JP3159622U - 車椅子 - Google Patents

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武夫 天沼
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Abstract

【課題】車椅子の大車輪のロック又はロック解除を容易に実現できるとともに、車椅子の安定性(特に、車椅子への乗車時の安定性)を向上させることができる車椅子を提供する。【解決手段】回転可能な車輪部22と、使用者が座る座り部28と、を備えた車椅子10であって、使用者が前記座り部28に座っているときに車輪部22のロックを解除して前記車輪部22の回転を可能とし、使用者が前記座り部28に座っていないときに車輪部22をロックして車輪部22の回転を不可能とする安全装置34を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、車椅子に関し、特に車椅子が不意に動き出すことを防止するための安全装置を備えた車椅子に関する。
従来から車椅子は、身体障害者、高齢者、負傷者等の自力歩行が困難な者(以下、「車椅子使用者」又は「使用者」という)に利用されている。例えば、この車椅子は、本体フレーム、レッグサポート、肘掛けパイプ、肘掛け、背シート、大車輪、ハンドリム、前輪、座シート等を備えている。また、図示は省略されているが、この車椅子は、スカートガード、安全ベルト、ブレーキ等を備えている。レッグサポートは、レッグパイプ、レッグレスト及びフットレストから構成されている(特許文献1の図7及び図8参照)。
車椅子使用者が座シート上に座り、介護人がグリップカバーを持って前方に押すことにより、車椅子が移動する。車椅子を停止させたい場合には、介護人がグリップカバーの近傍に設けられたブレーキを握って作動させることにより、大車輪の回転が停止する。一方、車椅子が停止後、再度、車椅子を移動させる場合には、介護人がグリップカバーを持って前方に押すことにより、車椅子が移動する。このような車椅子の使用方法は、従来から周知である。
特開2002−078748号公報 特開2002−31169号公報
ところで、車椅子を操作する介護人がいない場合でも、車椅子使用者が車椅子を使用することがある。例えば、車椅子使用者が一人暮らしの場合や、車椅子使用者がトイレなどに一人で行く場合には、車椅子使用者が自身で車椅子の座シートに座り、車椅子を操作して移動する。ここで、車椅子使用者が自身で車椅子の座シートに座るときに、以下のような問題が想定される。
具体的には、介護人が車椅子を支持していない状態で、車椅子使用者が自身で車椅子の座シートに座る際には、車椅子使用者の体重が圧力として車椅子に作用して、車椅子が車椅子使用者から離れる方向に向かって勝手に動き出す。このように、突然、車椅子が動き出すと、車椅子の安定性が低下して、車椅子使用者が車椅子に乗り難くなる。
ここで、車椅子の移動を防止するための補助ブレーキなどを装着することも考えられるが、補助ブレーキを装着すると、車椅子使用者は、車椅子から降りる際に、補助ブレーキを操作して大車輪をロックさせる必要がある。これにより、車椅子使用者が、再度、車椅子に乗るときに、車椅子が勝手に動き出すことを阻止できる。そして、車椅子使用者が車椅子に乗った後、補助ブレーキを操作して大車輪のロックを解除させることにより、車椅子を移動させることが可能になる。
しかしながら、車椅子に補助ブレーキを装着した場合には、車椅子の安定性を確保することはできるものの、大車輪をロックするとき及びそのロックを解除させるために、補助ブレーキの操作が必要になり、使用勝手が悪くなる問題がある。
本考案は、上記問題を解決するためのものであり、車椅子の大車輪のロック又はロック解除を容易に実現できるとともに、車椅子の安定性(特に、車椅子への乗車時の安定性)を向上させることができる車椅子を提供することを目的とする。
本考案は、回転可能な車輪部と、使用者が座る座り部と、を備えた車椅子であって、使用者が前記座り部に座っているときに前記車輪部のロックを解除して前記車輪部の回転を可能とし、使用者が前記座り部に座っていないときに前記車輪部をロックして前記車輪部の回転を不可能とする安全装置を有することを特徴とする。
この場合、前記安全装置は、使用者が前記座り部に座るときに前記座り部からの圧力を受けて初期位置から所定方向に移動し、使用者が前記座り部から降りるときに前記初期位置に移動するアーム部と、前記アーム部の前記初期位置から所定方向への移動に伴い前記車輪部の表面から離間して前記車輪部の表面に対する押圧を解除し、前記アーム部の前記初期位置への移動に伴い前記車輪部の表面に近接して前記車輪部の表面を押圧するブレーキ部と、を有することが好ましい。
この場合、前記アーム部は、前記座り部からの圧力を受けるアーム第1端部と、力伝達部材の一端が接続されるアーム第2端部と、を有し、前記アーム第1端部と前記アーム第2端部との間に設けた軸部の軸回りに回転可能になり、前記ブレーキ部は、前記車輪部の表面を押圧するときに前記車輪部の表面に接触するブレーキ第1端部と、前記ブレーキ第1端部に接続され前記ブレーキ第1端部が前記車輪部の表面から離間するときに前記ブレーキ第1端部に引張力を作用させる弾性部材と、前記力伝達部材の他端が接続されるブレーキ第2端部と、を有し、前記ブレーキ第1端部と前記ブレーキ第2端部との間に設けた軸部の軸回りに回転可能になり、前記力伝達部材から伝達される力と前記弾性部材の引張力との力の大小関係に基づいて、前記アーム部と前記ブレーキ部とが前記軸部の軸回りに回転することが好ましい。
この場合、使用者が前記座り部に座るときに、前記アーム第1端部が前記座り部から圧力を受けて前記アーム部が前記軸部の軸回りに回転し、前記アーム部の前記軸部の軸回りの回転に伴い前記アーム第2端部が前記力伝達部材を引張り、前記ブレーキ第2端部が前記力伝達部材に引っ張られることにより、前記ブレーキ部が前記弾性部材からの引張力に対抗するようにして前記軸部の軸回りに回転し、前記ブレーキ部の前記軸部の軸回りの回転に伴い前記ブレーキ第1端部が前記弾性部材からの引張力に対抗するようにして前記車輪部の表面から離間して前記車輪部の回転を可能にすることが好ましい。
この場合、使用者が前記座り部に座っている状態から降りる状態に移行するときに、前記アーム第1端部に作用していた前記座り部からの圧力が解除され、前記ブレーキ第1端部が前記弾性部材からの引張力で引っ張られることにより、前記ブレーキ部が前記弾性部材からの引張力に従うようにして前記軸部の軸回りに回転し、前記ブレーキ部の前記軸部の軸回りの回転に伴い、前記ブレーキ第2端部が前記力伝達部材を引っ張るとともに、前記ブレーキ第1端部が前記弾性部材からの引張力に従うようにして前記車輪部の表面に近接し前記車輪部の表面を押圧して前記車輪部の回転を不可能にし、前記アーム第2端部が前記力伝達部材から引っ張られることにより、前記アーム部が前記軸部の軸回りに回転し、前記アーム部の前記軸部の軸回りの回転に伴い前記アーム第1端部が前記初期位置に戻ることが好ましい。
この場合、使用者が前記座り部に座っていないときに前記車輪部をロックして前記車輪部の回転を不可能にしていた前記安全装置の前記車輪部に対するロックを解除して、前記車輪部の回転を可能にするロック解除装置を備えたことが好ましい。
この場合、前記ロック解除装置は、前記ブレーキ第2端部との間で力伝達部材が接続され、かつ所定の力で把持されることにより前記ブレーキ第2端部に接続された前記力伝達部材を引っ張る制御レバーを有し、前記制御レバーにより前記力伝達部材を介して前記前記ブレーキ第2端部に作用する引張力が前記弾性部材により前記ブレーキ第1端部に作用する弾性力よりも大きい場合に、前記ブレーキ部が前記軸部の軸回りに回転し、前記車輪部の回転を可能にすることが好ましい。
この場合、前記座り部の圧力は、前記座り部に座る使用者の体重に起因して発生することが好ましい。
この場合、前記力伝達部材は、ワイヤであることが好ましい。
本考案によれば、車椅子の大車輪のロック又はロック解除を容易に実現できるとともに、車椅子の安定性(特に、車椅子への乗車時の安定性)を向上させることができる。
本考案の一実施形態の車椅子の斜視図である。 本考案の一実施形態の車椅子を構成する本体フレームとこれに設けられた安全装置との斜視図である。 本考案の一実施形態の車椅子の座シートに使用者が座っていない状態の安全装置(アーム部とブレーキ部)の説明図である。 本考案の一実施形態の車椅子の座シートに使用者が座っている状態の安全装置(アーム部とブレーキ部)の説明図である。 本考案の一実施形態の車椅子の座シートに使用者が座っていない状態の安全装置を構成するアーム部の説明図である。 本考案の一実施形態の車椅子の座シートに使用者が座っている状態の安全装置を構成するアーム部の説明図である。 本考案の一実施形態の車椅子の座シートに使用者が座っていない状態の安全装置を構成するブレーキ部の説明図である。 本考案の一実施形態の車椅子の座シートに使用者が座っている状態の安全装置を構成するブレーキ部の説明図である。 本考案の一実施形態の車椅子の座シートに使用者が座っていない状態の安全装置と大車輪制御装置の説明図である。 本考案の一実施形態の車椅子の座シートに使用者が座っている状態の安全装置と大車輪制御装置の説明図である。 本考案の一実施形態の車椅子のブレーキ装置が作動していない状態(大車輪をロックしていない状態)の斜視図である。 本考案の一実施形態の車椅子のブレーキ装置が作動している状態(大車輪をロックしている状態)の斜視図である。
本考案の第1実施形態に係る車椅子について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、車椅子10は、主として、本体フレーム12と、レッグサポート14と、シート状のレッグレスト16と、肘掛け18と、背シート20と、タイヤである左右一対の大車輪22(車輪部)と、ハンドリム24と、補助輪として機能する左右一対の前輪26と、座シート28と、左右一対の大車輪制御装置(ロック解除装置)30と、左右一対のブレーキ装置32と、複数の安全装置34(図1では省略)と、を備えている。
図2に示すように、本体フレーム12は、左右それぞれに配設された後部支柱36と、肘置きフレーム38と、前部支柱40と、水平フレーム42と、下部フレーム44と、左右間に配設された相互に回転し得るXフレーム46と、を備えている。Xフレーム46は、交差した状態で相互に回転し得るように枢支された2本の棒部材46A、46Bから構成されたものである。Xフレーム46の上端には、シートフレーム48が固定されている。また、Xフレーム46の下端は、上記下部フレーム44に回転自在に取り付けられている。左右のシートフレーム48間には、使用者が座るための可撓性の座シート28(二点鎖線で示す、座り部)が張設されている。また、左右の後部支柱36間には、使用者の背もたれとして機能する可撓性の背シート20(二点鎖線で示す)が張設されている。
前部支柱40には、図2で図示しない前輪26(図1参照)を取り付けるための前輪支持部50が配設されている。また、後部支柱36には、図2で図示しない大車輪(図1参照)を支持する大車輪支持部52が配設されている。また、水平フレーム42の湾曲した前端部42Aには、図2で図示しないレッグサポート14及びレッグレスト16(いずれも図1参照)が取り付けられる。後部支柱36の上端近傍には、後方に湾曲させられたグリップパイプ54が形成されている。なお、グリップパイプ54には、車椅子を操作するときに握るグリップカバー56(図1参照)が取り付けられている。
ここで、本考案の要部である安全装置34について詳細に説明する。
なお、本実施形態では、安全装置34が2つ設けられている。2つの安全装置34のうち一方の安全装置34は、左右の大車輪22のうち一方の大車輪22をロックしたり(大車輪22の回転を阻止したり)、ロックを解除(大車輪22の回転を可能に)するためのものである。また、2つの安全装置34のうち他方の安全装置34は、左右の大車輪22のうち他方の大車輪22をロックしたり(大車輪22の回転を阻止したり)、ロックを解除(大車輪22の回転を可能に)するためのものである。2つの安全装置34の構成は、同じであるため、一方の安全装置34の構成を説明し、他方の安全装置34の構成の説明を省略する。また、本実施形態では、2つの安全装置34を備えたものであるが、2つに限られるものではなく、3つ以上の安全装置を設けてもよい。また、1つの安全装置のみを設け、左右の大車輪22のうち一方のみの大車輪22をロックしたり(大車輪22の回転を阻止したり)、ロックを解除(大車輪22の回転を可能に)してもよい。
図3、図4、図5、図6、図7、図8に示すように、安全装置34は、使用者が座シート28に座っているときに大車輪22のロックを解除して大車輪22の回転を可能とし、使用者が座シート28に座っていないときに大車輪22をロックして大車輪22の回転を不可能とするものである。なお、本明細書において、「使用者」とは、車椅子10を使用する者(介護人による介護を必要とする者)を意味する。また、「介護人」とは、使用者のために車椅子10を操作する者を意味する。
具体的には、安全装置34は、主として、使用者が座シート28に座るときに座シート28からの圧力を受けて初期位置から所定方向に移動し、使用者が座シート28から降りるときに初期位置に移動するアーム部60と、アーム部60の初期位置から所定方向への移動に伴い大車輪22の表面から離間して大車輪22の表面に対する押圧を解除し、アーム部60の初期位置への移動に伴い大車輪22の表面に近接して大車輪22の表面を押圧するブレーキ部62と、で構成されている。
アーム部60は、アーム部本体64と、アーム部本体64に設けられ座シート28からの圧力を受けるアーム第1端部66と、アーム部本体64に設けられ力伝達部材74の一端が接続されるアーム第2端部68と、を有し、アーム第1端部66とアーム第2端部68との間に設けた軸部70の軸回りに回転可能になる。アーム第1端部66は、所定の面積で座シート28の裏面と面接触可能な接触平面部72を有している。車椅子10を使用する使用者が座シート28に座るときには、座シート28が下側に向って撓むが、このとき、接触平面部72の上面には、座シート28から所定の圧力(使用者の体重に起因して発生する圧力)が作用する。
アーム部60は、アーム部取付部材76を介して、Xフレーム46の一方の棒部材46A(46B)に取り付けられる。具体的には、アーム部取付部材76がXフレーム46の一方の棒部材46A(46B)にボルトなどの固着具により固定される。アーム部取付部材76には、上記した軸部70が取り付けられている。この軸部70は、アーム部60のアーム部本体64の貫通孔に貫通されており、アーム部60は、軸部70の軸回りに回転する。また、アーム部取付部材76には、力伝達部材74を案内するためのガイド部78が設けられている。ガイド部78には、貫通孔(図示省略)が形成されており、この貫通孔には力伝達部材74が貫通している。これにより、力伝達部材74がアーム部60から大きく離れず、常にアーム部60の近傍に位置することになるため、ブレーキ部62の回転動作に伴って生じるアーム部60の軸部70の軸回りの回転動作が円滑になる。
ブレーキ部62は、ブレーキ部本体80と、ブレーキ部本体80に設けられ大車輪22の表面を押圧して大車輪22の表面に接触するブレーキ第1端部82と、ブレーキ第1端部82に接続されブレーキ第1端部82が大車輪22の表面から離間するときにブレーキ第1端部82に対して引張力を作用させる弾性部材84と、アーム第2端部68に接続された力伝達部材74の他端が接続されるブレーキ第2端部86と、を有し、ブレーキ第1端部82とブレーキ第2端部86との間に設けた軸部88の軸回りに回転可能になる。ブレーキ第1端部82は、大車輪22の表面に沿う形状の湾曲部82A(図11及び図12参照)が形成されている。大車輪22をロックするときには、湾曲部82A(図11及び図12参照)が大車輪22の表面を押圧し、その押圧力で大車輪22の回転を阻止することになる。
ブレーキ部62は、ブレーキ部取付部材90を介して、下部フレーム44の一部に取り付けられる。具体的には、ブレーキ部取付部材90が下部フレーム44にボルトなどの固着具により固定される。ブレーキ部取付部材90には、上記した軸部88が取り付けられている。この軸部88は、ブレーキ部62のブレーキ部本体80の貫通孔に貫通されており、ブレーキ部62は、軸部88の軸回りに回転する。また、ブレーキ部取付部材90には、位置決め部92が取り付けられている。位置決め部92には、アーム第2端部68とブレーキ第2端部86とを接続する力伝達部材74を位置決めするためのガイド部94が取り付けられている。このガイド部94には、貫通孔(図示省略)が形成されており、この貫通孔には力伝達部材74が貫通している。これにより、力伝達部材74がブレーキ部62から大きく離れず、常にブレーキ部62の近傍に位置することになるため、アーム部60の回転動作に伴って生じるブレーキ部62の軸部88の軸回りの回転動作が円滑になる。また、位置決め部92には、ブレーキ第2端部86と大車輪制御装置30とを接続する力伝達部材96を位置決めするためのガイド部98が取り付けられている。このガイド部98には、貫通孔(図示省略)が形成されており、この貫通孔には力伝達部材96が貫通している。これにより、力伝達部材96がブレーキ部62から大きく離れず、常にブレーキ部62の近傍に位置することになるため、大車輪制御装置30の動作(作用)に伴って生じるブレーキ部62の軸部88の軸回りの回転動作が円滑になる。さらに、ブレーキ部取付部材90には、ブレーキ第1端部82に一端が接続された弾性部材84の他端が取り付けられている。なお、ブレーキ部取付部材90と、ブレーキ部62を構成する弾性部材84と、位置決め部92と、ブレーキ部本体80の一部は、ボックス状カバー100(図2参照)の内部に収容されている。これにより、これらの構成部品を直接接触することができなくなるため、これらの構成部品の故障を防止でき、意匠性も向上する。
ここで、詳細は後述するが、アーム部60及びブレーキ部62の軸部70、88の軸回りの回転動作は、力伝達部材74から伝達される力と弾性部材84の引張力との力の大小関係に基づいて、制御される。すなわち、アーム部60に作用する圧力によりアーム部60が軸回りに回転するときに力伝達部材74に発生する引張力が弾性部材84の引張力よりも大きくなる場合には、ブレーキ部62のブレーキ第1端部82が大車輪22の表面から離間するようにしてブレーキ部62が軸部88の軸回りに回転する。一方、アーム部60に作用していた圧力が小さくなり、あるいは消滅した場合には、弾性部材84の引張力が力伝達部材74に発生する引張力よりも大きくなり、ブレーキ部62のブレーキ第1端部82が大車輪22の表面に近接するようにしてブレーキ部62が軸部88の軸回りに回転する。なお、このとき、ブレーキ部62のブレーキ第2端部86が反対方向に振れることにより、力伝達部材74がブレーキ第2端部86によって引っ張られる。そして、アーム部60は、ブレーキ第2端部86によって引っ張られた力伝達部材74の引張力を受けて、逆方向に回転する。
なお、上記力伝達部材74の一例として、弾性変形可能な線状部材(可撓性を有するもの)、特に、鉄あるいはステンレスなどの金属製のワイヤを利用することが好ましい。ワイヤには、ゴム又はナイロン製のワイヤカバーが装着され、ワイヤを覆っている。また、弾性部材84の一例として、所定の弾性力を持ったコイル状のばね(圧縮ばね)を利用することが好ましい。
上記したような安全装置34が車椅子10に2つ設けられている。これにより、2つの大車輪22を同時にロックしたり、あるいはロックを解除することが可能になり、大車輪22の制動力を格段に向上することができる。
グリップパイプ54(図2参照)の近傍には、左右一対の大車輪制御装置30が取り付けられている。左右一対の大車輪制御装置30は、2つの大車輪22を同時に制御することが可能である。2つの大車輪制御装置30は、構成が同一であるため、一方の大車輪制御装置30の構成についてのみ説明し、他方の大車輪制御装置30の構成の説明は省略する。
図9及び図10に示すように、大車輪制御装置30は、制御レバー102と、制御レバー102をグリップパイプ54に取り付けるための制御レバー取付部材104と、を有している。大車輪制御装置30の形状は、例えば自転車などのブレーキレバーと酷似した形状になっている。制御レバー102の一方の端部は、制御レバー取付部材104に取り付けられた軸部(図示省略)の軸回りに回転可能になっている。また、制御レバー102の一方の端部から他方の端部にかけては、介護人が握りやすいように、傾斜した形になっている。さらに、制御レバー102の他方の端部には、突起部102Aが設けられている。制御レバー102の一方の端部には、力伝達部材96の一端が接続されている。この力伝達部材96の他端は、上述の通り、位置決め部92のガイド部98を貫通して、ブレーキ第2端部86に接続されている。
ここで、大車輪制御装置30は、従来のブレーキレバーの作用と異なり、介護人が制御レバー102を握るしめることにより、力伝達部材96を引っ張り、ブレーキ第2端部86に対して引張力を作用させる。これにより、ブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面から離間する方向に、ブレーキ部62が軸部88の軸回りに回転する。この結果、大車輪22のロックを解除し、大車輪22の回転を可能にする。また、介護人が制御レバー102を放すと、制御レバー102が初期位置に戻り、ブレーキ第2端部86に対して引張力を作用させなくなる。これにより、ブレーキ部62は、弾性部材84からの弾性力を受けて、ブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面から近接する方向に向かって軸部88の軸回りを回転する。この結果、ブレーキ部62のブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面に近接して押圧(ロック)し、大車輪22の回転を阻止する。
なお、上記力伝達部材96の一例として、弾性変形可能な線状部材(可撓性を有するもの)、特に、鉄あるいはステンレスなどの金属製のワイヤを利用することが好ましい。ワイヤには、ゴム又はナイロン製のワイヤカバーが装着され、ワイヤを覆っている。
図11及び図12に示すように、本体フレーム12の一部には、左右一対のブレーキ装置32が取り付けられている。左右一対のブレーキ装置32は、2つの大車輪22を同時にロックすることが可能である。2つのブレーキ装置32は、構成が同一であるため、一方のブレーキ装置32の構成についてのみ説明し、他方のブレーキ装置32の構成の説明は省略する。
ブレーキ装置32は、使用者が操作する操作レバー部106と、大車輪22の表面を押圧する圧力レバー部108と、操作レバー部106の操作により圧力レバー部108を作動させる駆動機構110と、で構成されている。また、ブレーキ装置32は、ブレーキ装置取付部材112を介して、本体フレーム12の一部に取り付けられる。ここで、操作レバー部106が第1停止位置にあるときに、圧力レバー部108が大車輪22の表面から離間して大車輪22の回転が可能になる(大車輪22のロック解除状態)。また、操作レバー部106が第2停止位置にあるときに、圧力レバー部108が大車輪22の表面に近接して大車輪22の回転が不可能になる(大車輪22のロック状態)。駆動機構110は、リンク部114と、弾性部材(コイル状のばね)116と、で構成されており、操作レバー部106が第1停止位置から第2停止位置までに移動すると、リンク部114が弾性部材116の弾性力に対抗する形で圧力レバー部108を押す。これにより、圧力レバー部108が大車輪22の表面に近接して大車輪22の表面を押圧し、大車輪22の回転が不可能になる。一方、操作レバー部106が第2停止位置から第1停止位置までに移動すると、リンク部114が圧力レバー部を引き、同時に圧力レバー部108に弾性部材116の弾性力が作用して圧力レバー部108が大車輪22の表面かに離間して大車輪22の回転が可能になる。この操作レバー部は、使用者が座シート28に座った状態で操作することができるため、大車輪22の制動を容易に実行できる。
次に、本実施形態の車椅子10の動作について説明する。
以下では、車椅子10の座シート28に使用者が座っていない状態を基準にし、座っていない状態から座る状態に移行する際の安全装置34の動作を説明する。なお、本実施形態では、2つの安全装置34が設けられているが、両者の作用効果が同一であることから、1つの安全装置34の動作についてのみ説明する。
(車椅子10の使用者が座シート28に座っていない状態の安全装置の動作)
図3、図5及び図7に示すように、車椅子10の使用者が座シート28に座っていない状態では、座シート28がほとんど撓んでおらず、アーム部60が初期位置にある。この初期位置では、アーム部60のアーム第1端部66が座シート28の底面と接触し、下方から支持している。一方、ブレーキ部62のブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面を所定の圧力で押圧し、大車輪22がロックされる。これにより、大車輪22の回転が阻止されて、車椅子10が不意に移動することを防止できる。
(車椅子10の使用者が座シート28に座っていない状態から座る状態に移行するときの安全装置の動作)
図4、図6及び図8に示すように、車椅子10の使用者が座シート28に座る場合には、座シート28には使用者の体重が下方向に向って作用する。このため、座シート28は、下側に向って撓む。このとき、座シート28を下方が支持しているアーム部60のアーム第1端部66には、座シート28から所定の圧力(使用者の体重に起因して発生した圧力)が作用する。この圧力は、使用者の体重を利用しているため、大きな圧力になる。このため、アーム部60は、初期位置から所定方向に向って軸部70の軸回りに回転する。このとき、アーム部60のアーム第2端部68が反対側に振られ、力伝達部材74を引っ張る。アーム第2端部68により力伝達部材74が引っ張られると、ブレーキ部62のブレーキ第2端部86に対して力伝達部材74から引張力が伝達される。これにより、ブレーキ部62が軸部88の軸回りに回転しようとする。
ところが、ブレーキ部62が軸部88の軸回りに回転しようとすると、ブレーキ第2端部86には弾性部材84から引張力(弾性力)が作用するため、力伝達部材74からの引張力と弾性部材84からの引張力(弾性力)との力の大小関係により、ブレーキ部62の軸部88の軸回りの回転が制御される。本実施形態では、力伝達部材74からの引張力は、使用者の体重を利用するものであるため、弾性部材84の引張力(弾性力)よりも大きくなる。この結果、ブレーキ部62は、弾性部材84からの引張力(弾性力)に対抗する形(力伝達部材74から引っ張られる形)で、軸部88の軸回りに回転する。
ブレーキ部62は、弾性部材84からの引張力(弾性力)に対抗する形(力伝達部材74から引っ張られる形)で、軸部88の軸回りに回転すると、ブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面から離間していき、大車輪22の表面に対する押圧力が解除されるともに、大車輪22のロックが解除される。これにより、大車輪22の回転が可能になる。
なお、他方の安全装置34についても同様の動作を実現できる。このように、本実施形態では、2つの安全装置34を設け、左右の大車輪22のロック又はロック解除を同時に実現できるため、大車輪22の回転制御を確実に実行することができる。
以上のように、使用者が車椅子10の座シート28に座った状態では、大車輪22のロックが解除されて、大車輪22が回転可能になる。これにより、車椅子を所定の方向に移動させることができ、車椅子10を通常のように使用することができる。
(車椅子10の使用者が座シート28に座っている状態から座シート28から降りる状態に移行するときの安全装置の動作)
図3、図5及び図7に示すように、車椅子10の座シート28に座っている使用者が車椅子10の座シート28から降りると、座シート28に作用していた使用者の体重が作用しなくなる。このため、アーム部60のアーム第2端部68から力伝達部材74に作用していた引張力がなくなるため、当然ながら、弾性部材84の引張力(弾性力)が力伝達部材74の引張力よりも大きくなる。これにより、ブレーキ部62のブレーキ第1端部82に作用していた弾性部材84の引張力(弾性力)によって、ブレーキ第1端部82が引き戻される。このようにして、ブレーキ部62は、弾性部材84の引張力(弾性力)によって、軸部88の軸回りに回転する。この結果、ブレーキ第1端部82が弾性部材84の引張力(弾性力)に従うようにして大車輪22の表面に近接し、ブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面を所定の圧力で押圧する。これにより、大車輪22がロックされ、大車輪22の回転が阻止される。
ここで、ブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面を所定の圧力で押圧して大車輪22をロックしている状態のときに、弾性部材84であるコイル状のばねが自然長となり、ブレーキ第1端部82には弾性力は作用していない。そして、ブレーキ第1端部82が大車輪22の表面から離間しようとするときに、はじめてブレーキ第1端部82には弾性部材84からの引張力(弾性力)が作用することになる。
一方、アーム部60のアーム第2端部68は、上記したブレーキ部62の回転により、力伝達部材74から引張力を受ける。これにより、アーム部60は、軸部70の軸回りに回転して、初期位置に戻る。
以上のように、車椅子10の使用者が座シート28に座っている状態から座シート28から降りる状態に移行するときには、弾性部材84の引張力(弾性力)が力伝達部材74の引張よりも大きくなるため、ブレーキ部62は、ブレーキ第1端部82が大車輪22に接近する方向に、回転する。このとき、ブレーキ部62のブレーキ第2端部86は、ブレーキ部62の回転に伴い、反対側に振られるため、力伝達部材74を引っ張ることになる。これにより、アーム部60のアーム第2端部68には力伝達部材74からの引張力が作用して、アーム部60が初期位置に向って軸部70の軸回りに回転する。これにより、アーム部60は、初期位置に戻る。
次に、大車輪制御装置30の使用方法について説明する。
図9及び図10に示すように、大車輪制御装置30は、介護人が制御レバー102を握らない通常の状態では、ブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面を所定の圧力で押圧して大車輪22をロックしている状態となっている。この状態では、車椅子10は、移動しない。ところで、介護人が所定の力(握力)で制御レバー102を握りしめることにより、制御レバー102に接続された力伝達部材96が引っ張られる。すなわち、制御レバー102に接続された力伝達部材96には、制御レバー102を握る握力に起因した引張力が発生する。制御レバー102に接続された力伝達部材96が引っ張られると、ブレーキ部62のブレーキ第2端部86が力伝達部材96に引っ張られ、ブレーキ部62は、ブレーキ第1端部82が大車輪22の表面から離間する方向に向って、軸回りに回転しようとする。ここで、介護人の握力が大きければ、制御レバー102に接続された力伝達部材96に作用する引張力が大きくなる。そして、制御レバー102に接続された力伝達部材96に作用する引張力が弾性部材84の弾性力(引張力)よりも大きくなれば、ブレーキ部62は、弾性部材84からの引張力(弾性力)に対抗する形(力伝達部材96から引っ張られる形)で、軸部88の軸回りに回転する。これにより、ブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面から離間して、大車輪22の表面に対する押圧力が解除されるともに、大車輪22のロックが解除される。この結果、大車輪22の回転が可能になる。
ここで、車椅子10の座シート28に使用者が座っている状態では、大車輪22が安全装置34によりロックされていないため、車椅子10を自在に移動させることができる。このときは、大車輪制御装置30を特に使用する必要はない。しかしながら、車椅子10の座シート28に使用者が座っていない状態では、大車輪22が安全装置34により常にロックされているため、使用者が乗っていない車椅子10を別の場所などに移動させる場合には、大車輪22のロックを解除させる必要が生じる。このとき、大車輪制御装置30の制御レバー102を握りしめることにより、上記した如く、ブレーキ第1端部82の湾曲部82Aが大車輪22の表面から離間して、大車輪22の表面に対する押圧力が解除されるともに、大車輪22のロックが解除される。これにより、大車輪22の回転が可能になり、車椅子10を自在に移動させることができる。
次に、ブレーキ装置32の使用方法について説明する。
図11及び図12に示すように、ブレーキ装置32は、車椅子10の座シート28に座っている使用者が大車輪22をロックして車椅子10の移動を阻止するためのものである。本実施形態では、車椅子10の座シート28に使用者が座っていると、上述した通り、大車輪22のロックが常に解除された状態になるため、車椅子10が自在に移動する。このとき、使用者が車椅子10の座シート28に座った状態で、操作レバー部106を第1停止位置から第2停止位置まで移動させることにより、リンク部114が弾性部材116の弾性力に対抗する形で圧力レバー部108を押す。これにより、圧力レバー部108が大車輪22の表面に近接して大車輪22の表面を押圧し、大車輪22の回転が不可能になる。この結果、大車輪22をロックして、車椅子の移動を停止させることができる。このように、車椅子10の進行方向に障害物などがある場合、あるいは使用者が車椅子10の移動を停止させたい場合に、ブレーキ装置32を操作することにより、車椅子10の移動を容易に停止させることができる。なお、使用者が操作レバー部106を第2停止位置から第1停止位置まで移動させることにより、大車輪22のロックが解除されるため、再度、車椅子10を移動させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、使用者が車椅子10の座シート28に座った状態で車椅子10を移動させることができるとともに、使用者が車椅子10の座シート28に座っていない状態で車椅子10の移動を停止させることができる。すなわち、使用者が車椅子10に乗っているか否かにより、大車輪22のロック又はロック解除が可能になり、車椅子10の動作を容易に制御することができる。この結果、車椅子10の操作性を格段に高めることができる。
特に、使用者が介護人無しで車椅子10を使用する場合には、使用者が車椅子10の座シート28に座り、ハンドリム24を回転操作させることにより、車椅子10を容易に移動させることができる。そして、使用者が目的の場所に到達して、一旦、車椅子10から降りる必要が生じた場合には、車椅子10の大車輪22がロックされるため、車椅子10が不意に移動することがない。たとえ、車椅子10が傾斜面に位置していたときも、車椅子10が移動することを阻止できる。さらに、再度、使用者が車椅子10の座シート28に座ろうとした場合でも、車椅子10の大車輪22がロックされているため、車椅子10は移動しない。このように、車椅子10の安定性を確保できるため、使用者は、介護人がいない場合でも、自分自身で、安定した車椅子10に乗り込むことができる。この結果、車椅子10の乗車性を高めることができる。
また、車椅子10の制動装置を別途付加する必要はない。ブレーキ装置32は、既存のブレーキ装置32をそのまま使用するだけであり、本実施形態の安全装置34を設けるだけで、ブレーキ装置32以外の制動装置を備え付ける必要もない。
10 車椅子
22 大車輪(車輪部)
28 座シート(座り部)
30 大車輪制御装置(ロック解除装置)
34 安全装置
60 アーム部(安全装置)
62 ブレーキ部(安全装置)
66 アーム第1端部
68 アーム第2端部
70 軸部
74 力伝達部材
82 ブレーキ第1端部
84 弾性部材
86 ブレーキ第2端部
88 軸部
96 力伝達部材
102 制御レバー

Claims (6)

  1. 回転可能な車輪部と、使用者が座る可撓性の座り部と、使用者が前記座り部に座っているときに前記車輪部のロックを解除して前記車輪部の回転を可能とし、使用者が前記座り部に座っていないときに前記車輪部をロックして前記車輪部の回転を不可能とする安全装置と、を備え、
    前記安全装置は、使用者が前記座り部に座るときに使用者の体重によって撓んだ前記座り部からの圧力を受けて初期位置から所定方向に移動し、使用者が前記座り部から降りるときに前記初期位置に移動するアーム部と、前記アーム部の前記初期位置から所定方向への移動に伴い前記車輪部の表面から離間して前記車輪部の表面に対する押圧を解除し、前記アーム部の前記初期位置への移動に伴い前記車輪部の表面に近接して前記車輪部の表面を押圧するブレーキ部と、を有する車椅子であって、
    前記アーム部は、撓んだ前記座り部からの圧力を受けるアーム第1端部と、ワイヤの一端が接続されるアーム第2端部と、を有し、前記アーム第1端部と前記アーム第2端部との間に設けた軸部の軸回りに回転可能になり、
    前記ブレーキ部は、前記車輪部の表面を押圧するときに前記車輪部の表面に接触するブレーキ第1端部と、前記ブレーキ第1端部に接続され前記ブレーキ第1端部が前記車輪部の表面から離間するときに前記ブレーキ第1端部に引張力を作用させる弾性部材と、前記ワイヤの他端が接続されるブレーキ第2端部と、を有し、前記ブレーキ第1端部と前記ブレーキ第2端部との間に設けた軸部の軸回りに回転可能になり、
    前記ワイヤから伝達される力と前記弾性部材の引張力との力の大小関係に基づいて、前記アーム部と前記ブレーキ部とが前記軸部の軸回りに回転することを特徴とする車椅子。
  2. 使用者が前記座り部に座るときに、
    前記アーム第1端部が撓んだ前記座り部から圧力を受けて前記アーム部が前記軸部の軸回りに回転し、前記アーム部の前記軸部の軸回りの回転に伴い前記アーム第2端部が前記ワイヤを引張り、
    前記ブレーキ第2端部が前記ワイヤに引っ張られることにより、前記ブレーキ部が前記弾性部材からの引張力に対抗するようにして前記軸部の軸回りに回転し、前記ブレーキ部の前記軸部の軸回りの回転に伴い前記ブレーキ第1端部が前記弾性部材からの引張力に対抗するようにして前記車輪部の表面から離間して前記車輪部の回転を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の車椅子。
  3. 使用者が前記座り部に座っている状態から降りる状態に移行するときに、
    前記アーム第1端部に作用していた前記座り部からの圧力が解除され、
    前記ブレーキ第1端部が前記弾性部材からの引張力で引っ張られることにより、前記ブレーキ部が前記弾性部材からの引張力に従うようにして前記軸部の軸回りに回転し、前記ブレーキ部の前記軸部の軸回りの回転に伴い、前記ブレーキ第2端部が前記ワイヤを引っ張るとともに、前記ブレーキ第1端部が前記弾性部材からの引張力に従うようにして前記車輪部の表面に近接し前記車輪部の表面を押圧して前記車輪部の回転を不可能にし、
    前記アーム第2端部が前記ワイヤから引っ張られることにより、前記アーム部が前記軸部の軸回りに回転し、前記アーム部の前記軸部の軸回りの回転に伴い前記アーム第1端部が前記初期位置に戻ることを特徴とする請求項2に記載の車椅子。
  4. 介護人が車椅子を操作するときに握るグリップパイプを有し、
    前記グリップパイプに、使用者が前記座り部に座っていないときに前記車輪部をロックして前記車輪部の回転を不可能にしていた前記安全装置の前記車輪部に対するロックを解除して、前記車輪部の回転を可能にするロック解除装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車椅子。
  5. 前記ロック解除装置は、前記ブレーキ第2端部との間でワイヤが接続され、かつ所定の力で把持されることにより前記ブレーキ第2端部に接続された前記ワイヤを引っ張る制御レバーを有し、
    前記制御レバーにより前記ワイヤを介して前記ブレーキ第2端部に作用する引張力が前記弾性部材により前記ブレーキ第1端部に作用する弾性力よりも大きい場合に、前記ブレーキ部が前記軸部の軸回りに回転し、前記車輪部の回転を可能にすることを特徴とする請求項4に記載の車椅子。
  6. 前記制御レバーに対する把持を解除したときに、前記ワイヤを介して前記ブレーキ第2端部に作用する引張力が解除され、前記ブレーキ部は、前記弾性部材からの弾性力を受けて前記車輪部の表面に近接する方向に向かって前記軸部の軸回りに回転し、前記車輪部の表面を押圧して前記車輪部の回転を阻止することを特徴とする請求項5に記載の車椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2506068C1 (ru) * 2012-06-15 2014-02-10 Алексей Петрович Смирнов Транспортное средство для инвалидов
JP2014094136A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Pigeon Corp 補助ブレーキおよびこの補助ブレーキを備えた車椅子
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