JP3162919B2 - ポリエーテルエステルアミドおよび樹脂組成物 - Google Patents
ポリエーテルエステルアミドおよび樹脂組成物Info
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- JP3162919B2 JP3162919B2 JP25287894A JP25287894A JP3162919B2 JP 3162919 B2 JP3162919 B2 JP 3162919B2 JP 25287894 A JP25287894 A JP 25287894A JP 25287894 A JP25287894 A JP 25287894A JP 3162919 B2 JP3162919 B2 JP 3162919B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性と永久帯電防止性
に優れ、さらに各種熱可塑性樹脂との相溶性に優れたポ
リエーテルエステルアミドおよびこのポリエーテルエス
テルアミドを使用した樹脂組成物に関するものである。
に優れ、さらに各種熱可塑性樹脂との相溶性に優れたポ
リエーテルエステルアミドおよびこのポリエーテルエス
テルアミドを使用した樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエーテルエステルアミドは一
部の熱可塑性樹脂用帯電防止剤として優れた帯電防止性
を付与することが知られているが、(1)ポリエーテル
成分にポリオキシアルキレングリコール(例えばポリエ
チレングリコール)を使用しているため耐熱性が低く、
高温で成形ができないという問題や;(2)ポリエーテ
ルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂との相溶性が悪い
ため、層状剥離が起きたり、衝撃強度が劣ったりして、
望ましい機械的性質を有する樹脂組成物を得ることがで
きないという問題があった。(2)の問題を解決するた
め、ポリエーテルエステルアミドにカルボキシル基を有
する変性ビニル系重合体を相溶化剤として使用する方法
(特公平4−72855号公報)や、ヒドロキシル基を
有するビニル単量体を共重合成分とするゴム変性スチレ
ン系熱可塑性樹脂を相溶化剤として使用する方法(特開
平2−70739号公報)が知られている。しかし、こ
れらの方法によって相溶性は改良されるものの、多量の
相溶化剤の添加が必要であるため帯電防止性が低下する
という欠点があった。また、ポリエーテル成分に特定分
子量のポリオキシアルキレングリコール(例えばポリエ
チレングリコール)とビスフェノール類のアルキレンオ
キシド付加物を使用したポリエーテルエステルアミドを
用いることにより、透明でかつ永久帯電性に優れた樹脂
組成物を得る方法(特開平1−14417号公報)が提
案されているが、上記(1)の耐熱性の問題は依然解決
されていない。
部の熱可塑性樹脂用帯電防止剤として優れた帯電防止性
を付与することが知られているが、(1)ポリエーテル
成分にポリオキシアルキレングリコール(例えばポリエ
チレングリコール)を使用しているため耐熱性が低く、
高温で成形ができないという問題や;(2)ポリエーテ
ルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂との相溶性が悪い
ため、層状剥離が起きたり、衝撃強度が劣ったりして、
望ましい機械的性質を有する樹脂組成物を得ることがで
きないという問題があった。(2)の問題を解決するた
め、ポリエーテルエステルアミドにカルボキシル基を有
する変性ビニル系重合体を相溶化剤として使用する方法
(特公平4−72855号公報)や、ヒドロキシル基を
有するビニル単量体を共重合成分とするゴム変性スチレ
ン系熱可塑性樹脂を相溶化剤として使用する方法(特開
平2−70739号公報)が知られている。しかし、こ
れらの方法によって相溶性は改良されるものの、多量の
相溶化剤の添加が必要であるため帯電防止性が低下する
という欠点があった。また、ポリエーテル成分に特定分
子量のポリオキシアルキレングリコール(例えばポリエ
チレングリコール)とビスフェノール類のアルキレンオ
キシド付加物を使用したポリエーテルエステルアミドを
用いることにより、透明でかつ永久帯電性に優れた樹脂
組成物を得る方法(特開平1−14417号公報)が提
案されているが、上記(1)の耐熱性の問題は依然解決
されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、耐熱性に優
れ、かつポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、スチ
レン/アクリロニトリル共重合体(SAN樹脂)、アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体(ABS
樹脂)、メタクリル酸メチル/ブタジエン/スチレン共
重合体(MBS樹脂)、スチレン/メタクリル酸メチル
/アクリロニトリル共重合体、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフテレート(PET樹脂)、
ポリブチレンテレフテレート(PBT樹脂)、熱可塑性
ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の各種熱可塑性樹脂と
の相溶性の良いポリエーテルエステルアミドが求められ
ている。
れ、かつポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、スチ
レン/アクリロニトリル共重合体(SAN樹脂)、アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体(ABS
樹脂)、メタクリル酸メチル/ブタジエン/スチレン共
重合体(MBS樹脂)、スチレン/メタクリル酸メチル
/アクリロニトリル共重合体、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフテレート(PET樹脂)、
ポリブチレンテレフテレート(PBT樹脂)、熱可塑性
ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の各種熱可塑性樹脂と
の相溶性の良いポリエーテルエステルアミドが求められ
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定分子量のポリアミ
ドと芳香環含有ポリエーテルから誘導される、高粘度の
ポリエーテルエステルアミドが、従来のポリエーテルエ
ステルアミドに比べ耐熱性および帯電防止性に優れるこ
と;またこのポリエーテルエステルアミドと熱可塑性樹
脂からなる樹脂組成物が耐熱性、永久帯電防止性および
機械的特性に優れることを見出し、本発明に到達した。
を解決すべく鋭意検討した結果、特定分子量のポリアミ
ドと芳香環含有ポリエーテルから誘導される、高粘度の
ポリエーテルエステルアミドが、従来のポリエーテルエ
ステルアミドに比べ耐熱性および帯電防止性に優れるこ
と;またこのポリエーテルエステルアミドと熱可塑性樹
脂からなる樹脂組成物が耐熱性、永久帯電防止性および
機械的特性に優れることを見出し、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、両末端にカルボキシル
基を有する数平均分子量500〜5,000のポリアミ
ド(a1)と下記一般式(1)で示される数平均分子量
500〜5,000の芳香環含有ポリエーテル(a2)
から誘導されるポリエーテルエステルアミド;ならびに
該ポリエーテルエステルアミド(A)と熱可塑性樹脂
(B)からなる樹脂組成物である。 H−{(Q)m−O−Z−O−(Q)m−X}n−(Q)m
−O−Z−O−(Q)m−H (1) (式中、Zはビスフェノール類、単環二価フェノール
類、ジヒドロキシビフェニル類、ジヒドロキシナフタレ
ン類、ビナフトール類から選ばれる二価フェノール類の
残基、Qは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、Xは炭
素数1〜18のアルキレンジハライドのアルキレン残
基、mは1〜30の整数、nは1〜25の整数を表
す。)
基を有する数平均分子量500〜5,000のポリアミ
ド(a1)と下記一般式(1)で示される数平均分子量
500〜5,000の芳香環含有ポリエーテル(a2)
から誘導されるポリエーテルエステルアミド;ならびに
該ポリエーテルエステルアミド(A)と熱可塑性樹脂
(B)からなる樹脂組成物である。 H−{(Q)m−O−Z−O−(Q)m−X}n−(Q)m
−O−Z−O−(Q)m−H (1) (式中、Zはビスフェノール類、単環二価フェノール
類、ジヒドロキシビフェニル類、ジヒドロキシナフタレ
ン類、ビナフトール類から選ばれる二価フェノール類の
残基、Qは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、Xは炭
素数1〜18のアルキレンジハライドのアルキレン残
基、mは1〜30の整数、nは1〜25の整数を表
す。)
【0006】本発明のポリエーテルエステルアミド
(A)を構成する両末端にカルボキシル基を有するポリ
アミド(a1)は、(1)ラクタム開環重合体、(2)
アミノカルボン酸の重縮合体もしくは(3)ジカルボン
酸とジアミンの重縮合体であり、(1)のラクタムとし
ては、カプロラクタム、エナントラクタム、ラウロラク
タム、ウンデカノラクタム等が挙げられる。(2)のア
ミノカルボン酸としては、ω−アミノカプロン酸、ω−
アミノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノ
ペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸、11−アミノウン
デカン酸、12−アミノドデカン酸等が挙げられる。
(3)のジカルボン酸としては、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ウンデカンジ酸、ドデカンジ酸、イ
ソフタル等酸が挙げられ、またジアミンとしては、ヘキ
サメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタ
メチレンジアミン、デカメチレンジアミン等が挙げられ
る。上記アミド形成性モノマーとして例示したものは二
種以上を併用してもよい。これらのうち好ましいもの
は、カプロラクタム、12−アミノドデカン酸およびア
ジピン酸−ヘキサメチレンジアミンであり、特に好まし
いものはカプロラクタムである。
(A)を構成する両末端にカルボキシル基を有するポリ
アミド(a1)は、(1)ラクタム開環重合体、(2)
アミノカルボン酸の重縮合体もしくは(3)ジカルボン
酸とジアミンの重縮合体であり、(1)のラクタムとし
ては、カプロラクタム、エナントラクタム、ラウロラク
タム、ウンデカノラクタム等が挙げられる。(2)のア
ミノカルボン酸としては、ω−アミノカプロン酸、ω−
アミノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノ
ペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸、11−アミノウン
デカン酸、12−アミノドデカン酸等が挙げられる。
(3)のジカルボン酸としては、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ウンデカンジ酸、ドデカンジ酸、イ
ソフタル等酸が挙げられ、またジアミンとしては、ヘキ
サメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタ
メチレンジアミン、デカメチレンジアミン等が挙げられ
る。上記アミド形成性モノマーとして例示したものは二
種以上を併用してもよい。これらのうち好ましいもの
は、カプロラクタム、12−アミノドデカン酸およびア
ジピン酸−ヘキサメチレンジアミンであり、特に好まし
いものはカプロラクタムである。
【0007】両末端にカルボキシル基を有するポリアミ
ド(a1)は、炭素数4〜20のジカルボン酸を分子量
調整剤として使用し、これの存在下に上記アミド形成性
モノマーを常法により開環重合あるいは重縮合させるこ
とによって得られる。炭素数4〜20のジカルボン酸と
しては、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウ
ンデカンジ酸、ドデカンジ酸等の脂肪族ジカルボン酸;
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸、ジシクロヘキシル−4,4−ジカ
ルボン酸等の脂環族ジカルボン酸;3−スルホイソフタ
ル酸ナトリウム、3−スルホイソフタル酸カリウム等の
3−スルホイソフタル酸アルカリ金属塩;およびこれら
の二種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好まし
いものは脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸およ
び3−スルホイソフタル酸アルカリ金属塩であり、特に
好ましいものはアジピン酸、セバシン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸および3−スルホイソフタル酸ナトリ
ウムである。
ド(a1)は、炭素数4〜20のジカルボン酸を分子量
調整剤として使用し、これの存在下に上記アミド形成性
モノマーを常法により開環重合あるいは重縮合させるこ
とによって得られる。炭素数4〜20のジカルボン酸と
しては、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウ
ンデカンジ酸、ドデカンジ酸等の脂肪族ジカルボン酸;
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸、ジシクロヘキシル−4,4−ジカ
ルボン酸等の脂環族ジカルボン酸;3−スルホイソフタ
ル酸ナトリウム、3−スルホイソフタル酸カリウム等の
3−スルホイソフタル酸アルカリ金属塩;およびこれら
の二種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好まし
いものは脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸およ
び3−スルホイソフタル酸アルカリ金属塩であり、特に
好ましいものはアジピン酸、セバシン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸および3−スルホイソフタル酸ナトリ
ウムである。
【0008】上記(a1)の数平均分子量は、通常50
0〜5,000、好ましくは500〜3,000であ
る。数平均分子量が500未満ではポリエーテルエステ
ルアミド自体の耐熱性が低下し、5,000を超えると
反応性が低下するためポリエーテルエステルアミド製造
時に多大な時間を要する。
0〜5,000、好ましくは500〜3,000であ
る。数平均分子量が500未満ではポリエーテルエステ
ルアミド自体の耐熱性が低下し、5,000を超えると
反応性が低下するためポリエーテルエステルアミド製造
時に多大な時間を要する。
【0009】芳香環含有ポリエーテル(a2)は前記一
般式(1)で示される化合物であり、該式(1)におい
て、Zは二価フェノール類(b1)の残基、Qは炭素数
2〜4のアルキレンオキサイド(b2)由来のオキシア
ルキレン基、Xは多官能ハロゲン化合物(c2)の残基
である。
般式(1)で示される化合物であり、該式(1)におい
て、Zは二価フェノール類(b1)の残基、Qは炭素数
2〜4のアルキレンオキサイド(b2)由来のオキシア
ルキレン基、Xは多官能ハロゲン化合物(c2)の残基
である。
【0010】二価フェノール類(b1)としては、ハイ
ドロキノン、カテコール、レゾルシン、オルシン、ウル
シオールなどの単環フェノール類;ビスフェノールA
(4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパ
ン)、ビスフェノールF(4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルメタン)、ビスフェノールS(4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン)、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニル−2,2−ブタンなどのビスフェノール類;
ジヒドロキシビフェニル類;ジヒドロキシナフタレン
類、ビナフトール類などのナフタレン核を有するもの等
が挙げられる。これらのうち好ましいものはビスフェノ
ール類であり、特に好ましいものはビスフェノールAで
ある。
ドロキノン、カテコール、レゾルシン、オルシン、ウル
シオールなどの単環フェノール類;ビスフェノールA
(4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパ
ン)、ビスフェノールF(4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルメタン)、ビスフェノールS(4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン)、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニル−2,2−ブタンなどのビスフェノール類;
ジヒドロキシビフェニル類;ジヒドロキシナフタレン
類、ビナフトール類などのナフタレン核を有するもの等
が挙げられる。これらのうち好ましいものはビスフェノ
ール類であり、特に好ましいものはビスフェノールAで
ある。
【0011】アルキレンオキサイド(b2)としては、
例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
1,2−もしくは1,4−ブチレンオキサイドおよびこ
れらの二種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好
ましいものはエチレンオキサイドである。
例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
1,2−もしくは1,4−ブチレンオキサイドおよびこ
れらの二種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好
ましいものはエチレンオキサイドである。
【0012】本発明における芳香環含有ポリエーテル
(a2)を構成する芳香環含有ポリエーテルジオール
(c1)は、上記(b1)に(b2)を公知の方法、例
えばアルカリ触媒存在下、100〜200℃の温度で付
加反応させることにより製造することができる。(b
2)の付加モル数は通常1〜30モル、好ましくは各2
〜20モルである。
(a2)を構成する芳香環含有ポリエーテルジオール
(c1)は、上記(b1)に(b2)を公知の方法、例
えばアルカリ触媒存在下、100〜200℃の温度で付
加反応させることにより製造することができる。(b
2)の付加モル数は通常1〜30モル、好ましくは各2
〜20モルである。
【0013】多官能ハロゲン化合物(c2)としては、
多ハロゲン化脂肪族炭化水素類、多ハロゲン化芳香族環
含有炭化水素類、多ハロゲン化エーテル類、多ハロゲン
化ケトン類などが挙げられる。
多ハロゲン化脂肪族炭化水素類、多ハロゲン化芳香族環
含有炭化水素類、多ハロゲン化エーテル類、多ハロゲン
化ケトン類などが挙げられる。
【0014】多ハロゲン化脂肪族炭化水素類としては、
塩化メチレン、臭化メチレン、ヨウ化メチレン、モノブ
ロモモノクロロメタンなどのメチレンジハライド;1,
1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタンなどのア
ルキレンジハライド;その他クロロホルム、四塩化炭素
などが挙げられる。
塩化メチレン、臭化メチレン、ヨウ化メチレン、モノブ
ロモモノクロロメタンなどのメチレンジハライド;1,
1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタンなどのア
ルキレンジハライド;その他クロロホルム、四塩化炭素
などが挙げられる。
【0015】多ハロゲン化芳香族環含有炭化水素類とし
ては、塩化ベンザル、臭化ベンザル、ビス(クロロメチ
ル)ベンゼンなどが挙げられる。多ハロゲン化エーテル
類としては、ビス(クロロメチル)エーテル、2,2’
−ジクロロエチルエーテルなどの多ハロゲン化脂肪族エ
ーテル類;4,4’−ビス(クロロメチル)ジフェニル
エーテルなどの多ハロゲン化芳香族エーテル類;ビス
(クロロメトキシ)ベンゼン、トリス(クロロメトキ
シ)ベンゼンなどの多ハロゲン化芳香脂肪族エーテル類
が挙げられる。多ハロゲン化ケトン類としては、ビス
(クロロメチル)ケトン、ビス(クロロメトキシ)ベン
ゼンなどが挙げられる。その他、ビス(クロロメチル)
ホルマールなどの多ハロゲン化アルコール類、ジクロロ
塩化アセチル酸クロライドなどの酸ハライド、ホスゲン
などが挙げられる。
ては、塩化ベンザル、臭化ベンザル、ビス(クロロメチ
ル)ベンゼンなどが挙げられる。多ハロゲン化エーテル
類としては、ビス(クロロメチル)エーテル、2,2’
−ジクロロエチルエーテルなどの多ハロゲン化脂肪族エ
ーテル類;4,4’−ビス(クロロメチル)ジフェニル
エーテルなどの多ハロゲン化芳香族エーテル類;ビス
(クロロメトキシ)ベンゼン、トリス(クロロメトキ
シ)ベンゼンなどの多ハロゲン化芳香脂肪族エーテル類
が挙げられる。多ハロゲン化ケトン類としては、ビス
(クロロメチル)ケトン、ビス(クロロメトキシ)ベン
ゼンなどが挙げられる。その他、ビス(クロロメチル)
ホルマールなどの多ハロゲン化アルコール類、ジクロロ
塩化アセチル酸クロライドなどの酸ハライド、ホスゲン
などが挙げられる。
【0016】これらは単独でも2種以上併用してもよ
い。これらのうち好ましいものは多ハロゲン化脂肪族炭
化水素類、多ハロゲン化芳香族環含有炭化水素類および
多ハロゲン化エーテル類であり、とくに好ましいものは
多ハロゲン化脂肪族炭化水素類のうちのメチレンジハラ
イド(塩化メチレン、臭化メチレン、ヨウ化メチレンお
よびブロモクロロメタン)である。
い。これらのうち好ましいものは多ハロゲン化脂肪族炭
化水素類、多ハロゲン化芳香族環含有炭化水素類および
多ハロゲン化エーテル類であり、とくに好ましいものは
多ハロゲン化脂肪族炭化水素類のうちのメチレンジハラ
イド(塩化メチレン、臭化メチレン、ヨウ化メチレンお
よびブロモクロロメタン)である。
【0017】(a2)の製法はとくに限定されないが、
通常、(c1)と(c2)をアルカリ金属化合物(c
3)の存在下で40℃〜150℃の温度で反応させる方
法で製造することができる。アルカリ金属化合物(c
3)としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
苛性アルカリ;ナトリウムメチラート、ナトリウムエチ
ラート等の低級アルコールの金属アルコラートなどが挙
げられる。
通常、(c1)と(c2)をアルカリ金属化合物(c
3)の存在下で40℃〜150℃の温度で反応させる方
法で製造することができる。アルカリ金属化合物(c
3)としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
苛性アルカリ;ナトリウムメチラート、ナトリウムエチ
ラート等の低級アルコールの金属アルコラートなどが挙
げられる。
【0018】該(a2)の数平均分子量は、通常500
〜5,000、好ましくは500〜3,000である。
500未満では帯電防止性が不十分となり、5,000
を超えると反応性が低下するためポリエーテルエステル
アミド製造時に多大な時間を要する。
〜5,000、好ましくは500〜3,000である。
500未満では帯電防止性が不十分となり、5,000
を超えると反応性が低下するためポリエーテルエステル
アミド製造時に多大な時間を要する。
【0019】本発明のポリエーテルエステルアミド
(A)を構成する(a2)の使用量は、前記(a1)と
(a2)の合計重量に基づいて通常20〜80重量%、
好ましくは25〜75重量%の範囲である。(a2)の
量が20%未満では(A)の帯電防止性が劣り、80重
量%を超えると(A)の耐熱性が低下するために好まし
くない。また、必要により(a2)と共にポリアルキレ
ンオキシド(ポリエチレンオキシド等)や芳香環含有ポ
リエーテルジオール(c1)を併用してもよい。これら
を併用する場合の使用量は特に制限はないが、耐熱性の
観点から、(a2)に対してそれぞれ通常30重量%以
下である。
(A)を構成する(a2)の使用量は、前記(a1)と
(a2)の合計重量に基づいて通常20〜80重量%、
好ましくは25〜75重量%の範囲である。(a2)の
量が20%未満では(A)の帯電防止性が劣り、80重
量%を超えると(A)の耐熱性が低下するために好まし
くない。また、必要により(a2)と共にポリアルキレ
ンオキシド(ポリエチレンオキシド等)や芳香環含有ポ
リエーテルジオール(c1)を併用してもよい。これら
を併用する場合の使用量は特に制限はないが、耐熱性の
観点から、(a2)に対してそれぞれ通常30重量%以
下である。
【0020】(A)の製法は特に限定されるものではな
いが、例えば下記製法または製法を例示することが
できる。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸を反
応させて(a1)を形成せしめ、これに(a2)を加え
て、高温、減圧下で重合反応を行う方法。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸と
(a2)を同時に反応槽に仕込み、水の存在下または非
存在下に、高温で加圧反応させることによって中間体と
して(a1)を生成させ、その後減圧下で(a1)と
(a2)との重合反応を行う方法。
いが、例えば下記製法または製法を例示することが
できる。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸を反
応させて(a1)を形成せしめ、これに(a2)を加え
て、高温、減圧下で重合反応を行う方法。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸と
(a2)を同時に反応槽に仕込み、水の存在下または非
存在下に、高温で加圧反応させることによって中間体と
して(a1)を生成させ、その後減圧下で(a1)と
(a2)との重合反応を行う方法。
【0021】上記の重合反応には、通常、公知のエステ
ル化触媒が使用される。該触媒としては、例えば三酸化
アンチモンなどのアンチモン系触媒、モノブチルスズオ
キシドなどのスズ系触媒、テトラブチルチタネートなど
のチタン系触媒;テトラブチルジルコネートなどのジル
コニウム系触媒;酢酸ジルコニル、酢酸亜鉛などの有機
酸金属塩系触媒などが挙げられる。触媒の使用量は、
(a1)と(a2)の合計重量に対して通常0.1〜5
重量%である。
ル化触媒が使用される。該触媒としては、例えば三酸化
アンチモンなどのアンチモン系触媒、モノブチルスズオ
キシドなどのスズ系触媒、テトラブチルチタネートなど
のチタン系触媒;テトラブチルジルコネートなどのジル
コニウム系触媒;酢酸ジルコニル、酢酸亜鉛などの有機
酸金属塩系触媒などが挙げられる。触媒の使用量は、
(a1)と(a2)の合計重量に対して通常0.1〜5
重量%である。
【0022】(A)の相対粘度(0.5重量%m−クレ
ゾール溶液、25℃)は、通常1.2〜3.0、好まし
くは1.3〜2.5である。相対粘度が1.2未満では
耐熱性が悪く、3.0を超えると成形性が低下する。
ゾール溶液、25℃)は、通常1.2〜3.0、好まし
くは1.3〜2.5である。相対粘度が1.2未満では
耐熱性が悪く、3.0を超えると成形性が低下する。
【0023】本発明の樹脂組成物において熱可塑性樹脂
(B)としては、スチレン類、(メタ)アクリル酸エス
テル、(メタ)アクリロニトリル、ブタジエンからなる
群より選ばれる少なくとも一種を構成単位とする(共)
重合体(ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重
合体、メタクリル酸メチル/ブタジエン/スチレン共重
合体、メタクリル酸メチル/メタクリル酸エチル/ブタ
ジエン/スチレン共重合体およびスチレン/メタクリル
酸メチル/アクリロニトリル共重合体等);ポリプロピ
レン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリエ
チレンテレフテレート(PET樹脂)、ポリブチレンテ
レフテレート(PBT樹脂)等のポリエステル系樹脂;
ポリカーボネート樹脂;アクリル樹脂;熱可塑性ポリウ
レタン樹脂;ポリ塩化ビニル樹脂等が挙げられる。これ
らのうち好ましいものは、ポリスチレン、ポリメタクリ
ル酸メチル、スチレン/アクリロニトリル共重合体、ア
クリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体、メタ
クリル酸メチル/ブタジエン/スチレン共重合体、スチ
レン/メタクリル酸メチル/アクリロニトリル共重合
体、ポリプロピレン、ポリエチレン、PET樹脂および
PBT樹脂である。
(B)としては、スチレン類、(メタ)アクリル酸エス
テル、(メタ)アクリロニトリル、ブタジエンからなる
群より選ばれる少なくとも一種を構成単位とする(共)
重合体(ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重
合体、メタクリル酸メチル/ブタジエン/スチレン共重
合体、メタクリル酸メチル/メタクリル酸エチル/ブタ
ジエン/スチレン共重合体およびスチレン/メタクリル
酸メチル/アクリロニトリル共重合体等);ポリプロピ
レン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリエ
チレンテレフテレート(PET樹脂)、ポリブチレンテ
レフテレート(PBT樹脂)等のポリエステル系樹脂;
ポリカーボネート樹脂;アクリル樹脂;熱可塑性ポリウ
レタン樹脂;ポリ塩化ビニル樹脂等が挙げられる。これ
らのうち好ましいものは、ポリスチレン、ポリメタクリ
ル酸メチル、スチレン/アクリロニトリル共重合体、ア
クリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体、メタ
クリル酸メチル/ブタジエン/スチレン共重合体、スチ
レン/メタクリル酸メチル/アクリロニトリル共重合
体、ポリプロピレン、ポリエチレン、PET樹脂および
PBT樹脂である。
【0024】本発明の樹脂組成物において、(A)と
(B)の重量比は、通常(5〜40):(95〜6
0)、好ましくは(10〜35):(90〜65)であ
る。(A)の比率が5未満では帯電防止効果が不十分と
なり、40を超えると樹脂物性を阻害することがある。
(B)の重量比は、通常(5〜40):(95〜6
0)、好ましくは(10〜35):(90〜65)であ
る。(A)の比率が5未満では帯電防止効果が不十分と
なり、40を超えると樹脂物性を阻害することがある。
【0025】本発明の樹脂組成物において、(A)と
(B)の相溶性を更に向上させる目的で、相溶化剤
(C)を含有させてもよい。該相溶化剤(C)として
は、特開平3−258850号公報、特願平5−856
16号等に記載のカルボキシル基、エポキシ基、アミノ
基、ヒドロキシル基、ポリアルキレンオキシド基、スル
ホン酸基およびそれらの誘導体よりなる群から選ばれた
少なくとも一種の官能基を有する変性ビニル系重合体
(C1);特願平3−321308号等に記載の変性低
分子量ポリオレフィン(C2);および特開平2−19
9129号公報、特願平5−85616号等に記載のポ
リオレフィン部分と芳香族ビニル系重合体部分を有する
ブロック重合体(C3)等が挙げられる。これらは単独
でも二種以上を併用してもよい。
(B)の相溶性を更に向上させる目的で、相溶化剤
(C)を含有させてもよい。該相溶化剤(C)として
は、特開平3−258850号公報、特願平5−856
16号等に記載のカルボキシル基、エポキシ基、アミノ
基、ヒドロキシル基、ポリアルキレンオキシド基、スル
ホン酸基およびそれらの誘導体よりなる群から選ばれた
少なくとも一種の官能基を有する変性ビニル系重合体
(C1);特願平3−321308号等に記載の変性低
分子量ポリオレフィン(C2);および特開平2−19
9129号公報、特願平5−85616号等に記載のポ
リオレフィン部分と芳香族ビニル系重合体部分を有する
ブロック重合体(C3)等が挙げられる。これらは単独
でも二種以上を併用してもよい。
【0026】これらのうち、(B)がスチレン類、(メ
タ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、
ブタジエンからなる群より選ばれる少なくとも1種を構
成単位とする(共)重合体の場合の(C)としては、
(C1)(例えば、スチレン/アクリロニトリル/無水
マレイン酸共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/
スチレン/アクリル酸共重合体、スチレン/メタクリル
酸グリシジル/メタクリル酸メチル共重合体など)が好
ましい。(B)がポリオレフィン系樹脂の場合の(C)
としては、(C2)(例えば、数平均分子量が1,00
0〜25,000の無水マレイン酸変性低分子量ポリプ
ロピレンなど)および(C3)(例えば、数平均分子量
が1,000〜25,000のポリプロピレン/ポリス
チレンブロック重合体など)が好ましい。
タ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、
ブタジエンからなる群より選ばれる少なくとも1種を構
成単位とする(共)重合体の場合の(C)としては、
(C1)(例えば、スチレン/アクリロニトリル/無水
マレイン酸共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/
スチレン/アクリル酸共重合体、スチレン/メタクリル
酸グリシジル/メタクリル酸メチル共重合体など)が好
ましい。(B)がポリオレフィン系樹脂の場合の(C)
としては、(C2)(例えば、数平均分子量が1,00
0〜25,000の無水マレイン酸変性低分子量ポリプ
ロピレンなど)および(C3)(例えば、数平均分子量
が1,000〜25,000のポリプロピレン/ポリス
チレンブロック重合体など)が好ましい。
【0027】(C)を含有させる場合の(C)の量は、
(A)と(B)の合計重量に対して通常0.1〜15重
量%、好ましくは1〜10重量%である。(C)の量が
0.1重量%未満では十分な相溶性向上効果が発現せ
ず、15重量%を超えると樹脂物性を阻害する。
(A)と(B)の合計重量に対して通常0.1〜15重
量%、好ましくは1〜10重量%である。(C)の量が
0.1重量%未満では十分な相溶性向上効果が発現せ
ず、15重量%を超えると樹脂物性を阻害する。
【0028】また、帯電防止効果を更に向上させる目的
で、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属のハ
ロゲン化物からなる金属塩(D)を含有させてもよい。
該(D)としては、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩
化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、臭化
ナトリウム、臭化カリウム、臭化マグネシウムなどを挙
げることができる。これらのうち特に好ましいものは、
塩化ナトリウムおよび塩化カリウムである。
で、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属のハ
ロゲン化物からなる金属塩(D)を含有させてもよい。
該(D)としては、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩
化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、臭化
ナトリウム、臭化カリウム、臭化マグネシウムなどを挙
げることができる。これらのうち特に好ましいものは、
塩化ナトリウムおよび塩化カリウムである。
【0029】(D)の使用量は、(A)、(B)および
(C)の合計重量に対して通常0.01〜5重量%、好
ましくは0.05〜3重量%である。(D)の量が0.
01重量%未満では効果が発現せず、5重量%を超える
と樹脂表面に析出し樹脂成形物の外観を損ねる。
(C)の合計重量に対して通常0.01〜5重量%、好
ましくは0.05〜3重量%である。(D)の量が0.
01重量%未満では効果が発現せず、5重量%を超える
と樹脂表面に析出し樹脂成形物の外観を損ねる。
【0030】(D)を添加する方法については特に限定
はないが、組成物中へ効果的に分散させるためには、ポ
リエーテルエステルアミド(A)中に予め分散させてお
くことが好ましい。(A)中へ(D)を分散させる場
合、(A)の重合時に(D)を添加し分散させる方法が
特に好ましい。
はないが、組成物中へ効果的に分散させるためには、ポ
リエーテルエステルアミド(A)中に予め分散させてお
くことが好ましい。(A)中へ(D)を分散させる場
合、(A)の重合時に(D)を添加し分散させる方法が
特に好ましい。
【0031】本発明の樹脂組成物に非イオン性、アニオ
ン性、カチオン性もしくは両性の界面活性剤(E)を含
有させ、帯電防止性を一層向上させてもよい。非イオン
性界面活性剤としては、高級アルコールエチレンオキサ
イド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、高級ア
ルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレ
ングリコールエチレンオキサイド付加物等のポリエチレ
ングリコール型非イオン界面活性剤、ポリエチレンオキ
サイド、グリセリンの脂肪酸エステル、ペンタエリスリ
ットの脂肪酸エステル、ソルビットおよびソルビタンの
脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエーテル、
アルカノールアミン類の脂肪族アミド等の多価アルコー
ル型非イオン界面活性剤などが挙げられる。アニオン性
界面活性剤としては、高級脂肪酸のアルカリ金属塩等の
カルボン酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩、高級
アルキルエーテル硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩
類、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン
酸塩、パラフィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩類、高
級アルコールリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩類
などが挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩等の第4級アンモニウ
ム塩類などが挙げられる。両性界面活性剤としては、高
級アルキルアミノプロピオン酸塩等のアミノ酸型両性界
面活性剤、高級アルキルジメチルベタイン、高級アルキ
ルジヒドロキシエチルベタイン等のベタイン型両性界面
活性剤などがが挙げられる。これらは単独でも2種以上
を併用してもよい。これらのうち好ましいものはアニオ
ン性界面活性剤であり、特に好ましいものはアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、パラフィ
ンスルホン酸塩等のスルホン酸塩類である。
ン性、カチオン性もしくは両性の界面活性剤(E)を含
有させ、帯電防止性を一層向上させてもよい。非イオン
性界面活性剤としては、高級アルコールエチレンオキサ
イド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、高級ア
ルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレ
ングリコールエチレンオキサイド付加物等のポリエチレ
ングリコール型非イオン界面活性剤、ポリエチレンオキ
サイド、グリセリンの脂肪酸エステル、ペンタエリスリ
ットの脂肪酸エステル、ソルビットおよびソルビタンの
脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエーテル、
アルカノールアミン類の脂肪族アミド等の多価アルコー
ル型非イオン界面活性剤などが挙げられる。アニオン性
界面活性剤としては、高級脂肪酸のアルカリ金属塩等の
カルボン酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩、高級
アルキルエーテル硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩
類、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン
酸塩、パラフィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩類、高
級アルコールリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩類
などが挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩等の第4級アンモニウ
ム塩類などが挙げられる。両性界面活性剤としては、高
級アルキルアミノプロピオン酸塩等のアミノ酸型両性界
面活性剤、高級アルキルジメチルベタイン、高級アルキ
ルジヒドロキシエチルベタイン等のベタイン型両性界面
活性剤などがが挙げられる。これらは単独でも2種以上
を併用してもよい。これらのうち好ましいものはアニオ
ン性界面活性剤であり、特に好ましいものはアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、パラフィ
ンスルホン酸塩等のスルホン酸塩類である。
【0032】(E)の使用量は、(A)、(B)および
(C)の合計重量に対して通常0.1〜5重量%、好ま
しくは0.4〜3重量%である。(E)の量が0.1重
量%未満では効果が発現せず、5重量%を超えると樹脂
表面に析出し樹脂の外観を損ねたり、樹脂物性が阻害さ
れたりするので好ましくない。
(C)の合計重量に対して通常0.1〜5重量%、好ま
しくは0.4〜3重量%である。(E)の量が0.1重
量%未満では効果が発現せず、5重量%を超えると樹脂
表面に析出し樹脂の外観を損ねたり、樹脂物性が阻害さ
れたりするので好ましくない。
【0033】(E)を添加する方法についても特に限定
はないが、組成物中へ効果的に分散させるためには、
(A)中または(B)中に予め分散させておくことが好
ましい。
はないが、組成物中へ効果的に分散させるためには、
(A)中または(B)中に予め分散させておくことが好
ましい。
【0034】本発明の樹脂組成物は、公知の各種混合機
を用いて上記成分を混練することによって得ることがで
きる。混合機としては、例えば押し出し機、ブラベンダ
ー、ニーダーおよびバンバリーミキサーが挙げられる。
を用いて上記成分を混練することによって得ることがで
きる。混合機としては、例えば押し出し機、ブラベンダ
ー、ニーダーおよびバンバリーミキサーが挙げられる。
【0035】混練時の各成分の添加順序については特に
限定はないが、例えば、(A)〜(C)を一括ブレン
ド混練する方法、少量の(B)と、(A)および
(C)をブレンド混練した後、残りの(B)を混練する
方法、(A)と(C)とを予めブレンド混練した後
(B)を混練する方法等が挙げられる。上記および
の方法はマスターバッチまたはマスターペレットと呼ば
れる方法である。これらのうちでは、分散性が良く、永
久帯電防止性と機械的強度により優れる樹脂が得られる
の方法が特に好ましい。
限定はないが、例えば、(A)〜(C)を一括ブレン
ド混練する方法、少量の(B)と、(A)および
(C)をブレンド混練した後、残りの(B)を混練する
方法、(A)と(C)とを予めブレンド混練した後
(B)を混練する方法等が挙げられる。上記および
の方法はマスターバッチまたはマスターペレットと呼ば
れる方法である。これらのうちでは、分散性が良く、永
久帯電防止性と機械的強度により優れる樹脂が得られる
の方法が特に好ましい。
【0036】マスターバッチを経由して本発明の組成物
を得る方法としては、例えば、(A)40〜90重量
部、(B)50〜10重量部および(C)0〜30重量
部をブレンド混練してマスターバッチとなし、このマス
ターバッチとさらに(B)とをブレンド混練し、本発明
の組成物を得る方法が挙げられる。この方法は、大量の
(B)中に少量の(A)を均一に分散させることが出来
るので、本発明の樹脂組成物の製法として特に好まし
い。
を得る方法としては、例えば、(A)40〜90重量
部、(B)50〜10重量部および(C)0〜30重量
部をブレンド混練してマスターバッチとなし、このマス
ターバッチとさらに(B)とをブレンド混練し、本発明
の組成物を得る方法が挙げられる。この方法は、大量の
(B)中に少量の(A)を均一に分散させることが出来
るので、本発明の樹脂組成物の製法として特に好まし
い。
【0037】また本発明の樹脂組成物には種々の用途に
応じ、必要により該組成物の特性を阻害しない範囲で公
知の他の樹脂用添加剤を任意に添加することができる。
該添加剤としては、顔料、染料、充填剤、核剤、ガラス
繊維、滑剤、可塑剤、離型剤、酸化防止剤、難燃剤、紫
外線吸収剤等が挙げられる。
応じ、必要により該組成物の特性を阻害しない範囲で公
知の他の樹脂用添加剤を任意に添加することができる。
該添加剤としては、顔料、染料、充填剤、核剤、ガラス
繊維、滑剤、可塑剤、離型剤、酸化防止剤、難燃剤、紫
外線吸収剤等が挙げられる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の「部」は重量部、「%」は重量%を示す。なお最終的
に得られた樹脂組成物は射出成形法によって成形した
後、下記の試験法により諸物性を測定した。
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の「部」は重量部、「%」は重量%を示す。なお最終的
に得られた樹脂組成物は射出成形法によって成形した
後、下記の試験法により諸物性を測定した。
【0039】表面固有抵抗値 :厚さ2mmの角試験片
を用い、超絶縁計(アドバンテスト製)
により20℃、湿度65%RH雰囲気下で測定し
た。 アイゾット衝撃強度:ASTM D256−56Aに準
拠。 引張強度 :ASTM D638に準拠。 熱減量開始温度 :窒素下TG−DTAによって測定し
た(耐熱性の指標)。
を用い、超絶縁計(アドバンテスト製)
により20℃、湿度65%RH雰囲気下で測定し
た。 アイゾット衝撃強度:ASTM D256−56Aに準
拠。 引張強度 :ASTM D638に準拠。 熱減量開始温度 :窒素下TG−DTAによって測定し
た(耐熱性の指標)。
【0040】[芳香環含有ポリエーテル(a2)の製
造] 製造例1 ビスフェノールA341部にエチレンオキサイド659
部を水酸化カリウム触媒の存在下に反応させて、数平均
分子量668、水酸基価168(mgKOH/g、以下
同様)の芳香環含有ポリエーテルジオールを得た。この
芳香環含有ポリエーテルジオール500部及びナトリウ
ムメチラート25%メタノール溶液170部を密閉容器
に仕込み、攪拌下120℃で減圧下にメタノールを溜去
しアルコラート化を行った。次いで塩化メチレン40部
を約30分かけて投入し、100℃で約3時間反応させ
た。この反応物をトルエン500部にて希釈し、塩化ナ
トリウムを濾別し、減圧下で揮発分を除去することによ
り精製した。このようにして粘稠な液状のポリエーテル
460部(a−1)を得た。このポリエーテルの水酸基
価は84、数平均分子量は1335であった。
造] 製造例1 ビスフェノールA341部にエチレンオキサイド659
部を水酸化カリウム触媒の存在下に反応させて、数平均
分子量668、水酸基価168(mgKOH/g、以下
同様)の芳香環含有ポリエーテルジオールを得た。この
芳香環含有ポリエーテルジオール500部及びナトリウ
ムメチラート25%メタノール溶液170部を密閉容器
に仕込み、攪拌下120℃で減圧下にメタノールを溜去
しアルコラート化を行った。次いで塩化メチレン40部
を約30分かけて投入し、100℃で約3時間反応させ
た。この反応物をトルエン500部にて希釈し、塩化ナ
トリウムを濾別し、減圧下で揮発分を除去することによ
り精製した。このようにして粘稠な液状のポリエーテル
460部(a−1)を得た。このポリエーテルの水酸基
価は84、数平均分子量は1335であった。
【0041】製造例2 ビスフェノールA564部にエチレンオキサイド436
部を水酸化カリウム触媒の存在下に反応させて、数平均
分子量404、水酸基価278の芳香環含有ポリエーテ
ルジオールを得た。この芳香環含有ポリエーテルジオー
ル500部及びナトリウムメチラート25%メタノール
溶液377部を密閉容器に仕込み、攪拌下120℃で減
圧下メタノールを留去しアルコラート化を行った。次い
で臭化メチレン167部を約60分かけて投入し、10
0℃で約2時間反応させた。この反応物をトルエン50
0部にて希釈し、臭化ナトリウムを濾別し、減圧下で揮
発分を除去することにより精製した。このようにして粘
稠な液状のポリエーテル約450部(a−2)を得た。
このポリエーテルの水酸基価は82、数平均分子量は1
370であった。
部を水酸化カリウム触媒の存在下に反応させて、数平均
分子量404、水酸基価278の芳香環含有ポリエーテ
ルジオールを得た。この芳香環含有ポリエーテルジオー
ル500部及びナトリウムメチラート25%メタノール
溶液377部を密閉容器に仕込み、攪拌下120℃で減
圧下メタノールを留去しアルコラート化を行った。次い
で臭化メチレン167部を約60分かけて投入し、10
0℃で約2時間反応させた。この反応物をトルエン50
0部にて希釈し、臭化ナトリウムを濾別し、減圧下で揮
発分を除去することにより精製した。このようにして粘
稠な液状のポリエーテル約450部(a−2)を得た。
このポリエーテルの水酸基価は82、数平均分子量は1
370であった。
【0042】[ポリエーテルエステルアミド(A)の製
造] 製造例3 3Lステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタ
ム105部、アジピン酸17.1部、「イルガノックス
1010」(酸化防止剤;チバガイキー社製)0.3部
および水6部を仕込み、窒素置換後、220℃で加圧密
閉下4時間加熱攪拌し、両末端にカルボキシル基を有す
る酸価110(mgKOH/g、以下同様)のポリアミ
ドオリゴマー117部を得た。次いで製造例1で得た
(a−1)153部、酢酸ジルコニル0.5部および塩
化カリウム0.1部を加え、245℃、1mmHg以下
の減圧下の条件で5時間重合し、粘稠なポリマーを得
た。このポリマーをベルト上にストランド状で取り出
し、ペレタイズすることによってポリエーテルエステル
アミドを得た。このものの相対粘度は2.15(0.5
重量%m−クレゾール溶液、25℃、以下同様)であっ
た。このポリエーテルエステルアミドを以下[A−1]
と略記する。
造] 製造例3 3Lステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタ
ム105部、アジピン酸17.1部、「イルガノックス
1010」(酸化防止剤;チバガイキー社製)0.3部
および水6部を仕込み、窒素置換後、220℃で加圧密
閉下4時間加熱攪拌し、両末端にカルボキシル基を有す
る酸価110(mgKOH/g、以下同様)のポリアミ
ドオリゴマー117部を得た。次いで製造例1で得た
(a−1)153部、酢酸ジルコニル0.5部および塩
化カリウム0.1部を加え、245℃、1mmHg以下
の減圧下の条件で5時間重合し、粘稠なポリマーを得
た。このポリマーをベルト上にストランド状で取り出
し、ペレタイズすることによってポリエーテルエステル
アミドを得た。このものの相対粘度は2.15(0.5
重量%m−クレゾール溶液、25℃、以下同様)であっ
た。このポリエーテルエステルアミドを以下[A−1]
と略記する。
【0043】製造例4 3Lステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタ
ム105部、アジピン酸17.1部、「イルガノックス
1010」0.3部および水6部を仕込み、窒素置換
後、220℃で加圧密閉下4時間加熱攪拌し、両末端に
カルボキシル基を有する酸価110のポリアミドオリゴ
マーを117部得た。次いで製造例2で得た(a−2)
142部、数平均分子量1,500のポリオキシエチレ
ングリコール16部および酢酸ジルコニル0.5部を加
え、245℃、1mmHg以下の減圧下の条件で5時間
重合し、粘稠なポリマーを得た。このポリマーをベルト
上にストランド状で取り出し、ペレタイズすることによ
ってポリエーテルエステルアミドを得た。このものの相
対粘度は2.10であった。このポリエーテルエステル
アミドを以下[A−1]と略記する。
ム105部、アジピン酸17.1部、「イルガノックス
1010」0.3部および水6部を仕込み、窒素置換
後、220℃で加圧密閉下4時間加熱攪拌し、両末端に
カルボキシル基を有する酸価110のポリアミドオリゴ
マーを117部得た。次いで製造例2で得た(a−2)
142部、数平均分子量1,500のポリオキシエチレ
ングリコール16部および酢酸ジルコニル0.5部を加
え、245℃、1mmHg以下の減圧下の条件で5時間
重合し、粘稠なポリマーを得た。このポリマーをベルト
上にストランド状で取り出し、ペレタイズすることによ
ってポリエーテルエステルアミドを得た。このものの相
対粘度は2.10であった。このポリエーテルエステル
アミドを以下[A−1]と略記する。
【0044】[比較のポリエーテルエステルアミドの製
造] 製造例5 3Lステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタ
ム105部、アジピン酸17.1部、「イルガノックス
1010」0.3部および水6部を仕込み、窒素置換
後、220℃で加圧密閉下4時間加熱攪拌し、両末端に
カルボキシル基を有する酸価110のポリアミドオリゴ
マー117部を得た。次いで数平均分子量1,500の
ポリオキシエチレングリコール175部および酢酸ジル
コニル0.5部を加え、245℃、1mmHg以下の減
圧下の条件で5時間重合し、粘稠なポリマーを得た。こ
のポリマーをベルト上にストランド状で取り出し、ペレ
タイズすることによって比較のポリエーテルエステルア
ミドを得た。このものの相対粘度は2.20であった。
このポリエーテルエステルアミドを以下[A−3]と略
記する。
造] 製造例5 3Lステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタ
ム105部、アジピン酸17.1部、「イルガノックス
1010」0.3部および水6部を仕込み、窒素置換
後、220℃で加圧密閉下4時間加熱攪拌し、両末端に
カルボキシル基を有する酸価110のポリアミドオリゴ
マー117部を得た。次いで数平均分子量1,500の
ポリオキシエチレングリコール175部および酢酸ジル
コニル0.5部を加え、245℃、1mmHg以下の減
圧下の条件で5時間重合し、粘稠なポリマーを得た。こ
のポリマーをベルト上にストランド状で取り出し、ペレ
タイズすることによって比較のポリエーテルエステルア
ミドを得た。このものの相対粘度は2.20であった。
このポリエーテルエステルアミドを以下[A−3]と略
記する。
【0045】[相溶化剤(C)の製造] 製造例6 ポリブタジエンラテックス40部の存在下でメタクリル
酸メチル68重量%、スチレン24重量%、アクリロニ
トリル4重量%、アクリル酸4重量%からなる単量体混
合物60部を乳化重合した。得られたグラフト共重合体
ラテックスを硫酸で凝固し、苛性ソーダで中和、洗浄、
濾過、乾燥し、パウダー状のグラフト共重合反応生成物
[C−1]を得た。
酸メチル68重量%、スチレン24重量%、アクリロニ
トリル4重量%、アクリル酸4重量%からなる単量体混
合物60部を乳化重合した。得られたグラフト共重合体
ラテックスを硫酸で凝固し、苛性ソーダで中和、洗浄、
濾過、乾燥し、パウダー状のグラフト共重合反応生成物
[C−1]を得た。
【0046】製造例7 熱減成して得られた数平均分子量5,000、密度0.
92の低分子量ポリプロピレン950部と無水マレイン
酸50部を窒素ガス雰囲気下180℃で溶融し、ついで
これにジクミルパーオキサイド15部を溶解したキシレ
ン50%溶液30部を15分かけて滴下した。その後1
時間反応を行った後、キシレンを溜去して酸変性低分子
量ポリプロピレン[C−2]を得た。
92の低分子量ポリプロピレン950部と無水マレイン
酸50部を窒素ガス雰囲気下180℃で溶融し、ついで
これにジクミルパーオキサイド15部を溶解したキシレ
ン50%溶液30部を15分かけて滴下した。その後1
時間反応を行った後、キシレンを溜去して酸変性低分子
量ポリプロピレン[C−2]を得た。
【0047】[マスターバッチの製造] 製造例8 表1に示す割合の(A)〜(C)各成分をヘンシェルミ
キサーにて3分間ブレンドした後、ベント付き2軸押出
機にて、表1に示す温度、30rpm、滞留時間5分の
条件で溶融混練しマスターバッチ(M−1)〜(M−
3)を得た。
キサーにて3分間ブレンドした後、ベント付き2軸押出
機にて、表1に示す温度、30rpm、滞留時間5分の
条件で溶融混練しマスターバッチ(M−1)〜(M−
3)を得た。
【0048】
【表1】 (注) [B−1]:日本合成ゴム(株)製「JSR−ABS 10」 [B−2]:宇部興産(株)製 「UBEポリプロ J609H」 [B−3]:東レ(株)製「東レPBT 1401−X07」
【0049】実施例1〜3 製造例8で得たマスターバッチ(M−1)〜(M−3)
と熱可塑性樹脂[B−1]〜[B−3]とを、それぞれ
表2に示す組合せで、製造例8と同様の条件でブレンド
混練し、本発明の樹脂組成物を得た。該マスターバッチ
を経由した本発明の樹脂組成物中の(A)〜(C)各成
分の最終割合を表2に示した。
と熱可塑性樹脂[B−1]〜[B−3]とを、それぞれ
表2に示す組合せで、製造例8と同様の条件でブレンド
混練し、本発明の樹脂組成物を得た。該マスターバッチ
を経由した本発明の樹脂組成物中の(A)〜(C)各成
分の最終割合を表2に示した。
【0050】
【表2】
【0051】実施例4〜9、比較例1〜7 表3に示す(A)〜(C)各成分をを製造例8と同様の
条件でブレンド混練し、本発明の樹脂組成物および比較
の樹脂組成物を得た。
条件でブレンド混練し、本発明の樹脂組成物および比較
の樹脂組成物を得た。
【0052】
【表3】
【0053】これらの樹脂組成物をそれぞれ射出成形機
により、シリンダー温度を混練温度と同じ金型温度60
℃で試験片を成形し各物性を測定した。結果を表4に示
す。なお、表面固有抵抗は、以下の条件で試験片を処理
したものについて行った。 (a)成形後、角試験片をそのまま20℃、湿度65%
RH雰囲気下に24時間放置。 (b)成形後、角試験片を洗剤[ママレモン;ライオン
(株)製]水溶液で洗浄処理し、次いでイオン交換水で
充分洗ったのち、表面の水分を乾燥除去してから20
℃、湿度65%RH雰囲気下に24時間放置。
により、シリンダー温度を混練温度と同じ金型温度60
℃で試験片を成形し各物性を測定した。結果を表4に示
す。なお、表面固有抵抗は、以下の条件で試験片を処理
したものについて行った。 (a)成形後、角試験片をそのまま20℃、湿度65%
RH雰囲気下に24時間放置。 (b)成形後、角試験片を洗剤[ママレモン;ライオン
(株)製]水溶液で洗浄処理し、次いでイオン交換水で
充分洗ったのち、表面の水分を乾燥除去してから20
℃、湿度65%RH雰囲気下に24時間放置。
【0054】
【表4】 NB:破断せず
【0055】表3に示す実施例4、5と比較例1の結果
から明らかなように、本発明のポリエーテルエステルア
ミドは、従来のポリエーテルエステルアミドに比べ耐熱
性と帯電防止性に優れる。また、実施例8と比較例6の
結果から明らかなように、本発明のポリエーテルエステ
ルアミドと熱可塑性樹脂とを混練して得られる樹脂組成
物は、相溶化剤の添加量を従来に比べ少量にすることが
可能となり、このため従来技術に比べ相溶化剤を使用し
ても帯電防止性の低下がほとんどなく、かつ相溶性が良
好なため機械的強度に優れた樹脂組成物が得られた。ま
た実施例1と実施例6の比較から本発明の組成物はマス
ターバッチを経由してなることが好ましい。
から明らかなように、本発明のポリエーテルエステルア
ミドは、従来のポリエーテルエステルアミドに比べ耐熱
性と帯電防止性に優れる。また、実施例8と比較例6の
結果から明らかなように、本発明のポリエーテルエステ
ルアミドと熱可塑性樹脂とを混練して得られる樹脂組成
物は、相溶化剤の添加量を従来に比べ少量にすることが
可能となり、このため従来技術に比べ相溶化剤を使用し
ても帯電防止性の低下がほとんどなく、かつ相溶性が良
好なため機械的強度に優れた樹脂組成物が得られた。ま
た実施例1と実施例6の比較から本発明の組成物はマス
ターバッチを経由してなることが好ましい。
【0056】
【発明の効果】本発明のポリエーテルエステルアミド
は、従来のポリエーテルエステルアミドに比べ、耐熱性
および帯電防止性に優れる。またこのポリエーテルエス
テルアミドと熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物は、耐熱
性、永久帯電防止性および機械的特性に優れ、各種成形
材料として有用である。
は、従来のポリエーテルエステルアミドに比べ、耐熱性
および帯電防止性に優れる。またこのポリエーテルエス
テルアミドと熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物は、耐熱
性、永久帯電防止性および機械的特性に優れ、各種成形
材料として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 47/00 C08L 47/00 67/02 67/02 101/00 101/00 (56)参考文献 特開 平1−198656(JP,A) 特開 平3−290464(JP,A) 特開 平4−296525(JP,A) 特開 平5−140541(JP,A) 特開 平5−239276(JP,A) 特開 平7−10989(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 69/44 C08L 1/00 - 101/16 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (9)
- 【請求項1】 両末端にカルボキシル基を有する数平均
分子量500〜5,000のポリアミド(a1)と下記
一般式(1)で示される数平均分子量500〜5,00
0の芳香環含有ポリエーテル(a2)から誘導されるポ
リエーテルエステルアミド。 H−{(Q)m−O−Z−O−(Q)m−X}n−(Q)m
−O−Z−O−(Q)m−H (1) (式中、Zはビスフェノール類、単環二価フェノール
類、ジヒドロキシビフェニル類、ジヒドロキシナフタレ
ン類およびビナフトール類から選ばれる二価フェノール
類の残基、Qは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、X
は炭素数1〜18のアルキレンジハライドのアルキレン
残基、mは1〜30の整数、nは1〜25の整数を表
す。) - 【請求項2】 1.2〜3.0(0.5重量%m−クレ
ゾール溶液、25℃)の相対粘度を有する請求項1記載
のポリエーテルエステルアミド。 - 【請求項3】 Qがオキシエチレン基である請求項1ま
たは2記載のポリエーテルエステルアミド。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載のポリエー
テルエステルアミド(A)と熱可塑性樹脂(B)とから
なる樹脂組成物。 - 【請求項5】 (B)が、スチレン類、(メタ)アクリ
ル酸エステル、(メタ)アクリロニトリルおよびブタジ
エンからなる群より選ばれる少なくとも1種を構成単位
とする(共)重合体である請求項4記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】 (B)がポリオレフィン系樹脂である請
求項4記載の樹脂組成物。 - 【請求項7】 (B)がポリエステル系樹脂である請求
項4記載の樹脂組成物。 - 【請求項8】 (A)と(B)の重量比が(5〜4
0):(95〜60)である請求項4〜7のいずれか記
載の樹脂組成物。 - 【請求項9】 さらに下記(C1)〜(C3)から選ば
れる1種以上の相溶化剤(C)を含有してなる請求項4
〜8のいずれか記載の樹脂組成物。 (C1);カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基、ヒ
ドロキシル基、ポリアルキレンオキシド基、スルホン酸
基およびそれらの誘導体よりなる群から選ばれる少なく
とも1種の官能基を有する変性ビニル系重合体 (C2);変性低分子量ポリオレフィン (C3);ポリオレフィン部分と芳香族ビニル系重合体
部分を有するブロック重合体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25287894A JP3162919B2 (ja) | 1993-09-24 | 1994-09-20 | ポリエーテルエステルアミドおよび樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-261919 | 1993-09-24 | ||
JP26191993 | 1993-09-24 | ||
JP25287894A JP3162919B2 (ja) | 1993-09-24 | 1994-09-20 | ポリエーテルエステルアミドおよび樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0848768A JPH0848768A (ja) | 1996-02-20 |
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Family
ID=26540926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25287894A Expired - Fee Related JP3162919B2 (ja) | 1993-09-24 | 1994-09-20 | ポリエーテルエステルアミドおよび樹脂組成物 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162919B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015136398A (ja) * | 2014-01-20 | 2015-07-30 | まさみ 黒田 | スーツケース |
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---|---|---|---|---|
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JP3051344B2 (ja) * | 1996-09-11 | 2000-06-12 | 本田技研工業株式会社 | 静電塗装性付与兼塗膜の耐水密着性改良剤及び樹脂成形品 |
CA2333746C (en) | 1998-06-12 | 2008-10-21 | Shiro Kamiyama | Resin composition for electrostatic coating |
US6673873B1 (en) * | 1999-08-25 | 2004-01-06 | Cyro Industries | Electrostatic-dissipative multipolymer compositions |
JP4702989B2 (ja) * | 2000-09-14 | 2011-06-15 | 電気化学工業株式会社 | 永久帯電防止性熱可塑性樹脂組成物 |
US7018567B2 (en) | 2002-07-22 | 2006-03-28 | General Electric Company | Antistatic flame retardant resin composition and methods for manufacture thereof |
JP4863633B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2012-01-25 | テクノポリマー株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物及び樹脂成形体 |
KR101142813B1 (ko) * | 2004-03-31 | 2012-05-08 | 테크노 폴리머 가부시키가이샤 | 열가소성 수지 조성물 및 수지 성형체 |
JP5259987B2 (ja) * | 2007-05-31 | 2013-08-07 | 三洋化成工業株式会社 | 帯電防止剤および帯電防止性樹脂組成物 |
JP4968863B2 (ja) * | 2010-05-06 | 2012-07-04 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | カバー、ケース又は筐体類 |
JP5951376B2 (ja) * | 2012-07-11 | 2016-07-13 | 理研ビタミン株式会社 | スチレン系樹脂組成物および該樹脂組成物成形品並びにスチレン系樹脂用マスターバッチ |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP25287894A patent/JP3162919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015136398A (ja) * | 2014-01-20 | 2015-07-30 | まさみ 黒田 | スーツケース |
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