JPH07116755B2 - 閉鎖形断面の鉄骨柱と梁との接合部構造 - Google Patents

閉鎖形断面の鉄骨柱と梁との接合部構造

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JPH07116755B2
JPH07116755B2 JP63102939A JP10293988A JPH07116755B2 JP H07116755 B2 JPH07116755 B2 JP H07116755B2 JP 63102939 A JP63102939 A JP 63102939A JP 10293988 A JP10293988 A JP 10293988A JP H07116755 B2 JPH07116755 B2 JP H07116755B2
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JP
Japan
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steel column
joint
beam joint
steel
male screw
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英二 松下
昭夫 富田
彦次郎 木島
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば、角形鋼管等からなる鉄骨柱とH形
鋼等からなる鉄骨梁とを接合する場合等に適用される閉
鎖形断面の鉄骨柱と梁の接合部構造に関する。
〔従来の技術〕
一般に、鉄骨構造の建物において、柱には角形鋼管や円
形鋼管等の閉鎖形断面の鉄骨材が使用され、一方、梁に
はI形鋼やH形鋼等の鉄骨材が使用される。
そして、この種の柱に梁を接合するには、柱にブラケッ
トを突設し、このブラケットにフランジプレートやスプ
ライスプレート等を添え、ボルト止めして接合したり、
或いは柱に梁を直接溶接したり、さらに梁接合金物によ
って接合するのが一般的である。
また、柱と梁との接合部には、地震時に大きな剪断力を
うけるため、何れの接合方法による場合でもダイヤフラ
ム等の補強部材を取り付けて梁接合部を剪断補強するこ
とも一般に行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、柱に角形鋼管等の閉鎖形断面材を使用する場
合、この種の補強部材は一般に柱の内側に取り付けられ
ることから補強がきわめて面倒である等の課題があっ
た。
また、柱の中にコンクリートを充填して鉄骨コンクリー
ト柱としたい場合、補強部材が邪魔になって梁接合部に
コンクリートをうまく充填できない等の課題もあった。
この発明は、以上の課題を解決するためになされたもの
で、閉鎖形断面の鉄骨柱と梁とを容易にかつ確実に接合
でき、しかも、確実な補強が可能な閉鎖形断面の鉄骨柱
と梁との接合部構造を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る閉鎖形断面の鉄骨柱と梁との接合部構造
は、外周部に雄ねじ部が形成され、内周がねじ孔をな
し、外側端部に鍔部が形成され、かつ、閉鎖形断面の鉄
骨柱の梁接合部の対向する側部に形成された取付孔に挿
入するとともに、鉄骨柱外面と前記鍔部を重ねて取り付
けられた筒体と、この筒体の雄ねじ部に螺合され、前記
筒体を前記鉄骨柱の梁接合部に固定する固定ナットと、
両端部に雄ねじ部が形成され、かつ、前記梁接合部の内
側に、両端の雄ねじ部を前記筒体のねじ孔に螺合すると
ともに、前記筒体より突出して取り付けられた複数本の
梁接合ボルトと、T形状に形成され、前記鉄骨柱の梁接
合部に前記梁接合ボルトによって固定され、かつ、前記
鉄骨柱の梁接合部に接合される梁の上下フランジに複数
本の高力ボルトによって接合される梁接合金物とを備え
て構成されている。
〔実施例〕
以下、この発明に係る閉鎖形断面の鉄骨柱と梁との接合
部構造を図示する一実施例に基いて説明すると、第1図
〜第3図において、符号1は角形鋼管等の閉鎖形断面の
鉄骨柱(以下「柱1」という)、2は鉄骨梁(以下「梁
2」という)、3は筒体、4は固定ナット、5は梁接合
金物、6は梁接合ボルト、そして、符号7は梁接合ナッ
トである。
柱1の梁接合部の対向する側部に複数個の接合孔8が形
成され、この接合孔8の内側に固定ナット4が取り付け
られている。
尚、接合孔8は工場等で鉄骨加工の際、予め形成され、
固定ナット4も工場等で鉄骨加工の際、予め溶接等によ
って取り付けられている。
筒体3は接合孔8に挿入可能な径に形成されている。ま
た、筒体3の外周には雄ねじ部9が形成され、内周はね
じ孔10になっている。
更に、筒体3の外側端部には、接合孔8の内径より一回
り大きい鍔部11が形成されている。
このように形成された筒体3は接合孔8に挿入するとと
もに柱1外面と前記鍔部を重ねて、雄ねじ部9の先端部
を固定ナット4に螺合することにより固定されている。
接合ボルト6には柱1の外径よりもやや長めの高力長ボ
ルトが使用され、この接合ボルト6の両端部には一定範
囲にわたって雄ねじ部6a,6aが形成されている。
そして、接合ボルト6は柱1の梁接合部の内側に、両端
の雄ねじ部6a,6aを筒体3のねじ孔10に螺合すると共
に、ねじ孔10より所定長さ突出した状態に取り付けられ
ている。
梁接合金物5は柱1の梁接合部に固定される固定部5a
と、この固定部5aの略中央部より水平に突設され、か
つ、梁2の上下フランジ2a,2aにそれぞれボルト止めさ
れる接合部5bとからT形状に形成され、また、固定部5a
の上下両端部に複数個の接合孔12,12が形成されてい
る。
このように形成された梁接合金物5は、柱1の梁接合部
に固定部5aの接合孔12に接合ボルト6の雄ねじ部6aを貫
通させた状態に設置され、かつ、前記雄ねじ部6aに梁接
合ナット7を螺合することにより固定されている。
また、この接合金物5の接合部5bに梁2端部の上下フラ
ンジ2a,2aが複数本の高力ボルト13,13によってそれぞれ
接合されている。
なお、この場合、梁2の下端側フランジ2aが接合される
梁接合金物5を柱1の梁接合部に先付けし、この梁接合
金物5のフランジ部5bを高力ボルト13を締め付ける間の
仮支持部材として利用すれば、梁2の接合作業がし易く
なる。
第3図、第4図および第5図は、いわゆる隅柱と梁との
接合部構造を示し、梁2,2が柱1の二方向に接合されて
いる以外は、第1図に示す場合と略同じである。
〔発明の効果〕
この発明は、以上の構成からなるので、以下の効果を有
する。
角形鋼管柱や円形鋼管柱等のように、梁接合部の内
側に剪断補強プレートを設置することが面倒な閉鎖形断
面の鉄骨柱の場合、梁接合ボルトが梁接合部の剪断補強
プレートの働きを兼ねるので、別に剪断補強プレートを
設置する必要はなく、接合作業が簡単にできる効果があ
る。
この場合、梁接合ボルトは梁接合部を単に貫通して設置
されているのではなく、両端を梁接合部に取り付けられ
た筒体のねじ孔に螺合して取り付けられており、さらに
筒体の鍔とナットで柱を挟着した構造となり、梁接合部
の剛性が高められ、梁接合部の変形を防止できる効果が
ある。
また、剪断補強プレートを設置した場合と異なり、
梁接合ボルトによって梁接合部の内側が上下に仕切られ
ることがないので、梁接合部及びこれより下の方にもコ
ンクリートを入念に充填することができ、梁接合部の剛
性を著しく高めることができる効果がある。
更に、梁接合金物はT形状に形成されているので、
梁の下端側フランジが接合される梁接合金物を柱の梁接
合部に先付けし、この梁接合金物のフランジ部を高力ボ
ルトを締め付ける間の仮支持部材として利用すれば、梁
の接合作業を容易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、この発明に係る閉鎖形断面の鉄骨柱
と梁との接合部構造の一実施例を示し、第1図は梁が柱
の四方に接合された状態を示す柱・梁接合部の横断面
図、第2図は第1図に於ける要部拡大図、第3図及び第
4図は梁が柱の二方向に接合された状態を示す縦断面図
及び横断面図、第5図は第3図における要部拡大図であ
る。 1……柱、2……梁、3……筒体、4……固定ナット、
5……梁接合金物、6……梁接合ボルト、7……梁接合
ナット、8……接合孔、9……雄ねじ部、10……ねじ
孔、11……鍔部、12……接合孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部に雄ねじ部が形成され、内周がねじ
    孔をなし、外側端部に鍔部が形成され、かつ、閉鎖形断
    面の鉄骨柱の梁接合部の対向する側部に形成された取付
    孔に挿入するとともに、鉄骨柱外面と前記鍔部を重ねて
    取り付けられた筒体と、この筒体の雄ねじ部に螺合さ
    れ、前記筒体を前記鉄骨柱の梁接合部に固定する固定ナ
    ットと、両端部に雄ねじ部が形成され、かつ、前記梁接
    合部の内側に、両端の雄ねじ部を前記筒体のねじ孔に螺
    合するとともに、前記筒体より突出して取り付けられた
    複数本の梁接合ボルトと、T形状に形成され、前記鉄骨
    柱の梁接合部に前記梁接合ボルトによって固定され、か
    つ、前記鉄骨柱の梁接合部に接合される梁の上下フラン
    ジに複数本の高力ボルトによって接合される梁接合金物
    とを備えてなることを特徴とする閉鎖形断面の鉄骨柱と
    梁との接合部構造。
JP63102939A 1988-04-26 1988-04-26 閉鎖形断面の鉄骨柱と梁との接合部構造 Expired - Lifetime JPH07116755B2 (ja)

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JPH03275836A (ja) * 1990-03-23 1991-12-06 Kajima Corp 柱・梁接合部構造
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