JP3159997B2 - 柱の接合装置 - Google Patents

柱の接合装置

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JP3159997B2 JP04617991A JP4617991A JP3159997B2 JP 3159997 B2 JP3159997 B2 JP 3159997B2 JP 04617991 A JP04617991 A JP 04617991A JP 4617991 A JP4617991 A JP 4617991A JP 3159997 B2 JP3159997 B2 JP 3159997B2
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三郎 野田
雅之 桂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼管柱を用いた鉄骨
建築物に使用される柱と柱の接合構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、角形鋼管などの鋼管柱を接合す
る手段としては、現場溶接する方法と接合プレートを介
してボルト接合する方法とがある。現場溶接は、各柱の
端部に予めボルト穴を設けたひれ状のプレートを溶接し
ておき、これらのプレートを別のプレートを介して現場
でボルトにより仮止めを行い、この状態で柱の端部同士
を溶接した後、前記のプレートを切り落としするもので
ある。他方、ボルト接合による方法は、予め柱の端部に
水平な接合プレートを溶接しておき、これらの接合プレ
ートを合致させて垂直方向のボルトで綴るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の接合構造に
おいて、現場溶接する方法は、現場溶接するにも拘らず
ひれ状のプレートを溶接しておかなければならず、しか
も、これらを現場でボルトで綴って最後に取り除くもの
であるから、加工工数及び作業工数が増大し、コスト高
となる欠点がある。また、現場溶接では、溶接の品質管
理が難しいという欠点もある。他方、水平な接合プレー
トを用いてボルト接合するものでは、この接合プレート
は柱接合部分の水平方向に突出することから、柱間の空
間部分がその分だけ狭くなり、外壁取付金具その他の金
具などの部品類の取付や窓などの開口部の配置に制限を
受けるという不都合がある。更に、このような構造では
荷重の伝達部が柱の外側にあることから接合強度が弱い
という問題がある。
【0004】この発明は、このような従来の欠点を解消
することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、互いに接合される上下の柱のうち一
方の柱の端部に、断面角形であって且つその4個の各
ーナー部の上端からある長さにわたってスリットが形成
された柱接合用筒体を突設し、この筒体へ他方の柱の端
部を挿入して、これら他方の柱の端部と接合用筒体と
を、その接合用筒体のボルト穴に挿入したボルトで緊結
することを特徴とする。
【0006】また、この出願の請求項2の発明は、互い
に接合される上下の柱のうち一方の柱の端部に、内側筒
体と外側筒体とからなる二重構造の断面角形で、且つ、
それら筒体の4個の各コーナー部の上端からある長さに
わたってスリットが形成された柱接合用筒体を突設し
て、両筒体間に他方の側の柱の端部を挿入して、それら
の筒体のボルト穴に挿入したボルトで緊結することを特
徴とする。また、これらの発明において、下部側柱の上
端にダイヤフラムを介して梁接合用の筒体を溶接し、こ
の梁接合用筒体上端のダイヤフラム上面に柱接合用の筒
体下端を溶接することが考えられ、更に、梁接合用筒体
の外側面には梁接合用ブラケットを溶接することが考え
られる。
【0007】
【実施例】図1は、柱接合前の接合部分の斜視図であ
り、互いに接合される上部柱1と下部柱2のうち、下部
柱2の上端には、ダイヤフラム4を介してその下部柱2
と同断面の梁接合用筒体3が溶接されている。更に、こ
の接合用筒体3の上端面にももう一つのダイヤフラム4
が溶接してある。5は、柱1、2の断面より大きい断面
の柱接合用の外側筒体であり、その下端が前記上部側の
ダイヤフラム4の上面に溶接されている。この外側筒体
5の内側に、外側筒体5と同じ断面形状で、かつ、図2
のように柱1、2の断面よりも小断面の内側筒体6がそ
の下端においてダイヤフラム4の上面に溶接されてい
る。これら各筒体5、6のコーナー部には、その4個の
コーナー部を切欠するようにして上端から下端部近傍
にかけてスリット9が形成されている。 上記各筒体
5、6の各側面には、接合用のボルト穴10、11が形
成されている。更に、同じく側面には、その接合用ボル
ト穴10、11の下方において、作業者の手が入る程度
の大きさの方形の作業用開口部23が互いに対向する側
面部において形成されている。なお、内側筒体6の上端
は、やや内方に屈曲されて、両筒体5、6間の隙間13
を拡開している。また、上部柱1の下端には、各筒体
5、6のボルト穴10、11に適合するボルト穴14が
形成してある。
【0008】上記において、梁接合用筒体3上下両端の
ダイヤフラム4、4は、その端面に4枚のフランジ8を
十字形に一体に突設しており、互い上下に対向するフラ
ンジ8、8間に、それぞれウエブ板7を溶接し、更にそ
のウエブ板7とフランジ8、8の先端に、垂直な接合プ
レート15を溶接して、これらによって断面H形の梁接
合用ブラケット16を構成している。また、接合プレー
ト15には、接合用のボルト穴17を形成している。
【0009】図2は、柱1、5の接合状態の斜視図、図
3は、同じく要部の断面を示している。上部柱1は下部
柱2と同じ大きさの同断面であり、その下端を外側筒体
5と内側筒体6との間の隙間13へ上方から挿入し、そ
れら内側筒体6と外側筒体5及び柱2の各ボルト穴1
0、11、14を合致させると共に、前記開口部23か
らボルト18を差し込むと共に、そのボルト18の先端
をボルト穴10、11、14へ挿入して、外側からナッ
トを螺合して締め付け固定している。この時のボルト
は、ボルト18の先端とナット19の外周を掴んで、こ
のナット19側からボルト18を回動させることのでき
る構造のものが用いられる。その際、前記隙間13内に
は、上部柱1の下端を載せる位置決め台22が固着され
ており、これによってボルト穴10、11、14の位置
を簡単に一致させることができるようにしている。ま
た、柱2と接合用筒体5、6との接合は摩擦接合である
が、各接合用筒体5、6の各辺がスリット9によって切
り離されているので、ボルト締め付けの際にそれらの辺
がわずかにたわむことで、上部柱1の側面に密着し接合
強度を確実なものにしている。 梁接合用ブラケット1
6の先端には、H形鋼からなる梁20の先端を、その先
端に固着したプレート21と前記接合プレート15とを
互いにボルト24で緊結して接合している。
【0010】
【発明の効果】上記のように、この発明では、一方の柱
端部に突設した接合用筒体に他方の柱端部を挿入してこ
れらを互いにボルト接合するものであり、溶接接合のよ
うな品質管理の問題が少なく、また、柱端部を挿入する
のみで位置決めできるので、わざわざ仮止め用のプレー
トを溶接しておいて最後に切り落とすという面倒な作業
が不要で、それだけ低コストに施工できる効果がある。
他方、接合用の筒体と柱とをボルトで直接接合するの
で、接合用のプレートが側方に突出することがなく、外
壁金具などの取付等に制限を受けるという不都合がな
い。加えて、荷重の伝達部が柱の断面内にあるので、接
合強度も高くなる。
【0011】更に、この発明では、各接合用筒体の4個
各辺がスリットによって夫々1枚のプレート状に切り
離されているので、ボルト締め付けの際にそれらの辺が
わずかにたわむことで、それらが、挿入された柱の側面
に密着し接合強度を確実なものにできる。特に、この出
願の請求項2の発明で或いは、内外の接合用筒体の双方
にこのようなスリットを形成しているから、より接合強
度の高いものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す接合部の接合前の斜視
図である。
【図2】同じく接合状態の斜視図である。
【図3】同様に接合状態の要部を縦断して示す側面図で
ある。
【図4】内側筒体の斜視図である。
【符号の説明】
1 下部柱 2 上部柱 3 梁接合用筒体 5 外側筒体 6 内側筒体 9 スリット 10 ボルト穴 11 ボルト穴 14 ボルト穴 16 ブラケット 18 ボルト 23 作業用開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/24 E04B 1/58 503

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接合される上下の柱のうち一方の
    柱の端部に、断面角形であってボルト穴と作業用開口部
    を備えるとともに、その4個の各コーナー部の上端から
    ある長さにわたってスリットが形成された柱接合用筒体
    を突設し、この筒体へ他方の柱の端部を挿入して、これ
    ら他方の柱の端部と接合用筒体とを、その接合用筒体の
    ボルト穴に挿入したボルトで緊結することを特徴とする
    柱の接合装置。
  2. 【請求項2】 互いに接合される上下の柱のうち一方の
    柱の端部に、内側筒体と外側筒体とからなる二重構造の
    断面角形で、且つ、ボルト穴と作業用開口部を備えると
    ともに、それら筒体の4個の各コーナー部の上端からあ
    る長さにわたってスリットが形成された柱接合用筒体を
    突設して、両筒体間に他方の側の柱の端部を挿入して、
    それらの筒体のボルト穴に挿入したボルトで緊結するこ
    とを特徴とする請求項1記載の柱の接合装置。
  3. 【請求項3】 下部側柱の上端にダイヤフラムを介して
    梁接合用の筒体を溶接し、この梁接合用筒体上端のダイ
    ヤフラム上面に柱接合用の筒体下端を溶接したことを特
    徴とする請求項1又は2記載の柱の接合装置。
  4. 【請求項4】 梁接合用筒体の外側面に接合用ブラケッ
    トを溶接したことを特徴とする請求項3記載の柱の接合
    装置。
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