JP3160917B2 - 酸化防止剤分散液 - Google Patents
酸化防止剤分散液Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水媒体中に分散されたト
リエチレングリコールビス〔3−(3−第3級ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネー
ト〕分散液に関する。
リエチレングリコールビス〔3−(3−第3級ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネー
ト〕分散液に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル樹脂やABS樹脂、MBS樹
脂等の水媒体中で懸濁重合法または乳化重合法により重
合する樹脂は、空気中の酸素や光により酸化されるた
め、酸化防止剤や光安定剤が添加されるが、それらが樹
脂中に均一に分散されるためには、重合時に重合体が溶
液状態またはスラリー状態の間に添加するのが好ましい
方法とされている。塩化ビニル樹脂やABS樹脂、MB
S樹脂等に対してトリエチレングリコールビス〔3−
(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオネート〕は少量で初期着色防止、耐熱性
を向上させることから酸化防止剤として多用されている
が、粉末であること、撥水性であることから所定量の添
加を自動的に行うのは困難であり、特に重合中の溶融状
態またはスラリー状態で重合体に添加するには、通常、
系が加圧下であるので定量的に圧入するのは困難であ
る。そのため従来適当な溶剤に溶解して添加するか、融
点以上に融解して乳化分散させる等の方法がとられてい
たが、有機溶剤に溶解する方法は特に水系媒体中で懸濁
重合を行う場合には、排水中のCODが上昇するので好
ましい方法ではなく、また溶融して乳化分散させる方法
は経時分散安定性、高濃度液の分散等において困難さが
あり、好ましい方法とはいえないのが現状である。
脂等の水媒体中で懸濁重合法または乳化重合法により重
合する樹脂は、空気中の酸素や光により酸化されるた
め、酸化防止剤や光安定剤が添加されるが、それらが樹
脂中に均一に分散されるためには、重合時に重合体が溶
液状態またはスラリー状態の間に添加するのが好ましい
方法とされている。塩化ビニル樹脂やABS樹脂、MB
S樹脂等に対してトリエチレングリコールビス〔3−
(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオネート〕は少量で初期着色防止、耐熱性
を向上させることから酸化防止剤として多用されている
が、粉末であること、撥水性であることから所定量の添
加を自動的に行うのは困難であり、特に重合中の溶融状
態またはスラリー状態で重合体に添加するには、通常、
系が加圧下であるので定量的に圧入するのは困難であ
る。そのため従来適当な溶剤に溶解して添加するか、融
点以上に融解して乳化分散させる等の方法がとられてい
たが、有機溶剤に溶解する方法は特に水系媒体中で懸濁
重合を行う場合には、排水中のCODが上昇するので好
ましい方法ではなく、また溶融して乳化分散させる方法
は経時分散安定性、高濃度液の分散等において困難さが
あり、好ましい方法とはいえないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以前より粉末状の酸化
防止剤を乳化剤あるいは懸濁剤をそれぞれ単独でまたは
乳化剤、懸濁剤を併用して水中に分散させてエマルジョ
ンの状態とし、添加する方法が提案されている。
防止剤を乳化剤あるいは懸濁剤をそれぞれ単独でまたは
乳化剤、懸濁剤を併用して水中に分散させてエマルジョ
ンの状態とし、添加する方法が提案されている。
【0004】特開昭60−63274号公報では、スト
ークス径10μm未満の粒子が99重量%以上である酸
化防止剤を乳化剤とともに水に分散させたことを特徴と
する酸化防止剤分散液が提案されている。この分散液に
おいては、ストークス径10μm以上の酸化防止剤が1
重量%を超えてしまうと、分散後放置しておくとその真
比重が1より大きいものは沈降し、その真比重が1より
小さいものは相分離することが記載されている。しか
し、ストークス径10μm未満の粒子が99重量%以上
の酸化防止剤分散液の製造は技術的、工業的に困難であ
り、ストークス径10μm未満の粒子が99重量%以下
であっても、沈降や相分離を起こすことのない保存安定
性の優れた酸化防止剤分散液が望ましい。
ークス径10μm未満の粒子が99重量%以上である酸
化防止剤を乳化剤とともに水に分散させたことを特徴と
する酸化防止剤分散液が提案されている。この分散液に
おいては、ストークス径10μm以上の酸化防止剤が1
重量%を超えてしまうと、分散後放置しておくとその真
比重が1より大きいものは沈降し、その真比重が1より
小さいものは相分離することが記載されている。しか
し、ストークス径10μm未満の粒子が99重量%以上
の酸化防止剤分散液の製造は技術的、工業的に困難であ
り、ストークス径10μm未満の粒子が99重量%以下
であっても、沈降や相分離を起こすことのない保存安定
性の優れた酸化防止剤分散液が望ましい。
【0005】また、特開昭60−186547号公報、
特開昭61−159483号公報では酸化防止剤が1〜
70重量%、乳化剤またはシリコーンが0.1〜10重
量%、懸濁剤が0.5〜10重量%、残部が水よりなる
酸化防止剤分散液が提案されている。これらの分散液に
おいては、懸濁剤の割合は0.5〜10重量%が好まし
く、0.5重量%未満では保存安定性が悪くなり好まし
くないと記載されているが、大量の懸濁剤の使用は、排
水のCODが高くなり、かつ製造コストも高くなるため
好ましくない。ところで、トリエチレングリコールビス
〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオネート〕はその真比重が1よりも
大きいため、分散液を製造するに当たっては、特に沈降
や相分離をおこさず、かつ、粘度が高くならないような
乳化剤等を選択する必要がある。
特開昭61−159483号公報では酸化防止剤が1〜
70重量%、乳化剤またはシリコーンが0.1〜10重
量%、懸濁剤が0.5〜10重量%、残部が水よりなる
酸化防止剤分散液が提案されている。これらの分散液に
おいては、懸濁剤の割合は0.5〜10重量%が好まし
く、0.5重量%未満では保存安定性が悪くなり好まし
くないと記載されているが、大量の懸濁剤の使用は、排
水のCODが高くなり、かつ製造コストも高くなるため
好ましくない。ところで、トリエチレングリコールビス
〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオネート〕はその真比重が1よりも
大きいため、分散液を製造するに当たっては、特に沈降
や相分離をおこさず、かつ、粘度が高くならないような
乳化剤等を選択する必要がある。
【0006】本発明の目的は、トリエチレングリコール
ビス〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオネート〕について、沈降や相
分離をおこすことのない保存安定性の優れた高濃度水分
散液を技術的に容易に、工業的に安価に提供することに
ある。
ビス〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオネート〕について、沈降や相
分離をおこすことのない保存安定性の優れた高濃度水分
散液を技術的に容易に、工業的に安価に提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、特定の乳化剤を
用い、単独または分散安定化助剤と組合わせて、水に分
散させることにより沈降や相分離のない保存安定性に優
れた酸化防止剤トリエチレングリコールビス〔3−(3
−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオネート〕水分散液を得ることを見出し本発
明を完成したものである。
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、特定の乳化剤を
用い、単独または分散安定化助剤と組合わせて、水に分
散させることにより沈降や相分離のない保存安定性に優
れた酸化防止剤トリエチレングリコールビス〔3−(3
−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオネート〕水分散液を得ることを見出し本発
明を完成したものである。
【0008】すなわち、本発明は平均粒子径5μm以下
のトリエチレングリコールビス〔3(3−第3級ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネー
ト〕、および乳化剤としてアルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩も
しくはアンモニウム塩、および分散安定化助剤として
0.5重量%未満のポリアクリル酸ナトリウム;乳化剤
としてジアルキルスルホコハク酸エステル類のアルカリ
金属塩もしくはアルカリ土類金属塩および分散安定化助
剤として0.5重量%未満のメチルセルロース;または
乳化剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルを含
有することを特徴とする酸化防止剤分散液に関する。
のトリエチレングリコールビス〔3(3−第3級ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネー
ト〕、および乳化剤としてアルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩も
しくはアンモニウム塩、および分散安定化助剤として
0.5重量%未満のポリアクリル酸ナトリウム;乳化剤
としてジアルキルスルホコハク酸エステル類のアルカリ
金属塩もしくはアルカリ土類金属塩および分散安定化助
剤として0.5重量%未満のメチルセルロース;または
乳化剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルを含
有することを特徴とする酸化防止剤分散液に関する。
【0009】本発明による酸化防止剤水分散液とは、分
散液中の酸化防止剤濃度が少なくとも25重量%以上
で、60重量%未満のことを指すが、この濃度に限定さ
れるものではない。しかし、一般に60重量%をこえる
と流動性が極端に悪くなり、分散不可能となるため好ま
しくなく、25重量%以下では経済的メリットが小さく
なるので好ましくない。本発明により水媒体中に分散さ
れた酸化防止剤の平均粒子径は5μm以下であり、好ま
しくは3μm以下からなることが保存安定性を保つ意味
で必要である。しかしながら、粒子径が10μm以上の
粒子を多少含んでいても何ら影響はない。ここでいう平
均粒子径とは体積50%に達するときの粒子径(体積平
均径)を指す。
散液中の酸化防止剤濃度が少なくとも25重量%以上
で、60重量%未満のことを指すが、この濃度に限定さ
れるものではない。しかし、一般に60重量%をこえる
と流動性が極端に悪くなり、分散不可能となるため好ま
しくなく、25重量%以下では経済的メリットが小さく
なるので好ましくない。本発明により水媒体中に分散さ
れた酸化防止剤の平均粒子径は5μm以下であり、好ま
しくは3μm以下からなることが保存安定性を保つ意味
で必要である。しかしながら、粒子径が10μm以上の
粒子を多少含んでいても何ら影響はない。ここでいう平
均粒子径とは体積50%に達するときの粒子径(体積平
均径)を指す。
【0010】本発明において乳化剤として用いられるア
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸のアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩もしくはアンモニウム塩、ジア
ルキルスルホコハク酸エステル類のアルカリ金属塩もし
くはアルカリ土類金属塩またはポリオキシエチレンアル
キルエーテルの「アルキル」とは炭素数1〜22の直鎖
または分枝鎖状のアルキルであり、アルカリ金属塩とは
ナトリウム塩、カリウム塩等を、アルカリ土類金属塩と
はマグネシウム塩、カルシウム塩等を意味する。より具
体的にはアルキルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリ
ウム(商品名ペレックスSS−H、花王製)、アルキル
ジフェニルエーテルスルホン酸アンモニウム(商品名:
ニューコール271−NH、日本乳化剤製)、ジオクチ
ルスルホコハク酸ナトリウム(商品名:ペレックスOT
P、花王製)、ポリオキシエチレンラウリルエーテルな
どが用いられる。本発明において、分散安定化助剤とし
て用いられるポリアクリル酸ナトリウムとしては分子量
30,000〜40,000のものが好ましい。
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸のアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩もしくはアンモニウム塩、ジア
ルキルスルホコハク酸エステル類のアルカリ金属塩もし
くはアルカリ土類金属塩またはポリオキシエチレンアル
キルエーテルの「アルキル」とは炭素数1〜22の直鎖
または分枝鎖状のアルキルであり、アルカリ金属塩とは
ナトリウム塩、カリウム塩等を、アルカリ土類金属塩と
はマグネシウム塩、カルシウム塩等を意味する。より具
体的にはアルキルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリ
ウム(商品名ペレックスSS−H、花王製)、アルキル
ジフェニルエーテルスルホン酸アンモニウム(商品名:
ニューコール271−NH、日本乳化剤製)、ジオクチ
ルスルホコハク酸ナトリウム(商品名:ペレックスOT
P、花王製)、ポリオキシエチレンラウリルエーテルな
どが用いられる。本発明において、分散安定化助剤とし
て用いられるポリアクリル酸ナトリウムとしては分子量
30,000〜40,000のものが好ましい。
【0011】乳化剤の分散液中での割合は、実質有効成
分で0.1〜10重量%が好ましく、0.5〜5重量%
がさらに好ましい。乳化剤の分散液中での割合が10重
量%をこえると排水中のCODが高くなり好ましくな
い。分散安定化助剤の分散液中での割合は0.5重量%
未満であり、0.05〜0.4重量%が好ましい。0.
5重量%以上では高粘度になるため、取扱いが困難とな
ったり、また沈降や相分離もおこりやすく、好ましくな
い。分散液に使用する水は特に制限はないが、脱イオン
水、蒸留水の使用が望ましい。
分で0.1〜10重量%が好ましく、0.5〜5重量%
がさらに好ましい。乳化剤の分散液中での割合が10重
量%をこえると排水中のCODが高くなり好ましくな
い。分散安定化助剤の分散液中での割合は0.5重量%
未満であり、0.05〜0.4重量%が好ましい。0.
5重量%以上では高粘度になるため、取扱いが困難とな
ったり、また沈降や相分離もおこりやすく、好ましくな
い。分散液に使用する水は特に制限はないが、脱イオン
水、蒸留水の使用が望ましい。
【0012】酸化防止剤および特定の乳化剤単独または
特定の乳化剤と分散安定化助剤とを水とともに湿式微粒
分散に付すことにより、本発明の平均粒子径5μm以下
のトリエチレングリコールビス〔3−(3−第3級ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネ
ート〕の水分散液を得ることができるが、用いられる装
置としては、最終的に平均粒子径が5μm以下からなる
粉末状の酸化防止剤が特定の乳化剤単独または特定の乳
化剤と分散安定化助剤とともに実質的に水と均一に分散
していればよく、回分式または連続式など公知の種々の
方法が用いられる。たとえば、ボウルミル、チュウブミ
ル、プレミアコロイドミル、シャロッテコロイドミル、
ダイノウミル、ビスコミル、サンドグラインダー等で製
造できる。
特定の乳化剤と分散安定化助剤とを水とともに湿式微粒
分散に付すことにより、本発明の平均粒子径5μm以下
のトリエチレングリコールビス〔3−(3−第3級ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネ
ート〕の水分散液を得ることができるが、用いられる装
置としては、最終的に平均粒子径が5μm以下からなる
粉末状の酸化防止剤が特定の乳化剤単独または特定の乳
化剤と分散安定化助剤とともに実質的に水と均一に分散
していればよく、回分式または連続式など公知の種々の
方法が用いられる。たとえば、ボウルミル、チュウブミ
ル、プレミアコロイドミル、シャロッテコロイドミル、
ダイノウミル、ビスコミル、サンドグラインダー等で製
造できる。
【0013】
【実施例】以下の実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0014】実施例1 レーザー回折式粒度分布測定装置により測定した平均粒
子径が5μm以上のトリエチレングリコールビス〔3−
(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオネート〕50g、ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム(商品名:ペレックスOTP)3g、メ
チルセルロース(MC)0.2g、イオン交換水46.
8gおよび1.5mm径の球状ガラスビーズ150gを
300ml容ビーカーにとり、スリーワンモーターにて
17時間高速攪拌し、80メッシュの篩によりビーズと
分散液を濾別した。得られた水分散液は平均粒子径2.
2μmでB型回転粘度計で測定した粒度は700CPS
/20℃であり、室温で2ケ月静置しても分離沈澱を生
じなかった。
子径が5μm以上のトリエチレングリコールビス〔3−
(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオネート〕50g、ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム(商品名:ペレックスOTP)3g、メ
チルセルロース(MC)0.2g、イオン交換水46.
8gおよび1.5mm径の球状ガラスビーズ150gを
300ml容ビーカーにとり、スリーワンモーターにて
17時間高速攪拌し、80メッシュの篩によりビーズと
分散液を濾別した。得られた水分散液は平均粒子径2.
2μmでB型回転粘度計で測定した粒度は700CPS
/20℃であり、室温で2ケ月静置しても分離沈澱を生
じなかった。
【0015】実施例2 実施例1のジオクチルスルホコハク酸ナトリウムの代わ
りにアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸アンモニ
ウム(商品名:ニューコール271−NH)6.5g
(有効成分量3.0g、他は水)を、メチルセルロース
の代わりにポリアクリル酸ナトリウム0.1gを用いた
以外は、スラリー濃度50%で実施例1と同様な方法に
より湿式粉砕した分散液は平均粒子径2.3μmでB型
回転粘度計で測定した粘度は700CPS/20℃であ
り、室温で2ケ月静置しても分離沈澱は生じなかった。
りにアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸アンモニ
ウム(商品名:ニューコール271−NH)6.5g
(有効成分量3.0g、他は水)を、メチルセルロース
の代わりにポリアクリル酸ナトリウム0.1gを用いた
以外は、スラリー濃度50%で実施例1と同様な方法に
より湿式粉砕した分散液は平均粒子径2.3μmでB型
回転粘度計で測定した粘度は700CPS/20℃であ
り、室温で2ケ月静置しても分離沈澱は生じなかった。
【0016】実施例3 実施例1のジオクチルスルホコハク酸ナトリウムの代わ
りにポリオキシエチレンラウリルエーテル2.0gを用
い、分散安定化助剤のメチルセルロースを使用しなかっ
た他は、スラリー濃度50%で実施例1と同様な方法に
より湿式粉砕した分散液は平均粒子径2.8μmでB型
回転粘度計で測定した粘度は300CPS/20℃であ
り、室温で2ケ月静置しても分離沈澱は生じなかった。
りにポリオキシエチレンラウリルエーテル2.0gを用
い、分散安定化助剤のメチルセルロースを使用しなかっ
た他は、スラリー濃度50%で実施例1と同様な方法に
より湿式粉砕した分散液は平均粒子径2.8μmでB型
回転粘度計で測定した粘度は300CPS/20℃であ
り、室温で2ケ月静置しても分離沈澱は生じなかった。
【0017】実施例4 実施例1のジオクチルスルホコハク酸ナトリウムの代わ
りにアルキルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム
(商品名:ぺレックスSS−H)6g(有効成分量3
g、他は水)をメチルセルロースの代わりにポリアクリ
ル酸ナトリウム0.3gを用いた以外はスラリー濃度5
0%で実施例1と同様な方法で湿式粉砕した分散液は、
平均粒子径2.2μmでB型回転粘度計で測定した粘度
は680CPS/20℃であり、室温で2ケ月静置して
も分離沈澱は生じなかった。
りにアルキルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム
(商品名:ぺレックスSS−H)6g(有効成分量3
g、他は水)をメチルセルロースの代わりにポリアクリ
ル酸ナトリウム0.3gを用いた以外はスラリー濃度5
0%で実施例1と同様な方法で湿式粉砕した分散液は、
平均粒子径2.2μmでB型回転粘度計で測定した粘度
は680CPS/20℃であり、室温で2ケ月静置して
も分離沈澱は生じなかった。
【0018】比較例1 実施例1のジアルキルスルホコハク酸ナトリウムの代わ
りにソルビタンモノラウレート2.0gを用い、メチル
セルロースを使用しなかった以外は、スラリー濃度50
%で実施例1と同様な方法により湿式粉砕したが、不均
一状態となり分散不能となった。
りにソルビタンモノラウレート2.0gを用い、メチル
セルロースを使用しなかった以外は、スラリー濃度50
%で実施例1と同様な方法により湿式粉砕したが、不均
一状態となり分散不能となった。
【0019】比較例2 実施例1のジオクチルスルホコハク酸ナトリウムの代わ
りにアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸アンモニ
ウム(商品名:ニューコール271−NH)3.0g
(有効成分量1.4g、他は水)を、メチルセルロース
の代わりにポリアクリル酸ナトリウム5.0gを用いた
以外、スラリー濃度50%で実施例1と同様な方法によ
り湿式粉砕した分散液のB型回転粘度計で測定した粘度
は1500CPS/20℃で粘稠であった。また、室温
で9日目に相分離を生じた。
りにアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸アンモニ
ウム(商品名:ニューコール271−NH)3.0g
(有効成分量1.4g、他は水)を、メチルセルロース
の代わりにポリアクリル酸ナトリウム5.0gを用いた
以外、スラリー濃度50%で実施例1と同様な方法によ
り湿式粉砕した分散液のB型回転粘度計で測定した粘度
は1500CPS/20℃で粘稠であった。また、室温
で9日目に相分離を生じた。
【0020】比較例3 ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム3g、ポリビニル
アルコール0.2gを用いた以外、スラリー濃度50%
で実施例1と同様な方法により湿式粉砕した分散液は、
室温で9日目に相分離を生じた。
アルコール0.2gを用いた以外、スラリー濃度50%
で実施例1と同様な方法により湿式粉砕した分散液は、
室温で9日目に相分離を生じた。
【0021】比較例4 アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸アンモニウム
6.5g(有効成分量3g,他は水)とポリアクリル酸
ナトリウム1gを用いた以外、スラリー濃度50%で実
施例1と同様な方法により湿式粉砕した分散液は、製造
後2週間で相分離を生じた。
6.5g(有効成分量3g,他は水)とポリアクリル酸
ナトリウム1gを用いた以外、スラリー濃度50%で実
施例1と同様な方法により湿式粉砕した分散液は、製造
後2週間で相分離を生じた。
【0022】
【発明の効果】酸化防止剤トリエチレングリコールビス
〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオネート〕に、特定の乳化剤と分散
安定化助剤の組合せ、または特定の乳化剤単独を用いる
ことにより、平均粒子径が5μm以下で低粘度の分散液
が得られる。この分散液は長期間沈降も相分離もおこさ
ず、保存安定性に優れている。
〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオネート〕に、特定の乳化剤と分散
安定化助剤の組合せ、または特定の乳化剤単独を用いる
ことにより、平均粒子径が5μm以下で低粘度の分散液
が得られる。この分散液は長期間沈降も相分離もおこさ
ず、保存安定性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−178(JP,A) 特開 昭60−149608(JP,A) 特開 昭64−69611(JP,A) 特開 昭62−131051(JP,A) 特開 昭63−218711(JP,A) 特開 昭63−241013(JP,A) 特開 昭61−235468(JP,A) 特開 昭60−63274(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 15/04 - 15/34 C08K 5/13
Claims (2)
- 【請求項1】 平均粒子径5μm以下のトリエチレング
リコールビス〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕と、乳化剤
としてアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸のアル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくはアンモニウム
塩と、分散安定化助剤として0.05〜0.4重量%の
ポリアクリル酸ナトリウムとを含有することを特徴とす
る酸化防止剤分散液。 - 【請求項2】 平均粒子径5μm以下のトリエチレング
リコールビス〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕と、乳化剤
としてジアルキルスルホコハク酸エステル類のアルカリ
金属塩もしくはアルカリ土類金属塩と、分散安定化助剤
として0.05〜0.4重量%のメチルセルロースとを
含有することを特徴とする酸化防止剤分散液。
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JP02411491A JP3160917B2 (ja) | 1991-01-23 | 1991-01-23 | 酸化防止剤分散液 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP02411491A JP3160917B2 (ja) | 1991-01-23 | 1991-01-23 | 酸化防止剤分散液 |
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JPH04239592A JPH04239592A (ja) | 1992-08-27 |
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JP2007270057A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nippon Zeon Co Ltd | ラテックス組成物 |
-
1991
- 1991-01-23 JP JP02411491A patent/JP3160917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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