1が押し出し
ながら、かつ局所的に開いた減圧孔2-1によって強く
減圧され、有効に熱転写受容媒体4と熱転写供与媒体3
の密着が図られる。
【0061】圧力ロール1は、弾性体が巻き付けられて
いることが好ましく、そのゴム硬度は40度以上あると均
一に密着させる際に有効である。又、圧力ロール1が1
kg/cm以上の線圧で押し付けられていることが、密着の
ために有効である。更に、熱転写受容媒体4及び熱転写
供与媒体3の少なくとも一方がクッション層を有してお
り、このクッション層のクッション性が温度によって変
化する場合、圧力ロール1が加熱されていることは密着
性向上に有効である。
【0062】(6)熱転写受容媒体4と熱転写供与媒体3
の密着が終了すると、保持部分7より圧力ロール1が離
され、保持部分7が例えばドラムの場合、高速で回転を
開始し、光学的書込み手段8によって別途作成された画
像情報に従って露光が行われる。この際、減圧孔カバー
11の接している部分の減圧孔では、不必要に空気が入り
減圧度が低下することを防止する。
【0063】(7)露光が終了すると保持部分7が停止
し、熱転写供与媒体3の端部を所定の手段によって保持
部分7より剥離する。
【0064】剥離の際には、必要に応じて保持部分7に
剥離角度調整ロールが押し当てられ、このロールを介し
て熱転写受容媒体4と熱転写供与媒体3が一定の角度で
剥離されることが好ましい。又、剥離時には熱転写供与
媒体3が直接触れていた減圧孔のみ閉じられ、減圧が遮
断されることが好ましい。
【0065】(8)フルカラー画像を得る場合には、(3)
〜(7)のスキームを、イエロー熱転写供与媒体3-1〜
ブラック熱転写供与媒体3-4の4色の媒体により繰り
返すことによって所望の画像を得ることができる。
【0066】フルカラー画像を得るためには、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの3色のみの転写でもよく、又、
必要に応じて上記4色以外の特定色を用いることによっ
て色再現性を向上することも可能である。
【0067】(9)必要な全ての転写を終え、(7)の工程
において最後の熱転写供与媒体3が剥離されたら、次に
保持部分の減圧が止められ、熱転写受容媒体4が所定の
剥離手段によって剥離され、本体(匡体9)から排出さ
れる。
【0068】(10)排出された所望の画像が書き込まれた
熱転写受容媒体4は、そのまま最終画像として使用して
もよいし、更に熱転写受容媒体4と最終的に必要な記録
用紙を対向して密着させ、例えば圧力及び熱の少なくと
も何れかを加えることによって該記録用紙に再転写する
こともできる。
【0069】好ましい実施態様として以下の点に注意が
必要である。
【0070】熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体の補
給手段5、6は、例えばカセット状であって必要に応じ
て本体(匡体9)にセットされる構造とすることができ
る。
【0071】複数の色の熱転写供与媒体を必要とする
場合、それぞれの単色の熱転写供与媒体3-1〜3-4を
用意してもよいし、又、必要な色を面順次に並べた熱転
写供与媒体を1種類用意してもよい。
【0072】保持部分7はドラム状、平板状が考えら
れるが、何れにおいても面精度が十分に高いことが望ま
れる。面精度が低いと、この面の凹凸が供与媒体と受容
媒体との密着を妨げ、画像の転写に悪影響を及ぼす。
【0073】保持手段としては、減圧吸引、静電力、
粘着力によるものが考えられる。
【0074】減圧吸引の場合は、保持部分に減圧孔が設
けられ、ここから減圧することによって保持が行える。
【0075】静電力に依る場合は、保持手段全体に電圧
を印加したり、供与媒体又は受容媒体の上からコロナ帯
電を行うことなどによって保持が行える。
【0076】又、粘着力に依る場合は、保持部分上に粘
着性の層を設けて置くか、供与媒体及び/又は受容媒体
の保持部側の面に粘着層を設けて置くことによって保持
が達成される。
【0077】密着手段の内、保持手段と同一のもの
は、同一の形態で使用できる。密着手段は供与媒体と受
容媒体とを重ね合わせた後に、両者を密着させるために
必要な手段であり、供与媒体及び受容媒体を保持部分に
保持する条件と必ずしも同じ条件では適用できない。
【0078】圧力ロールによる密着を行う場合は、圧力
ロールを保持部分に押し付けることで供与媒体と受容媒
体の密着を図ることができる。
【0079】図7に示すように、供与媒体を一旦ロール
に抱かせてからドラムに巻き付けると、供与媒体に皺を
作らずドラムに保持できるので好ましい。
【0080】減圧吸引と圧力ロールによる押付けを同
時に行うことで保持・密着を行うことは、密着のために
有効な手段である。この際、圧力ロールの近傍で順次減
圧孔が開いて行くようにすると更に有効である。
【0081】減圧孔の開閉は、開閉弁や開閉を制御する
球体、平板等が電気的、磁気的に、重力を用いて、又、
保持部分の回転によってなど各種の力を利用して行うこ
とができる。
【0082】光学的書込み手段としては、レーザー光
(半導体レーザー、ガスレーザー)、LED、キセノン光
源、ハロゲンランプ等、熱に変換され易い光源が好まし
い。
【0083】
【発明の効果】本発明の光学的熱転写書込み装置によれ
ば、熱転写供与媒体と熱転写受容媒体が均一に密着さ
れ、むらの無い良好な転写画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写供与媒体(a)及び熱転写受容媒
体(b)の層構成を示す断面図
【図2】本発明の光学的熱転写書込み装置の全体構成図
【図3】本発明の保持部分が円筒ドラムの場合の熱転写
供与媒体と熱転写受容媒体の重ね合せを示す斜視図
【図4】円筒ドラム上での熱転写供与媒体と熱転写受容
媒体の密着状態を示す斜視図
【図5】保持部分(円筒ドラム)の内部構造を示す断面
【図6】減圧孔の開閉手段の一例を示す断面図
【図7】熱転写供与媒体を皺を作らずに円筒ドラムに巻
き付ける好ましい一例を示す断面図
【符号の説明】
1 圧力ロール 2 減圧孔(2−1は開いた減圧孔、2−2は閉じた減
圧孔) 3 熱転写供与媒体(3−1:イエロー供与媒体、3−
2:マゼンタ供与媒体、3−3:シアン供与媒体、3−
4:ブラック供与媒体) 4 熱転写受容媒体 5 供与媒体補給手段 6 受容媒体補給手段 7 保持部分 8 光学的書込み手段 9 匡体 10 減圧孔弁 11 減圧孔カバー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−96354(JP,A) 特開 平5−201034(JP,A) 実開 昭56−69444(JP,U) 実開 昭61−177853(JP,U) 実開 平5−72438(JP,U) 米国特許5280307(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32 - 2/325 B41M 5/26 B41J 11/00 B65H 7/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体の補
    給手段、熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体の保持部
    分、熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体の保持手段、熱
    転写供与媒体及び熱転写受容媒体を密着させるための密
    着手段ならびに熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体に対
    して画像情報に応じた情報を光学的に書き込む書込み手
    段を有する光学的熱転写書込み装置において、前記熱転
    写供与媒体及び熱転写受容媒体の少なくとも一方がクッ
    ション層を有し、かつ前記密着手段が減圧吸引、静電
    力、粘着力及び圧力ロールによる密着から選ばれる少な
    くとも1手段による圧着であることを特徴とする光学的
    熱転写書込み装置。
  2. 【請求項2】 熱転写供与媒体用の補給部分が少なくと
    もイエロー、マゼンタ及びシアン熱転写供与媒体用の3
    箇所又はこれにブラック熱転写供与媒体用を加えた4箇
    所設けられることを特徴とする請求項1記載の光学的熱
    転写書込み装置。
  3. 【請求項3】 熱転写供与媒体及び熱転写受容媒体の保
    持部分が円筒ドラム又は平板状であることを特徴とする
    請求項1記載の光学的熱転写書込み装置。
  4. 【請求項4】 圧力ロールの押付け圧が1kg/cm以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の光学的熱転写書込
    み装置。
  5. 【請求項5】 圧力ロールがゴム硬度で40度以上の弾性
    体であることを特徴とする請求項1記載の光学的熱転写
    書込み装置。
  6. 【請求項6】 圧力ロールが密着時に40〜150℃に加熱
    されていることを特徴とする請求項1記載の光学的熱転
    写書込み装置。
  7. 【請求項7】 熱転写供与媒体と熱転写受容媒体を密着
    させるための密着手段が減圧吸引及び圧力ロールの併用
    による手段であって、熱転写供与媒体を熱転写受容媒体
    上に補給・保持・密着するに際して、熱転写供与媒体が
    新たに保持部に直接接触する部分において圧力ロールが
    保持部に押し当てられていることを特徴とする請求項1
    記載の光学的熱転写書込み装置。
  8. 【請求項8】 熱転写供与媒体と熱転写受容媒体を密着
    させるための密着手段が減圧吸引及び圧力ロールの併用
    による手段であって、熱転写供与媒体を熱転写受容媒体
    上に補給・保持・密着するに際して、熱転写供与媒体が
    新たに保持部 に直接接触する部分において保持部の減圧
    孔が開くことを特徴とする請求項1記載の光学的熱転写
    書込み装置。
JP8225192A 1992-04-03 1992-04-03 光学的熱転写書込み装置 Ceased JP3165929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8225192A JP3165929B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 光学的熱転写書込み装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8225192A JP3165929B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 光学的熱転写書込み装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05278198A JPH05278198A (ja) 1993-10-26
JP3165929B2 true JP3165929B2 (ja) 2001-05-14

Family

ID=13769224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8225192A Ceased JP3165929B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 光学的熱転写書込み装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3165929B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101985316B1 (ko) * 2011-12-22 2019-06-03 가부시키가이샤 야마자키 액티브 체결부재

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101985316B1 (ko) * 2011-12-22 2019-06-03 가부시키가이샤 야마자키 액티브 체결부재

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05278198A (ja) 1993-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0326593A (ja) レーザー誘導染料熱転写に用いる染料供与素子用赤外線吸収スクアリリウム化合物
US5663755A (en) Color image forming apparatus
JP3165929B2 (ja) 光学的熱転写書込み装置
JP3705445B2 (ja) 光熱変換型ヒートモード受像材料及び記録材料
JPH1016395A (ja) 光熱変換型記録材料及び受像材料から成る画像形成材料、並びに画像形成方法
JP3225365B2 (ja) 感熱転写記録方法
JP2000118144A (ja) レーザー熱転写画像形成方法、レーザー熱転写画像形成用インクシートおよびレーザー熱転写画像形成用受像シート
JP2003300382A (ja) 熱転写中間転写媒体を用いた画像形成方法
JPH06122280A (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料、光熱変換型ヒートモード受像材料及び光熱変換型ヒートモード記録方法
JP3792953B2 (ja) レーザ熱転写材料
JP3341138B2 (ja) ヒートモードレーザー記録用材料
JPH06115264A (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料
JPH0655867A (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料
JP3413509B2 (ja) 感熱転写記録方法
JPH06115265A (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料および受像材料
JPH09150535A (ja) 画像形成方法
JP2001130142A (ja) 熱転写記録用インクシートおよびその製造方法、ならびに画像形成方法
JPH11170581A (ja) レーザー熱転写画像形成方法
JPH10180975A (ja) 製版装置
JPH07329428A (ja) 熱転写インクシート及び被転写シート
JPH11286176A (ja) レーザー熱転写画像形成方法
JP2005205608A (ja) 画像形成方法及び、それに用いる受像シート
JP2001002273A (ja) 画像記録装置
JP2001171238A (ja) 画像形成方法
JPH0655866A (ja) 感熱転写材料

Legal Events

Date Code Title Description
RVOP Cancellation by post-grant opposition