JPH1059166A - ブレーキ倍力装置の反力機構 - Google Patents

ブレーキ倍力装置の反力機構

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JPH1059166A
JPH1059166A JP8227898A JP22789896A JPH1059166A JP H1059166 A JPH1059166 A JP H1059166A JP 8227898 A JP8227898 A JP 8227898A JP 22789896 A JP22789896 A JP 22789896A JP H1059166 A JPH1059166 A JP H1059166A
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plunger
valve
spring
spring receiving
receiving seat
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JP8227898A
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Toru Sato
透 佐藤
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/24Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being gaseous
    • B60T13/46Vacuum systems
    • B60T13/52Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units
    • B60T13/573Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units characterised by reaction devices
    • B60T13/575Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units characterised by reaction devices using resilient discs or pads

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 弁プランジャ11に半径方向外方に伸び
る第1ばね受け座30を設けてあり、またプレートプラ
ンジャ28に半径方向外方に伸びる第2ばね受け座31
を設けている。両ばね受け座に複数のコイルばね32、
33を並列に弾装してあり、ブレーキ反力はプレートプ
ランジャ28、第2ばね受け座31、コイルばね32、
33および第1ばね受け座30を介して弁プランジャ1
1に伝達される。 【効果】 並列に配置したコイルばねの合成ばね定数
は、個々のコイルばねのばね定数の和として得られるの
で、その合成ばね定数を大きくすることができる。これ
により、上記コイルばねが圧縮されている際のブレーキ
倍力装置のサーボ比を、従来に比較して自由に設定する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ倍力装置に関
し、より詳しくは、ブレーキ倍力装置を作動させるブレ
ーキペダルに反力を伝達するブレーキ倍力装置の反力機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、ブレーキ倍力装置は、シェ
ル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボ
デイに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの
前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブボデイ内
に設けた弁機構と、この弁機構を構成する弁プランジャ
を進退動させて弁機構の流路を切換える入力軸と、上記
バルブボデイの前進によって前進される出力軸と、この
出力軸の基部と弁プランジャとの間に介在されたリアク
ションディスクとを備えている。この種のブレーキ倍力
装置では、出力軸に加わるブレーキ反力は、リアクショ
ンディスク、弁プランジャおよび入力軸を介してブレー
キペダルに伝達されるようになっている。このとき、ブ
レーキペダルに伝達される反力の割合を小さくすると軽
い踏力でブレーキ倍力装置を操作することができるが、
小さなブレーキ力が必要な範囲ではその操作性が悪くな
る。このため従来、上記弁プランジャとリアクションデ
ィスクとの間にプレートプランジャを摺動自在に設け、
このプレートプランジャと弁プランジャとの間にコイル
ばねを設けたブレーキ倍力装置の反力機構が提案されて
いる(特開平8−85442号公報)。かかる反力機構
においては、小さなブレーキ力が必要な範囲では上記弁
プランジャとリアクションディスクとはコイルばねを介
して一体的に作動するので、その範囲のサーボ比を小さ
くすることによりブレーキフィーリングを良好なものに
設定することができる。他方、ブレーキ反力が増大する
と、その反力によって上記コイルばねを圧縮させること
ができるので、弁プランジャはその圧縮分だけ相対的に
踏込まれたことになり、したがってコイルばねの圧縮が
開始された後のサーボ比が大きくなって、軽い踏力で大
きなブレーキ力を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
イルばねの圧縮の開始点や、その後のサーボ比の大きさ
を決めるためには、該コイルばねのセット荷重やばね定
数を必要な大きさに設定する必要があるが、従来のブレ
ーキ倍力装置の反力機構においては必要な大きさのコイ
ルばねを選定するのは困難であった。すなわち、ブレー
キ倍力装置の出力がある大きさとなってコイルばねが圧
縮を開始してから、ブレーキ倍力装置が全負荷状態とな
るまでコイルばねの圧縮が継続されるような大きなばね
定数を有するコイルばねを選定することは実際上困難
で、上記公報の反力機構においてもブレーキ倍力装置が
全負荷状態となる以前にコイルばねの圧縮が終了してい
た。そしてコイルばねの圧縮が終了して再び弁プランジ
ャとリアクションディスクとが一体的に作動されるよう
になると、この状態ではサーボ比は元の小さなサーボ比
となるので、これ以後は踏力の増大に対してブレーキ出
力の増大が相対的に小さくなってブレーキフィーリング
を悪化させていた。本発明はそのような事情に鑑み、コ
イルばねのばね定数を必要な大きさに容易に設定するこ
とができるブレーキ倍力装置の反力機構を提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、シェ
ル内に摺動自在に設けたバルブボデイと、このバルブボ
デイに設けたパワーピストンと、このパワーピストンの
前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バルブボデイ内
に設けた弁機構と、この弁機構を構成する弁プランジャ
を進退動させて弁機構の流路を切換える入力軸と、上記
バルブボデイの前進によって前進される出力軸と、この
出力軸の基部と弁プランジャとの間に介在されたリアク
ションディスクとを備えたブレーキ倍力装置において、
上記弁プランジャとリアクションディスクとの間にプレ
ートプランジャを摺動自在に設け、上記弁プランジャに
半径方向外方に伸びる第1ばね受け座を設けるととも
に、上記プレートプランジャに半径方向外方に伸びる第
2ばね受け座を設け、さらに両ばね受け座に複数のコイ
ルばねを並列に弾装して、所定値以上のブレーキ反力が
加わった際に該コイルばねが圧縮されるように設定した
ものである。
【0005】
【作用】上記構成においては、弁プランジャの第1ばね
受け座とプレートプランジャの第2ばね受け座との間
に、複数のコイルばねを並列に弾装しているので、それ
ら複数のコイルばねの合成ばね定数を、個々のコイルば
ねのばね定数よりも大きくすることができる。すなわ
ち、例えば第1番目のコイルばねのばね定数をk1 、第
2番目のコイルばねのばね定数をk2 としたとき、その
合成ばね定数kは、k=k1 +k2 によって得られる。
このように、複数のコイルばねを並列に弾装した場合に
は、その合成ばね定数はそれらのばね定数の和として得
られるので、個々のコイルばねのばね定数を適宜に選定
することにより、容易に必要な大きさの合成ばね定数を
得ることができる。その結果、コイルばねが圧縮を開始
してから、ブレーキ倍力装置が全負荷状態となるまでコ
イルばねの圧縮が継続されるような大きなばね定数を得
ることが容易となる。
【0006】
【実施例】以下、図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、フロントシェル1とリヤシェル2と
で構成した密封容器内に概略筒状のバルブボデイ3を摺
動自在に設け、このバルブボデイ3の外周部に設けたパ
ワーピストン4とそのリヤ側に添設したダイアフラム5
とによって密封容器内を前方側の定圧室6と後方側の変
圧室7とに区画している。上記バルブボデイ3内には、
流体回路を切換える弁機構9を収容してあり、この弁機
構9は、バルブボデイ3の内周に形成した環状の第1弁
座10と、このバルブボデイ3内に摺動自在に嵌合した
弁プランジャ11の右端部に形成した環状の第2弁座1
2と、さらにこれら両弁座10、12に図1の右方から
ポペットリターンスプリング13によって着座する弁体
14とを備えている。上記弁体14は、第1弁座10に
着座する第1シート部14aと、第2弁座12に着座す
る第2シート部14bとを備えており、図示実施例では
それらシート部14a、14bを軸方向に直列に配置し
ている。そして上記第1弁座10および弁体14の外周
側をバルブボデイ3に形成した定圧通路15を介して上
記定圧室6に連通させ、この定圧室6をフロントシェル
1に設けた負圧導入管16を介してエンジンのインテー
クマニホールドに連通させることにより、該定圧室6に
常時負圧を導入している。また、上記第1弁座10およ
び弁体14の第1シート部14aの内周側をバルブボデ
イ3に形成した変圧通路17を介して上記変圧室7に連
通させ、さらに上記第2弁座12および弁体14の第2
シート部14bの内周側はバルブボデイ3内に形成した
圧力通路18を介して大気に連通させている。
【0007】上記弁プランジャ11の右端部には入力軸
20の先端部を枢支連結してあり、この入力軸20とバ
ルブボデイ3との間に、上記ポペットリターンスプリン
グ13の弾撥力よりも大きな弾撥力を有するバルブリタ
ーンスプリング21を弾装して、通常は弁プランジャ1
1の第2弁座12に弁体14の第2シート部14bを着
座させ、かつ弁体14の第1シート部14aをバルブボ
デイ3の第1弁座10から離座させている。そして上記
入力軸20の末端部は、図示しないブレーキペダルに連
動させている。また、上記弁プランジャ11は、キー部
材22によってバルブボデイ3から抜出るのを防止して
いる。上記キー部材22は、図示しないが、その中央部
から先端部にかけて二股状に形成してあり、該キー部材
22をバルブボデイ3の直径方向に形成した挿入孔23
内に挿入して、その二股状部分の基部を弁プランジャ1
1の小径部11aに係合させている。このとき、上記挿
入孔23と変圧通路17とをバルブボデイ3の軸方向に
隣接させて一体に形成しているが、挿入孔23の幅、す
なわちバルブボデイ3の軸方向に直交し、かつキー部材
22の挿入孔23への挿入方向と直交する方向の幅は、
変圧通路17の同方向の幅よりも広く設定してあり、そ
れによってキー部材22は挿入孔23内のみでバルブボ
デイ3の軸方向に変位可能となっている。また、キー部
材22と弁プランジャ11とは、上記小径部11aの軸
方向長さの範囲内でバルブボデイ3の軸方向に変位可能
となっており、ブレーキ倍力装置の非作動時に上記キー
部材22をリヤシェル2の内面に当接させてキー部材2
2および弁プランジャ11をバルブボデイ3に対する前
進位置に保持することにより、ブレーキ倍力装置の作動
開始時における入力軸20のロスストロークを減少させ
ることができるようにしている。
【0008】さらに、上記バルブボデイ3の先端面中央
部に筒状部材26を嵌着してあり、この筒状部材26
は、上記バルブボデイ3に固定される大径部26aと、
この大径部26aのフロント側から半径方向内方に伸び
る先端部26bと、この先端部26bの内周部からリヤ
側に伸びる小径部26cとを備えている。そしてこの筒
状部材26によって、その内部と上記定圧通路15とが
連通するのを防止している。上記筒状部材26の小径部
26c内には、反力機構27を構成するプレートプラン
ジャ28のプランジャ部29を摺動自在に嵌合してあ
り、上記弁プランジャ11に設けた第1ばね受け座30
とプレートプランジャ28に設けた第2ばね受け座31
との間に複数のコイルばね32、33を同心状に並列に
弾装して、プレートプランジャ28を弁プランジャ11
に連動させている。第2図に拡大して示すように、図示
実施例では、上記プレートプランジャ28の第2ばね受
け座31は軸方向に伸びる軸部34の先端部にこれと一
体に形成してあり、上記軸部34の先端部に形成した有
底の孔34a内に、上記プランジャ部29のリヤ側に突
出形成した突起29aを嵌合させている。上記第2ばね
受け座31は、上記軸部34の先端部から半径方向外方
に伸びる半径方向部31aと、この半径方向部31aの
外周からフロント側に伸びる筒状部31bと、さらに筒
状部31bの先端から半径方向外方に伸びる半径方向部
31cとを備えており、上記筒状部31bとプランジャ
部29との間隙に、筒状部材26の小径部26cが入り
込むことができるようになっている。他方、上記第1ば
ね受け座30は、上記プレートプランジャ28の軸部3
4が摺動自在に貫通される筒状部30aと、この筒状部
30aのリヤ側から半径方向内方に屈曲され、上記軸部
34の外周に形成した環状溝34b内に挿入されたスト
ッパ部30bと、上記筒状部30aのフロント側から半
径方向外方かつリヤ側に折返された折返し部30cと、
この折返し部30cに連設されて半径方向外方に伸び、
かつその先端部がフロント側に屈曲された半径方向部3
0dとを備えている。そして上記第1ばね受け座30の
半径方向部30dと、第2ばね受け座31の内側の半径
方向部31aとの間に内側のコイルばね32を弾装する
とともに、上記第1ばね受け座30の半径方向部30d
と、第2ばね受け座31の外側の半径方向部31cとの
間に外側のコイルばね33を弾装し、両コイルばね3
2、33の弾撥力によって第1ばね受け座30を第2ば
ね受け座31から離隔させて、第2ばね受け座31のス
トッパ部30bを、上記軸部34に環状溝34bを形成
することによってそのリヤ側に形成したストッパ部34
cに弾接させている。そしてこの状態で、図1に示すよ
うに、上記第1ばね受け座30の筒状部30aを弁プラ
ンジャ11の先端面に形成した凹部11b内に嵌合する
とともに、弁プランジャ11の先端面を第1ばね受け座
30の折返し部30cのリヤ側端面に当接させている。
このとき、プレートプランジャ28が2つのコイルばね
32、33を圧縮しながら弁プランジャ11に対して後
退できるように、上記軸部34のリヤ側端面と弁プラン
ジャ11の凹部11bの底壁との間に必要な間隙を形成
している。また、上記第2ばね受け座31の外側の半径
方向部31cは、プランジャ部29の外側でこれと軸方
向にオーバーラップするように形成されているので、外
側のコイルばね33の軸方向長さを内側のコイルばね3
2よりも長くすることができ、それによってコイルばね
33のばね定数や線材の径の自由度を大きくすることが
できる。換言すれば、上記オーバーラップ分だけ軸方向
長さを短縮化することができる。
【0009】次に、出力軸36の右側基部に凹部36a
を形成してあり、この凹部36a内にリアクションディ
スク37を嵌合している。そして上記凹部36a内に筒
状部材26の大径部26aを摺動自在に嵌合することに
より、リアクションディスク37のリヤ側端面を筒状部
材26の先端部26bに当接させるとともに、プレート
プランジャ28のプランジャ部29を所定の間隙を持っ
てリアクションディスク37に向き合わせている。上記
出力軸36の左側先端部は、シール部材38により気密
を保ってフロントシェル1から外部に突出させてあり、
かつその先端部をフロントシェル1に連結した図示しな
いマスターシリンダのピストンに連動させている。そし
て上記バルブボデイ3やパワーピストン4は、リターン
スプリング39によって通常は図示非作動位置に保持さ
せている。
【0010】以上の構成において、ブレーキペダルを踏
込んで入力軸20および弁プランジャ11を前進させれ
ば、その踏力が反力機構27の2つのコイルばね32、
33のセット荷重を越えるまでは反力機構27は非作動
状態のまま弁プランジャ11によって前進される。そし
て弁プランジャ11が前進されると、従来周知のブレー
キ倍力装置と同様に、弁機構9の流路が切換わって変圧
室7に大気が導入されるので、定圧室6と変圧室7との
圧力差によりパワーピストン4およびバルブボデイ3が
前進され、それによって出力軸36が前進されるので、
マスターシリンダにブレーキ液圧が発生する。そしてそ
のブレーキ液圧によるブレーキ反力は、出力軸36、リ
アクションディスク37、プレートプランジャ28のプ
ランジャ部29、プレートプランジャ28の第2ばね受
け座31、2つのコイルばね32、33、弁プランジャ
11の第1ばね受け座30、弁プランジャ11および入
力軸20を介してブレーキペダルに伝達される。このと
きのブレーキペダルの踏力(入力)とブレーキ倍力装置
の出力との関係は、図3の直線Aで示してある。ブレー
キペダルの踏力が増大してブレーキ倍力装置の出力が増
大すると、反力機構27に加わるブレーキ反力も大きく
なり、その反力が上記2つのコイルばね32、33のセ
ット荷重を越えると、2つのコイルばね32、33は圧
縮されるようになる(図3のB点)。このB点は、上記
2つのコイルばね32、33のセット荷重を変更するこ
とによって、自由に設定することができる。上記2つの
コイルばね32、33が圧縮されると、その分、弁プラ
ンジャ11がバルブボデイ4に対して前進されることに
なるので、ブレーキ倍力装置の出力は、直線Aの傾きで
示されるサーボ比よりも大きなサーボ比で上昇するよう
になる(図3の直線C)。そしてその直線Cの傾き(サ
ーボ比)は、上記2つのコイルばね32、33の合成ば
ね定数kを変更することによって、自由に設定すること
ができる。このとき、上記合成ばね定数kは、コイルば
ね32のばね定数をk1 、コイルばね33のばね定数を
2 としたとき、k=k1 +k2 によって得られる。つ
まり、それぞれのコイルばね32、33のばね定数はk
1 、k2 は小さくても、両者の合成ばね定数kはそれら
の和となるので、反力機構27としては大きなばね定数
kを得ることができる。そして上記コイルばね32、3
3の合成ばね定数kは、それらコイルばね32、33が
圧縮する途中において、ブレーキ倍力装置が全負荷状態
(直線D)となるように設定してある。つまり、上記プ
レートプランジャ28の軸部34が弁プランジャ11に
当接して両者が一体となる以前に、ブレーキ倍力装置が
全負荷状態となるようにしてある。
【0011】図4は本発明の第2実施例を示したもの
で、本実施例における反力機構127を構成するプレー
トプランジャ128の軸部134は、そのリヤ側を小径
に形成してあり、その部分を第1ばね受け座130の筒
状部130aに摺動自在に貫通させている。そして上記
軸部134のリヤ側端部にナット141を螺着し、この
ナット141のフロント側端面を上記筒状部130aの
ストッパ部134cとしている。その他の構成は上述し
た第1実施例と同様に構成してあり、第1ばね受け座1
30と第2ばね受け座131との間に2つのコイルばね
132、133を弾装している。
【0012】なお、上記実施例では反力機構27、12
7をそれぞれ1つのアセンブリーとして組み立てられる
ようにしているので、第1ばね受け座30があたかもプ
レートプランジャ28、128側に設けられているよう
に見える。しかしながら、第1ばね受け座30は弁プラ
ンジャ11の先端面に当接されてこれと一体に作動する
もので、実際には弁プランジャ11に設けられているも
のである。したがって第1ばね受け座30は、弁プラン
ジャ11と一体に設けてもよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、反力
機構のばね定数を必要な大きさに容易に設定することが
できるので、ブレーキ力が小さな範囲の小さなサーボ比
とブレーキ力が大きな範囲の大きなサーボ比とを自由に
設定することにより、全ての領域で優れたブレーキフィ
ーリングを得ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図。
【図2】図1の要部を示す拡大図。
【図3】上記実施例の特性線図。
【図4】本発明の第2実施例を示す要部を示す断面図。
【符号の説明】
1 フロントシェル 2 リヤシェ
ル 3 バルブボデイ 4 パワーピ
ストン 6 定圧室 7 変圧室 9 弁機構 11 弁プラ
ンジャ 20 入力軸 26 筒状部
材 26a 大径部 26b 先端
部 26c 小径部 28 プレー
トプランジャ 29 プランジャ部 30 第1ば
ね受け座 30a、31b 筒状部 30c 折返
し部 30d、31a、31c 半径方向部 31 第2ば
ね受け座 32、33 コイルばね 34 軸部 34c ストッパ部 36 出力軸 36a 凹部 37 リアク
ションディスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
    イと、このバルブボデイに設けたパワーピストンと、こ
    のパワーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、
    上記バルブボデイ内に設けた弁機構と、この弁機構を構
    成する弁プランジャを進退動させて弁機構の流路を切換
    える入力軸と、上記バルブボデイの前進によって前進さ
    れる出力軸と、この出力軸の基部と弁プランジャとの間
    に介在されたリアクションディスクとを備えたブレーキ
    倍力装置において、 上記弁プランジャとリアクションディスクとの間にプレ
    ートプランジャを摺動自在に設け、上記弁プランジャに
    半径方向外方に伸びる第1ばね受け座を設けるととも
    に、上記プレートプランジャに半径方向外方に伸びる第
    2ばね受け座を設け、さらに両ばね受け座に複数のコイ
    ルばねを並列に弾装して、所定値以上のブレーキ反力が
    加わった際に該コイルばねが圧縮されるように設定した
    ことを特徴とするブレーキ倍力装置の反力機構。
  2. 【請求項2】 上記バルブボデイに筒状部材を嵌着して
    あり、この筒状部材は、上記バルブボデイに固定される
    大径部と、この大径部のフロント側から半径方向内方に
    伸びる先端部と、この先端部の内周部からリヤ側に伸び
    る小径部とを備え、 また上記出力軸の基部に形成した凹部内にリアクション
    ディスクを収容するとともに、上記筒状部材の大径部を
    上記凹部に摺動自在に嵌合して、上記リアクションディ
    スクを筒状部材の先端部に当接させ、さらに上記小径部
    にプレートプランジャの先端部のプランジャ部を摺動自
    在に嵌合したことを特徴とする請求項1に記載のブレー
    キ倍力装置の反力機構。
  3. 【請求項3】 上記第2ばね受け座は、半径方向外方に
    伸びる半径方向部と、この半径方向部の外周からフロン
    ト側に伸びる筒状部と、この筒状部の先端部分から半径
    方向外方に伸びる半径方向部とを備えており、 また上記複数のコイルばねは同心状に配置され、少なく
    とも外側のコイルばねは、上記第2ばね受け座の外側の
    半径方向部に弾接されており、さらに上記第2ばね受け
    座の筒状部と上記プランジャ部との間隙に、上記筒状部
    材の小径部が入り込んでいることを特徴とする請求項2
    に記載のブレーキ倍力装置の反力機構。
  4. 【請求項4】 上記第1ばね受け座は、上記プレートプ
    ランジャのリヤ側に設けた軸部が摺動自在に貫通される
    筒状部と、この筒状部のフロント側から半径方向外方か
    つリヤ側に折返された折返し部と、この折返し部に連設
    されて半径方向外方に伸びる半径方向部とを備え、 上記コイルばねは第1ばね受け座の半径方向部に弾接さ
    れて、該第1ばね受け座を上記プレートプランジャの軸
    部のリヤ側に設けたストッパ部に弾接させており、さら
    に上記第1ばね受け座の筒状部は弁プランジャの先端面
    に形成した凹部内に嵌合されて弁プランジャの先端面が
    上記折返し部のリヤ側端面に当接されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のブレ
    ーキ倍力装置の反力機構。
  5. 【請求項5】 上記複数のコイルばねの合成ばね定数
    は、それらコイルばねが圧縮される途中においてブレー
    キ倍力装置が全負荷状態となるように設定されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のブレーキ倍力装置の反力機構。
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