JP3165332B2 - 天井材の取り付け構造 - Google Patents

天井材の取り付け構造

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JP3165332B2 JP20871694A JP20871694A JP3165332B2 JP 3165332 B2 JP3165332 B2 JP 3165332B2 JP 20871694 A JP20871694 A JP 20871694A JP 20871694 A JP20871694 A JP 20871694A JP 3165332 B2 JP3165332 B2 JP 3165332B2
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井下地に天井材を並
べて取り付ける構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天井材は例えば図10に示すよう
に施工している。天井下地1には一対の相対向する壁面
2間に亙るように複数本の野縁材3が設けられており、
四周の壁面2の天井付近には天井下地1との間に間隔を
隔てて廻り縁4が取り付けられている。野縁材3の長手
方向と直交する方向で相対向する壁面2間のセンターに
位置する野縁材3を中央野縁材3aとし、中央野縁材3
aと野縁材3に平行な壁面との間に複数枚の天井材5が
架設され、天井材5の廻り縁4に対応する端縁が廻り縁
4と天井下地1との間に挿入され、天井材5が野縁材3
に接着剤やステープルにて固定されている。中央野縁材
3aに対応する部分では隣合う天井材5の下面に沿って
飾り縁6が配置され、この飾り縁6が釘等で中央野縁材
3aに固定されている。この飾り縁6は天井材5の継ぎ
目を隠すためのものであり、飾り縁6の代わりに竿縁を
用いても、アクセントとなる化粧材を用いてもよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例の
場合、天井材5を野縁材3に取り付けるとき、天井材5
の廻り縁4に対応する端縁は廻り縁4と天井下地1との
間に挿入して保持できるが、天井材5の中央野縁材3a
に対応する端縁は保持できないため、この端縁側を人手
で保持しながら天井材5を接着剤やステープルで固定し
なければならなく、天井材5の取り付け施工がしにくい
という問題がある。また中央野縁材3aに対応する天井
材5の継ぎ目を隠すために飾り縁6等を取り付けている
が、この飾り縁6等は天井材5を取り付けた後に取り付
けており、天井材5の下面から大きく突出しており、天
井の一面化(天井下面に突出する部分ができないように
する施工)ができないという問題がある。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、本発明の目的とするところは天井材を人手で
支えたりしなくても天井材を保持して天井材を簡単に接
着剤やステープルで取り付け施工でき、また天井の一面
化ができる天井材の取り付け構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明天井材の取り付け構造は、室内の周囲の壁面2の
天井付近に天井下地1と所定の間隔を隔てるように廻り
縁4が装着され、天井下地1には一対の相対向する壁面
2間に亙るように複数本の野縁材3が間隔を隔てて平行
に設けられ、野縁材3の長手方向と直交する方向の相対
向する一対の壁面2間のセンターの位置に野縁材3と平
行になるように見切り縁7が配置されると共にこの見切
り縁7が野縁材3の下面に取着され、この見切り縁7は
断面矩形状の見切り縁本体10の上部の両側から水平方
向に突出するようにフランジ片11を突設し、見切り縁
本体10の下部の両側から水平に突出するように突縁1
2を突設し、見切り縁本体10の両側の側面のフランジ
片11と突縁12との間には嵌合凹部13を設けて形成
され、見切り縁7とこの見切り縁7に平行な壁面2との
間には複数枚の天井材5が架設されると共に各天井材5
が野縁材3に固定され、天井材5の廻り縁4に対応する
端縁は天井下地1と廻り縁4との間に挿入され、天井材
5の見切り縁7に対応する端縁は見切り縁7の嵌合凹部
13に嵌合されると共に上記天井材5の見切り縁7に対
応する端縁の下部に天井材5の短手方向に亙るように設
けた凹溝15に見切り縁7の突縁12が嵌合されたこと
を特徴とする。
【0006】また見切り縁7の長手方向と直交する天井
材5の端縁で隣合う天井材5は雌実8と雄実9よりなる
実結合で接合して成ることを特徴とすることも好まし
い。
【0007】
【作用】上記構成によれば、天井材5を取り付けると
き、天井材5の廻り縁4に対応する端縁を廻り縁4と天
井下地1との間に挿入すると共に天井材5の端縁を見切
り縁7に嵌合して保持でき、天井材5を野縁材3に接着
剤やステープルで固定するときの作業が簡単にできる。
また天井材5の端面間に見切り縁7が位置するように天
井材5を取り付けて天井材5の継ぎ目を見切り縁7で仕
舞うことができ、天井材5の下面から突出しないように
天井を一面化する施工ができる。
【0008】
【実施例】天井下地1の下面側には相対向する壁面2間
に亙るように複数本の野縁材3が平行に設けられてい
る。この野縁材3は板野縁と称されるものである。この
天井下地1には次のように芯出し、割り付けが行われ
る。図2に示すように野縁材3の長手方向と直交する方
向で相対向する壁面2間のセンターには野縁材3の下面
に沿って芯墨aが入れられ、またこの芯墨aと直交する
ように芯墨bが入れられる。芯墨bは一方の壁面2から
天井材5の短手方向の幅だけ隔てた位置に入れられる。
【0009】芯墨aを入れた野縁材3の下面には見切り
縁7を芯墨aに沿わせて配置し、見切り縁7が図3、図
4に示すように野縁材3に接着剤17や釘18にて固着
される。見切り縁7は図9に示すように断面矩形状の見
切り縁本体10の上部の両側から水平方向に突出するよ
うにフランジ片11を突設し、見切り縁本体10の下部
の両側から水平に突出するように突縁12を突設し、見
切り縁本体10の両側の側面のフランジ片11と突縁1
2との間には嵌合凹部13を設けて形成されている。見
切り縁7のフランジ片11には釘孔14を穿孔してあ
る。見切り縁7を野縁材3に固着するときはフランジ片
11の上面に接着剤17を塗布し、釘孔14から野縁材
3に釘18を打入することにより見切り縁7が取り付け
られる。四周の壁面2の上部には図3に示すように天井
下地1の近傍で全周に亙って廻り縁4が取り付けられ
る。この廻り縁4は野縁材3の下面と廻り縁4の上面と
の間に天井材5の厚みと略同じ隙間が隔てられるように
装着される。
【0010】天井材5は矩形板状であり、ロックウール
等で形成されている。この天井材5の長手方向の長さは
野縁材3の長手方向と直交する方向で相対向する壁面2
間の間隔の半分の長さである。天井材5の長手方向の端
面の下部には見切り縁7の突縁12が嵌合し得る凹溝1
5を短手方向に亙るように設けてある。天井材5の短手
方向の一方の端部には長手方向に亙るように雌実8が設
けられ、天井材5の短手方向の他方の端部には長手方向
に亙るように雄実9が設けられている。この天井材5は
図5の,,,の順に芯墨bを入れながら取り付
け施工される。
【0011】天井材5を取り付けるとき、天井材5の上
面の野縁材3と対応する位置に接着剤19が塗布され、
天井材5の廻り縁4と対応する端縁が天井下地1と廻り
縁4との間に挿入され、天井材5の見切り縁7と対応す
る端縁が見切り縁7に嵌合され、天井材5が保持され
る。このとき図7に示すように天井材5の凹溝15より
上の部分が見切り縁7の嵌合凹部13に嵌合されると共
に見切り縁7の突縁12が天井材5の凹溝15に嵌合さ
れる。このように天井材5を保持した状態で天井材5の
雌実8の上片8aの下面から野縁材3にステープル16
が打入されて天井材5が固定される。また天井材5の短
手方向に隣合う部分では図8に示すように雌実8に雄実
9を嵌合することにより接続される。このようにして天
井材5を次々と取り付けられて図1に示すように天井材
5が全面に亙って取り付け施工される。見切り縁7を介
して隣合う天井材5間では天井材5間が見切り材7で仕
舞われて従来のように飾り縁を取り付けてなくとも外観
よくでき、また見切り材7で仕舞うため従来の飾り縁等
のように天井材5の下面側に突出することなく天井の一
面化ができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は叙述のように野縁材の長手方向
と直交する方向の相対向する一対の壁面間のセンターの
位置に野縁材と平行になるように見切り縁が配置される
と共にこの見切り縁が野縁材の下面に取着され、この見
切り縁は断面矩形状の見切り縁本体の上部の両側から水
平方向に突出するようにフランジ片を突設し、見切り縁
本体の下部の両側から水平に突出するように突縁を突設
し、見切り縁本体の両側の側面のフランジ片と突縁との
間には嵌合凹部を設けて形成され、見切り縁とこの見切
り縁に平行な壁面との間には複数枚の天井材が架設され
ると共に各天井材が野縁材に固定され、天井材の廻り縁
に対応する端縁は天井下地と廻り縁との間に挿入され、
天井材の見切り縁に対応する端縁は見切り縁の嵌合凹部
に嵌合されると共に上記天井材の見切り縁に対応する端
縁の下部に天井材の短手方向に亙るように設けた凹溝に
見切り縁の突縁が嵌合されているので、天井材を取り付
け施工するとき、天井材の廻り縁に対応する端縁を廻り
縁と天井下地との間に挿入し、天井材の見切り縁に対応
する端縁を見切り縁に嵌合することで、天井材を人手で
支えたりしなくとも天井部に保持でき、このように天井
材を保持した状態で天井材を接着剤やステープルで野縁
材に取り付けることができるものであって、天井材の取
り付け施工が容易にできるものであり、しかも見切り縁
を介して隣合う天井材間は見切り縁にて奇麗に仕舞われ
て外観がよくなるものであり、また見切り縁を隣合う天
井材の端面間に配置して仕舞うために見切り縁の下面が
天井材の下面より突出しないように施工できて天井の一
面化(天井の下面に突出する部分ができないように)が
できるものである。
【0013】また本発明の請求項2記載の発明にあって
は、請求項1の発明の効果に加えて、見切り縁の長手方
向と直交する天井材の端縁で隣合う天井材は雌実と雄実
よりなる実結合で接合しているので、隣合う天井材の端
縁間を隙間なく且つ外観よく接続できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、(a)は下面図、
(b)は断面図である。
【図2】同上の天井下地に芯墨を入れた状態の下面図で
ある。
【図3】同上の見切り縁を取り付けた状態を示し、
(a)は下面図、(b)は断面図である。
【図4】図3(b)のA部拡大断面図である。
【図5】同上の天井材を貼る状態を説明する下面図であ
る。
【図6】同上の天井材を取り付けた状態を示し、(a)
は平面図、(b)は正面断面図、(c)は側面断面図で
ある。
【図7】図6(b)のB部拡大断面図である。
【図8】図6(c)のC部拡大断面図である。
【図9】同上の見切り縁を示し、(a)は斜視図、
(b)は断面図である。
【図10】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 天井下地 2 壁面 3 野縁材 4 廻り縁 5 天井材 7 見切り縁 8 雌実 9 雄実
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 9/28 E04B 9/06 E04B 9/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の周囲の壁面の天井付近に天井下地
    と所定の間隔を隔てるように廻り縁が装着され、天井下
    地には一対の相対向する壁面間に亙るように複数本の野
    縁材が間隔を隔てて平行に設けられ、野縁材の長手方向
    と直交する方向の相対向する一対の壁面間のセンターの
    位置に野縁材と平行になるように見切り縁が配置される
    と共にこの見切り縁が野縁材の下面に取着され、この見
    切り縁は断面矩形状の見切り縁本体の上部の両側から水
    平方向に突出するようにフランジ片を突設し、見切り縁
    本体の下部の両側から水平に突出するように突縁を突設
    し、見切り縁本体の両側の側面のフランジ片と突縁との
    間には嵌合凹部を設けて形成され、見切り縁とこの見切
    り縁に平行な壁面との間には複数枚の天井材が架設され
    ると共に各天井材が野縁材に固定され、天井材の廻り縁
    に対応する端縁は天井下地と廻り縁との間に挿入され、
    天井材の見切り縁に対応する端縁は見切り縁の嵌合凹部
    に嵌合されると共に上記天井材の見切り縁に対応する端
    縁の下部に天井材の短手方向に亙るように設けた凹溝に
    見切り縁の突縁が嵌合されたことを特徴とする天井材の
    取り付け構造。
  2. 【請求項2】 見切り縁の長手方向と直交する天井材の
    端縁で隣合う天井材は雌実と雄実よりなる実結合で接合
    して成ることを特徴とする請求項1に記載の天井材の取
    り付け構造。
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