JP3161080B2 - ファクシミリ - Google Patents

ファクシミリ

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JP3161080B2
JP3161080B2 JP26107692A JP26107692A JP3161080B2 JP 3161080 B2 JP3161080 B2 JP 3161080B2 JP 26107692 A JP26107692 A JP 26107692A JP 26107692 A JP26107692 A JP 26107692A JP 3161080 B2 JP3161080 B2 JP 3161080B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号を符号化した
信号を復号化してもとの画像信号に変換する処理を高速
度で行なう高速画像信号復号化システムに係り、特に、
ファクシミリ装置において取り扱うビットマップ画像信
号の符号化信号高速度に復号化する場合に好適な高速画
像信号復号化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像信号を符号化した信号を復号
化してもとの信号に変換する処理を高速度で行なう高速
画像信号復号化システムとしては、次のようなものが知
られている。
【0003】例えば、電子技術1990−8記載の「レ
ーザ記録普通紙ファクシミリ」には、復号化した画像信
号を少なくとも1ページ分以上の画像信号を記憶できる
容量のあるページメモリに記憶した後、前記ページメモ
リに記憶した画像信号を高速で且つ一定速度で記録する
レーザプリンタに出力することが開示されている。
【0004】また、特開昭58−1071号公報には、システ
ムバスと画像バスを有し、システムバスから入力した符
号化信号を画像バス上の画像メモリに記憶される参照ラ
インの画像信号をアクセスして復号化し、復号化した画
像信号を画像メモリに記憶するとともに、画像メモリに
記憶されている画像信号をプリンタに出力する。
【0005】さらに、電子技術1988−4の「高速フ
ァクシミリにみるASICの導入」には、システムバス
から入力した符号をリアルタイムに復号化し、復号化し
た画像信号をページメモリに蓄積せずに直接レーザプリ
ンタに出力することが記載されている。
【0006】また、特開昭62−133865号公報には、入力
する画像信号と画像メモリに記憶されている画像信号と
を記録紙の終端信号で切り換えて記録することにより、
1ページ分の画像信号を2枚の記録紙に記録するとき、
1枚目の記録紙の後端と2枚目の記録紙の前端に同じ画
像信号を記録することが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記、第1と第2の従
来例では、符号化した画像信号をレーザプリンタのよう
な高速で、且つ一定速度で記録する場合、少なくとも1
ページ分以上の画像信号を記録するページメモリを必要
とする。このページメモリは高速動作できるように半導
体メモリで構成されるためシステム全体のコストが高く
なるという問題がある。
【0008】次に、上記第二の従来例では、復号化の中
断/再開を制御する手段を持たないため、何らかの異常
でページの途中で処理を中断したいとき、リセットする
しか無く、中断点から処理を再開することができないと
いう問題がある。さらに、エラーが発生したときにエラ
ーマークを付加する機能が無いため、記録した画像から
エラーの発生したラインを確実に識別することができな
い。
【0009】第3の従来例では、ページメモリを持たな
いため、レーザプリンタのような記録紙サイズが固定さ
れているプリンタに記録する際、記録紙のサイズより長
い頁の画像信号の符号を復号化して記録するとき、2枚
の記録紙に復号化した画像信号を記録する必要がある
が、画像メモリを持たないため1枚目の記録紙の後端と
2枚目の記録紙の前端に同じ画像信号を重複して記録で
きないという問題がある。またレーザプリンタにページ
の最後のラインの画像を転送していることを通知する手
段を持たないため、プリンタはどのタイミングで記録を
終了すべきか分からないという問題がある。
【0010】次に、ビットマップ頁メモリなしでレーザ
プリンタに復号化した画像信号をリアルタイムに記録す
るためには、符号を高速に入力する必要があるが、前記
第2,第3の従来例のものは画像バスとシステムバスを
有し、システムバスから符号を入力するため、符号転送
によるシステムバスの負荷が増大するという問題があ
る。
【0011】続いて、前記第4の従来例では、画像信号
を生成する側に、画像信号源を生成した画像信号と画像
メモリに記憶した画像信号を切り換えてプリンタに転送
する手段を持たないため、1枚目の記録紙の後端と2枚
目の記録紙の前端に同じ画像信号を重複して記録するた
めには記録紙終端センサと、このセンサの出力を入力し
てプリンタに出力する画像信号源の切り換え制御する制
御手段が必要になるという問題がある。
【0012】本発明は、前記問題点を除去するためのも
ので、その目的は、ページメモリを用いることなく、画
像信号を符号化して得た符号を高速に復号化して、復号
化して生成した画像信号を高速に記録するシステムに好
適な画像信号復号化装置及びファクシミリ装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、原稿を読み取って画像信号を出力する読み取り部
と、前記画像信号を符号化し符号化信号を出力する符号
化部と、符号化信号を復号化し復号化信号を出力する復
号化部と、復号化信号を記録する記録部とを有するファ
クシミリにおいて、前記記録部にて記録する1ページに
相当する復号化信号の最後から少なくとも1ライン分の
復号化信号を記憶する画像メモリと、前記復号化部と前
記記録部と前記画像メモリとを接続する画像バスとを有
し、前記復号化部は、前記画像バスを介しての前記記録
部への復号化信号の転送と、前記画像バスを介しての前
記画像メモリへの前記1ページの最後から少なくとも1
ライン分の復号化信号の転送を同時に行なう転送部とを
備える。 また、相手端末から受信された符号化信号を復
号化部により復号化し、ページ単位で記録するファクシ
ミリにおいて、前記復号化部は、前記符号化信号に対し
て外部信号に基づいて復号化の開始の可否が設定される
第1のレジスタと、前記符号化信号に対する復号化モー
ドが指示され、前記外部信号とは異なる外部信号に基づ
いて前記符号化信号に対してページの先頭からの復号化
処理をするのかページの途中からの復号化処理をするの
かが指示される第2のレジスタとを有するレジスタ群
と、前記レジスタ群の設定及び指示に基づいて前記符号
化信号の復号化処理を制御する制御シーケンサとを備え
る。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】1ページの原稿の符号が記録紙より長いとき、
記録紙分の符号を復号化した時点で復号化を中断し、次
の記録紙が準備できた時点で中断した符号の復号化から
再開して、記録紙より長い原稿の符号をページメモリな
しでリアルタイムで復号化しながら2枚の記録紙に記録
できる。
【0020】記録紙分の符号の最終のラインの符号ある
いは符号化された原稿の最後のラインの符号を復号化し
た画像信号を記録部に出力するとき最後のラインである
ことを記録部に通知し、記録部は記録ページの最後のラ
インの画像信号であることを知り、記録紙より長いある
いは短い原稿の符号をページメモリなしでリアルタイム
に復号化しながら記録することができる。
【0021】また、復号化した画像信号を記録部と画像
メモリの両方に出力し、画像メモリに記憶した画像信号
を転送した後に、続いて復号化した画像信号を記録部と
画像メモリに出力する構成とすることにより、ページメ
モリなしで記録紙より長い原稿の符号を復号化し、記録
紙の1枚目の後端と2枚目前端に同じ画像信号を記録す
ることができる。
【0022】また、誤りが発生したラインの画像信号に
エラーマークを付加して記録部に出力し、ページメモリ
なしで記録紙にエラーマークを記録することができる。
【0023】また符号をシステムバスとは独立した符号
バスから入力するため、高速に符号化してもシステムバ
スの負荷が増大しない。また、復号化中でも、マイクロ
コンピュータはいつでもシステムバスから画像信号復号
化装置をアクセスできる。
【0024】さらに、符号語当り最小1マシンサイクル
で復号化することができる。
【0025】
【実施例】以下本発明の画像信号処理装置について図面
を用いて説明する。
【0026】なお、以下の実施例において、画像信号処
理装置が取り扱う画像信号はファクシミリ装置で用いら
れるビットマップ二値画像信号であり、符号化方式はフ
ァクシミリに適用されているCCITT(国際電信電話
諮問委員会)勧告のT.4 及びT.6 に規定された国際
規格符号のMH符号,MR符号又はMMR符号であるも
のとして説明する。
【0027】さらに、記録手段はファクシミリ装置で慣
用されている、1ページの大きさが固定されているレー
ザプリンタであって、ライン当りの記録時間及び1ペー
ジ当りの記録時間が共に一定であって、且つ記録紙ペー
ジ単位に記録を行なうものである。一方符号はライン単
位に符号化され、且つ符号化された原稿の1ページは任
意のライン数を持つものとして説明する。
【0028】ところで、前述の点は、何れも実施例の説
明上対象を特定したものであって、本発明は前述の点に
何ら拘束されるものではない。例えば、前述の符号化方
式やファクシミリ以外の装置であっても、本発明の技術
範囲に含まれることはいうまでもない。
【0029】まず、図1に本発明を適用したファクシミ
リ装置の全体構成を示す。
【0030】図1において、ファクシミリ装置は、読み
取り部100,記録部200,符号化部300,復号化
部400,符号メモリ500,通信部600及び図示し
ていない全体制御部からなる。そして、読み取り部10
0は、原稿台101,自動原稿給紙装置102,蛍光灯
103,レンズ系104,電荷結合素子(CCD)10
5,読み取り画像信号高画質化プロセッサ106等から
なっており、また、記録部200は、感光体ドラム20
1,現像器202,転写器203,紙搬送系204,レ
ーザスキャナ205,記録紙カセット206,記録高画
質化プロセッサ207,記録原稿208等からなってい
る。
【0031】このファクシミリ装置の動作の概要は、次
の通りである。
【0032】読み取り部100は、原稿台101にセッ
トした原稿を自動原稿給紙装置102で副走査方向に搬送
しながら原稿面の光信号をレンズ系104でCCD105に主
走査方向にライン順次に供給し、CCD105で光信号を電気
信号にライン順次に変換し、この電気信号を読み取り画
像信号高画質化プロセッサ106で高画質な二値画像信
号に変換し、これを符号化部300に出力する。符号化
部300は、入力した画像信号を符号化し、符号を符号
メモリ500に出力する。通信部600は、符号メモリ
500に記憶されている符号を通信回線を介して通信相
手のファクシミリ装置(図示していない)に送信する。
一方、通信部600は、通信相手のファクシミリ装置か
ら符号を受信し、受信した符号を符号メモリ500に出
力する。復号化部400は、符号メモリ500から符号
を入力し、入力した符号を画像信号に復号化し、その画
像信号を記録部200に出力する。記録部200は、復
号化部400から入力した画像信号を記録高画質化プロ
セッサ207で高画質化し、その信号をレーザスキャナ
205に供給し、感光体ドラム201上に潜像を作り、
その潜像上に現像器202でトナーを付着させ、転写器
203でそのトナーを記録紙上に転写し、これを定着し
て受信画像として記録出力する。
【0033】ここで、各実施例について順次説明する。
【0034】始めに、図2は、本発明に係るファクシミ
リ装置の信号の流れと各部の動作を示すブロック構成図
である。
【0035】図2において、1は第1の画像バス、2は
第2の画像バス、3は符号バス、4はシステムバス、7
00は全体制御部、800は符号転送部、900は文書
管理情報記憶部、1000は画像メモリであり、図1に
示された構成要素と同じ構成要素には同じ符号をつけて
いる。
【0036】次に動作について説明する。
【0037】始めに送信動作を説明する。読み取り部1
00で読み取った画像信号は、第1の画像バス1を介し
て符号化部300に転送される。符号化部300は第1
の画像バス1を介して入力した画像信号を符号化し、そ
の符号化された信号を符号バス3に出力する。符号転送
部800は、符号化部300から符号バス3に出力され
た信号を符号バス3を介して符号メモリ500に転送す
ると共に、符号メモリ500に記憶されている信号を符
号バス3に読み出し、その信号をシステムバス4を介し
て通信部600に出力する。通信部600は、システム
バス4を介して入力した信号を通信相手のファクシミリ
装置(図示していない)に送信する。制御部700は、
システムバス4を介してファクシミリ装置の各構成要素
の制御を司り、例えば、符号転送部800に対し、符号
化部300から符号メモリ500へ信号を転送する際の
符号メモリ500の転送開始アドレスを設定し、文書管
理情報記憶部900に符号メモリ500に記憶されてい
る信号のページ単位及び通信単位の管理情報(先頭アド
レス,ページ毎の符号量など)を設定したり、符号化部
300や復号化部400に対し処理パラメータを設定し
たり、処理指令を出力したりする。文書管理情報記憶部
900は、符号メモリ500に記憶されている信号のペ
ージ単位及び通信単位の管理情報を記憶する。
【0038】次に受信動作を説明する。通信部600で
受信した信号は、符号転送部800によりシステムバス
4と符号バス3を介して符号メモリ500に記憶され
る。また、全体制御部700は、文書管理情報部900
に符号メモリ500に記憶した信号の管理情報を記憶す
る。全体制御部700は、1ページ分以上の信号が符号
メモリ500に記憶された時点以降に、符号転送部80
0,復号化部400及び記録部200に符号メモリ50
0に記憶された符号化文書の記録を指令する。復号化部
400は、記録部200からの画像信号要求にリアルタ
イムに追従しながら符号バス3を介して入力した信号を
復号化し、復号化した画像信号を第2の画像バス2を介
して記録部200に出力すると共に、全体制御部700
からの指令に基づいてその画像信号を第2の画像バス2
を介して画像メモリ1000に記憶する。この画像メモ
リ1000は次頁に重ね書きすべきライン数分だけの記
憶容量を持っているもので、記録部200で1ページ分
の記録を終了後次のページに記録を行なうときに、全体
制御部700からの指令に基づいて記録部200に記憶
した画像信号が出力されるものである。記録部200
は、第2の画像バス2を介して入力した画像信号をペー
ジ単位に一定速度で記録紙に記録する。また、先に述べ
たように復号化部400は、全体制御部700から画像
メモリ1000に記憶されている画像信号を転送するよ
うに設定されているとき、画像メモリ1000に記憶されて
いる画像信号を記録部200に転送した後、続いて復号
化した画像信号を記録部200に転送する。復号化部4
00は、記録紙1頁分の最後のラインの画像信号を記録
部200に出力するとき、記録部200に最終ライン信
号を出力し、さらに全体制御部700に1頁の復号化を
終了したことを通知する。記録部200は、最終ライン
信号を受け付けると、それまでに受信した画像信号を感
光体ドラム201上に展開した時点以降は、白の画像信
号を感光体ドラム201上に展開する。
【0039】復号化部400は、記録部200の要求に
リアルタイムに追従しながら符号を復号化して画像信号
を記録部200に転送するため、ページメモリなしで一
定速度記録を実現できる効果がある。また、復号化部4
00は、復号化した画像信号を記録部200に出力する
と共に、その画像信号を画像メモリ1000に記憶し、
さらに、画像メモリ1000に記憶されている画像信号
を記録部200に転送した後、続いて復号化した画像信
号を記録部200に転送できるようにしたため、例え
ば、1頁分の符号を1頁の記録紙に記録するとき、重複
して記録するライン数分の画像信号を記憶する画像メモ
リ1000だけで、1枚目の記録紙の後端部と2枚目の
記録紙の前端部に重複する画像信号を記録できるという
効果がある。また、復号化部400はシステムバス4と
は独立した符号バス3を有するため、高速に復号化して
もシステムバスの負荷を増大させない効果、及び全体制
御部700は復号化部400の復号化処理中に任意のタ
イミングでシステムバス4を介して復号化部400をア
クセスできる効果がある。さらに、復号化部400が記
録部200に最終ライン信号を出力するため、ページメ
モリなしでリアルタイムに復号化して記録する装置にお
いて、記録紙1頁分より短い画像信号を記録するとき、
画像信号が存在しない部分を白くして記録できる効果が
ある。
【0040】次に、図3は、本発明に係る復号化部40
0の実施例を示すブロック構成図である。
【0041】図3において、401は制御シーケンサ、
402はレジスタ群、403はシステムバスインタフェ
ース、404は符号バスインタフェース、405はFI
FO(First In First Out)メモリ、406は符号解読
部、407は変化点アドレス算出部、408は画像信号
復元部、409はラインメモリ、410は画像信号転送
部、411は画像バスインタフェースである。制御シー
ケンサ401は、内部バス412を介して復号化部40
0の各構成要素を制御し、構成要素全体で符号を復号化
して画像信号を出力する一連の復号化処理を実現する。
制御の詳細については図23,図24及び図25のフロ
ーチャートを用いて説明する。レジスタ群402は全体
制御部700が復号化部400の動作パラメータを設定
すると共に、復号化部400の動作状態を全体制御部7
00に通知するためのもので、その詳細は図18を用い
て説明する。FIFO405 は、符号バス3から符号バスイン
タフェース404を介して入力する符号及びシステムバ
ス4からシステムバスインタフェース403を介して入
力する符号を一時記憶するバッファである。符号解読部
406はFIFO405 から符号を入力し、これを解読し、解
読結果を変化点アドレス算出部407に出力する。符号
解読部406の詳細は、図4を用いて説明する。変化点
アドレス算出部407は、ラインメモリ409に記憶さ
れている参照ラインの画像信号の変化点アドレスを検出
し、この参照ラインの変化点アドレスと符号解読部40
6から入力する解読結果をもとに、復号化ラインの変化
点アドレスを算出し、その復号化ラインの変化点アドレ
スを画像信号復元部408に出力する。画像信号復元部
408は、変化点アドレス算出部407から入力する復
号化ラインの変化点アドレスと画像信号復元部408内
に記憶している復号化ライン上の一つ手前の変化点アド
レスをもとに、この二つの変化点アドレス間の画像信号
を生成し、これをラインメモリ409の復号化ラインに
出力する。ラインメモリ409は、参照ラインと復号化
ラインと転送ラインの3ライン分の画像信号を記憶する
バッファである。画像信号転送部410は、記録部20
0からの要求に応じて、ラインメモリ409内の転送ラ
インメモリに記憶されている画像信号を、画像バスイン
タフェース411を介して第2の画像バス2に出力す
る。
【0042】次に復号化動作について説明する。始めに
全体制御部700が、システムバスインタフェース40
3を介してレジスタ群402に動作パラメータ(例えば
符号化方式など)を設定後、動作指令を設定する。制御
シーケンサ401は、動作指令を受けると、レジスタ群
402に設定されている動作パラメータに従って、各構
成要素に動作指示を出力する。動作指令を受けた各構成
要素は次に述べる動作で復号化処理を実行する。FIFO40
5 は、空きエリアが存在すると符号バスインタフェース
404を介して符号バス3から符号を入力する。符号は
ワード単位、例えば1バイト単位に入力する。符号解読
部406は、FIFO405 に符号が存在するとこれを入力
し、符号語単位に解読し、解読結果を出力する。変化点
アドレス算出部407は、ラインメモリ408内の参照
ラインの画像信号を入力し、参照ラインの変化点アドレ
スを算出し、この結果と符号解読部406から入力する
解読結果とから復号化ラインの変化点アドレスを算出
し、これを出力する。画像信号復元部408は、この復
号化ラインの変化点アドレスを入力し、内部に記憶して
いる復号化ラインの一つ手前の変化点アドレスからこの
新たに入力した復号化ラインの変化点アドレス間の画像
信号を再現し、その画像信号をラインメモリ409内の
復号化ラインメモリに書き込む。以上の符号解読,変化
点アドレス算出、及び画像信号復元の各動作を符号語単
位にパイプラインで並列動作する。このパイプライン動
作については、図8を用いて詳細に説明する。以上の動
作を1ライン分の符号を復号化するまで繰返し、1ライ
ン分の処理を終了すると、符号解読部406,変化点ア
ドレス算出部407及び画像信号復元部408は、制御
シーケンサ401にラインエンドを通知する。制御シー
ケンサ401は、ラインエンドの通知を受けると、ライ
ンメモリ409の各ラインメモリの役割の変更を指示す
る。ラインメモリ409は、この指示を受けると、ライ
ンメモリ409内の3つ各ラインメモリの役割を、復号
化ライン,参照ライン,転送ラインの順に切り替える。
つまり、復号化ラインは参照ラインに、参照ラインは転
送ラインに、転送ラインは復号化ラインにそれぞれ切り
替える。また、制御シーケンサ401は、ラインメモリ
409の転送ラインに新たな画像信号が1ライン分復元
された時点で、転送部410に転送指示を出す。転送部
410は、転送指示を受けると、記録部200からの画
像信号要求に応じて、ラインメモリ409内の転送ライ
ンメモリに記憶されている画像信号を、画像バスインタ
フェース411を介して第2の画像バス2にワード単位
に1ライン分転送する。さらに、制御シーケンサ401
は、1ライン分の復号化処理を終了すると、符号解読部
406,変化点アドレス算出部407,画像信号復元部
408に次のラインの復号化を指示する。つまり、画像
信号の転送と符号の復号化処理はライン単位のパイプラ
インによる並列処理である。以上の動作をライン単位に
繰返し、符号メモリ500に記憶されている符号の復号
化を実行する。
【0043】復号化部400は、3ライン分の画像信号
を記憶するラインメモリ409を内蔵し、かつ独立した
符号バス3と第2の画像バス2を有することにより、符
号バス3から符号を入力して復号化する処理と復号化し
た画像信号を第2の画像バス2を介して記録部200に
転送する処理をライン単位のパイプラインで並列に実行
でき、高速処理できるという効果がある。また、復号化
処理を、符号を解読する符号解読部406,変化点アド
レス算出部407,画像信号復元部408の3つ独立し
た処理部で実行するため、符号語単位のパイプラインで
並列に処理できるため、復号化処理を高速に実行できる
効果がある。
【0044】次に、図4は、本発明に係る符号解読部4
06の詳細ブロック構成図である。図4において、40
6−1は解読部シーケンサ、406−2は符号入力ラッ
チ&バレルシフタ、406−3はEOL検出、406−
4は解読テーブル、406−5は解読結果出力ラッチで
ある。406−aから406−oは、信号である。解読
部シーケンサ406−1は、制御シーケンサ401から
復号化モード及び復号化指示406−aを入力すると、
FIFO405 の出力がレディ406−cで、かつ符号入力ラ
ッチ&バレルシフタ406−2に1ワード以上の空きが
存在するとき符号入力406−dを出力し、符号入力ラ
ッチ&バレルシフタ406−2にFIFO出力符号406−
eを1ワード入力する。また、解読部シーケンサ406
−1は、制御シーケンサ401から符号化モード及び復
号化指示406−aを入力すると、EOL検出406−
3及び解読テーブル406−4に符号化モード及び動作
指示406−hを出力する。EOL検出406−3及び
解読テーブル406−4は、符号化モード及び動作指示
406−hを入力すると、復号化を開始し、符号406
−gを入力し、これを符号後単位に解読する。解読テー
ブル406−4は、例えばMMR符号の場合、図5に示
す内容になっており、入力した符号406−gが011
の場合、解読結果406−kにVR1を出力し、符号長
406−jに3を出力する。入力した符号406−gが
000000000001の場合、EOL検出406−3は解読結果
406−iにEOL検出と符号長12を出力する。解読
部シーケンサ406−1は、符号長406−jと解読結
果406−iを入力すると、解読結果出力ラッチ406
−5に空きがあればラッチ信号406−lを出力し解読
結果406−kをラッチさせると共に、変化点アドレス
算出部407に解読結果出力レディ406−mを出力
し、符号入力ラッチ&バレルシフタ406−2を符号語
長に相当するビット数分シフト指示406−fを出力す
る。解読部シーケンサ406−1は、シフトした結果、
符号入力ラッチ&バレルシフタ406−2に1ワード以
上の空きができると、FIFO405 の出力がレディ406−
cのとき符号入力406−dを出力し、符号入力ラッチ
&バレルシフタ406−2にFIFO出力符号406−eを
1ワード入力する。解読部シーケンサ406−1は、変
化点アドレス算出部407から解読結果入力406−m
を入力すると、解読結果406−oを変化点アドレス算
出部407に出力し終えたと判定し、次の符号の解読を
実行する。以上の動作を繰り返しながら、符号語単位に
解読を1ライン分実行する。解読部シーケンサ406−
1は、EOL検出406−iを入力すると、応答406
−bで1ライン分の解読を終了したことを制御シーケン
サ401に通知する。
【0045】このように、本実施例の解読部406は、
図5に示す符号語単位に解読できる解読テーブル406
−4とバレルシフタ406−2により、1回の動作(例
えば1マシンサイクル)で1つの符号を解読できるた
め、高速に解読できるという効果がある。また、EOL
の検出と符号語の解読を独立に並列して行なうため、入
力符号に誤りが存在しても、EOLに誤りがないかぎり
確実にEOLを検出できるという効果がある。
【0046】図6は、本発明に係る変化点アドレス算出
部407の詳細ブロック構成図である。
【0047】図6において、407−1は変化点アドレ
ス算出部シーケンサ、407−2は解読結果入力ラッ
チ、407−3は参照ラインアクセス、407−4は変
化点アドレス検出、407−5は復号化ライン変化点ア
ドレス算出である。407−aから407−rは信号で
ある。変化点アドレス算出部シーケンサ407−1は、
制御シーケンサ401から復号化モード及び復号化指示
407−aを入力すると、変化点アドレス算出部407
内の各構成要素に動作指示を出力する。即ち、変化点ア
ドレス算出部シーケンサ407−1は、参照ラインアク
セス407−3に動作指示407−hを出力すると共
に、解読部406が解読結果出力レディ407−cのと
き、解読結果入力407−dを出力し、解読結果407
−eを解読結果入力ラッチ407−2にラッチする。参
照ラインアクセス407−3は、動作指示407−hを
入力すると参照ラインメモリアドレス&コントロール信
号407−fを出力し、参照ライン画像信号407−g
をワード単位に入力する。解読結果入力ラッチ407−
2は、ラッチした解読結果407−iを復号化ライン変
化点アドレス算出407−5に出力する。参照ラインア
クセス407−3は、参照ライン画像信号407−gを
入力すると、そのワードアドレス407−jを復号化ラ
イン変化点アドレス算出407−5に出力し、入力した
画像信号407−kを変化点アドレス検出407−4に
出力する。変化点アドレス検出407−4は、入力した
1ワードの画像信号407−k内の画像信号の色が変化
する点(変化点)を検出し、そのワード内のアドレス
(ビットアドレス)407−nと、検出407−mを出
力する。変化点の検出方法及び回路は、特開昭58−1071
号公報に詳しく開示されているので、詳細な説明は行な
わない。変化点アドレス算出部シーケンサ407−1
は、検出407−mを入力するまで参照ラインアクセス
407−3と変化点アドレス検出407−4に動作指示4
07−hと407−lを出力し、検出407−mを入力
するとこれらの動作指示を解除し、復号化ライン変化点
アドレス算出407−5に動作指示407−oを出力
し、画像信号復元部408に復号化ライン変化点アドレス
出力レディ407−pを出力する。復号化ライン変化点
アドレス算出407−5は動作指示407−oを入力す
ると、入力している解読結果407−iと、参照ライン
の変化点のワードアドレス407−jと、参照ラインの
変化点のビットアドレス407−jから復号化ラインの
変化点のアドレス407−rを算出し、これを画像信号
復元部408に出力する。例えば、ワードアドレス40
7−jが5、ビットアドレス407−jが4で、解読結
果407−iがVR1のとき、復号化ラインの変化点は
参照ラインの変化点の1画素右であるから、ワードアド
レスが5でビットアドレスが5の復号化ライン変化点ア
ドレス407−rを出力する。変化点アドレス算出シー
ケンサ407−1は、復号化ライン変化点アドレス入力
407−qを入力すると、次の解読結果407−eに対す
る上記の処理の動作指示を同様に出力する。上記の処理
を符号語単位に繰返し、1ライン分の処理を終了する
と、制御シーケンサ401に1ラインの処理を終了した
ことを表わす応答407−bを出力する。
【0048】図7は、本発明に係る画像信号復元部40
8の詳細ブロック構成図である。
【0049】図7において、408−1は復元部シーケ
ンサ、408−2は復号化ライン変化点アドレスラッ
チ、408−3は復号化ライン画像信号生成部である。
408−aから408−jは信号である。復元部シーケ
ンサ408−1は、制御シーケンサ401からの動作指
示408−aを受けると、画像信号復元部408の各構
成要素に動作指示を与える。変化点アドレス算出部40
7の復号化ライン変化点アドレス出力がレディ408−
cのとき、復号化ライン変化点アドレス入力408−dを
出力し、復号化ライン変化点アドレスラッチ408−2
に変化点アドレス算出部407からの復号化ライン変化
点アドレス408−eを入力する。復号化ライン変化点
アドレス408−eを入力すると、次に復元部シーケン
サ408−1は、復号化ライン画像信号生成部408−
3に画像信号の生成指示408−gを出力する。復号化
ライン画像信号生成部408−3は、画像信号の生成指
示408−gを入力すると、復号化ライン変化点アドレ
スラッチ408−2にラッチした復号化ライン変化点ア
ドレス408−fを入力し、内部に記憶している復号化
ライン上の一つ手前の変化点(即ち一つ前に入力した変
化点)から新たに入力した変化点までの画素の色を白あ
るいは黒にし、画像信号を生成し、復号化ラインメモリ
アドレス&コントロール信号408−iと生成した復号
化ライン画像信号408−jを出力し、ラインメモリ4
09内の復号化ラインメモリに画像信号408−jをラ
イトする。画像信号の生成方法及び回路については、特
開昭58−1071号公報に詳しく開示されているので、詳細
な説明は行なわない。生成した画像信号の出力を終える
と、次の復号化ライン変化点アドレス408−dを入力
し、上記の動作を続ける。1ライン分の処理を終了する
と制御シーケンサ401に終了応答408−dを出力
し、次の動作指示待ち状態になる。
【0050】図8は、今まで説明した符号解読部40
6,変化点アドレス算出部407、及び画像信号復元部
408が、符号語単位のパイプライン処理を実行してい
る状態例を示すタイミングチャートである。s1からs
7は、それぞれ復号化部400の動作ステップを表わ
し、動作はs1からs7の方向に1ステップ毎に進む。
なお、説明を簡単にするために、FIFO405 の出力は常に
レディ状態とし、図示しない。この1ステップは通常1
マシンサイクルに相当する。記号1から5は、処理する
符号語の順番を表わす。ステップs1で、符号解読部4
06は符号を入力し、符号語1を解読し、その結果を解
読結果出力ラッチ406−5にラッチすると共に、出力
レディ406−m,407−cを出力する。変化点アド
レス算出部は、ステップs2で解読結果入力信号406
−n,407−dを出力し、解読結果を入力する。変化
点アドレス算出部407は、ステップs1で参照ライン
メモリをアクセスし、ステップs2で参照ライン画像信
号を入力して変化点を検出し、参照ライン変化点のアド
レスと符号解読結果から復号化ラインの変化点のアドレ
スを算出し、出力レディ407−p,408−cを出力
する。この時同時に、符号解読部406は次の符号語2
を入力して解読する。ステップ3で、画像信号復元部4
08は、復号化ライン変化点アドレス407−g,40
8−dを入力し、復号化ライン画像信号408−jを生
成し、これを復号化ラインメモリにライトする。この
時、同時に符号解読部406は符号語3の解読を、変化
点アドレス算出部は符号語2に関する復号化ライン変化
点アドレスの算出を実行する。以下同様に符号解読部4
06,変化点アドレス算出部407、及び画像信号復元
部408それぞれ相互にレディ信号406−m,407−
c,407−p,408−cと入力信号406−n,4
07−d,407−q,408−dを交換することによ
り、パイプラインによる符号語単位の並列処理を実現す
る。記号3−1から3−3は、符号語3の処理におい
て、記号3−1及び3−2は入力した参照ラインの画像
信号に変化点が存在せず、記号3−3で変化点が存在し
たときのタイミングを表わす。記号3−1及び3−2で
変化点が存在しないため、変化点アドレス算出部407
はステップs5及びステップs6で次の符号語4の解読
結果を入力しない。従って、符号解読部406は、次の
解読結果である符号語4の解読結果をラッチした状態で
留まる。変化点アドレス算出部407は、ステップs6
の3−3で入力した参照ラインの画像信号に変化点が存
在したため符号語3の処理を完結し、ステップs7で次
の符号語4の解読結果を入力する。このように、一つの
符号の処理が1ステップ内で完結しなくても、出力レデ
ィ信号と入力信号を各処理ブロック間で交換するため、
パイプラインが正常に動作できる。また、変化点アドレ
ス算出部407は、変化点を検出できなかったステップ
でも、その時の参照ラインメモリのアドレス以降に変化
点が存在すると判断し、この仮想参照ライン変化点アド
レスをもとに復号化ライン仮想変化点アドレスを画像信
号復元部408に出力する。従って、画像信号復元部4
08は、ステップs5およびステップs6で仮想復号化
ライン変化点アドレスに基づいて画像信号を復元しメモ
リにライトできる。例えばワードアドレス5の参照ライ
ンメモリの画像信号に変化点が存在しない場合、仮想参
照ライン変化点アドレスをワードアドレス6,ビットア
ドレス0とする。この時、符号の解読結果がVR1(復
号化ラインの変化点が参照ラインの変化点より1画素右
であることを表わす符号)の場合、仮想復号化ライン変
化点アドレスはワードアドレス6,ビットアドレス1と
なり、このアドレスまで復元できる。
【0051】本実施例によれば、符号語の解読,復号化
ラインの変化点のアドレスの算出、及び復号化ラインの
画像信号の復元を符号語単位にパイプラインで並列処理
でき、高速処理を実現できる効果がある。また、あるス
テップでアクセスした参照ラインの画像信号に変化点が
存在せず、その結果復号化ラインの変化点が算出できな
いステップでも、仮想復号化ライン変化点アドレスに基
づいて画像信号を復元するため、高速に処理できる効果
がある。
【0052】図9は、本発明に係るラインメモリ部40
9の詳細ブロック構成図である。
【0053】409−1は信号セレクタ、409−2は
第1のラインメモリ、409−3は第2のラインメモ
リ、409−4は第3のラインメモリである。記号40
9−aから409−mは信号である。信号セレクタ40
9−1は図10に示すラインポインタを管理し、第1か
ら第3のラインメモリの役割を決定する。ラインポイン
タはラインごとに発行される制御シーケンサ401から
の指示409−aに応じて、0,1,2,0の順に更新
する。例えばラインポインタが0のとき、転送ラインラ
インメモリアドレス&コントロール信号409−bを第
1のラインメモリ409−2の入力信号409−fと
し、参照ラインラインメモリアドレス&コントロール信
号409−cを第2のラインメモリ409−2の入力信
号409−gとし、復号化ラインメモリアドレス&コン
トロール信号409−d及び復号化ライン画像信号40
9−dを第3のラインメモリ409−2の入力信号40
9−hとし、第1のラインメモリ409−2の出力40
9−iを転送ライン画像信号409−lとし、第2のラ
インメモリ409−3の出力409−jを参照ライン画
像信号409−mとすることにより、第1のラインメモ
リ409−2を転送ライン,第2のラインメモリ409
−3を参照ライン,第3のラインメモリ409−4を復
号化ラインとする。
【0054】図11は、ラインメモリの役割の変化を示
すタイムチャートである。縦軸は上から順に処理ライン
番号,ラインメモリポインタ,参照ライン,復号化ライ
ン、及び転送ラインを示す。時間は処理ライン番号1か
ら7に向かって進む。1頁がライン番号1から7までの
7ラインである場合を示している。処理ライン番号1で
は、ラインポインタが0で、参照ラインに第2のライン
メモリ409−3,復号化ラインに第3のラインメモリ
409−4を割り当て、復号化を実行する。処理ライン
番号3では、第1及び第2のラインメモリを参照ライン
と復号化ラインに割り当てて復号化処理を実行しながら
処理ライン番号1で復号化した第3のラインメモリ40
9−4に記憶している画像信号を記録部200に転送し
ている。このように3ラインのラインメモリを復号化部
400内に内蔵し、かつ復号化処理を実行する符号解読
部406,変化点アドレス算出部407及び画像信号復
元部408と、転送部410を独立して設けることによ
り、復号化処理と転送処理をライン単位にパイプライン
で並列に実行できるため、処理の高速化に効果がある。
【0055】図12は、図11と同じケースで処理ライ
ン番号3で復号化エラーが発生した場合のラインメモリ
の役割の変化を示すタイムチャートである。まず、復号
化において1ラインの画素数が規定値よりも多いとエラ
ー判定するか又は原画と比較してエラーと判定する機能
を復号化部が有している。制御シーケンサ401は復号
化エラーが発生すると次のラインの処理を開始する前に
ラインメモリ409への指示409−aで、復号化エラ
ーが発生したことを通知する。信号セレクタ409−1
は、このエラーの通知を受けると、ラインポインタを更
新せず、かつ参照ラインと転送ラインを入れ替えて次の
ラインの処理を実行する。即ち、図12の場合、処理ラ
イン番号4で、ラインポインタを2のままにし、ライン
ポインタが2の場合の参照ラインと転送ラインを入替
え、参照ラインを第3のラインメモリ409−4にし、
転送ラインを第1のラインメモリ409−2にする。こ
の結果、処理ライン番号3で復号化したエラーの画像信
号を転送するタイミングである処理ライン番号5で、エ
ラーのない一つ前のライン、即ち第1のラインメモリ4
09−2の画像信号を転送できる。処理ライン番号5で
は、前ラインにエラーがなかったため、ラインポインタ
を2から0に更新し、参照ラインと転送ラインの入替え
を解除する。本発明の実施例の前ライン置換方式は、エ
ラーを起こした画像信号を記憶しているラインメモリに
エラーのない前ラインの画像信号をコピーしてから前ラ
インの画像信号を転送する従来の前ライン置換方式に比
べ、ラインポインタの更新停止と参照ラインと転送ライ
ンの入替えだけでエラーのない前ラインの画像信号を転
送できるため、コピーのための時間が不要になり、エラ
ー発生時の前ライン置換処理を高速に実行できるという
効果がある。
【0056】図13は、転送部410の詳細機能ブロッ
ク図である。
【0057】410−1はコントローラ、410−2は
転送ラインメモリ制御部、410−3はエラーマーク付
加回路、410−4は画像メモリ制御部である。410
−aから410−nは信号である。コントローラ410
−1は制御シーケンサ401からに指示410−aに応
じて転送部410の各機能ブロックを制御する。制御シ
ーケンサ401からの指示410−aは、レジスタ群4
02の内容に応じて転送ラインメモリの内容の記録部2
00への転送指示,転送ラインメモリの内容の画像メモ
リ1000への転送指示,転送ラインメモリの内容の記
録部200と画像メモリ1000への同時転送指示、及
び画像メモリ1000の内容の記録部200への転送指
示のいずれかである。また、制御シーケンサ401から
の指示410−aには、レジスタ群402の内容及びエ
ラーラインの転送か否かの情報に応じて、エラーマーク
付加指示が加わる。指示410−aが転送ラインメモリ
の内容の記録部200への転送指示の場合、コントロー
ラ410−1は記録部200からの転送要求410−c
に応じて転送ラインメモリ制御部にアクセス指示410
−jを出力し、これに同期して記録部200へI/Oコ
ントロール信号410−kを出力し、転送ラインメモリ
の画像信号410−mを記録部200に転送する。転送
ラインメモリ制御部410−2はアクセス指示410−
jに応じて転送ラインメモリアドレス&コントロール信
号410−lを出力し、転送ラインメモリをアクセスす
る。転送ラインメモリ制御部410−2によってアクセ
スされた転送ライン画像信号410−dはエラーマーク
付加指示410−jがあればエラーマークを付加され、
なければそのまま画像信号410−mとして出力され
る。転送ラインメモリの内容の画像メモリ1000への
転送指示の場合、コントローラ410−1は転送ライン
メモリ制御部410−2にアクセス指示410−jと、
画像メモリ制御部410−4に画像メモリライト指示4
10−hを出力し、画像信号410−mの画像メモリ1
000へのライトを実現する。画像メモリ制御部410
−4は画像メモリライト指示410−hに応じて、画像
メモリアドレス&コントロール信号410−nを出力
し、画像信号410−mを画像メモリ1000へライト
する。画像メモリのアドレスは、レジスタ群402の重
ね書き開始画像メモリアドレスレジスタに設定された画
像メモリアドレス410−gをページの先頭で取り込ん
だ後、画像信号410−mを画像メモリ1000に1ワ
ードライトする毎にインクメントして生成する。転送ラ
インメモリの内容の記録部200と画像メモリ1000
への同時転送指示の場合、コントローラ410−1は記
録部200からの転送要求410−cに応じてアクセス
指示410−jと画像メモリライト指示410−hを同
時に出力し、画像信号410−mの記録部200へのラ
イトと画像メモリ1000へのライトを同時に実行す
る。画像メモリ1000の内容の記録部200への転送
指示の場合、コントローラ410−1は記録部200か
らの転送要求410−cに応じて画像メモリリード指示
410−hを出力すると共に、これに同期して記録部20
0へI/Oコントロール信号410−kを出力し、画像
メモリに記憶されている画像信号を記録部200に転送
する。エラーマーク付加回路410−3はエラーマーク
付加指示410−jを入力すると、転送ラインメモリア
ドレス410−lがエラーマーク白開始アドレスに一致
した時点から転送ライン画像信号410−dを強制的に
白にして画像信号410−mを出力し、転送ラインメモ
リアドレス410−lがエラーマーク黒開始アドレスに
一致した時点から転送ライン画像信号410−dを強制
的に黒にして画像信号410−mを出力することによ
り、エラーが発生したラインであることを示すマークを
付加する。エラーマーク白開始アドレス及びエラーマー
ク黒開始アドレスは、レジスタ群402に設定されたア
ドレスである。
【0058】図14は、復号化部400と記録部200
及び画像メモリ1000間の信号、即ち第2の画像バス
2の詳細を示す。400−aから400−gは信号であ
る。転送要求410−c,I/Oコントロール信号41
0−k及び画像信号410−mは、それぞれ画像バスi
/f411を通じて記録部200と復号化部400間の
転送要求400−a,I/Oライト400−b、及び画
像信号400−cになる。また、画像メモリアドレス&
コントロール信号410−nは、画像バスi/f411
を通じて復号化部400と画像メモリ1000間のアド
レス400−d,メモリリード400−e及びメモリラ
イト400−fになる。400−gはページエンド信号
である。
【0059】図15は、画像信号400−cを記録部2
00に出力場合のタイミングシーケンス図である。1ラ
インが2ワードで、1頁が6ラインであるケースで示し
ている。ライン番号1−1は1頁目の1ライン目を示
し、以下同様に2頁目の6ラインめである2−6のライ
ンまでを示している。1頁目は、復号化部400で生成
した画像信号400−cを記録部200と画像メモリ1
000に同時にライトする。2頁を開始する前に、レジ
スタ群402に画像メモリ1000のアドレスを2ライ
ン分戻した値、即ちこの場合では8を設定し、かつ2ラ
イン分画像メモリ1000の内容を記録部200に転送
するように設定する。レジスタ群402の設定とその意
味の詳細は後述する。このように設定されると、復号化
部400は2頁目の最初の2ラインを画像メモリ100
0をリードして得た画像信号400−cを記録部200
にライトしたあと、復号化部400で生成した画像信号
400−cを記録部200にライトする。また、ページの
最後のラインの画像信号を転送するときページエンド信
号400−gを出力する。
【0060】この時の受信原稿208の様子を図16に
示す。208−1は第1ページ目を、208−2は第2
頁目を示す。このように、領域Aで、第1頁目の最後の
2ラインと同じ画像が、第2頁目の最初の2ラインに記
録される。このように、復号化部400は、復号化して
生成した画像信号400−cを記録部200と画像メモ
リ1000にライトし、かつ画像メモリ1000の内容
を記録部200にライトできるため、2頁間の画像を重
ねて記録できる。このため、1頁の受信原稿が記録紙よ
り長いため、2頁に分割して記録するとき、分割部を2
頁に重複して記録できるため、分割部の画像を見やすく
記録できるという効果がある。
【0061】次に、図17にエラーマークの例を示す。
記号A及び記号Bのラインでエラーが発生したことを示
すエラーマークが付加されている。このように、エラー
マーク白開始アドレス及びエラーマーク黒開始アドレス
でエラーマーク付加位置を指示できるため、受信原稿2
08の任意の位置に、背景が白のライン(記号Aのライ
ン)でも背景が黒のライン(記号Bのライン)でも確実
にエラーラインであることを示すエラーマークを付加す
ることができる効果がある。
【0062】図18はレジスタ群402の詳細図であ
る。このレジスタ群402はシステムバス4に接続され
ているため、全体制御部700はいつでも任意のタイミ
ングでこのレジスタをアクセスできる。402−1はソ
フトリセットレジスタで、全体制御部700がこのレジ
スタをアクセスすると、復号化部400が初期状態にリ
セットされる。402−2はコントロールレジスタで、
このレジスタに1がセットされると復号化部400は復
号化処理を開始し、0がセットされると復号化処理を中
断する。402−3はステイタスレジスタで、全体制御
部700はこのレジスタをリードすることにより復号化
部400の状態を知ることができる。図19にその詳細
を示す。即ち、FIFO405が符号入力レディか否か(FIFO
RDY)、割込みが発生しているか否か(IRQ)、及び
復号化エラーが発生しているか否か(ERROR)を知
ることができる。402−4はコンフィグレーションレ
ジスタで、制御部700はレジスタで復号化部400の
動作モードを指示する。図20はその詳細を示す。即
ち、MH,MR,MMRのいずれかに符号化モード指
示,エラー時にエラーマークを付加するか否かの指示,
ページの先頭からの処理かページの途中からの処理再開
か、エラー発生時に処理を中断するかそのまま続ける
か、画像メモリ1000に復号化画像信号をライトする
か否か,I/O(通常記録部200)に復号化画像信号
をライトするか否か,画像メモリ1000に記憶されて
いる画像信号を記録部200に転送してページ間の重ね
書きを行なうか否か,無限長ライン処理か否か、及びペ
ージエンド信号を出力するか否かを指示する。無限長ラ
イン処理を指示されると、復号化部400はRTCの復
号化、処理中断指示入力、あるいはエラーで停止が指示
されておりかつエラーが発生のいずれかのイベントが発
生するまで、処理ライン数レジスタ402−11に設定
された処理ライン数を無視して復号化処理を続ける。こ
のため、例えば記録部200が感熱記録方式で記録紙が
ロール紙で長さの制限がないとき、1回の復号化処理の
指示で長い原稿を復号化して記録できるため、全体制御
部700の負荷が軽くなるという効果がある。また、ペ
ージエンド信号の出力可否を指示できるため、例えば1
頁目の復号化処理をページエンド信号出力禁止にし、2
頁目を許可にすることにより、2頁分の受信原稿を1頁
に記録することができるという効果がある。402−5
は割込み要求要因レジスタで、復号化部400が割込み
を発生させるときその要因を本レジスタにセットする。
従って、全体制御部700は本レジスタをリードするこ
とにより復号化部400が発生させた割込みの要因を知
ることができる。図21はその詳細である。即ち、コン
トロールレジスタ402−2に0をセットされて処理を
中断したことを示す中断終了割込み、処理ライン数レジ
スタ402−11に設定されたライン数の処理を終了し
たことを示す設定ライン終了割込み、RTCあるいはE
OB符号を処理して終了したことを示すRTC受信割込
み、復号化エラーが発生して処理を中断したことを示す
エラー割込みである。402−6は割込みマスクレジス
タで、図22はその詳細である。全体制御部700は本
レジスタの所定のビットにマスクビットを設定すること
により、図21で示した割込み要因毎に割込みをマスク
することができる。例えば、コンフィグレーションレジ
スタ402−4にエラーで中断しないモードを設定し、
かつ割込みマスクレジスタ402−6にエラー割込みマ
スクをセットすることにより、全体制御部700は復号
化エラーに煩わされることなく復号化部400に復号化
処理を実行させることができるという効果がある。40
2−8は符号入力レジスタで、FIFO405 にシステムバス
4から符号をライトするためのレジスタである。全体制
御部700は、スティタスレジスタ402−3をリード
してFIFO405 がレディであることを確認した後、本レジ
スタに符号をライトすることにより、システムバス4か
ら復号化部400に符号を転送することができる。本機
能により符号バス3を介さずにシステムバス4から復号
化部400に符号を転送できるため、システムの立ち上
げ時のデバッグが容易になるという効果がある。402
−9はRTCレジスタで、全体制御部700はRTCあ
るいはEOBと判断するEOLの連続する個数を設定す
る。402−10は1ライン画素数レジスタで、全体制
御部700は原稿の主走査方向の画素数である1ライン
の画素数を設定する。402−11は処理ライン数レジ
スタで、全体制御部700 は復号化部400が連続して処
理するライン数を設定する。402−12は重ね書きラ
イン数レジスタで、全体制御部700は図16で説明し
たページ間で重ね書きをするライン数を設定する。40
2−13は重ね書き開始画像メモリアドレスレジスタ
で、全体制御部700は復号化部400が記録部200
に転送する先頭の画像信号が記憶されている画像メモリ
1000のアドレスを設定するレジスタである。402
−14は画像メモリアドレスレジスタで、全体制御部7
00は本レジスタをリードすることにより、復号化部4
00が画像メモリ1000をアクセスしているアドレス
を知ることができる。分割した2頁目に1頁の最後のN
ラインを重ね書きしたいとき、次のようなレジスタ設定
を行なう。即ち、全体制御部700は1頁目の復号化処
理をI/Oと画像メモリの両方への復号化画像信号の転
送をイネーブルにして復号化部400に復号化処理を指
示し、1頁の復号化処理終了時点で、画像メモリアドレ
スレジスタ402−14をリードして最後に転送したア
ドレスAを知る。次に、2頁目の復号化処理を開始させ
る前に、Aから1ラインの画素数×Nを引いた値を重ね
書き開始アドレスレジスタ402−13に設定する。次
に、コンフィグレーションレジスタ402−4に重ね書
き指示とページの途中からの復号化指示を設定した後、
コントロールレジスタ402−2に1をセットして復号
化を開始させる。復号化部400は重ね書き開始画像メ
モリアドレスレジスタ402−13に設定されたアドレ
スから画像メモリ1000に記憶されているNライン分の画
像信号を記録部200に転送した後、新たに復号化した
画像信号を記録部200に転送する。このように、復号
化部400は、復号化した画像信号を記録部200と画
像メモリ1000の両方に転送でき、かつ画像メモリの
アドレスを全体制御部に通知でき、かつレジスタ402
−13に設定された任意のアドレスから画像メモリ10
00に記憶されている画像信号を記録部200に転送で
きるため、受信した1頁の原稿を1頁以上に分割して記
録するとき、分割されたページの後端と前端で任意のラ
イン数分を重ねて記録でき、分割部分が見易い記録画像
を提供できるという効果がある。402−15及び16
は、それぞれエラーマーク白及び黒開始アドレスレジス
タで、エラーマークを付加させい記録原稿の位置をセッ
トする。402−17はトータル実行ライン数カウント
レジスタで、復号化部400はこのレジスタにページの
先頭からの復号化したライン数毎ライン設定する。全体
制御部700は、このレジスタをリードすることにより
復号化部400が復号化したライン数を知ることができ
る。
【0063】図23から図25は、制御シーケンサ40
1で実行する復号化部400の動作フローである。動作
は判定1から始まる。判定1で、コントロールレジスタ
402−2に1がセットされると判定2に分岐し復号化処
理を開始し、1がセットされていないと同じ判定を繰り
返す。すなわち、アイドリング状態で待機する。判定2
でコンフグレーションレジスタ402−4に頁スタート
処理が指定されているかを判定し、指定されていれば処
理3に分岐し、指定されていなければ処理4に分岐す
る。処理3で頁の先頭からの処理を行なうための復号化
部400内の初期設定を行なう。例えば、トータル実行
カウンタ402−17のリセット、FIFO405 のリセット
を実行する。処理4で、復号化処理を実行するための復
号化部400内の初期設定を行なう。例えば、割込み要
求レジスタ402−5のリセット、重ね書き開始アドレ
スレジスタ402−13を転送部410の画像メモリ制
御部410−4にセットする。次に判定5に移る。判定
5で、重ね書きのために画像メモリ1000に記憶され
ている画像信号を記録部200に転送中かを判定する。
転送中であれば終了するまで待つ。転送中でない場合
は、判定6に移る。判定6で、コントロールレジスタ4
02−2に0がセットされ、処理中断指示がでているか
を判定する。中断の場合は、処理23に移り、割込み要
求要因レジスタ402−5に中断終了をセットし、判定
25に移り、終了処理に遷移する。判定6は1ラインに
1回かならず処理されるため、全体制御部700は任意
のラインで復号化処理を中断させることができるという
効果がある。中断指示が設定されていない場合、判定7
に移る。判定7で、処理ライン数レジスタ402−11
に設定されたライン数分の復号化処理を実行したか否か
を判定する。終了していれば処理22に移る。処理22
で割込み要求要因レジスタ402−5に設定ライン処理
終了をセットし、判定25に移り、終了処理に遷移す
る。判定7で終了していない場合、判定8に遷移する。
判定8で、コンフィグレーションレジスタ402−4の
重ね書き指示を判定する。重ね書き指示がある場合、判
定9に、ない場合判定12に移る。判定9で、重ね書き
ライン数レジスタ402−12に設定されたライン数分
の重ね書きを終了したか否かを判定し、終了していれば
判定12に、終了していなければ処理10に移る。処理
10で転送部410に1ライン分の重ね書き指示を出力
し、処理11で重ね書き残ライン数をデクリメントし、
判定12に移る。ここで、デクリメントの結果、重ね書
き残ライン数が0になると、重ね書き終了フラグをセッ
トする。判定12で、ラインメモリ409に復号化した
画像を1ライン分記憶できる空きメモリが存在するか否
かを判定し、空きがあれば処理13に、なければ判定5
に戻り、上記の処理を繰り返す。処理13で、1ライン
分の復号化処理を実行する。すなわち、符号解読部40
6,変化点アドレス算出部407、及び画像信号復元部
408に復号化処理の指示を行なう。復号化処理は、例
えば特開昭58−1071号で詳細に開示されているのでその
説明を省略する。このように、重ね書き転送中でもライ
ンメモリ409に空きがあるかぎり復号化するため、重
ね書き転送終了後、直ちにラインメモリ409に生成し
た画像信号を記録部200に転送でき、ページメモリな
しでリアルタイムに重ね書きを実現できる効果がある。
1ライン分の復号化処理を終了すると判定14に移る。
判定14で、頁の最後の符号であるRTCあるいはEO
Bを復号化したか否かを判定し、RTCあるいはEOB
を復号化した場合は処理24に移り、そうでない場合は
判定15に移る。処理24で、割込み要求要因レジスタ
402−5にRTCあるいはEOBを復号化して終了した
ことをセットし、判定25以降の終了処理に移る。判定
15で、画像信号を記録部200に転送中か否かを判定
し、転送中であれば終了するまで待ち、転送中でなけれ
ば処理16に移る。処理16で、復号化処理残ライン数
をデクリメントし、トータル実行ライン数カウントレジ
スタ402−17をインクリメントする。
【0064】このとき、復号化処理残数が0になり、か
つ無限長処理が指示されていない場合、設定ライン数処
理終了フラグを立てる。判定17でラインメモリ409
の転送ラインに画像信号が形成されているか否かを判定
する。形成されていれば処理18に移り、形成されてい
なければ判定18に移る。処理18で、転送部410に
転送ラインメモリに記憶されている画像信号の転送を指
示し、判定19に移る。判定19で、処理13で復号化
したラインでエラーが発生したか否かを判定し、エラー
であれば処理20に、エラーでなければ処理5に戻る。
処理20で、割込み要求要因レジスタ402−5にエラ
ー割込みをセットし、判定21に移る。判定21でコン
フィグレーションレジスタ402−4にエラーで中断の
指示があるか否かを判定し、エラーで中断の場合は判定
25以降の終了処理に遷移し、中断でない場合は判定5
に戻り、上記の処理をライン単位に繰り返す。終了処理
は判定25から始まる。判定25で、重ね書き転送を実
行中か否かを判定し、実行中の場合は終了するまで待
ち、実行中でない場合は判定26に移る。判定26で、
コンフィグレーションレジスタ402−4に重ね書き指
示があるか否かを判定し、指示がある場合は判定27
に、ない場合は判定30に移る。判定27で、重ね書き
ライン数レジスタ402−12に設定されたライン数分
の重ね書きを終了したか否かを判定し、終了していなけ
れば処理28に、終了していれば判定30に移る。処理
28で、転送部410に1ライン分の重ね書き転送を指
示し、処理29で重ね書き残ライン数をデクリメント
し、判定25に戻り、設定ライン数分の重ね書きを終了
するまで判定25から処理29を繰り返す。判定30
で、ラインメモリ409に生成した画像信号を転送中か
否かを判定し、転送中の場合は終了するまで待ち、転送
中でない場合は判定31に移る。判定31で、ラインメ
モリ409に未転送のラインが存在するか否かを判定
し、存在する場合は処理32に、存在しない場合は処理
33に移る。処理32で、転送部410に転送指示を出
し、判定30に戻り、ラインメモリ409に記憶されて
いる画像信号をすべて転送するまで判定30から処理3
2を繰り返す。未転送ラインがなくなると、処理33で
終了処理、例えば記録部200への頁エンド信号の出
力、コントロールレジスタ402−2のリセット、全体
制御部700への終了割込みの発行などを実行し、判定
1に戻る。
【0065】このように、復号化部400は頁の先頭か
ら最後までの1連の復号化処理を実行する制御シーケン
スを有し、頁の先頭での全体制御部700によるレジス
タ群402へのパラメータ設定を受けるだけで1頁分の
復号化処理を実行できるため、全体制御部700の負荷
が軽く出来るという効果がある。また、レジスタ群40
2に設定されたパラメータの内容により頁の先頭処理3
をスキップすることができるため、連続する1頁分の符
号の途中で中断終了しても復号化処理を再開でき、1頁
の受信原稿を2頁以上の記録紙にビットマップの頁メモ
リなしで記録することができる効果がある。また、復号
化したすべてのラインの画像信号を記録部200に転送
終了してから全体制御部700に終了割込みを発行する
ため、全体制御部700は記録部200などへの次の起
動タイミング制御が容易であるという効果がある。
【0066】図26は、符号メモリ500に記憶されて
いる原稿を記録するときの全体制御部700の動作フロ
ーである。判定1で、文書管理情報記憶部900をアク
セスして符号メモリ500に記録すべき原稿の符号が記
憶されているか否かを判定し、あれば処理2に移る。処
理2で文書管理情報記憶部900から記録すべき文書の
管理情報を取り出す。管理情報は、符号化方式,原稿の
解像度,原稿幅,記憶位置,符号量などである。この情
報に基づいて、処理3で復号化部400のレジスタ群4
02に符号化方式などのパラメータを設定する。この
時、処理ライン数は、記録紙の長さを超えない範囲に設
定し、処理ライン数分の符号を復号化したら処理を中断
するように設定する。また、頁の先頭処理をイネーブル
にする。次に、処理4で復号化部400のコントロール
レジスタ402−2に1をセットし、復号化部400を
起動する。次に、処理5で符号転送部800に転送開始
アドレス及び転送ワード数などを設定し、転送を起動す
る。ここまでの処理で、符号メモリ500に記憶されて
いる符号が復号化部400に転送され、復号化が開始す
る。処理6で記録部200を起動する。ここまでの処理
で、復号化部400で復号化された画像信号が記録部2
00に転送され、記録が開始される。次に、判定7で、
復号化部400から終了割込みが発生しているか否かを
判定する。終了割込みが発生している場合は、判定8に
移る。判定8では、記録部200が終了したか否かを判
定する。終了すると判定9に移り、復号化部400のレ
ジスタ402−5をアクセスし、終了割込み要因を調べ
る。もし、RTCを復号化して終了していれば、1頁分
の符号の記録処理が終了したと判断できるため、処理1
に戻り、上記の処理を記録すべき原稿がなくなるまで繰
り返す。設定ライン終了の場合、頁の途中で記録紙1頁
分の画像信号が形成され記録されたと判断できるため、
処理10に進む。処理10で、復号化部400のレジス
タ群402に、頁の途中からの再開処理,重ね書き指
示,重ね書きライン数,重ね書き開始画像メモリアドレ
スなどのパラメータを設定し、処理11で復号化部40
0を起動する。そのあと、処理6に戻り、分割頁を記録
する。
【0067】このように、復号化部400は、記録部へ
の頁エンド信号の出力を自発的に行なうため、全体制御
部700は記録終了時のタイミング制御が容易であると
いう効果がある。また、復号化部400は、設定ライン
数分の符号を復号化した時点で中断でき、かつ中断点の
符号からの復号化処理を再開できるため、ビットマップ
頁メモリなしで1枚の原稿を2頁以上に分割して記録す
ることができるという効果がある。また、画像メモリ1
000に記憶されている画像信号の記録部200への転送
に続けて復号化した画像信号を記録部200に転送でき
るため、ビットマップ頁メモリなしで頁分割時の分割部
の重ね書きを実現できる効果がある。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、復号化手段400はレ
ジスタ群402の設定によりページの先頭からの処理と
途中からの再開を選択的にできるため、ページメモリな
しで1頁の受信原稿を2頁以上の記録紙に分割して記録
できるという効果がる。
【0069】また、復号化手段400はシステムバス4
に接続されたレジスタ群402でページの先頭からの復
号化ライン数を通知できるため、全体制御部700は受
信原稿のライン数を知ることができ、分割して記録すべ
きか否かを判定できるという効果がある。
【0070】また、復号化手段400は復号化した画像
信号を記録部200と画像メモリ1000に同時に転送
でき、かつ画像メモリ1000に記憶されている画像信
号を記録部に転送した後、復号化した画像信号を記録部
200に転送できるため、ページメモリなしで分割記録
時の重ね書きを実現できるという効果がある。
【0071】また、復号化手段400は復号化した画像
信号にエラーマークを付加しながら記録部200に転送
できるため、ページメモリなしでエラーマークを付加で
きる効果がある。
【0072】また、復号化手段400は処理終了時に全
体制御部700に終了割込みを発行すると共に、終了要
因を通知するため、全体制御部700は例えばRTCを
復号化して1頁の受信原稿の記録が完了したのか、ある
いは設定ライン数処理終了のため、2枚目の記録紙に記
録すべき符号が残っているかを知ることができ、システ
ム制御が容易であるという効果がある。
【0073】また、復号化手段400は復号化処理を終
了するとページエンド信号を記録部200に出力し、記
録部200はこのページエンド信号で1頁の記録を終了
することができるため、全体制御部700は記録制御の
ためのタイミング制御が容易であるという効果がある。
【0074】また、復号化処理部400は画像バス2,
符号バス3、及びシステムバス4の独立した3つのバス
を有し、かつシステムバス4からと符号バス3からの両
方から符号を入力できるため、高速性能とでバッグの容
易さの両方を実現できるという効果がある。
【0075】また、復号化処理部400は1マシンサイ
クルで符号を解読できる符号解読部406,最小1マシ
ンサイクルで変化点アドレスを算出できる変化点アドレ
ス算出部407、及び最小1マシンサイクルで画像信号
を復元できる画像信号復元部408をパイプラインで並
列動作するため、1符号語当たり最小1マシンサイクル
で復号化できる高速処理効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置の構成図である。
【図2】本発明のファクシミリ装置のブロック構成図で
ある。
【図3】本発明の復号化部のブロック構成図である。
【図4】本発明の符号解読部のブロック構成図である。
【図5】本発明の解読テーブルの一部である。
【図6】本発明の変化点アドレス算出部のブロック構成
図である。
【図7】本発明の画像信号復元部のブロック構成図であ
る。
【図8】本発明の符号語単位のパイプライン処理シーケ
ンス図である。
【図9】本発明のラインメモリのブロック構成図であ
る。
【図10】本発明のラインメモリの機能分担図である。
【図11】本発明のライン単位のパイプライン処理シー
ケンス図である。
【図12】本発明のエラー発生時のライン単位のパイプ
ライン処理シーケンス図である。
【図13】本発明の転送化部のブロック構成図である。
【図14】本発明の復号化部と記録部及び画像メモリ部
の結線図である。
【図15】本発明の復号化部の画像信号転送タイミング
図である。
【図16】本発明の分割ページの重ね書き例を示す図で
ある。
【図17】本発明のエラーマーク記録例を示す図であ
る。
【図18】本発明のレジスタ群の詳細図である。
【図19】本発明のスティタスレジスタの詳細図であ
る。
【図20】本発明のコンフィグレーションレジスタの詳
細図である。
【図21】本発明の割込み要求要因レジスタの詳細図で
ある。
【図22】本発明の割込み要求マスクレジスタの詳細図
である。
【図23】本発明の復号化部の動作フロー図である。
【図24】本発明の復号化部の動作フロー図である。
【図25】本発明の復号化部の動作フロー図である。
【図26】本発明の全体制御部の動作フロー図である。
【符号の説明】 1,2…画像バス、3…符号バス、4…システムバス、
100…読み取り部、200…記録部、300…符号化
部、400…復号化部、401…制御シーケンサ、40
2…レジスタ群、403…システムバスインタフェー
ス、404…符号バスインタフェース、405…FIF
O、406…符号解読部、407…変化点アドレス算出
部、408…画像信号復元部、409…ラインメモリ、
410…転送部、411…画像バスインタフェース、5
00…符号メモリ、600…通信部、700…全体制御
部、800…符号転送部、900…文書管理情報記憶
部、1000…画像メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 H04N 1/00 - 1/00 108

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を読み取って画像信号を出力する読み
    取り部と、 前記画像信号を符号化し符号化信号を出力する符号化部
    と、 符号化信号を復号化し復号化信号を出力する復号化部
    と、 復号化信号を記録する記録部とを有するファクシミリに
    おいて、 前記記録部にて記録する1ページに相当する復号化信号
    の最後から少なくとも1ライン分の復号化信号を記憶す
    る画像メモリと、 前記復号化部と前記記録部と前記画像メモリとを接続す
    る画像バスとを有し、 前記復号化部は、前記画像バスを介しての前記記録部へ
    の復号化信号の転送と、前記画像バスを介しての前記画
    像メモリへの前記1ページの最後から少なくとも1ライ
    ン分の復号化信号の転送を同時に行なう転送部とを有す
    るファクシミリ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のファクシミリにおいて、 前記復号化部は、前記記録部からの転送要求に応じてリ
    アルタイムで符号化信号を復号化して、復号化信号を前
    記記録部へ出力するファクシミリ。
  3. 【請求項3】相手端末から受信された符号化信号を復号
    化部により復号化し、ページ単位で記録するファクシミ
    リにおいて、 前記復号化部は、前記符号化信号に対して外部信号に基
    づいて復号化の開始の可否が設定される第1のレジスタ
    と、前記符号化信号に対する復号化モードが指示され、
    前記外部信号とは異なる外部信号に基づいて前記符号化
    信号に対してページの先頭からの復号化処理をするのか
    ページの途中からの復号化処理をするのかが指示される
    第2のレジスタとを有するレジスタ群と、 前記レジスタ群の設定及び指示に基づいて前記符号化信
    号の復号化処理を制御する制御シーケンサとを有するフ
    ァクシミリ。
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