JP3769627B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源のグレアを防止するグレア防止部材を備えた照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ランプや反射板を灯具本体に取り付けて照明器具を構成したものがあった。ところで、スポットライト等の用途に用いられる照明器具では、ランプや反射板が直接見えるとグレアが生じるので、グレアを防止するためにランプや反射板が直視される範囲を制限する必要があり、図11乃至図13に示すような構造を有するグレア防止部材50がランプの前方を覆うようにして灯具本体に取り付けられていた。このグレア防止部材50はランプや反射板が直視される範囲を制限する両端が開口した筒体51を有し、筒体51は板材よりなる支持体53を介して灯具本体に取り付けられる。筒体51の中空部を挟んで対向する側周面51aの部位には軸方向に沿って走る一対のスリット52a,52bが形成されており、これらのスリット52a,52bは筒体51のいずれの端部にも開放されていない。支持体53は中央片54の両端部からアーム55,56が延設されて形成されており、アーム55,56は同一方向に傾斜している。また、一方のアーム55の基部には平面内に突出する突起57が形成されている。なお、中央片54及び他方のアーム56は筒体51に形成したスリット52a,52bに挿通可能な形状に形成されている。
【0003】
ここで、支持体53を筒体51に取り付ける際は、支持体53の他方のアーム56を筒体51の一方のスリット52aから筒体内部に挿入し、さらに他方のアーム56を他方のスリット52bから筒体の外部に露出させて、筒体51を貫通させる。そして、一方のアーム55に突接した突起57を一方のスリット52aの縁に当接させた状態で、他方のスリット52bから筒体外部に露出する他方のアーム56におけるスリット52b近傍の部位をかしめて突起58を形成し、突起57および58により支持体53を筒体51に固定していた。そして、アーム56の先端に設けられた凸部59を灯具本体の凹部に差し込み、アーム55の先端に設けられた孔60に挿通したねじを灯具本体にねじ込むことにより、グレア防止部材50を灯具本体に固定していた。
【0004】
また、図14(a)(b)及び図15に示すように、筒体51の中空部を挟んで対向する側周面51aの部位にアーム55,56の一端部に設けた溶接片61,61をスポット溶接して、アーム55,56を筒体51に固定したものもあり、上述のグレア防止部材50と同様、アーム56の先端に設けられた凸部59を灯具本体の凹部に差し込み、アーム55の先端に設けられた孔60に挿通したねじを灯具本体にねじ込むことにより、グレア防止部材50を灯具本体に固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した照明器具の内、前者の照明器具では、グレア防止部材50の筒体51と支持体53とを固定する際に、筒体51に形成したスリット52a,52bに支持体53を挿通して、筒体51を貫通させる工程と、支持体53のアーム56をかしめて突起58を形成する工程との二つの工程が必要になり、組み立ての手間がかかるという問題があった。また支持体53のアーム56はスリット52a,52bに挿通されるので、アーム56の形状をスリット52a,52bに挿通可能な形状とする必要があり、灯具本体への取付部となるアーム56の形状に自由度がないという問題もあった。さらに、後者の照明器具では、アーム55,56の溶接片61,61をそれぞれ筒体51の側周面51aにスポット溶接しており、溶接個所が2ヶ所あるので、グレア防止部材50の組み立てに時間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、組み立ての手間を少なくし、且つ、グレア防止部材を灯具本体に取り付けるための支持体の形状の自由度を高めた照明器具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、光源と、光源に対して投光方向の前方に設けられ光源のグレアを防止するグレア防止部材と、光源およびグレア防止部材が取り付けられる灯具本体とを具備し、グレア防止部材は、一端側に開口を塞ぐ端面が形成された略円筒状であって、上記端面から中空部を挟んで対向する側周面の部位にわたって、上記一端側に開放されたスリットが形成された筒体と、筒体の上記一端側からスリット内に挿入されて筒体に固定されると共に灯具本体に固定される支持体とからなり、該支持体、スリット内に配置される中央片と、中央片の両端部からそれぞれ延設されて先端部が灯具本体に固定されるアームとで構成され、筒体の側周面の内側に当接して筒体に対する支持体の位置決めを行う位置決め片と、スリット内に挿入される部位を挿入方向に対して斜めに切り起こして形成され、上記端面の内面と係止して支持体の抜け止めを行う弾性係止片とを中央片に設けたことを特徴とする。
【0008】
このような構成を採用したことにより、グレア防止部材を組み立てる際は、支持体を筒体の一端側からスリット内に挿入すると、支持体の位置決め片が筒体の側周面の内側に当接して支持体が筒体に対して位置決めされ、弾性係止片が筒体の端面の内面に係止して支持体の抜け止めが行われるので、支持体を筒体に貫通させる工程を無くすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
参考例
本発明に係る照明器具の参考例について説明する。この照明器具は、図5に示すように、天井面等の取付面に上端部が取り付けられるアーム21を備え、アーム21の下端部に灯具本体10が連結される。図示例ではアーム21の上端部に配線ダクト用の連結具22を設けてある。配線ダクトは下面側が開放された断面略C字形に形成されたダクトであって、全長に亙って内側面に一対の導電板を設けたものである。連結具22は上端部が配線ダクト内に収納され、連結具22に設けた集電子22aを導電板に接触させることによって配線ダクトから給電される。また、連結具22は配線ダクトに対して摺動可能に連結され、配線ダクトの長手方向の任意の位置に位置させることができるようになっている。連結具22には配線ダクトの開口内に係合することによって連結具22の配線ダクトに対する回転を防止するストッパ22bが設けられる。
【0011】
アーム21の上端部は連結具22に対して360度より小さい規定の角度範囲で回動可能となるように結合される。つまり、アーム21の上端部は円筒状であって連結具22に挿入されるとともに、連結具22に対して抜け止めがなされる。アーム21内には一端を集電子22aに電気的に接続した電線23が挿通され、電線23の他端は灯具本体10に収納されたソケット3に接続される。アーム21の下端部には軸ねじ24を用いて灯具本体10が結合される。この構成により、灯具本体10はアーム21に対して上下方向に首振り可能になる。つまり、灯具本体10は、配線ダクトに対する連結具22の摺動により配線ダクトを敷設している範囲内で任意の位置に移動させることができ、連結具22に対するアーム21の回動により上下方向の軸周りの任意の方向に向けることができ、さらにアーム21に対する灯具本体10の回動により上下方向の任意の方向に向けることができる。このように、灯具本体10の位置および向きを高い自由度で調節することができるから、目的とする照明対象の位置に応じて灯具本体10の位置および向きを適正に調節することができる。
【0012】
ところで、灯具本体10は、比較的小径の円筒状に形成されアーム21に連結されるソケット収納体10aと、比較的大径の円筒状に形成されソケット収納体10aの一端に結合されたランプ収納体10bとを備える。ソケット収納体10aとランプ収納体10bとは軸を略一致させた形で一体に連結される。以下ではランプ収納体10bの軸方向を前後方向と呼び、ソケット収納体10a側を後側とする。ソケット収納体10aとランプ収納体10bとは組立ねじ15を用いて結合される。
【0013】
ソケット3はソケット収納体10aの中に固定ねじ16を用いて固定され、ソケット3に保持された光源たるランプ1はランプ収納体10bの中に配置される。ランプ1には白熱電球を用いる。ランプ収納体10bの前面には開口窓11が設けられ、ランプ収納体10bの前面は密閉される。開口窓11は、ガラス板のような透光板11aと、透光板11aを保持する窓枠11bとからなり、窓枠11bを灯具本体10に対して凹凸結合することによって灯具本体10に対して着脱可能に取り付けられる。灯具本体10への開口窓11の取り付けに際しては、窓枠11bを灯具本体10に位置合わせして窓枠11bを回転させれば、灯具本体10に開口窓11が固定されるようになっている。また、灯具本体10から開口窓11を外したときに開口窓11が落下するのを防止するために、灯具本体10に一端を固定した落下防止紐17の他端に開口窓11を取り付けてある。なお本参考例では、ソケット収納体10aと、ソケット収納体10bと、開口窓11とで灯具本体10が構成される。
【0014】
ランプ収納体10bの内部にはランプ1とともに反射板2も収納されている。反射板2は、固定反射板2aと可動反射板2bとの2部材からなり、固定反射板2aと可動反射板2bとはともに内周面が放物面状に形成され、中心軸を灯具本体10の前後方向の中心線にほぼ一致させる形でランプ収納体10bに収納される。固定反射板2aはランプ収納体10bの後壁内周面に突設されたU字状の突台10fに支持された形でランプ収納体10bに固定される。固定反射板2aの中央部には開口が形成され、この開口にはソケット3に保持されたランプ1が挿通される。また、可動反射板2bは固定反射板2aの前側において、ランプ収納体10bに対して前後方向に移動可能に配置される。
【0015】
ところで、上述した構成の照明器具は、たとえば美術館や博物館における展示物を照明するスポットライトとして用いられるのであるが、ランプ1や反射板2が直接見えるとグレアが生じるから、グレアの防止のためにランプ1や反射板2が直視される範囲を制限する必要がある。そこで、開口窓11の後方にはランプ1に対して投光方向の前方にグレアを防止するグレア防止部材50を配置してある。
【0016】
以下に、本発明の要旨となるグレア防止部材50について図1乃至図4を参照して説明する。グレア防止部材50は、例えば白色の部材であってランプ1や反射板2が直視できる範囲を制限する筒体51と、筒体51に取り付けられ、先端部がねじなどを用いて窓枠11bの後面に固定される支持体53とから構成される。
【0017】
筒体51は略円筒状であって、両端部が開口しており、一端側には内鍔51cが形成されている。ここで、筒体51の内鍔51cおよび筒体51の中空部を挟んで対向する側周面51aの部位には筒体51の一端側に開放された第1及び第2のスリットたるスリット52,52が筒体51の軸方向に沿ってそれぞれ形成されている。また、スリット52の奥方には、開放端側のスリット52の部位よりも幅広の被係止部たる凹部52dが形成されている。
【0018】
板材よりなる支持体53は、筒体51の一端側からスリット52内に挿入されて筒体51に固定される中央片54と、中央片54の両端部からそれぞれ延設され先端部が窓枠11bに固定されるアーム55,56とから構成される。支持体53を筒体51のスリット52,52内に挿入する際に先端側となる中央片54の一側には、筒体51の側周面51aの内側に当接して中央片54を筒体51内に位置決めする位置決め片62,62が両側に突設されており、スリット52の奥52cと当接する位置決め片62の部位には段付き部63が形成されている。また、中央片54の一側の略中央には切欠64が形成されており、ランプ1と中央片54との干渉を防止している。また、各スリット52の凹部52dに対応する中央片54の部位には、中央片54に対して所定の角度で傾斜する弾性係止片68が中央片54の一部を切り起こして夫々形成されている。なお本参考例では、内鍔51cから側周面51aにかけてそれぞれ形成されたスリット52,52の縁と当接する中央片54の部位からガイド片65,65が構成される。
【0019】
ここで、支持体53を筒体51に取り付ける際は、支持体53の中央片54を筒体51の一端側からスリット52,52内に挿入すると、位置決め片62,62が筒体51の側周面51aの内側に当接して、筒体51の径方向における支持体53の移動が規制され、支持体53が筒体51内に位置決めされる。さらに支持体53の中央片54をスリット52内に挿入すると、スリット52の縁に弾性係止片68が当たって押し撓められ、さらに段付き部63がスリット52の奥52cと当接するまで支持体53の中央片54をスリット52内に挿入すると、弾性係止片68が凹部52d内に入り込んで凹部52dと係止し、支持体53の抜け止めが行われる。この時、ガイド片65がスリット52の縁に嵌まっており、ガイド片65がスリット52の縁と接触しているので、筒体51と支持体53とのがたつきが低減される。
【0020】
また、アーム55,56の先端には平面方向と略直交する方向に伸びる固定片67,67が設けられ、固定片67は例えば固定ねじなどで窓枠11bの後面にねじ止めされる。したがって、開口窓11を灯具本体10に装着した状態ではグレア防止部材50も灯具本体10に固定される。また、開口窓11を灯具本体10から取り外せばグレア防止部材50も灯具本体10から取り外されるから、ランプ1を容易に交換することができる。なお、アーム55,56の先端部は灯具本体10の前端部内周面に形成した受け台12に当接し、開口窓11と受け台12との間にアーム55,56の先端部が挟持される形となって、アーム55,56の固定強度が高められている。
【0021】
上述のように、支持体53を筒体51の一端側からスリット52内に挿入すると、支持体53が筒体51に対して位置決めされると共に、支持体53の抜け止めが行われるので、支持体53を筒体51に貫通させる工程を無くすことができ、従来のグレア防止部材50に比べて組み立ての工程が減り、組み立ての手間を減らすことができる。しかも、支持体53を筒体51に形成したスリット52に貫通させる場合のように支持体53の形状がスリット52の形状に制限されることがなく、支持体53を灯具本体10に取り付けるための固定片67の形状の自由度が高くなり、固定片67を取り付ける他の部品の形状に合わせて固定片67の形状を適宜変更できるから、他の部品への取付制限がない。
【0022】
実施形態
図10に本実施形態の照明器具の断面図を示す。尚、グレア防止部材50以外の構成は上述した参考例の照明器具と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0023】
この照明器具では、可動反射板2bの移動によって配光を制御するから、配光を反射板2のみによって制御することができるように、ランプ1からの直射光が前方に放射されるのを防止することが必要である。そこで、開口窓11の後方にはランプ1に対して投光方向の前方にグレアを防止するグレア防止部材50を配置してある。
【0024】
以下に、本実施形態のグレア防止部材50について図6乃至図9を参照して説明する。グレア防止部材50は、例えば白色の部材であってランプ1からの直射光が前方に漏れるのを防止できる程度の大きさに形成された筒体51と、筒体51に取り付けられ、先端部がねじなどを用いて窓枠11bの後面に固定される支持体53とから構成される。
【0025】
筒体51は略円筒状であって、筒体51の一端側には開口を塞ぐ端面51bが設けられ、端面51bおよび筒体51の中空部を挟んで対向する側周面51aの部位にわたって筒体51の一端側に開放されたスリット52が筒体51の軸方向に沿って形成されている。
【0026】
板材よりなる支持体53は、筒体51の一端側からスリット52内に挿入されて筒体51に固定される中央片54と、中央片54の両端部からそれぞれ延設され先端部が窓枠11bに固定されるアーム55,56とから構成される。支持体53を筒体51のスリット52に挿入する際に先端側となる中央片54の一側には、筒体51の側周面51aの内側に当接して中央片54を筒体51内に位置決めする位置決め片62,62が両側に突設されており、スリット52の奥52cと当接する位置決め片62の部位には段付き部63が形成されている。また、中央片54の一側の略中央には切欠64が形成されており、ランプ1と中央片54との干渉を防止している。一方、中央片54の他側の略中央には、支持体53をスリット52に挿入した際に端面51bに形成されたスリット52に嵌まるガイド片65が形成され、ガイド片65の両側には中央片54に対して所定の角度で傾斜する弾性係止片66,66が中央片54の一部を切り起こして形成されている。ここに、筒体51の端面51bの内側からスリット52の奥52cまでの寸法Hcは、段付き部63からガイド片65の先端までの寸法Haよりも短く、且つ、段付き部63から弾性係止片66の先端までの寸法Hbよりも長い寸法に形成されている。
【0027】
支持体53を筒体51に取り付ける際は、支持体53の中央片54を筒体51の一端側からスリット52内に挿入すると、位置決め片62,62が筒体51の側周面51aの内側に当接して、筒体51の径方向における支持体53の移動が規制され、支持体53が筒体51内に位置決めされる。さらに支持体53の中央片54をスリット52内に挿入すると、端面51bに形成されたスリット52の縁に弾性係止片66が当たって押し撓められ、さらに段付き部63がスリット52の奥52cと当接するまで支持体53の中央片54をスリット52内に挿入すると、弾性係止片66が端面51bの内側に入り込んで端面51bの内側と係止し、支持体53の抜け止めが行われる。この時、ガイド片65は端面51bに形成されたスリット52に嵌まり込んでおり、ガイド片65がスリット52の縁と接触しているので、筒体51と支持体53とのがたつきを減らすことができる。
【0028】
このように、支持体53を筒体51の一端側からスリット52内に挿入すると、支持体53が筒体51に対して位置決めされると共に、支持体53の抜け止めが行われるので、支持体53を筒体51に貫通させる工程を無くすことができ、従来のグレア防止部材50に比べて組み立ての工程が減り、組み立ての手間を減らすことができる。しかも、支持体53を筒体51に形成したスリット52に貫通させる場合のように支持体53の形状がスリット52の形状に制限されることがなく、支持体53を灯具本体10に取り付けるための固定片67の形状の自由度が高くなり、固定片67を取り付ける他の部品の形状に合わせて固定片67の形状を適宜変更できるから、他の部品への取付制限がない。
【0029】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、光源と、光源に対して投光方向の前方に設けられ光源のグレアを防止するグレア防止部材と、光源およびグレア防止部材が取り付けられる灯具本体とを具備し、グレア防止部材は、一端側に開口を塞ぐ端面が形成された略円筒状であって、上記端面から中空部を挟んで対向する側周面の部位にわたって、上記一端側に開放されたスリットが形成された筒体と、筒体の上記一端側からスリット内に挿入されて筒体に固定されると共に灯具本体に固定される支持体とからなり、該支持体、スリット内に配置される中央片と、中央片の両端部からそれぞれ延設されて先端部が灯具本体に固定されるアームとで構成され、筒体の側周面の内側に当接して筒体に対する支持体の位置決めを行う位置決め片と、スリット内に挿入される部位を挿入方向に対して斜めに切り起こして形成され、上記端面の内面と係止して支持体の抜け止めを行う弾性係止片とを中央片に設けたことを特徴とする。
【0030】
このような構成を採用したことによって、グレア防止部材を組み立てる際は、支持体を筒体の一端側からスリット内に挿入すると、支持体の位置決め片が筒体の側周面の内側に当接して筒体に対し支持体が位置決めされ、弾性係止片が筒体の端面の内面に係止して支持体の抜け止めが行われるので、支持体を筒体に貫通させる工程を無くすことができ、従来のグレア防止部材に比べて組み立ての工程が減り、組み立ての手間を減らすことができるという効果がある。しかも、支持体を筒体に形成したスリットに貫通させる場合のように支持体の形状がスリットの形状に制限されることがなく、支持体を灯具本体に取り付けるための取付部の形状の自由度が高くなり、取付部を取り付ける他の部品(灯具本体)の形状に合わせて適宜変更でき、他の部品への取付制限がないという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例の照明器具に用いるグレア防止部材を示し、(a)は組立前の状態を示す説明図、(b)は組立後の状態を示す説明図である。
【図2】 同上のグレア防止部材に用いる支持体を示す外観図である。
【図3】 同上のグレア防止部材に用いる筒体を示し、(a)は左側からみた側面図、(b)は上面図、(c)は右側から見た側面図である。
【図4】 同上のグレア防止部材の組立状態を示す一部省略せる上面図である。
【図5】 同上の照明器具の断面図である。
【図6】 実施形態の照明器具に用いるグレア防止部材を示し、(a)は組立前の状態を示す説明図、(b)は組立後の状態を示す説明図である。
【図7】 同上のグレア防止部材に用いる支持体を示す外観図である。
【図8】 同上のグレア防止部材に用いる筒体を示し、(a)は上面図、(b)は正面図である。
【図9】 (a)は同上のグレア防止部材の組立前の状態を示す要部斜視図、(b)は一部省略せる上面図である。
【図10】 同上の照明器具の断面図である。
【図11】 従来の照明器具に用いるグレア防止部材を示し、(a)は側断面図、(b)は上面図である。
【図12】 (a)(b)は同上の筒体を示す一部破断せる側面図である。
【図13】 同上の支持体を示す外観図である。
【図14】 同上の別のグレア防止部材を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図15】 同上の組立前の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
50 グレア防止部材
51 筒体
51a 側周面
51c 内鍔
52 スリット
53 支持体
54 中央片
62 位置決め片
65 ガイド片
68 弾性係止片

Claims (1)

  1. 光源と、光源に対して投光方向の前方に設けられ光源のグレアを防止するグレア防止部材と、光源およびグレア防止部材が取り付けられる灯具本体とを具備し、グレア防止部材は、一端側に開口を塞ぐ端面が形成された略円筒状であって、上記端面から中空部を挟んで対向する側周面の部位にわたって、上記一端側に開放されたスリットが形成された筒体と、筒体の上記一端側からスリット内に挿入されて筒体に固定されると共に灯具本体に固定される支持体とからなり、該支持体、スリット内に配置される中央片と、中央片の両端部からそれぞれ延設されて先端部が灯具本体に固定されるアームとで構成され、筒体の側周面の内側に当接して筒体に対する支持体の位置決めを行う位置決め片と、スリット内に挿入される部位を挿入方向に対して斜めに切り起こして形成され、上記端面の内面と係止して支持体の抜け止めを行う弾性係止片とを前記中央片に設けたことを特徴とする照明器具。
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