JP3160834B2 - 気圧式倍力装置 - Google Patents

気圧式倍力装置

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JP3160834B2
JP3160834B2 JP25001194A JP25001194A JP3160834B2 JP 3160834 B2 JP3160834 B2 JP 3160834B2 JP 25001194 A JP25001194 A JP 25001194A JP 25001194 A JP25001194 A JP 25001194A JP 3160834 B2 JP3160834 B2 JP 3160834B2
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博美 安藤
純 白旗
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トキコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の制動
装置に装着される気圧式倍力装置に関するものである。
【0002】一般に、自動車の制動装置には、制動力を
高めるために気圧式倍力装置が装着されている。従来の
気圧式倍力装置の一例について、図5を用いて説明す
る。
【0003】図5に示すように、気圧式倍力装置1は、
タンデム型気圧式倍力装置であり、本体ケーシング2内
が隔壁3によって、前後に配置される第1ハウジング4
と第2ハウジング5の2室に区画されている。第1およ
び第2ハウジング4,5内には、それぞれ、ダイヤフラ
ム6,7を介してパワーピストン8,9が移動可能に装
着されており、これらのパワーピストン8,9によっ
て、第1、第2ハウジング4,5内が、それぞれ、第
1、第2定圧室4a,5aと第1、第2変圧室4b,5bとに画
成されている。
【0004】パワーピストン8,9には、略円筒状のバ
ルブボディ10が連結されている。バルブボディ10は、隔
壁3および本体ケーシング2の後部壁の開口部に挿通さ
れて一端が外部に延出され、摺動可能に、かつ、気密的
に案内されている。バルブボディ10の他端部には、弾性
体からなるリアクションディスク11を介して出力ロッド
12の一端部が連結されており、出力ロッド12の他端部
は、本体ケーシング2の前部壁の開口部に、気密的かつ
摺動可能に挿通されて外部に延出されている。
【0005】バルブボディ10内には、リアクションディ
スク11(リアクション部材)に対向させてプランジャ13
が摺動可能に嵌装されている。プランジャ13は、図5に
示す後退位置では、リアクションディスク11との間に所
定の隙間が形成され、前進させることによりリアクショ
ンディスク11に当接し、これを押圧するようになってい
る。プランジャ13には、入力ロッド14の一端部が連結さ
れており、入力ロッド14の他端部は、バルブボディ10内
の端部に嵌合された通気性のダストシール15に摺動可能
に挿通されて外部へ延ばされている。
【0006】バルブボディ10の側壁には、第1、第2定
圧室4a,5a間を連通させ、さらに、これらをバルブボデ
ィ10の内部に連通させる負圧通路16と、第1、第2変圧
室4b,5b間を連通させ、さらに、これらをバルブボディ
10の内部に連通させる正圧通路17とが設けられている。
なお、バルブボディ10の内部は、ダストシール15を介し
て大気に開放されている。バルブボディ10には、プラン
ジャ13の位置に応じて負圧通路16と正圧通路17と外部
(大気)との間の連通、遮断を選択的に切り換える制御
弁18が設けられている。
【0007】制御弁18は、プランジャ13が、バルブボデ
ィ10に対して、図5に示すようにリアクションディスク
11との間に所定の隙間を有する後退位置(非制動位置)
にある場合には、負圧通路16と正圧通路17とを連通させ
るとともに、これらを大気から遮断し、プランジャ13が
リアクションディスク11に当接する前進位置(制動位
置)にある場合には、負圧通路16と正圧通路17とを遮断
するとともに、正圧通路17を外部(大気)に連通させる
ようになっている。
【0008】そして、第1および第2定圧室4a,5aは、
接続口19によって当該車両のエンジンの吸気装置等の負
圧源に接続されていおり、常時、負圧状態となってい
る。本体ケーシング2は車体に固定され、出力ロッド12
は油圧ブレーキ装置のマスタシリンダ(図示せず)に連
結され、また、入力ロッド14はブレーキペダル(図示せ
ず)に連結されている。なお、図5中、20はバルブボデ
ィ10およびパワーピストン8,9を後退位置側へ付勢す
る戻しばね、21は入力ロッド14およびプランジャ13を後
退位置側へ付勢する戻しばね、22は制御弁18の弁体を支
持する弁ばね、23はダストカバーである。
【0009】次に、気圧式倍力装置1の作動について説
明する。
【0010】通常、戻しばね20,21によってバルブボデ
ィ10およびプランジャ13が後退位置(非制動位置)にあ
り、制御弁18により負圧通路16と正圧通路17とが連通さ
れるとともに、これらが大気から遮断されているので、
第1および第2定圧室と第1および第2変圧室とが同圧
となっており、パワーピストン8,9に推力が発生せ
ず、出力ロッド12にサーボ力は作用しない。
【0011】ブレーキペダルを操作し、入力ロッド14に
よってプランジャ13を制動位置へ前進させてリアクショ
ンディスク11に当接させると、制御弁18により、負圧通
路16と正圧通路17との連通が遮断されるとともに、正圧
通路17が大気に連通される。これにより、第1および第
2変圧室4b,5bに大気(正圧)が導入されて、負圧源に
接続された第1および第2定圧室4a,5a(負圧)と第
1、第2変圧室4b,5b(正圧)との間に圧力差が生じ、
この圧力差によってパワーピストン8,9に推力が発生
して出力ロッド12にサーボ力が作用して制動力を高め
る。
【0012】このとき、パワーピストン8,9の推力と
出力ロッド12の反力によってリアクションディスク11が
圧縮されることにより、出力ロッド12の反力の一部がリ
アクションディスク11を介してプランジャ13を後退させ
る方向に作用する。このようにして、出力ロッド12の反
力の一部を入力ロッド14にフィードバックすることによ
り、ブレーキペダル操作力に応じたサーボ力を発生させ
ることができる。
【0013】また、制動初期状態では、プランジャ13が
リアクションディスク11との間に形成された隙間を移動
することにより、リアクションディスク11からの反力に
かかわらずサーボ力が発生して充分な初期制動力を得る
ことができる(ジャンプイン作用)。
【0014】ブレーキペダルの操作力を解除すると、戻
しばね21によってプランジャ13が非制動位置に戻り、制
御弁18によって負圧通路16と正圧通路17とが連通される
とともに、これらが外部から遮断されるので、第1およ
び第2定圧室4a,5aと第1および第2変圧室4b,5bとが
同圧(負圧)となってパワーピストン8,9の推力がな
くなり、戻しばね20によってバルブボディ10が後退して
制動が解除される。
【0015】したがって、入力(ブレーキペダル操作
力)と出力(制動力)との関係は、図6に示すように、
一定出力までは、入力にかかわらず、サーボ力が発生し
(図6中のA部参照)、その後、入力の増加に応じて出
力が直線的に増加する。なお、図6中の点Bは、全負荷
作動点を示している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
気圧式倍力装置では、初期制動状態を除いて入力と出力
とが直線的に比例するので、急制動時等において大きな
制動力を必要とする場合には大きな操作力を要求される
ことになる。ここで、急制動時等の操作力の負担を小さ
くするために、サーボ比(入出力比)を大きく設定する
と、通常の使用状態において、サーボ力が大きくなりす
ぎ、操作性が悪化するという問題を生じる。
【0017】そこで、従来から出力(制動力)の大きな
領域での入力(操作力)を軽減するようにした気圧式倍
力装置が要求されていた。そして、例えば、実開昭61
−205858号公報には、リアクションディスクに当
接するプランジャにスリーブを嵌合し、このスリーブの
変位量を規制することにより、プランジャのストローク
に応じて、その受圧面積を変化させることによって、操
作力が所定の値に達したとき、サーボ比を大きくして操
作力を軽減するようにした気圧式倍力装置が開示されて
いる。
【0018】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、通常の使用状態の操作性を損なうことなく、出
力の大きな領域において操作力を軽減することができる
気圧式倍力装置を提供することを目的とする。
【0019】上記の課題を解決するために、請求項1の
発明は、可動壁手段によってハウジング内を定圧室と変
圧室とに画成するとともにハウジング内にバルブボディ
を支持し、該バルブボディには入力ロッドに連結された
プランジャを移動可能に設け、該プランジャの移動によ
って前記変圧室に作動気体を導入して前記定圧室と変圧
室との間に圧力差を生じさせることにより、前記可動壁
手段およびバルブボディに生じた推力を出力ロッドに付
与するとともに、該出力ロッドと前記バルブボディとの
間に設けたリアクション部材を介して前記出力ロッドか
らの反力を前記バルブボディ及び前記プランジャに分配
して伝達する構成の気圧式倍力装置において、所定の荷
重によって短縮し始めるように弾性を持った調整機構
を、前記リアクション部材とプランジャとの間に直列に
介在させ、該調整機構はその短縮を前記バルブボディに
よって規制されないように配置され、前記出力ロッドか
らの反力のうち前記プランジャに伝達される分の反力が
全て前記調整機構を介して前記プランジャに伝達される
構成としたことを特徴とする。請求項2の発明は、上記
請求項1の構成において、更に、前記調整機構は、前記
リアクション部材が当接する当接部材と、該当接部材と
前記プランジャとの間に所定のセット荷重をもって設け
られたばね部材とからなり、前記リアクション部材を介
して前記出力ロッドから当接部材に伝達される前記プラ
ンジャに伝達される分の反力の大きさが、前記ばね部材
の所定のセット荷重を越える場合には、前記当接部材
は、当該プランジャによりその移動が規制されるまで前
記バルブボディにその移動を規制されることなく、当該
反力の大きさに応じて該ばね部材を押し縮めて相対的に
前記プランジャ側に移動する構成としたことを特徴とす
る。請求項3の発明は、上記請求項1の構成において、更
に、前記調整機構は、前記リアクション部材が当接する
当接部材と、該当接部材と前記プランジャとの間に所定
のセット荷重をもって設けられたばね部材とからなり、
前記リアクション部材を介して該当接部材に伝達される
前記出力ロッドからの反力のうち前記プランジャに伝達
される分の反力は、前記ばね部材が押し縮められている
間、全て前記当接部材及びばね部材を順次介して前記プ
ランジャに伝達される構成としたことを特徴とする。ま
た、請求項4の発明は、ハウジング内に設けられ、ハウ
ジング内を定圧室と変圧室とに画成する可動壁手段と、
該可動壁手段に連結され、ハウジング内を移動可能に設
けられた筒状のバルブボディと、該バルブボディの筒部
内に延びる入力ロッドと、前記バルブボディの筒部内で
該入力ロッドに連結されて軸方向に摺動可能に設けら
れ、その摺動位置によって前記変圧室に作動気体を導入
するプランジャと、前記入力ロッドが設けられた側とは
反対側の前記バルブボディの筒部を閉塞するように設け
られたリアクション部材と、前記バルブボディとの間で
該リアクション部材を挾持するように設けられた出力ロ
ッドとを備えた気圧式倍力装置において、前記プランジ
ャに対して前記リアクション部材によって閉塞された側
の前記バルブボディの筒部内には、前記リアクション部
材が当接可能な当接部材を前記筒部の内周に直接摺動案
内されるように配置し、該当接部材と前記プランジャと
の間には予め所定のセット荷重を有するばね部材を介在
させ、前記プランジャに対して、該当接部材を該ばね部
材の付勢力に抗して近接可能に保持すると共に当接部材
の該近接をバルブボディによって規制されないようにし
ことを特徴とする。
【0020】
【作用】このように構成したことにより、入力ロッドか
らの入力が所定の荷重に達すると、調整機構が短縮して
プランジャが移動するので、入力にかかわらず変圧室に
気体が導入されてパワーピストンの推力が増大する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、本実施例の気圧式倍力装置は、図
5に示す従来のものに対して、リアクションディスクに
当接させるプランジャの部分が異なる以外は、おおむね
同様の構造であるから、以下、図5に示すものと同様の
部材には同一の番号を付し、異なる部分についてのみ詳
細に説明する。
【0022】図1および図2に示すように、バルブボデ
ィ10には、図5に示す従来例と同様にプランジャ24が嵌
装されており、また、プランジャ24とリアクションディ
スク11との間に調整機構25が摺動可能に嵌装されてい
る。
【0023】調整機構25は、リアクションディスク11に
当接する当接部材26と、プランジャ24に当接する環状の
ばね受け27との間に圧縮ばね28を介装し、ばね受けに27
にボルト29を摺動可能に挿通させ、その先端部を当接部
材26のねじ孔に螺着させた構造となっている。当接部材
26とばね受け27とは、ボルト29によって圧縮ばね28を所
定のセット荷重で圧縮した状態で保持されている。そし
て、調整機構25に作用する圧縮荷重が圧縮ばね28のセッ
ト荷重に達すると、圧縮ばね28が縮んでばね受け27がボ
ルト29に案内されて移動して、当接部材26とばね受け27
との間隔が短縮されるようになっている。
【0024】調整機構25のばね受け27に当接するプラン
ジャ24の先端部には、調整機構25の短縮時にボルト29の
頭部を収容するための逃げ穴30が設けられている。ま
た、リアクションディスク11、調整機構25、プランジャ
24の間には、所定の隙間が設けられている。
【0025】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。
【0026】図5に示す従来例と同様に、通常は、戻し
ばね20,21によってバルブボディ10およびプランジャ24
が後退位置(非制動位置)にあり、出力ロッド12にサー
ボ力は作用しない。
【0027】ブレーキペダルを操作し、入力ロッド14に
よってプランジャ24を制動位置へ前進させ、調整機構26
を押圧してリアクションディスク11に当接させると、制
御弁18が切り換わり、第1および第2定圧室4a,5a(負
圧)と第1、第2変圧室4b,5b(正圧)との間に圧力差
が生じ、この圧力差によってパワーピストン8,9に推
力が発生して出力ロッドに12にサーボ力が作用して制動
力を高める。
【0028】このとき、パワーピストン8,9の推力と
出力ロッド12の反力によってリアクションディスク11が
圧縮されることにより、出力ロッド12の反力の一部がリ
アクションディスク11を介して、調整機構25に伝えら
れ、調整機構25の圧縮ばね28を介してプランジャ24を後
退させる方向に作用する。このようにして、出力ロッド
12の反力の一部を入力ロッド14にフィードバックするこ
とにより、ブレーキペダル操作力に応じたサーボ力を発
生させることができる。
【0029】また、制動初期状態では、プランジャ24お
よび調整機構25がリアクションディスク11、調整機構2
5、プランジャ24の間に形成された隙間を移動すること
により、リアクションディスク11からの反力にかかわら
ずサーボ力が発生して充分な初期制動力を得ることがで
きる(ジャンプイン作用)。
【0030】ブレーキペダルの操作力を解除すると、戻
しばね21によってプランジャ24が非制動位置に戻り、制
御弁18が切り換わって、第1および第2定圧室4a,5aと
第1および第2変圧室4b,5bとが同圧となってパワーピ
ストン8,9の推力がなくなり、戻しばね20によってバ
ルブボディ10が後退して制動が解除される。
【0031】また、ブレーキペダルの操作力が、所定の
荷重(調整機構25の圧縮ばね28のセット荷重)に達する
と、調整機構25の圧縮ばね28が押し縮められてばね受け
27が移動することにより、プランジャ24が前進する。こ
れにより、第1および第2変圧室4b,5bに大気が導入さ
れてリアクションディスク11の反力にかかわらずサーボ
力が増加する。その後、ばね受け27が当接部材26に当接
すると、リアクションディスク11からの反力は、当接部
材26およびばね受け27を介して直接プランジャ24に伝え
られ、入力ロッド14にフィードバックされる。
【0032】したがって、入力(ブレーキペダル操作
力)と出力(制動力)との関係は、図4に示すように、
制動初期状態において、一定出力までは、入力にかかわ
らずサーボ力が発生し(図4中のA部参照)、その後、
操作力の増加に応じて出力が直線的に増加する。そし
て、入力が所定の荷重に達すると、調整部材25の短縮に
より、入力にかわらず出力が増大し(図4中のC部参
照)、その後、調整部材25の短縮が規制されると、再び
入力と出力とが直線的に比例する。図6中の点Bは、全
負荷作動点を示している。
【0033】このようにして、通常の使用状態の操作性
を損なうことなく、出力(制動力)の大きい領域におい
て入力(操作力)を軽減することができ、制動操作性を
向上させることができる。
【0034】次に調整機構25の他の実施例について図3
を用いて説明する。
【0035】図3に示すものでは、圧縮ばね28の代わり
に、軸方向の圧縮荷重を外周部と内周部で受けて反発力
を発生する環状の皿ばね31が設けられており、当接部材
26とばね受け27との間の圧縮荷重をスリーブ32を介して
皿ばね31で受けていることにより、セット荷重を得るよ
うになっている。このように構成することにより、皿ば
ね31によって大きなセット荷重を容易に設定することが
できる。
【0036】なお、上記実施例では、リアクション部材
として弾性体であるリアクションディスク11を設け、こ
のリアクションディスク11を介して出力側の反力を入力
側に伝える構造の気圧式倍力装置について説明している
が、本発明は、これに限らず、反力をリアクションレバ
ーを介して伝達する構造のものにも同様に適用すること
ができる。
【0037】また、上記実施例では、本発明をタンデム
型の気圧式倍力装置に適用した場合について説明した
が、本発明は、これに限らず、シングル型のものにも同
様にして適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の気圧式倍
力装置は、リアクション部材とプランジャとの間に調整
機構を介装したことにより、入力ロッドからの入力が所
定の荷重に達すると、調整部材が短縮されてプランジャ
が移動するので、入力にかかわらず変圧室に気体が導入
されてパワーピストンの推力が増大する。その結果、通
常の使用状態の操作性を損なうことなく、出力(制動
力)の大きい領域において入力(操作力)を軽減するこ
とができ、制動操作性を向上させることができるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】図1の装置の要部の拡大図である。
【図3】本発明の他の実施例の要部の拡大図である。
【図4】図1の装置の入出力特性を示す図である。
【図5】従来の気圧式倍力装置の縦断面図である。
【図6】従来の気圧式倍力装置の入出力特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 気圧式倍力装置 4 第1ハウジング(ハウジング) 5 第2ハウジング(ハウジング) 4a 第1定圧室(定圧室) 4b 第1変圧室(変圧室) 5a 第2定圧室(定圧室) 5b 第2変圧室(変圧室) 8,9 パワーピストン 11 リアクションディスク(リアクション部材) 12 出力ロッド 13 プランジャ 14 入力ロッド 25 調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−92242(JP,A) 特開 平4−257760(JP,A) 実開 平4−38874(JP,U) 実開 昭61−205858(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 13/573

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動壁手段によってハウジング内を定圧
    室と変圧室とに画成するとともにハウジング内にバルブ
    ボディを支持し、該バルブボディには入力ロッドに連結
    されたプランジャを移動可能に設け、該プランジャの移
    動によって前記変圧室に作動気体を導入して前記定圧室
    と変圧室との間に圧力差を生じさせることにより、前記
    可動壁手段およびバルブボディに生じた推力を出力ロッ
    ドに付与するとともに、該出力ロッドと前記バルブボデ
    ィとの間に設けたリアクション部材を介して前記出力ロ
    ッドからの反力を前記バルブボディ及び前記プランジャ
    に分配して伝達する構成の気圧式倍力装置において、 所定の荷重によって短縮し始めるように弾性を持った調
    整機構を、前記リアクション部材とプランジャとの間に
    直列に介在させ、該調整機構はその短縮を前記バルブボ
    ディによって規制されないように配置され、前記出力ロ
    ッドからの反力のうち前記プランジャに伝達される分の
    反力が全て前記調整機構を介して前記プランジャに伝達
    される構成としたことを特徴とする気圧式倍力装置。
  2. 【請求項2】 前記調整機構は、前記リアクション部材
    が当接する当接部材と、該当接部材と前記プランジャと
    の間に所定のセット荷重をもって設けられたばね部材と
    からなり、前記リアクション部材を介して前記出力ロッ
    ドから当接部材に伝達される前記プランジャに伝達され
    る分の反力の大きさが、前記ばね部材の所定のセット荷
    重を越える場合には、前記当接部材は、当該プランジャ
    によりその移動が規制されるまで前記バルブボディにそ
    の移動を規制されることなく、当該反力の大きさに応じ
    て該ばね部材を押し縮めて相対的に前記プランジャ側に
    移動する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の
    気圧式倍力装置。
  3. 【請求項3】 前記調整機構は、前記リアクション部材
    が当接する当接部材と、該当接部材と前記プランジャと
    の間に所定のセット荷重をもって設けられたばね部材と
    からなり、前記リアクション部材を介して該当接部材に
    伝達される前記出力ロッドからの反力のうち前記プラン
    ジャに伝達される分の反力は、前記ばね部材が押し縮め
    られている間、全て前記当接部材及びばね部材を順次介
    して前記プランジャに伝達される構成としたことを特徴
    とする請求項1に記載の気圧式倍力装置。
  4. 【請求項4】 ハウジング内に設けられ、ハウジング内
    を定圧室と変圧室とに画成する可動壁手段と、該可動壁
    手段に連結され、ハウジング内を移動可能に設けられた
    筒状のバルブボディと、該バルブボディの筒部内に延び
    る入力ロッドと、前記バルブボディの筒部内で該入力ロ
    ッドに連結されて軸方向に摺動可能に設けられ、その摺
    動位置によって前記変圧室に作動気体を導入するプラン
    ジャと、前記入力ロッドが設けられた側とは反対側の前
    バルブボディの筒部を閉塞するように設けられたリア
    クション部材と、前記バルブボディとの間で該リアクシ
    ョン部材を挾持するように設けられた出力ロッドとを備
    えた気圧式倍力装置において、 前記プランジャに対して前記リアクション部材によって
    閉塞された側の前記バルブボディの筒部内には、前記リ
    アクション部材が当接可能な当接部材を前記筒部の内周
    に直接摺動案内されるように配置し、該当接部材と前記
    プランジャとの間には予め所定のセット荷重を有するば
    ね部材を介在させ、前記プランジャに対して、該当接部
    材を該ばね部材の付勢力に抗して近接可能に保持する
    共に当接部材の該近接をバルブボディによって規制され
    ないようにしたことを特徴とする気圧式倍力装置。
JP25001194A 1994-09-19 1994-09-19 気圧式倍力装置 Expired - Lifetime JP3160834B2 (ja)

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