JP3163257B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

車輌用前照灯

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JP3163257B2
JP3163257B2 JP25742396A JP25742396A JP3163257B2 JP 3163257 B2 JP3163257 B2 JP 3163257B2 JP 25742396 A JP25742396 A JP 25742396A JP 25742396 A JP25742396 A JP 25742396A JP 3163257 B2 JP3163257 B2 JP 3163257B2
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賀男 末広
宇司 堀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、放電バルブを備
えた車輌用前照灯、特に、そのリフレクタへの放電バル
ブの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放電バルブは高輝度照射が可能なことか
ら、近年、車輌用前照灯の光源としても採用されるよう
になってきている。
【0003】上記放電バルブとしては、アークチューブ
と、これと略平行に延びるリード線サポートと、これら
の後端部を支持する口金とを有する構造のものが知られ
ている。そして、この放電バルブのリフレクタへの取付
けは、リフレクタのバルブ挿入孔に上記アークチューブ
およびリード線サポートを後方から挿入し、このバルブ
挿入孔の後端外周縁部に形成された口金支持部に上記口
金を位置決め支持せしめた状態で、放電バルブをバルブ
固定具でリフレクタに固定することにより行われるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような放電バル
ブ取付構造を有する従来の車輌用前照灯においては、次
のような問題がある。
【0005】すなわち、上記リード線サポートは、一般
にセラミックス等の衝撃荷重に対して比較的弱い材質で
構成されているので、リフレクタへの放電バルブ着脱の
際に放電バルブがリフレクタの光軸に対してある程度以
上傾斜すると、リード線サポートがバルブ挿入孔の周壁
に接触して破損するおそれがある。
【0006】特に、バルブ固定具として線バネ等のよう
に位置決め保持力が比較的小さいものを用いた場合に
は、放電バルブへの給電のためにその口金に装着される
バルブソケットを口金から引き抜く際に放電バルブがグ
ラついてリフレクタの光軸に対して傾斜しやすくなり、
リード線サポートの破損を引き起こしやすくなる。
【0007】また、一般にアークチューブはバルブ挿入
孔の中心に配置されるため、これと略平行に延びるリー
ド線サポートは必然的にバルブ挿入孔の中心からずれて
配置されることとなり、この点からもリード線サポート
はバルブ挿入孔の周壁に接触しやすくなる。
【0008】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、放電バルブを備えた車輌用前照灯に
おいて、リフレクタへの放電バルブ着脱の際にそのリー
ド線サポートが破損するおそれを低減することができる
車輌用前照灯を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、バルブ挿入
孔の周壁におけるリード線サポートの接触位置が、その
前端外周縁部のリード線サポート近傍部位であることに
着目し、該部位に凹状切欠き部を形成することにより、
上記目的達成を図るようにしたものである。
【0010】すなわち、本願発明は、請求項1に記載し
たように、アークチューブと、このアークチューブと略
平行に延びるリード線サポートと、これらアークチュー
ブおよびリード線サポートの後端部を支持する口金と、
を有する放電バルブと、上記アークチューブおよびリー
ド線サポートを後方から挿入させるバルブ挿入孔と、こ
のバルブ挿入孔の後端外周縁部に形成された、上記口金
を位置決め支持する口金支持部と、を有するリフレクタ
と、上記口金を上記口金支持部に位置決め支持せしめた
状態で、上記放電バルブを上記リフレクタに固定するバ
ルブ固定具と、を備えた車輌用前照灯において、上記バ
ルブ挿入孔の前端外周縁部における上記リード線サポー
トの近傍部位に、凹状切欠き部が形成されている、こと
を特徴とするものである。
【0011】上記「リード線サポートの近傍部位」と
は、バルブ挿入孔の前端外周縁部において、リード線サ
ポートに最も近接した角度位置にある部位を意味するも
のである。
【0012】上記「凹状切欠き部」は、放電バルブが傾
斜した場合においてもそのリード線サポートがバルブ挿
入孔の前端外周縁部に接触しにくくなるようにすること
ができるものであれば、その形状、大きさ等の具体的構
成は特に限定されるものではない。
【0013】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
おいては、バルブ挿入孔の前端外周縁部におけるリード
線サポートの近傍部位に凹状切欠き部が形成されている
ので、該凹状切欠き部が形成されていない従来の前照灯
に比して、リフレクタへの放電バルブの着脱の際に放電
バルブがリフレクタの光軸に対してより大きな角度まで
傾斜しても、リード線サポートがバルブ挿入孔の周壁に
接触することがなく、このためリード線サポートの破損
のおそれも低減されることとなる。
【0014】このように、本願発明によれば、放電バル
ブを備えた車輌用前照灯において、リフレクタへの放電
バルブの着脱の際にそのリード線サポートが破損するお
それを低減することができる。
【0015】ところで、一般に、上記放電バルブの口金
は、鍔部と、この鍔部よりも小径に形成された本体部と
を備えた構成となっており、これに対応して、リフレク
タの口金支持部は、上記鍔部の前端面と当接する前面壁
により放電バルブの前後方向の位置決めを行うととも
に、上記鍔部の外周面を囲むようにして前面壁から後方
へ突出形成された環状壁により放電バルブの光軸直交方
向の位置決めを行うように構成されている場合が多い。
このような場合には、バルブソケットを口金から引き抜
く際の引張荷重により、上記鍔部が環状壁の後端面から
外れてしまうような位置まで放電バルブが後方へ変位す
ると、放電バルブはリフレクタに対して光軸直交方向に
自由に変位し得ることとなるため、リード線サポートが
バルブ挿入孔の周壁に接触するおそれがある。
【0016】そこで、このような場合には、請求項2に
記載したように、上記環状壁におけるリード線サポート
近傍部位に、該環状壁の他の部位よりも後方へ突出する
突起片を形成するようにすれば、上記鍔部が環状壁の後
端面から外れてしまうような位置まで放電バルブが後方
へ変位した場合においても、上記突起片により、リード
線サポートがバルブ挿入孔の周壁に接触する方向への放
電バルブの変位を規制することができ、これによりリー
ド線サポートの破損を未然に防止することができる。
【0017】また、この場合において、請求項3に記載
したように、上記環状壁のリード線サポート近傍部位以
外の所定の2カ所に、該環状壁の他の部位よりも後方へ
突出する突起片を形成するようにすれば、次のような作
用効果を得ることができる。
【0018】すなわち、リード線サポートがバルブ挿入
孔の周壁に接触する方向以外の方向へ放電バルブが変位
したとしても、それ自体によってはリード線サポートの
破損は生じないが、上記変位に伴って放電バルブが光軸
に対して容易に傾斜し得るようになるため、結果として
リード線サポートがバルブ挿入孔の周壁に接触して破損
するおそれがある。これに対し、上記所定の2カ所にも
突起片を形成するようにすれば、上記鍔部が環状壁の後
端面から外れてしまうような位置まで放電バルブが後方
へ変位した場合においても、3つの突起片により、放電
バルブを光軸直交方向いずれの方向にも変位させないよ
うにすることが可能となる。そして、これにより、リー
ド線サポートの破損防止に万全を期すことができる。ま
た、同時にアークチューブの破損防止をも図ることがで
きる。
【0019】上記「所定の2カ所」とは、上記リード線
サポート近傍部位の突起片とこれら2カ所の突起片とに
より放電バルブを光軸直交方向いずれの方向にも変位さ
せないようにすることができる角度位置関係にある2つ
の位置を意味するものである。
【0020】なお、環状壁をその全周にわたって後方へ
延長形成すれば、放電バルブを光軸直交方向いずれの方
向にも変位させないようにすることができるのである
が、上記バルブ固定具を取り付けるための構造を環状壁
周辺に設ける必要があることから、環状壁を一律に後方
へ延長形成することは一般に困難である。したがって、
上記請求項3記載の構成を採用することが効果的であ
る。
【0021】ところで、一般に、放電バルブの鍔部の外
周面には凹部が形成されており、これに対応して、リフ
レクタの環状壁の内周面には上記凹部と係合する凸部が
形成されており、これにより放電バルブの光軸回り方向
の位置決めを行うようになっているが、請求項4に記載
したように、上記凸部を環状壁の後端面よりも後方まで
延長形成するようにすれば、上記鍔部が環状壁の後端面
から外れてしまうような位置まで放電バルブが後方へ変
位した場合においても、該凸部と上記凹部との係合状態
を維持せしめることができる。そして、このような構成
を採用することにより、放電バルブの口金に対するバル
ブソケットの着脱構造がバイヨネット構造等のように回
転動作を伴うものである場合においても、放電バルブの
回り止めが確実に図られるため、バルブソケットの離脱
操作を円滑に行うことができる。また、放電バルブがバ
ルブソケットと連れ回ってそのリード線サポートがリフ
レクタに不用意に接触して破損してしまう、といった事
態の発生を未然に防止することができる。
【0022】その際、上記凸部を上記3つの突起片のい
ずれかと一体形成するようにすれば、環状壁の後端面か
ら後方へ突出する構造物を不必要に増やすことなく(こ
れにより、リフレクタの環状壁周辺にバルブ固定具取付
構造のためのスペースを容易に確保し得るようにした上
で)、上記作用効果を得ることができる。
【0023】上記「バルブ固定具」は、特定の構成に限
定されるものではないが、請求項6に記載したように、
これが線バネである場合には、位置決め保持力が比較的
小さく、バルブソケットを口金から引き抜く際に放電バ
ルブがグラつきやすいので、上記各構成を採用すること
が特に効果的である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0025】図1は、本願発明の一実施形態に係る車輌
用前照灯を示す側断面図である。
【0026】図示のように、本実施形態に係る前照灯1
0は、レンズ12とボディ14とで形成される空間内
に、放電バルブ18およびシェード20が取り付けられ
たリフレクタ16が上下方向および左右方向に傾動可能
に設けられてなっている。
【0027】上記放電バルブ18は、メタルハライド放
電バルブであって、その光軸(基準軸)をリフレクタ1
6の光軸Axと一致させるようにして、線バネ22によ
りリフレクタ16に取り付けられている。この放電バル
ブ18は、その点灯のために高電圧を必要とするため、
バルブソケット24および高圧コード26を介して点灯
回路(図示せず)に接続されている。また、上記リフレ
クタ16の前方には、エクステンション28が設けられ
ている。
【0028】図2は、上記放電バルブ18のリフレクタ
16への取付構造を詳細に示す、図1の要部拡大図であ
り、図3は、上記取付構造を詳細に示す斜視図である。
【0029】これらの図に示すように、上記放電バルブ
18は、ガラス製のアークチューブ30と、このアーク
チューブ30と略平行に延びるセラミックス製のリード
線サポート32と、これらアークチューブ30およびリ
ード線サポート32の後端部を支持する口金34とを備
えてなっている。
【0030】上記アークチューブ30は、リフレクタ1
6の光軸Ax上に位置するように設けられており、上記
リード線サポート32は、このアークチューブ30の下
方に位置するようにして設けられている。
【0031】上記口金34は、鍔部36と、この鍔部3
6よりも小径に形成された本体部38とを備えてなって
いる。上記鍔部36の外周面には、その上端部に矩形状
凹部40が形成されており、この矩形状凹部40に近接
して円弧状凹部42が形成されている。また、上記本体
部38の外周面の一直径上には、半径方向外方へ突出す
る1対のピン44が形成されている。
【0032】一方、上記リフレクタ16は、反射面46
と、この反射面46の前方へ向けて上記アークチューブ
30およびリード線サポート32を後方から挿入させる
バルブ挿入孔48と、このバルブ挿入孔48の後端外周
縁部に形成された、上記口金34を位置決め支持する口
金支持部50とを備えてなっている。
【0033】上記バルブ挿入孔48の前端外周縁部の下
端部には、該バルブ挿入孔48と反射面46との境界の
角部を凹状に切り欠くようにして凹状切欠き部52が形
成されている。この凹状切欠き部52の正面形状は、図
2のIV方向矢視図である図4にも示すように、略矩形形
状に設定されている。
【0034】上記口金支持部50は、上記鍔部36の前
端面と当接して放電バルブ18の前後方向の位置決めを
行う前面壁54と、上記鍔部36の外周面を囲むように
して前面壁54から後方へ突出形成され、放電バルブ1
8の光軸直交方向の位置決めを行う環状壁56とを備え
てなっている。
【0035】上記環状壁56の下端部には、該環状壁5
6の他の部位よりも後方へ突出する突起片58が一体形
成されている。また、上記環状壁56の内周面には、そ
の上端部に矩形状凸部60が形成されており、この矩形
状凸部60に近接して円弧状凸部62が形成されてい
る。これら矩形状凸部60および円弧状凸部62は、上
記鍔部36の矩形状凹部40および円弧状凹部42と各
々係合して放電バルブ18の光軸回り方向の位置決めを
行うようになっている。上記矩形状凸部60は、矩形状
凹部40との係合により上記位置決めを精度良く行うた
めのものであり、上記円弧状凸部62は、円弧状凹部4
2との係合により上記位置決めを粗く行うとともに上記
矩形状凸部60と矩形状凹部40との係合をスムーズに
行わせるためのガイドとしての機能を果たすためのもの
である。上記矩形状凸部60は、上記鍔部36の肉厚と
略等しい高さ寸法に設定されているが、上記円弧状凸部
62は、上記環状壁56の後端面よりも後方まで延長形
成されて、上記突起片58と同じ高さ寸法に設定されて
いる。さらに、上記環状壁56における上記円弧状凸部
62とは反対側の側部にも、該環状壁56の他の部位よ
りも後方へ突出する突起片64が一体形成されている。
この上記突起片64は、上記突起片58と同じ高さ寸法
に設定されている。
【0036】上記環状壁56における上記突起片64の
外周側には、線バネ支持部66が該環状壁56と一体で
形成されている。この線バネ支持部66においては、細
溝68に線バネ22をセットした状態でこの線バネ22
をネジ70で締付け固定することにより、線バネ22を
回動可能に支持するとともに、上下1対のガイド突起7
2により線バネ22の姿勢安定化を図るようになってい
る。また、上記環状壁56における上記突起片64と対
向する側部の外周側には、線バネ22の先端部を係止す
るためのL字形レバー74が該環状壁56と一体で形成
されている。そして、上記放電バルブ18の口金36を
リフレクタ16の口金支持部50に位置決め支持せしめ
た状態で、線バネ22を回動させてその先端部をL字形
レバー74に係止せしめることにより、放電バルブ18
をリフレクタ16に固定するようになっている。
【0037】図2に示すように、上記バルブソケット2
4の口金装着用開口76には、その内周面の一直径上に
1対のJスロット78が形成されており、これらJスロ
ット78を上記口金36に形成された1対のピン44と
係合させることにより、バルブソケット24の放電バル
ブ18への装着がなされるようになっている。
【0038】図2に示す矢印AおよびBは、放電バルブ
18に装着されたバルブソケット24を離脱させる際
に、バルブソケット24に対して行われる操作を示すも
のである。すなわち、放電バルブ18に装着された状態
(図1参照)から、バルブソケット24を光軸Ax回り
に矢印A方向に所定角度回転させた後(図2のバルブソ
ケット24はこのときの角度姿勢で示している)、矢印
B方向すなわち後方へバルブソケット24を引き抜くこ
とにより、放電バルブ18からのバルブソケット24の
離脱操作が行われるようになっている。なお、これと全
く逆の手順で、放電バルブ18へのバルブソケット24
の装着操作が行われる。
【0039】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0040】図2において、放電バルブ18をリフレク
タ16に固定する線バネ22は、その弾性力を利用して
放電バルブ18の固定を行うようになっているので、そ
の位置決め保持力は比較的小さい。このため、放電バル
ブ18の口金34からバルブソケット24を引き抜く
際、線バネ22の弾性変形により放電バルブ18がグラ
ついてリフレクタ16の光軸Axに対して傾斜しやすく
なる。その際、図5に示すように、放電バルブ18がそ
の前端部を下げるように傾斜した場合には、リード線サ
ポート32がバルブ挿入孔48の前端外周縁部の下端部
に接触するおそれがある。そして、このリード線サポー
ト32はセラミックス製であることから、接触時の衝撃
で破損するおそれがある。
【0041】しかしながら、本実施形態においては、上
記バルブ挿入孔48の前端外周縁部の下端部に凹状切欠
き部52が形成されているので、放電バルブ18がかな
り大きな角度まで傾斜しても、リード線サポート32が
バルブ挿入孔48の周壁と接触することはなく、したが
ってリード線サポート32の破損のおそれを低減するこ
とができる。
【0042】上記放電バルブ18のリフレクタ16の光
軸Axに対する傾斜は、放電バルブ18からのバルブソ
ケット24の離脱操作の際のみならず、リフレクタ16
に対する放電バルブ18の着脱操作の際にも生じるが、
上記凹状切欠き部52が形成されたことにより、リード
線サポート32とバルブ挿入孔48の周壁との接触が生
じにくくなるので、この接触防止のために過剰な神経を
使う必要なく着脱操作を容易に行うことが可能となる。
【0043】また、本実施形態においては、上記環状壁
56の下端部に、該環状壁56の他の部位よりも後方へ
突出する突起片58が一体形成されているので、図5に
示すように、放電バルブ18の浮き上がりにより、その
鍔部36の下端部が環状壁56の後端面から外れてしま
った場合においても、上記突起片58により放電バルブ
18の下方変位を規制することができる。そして、これ
によりリード線サポート32がバルブ挿入孔48の周壁
と接触して破損してしまうのを未然に防止することがで
きる。
【0044】しかも、本実施形態においては、上記環状
壁56の下端部以外の部位にも、環状壁56の後端面よ
りも後方まで延びる突起片64および円弧状凸部62が
形成されているので、次のような作用効果を得ることが
できる。
【0045】すなわち、下方以外の方向へ放電バルブ1
8が変位したとしても、それ自体によってはリード線サ
ポート32の破損は生じないが、上記変位に伴って放電
バルブ18が光軸Axに対して容易に傾斜し得るように
なるため、結果としてリード線サポート32がバルブ挿
入孔48の周壁に接触して破損するおそれがある。これ
に対し、上記突起片64および円弧状凸部62を形成す
ることにより、上記鍔部36が環状壁56の後端面から
外れてしまうような位置まで放電バルブ18が後方へ変
位した場合においても、放電バルブ18を光軸直交方向
いずれの方向にも変位させないようにすることができ、
これによりリード線サポート32の破損防止に万全を期
すことができる。また、同時にアークチューブ30の破
損防止をも図ることができる。
【0046】一方、環状壁56における上記突起片5
8、64および円弧状凸部62以外の部分は、その高さ
が相対的に低く設定されているので、上記線バネ22の
回動および係止操作を円滑に行うことができる。
【0047】また、上記円弧状凸部62が環状壁56の
後端面よりも後方まで延長形成されているので、上記鍔
部36が環状壁56の後端面から外れてしまうような位
置まで放電バルブ18が後方へ変位した場合において
も、該円弧状凸部62と上記鍔部36の円弧状凹部42
との係合状態を維持せしめることができる。そして、こ
れにより放電バルブ18の回り止めが確実に図られるた
め、バルブソケット24の離脱操作を円滑に行うことが
できる。また、放電バルブ18がバルブソケット24と
連れ回ってそのリード線サポート32がリフレクタ16
に不用意に接触して破損してしまう、といった事態の発
生を未然に防止することができる。
【0048】さらに、上記円弧状凸部62は、放電バル
ブ18の光軸直交方向の変位防止機能と、光軸回り方向
の回転防止機能とを兼ね備えているので、環状壁56の
後端面から後方へ突出する構造物を必要最小限に抑えて
線バネ22の回動および係止動作を円滑に行い得るよう
にした上で、上記作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る車輌用前照灯を示
す側断面図
【図2】上記実施形態における放電バルブのリフレクタ
への取付構造を詳細に示す、図1の要部拡大図
【図3】上記取付構造を詳細に示す斜視図
【図4】図2のIV方向矢視図
【図5】上記実施形態の作用を示す、図2と同様の図
【符号の説明】
10 前照灯 16 リフレクタ 18 放電バルブ 22 線バネ(バルブ固定具) 24 バルブソケット 30 アークチューブ 32 リード線サポート 34 口金 36 鍔部 38 本体部 40 矩形状凹部 42 円弧状凹部(凹部) 44 ピン 46 反射面 48 バルブ挿入孔 50 口金支持部 52 凹状切欠き部 54 前面壁 56 環状壁 58 突起片 60 矩形状凸部 62 円弧状凸部(凸部) 64 突起片 66 線バネ支持部 74 L字形レバー 76 口金装着用開口 78 Jスロット Ax 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−105915(JP,A) 特開 平7−226189(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 F21V 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アークチューブと、このアークチューブ
    と略平行に延びるリード線サポートと、これらアークチ
    ューブおよびリード線サポートの後端部を支持する口金
    と、を有する放電バルブと、 上記アークチューブおよびリード線サポートを後方から
    挿入させるバルブ挿入孔と、このバルブ挿入孔の後端外
    周縁部に形成された、上記口金を位置決め支持する口金
    支持部と、を有するリフレクタと、 上記口金を上記口金支持部に位置決め支持せしめた状態
    で、上記放電バルブを上記リフレクタに固定するバルブ
    固定具と、を備えた車輌用前照灯において、 上記バルブ挿入孔の前端外周縁部における上記リード線
    サポートの近傍部位に、凹状切欠き部が形成されてい
    る、ことを特徴とする車輌用前照灯。
  2. 【請求項2】 上記口金が、鍔部と、この鍔部よりも小
    径に形成された本体部とを備えてなり、 上記口金支持部が、上記鍔部の前端面と当接して上記放
    電バルブの前後方向の位置決めを行う前面壁と、上記鍔
    部の外周面を囲むようにして上記前面壁から後方へ突出
    形成され、上記放電バルブの光軸直交方向の位置決めを
    行う環状壁とを備えてなり、 上記環状壁における上記リード線サポートの近傍部位
    に、該環状壁の他の部位よりも後方へ突出する突起片が
    形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車輌
    用前照灯。
  3. 【請求項3】 上記環状壁における上記リード線サポー
    トの近傍部位以外の所定の2カ所に、該環状壁の他の部
    位よりも後方へ突出する突起片が形成されている、こと
    を特徴とする請求項2記載の車輌用前照灯。
  4. 【請求項4】 上記鍔部の外周面に凹部が形成されると
    ともに、上記環状壁の内周面に、上記凹部と係合して上
    記放電バルブの光軸回り方向の位置決めを行う凸部が形
    成されており、 上記凸部が、上記環状壁の後端面よりも後方まで延長形
    成されている、ことを特徴とする請求項2または3記載
    の車輌用前照灯。
  5. 【請求項5】 上記凸部が、上記突起片のいずれかと一
    体形成されている、ことを特徴とする請求項4記載の車
    輌用前照灯。
  6. 【請求項6】 上記バルブ固定具が線バネからなる、こ
    とを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の車輌用前照
    灯。
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