JP3162636B2 - 自動車用シートのリクライニング装置 - Google Patents

自動車用シートのリクライニング装置

Info

Publication number
JP3162636B2
JP3162636B2 JP28182396A JP28182396A JP3162636B2 JP 3162636 B2 JP3162636 B2 JP 3162636B2 JP 28182396 A JP28182396 A JP 28182396A JP 28182396 A JP28182396 A JP 28182396A JP 3162636 B2 JP3162636 B2 JP 3162636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
arm
support arm
pivot
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28182396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10100758A (ja
Inventor
正幸 大谷
秀政 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP28182396A priority Critical patent/JP3162636B2/ja
Publication of JPH10100758A publication Critical patent/JPH10100758A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3162636B2 publication Critical patent/JP3162636B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
の後部にシートバックを前後に回動自在に枢支させる枢
支機構と、この枢支機構をその外側方から覆うカバー体
とを備えた自動車用シートのリクライニング装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室に備えられるシートには、
従来、次のように構成されたものがある。
【0003】即ち、シートが、車室のフロアパネルに設
置されるシートクッションと、上記シートクッションの
後部に対応して設けられるシートバックと、上記シート
クッションの後部に上記シートバックを前後に回動自在
に枢支させると共にその任意の回動位置で上記シートク
ッションに対し解除可能にロックさせるリクライニング
装置とを備えている。
【0004】上記リクライニング装置は、上記シートク
ッションの後部にシートバックを前後に回動自在に枢支
させる枢支機構を備えている。この枢支機構が、上記シ
ートクッションの後部側面に一端部が固着され他端部が
上方に向って突出する支持アームと、起立姿勢にした上
記シートバックの下部側面に一端部が固着され他端部が
下方に向って突出する回動アームと、上記支持アームの
他端部に上記回動アームの他端部を左右に延びる軸心回
りに回動自在に枢支させる枢支軸とを有している。ま
た、上記枢支機構をその外側方から覆うカバー体が設け
られ、このカバー体は上記回動アームに取り付けられて
いる。
【0005】そして、上記したように、カバー体は、上
記枢支機構をその外側方から覆うことにより、この枢支
機構が外観上容易に見えないようにして、リクライニン
グ装置の見栄えを向上させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術におけるカバー体は、上記したように回動アームに
取り付けられていて、この回動アームを主に覆うことと
されており、このため、上記支持アームの一部は、上記
カバー体から露出して外観上容易に見えることとなって
おり、よって、上記従来の技術におけるカバー体では、
リクライニング装置の見栄えを向上させる上で、必ずし
も満足のゆくものではない。
【0007】また、上記シートバックを所望の回動姿勢
にさせようとして、これを上記回動アームと共に回動さ
せるとき、これと共に回動する上記カバー体は、上記支
持アームに対し相対的に回動することとなる。そこで、
この回動の際、上記支持アームとカバー体とが互いに干
渉し合わないよう、これらの間には隙間が設けられてい
るが、このため、この隙間を通して、上記カバー体の内
部が容易に見えたり、この内部に異物が容易に入り込む
おそれがある。
【0008】そこで、従来、上記カバー体にゴム板を突
設し、このゴム板の突出端縁を上記支持アームの外側面
に圧接させて、上記隙間を閉塞させるようにしたものが
ある。
【0009】この場合、上記したようにカバー体が回動
するときには、これと共に回動する上記ゴム板の突出端
縁は上記支持アームの外側面を撓みながら摺動し、これ
により、上記隙間の閉塞状態が維持されるようになって
いる。
【0010】しかし、この従来の技術では、シートバッ
クが通常の起立姿勢をとっているときには、上記ゴム板
の突出端縁は上記支持アームの外側面のある部分に圧接
して、ある一定形状に変形したたままに保たれるため、
それ自体の弾性で元の形状に戻りにくくなり、つまり、
変形ぐせがつくこととなる。よって、その後、シートバ
ックを所望の回動姿勢にさせようとして回動させとき、
上記変形ぐせがついたゴム板の部分が、外観上容易に見
えるところに現われ、これにより、リクライニング装置
の見栄えが低下させられるという問題がある。
【0011】また、上記ゴム板は可撓性のものであるた
め、上記隙間を通りカバー体の内部に、外部の異物が入
り込もうとすることは、上記ゴム板では十分には阻止で
きない、という問題もある。
【0012】なお、上記問題点に鑑み、上記カバー体の
形状を十分に大きくして、上記枢支機構を全体的に覆う
ようにすることが考えられる。
【0013】しかし、上記したように、カバー体を単に
大きくすると、上記カバー体が、シートバックと共に回
動するとき、その回動軌跡が占める空間が大きくなっ
て、上記カバー体が着座者の邪魔になったり、シート周
辺の他機と干渉し合うおそれを生じ、よって、上記カバ
ー体は、単に大きくはできないものである。
【0014】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、カバー体により枢支機構が外観上、容易
には見えないようにすることにより、リクライニング装
置の見栄えをより向上させるようにし、かつ、上記カバ
ー体の内部に外部の異物が入り込もうとすることを、よ
り確実に防止することを課題とする。
【0015】また、上記のようにした場合でも、シート
バックと共に回動するカバー体が着座者の邪魔になった
り、シート周辺の他機と干渉し合うということを防止す
ることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車用シートのリクライニング装置は、シ
ートクッション6の後部にシートバック7を前後に回動
自在に枢支させる枢支機構15を備え、この枢支機構1
5が、上記シートクッション6の後部側面に一端部が固
着され他端部が上方に向って突出する支持アーム17
と、起立姿勢にした上記シートバック7の下部側面に一
端部が固着され他端部が下方に向って突出する回動アー
ム20と、上記支持アーム17の他端部に上記回動アー
ム20の他端部を左右に延びる軸心21回りに回動自在
に枢支させる枢支軸22とを有し、上記枢支機構15を
その外側方から覆うカバー体36を設けた場合におい
て、
【0017】上記カバー体36が、上記支持アーム17
に取り付けられてこの支持アーム17をその外側方から
覆う支持アームカバー37と、上記回動アーム20に取
り付けられてこの回動アーム20をその外側方から覆う
回動アームカバー38とを備え、
【0018】上記両カバー37,38のうち、一方のカ
バー37から上記軸心21上で外側方に向って円環部4
3を突出させ、この円環部43にその外側方から他方の
カバー38の一部を外嵌させたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0020】図2中符号1は、自動車の車体の一部を構
成するフロアパネルであり、このフロアパネル1の上方
が車室2とされている。また、矢印Frは上記自動車の
前方を示し、下記する左右とは上記前方に向っての車幅
方向をいうものとする。
【0021】上記フロアパネル1上にシート3が設置さ
れている。このシート3は、上記フロアパネル1上にブ
ラケット5を介し支持され乗員を着座可能とさせるシー
トクッション6と、このシートクッション6の後部に対
応して設けられ上記シートクッション6への着座者をも
たれさせるシートバック7と、上記シートクッション6
の後部に上記シートバック7を前後に回動自在に枢支さ
せると共にその任意の回動位置で上記シートクッション
6に対し解除可能にロックさせるリクライニング装置8
とを備えている。
【0022】図1において、上記シートクッション6は
シートクッションフレーム10と、このシートクッショ
ンフレーム10を覆うように設けられるパッド11とで
構成され、上記シートバック7もシートバックフレーム
12と、このシートバックフレーム12を覆うように設
けられるパッド13とで構成されている。
【0023】図1〜3において、上記リクライニング装
置8は、上記シートクッション6の後部にシートバック
7を、前後に回動自在(図2中矢印A)に枢支させる枢
支機構15を備えている。
【0024】上記枢支機構15につき、説明すると、上
記シートクッション6の後部側面(左側面)に一端部が
締結具16によって固着され、他端部が後上方に向って
突出する金属板製の支持アーム17が設けられている。
また、図2中実線で示したように、通常の使用状態であ
る「起立姿勢」にした上記シートバック7の下部側面
(左側面)に一端部が締結具19によって固着され、他
端部が下方に向って突出する金属板製の回動アーム20
が設けられている。
【0025】上記支持アーム17の他端部(突出端部)
における上記シートバック7側の内側面に、上記回動ア
ーム20の他端部(突出端部)における上記シートバッ
ク7側とは反対側の外側面が面接触状に当接させられて
いる。上記支持アーム17の他端部と上記回動アーム2
0の他端部とを、左右に延びる軸心21回りに互いに相
対回動自在に枢支させる枢支軸22が設けられている。
【0026】上記したように、支持アーム17と回動ア
ーム20の各他端部を互いに当接させた状態に保つよ
う、上記支持アーム17と回動アーム20の各一端部に
それぞれ押え片24,25が取り付けられ、これら各押
え片24,25は上記締結具16,19で共締めされて
いる。
【0027】上記支持アーム17と回動アーム20には
それぞれ不図示の係止歯が形成され、これら支持アーム
17と回動アーム20の両係止歯は係脱自在に係合させ
られている。そして、この係脱自在の係合で、上記支持
アーム17に対し回動アーム20が解除可能にロックさ
れ、つまり、上記支持アーム17と回動アーム20とを
介し上記シートクッション6に対しシートバック7が解
除可能にロックされるようになっている。また、上記し
た支持アーム17と回動アーム20の係合関係は、上記
各押え片24,25によって維持される。
【0028】上記支持アーム17と回動アーム20の上
記係合を解除可能とさせるアンロックレバー27が設け
られ、このアンロックレバー27は上記枢支軸22に固
着され、これら枢支軸22とアンロックレバー27とは
上記軸心21回りに前後方向に回動自在とされている。
上記アンロックレバー27を上記軸心21回りの一方向
(後方)に回動させるよう付勢するばね28が設けられ
ている。
【0029】上記ばね28の付勢力により上記アンロッ
クレバー27が後方に回動させられたとき、このアンロ
ックレバー27は図1、2、3中実線で示したように
「ロック姿勢」とされ、これにより、上記支持アーム1
7に回動アーム20が係合してロックされ、つまり、上
記シートクッション6に対し、シートバック7がそのと
きの回動姿勢のままにロックされるようになっている。
【0030】一方、上記ばね28の付勢力に抗して、上
記アンロックレバー27を操作し、このアンロックレバ
ー27を上記一方向とは逆の方向(前方)に回動させる
と、このアンロックレバー27は図2中一点鎖線と、矢
印Bとで示すように「アンロック姿勢」とされ、これに
より、上記支持アーム17に対する回動アーム20のロ
ックが解除され、つまり、上記シートクッション6に対
し、シートバック7が前後に回動(矢印A)可能とされ
る。
【0031】図1、3において、上記シートクッション
6に対しシートバック7を前方に回動させるよう付勢す
る付勢手段30が設けられている。この付勢手段30は
上記支持アーム17と回動アーム20にそれぞれ固着さ
れた掛止片31,32と、これら掛止片31,32に掛
止されるつるまき式のばね33とで構成され、上記掛止
片31は前記押え片24に一体成形されている。
【0032】上記アンロックレバー27を上記「アンロ
ック姿勢」として、上記シートバック7を自由回動状態
にすれば、このシートバック7は上記ばね33の付勢力
により前方に回動して、前記「起立姿勢」とされ、それ
以上の前方回動は不図示のストッパにより、阻止され
る。
【0033】上記アンロックレバー27を上記「アンロ
ック姿勢」として、上記ばね33の付勢力に抗して上記
シートバック7を後方に押せば、上記シートバック7
は、上記「起立姿勢」以外で、図2中二点鎖線のように
「所望の回動姿勢」とされる。
【0034】全図において、上記枢支機構15をその外
側方(左外側方)から覆う樹脂製で剛性のあるカバー体
36が設けられている。
【0035】上記カバー体36は、上記支持アーム17
に取り付けられて、この支持アーム17をその外側方か
ら覆う支持アームカバー37と、上記回動アーム20に
取り付けられて、この回動アーム20をその外側方から
覆う回動アームカバー38とを備えている。
【0036】上記両カバー37,38のうち、一方のカ
バーである支持アームカバー37は、上記支持アーム1
7をその外側方から覆う平板状のカバー本体40と、こ
のカバー本体40の前、下外縁から一体的に延出して上
記支持アーム17をその前、下方から覆う延出片41と
を有している。
【0037】また、上記支持アームカバー37のカバー
本体40には、上記軸心21上で上記ばね33等の枢支
機構15の一部を嵌入させる円形の開口42が形成され
ている。この開口42の開口縁に円環部43が一体成形
され、この円環部43は、上記軸心21上で、上記カバ
ー本体40から外側方に向って突出している。
【0038】図1〜3において、上記カバー本体40の
下部には、上記支持アーム17用の各締結具16を工具
により締結、弛緩操作可能とする操作孔44が形成され
ている。
【0039】図1、4、5において、上記支持アームカ
バー37のカバー本体40の前端縁からほぼ円形の延長
板46が一体成形されている。この延長板46のほぼ中
央部に上記枢支軸22に嵌合する孔47が形成されてい
る。上記延長板46は上記支持アーム17とシートバッ
ク7の下部側面との間に挟まれ、この際、上記枢支軸2
2に上記孔47が嵌合させられている。
【0040】上記カバー本体40と延長板46とはヒン
ジ部48を介して互いに一体成形され、このヒンジ部4
8を中心として上記カバー本体40に対し延長板46が
回動自在とされている。上記したように、延長板46が
支持アーム17とシートバック7の下部側面との間に挟
まれた状態で、上記延長板46の回動端49が上記カバ
ー本体40に対し締結具50により着脱自在に締結さ
れ、また、この際、特に図4で示すように、上記カバー
本体40の一部51,51が上記枢支機構15の一部に
当接している。
【0041】そして、上記した枢支軸22に対する孔4
7の嵌合と、上記締結具50による締結と、上記カバー
本体40の一部51,51が枢支機構15に当接するこ
とによって、上記支持アームカバー37が上記支持アー
ム17に着脱自在に取り付けられている。
【0042】図4において、上記支持アームカバー37
は、カバー本体40に対し、延長板46を図中二点鎖線
で示すように並設させた状態で射出成形される。上記支
持アームカバー37を上記したように支持アーム17に
取り付ける場合には、上記ヒンジ部48を中心として、
上記カバー本体40に対し、図4、5中一点鎖線および
実線と、矢印C、Dとで示すように、順次回動させなが
ら組み付ければよい。
【0043】上記の場合、支持アームカバー37を前方
から見たとき、カバー本体40と延長板46とはヒンジ
部48で隙間なく連結されてその表面が平滑に見えるた
め、一体感が生じて見栄えがよい。
【0044】全図において、上記両カバー37,38の
うち、他方のカバーである回動アームカバー38は、上
記回動アーム20をその外側方から覆う平板状のカバー
本体54と、このカバー本体54の前、後、下外縁から
一体的に延出して上記回動アーム20をその前、後、下
方から覆う延出片55とを有している。
【0045】上記回動アームカバー38の一部である下
部は、上記円環部43にその外側方から外嵌させられて
いる。上記回動アームカバー38の一部の下側外端縁
は、上記軸心21を中心とする半円形状とされている。
上記軸心21を中心とする円環部43の外径に対し、上
記回動アームカバー38の一部の半円形部の外径はわず
かに大きいが、ほぼ同じ寸法とされている。
【0046】全図において、上記回動アームカバー38
は、支持片56と、第1、第2締結具57,58によ
り、上記回動アーム20に取り付けられている。上記支
持片56はその基部60が上記締結具19による共締め
で上記回動アーム20に固着され、上記基部60から第
1延出片61が一体的に延出し、この第1延出片61に
上記第1締結具57により回動アームカバー38のカバ
ー本体54が着脱自在に締結されている。
【0047】また、上記基部60から第2延出片62が
一体的に延出し、この第2延出片62の延出端は上記掛
止片32に支持されている。そして、上記第2延出片6
2に上記第2締結具58により回動アームカバー38の
カバー本体54が着脱自在に締結されている。この場
合、回動アームカバー38は、上記基部60と、掛止片
32とによって両端支持された第2延出片62によって
強固に支持されている。
【0048】上記構成によれば、カバー体36が、上記
支持アーム17に取り付けられてこの支持アーム17を
その外側方から覆う支持アームカバー37と、上記回動
アーム20に取り付けられてこの回動アーム20をその
外側方から覆う回動アームカバー38とを備えている。
【0049】このため、上記枢支機構15の各アーム1
7,20は、それぞれカバー37,38によって覆われ
ることから、上記枢支機構15はカバー体36によって
全体的に覆われることとなる。
【0050】よって、上記カバー体36により、枢支機
構15が外観上、容易に見えることは防止される。
【0051】また、上記両カバー37,38のうち、支
持アームカバー37から上記軸心21上で外側方に向っ
て円環部43が突出させられ、この円環部43にその外
側方から回動アームカバー38の一部が外嵌させられて
いる。
【0052】このため、上記両カバー37,38は互い
に相対回動するものであって、この回動時に互いに干渉
し合わないよう、これら両カバー37,38の間には隙
間が設けられるが、上記カバー体36を特に前後方向や
上方から見たとき、上記隙間は上記円環部43で閉塞さ
れることとなる。
【0053】よって、上記隙間を通してカバー体36の
内部が見えるということは防止されることから、上記枢
支機構15が外観上、見えることは更に確実に防止され
る。
【0054】また、上記したように、枢支機構15はカ
バー体36によって全体的に覆われると共に、このカバ
ー体36を構成する両カバー37,38の間の隙間が上
記円環部43で閉塞され、しかも、このカバー体36は
ゴム板等と異なり剛性を有していることから、上記カバ
ー体36の内部に外部の異物が入り込もうとすること
は、より確実に防止される。
【0055】また、上記支持アームカバー37に形成さ
れた円環部43は、シートバック7の回動中心である軸
心21上に位置し、回動アームカバー38の一部が上記
円環部43にその外側方から外嵌し、かつ、これら円環
部43の外径と、回動アームカバー38の一部の半円形
部の外径とがほぼ同じ寸法とされている。
【0056】このため、上記軸心21回りで、円環部4
3と回動アームカバー38の一部とが相対的に回動した
とき、その回動軌跡が占める空間は、上記円環部43や
回動アームカバー38の一部が静止時に占めている空間
と大差はない。
【0057】よって、前記したように、カバー体36が
枢支機構15を全体的に覆うようにした場合でも、シー
トバック7と共に回動するカバー体36が着座者の邪魔
になったり、シート3周辺の他機と干渉し合うというこ
とが防止される。
【0058】なお、以上は図示の例によるが、上記回動
アームカバー38に円環部43を形成し、この円環部4
3にその外側方から上記支持アームカバー37の一部で
ある上部を外嵌させてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明は、シートクッションの後部にシ
ートバックを前後に回動自在に枢支させる枢支機構を備
え、この枢支機構が、上記シートクッションの後部側面
に一端部が固着され他端部が上方に向って突出する支持
アームと、起立姿勢にした上記シートバックの下部側面
に一端部が固着され他端部が下方に向って突出する回動
アームと、上記支持アームの他端部に上記回動アームの
他端部を左右に延びる軸心回りに回動自在に枢支させる
枢支軸とを有し、上記枢支機構をその外側方から覆うカ
バー体を設けた自動車用シートのリクライニング装置に
おいて、
【0060】上記カバー体が、上記支持アームに取り付
けられてこの支持アームをその外側方から覆う支持アー
ムカバーと、上記回動アームに取り付けられてこの回動
アームをその外側方から覆う回動アームカバーとを備え
てある。
【0061】このため、上記枢支機構の各アームは、そ
れぞれカバーによって覆われることから、上記枢支機構
はカバー体によって全体的に覆われることとなる。
【0062】よって、上記カバー体により、枢支機構が
外観上、容易に見えることは防止され、リクライニング
装置の見栄えが、より向上することとなる。
【0063】しかも、上記両カバーのうち、一方のカバ
ーから上記軸心上で外側方に向って円環部を突出させ、
この円環部にその外側方から他方のカバーの一部を外嵌
させてある。
【0064】このため、上記両カバーは互いに相対回動
するものであって、この回動時に互いに干渉し合わない
よう、これら両カバーの間には隙間が設けられるが、上
記カバー体を前後方向や上方から見たとき、上記隙間は
上記円環部で閉塞されることとなる。
【0065】よって、上記隙間を通してカバー体の内部
が見えるということは防止されることから、上記枢支機
構が外観上、見えることは更に確実に防止されて、リク
ライニング装置の見栄えが更に向上することとなる。
【0066】また、上記したように、枢支機構はカバー
体によって全体的に覆われると共に、このカバー体を構
成する両カバーの間の隙間が上記円環部で閉塞されるこ
とから、上記カバー体の内部に外部の異物が入り込もう
とすることは、より確実に防止される。
【0067】また、上記一方のカバーに形成された円環
部は、シートバックの回動中心である軸心上に位置し、
他方のカバーの一部が上記円環部にその外側方から外嵌
している。
【0068】このため、上記他方のカバーの一部を、特
に上記軸心を中心とする半円形状に形成すれば、上記軸
心回りで、円環部と他方のカバーの一部とが相対的に回
動したとき、その回動軌跡が占める空間は、上記円環部
や他方のカバーの一部が静止時に占めている空間と大差
はない。
【0069】よって、前記したように、カバー体が枢支
機構を全体的に覆うようにした場合でも、シートバック
と共に回動するカバー体が着座者の邪魔になったり、シ
ート周辺の他機と干渉し合うということが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1‐1線矢視断面図である。
【図2】シートの部分側面図である。
【図3】カバー体を取り外してこれを仮想線で示した状
態のリクライニング装置の側面図である。
【図4】図3の4‐4線矢視部のカバー体の断面図であ
る。
【図5】カバー体の展開斜視図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル 2 車室 3 シート 6 シートクッション 7 シートバック 8 リクライニング装置 15 枢支機構 16 締結具 17 支持アーム 19 締結具 20 回動アーム 21 軸心 22 枢支軸 27 アンロックレバー 36 カバー体 37 支持アームカバー(一方のカバー) 38 回動アームカバー(他方のカバー) 40 カバー本体 42 開口 43 円環部 54 カバー本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−250725(JP,A) 特開 昭61−37116(JP,A) 実開 平5−23945(JP,U) 実開 昭60−27744(JP,U) 実開 平6−22121(JP,U) 実開 昭59−42729(JP,U) 実開 昭60−157439(JP,U) 実開 昭61−13638(JP,U) 実開 昭62−17948(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/22 A47C 1/025 A47C 1/024

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションの後部にシートバック
    を前後に回動自在に枢支させる枢支機構を備え、この枢
    支機構が、上記シートクッションの後部側面に一端部が
    固着され他端部が上方に向って突出する支持アームと、
    起立姿勢にした上記シートバックの下部側面に一端部が
    固着され他端部が下方に向って突出する回動アームと、
    上記支持アームの他端部に上記回動アームの他端部を左
    右に延びる軸心回りに回動自在に枢支させる枢支軸とを
    有し、上記枢支機構をその外側方から覆うカバー体を設
    けた自動車用シートのリクライニング装置において、 上記カバー体が、上記支持アームに取り付けられてこの
    支持アームをその外側方から覆う支持アームカバーと、
    上記回動アームに取り付けられてこの回動アームをその
    外側方から覆う回動アームカバーとを備え、 上記両カバーのうち、一方のカバーから上記軸心上で外
    側方に向って円環部を突出させ、この円環部にその外側
    方から他方のカバーの一部を外嵌させた自動車用シート
    のリクライニング装置。
JP28182396A 1996-10-02 1996-10-02 自動車用シートのリクライニング装置 Expired - Fee Related JP3162636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28182396A JP3162636B2 (ja) 1996-10-02 1996-10-02 自動車用シートのリクライニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28182396A JP3162636B2 (ja) 1996-10-02 1996-10-02 自動車用シートのリクライニング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10100758A JPH10100758A (ja) 1998-04-21
JP3162636B2 true JP3162636B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=17644501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28182396A Expired - Fee Related JP3162636B2 (ja) 1996-10-02 1996-10-02 自動車用シートのリクライニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3162636B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102151783B1 (ko) * 2018-11-05 2020-09-03 나정찬 수경작물용 기능성 재배장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102151783B1 (ko) * 2018-11-05 2020-09-03 나정찬 수경작물용 기능성 재배장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10100758A (ja) 1998-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6971713B2 (en) Armrest arrangement in automotive seat
JP3162636B2 (ja) 自動車用シートのリクライニング装置
JPH07315088A (ja) 車両用シート
JP3404263B2 (ja) 自動車用シートのリクライニング装置
JP3901789B2 (ja) 脱着式シートクッションのヒンジ構造
JPS63277011A (ja) 傾斜制御機構
JPH08913Y2 (ja) シートロック解除装置
JPH054425Y2 (ja)
JP3452804B2 (ja) 自動車のシート装置
JP3530031B2 (ja) 自動車のシート装置
JPH09109746A (ja) 車両のシート装置
JP3184067B2 (ja) 自動車用スペースアップシートの枢支部構造
JP3243153B2 (ja) 自動車用スペースアップシートのスライド操作防止構造
JP2000179600A (ja) ばね付勢手段および自動車用シートのストッパ装置
JPS6323226Y2 (ja)
JP3445498B2 (ja) 自動車のシート装置
JPH072008A (ja) 自動車用シートのロック装置
JPS6030103Y2 (ja) 車両用シ−トのベツト兼用装置
JPH0121067Y2 (ja)
JP3194417B2 (ja) 前後スライドシートのロック機構カバー
JP3543355B2 (ja) 自動車用シート
JPS6320363Y2 (ja)
JPH0357159Y2 (ja)
JPH0242510Y2 (ja)
JP3547632B2 (ja) 自動車のシート装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees