JP3162214B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP3162214B2
JP3162214B2 JP32554492A JP32554492A JP3162214B2 JP 3162214 B2 JP3162214 B2 JP 3162214B2 JP 32554492 A JP32554492 A JP 32554492A JP 32554492 A JP32554492 A JP 32554492A JP 3162214 B2 JP3162214 B2 JP 3162214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関す
るものであり、更に詳しくは、例えばフラッシュメモリ
等の不揮発性半導体記憶装置に於けるデコーダの電源に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フラッシュメモリと言われる不揮
発性の半導体記憶装置が、各方面に於いて、盛んに使用
される様になって来ている。当該フラッシュメモリの特
徴は、電気的に書き込み操作及び消去操作が可能な半導
体記憶装置で有って、一般的には単一電源電圧を外部よ
り入れ、内部昇圧、内部降圧によって、複数種の電源電
圧を得るタイプや、外部より供給される電源電圧がすで
に複数種のタイプがある。
【0003】図10は、従来に於ける当該フラッシュメ
モリの構成の一例を示すブロックダイアグラムで有っ
て、セルマトリックス101に対して所定の情報を読み
出す為に選択されるロウを指定する為のロウデコーダ1
02及びモード選択用回路103とから構成されたもの
で有って、該ロウデコーダ102及びモード選択用回路
103との間には、例えば、第1の読出しモード用の第
1の電圧発生回路104、第2の読出しモード用の第2
の電圧発生回路105、・・・ 第nの読出しモード用
の第nの電圧発生回路106とが配置されており、当該
各電圧発生回路から、それぞれ互いに異なる電圧を発生
させ、該セルマトリックス101に対して供給してい
る。
【0004】此処で、内部電源に関して、より具体的に
説明すると、例えば、データの読み出し操作を取って見
ただけでも、通常のリードの場合、消去した場合のイレ
ーズベリファイの場合及び書いた後のライトベリファイ
の場合と言う少なくとも3種の異なる系統の読出しモー
ドを有している。ベリファイは、電源電圧変動を見込ん
で通常読出し時に比べマージン分ずれた電位を与えて行
う必要があるので、フラッシュメモリに於いては、少な
くともベリファイも含めて読出しモードに於いて、3種
の異なる電源電圧を必要とする事になる。
【0005】然しながら、これ等の電圧間には、所定の
相関関係が定められている事が多く、当該相関関係が崩
された場合には、所定の論理動作が実行出来なくなる恐
れもあり、係る各複数種の電源電圧間の相関関係は、必
ず一定に維持されている必要がある。然しながら、従来
に於いては、係る電源電圧が、それぞれ別々の電源に、
適宜の昇圧回路を解して供給されるとすると、各電源電
圧間に必然的にばらつきが発生し、前記した相関関係が
崩れてしまう危険がある。
【0006】係る問題は、別々の電源電圧を個別の昇圧
回路を用いて所定の電源電圧を形成している事が原因と
なっている。即ち、上記した3種類の内部電源電位のう
ち、外部電源で直接供給出来ない電源電圧を各モードに
合わせて当該半導体記憶装置内部で発生させる必要があ
る。又、近年、低電圧電源化、単一電源化、高速化の
為、全読出しモードで使用する電源電圧を各々のモード
に合わせて、全て当該半導体記憶装置内部で発生させる
必要が生じて来ている。
【0007】然しながら、低電圧動作を考慮した場合
に、所定の異なる電源電圧を個別の適宜の昇圧回路で形
成すると、ばらつきが存在するので、各々の電源電圧間
の上記した相対関係が崩れてしまうと言う問題が有っ
た。即ち、各々の昇圧回路において、プロセス上のバラ
ツキ等から、目的としている電圧値からずれてしまう可
能性があり、それぞれの昇圧回路のバラツキの相乗効果
で、各読出しモードに必要とされる電源電圧の相対関係
が、初期の設計の狙いから大きくずれる原因となってい
た。
【0008】その結果、フラッシュメモリ等において行
われる読出しのベリファイ時、電源電圧変動分を見込ん
で設けられる所定のマージン、すなわち、通常読出時の
電位からのずれ分が深くなりすぎたりあるいは浅すぎた
りして、所定のベリファイが行えず、その結果リードモ
ードに対する書き込みデータの判定や、消去データの判
定に狂いが生じ、書き込み不良、消去不良等が起こり易
くなると言う問題が発生していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、同一の電源電圧から、複
数種の異なる電源電圧を容易に発生させる事の可能な、
電源電圧発生機能を有するフラッシュメモリ等の半導体
記憶装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような技術構成を採用
するものである。即ち、本発明によれば、ワード線とビ
ット線との交差個所に形成された不揮発性の消去可能な
メモリセルのマトリックス、ロウデーダ、コラムデコー
ダ、および、該ビット線にそれぞれ接続されたセンスア
ンプを有し、異なる電源電圧を要求する複数の読出しモ
ードを含む半導体記憶装置であって、電源電圧入力部、
該電源電圧入力部に接続された基準電圧発生手段、前記
電源電圧入力部および前記基準電圧発生手段に接続さ
れ、容量素子を含むブースト手段、および、該ブースト
手段に接続され、前記読出しモードに要求された異なる
電圧に応答して前記容量素子の充電量を複数のレベルに
変化させる充電量変更手段を備え、該充電量変更手段
は、該容量素子を充電する充電手段を含むことを特徴と
する半導体記憶装置が提供される。
【0011】
【作用】つまり、本発明に係る半導体記憶装置に於ける
電源電圧発生回路は、同一の外部基準電源を用い、且つ
1つの昇圧回路を用いて、複数種の電源電圧を形成させ
る様にしたもので有って、具体的には、1つの容量素子
を用いて、該基準電圧を第1の電源電圧として使用する
と同時に、当該ブースト手段を構成する該容量素子に、
当該各読出しモードが必要とする、それぞれ互いに異な
る電圧を発生させるに必要な電圧を、予め充電してお
き、所定のタイミングにより、当該容量素子から、該充
電された電圧を出力して、前記した基準電圧と加算演算
して合成する事によって、必要とする複数種の互いに異
なる電源電圧を発生させるものである。
【0012】換言するならば、本発明に於ける当該半導
体記憶装置に於いては、各モードの電源電圧の相対関係
が、容量素子に入力される信号の振幅のみにより、若し
くは当該容量素子に予め充電される電圧のみによって、
更にはその両者によって、決定されるものである。従っ
て、入力信号や充電電圧の制御のみによって電源電圧が
制御しえるので、電源電圧の設定が容易となるばかりで
なく、各モードの電源電圧の相対関係をかなり正確に設
定する事が可能となった。
【0013】尚、本発明に於いて、内部電源のみではな
く、数系統の外部電源を用いる場合には、それ等の相対
関係も配慮する必要があるが、外部電源電圧の相対関係
は、別途正確に把握しえるので、本発明に於いては特に
問題にする必要はない。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係る半導体記憶装置の具体
例を図面を参照しながら詳細に説明する。即ち、図1
は、本発明に係る半導体記憶装置に使用される電源電圧
発生回路10の一具体例の構成を示すブロックダイアグ
ラムである。
【0015】図1に於いては、複数種の読出しモードを
有する論理回路部2を有すると共に、当該各モードに対
して異なる電源電圧を必要とする半導体装置1であっ
て、電源電圧入力部3、基準電圧発生手段4、容量素子
5を含んだブースト手段6、該容量素子6を充電する充
電手段7、該容量素子6の充電手段7には、当該各読出
しモードが必要とする、それぞれ互いに異なる電圧に応
答して、該容量素子6の充電量を複数種に変化させる充
電量変更手段8が設けられている電源電圧発生回路10
を有する半導体記憶装置1が記載されている。
【0016】つまり、本発明に係る半導体記憶装置1に
於ける当該電源電圧発生回路10は、該論理回路部2が
必要とする複数種の互いに異なる電源電圧を容量素子6
による基準電圧のブーストにより発生させると同時に、
各々の読出しモードの必要とする電源電圧を発生させる
為に当該容量素子6に入力させるクロックパルス信号の
振幅を、該論理回路部2が必要とする複数種の互いに異
なる電源電圧に応答して、異ならしめるか、或いは、当
該容量素子6に充電させる充電電圧を異ならしめるかの
具体的手段を採用したものであって、係る振幅の異なる
クロックパルス信号或いは、電圧を異にする充電電圧を
所定のクロック信号に従って、容量素子6に充電させ、
前記した基準電圧と加算若しくは減算して、所定の電源
電圧として該論理回路部2の電源電圧入力部3に出力す
るものである。
【0017】本発明に係る当該基準電圧発生手段4は、
該ブースト手段6を構成する該容量素子5を充電する充
電手段を兼ねるものであり、その構成は、特に限定され
るものではないが、例えば、図2に示される様な、Pチ
ャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタTP5
とNチャネル型デプリション電界効果トランジスタTD
2とを直列に接続し、当該Pチャネル型エンハンスメン
ト電界効果トランジスタのゲートをインバータINV2
を介して当該Nチャネル型デプリション電界効果トラン
ジスタTD2のゲートと接続させその共通端子を適宜の
制御端子S1に接続させた構成としたもので有っても良
い。
【0018】この場合、当該基準電圧発生手段4に於け
る該Pチャネル型エンハンスメント電界効果トランジス
タTP5の自由端部は、所定の外部電源に接続されてい
ても良く、又内部電源電圧Vccに接続されていても良
い。一方、当該Nチャネル型デプリション電界効果トラ
ンジスタTD2の自由端部は、当該ブースト手段6に設
けられた該容量素子6の一端部と接続されている。
【0019】本発明に係る該半導体記憶装置1の電源電
圧発生回路10に於いては、該充電量変更手段7は、適
宜の充電回路9を有すると同時に、当該各読出しモード
が必要とするそれぞれ互いに異なる電圧に応答して、該
ブースト手段6を構成する該容量素子5に充電される充
電電圧を複数種に変化させる充電量選択手段8が設けら
れているものである。
【0020】即ち、該充電量選択手段8は、予め定めら
れた複数種の電圧レベルを出力しえる複数個の電圧発生
回路を設けておき、適宜の選択手段を用いて、当該電圧
発生回路を選択して、その電圧を該ブースト手段6の該
容量素子5に供給して、当該基準電圧発生手段4から当
該容量素子5に充電されている電圧をブーストするもの
であり、そのブースト電圧が、図2のノード部N1から
当該論理回路部の電源電圧入力部3に入力される。
【0021】本発明に於いては、当該充電量選択手段と
しては、例えば所定のクロックパルスを用いる事が出来
る。つまり、本発明に於いては、当該充電量選択手段8
は、クロック回路11からの信号により制御されるもの
で有っても良い。又、本発明に係る当該電源電圧発生回
路10は、該充電量変更手段7は、適宜の充電回路9を
有すると同時に、当該各読出しモードが必要とするそれ
ぞれ互いに異なる電圧に応答して、該容量素子5に入力
されるクロックパルスの振幅を複数種に変化させる振幅
変更手段12が設けられているもので有っても良い。
【0022】即ち、係る具体例に於いては、当該振幅変
更手段12が、所定のパルス幅制御信号を当該クロック
回路11に対して発生させ、当該クロックパルスの振幅
を複数種に変化させる事によって、該ブースト手段6に
設けられた該容量素子5に充電される充電電圧を変化さ
せる事になる。つまり、本発明に係る当該半導体記憶装
置1に於ける該各読出しモードが必要とする、それぞれ
互いに異なる電圧は、該基準電圧発生手段4からの出力
電圧と、該ブースト手段6からの出力電圧との選択的加
算によりそれぞれ得られるものである。
【0023】更に、本発明に於ける当該半導体記憶装置
1に於ける該複数種の読出しモードの全てが、前記した
様な構成をもつ電源電圧回路に接続されていても良く、
又少なくとも一部の読出しモードが、前記した様な電源
電圧回路に接続されていても良い。何れにしても、本発
明い於ける当該複数種の読出しモードのそれぞれに対し
て要求される、異なる電源電圧は、好ましくは、同一の
内部電源電圧から発生されている事が望ましい。
【0024】以下に本発明に係る半導体記憶装置1の電
源電圧発生回路10の具体的構成に付いて更に詳しく説
明する。図2は、本発明に係る半導体記憶装置1の電源
電圧発生回路10の一具体例を説明するブロックダイア
グラムである。本具体例に於ける基準電圧発生手段4
は、前記した様にPチャネル型エンハンスメント電界効
果トランジスタTP5とNチャネル型デプリション電界
効果トランジスタTD2とを直列に接続し、当該Pチャ
ネル型エンハンスメント電界効果トランジスタのゲート
をインバータINV2を介して当該Nチャネル型デプリ
ション電界効果トランジスタTD2のゲートと接続させ
その共通端子を適宜の第1の制御端子S1に接続させた
ものである。
【0025】この場合、当該基準電圧発生手段4に於け
る該Pチャネル型エンハンスメント電界効果トランジス
タTP5の自由端部は、所定の外部電源に接続されてい
ても良く、又内部電源電圧Vccに接続されていても良
い。一方、当該Nチャネル型デプリション電界効果トラ
ンジスタTD2の自由端部は、当該ブースト手段6に設
けられた該容量素子6の一端部と接続されていると共
に、該半導体記憶装置の論理回路部2に於ける電源電圧
入力部3に接続されている。
【0026】一方、該電源電圧発生回路10に於ける充
電量変更手段7は、内部電源電圧Vccと接地電位GN
Dとの間にNチャネル型デプリション電界効果トランジ
スタTD1、Pチャネル型エンハンスメント電界効果ト
ランジスタTP3、TP4、Nチャネル型エンハンスメ
ント電界効果トランジスタTN4、及びTN5が、この
順序で直列に配列されて第1のトランジスタ列12を形
成しており、又該電源電圧発生回路10に於ける充電量
変更手段7は、内部電源電圧Vccと接地電位GNDと
の間にPチャネル型エンハンスメント電界効果トランジ
スタTP1、TP2、Nチャネル型エンハンスメント電
界効果トランジスタTN1、及びTN2及びNチャネル
型エンハンスメント電界効果トランジスタTN3とが、
この順序で直列に配列されて第2のトランジスタ列13
を形成しており、又、別に設けたクロック端子部CLK
1が、該Pチャネル型エンハンスメント電界効果トラン
ジスタTP4と該Nチャネル型エンハンスメント電界効
果トランジスタTN4の各ゲートに接続されていると同
時に、該Pチャネル型エンハンスメント電界効果トラン
ジスタTP2と該Nチャネル型エンハンスメント電界効
果トランジスタTN2の各ゲートに接続され、一方、第
2の制御端子S2は、該Nチャネル型エンハンスメント
電界効果トランジスタTN3と該Pチャネル型エンハン
スメント電界効果トランジスタTP3とのゲートに接続
されていると同時にインバータINV1を介して該Nチ
ャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタTN5
と該Pチャネル型エンハンスメント電界効果トランジス
タPT1の各ゲートに接続されている。
【0027】又該Nチャネル型デプリション電界効果ト
ランジスタTD1のゲートには、第3の制御端子S3が
接続され、又該Nチャネル型エンハンスメント電界効果
トランジスタTN1のゲートには内部電源電圧Vccが
接続されている。そして、各第1と第2のトランジスタ
列12、13に於ける出力端部N2−1とN2−2は、
共通に該容量素子5の一端部に接続されている。
【0028】係る電源電圧発生回路10に於いては、制
御端子S1、S2、及びS3に印加さする制御電圧を適
宜に切り換えると同時に当該クロックを適宜の周期で印
加する事によって、当該容量素子5に充電される充電電
圧を所定の電圧レベルに設定する事が出来るので、前記
基準電圧発生手段4で予め発生され、当該容量素子5に
充電されていた電圧と加算演算されて、当該基準電圧が
ブーストされた電圧として該出力ノード部N3から出力
されるものである。
【0029】ここで、図2に示された電源電圧発生回路
10の作動に付いて説明する。先ず、第2の制御信号S
2が“L”レベルで第3の制御信号S3が“H”レベル
である時を考えると、制御信号S1を“H”レベルとし
て、前記基準電圧発生手段4を駆動させる事によって、
当該電源電圧出力部N3の電圧は、当該内部電源電圧V
ccに充電させておく。(これを第1の電源電圧と称す
る) この時点で、図3(A)に示す様に、クロックCLK1
を“H”レベルにしておくと、該電源電圧出力部N3が
十分充電された時点t1で第1の制御信号S1を“L”
レベル、当該制御信号S1が“H”レベルから“L”レ
ベルに変化した時点t1より若干遅れた時刻t2に於い
て該クロックCLK1を“L”レベルとする。この場
合、第2の制御信号S2は“L”レベルであるので、第
1のトランジスタ列12で構成される第2のインバータ
12が有効となり、第3の制御信号S3が“H”レベル
であるので、該第2のインバータ12に於ける該Nチャ
ネル型デプリション電界効果トランジスタTD1と該P
チャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタTP
3との接続ノード部N1の電位はVccとなり、従って
該出力ノード部N2−1の電位は0VからVccとな
る。
【0030】そして、図3(B)に示す様に、前記した
様に、当該電源電圧出力部N3と該出力ノードN2とは
該容量素子5によって容量結合しているので、当該電源
電圧出力部N3の電位はVccから2Vccに昇圧さ
れ、此処で第2の電源電圧が形成される。次に、第2の
制御信号S2を“L”レベル、第3の制御信号S3も
“L”レベルに設定した場合を考えると、前記具体例と
同様に、該制御信号S1を“H”レベルとして、当該電
源電圧出力部N3の電圧を、当該内部電源電圧Vccに
充電させておく。
【0031】この時点で、図3(C)に示す様に、該電
源電圧出力部N3が十分充電された時点t1で第1の制
御信号S1を“L”レベル、当該制御信号S1が“H”
レベルから“L”レベルに変化した時点t1より若干遅
れた時刻t2に於いて該クロックCLK1を“L”レベ
ルとする。この場合、第2の制御信号S2は“L”レベ
ルであるので、第1のトランジスタ列12で構成される
第2のインバータ12が有効となるが、第3の制御信号
S3が“L”レベルであるので該Nチャネル型デプリシ
ョン電界効果トランジスタTD1と該Pチャネル型エン
ハンスメント電界効果トランジスタTP3との接続ノー
ド部N1の電位は、該トランジスタTD1のしきい値電
圧Vtdとなり、従って、従って該出力ノード部N2−
1の電位は図3(D)に示す様に、0VからVtdとな
る。
【0032】又、当該電源電圧出力部N3と該出力ノー
ドN2とは該容量素子5によって容量結合しているの
で、当該電源電圧出力部N3の電位はVccからVcc
+Vtdに昇圧され、此処で第3の電源電圧が形成され
る。(図3(D)参照) 更に、該第2の制御信号S2を“H”レベルにする場合
を考えると、前記具体例と同様に該制御信号S1を
“H”レベルとして、当該電源電圧出力部N3の電圧
を、当該内部電源電圧Vccに充電させておく。
【0033】この時点で、図3(C)に示す様に、該電
源電圧出力部N3が十分充電された時点t1で第1の制
御信号S1を“L”レベル、当該制御信号S1が“H”
レベルから“L”レベルに変化した時点t1より若干遅
れた時刻t2に於いて該クロックCLK1を“L”レベ
ルとする。該第2の制御信号S2は“H”レベルである
ので、該Pチャネル型エンハンスメント電界効果トラン
ジスタTP2、及びNチャネル型エンハンスメント電界
効果トランジスタTN1とTN2とが、ONとなるので
第2のトランジスタ列13で構成される第3のインバー
タ13が有効となり、該第3のインバータ13に於ける
該Nチャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタ
TN1とTN2との接続ノード部である該出力ノード部
N2−2の電位は0Vから該Nチャネル型エンハンスメ
ント電界効果トランジスタTN1のしきい値電圧Vtn
だけ減少したVcc−Vtnとなる。
【0034】従って、当該電源電圧出力部N3と該出力
ノードN2とは該容量素子5によって容量結合している
ので、当該電源電圧出力部N3の電位はVccから2V
cc−Vtnに昇圧され、此処で第4の電源電圧が形成
される。(図3(E)参照)となる。即ち、本具体例に
於ける制御信号S1〜S3は、本発明に於ける該容量素
子5に充電される充電電圧を複数種に変化させる充電量
選択手段8を構成するものである。
【0035】つまり、本具体例によって、4種の異なる
電源電圧を同一の内部電源電圧Vccから取り出せる事
になり、その操作は、該制御信号S1〜S3、及びクロ
ックCLK1の印加タイミングをそれぞれ調整する事に
よって実行する事が可能である。次に、図4に従って、
本発明に係る当該電源電圧発生回路10の他の具体例の
構成とその動作を説明する。
【0036】図4に於ける該基準電圧発生手段4の構
成、及び容量素子5を含んだブースト手段6との接続関
係は、図2に於いて説明した具体例の構成と同一である
が、あぎ充電量変更手段7の構成が異なっている。即
ち、内部電源電圧Vccと接地電位GNDとの間にPチ
ャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタTP
6、Nチャネル型エンハンスメント電界効果トランジス
タTN6とTN7、Pチャネル型エンハンスメント電界
効果トランジスタTP9及びNチャネル型エンハンスメ
ント電界効果トランジスタTN8とをこの順序で直列に
配列させると共に、該内部電源電圧Vccを該Nチャネ
ル型エンハンスメント電界効果トランジスタTN6のゲ
ートに接続させると同時に、クロックCLK2を該Pチ
ャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタTP6
とNチャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタ
TN8の各ゲートに接続する。
【0037】又、該Pチャネル型エンハンスメント電界
効果トランジスタTP6とNチャネル型エンハンスメン
ト電界効果トランジスタTN6との接続ノード部N4
に、ゲートに第5の制御信号S5が入力されるPチャネ
ル型エンハンスメント電界効果トランジスタTP7を接
続し、該Nチャネル型エンハンスメント電界効果トラン
ジスタTN6とTN7との接続ノード部N5に、ゲート
に第6の制御信号S6が入力されるPチャネル型エンハ
ンスメント電界効果トランジスタTP8を接続し、当該
Pチャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタT
P7,TP8の他端をそれぞれ前記のゲートに第7の制
御信号S7が入力されるPチャネル型エンハンスメント
電界効果トランジスタTP9と該Nチャネル型エンハン
スメント電界効果トランジスタTN8との接続ノード部
N6に接続すると共に、該容量素子5の一端部に共通に
接続させている。
【0038】尚、該Nチャネル型エンハンスメント電界
効果トランジスタTN7のゲートは、該Nチャネル型エ
ンハンスメント電界効果トランジスタTN6とTN7と
の接続ノード部N5に接続させてある。前記具体例に於
ける図3のタイミングチャートと同様に、図5の於いて
も、制御信号S1を“H”レベルとして、前記基準電圧
発生手段4を駆動させる事によって、当該電源電圧出力
部N3の電圧は、当該内部電源電圧Vccに充電させて
おく。この時点で、図5(A)に示す様に、クロックC
LK1を“H”レベルにしておくと、該電源電圧出力部
N3が十分充電された時点t1で第1の制御信号S1を
“L”レベル、当該制御信号S1が“H”レベルから
“L”レベルに変化した時点t1より若干遅れた時刻t
2に於いて該クロックCLK1を“L”レベルとなる様
に調整する。
【0039】係る状況に於いて、今、該Pチャネル型エ
ンハンスメント電界効果トランジスタTP7〜TP9の
各ゲートに印加される制御信号S5からS7の内、制御
信号S5を“L”レベルに固定し、制御信号S6とS7
とを“H”レベルに固定すると、該クロックCLK2が
“H”レベルから“L”レベルに変化する時刻t2にお
いて、図5(B)に示す様に、該Pチャネル型エンハン
スメント電界効果トランジスタのTP6とTP7のみが
ONとなり、電流が内部電源電圧VccからPチャネル
型エンハンスメント電界効果トランジスタTP6とTP
7を介して接続ノード部N7に供給されるので、当該接
続ノード部N7の電位は0VからVccとなる。
【0040】従って、前記具体例と同様に、当該電源電
圧出力部N3の電位はVccから2Vccに昇圧され、
此処で第2の電源電圧が形成される。(図4(B)参
照) 次に、該Pチャネル型エンハンスメント電界効果トラン
ジスタTP7〜TP9の各ゲートに印加される制御信号
の内、制御信号S6を“L”レベルに固定し、制御信号
S5とS7とを“H”レベルに固定すると、該クロック
CLK2が“H”レベルから“L”レベルに変化する時
刻t2において、図5(C)に示す様に、該Pチャネル
型エンハンスメント電界効果トランジスタのTP8のみ
が有効となり、電流が内部電源電圧VccによりONと
なっているNチャネル型エンハンスメント電界効果トラ
ンジスタTN6からPチャネル型エンハンスメント電界
効果トランジスタTP8を介して接続ノード部N7に供
給される。
【0041】この場合、該Nチャネル型エンハンスメン
ト電界効果トランジスタTN6とTN7との接続ノード
部N5の電位は、内部電源電圧Vccより該トランジス
タTN6のしきい値Vth下がった電位に固定されるの
で、該接続ノード部N7の電位は0VからVcc−Vt
hとなる。従って、当該電源電圧出力部N3の電位は2
Vcc−Vthに昇圧され、此処で第3の電源電圧が形
成される。(図4(C)参照) 次に、該Pチャネル型エンハンスメント電界効果トラン
ジスタTP7〜TP9の各ゲートに印加される制御信号
の内制御信号S7を“L”レベルに固定し、制御信号S
5とS6とを“H”レベルに固定すると、該クロックC
LK2が“H”レベルから“L”レベルに変化する時刻
t2において、図5(D)に示す様に、該Pチャネル型
エンハンスメント電界効果トランジスタのTP9のみが
有効となり、電流が内部電源電圧VccによりONとな
っているNチャネル型エンハンスメント電界効果トラン
ジスタTN6とTN7からPチャネル型エンハンスメン
ト電界効果トランジスタTP9を介して接続ノード部N
7に供給される。
【0042】この場合、該Nチャネル型エンハンスメン
ト電界効果トランジスタTN7とPチャネル型エンハン
スメント電界効果トランジスタTP9との接続ノード部
N6の電位は、内部電源電圧Vccより該トランジスタ
TN6とTN7のしきい値Vthが2段下がった電位固
定されるので、該接続ノード部N7の電位は0VからV
cc−2Vthとなる。
【0043】従って、当該電源電圧出力部N3の電位は
2Vcc−2Vthに昇圧され、此処で第4の電源電圧
が形成される。(図4(D)参照) 次に、本発明に係る半導体記憶装置に使用される電源電
圧発生回路10の他の具体例を図6及び図7を参照しな
がら説明する。図6は、本発明に係る電源電圧発生回路
10の回路構成を示すもので有って、該基準電圧発生手
段4は、内部電源電圧Vccと電源電圧入力部3との間
に、Nチャネル型デプリション電界効果トランジスタT
D5、Pチャネル型エンハンスメント電界効果トランジ
スタTP11及びNチャネル型デプリション電界効果ト
ランジスタTD6とをこの順に直列に配列し、該トラン
ジスタTD5のゲートに制御信号S8を接続させると共
に、該トランジスタTD5とTN10との接続ノード部
N10に、ゲートに制御信号S10が接続され、当該内
部電源電圧Vccに接続されたNチャネル型エンハンス
メント電界効果トランジスタTN11が接続されてい
る。又該トランジスタTN10のゲートには、インバー
タINV3を介して該トランジスタTD6のゲートと接
続させると同時に、その共通ノード部に制御信号S9を
接続させた構成を有している。
【0044】一方、該トランジスタTD6と該電源電圧
入力部3との接続ノード部11には、その一端部が接続
している容量素子5を含むブースト手段6が設けられお
り、該容量素子5の他の端部は、クロックCLK3が入
力されるインバータINV4と接続されている。該イン
バータINV4は、内部電源電圧Vccと接地電源GN
Dとの間にPチャネル型エンハンスメント電界効果トラ
ンジスタTP10とNチャネル型エンハンスメント電界
効果トランジスタTN9とがこの順に直列に接続された
構成を有しており、両トランジスタの各ゲートに該クロ
ックCLK3が入力されている。
【0045】係る電源電圧発生回路10の動作を図7の
aからeに示すタイミングチャートに従って説明する
と、今、制御信号S10を“L”レベルとした場合を考
えると、先ず制御信号S8を“H”レベル、制御信号S
9を“H”レベルに設定して、該接続ノード部N11の
電位を時刻t3に於いて図7eの実線で示す様にVcc
に充電する。(第1の電源電圧) この時クロックCLK3は“H”レベルの状態にしてお
く。
【0046】そして、図7のaからdに示す様に、該接
続ノード部N11がVccに充電された時点t3以降の
適宜の時点t4及びt5で、該制御信号S8とS9を
“L”レベルに変化させ、且つ該クロックCLK3を時
刻t6で“L”レベルに変化させると、該インバータI
NV4の出力部N9の電位は0VからVccとなる。
又、前記具体例と同様に当該電源電圧出力部N11と該
出力ノードN9とは該容量素子5によって容量結合して
いるので、当該電源電圧出力部N11の電位は図7のf
に於ける実線で示す様に、Vccから2Vccに昇圧さ
れ、此処で第2の電源電圧が形成される。
【0047】次に、制御信号S10を“L”レベル、制
御信号S8を“L”レベルに設定する場合、該制御信号
S8が“L”レベルであるので、該接続ノード部N10
の電位は該トランジスタTD5のしきい値電圧Vtdと
なり、従って該制御信号S9を“H”レベルにしておけ
ば、図7eの点線で示される様に、当該電源電圧出力部
N11がVtdに充電される。
【0048】この時、該クロックCLK3を“H”レベ
ルの状態にしておき、該電源電圧出力部N11の電位
が、十分充電された時点で、該制御信号S9及びクロッ
クCLK3を時刻t5とt6に於いてそれぞれ“L”レ
ベルに変化させると、該インバータINV4の出力部N
9の電位は0VからVccとなるので、前記具体例と同
様に当該電源電圧出力部N11の電位は図7fに示す点
線の様に、VccからVcc+Vtdに昇圧され、此処
で第3の電源電圧が形成される。
【0049】更に、該制御信号S10を“H”レベル、
該制御信号S8を“L”レベルに設定する場合、該制御
信号S10が“H”レベルであるので、該接続ノード部
N10の電位は、該トランジスタTN11のしきい値電
圧Vtnだけ減少した電位、即ちVcc−Vtnとな
り、該トランジスタTD5はカットオフされる。但し、
この場合には、Vtd<Vcc−Vtnであると仮定す
る。
【0050】そして、制御信号S9を“H”レベルとし
て当該電源電圧出力部N11を図7のgに示す様に、V
cc−Vtnに充電する。この時、該クロックCLK3
を“H”レベルの状態にしておき、該電源電圧出力部N
11の電位が、十分充電された時点で、該制御信号S9
及びクロックCLK3を時刻t5とt6に於いてそれぞ
れ“L”レベルに変化させると、該インバータINV4
の出力部N9の電位は0VからVccとなるので、前記
具体例と同様に当該電源電圧出力部N11の電位は図7
hに示す実線の様に、Vccから2Vcc−Vtnに昇
圧され、此処で第4の電源電圧が形成される。
【0051】又、図8は、本発明に係る該電源電圧発生
回路10の更に他の具体例の構成を示す図であるが、そ
の構成は、該基準電圧発生手段4として図6に示されて
いる基準電圧発生手段4を使用し、又該充電量変更手段
7として図2に示される充電量変更手段を使用して組合
せた構成を有するものであり、その動作原理は、前記し
た各具体例と同一であるので、此処ではその動作につい
ての説明を省略する。
【0052】本具体例に於いては、制御信号S10から
制御信号S14迄の5種類の制御信号を使用するので、
該クロックCLK4とを組み合わせる事によって、9種
もの互いに異なる電源電圧を一つの内部電源電圧Vcc
から発生させる事が可能となる。つまり、本発明に係る
各具体例に於いては、各電源電圧間の相対関係は、クロ
ック信号の振幅と充電電圧で決定されるので、当該相対
関係を制御し易いと言う利点がある。
【0053】尚、本発明に係る該電源電圧発生回路10
に於いては、数系統の外部電源電圧を別途使用する事も
可能であり、係る内部電源電圧と外部電源電圧とを適宜
組み合わせて使用する事が出来る。又、上記した本発明
に係る該電源電圧発生回路10は、デコーダの電源電圧
として使用されるものであるが、特に好ましくは、フラ
ッシュメモリに於けるデコーダの電源電圧回路として使
用する事である。
【0054】図9は、本発明に係る電源電圧発生回路1
0をフラッシュメモリのロウデコーダ20として用いた
場合の例をしめしたものであり、図中、30はコラムデ
コーダ、40がY−ゲート、50はセンスアンプ及びデ
ータアウトバッファ、60は制御回路、70は内部電源
回路をそれぞれ示している。更に、図11は、本発明に
係る該電源電圧発生回路10を用いた半導体記憶装置の
回路構成をより詳しく説明した図であり、基本的には、
図9と同一である。
【0055】本発明に係る該基準電圧発生手段4は、前
記した通り、その機能から判断して、当該内部電源電圧
Vcc若しくは外部電源電圧Vccを該電源電圧出力部
N3、N11に充電させるものであるから、係る機能を
有する回路であれば、如何なる構成を有するもので有っ
ても良いく、例えば、図12乃至図15に示される様な
Pチャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタ、
Nチャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタ、
或いはNチャネル型デプリション電界効果トランジスタ
等がそれぞれ単独で使用する事も可能ではある。然しな
がら、図12に於いては、充電時に制御信号Sを“L”
レベルにして該ブースト手段(昇圧回路)6の出力端N
12を該内部電源電圧若しくは外部電源電圧Vccに充
電する場合、昇圧時に制御信号Sを“H”レベルとして
も昇圧電圧が制御信号Sより当該トランジスタのしきい
値電圧よりも高くなると該Pチャネル型エンハンスメン
ト電界効果トランジスタTP20は、ONし、該出力端
N12から電源に電流が流れる事になる。
【0056】又、該昇圧電圧が制御信号Sよりしきい値
電圧以上高くなくても、該昇圧電圧がVccより、PN
ジャンクションのON電圧以上高いと該出力端からN−
wellへ電流が流れる事になるので、消費電力が浪費
される。係る現象を防止する為に、該N−wellごと
昇圧しなければならないが、係る構成を採用すると昇圧
回路の能力を相当高める必要があり、昇圧回路の規模が
増大してコストアップになると言う問題がある。
【0057】又、図13に於いては、充電時に制御信号
Sを“H”レベルとする事によって、該昇圧回路(ブー
スト手段)6の出力端N12を充電するが、昇圧時に
は、該出力端から電源や基板に電流がながれることはな
いが、Nチャネル型エンハンスメント電界効果トランジ
スタTN20を使用しているので、該出力端N12を該
Nチャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタの
しきい値電圧をVtnとするとVcc−Vtnまでしか
充電出来ないと言う問題も有った。
【0058】更に、図14に於いては、充電時に、制御
信号Sを“H”レベルとする事によって、該昇圧回路6
の出力端N12をVccに充電する事が出来る。そし
て、昇圧時、該制御信号Sを“L”レベルとした時に該
出力端の電位Vccが該Nチャネル型デプリション電界
効果トランジスタTD20のしきい値電圧Vtdより高
ければ、該出力端N12から電源に電流は流れないが、
図15に示す様に、該電源ラインに、デコーダの様な、
貫通電流を流す回路が接続されている場合には、電源電
圧Vccが、しきい値電圧Vtdよりも低くなって、該
出力端N12から電源に電流が流れると言う問題も有っ
た。
【0059】従って、本発明に於ける該電源電圧発生回
路10の係る基準電圧発生手段4としては、上記問題を
発生させない様な構造にする事が望ましく、その為に望
ましい回路構成としては、既に具体例にも記載した通
り、例えば、当該ブースト手段6に接続される該基準電
圧発生手段4は、ソースが外部電源若しくは、該外部電
源から、例えばNチャネル型デプリション電界効果トラ
ンジスタTD22を会して供給される内部電源電圧に接
続され、ゲートに第1の制御信号が入力されるPチャネ
ル型エンハンスメント電界効果トランジスタTP21
と、ドレインが該Pチャネル型エンハンスメント電界効
果トランジスタTP21のドレインに接続され、ゲート
に制御信号が入力され、且つソースに昇圧電圧が現れる
ノードN14に接続されるNチャネル型デプリション電
界効果トランジスタTD21とから構成されているもの
である。
【0060】上記具体例に於ける該第1の制御信号23
と第2の制御信号24とは、図17に示す様に、独立に
個別に入力されるもので有っても良く、又図16に示す
様に、一つの制御信号S22を用いて、且つインバータ
INV20等を介して、その相補信号をそれぞれに入力
する様に構成したもので有っても良い。本発明に於ける
図17の具体例に於いては、昇圧時に、出力端N12か
らのリーク電流はPチャネル型エンハンスメント電界効
果トランジスタTP21でカットされ該Pチャネル型エ
ンハンスメント電界効果トランジスタTP21のP型領
域からN−wellへのリーク電流は該Nチャネル型デ
プリション電界効果トランジスタTD21のしきい値電
圧Vtdにより、該P型領域とN−well間の電位差
をPNジャンクションのON電圧以下に抑えるので、発
生しない。
【0061】又、本具体例に於ける該基準電圧発生手段
4は、Pチャネル型エンハンスメント電界効果トランジ
スタTP21とNチャネル型デプリション電界効果トラ
ンジスタTD21とによって構成されているので、該出
力端N12の充電電圧を十分に高く採る事が可能であ
る。又図16の具体例に付いて説明すると、今Nチャネ
ル型デプリション電界効果トランジスタTD22によっ
て、内部電源電圧は当該トランジスタTD22のしきい
値電圧Vtdにクランプされているものとする。
【0062】ここで、クロック信号CLK22を“L”
レベル、制御信号S22を“H”レベルとして、充電
時、Pチャネル型エンハンスメント電界効果トランジス
タTP21がOFFし該トランジスタTD21が強くO
Nすることによって、該トランジスタTD21と該容量
素子5との接続ノード部N14の電位は、Vtdに充電
される。
【0063】該接続ノード部N14の電位が、充分充電
された時点で、制御信号S22を“L”レベルとする。
この時点で、該トランジスタTP21がOFFし又該ト
ランジスタTD21が弱くONする。この後、クロック
信号CLK22を“H”レベルとすると該接続ノード部
N14の電位はVtdから2Vtdに昇圧される。
【0064】一方、該トランジスタTD21のゲートは
0Vであるから、該接続ノード部N14の電位はVtd
以上には上がらない。又、該トランジスタTP21はソ
ース、ドレインともVtdであるので、該接続ノード部
N14から該内部電源に向けたリーク電流は流れない。
更に、VtdとN−wellの電位差をPNジャンクシ
ョンのオン電圧以下に設定しておく事によって、該接続
ノード部N14からN−wellへのリーク電流もなく
なる事になる。
【0065】又、本具体例に於いては、第2の制御信号
S24が“H”レベルになった後に該第1の制御信号S
23が“L”レベルとなり、又昇圧時には、該第2の制
御信号S24が“L”レベルになった後に該第1の制御
信号S23が“H”レベルになる様に制御する制御手段
が設けられている事が望ましい。本具体例によれば、該
接続ノード部N14を充分高い電圧に充電出来、昇圧時
にリーク電流を流さないと言う効果があり、又該ブース
タ回路の昇圧効率を高める事が可能となる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、上記した様な技術構成を採用
しているので、入力信号や充電電圧の制御のみによって
電源電圧が制御しえるので、電源電圧の設定が容易とな
るばかりでなく、各モードの電源電圧の相対関係をかな
り正確に設定する事が可能となり、それによって、各モ
ードの電源電圧の相対関係をかなり正確に設定すること
が可能となるので、フラッシュメモリに於ける消去不
良、書き込み不良の軽減に大きく寄与する事になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る半導体記憶装置に使用さ
れる電源電圧発生回路の一具体例の構成を示すブロック
ダイアグラムである。
【図2】図2は、本発明に係る半導体記憶装置に使用さ
れる電源電圧発生回路の一具体例の詳細な構成を示すブ
ロックダイアグラムである。
【図3】図3は、図2の電源電圧発生回路に於けるタイ
ミングチャートである。
【図4】図4は、本発明に係る半導体記憶装置に使用さ
れる電源電圧発生回路の他の具体例の詳細な構成を示す
ブロックダイアグラムである。
【図5】図5は、図4の電源電圧発生回路に於けるタイ
ミングチャートである。
【図6】図6は、本発明に係る半導体記憶装置に使用さ
れる電源電圧発生回路の別の具体例の詳細な構成を示す
ブロックダイアグラムである。
【図7】図7は、図6の電源電圧発生回路に於けるタイ
ミングチャートである。
【図8】図8は、本発明に係る半導体記憶装置に使用さ
れる電源電圧発生回路の更に他の具体例の詳細な構成を
示すブロックダイアグラムである。
【図9】図9は、本発明に係る電源電圧発生回路を用い
た半導体記憶装置の構成の概略を示すブロックダイアグ
ラムである。
【図10】図10は、従来に於ける半導体記憶装置の構
成の例を示すブロックダイアグラムである。
【図11】図11は、本発明に係る電源電圧発生回路を
用いた半導体記憶装置の詳細な構成の概略を示すブロッ
クダイアグラムである。
【図12】図12は、従来に於ける充電回路の構成の一
例を示す図である。
【図13】図13は、従来に於ける充電回路の構成の他
の例を示す図である。
【図14】図14は、従来に於ける充電回路の構成の別
の例を示す図である。
【図15】図15は、従来に於ける充電回路の構成の更
に他の例を示す図である。
【図16】図16は、本発明に於ける充電回路として作
動する基準電圧発生手段の構成の一例を示すブロックダ
イアグラムである。
【図17】図17は、本発明に於ける充電回路として作
動する基準電圧発生手段の構成の他の例を示すブロック
ダイアグラムである。
【符号の説明】
1…半導体記憶装置 2…論理回路部 3…電源電圧入力部3 4…基準電圧発生手段 5…容量素子 6…ブースト手段 7…充電量変更手段 8…充電量選択手段 9…充電回路 10…電源電圧発生回路 11…クロック発生回路 12…振幅変更回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/00 - 16/34 G11C 11/34 H02M 3/07

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワード線とビット線との交差個所に形成
    された不揮発性の消去可能なメモリセルのマトリック
    ス、ロウデーダ、コラムデコーダ、および、該ビット線
    にそれぞれ接続されたセンスアンプを有し、異なる電源
    電圧を要求する複数の読出しモードを含む半導体記憶装
    置であって、 電源電圧入力部、 該電源電圧入力部に接続された基準電圧発生手段、 前記電源電圧入力部および前記基準電圧発生手段に接続
    され、容量素子を含むブースト手段、および、 該ブースト手段に接続され、前記読出しモードに要求さ
    れた異なる電圧に応答して前記容量素子の充電量を複数
    のレベルに変化させる充電量変更手段を備え、該充電量
    変更手段は、該容量素子を充電する充電手段を含むこと
    を特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
    て、前記基準電圧発生手段は、前記充電手段としても機
    能することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体記憶装
    置において、前記充電手段に提供される前記充電量変更
    手段は、前記読出しモードに要求された異なる電圧に応
    答して、前記容量素子に提供されるクロックパルスの振
    幅を複数のレベルに変化させる振幅変更手段を含むこと
    を特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の半導体記憶装
    置において、前記充電手段に提供される前記充電量変更
    手段は、前記読出しモードに要求された異なる電圧に応
    答して、前記容量素子の充電電圧を複数のレベルに変化
    させる充電量選択手段を含むことを特徴とする半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の半導体記憶装置におい
    て、前記振幅変更手段は、所定の振幅を有するクロック
    パルスを使用することを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の半導体記憶装置におい
    て、前記充電量選択手段は、クロック回路により制御さ
    れることを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
    て、前記読出しモー ドに要求された異なる電圧は、前記
    基準電圧発生手段の出力電圧を前記ブースト手段の出力
    電圧に選択的に加算することにより得られることを特徴
    とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
    て、前記ブースト手段に接続された前記基準電圧発生手
    段は、 内部または外部の電源に接続されたソースおよび第1の
    制御信号を受け取るゲートを有するPチャネル型エンハ
    ンスメント電界効果トランジスタ、および、 該Pチャネル型エンハンスメント電界効果トランジスタ
    のドレインに接続されたドレイン、第2の制御信号を受
    け取るゲート、および、昇圧された電圧が現れるノード
    に接続されたソースを有するNチャネル型デプリション
    電界効果トランジスタを備えることを特徴とする半導体
    記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の半導体記憶装置におい
    て、さらに、 充電時に、前記第2の制御信号を“H”レベルにした後
    に前記第1の制御信号を“L”レベルにし、且つ、昇圧
    時に、該第2の制御信号を“L”レベルにした後に該第
    1の制御信号を“H”レベルにする制御手段を備えるこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
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