JP3158869B2 - 発光ダイオード及びその製造方法 - Google Patents

発光ダイオード及びその製造方法

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JP3158869B2
JP3158869B2 JP14164194A JP14164194A JP3158869B2 JP 3158869 B2 JP3158869 B2 JP 3158869B2 JP 14164194 A JP14164194 A JP 14164194A JP 14164194 A JP14164194 A JP 14164194A JP 3158869 B2 JP3158869 B2 JP 3158869B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光出力の高い発光ダ
イオード及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、発光ダイオードの発光出力を高
くするためには、電気を光に変換する効率である内部量
子効率を高くする方法と、光を発光ダイオードチップか
ら取り出す効率である光取出し効率を高くする方法があ
る。
【0003】内部量子効率を高くするための手段として
は、シングルヘテロ構造(SH構造)やダブルヘテロ構
造(DH構造)が考え出され、既に実用化されている。
この構造により、内部量子効率は著しく向上し、高い値
に達している。
【0004】これに対して光取出し効率は発光ダイオー
ドの輝度を左右する大きな要因となっているが、発光ダ
イオードチップの光取出し面と外部(空気)との屈折率
の差により、光がチップ表面で反射を起こすため、高い
光取出し効率を達成することは難しい。
【0005】そこで、チップの裏面に向かう光をこの裏
面で反射させ、チップの表面側から効率よく取り出す方
法が提案されている。これは、GaAs基板の上に厚膜
のAlGaAs層を成長し、その上に発光部となるAl
GaAs層を成長した後、GaAs基板を除去して得る
ものである。
【0006】裏面に向かう光を効率よく反射させるため
には、裏面に向かう光がエピタキシャル層や基板中で吸
収されないようにする必要がある。この概念は、GaP
やInP及びその混晶等の発光ダイオードでは周知であ
るが、GaAs基板では、通常、光がGaAs基板で吸
収されるため、比較的AlAs混晶比の高いAlGaA
s基板を用いる必要がある。そこで、上記したように、
厚膜のAlGaAs層を成長して基板代りに用い、元の
基板は除去している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、発光
ダイオードチップの裏面で光を反射させる構造のAlG
aAsエピタキシャルウェハを製造するためには、Al
GaAs基板が必要となる。これはGaAs基板の上に
厚膜のAlGaAs層を成長し、その上に発光部となる
AlGaAs層を成長した後、GaAs基板を除去して
得る。この基板となる厚膜のAlGaAs層は発光ダイ
オードチップの形状を保持するため、通常約150μm
程度の厚さが必要とされる。
【0008】ところが、AlAs混晶比が高いAlGa
As層を徐冷法により液相エピタキシャル成長させる場
合は、溶媒となるGa中に入れたGaAsとAlのう
ち、Alの溶解量が多く、GaAsの溶解量が少なくな
るため、厚膜でかつ高AlAs混晶比のAlGaAsエ
ピタキシャル層を成長させることが難しい。このため、
成長開始温度を通常の900℃付近から1000℃程度
に高くしたり、溶液溜厚さを厚くしたり、冷却速度を遅
くする等の対策を取る必要がある。しかしこれらの方法
では、原料が多くなり、成長時間も長くなり、製造コス
トが嵩む。また、面内の膜厚が50〜100μm もばら
つき、膜厚及び特性の均一性を良くすることが難しく、
膜厚のばらつきに起因して、内部歪によりウェハが割れ
やすい。
【0009】また、徐冷法以外の手段として温度差法が
あるが、この方法では一度に成長させることができるエ
ピタキシャルウェハの枚数が1〜2枚程度と極めて少な
い。このため、エピタキシャルウェハを量産するには多
数の成長装置が必要となり、また特性のばらつきも大き
いため歩留りが悪く、製造コストが嵩む。
【0010】以上の理由からAlGaAsの厚膜層を必
要とせず光を反射させて効率を向上させることができる
発光ダイオードが望まれていた。
【0011】第1の発明は前記問題点に鑑みてなされた
もので、発光出力が高く、かつ製造が容易な発光ダイオ
ード及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】また、第2の発明は、高発光出力特性を保
持しながら、製作時の歩留りおよび信頼性をより向上し
た発光ダイオード及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第1の発明は、発光部を構成する複数のエピタキシャ
ル層が基板上に形成された発光ダイオードにおいて、前
記基板の表面に複数の凸状のメサ部がマトリックス状に
形成され、これら凸状のメサ部で前記エピタキシャル層
が前記基板に部分的に接合され、前記メサ部を除く前記
基板とエピタキシャル層との間に空洞層が形成されてい
るものである。
【0014】また第2の発明は、発光部を構成する複数
のエピタキシャル層が基板上に形成された発光ダイオー
ドにおいて、前記エピタキシャル層の裏面に複数の凸状
がマトリックス状に形成され、これら凸状部で前記エ
ピタキシャル層が前記基板に部分的に接合され、前記凸
状部を除く前記基板とエピタキシャル層との間に空洞層
が形成されているものである。
【0015】また第3の発明は、発光部を構成する複数
のエピタキシャル層が基板上に形成された発光ダイオー
ドにおいて、前記基板表面に凸状のメサ部を、前記エピ
タキシャル層の裏面に凸状部をそれぞれ有し、これらメ
サ部および凸状部で前記エピタキシャル層が基板に部分
的に接合され、前記メサ部および凸状部を除く前記基板
とエピタキシャル層との間に空洞層が形成されているも
のである。
【0016】第4の発明は、第1ないし第3の発明にお
いて、より高輝度を得るためには、前記基板をGaAs
とし、前記エピタキシャル層をGaAlAsとしたもの
である。
【0017】第5の発明は、第1ないし第4の発明にお
いて、信頼性を高めるために、前記空洞層に樹脂を注入
したものである。
【0018】第6の発明は、基板表面に凸状のメサ部を
形成した後、この凸状のメサ部の高さを越えない厚さの
犠牲層を前記基板表面に成長し、この犠牲層を成長した
基板の上に発光部を構成する複数のエピタキシャル層を
成長し、その後、前記犠牲層を溶解除去して前記凸状の
メサ部を除く前記基板表面と前記エピタキシャル層との
間に空洞層を形成するものである。
【0019】第7の発明は、基板表面に凸状のメサ部を
形成した後、この凸状のメサ部の高さを越えない程度の
厚さの犠牲層を前記基板表面に成長し、前記犠牲層を成
長した基板表面をメルトバックすることにより、前記犠
牲層を除く凸条のメサ部を除去して凹状のメサ部跡を前
記犠牲層に形成し、この凹状のメサ部跡の深さを越える
厚さで発光部を構成する複数のエピタキシャル層を前記
犠牲層上に成長して、凹状のメサ部跡に凸状部を形成
し、その後、前記犠牲層を溶解除去して前記凹状のメサ
部跡に形成した凸状部を除く前記基板と前記エピタキシ
ャル層との間に空洞層を形成するものである。ここで、
凸状のメサ部の高さを越えない「程度」の厚さとは、凸
状のメサ部の高さを越えない厚さに対して、メサ部の高
さを少しぐらいは越えてもよいという幅のある意味であ
る。
【0020】第8の発明は、第6ないし第7の発明にお
いて、前記基板がGaAs、前記エピタキシャル層がG
aAlAs、前記犠牲層が前記GaAlAsエピタキシ
ャル層のAlAs混晶比よりも高いAlAs混晶比を有
するGaAlAsであり、該高AlAs混晶比のGaA
lAs犠牲層を溶解除去する溶液としてHFの稀薄水溶
液またはHF及びH2 2 を含む稀薄水溶液を用いたも
のである。
【0021】なお、本発明を適用できる発光ダイオード
は、発光部を構成するエピタキシャル層よりも基板のバ
ンドギャップエネルギーが低いことにより、裏面側に向
った光が基板で吸収されていた構造の発光ダイオードで
あれば、いずれにも適用できる。
【0022】
【作用】第1の発明によれば、基板とエピタキシャル層
との間に空洞層が形成されているので、エピタキシャル
層を通って裏面側へ向う光の大半が空洞層で反射され表
面から放出される。従って、従来のように光を吸収しな
いエピタキシャル層を基板代りに厚く形成して、本来の
基板を除去するということをしなくても、光取出し効率
を高くすることができる。また、発光部を構成するエピ
タキシャル層は、基板表面に形成した凸状のメサ部によ
って部分的に基板と接合されているので、発光ダイオー
ドチップの形状は保持される。また、空洞層の存在によ
り電流が狭窄されているため、空洞層のない発光ダイオ
ードに比べ、より高い発光出力が得られる。
【0023】第2の発明によれば、発光部を構成するエ
ピタキシャル層は、エピタキシャル層の裏面に形成した
凸状部によって部分的に基板と接合されているので、発
光ダイオードチップの形状は第1の発明と同様に保持さ
れる。
【0024】第3の発明によれば、発光部を構成するエ
ピタキシャル層は、基板表面に形成した凸状のメサ部、
およびエピタキシャル層の裏面に形成した凸状部によっ
て部分的に基板と接合されているので、発光ダイオード
チップの形状は第1または第2の発明と同様に保持され
る。
【0025】第4の発明によれば、第1ないし第3の発
明において、基板をGaAsとし、エピタキシャル層を
GaAlAsとしたので、より高輝度が得られる。
【0026】第5の発明によれば、第1ないし第4の発
明において、空洞層に樹脂を注入したので、信頼性が高
まる。
【0027】第6の発明によれば、メサ部の高さを越え
ない厚さの犠牲層を基板表面に成長するので、メサ部上
に直接エピタキシャルが成長し、メサ部とエピタキシャ
ル層との間に犠牲層は介在しない。このため、後に犠牲
層を溶解除去するとき、エピタキシャル層が基板から剥
離することがなく、メサ部によって基板にエピタキシャ
ル層を強固に接合することができる。また、犠牲層を溶
解除去するだけでエピタキシャル層と基板表面との間に
空洞層を形成することができるので、空洞層の形成が容
易となる。
【0028】第7の発明によれば、構造的に乱れた表面
層がメルトバックにより除去された基板の凹状部に、エ
ピタキシャル層の凸状部が接合形成される。従って、こ
のメルトバックで犠牲層の成長条件やエッチング条件の
影響を受けずに基板とエピタキシャル層との接合が計れ
るので、エピタキシャル層をより強固に接合することが
できる。また、第6の発明と同様に、犠牲層を溶解除去
するだけで空洞層を形成することができるので、空洞層
の形成が容易となる。
【0029】第8の発明によれば、第6および第7の発
明において、基板をGaAs、エピタキシャル層をGa
AlAs、犠牲層をGaAlAsエピタキシャル層のA
lAs混晶比よりも高いAlAs混晶比を有するGaA
lAsとし、この高AlAs混晶比のGaAlAs犠牲
層を溶解除去する溶液としてHFの稀薄水溶液またはH
F及びH2 2 を含む稀薄水溶液を用いたので、メルト
バックや犠牲層の溶解除去を確実に行なうことができ、
空洞層の形成がより確実、かつ容易となる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を赤外発光ダイオードに適用し
た実施例について添付図面を参照しながら説明する。
【0031】第1実施例 本実施例に係る赤外発光ダイオード1は、図1に示すよ
うに、発光層を形成するエピタキシャル層よりも基板の
バンドギャップエネルギーが低いことにより裏面側に向
かった光がこの基板で吸収されていた従来構造の発光ダ
イオードを改良したもので、裏面側に向かった光を反射
させて表面側に出す構造としたものである。この発光ダ
イオード1は次のように構成されている。
【0032】発光ダイオード1は、p型GaAs基板2
上に、p型AlGaAsクラッド層3、p型AlGaA
s活性層4、n型AlGaAsウィンドウ層5を有する
DH構造をしている。p型GaAs基板2側にはp側全
面電極7が、n型AlGaAsウィンドウ層5側にはn
側円形電極8がそれぞれ形成されている。
【0033】p型GaAs基板2のクラッド層3側表面
には凸状のメサ部9が形成されている。クラッド層3
は、メサ部9の上部がクラッド層3内に食い込むような
形でメサ部9と直接に接合されている。この接合は部分
的に行なわれるため、p型GaAs基板2とp型AlG
aAsクラッド層3との間には空洞層10が形成される
ことになる。
【0034】光はこの空洞層10の部分で次のように作
用する。p型AlGaAs活性層4で発した光はn型A
lGaAsウィンドウ層5側(表面側)及びp型AlG
aAsクラッド層3側(裏面側)にそれぞれ向かうが、
そのうちp型AlGaAsクラッド層3側へ向かった光
はこのクラッド層3と空洞層10の界面で反射されn型
AlGaAsウィンドウ層5へ向かう。これにより、p
型AlGaAs活性層4で発する光を高効率で発光ダイ
オード1のチップ表面から取り出すことができる。
【0035】空洞層10の界面で反射されるのは、p型
クラッド層の屈折率が約3.5に対し、空洞層10の屈
折率が1.0、また樹脂が入っても約1.5と非常に小
さいため、光がこの界面で反射しやすいためである。こ
のチップを樹脂モールドした場合には、この空洞層がそ
のままの場合と空洞層中に樹脂が入る場合があるが、ど
ちらの場合でもp型クラッド層との界面で光反射が起こ
る。このため、GaAs基板2が存在しても基板2とク
ラッド層3界面での反射効果の大きな発光ダイオードを
製作することができる。
【0036】また、本実施例の発光ダイオードでは、空
洞層の存在により電流が狭窄されているため、空洞層の
ない従来のDH構造発光ダイオードに比べ、内部量子効
率が高くなり、2倍以上の発光出力または発光光度が得
られる。また電流密度が高くなったことにより、応答速
度が従来の2倍になる。
【0037】次に前記構造の発光ダイオードの製造方法
について説明する。
【0038】まず、p型GaAs基板2を準備する。こ
れは例えばキャリア濃度が1×1019cm-3〜3×1019
cm-3のZnをドープしたGaAs基板である。このGa
As基板の表面に凸状のメサ部9を、ホトリソグラフ法
とドライエッチングまたはウエットエッチングによって
形成する。このメサ部9は直径10μm 、高さ5μmの
ほぼ円柱形状であり、40μm 間隔でマトリックス状に
形成する。
【0039】この凸状のメサ部9を形成したp型GaA
s基板2の表面上に、図2に示すように液相エピタキシ
ャル法でエピタキシャル層を4層成長させる。即ち、ク
ラッド層3と活性層4とウィンドウ層5の他に、基板2
とクラッド層3の間に犠牲層12を形成する。
【0040】犠牲層12はAlAs混晶比を0.90に
設定した高混晶のAlGaAsからなり、メサ部9の高
さを越えないよう膜厚を約2μm に設定する。この高混
晶AlGaAs犠牲層12は過飽和度の小さい成長用溶
液をGaAs基板2に接触させることでメサ部9の頂上
には成長されない。p型AlGaAsクラッド層3は、
AlAs混晶比を0.25に、膜厚を約30μm に設定
する。p型AlGaAs活性層4は、AlAs混晶比を
0.05に、膜厚を約1μm に設定する。さらに、n型
AlGaAsウィンドウ層5は、AlAs混晶比を0.
25に、膜厚を約30μm に設定する。なお、AlAs
混晶比が0.25のAlGaAsの屈折率は約3.5で
ある。
【0041】次に、上記構造で成長させたエピタキシャ
ルウェハの裏面と表面にそれぞれ電極7,8を形成した
後、ウェハを各チップに分離するための深さ80μm の
溝を形成する。その後、このウェハをエッチング液に入
れて犠牲層12を除去して空洞層10を形成する。具体
的には、前記エピタキシャルウェハをHFの稀薄水溶液
またはHFとH2 2 の稀薄水溶液に入れて犠牲層12
を溶解除去する。即ち、この溶液により高混晶比のAl
GaAsで構成した犠牲層12のみが溶解する。
【0042】その後、エピタキシャルウェハをダイシン
グにより分離して発光ダイオードチップとする。分離し
た発光ダイオードチップは、それぞれステム上にマウン
トされ、ワイヤボンディングにより配線し、樹脂モール
ドして発光ダイオード素子を構成する。モールド用樹脂
は通常屈折率が1.5程度のエポキシ系樹脂が用いられ
るが、光取出し効率を上げるためにはさらに屈折率の高
い樹脂を用いることが望ましい。
【0043】上記構造の赤外発光ダイオード素子の特性
評価を行なったところ、次のような結果が得られた。
【0044】通常のDH構造赤外発光ダイオード素子で
は順方向電流が50mAで発光出力が8.0±1mW
(樹脂モールドを施さないチップ状態では2.5±0.
3mW)であったのに対し、本実施例の発光ダイオード
素子では順方向電流が50mAで発光出力が20±1m
W(樹脂モールドを施さないチップ状態では7.0±
0.9mW)と高出力を得ることができた。
【0045】特に、この発光ダイオードをAlGaAs
の赤色発光ダイオードとして製作した場合、この発光ダ
イオードの発光光度は順方向電流が20mAで2500
mcdとなり、高い発光光度が得られた。
【0046】また、通常裏面反射型の発光ダイオードを
製作する場合、発光出力にばらつきが多くなるが、本実
施例の発光ダイオードでは発光出力のばらつきが非常に
小さいことがわかった。
【0047】さらに、従来、裏面反射型の発光ダイオー
ドを製作する場合に基板として必要とされた高AlAs
混晶比でかつ厚膜のAlGaAs層の成長を必要としな
い。即ち、GaAs基板が基板として残るため、基板上
に成長させるAlGaAs層は本来必要とされる膜厚で
十分であるため、温度条件が非常に容易になり、エピタ
キシャル成長が容易になると共に、特性の均一性が向上
する。なお、高混晶のAlGaAs層は犠牲層として薄
く成長させ、しかも後に除去するため、特性に影響を与
えない。
【0048】従来のDH構造のエピタキシャルウェハ成
長方式を拡張して4層のエピタキシャル層を成長させる
だけでよく、GaAs基板の除去も不要となるため、従
来の量産技術をそのまま使用することができる。
【0049】以上のことから、コスト的に非常に安価
で、発光出力が高く、均一性に優れた特性を有するエピ
タキシャルウェハを容易に成長させることができるよう
になる。
【0050】なお、発光ダイオード1は樹脂モールドさ
れるが、この際に空洞層10はそのまま保持しても、内
部にモールド用樹脂を充填させてもよい。樹脂を充填さ
せた場合でも樹脂の屈折率がp型AlGaAsクラッド
層3の屈折率より小さい限り、光はクラッド層3と樹脂
の界面で反射される。
【0051】また、上記実施例はダブルヘテロ構造の発
光ダイオードについて説明したが、本発明はシングルヘ
テロ構造に対しても適用可能であり、また基板及び各層
の導電型については上記実施例とは全く逆にしてもよ
い。
【0052】上記したように第1実施例の構造の発光ダ
イオードを製作するためには、メサ部を形成した基板に
高混晶のAlGaAs層である犠牲層12をメサ部9の
高さを越えない厚さに成長させる(図2参照)。しか
し、成長条件が多少ずれると、メサ部の上にも薄くAl
GaAs犠牲層が成長することがある。このような場合
に得られるのが、図3に示す構造の発光ダイオードであ
る。
【0053】断面構造が同図に示すように、メサ部9の
上にp型AlGaAsクラッド層3が食い込むことな
く、メサ部9の上にちょうどクラッド層3が乗っている
ような構造の発光ダイオードが得られる。
【0054】このような構造のDH構造発光ダイオード
についても評価した結果、順方向電流は50mAで発光
出力が18±1mW(樹脂モールドを施さないチップ状
態では6±0.8mW)であった。この値は、図1の構
造の発光ダイオードよりも若干落ちるものの、通常のも
のよりは高いことがわかった。
【0055】ところで、上述した基板とエピタキシャル
層とが基板(メサ部)で部分的に接合される接合構造で
は、メサ部の上にAlGaAs犠牲層が成長すると、犠
牲層のエッチングの際、発光部を構成するエピタキシャ
ル層3,4,5が基板2より剥がれてしまうことがあ
る。
【0056】また、うまくエッチングできても、樹脂モ
ールドした発光ダイオードを製作すると、基板とエピタ
キシャル層の界面に働く応力により、長時間の動作およ
び温度変化等により、剥がれが生じることがある。この
ような問題を解決するのが、次に説明する第2実施例で
ある。
【0057】第2実施例 本発明に係る赤外発光ダイオードの第2実施例を説明す
る。本実施例に係る発光ダイオード11は、図4に示す
ように、基板とエピタキシャル層とが基板で部分的に接
合された第1実施例の接合構造を改良したもので、基板
とエピタキシャル層とがエピタキシャル層で部分的に接
合された構造としたものである。
【0058】この発光ダイオード11が第1実施例の発
光ダイオード1と異なる点は、p型AlGaAsクラッ
ド層3の裏面に凸状部14が形成され、クラッド層3は
この凸状部14でp型GaAs基板2に直接接合されて
いる点である。凸状部14は拡径部をもち、その拡径部
が基板2と接合されているので、メサ部の頂上で接合さ
れている第1実施例に比して接合面積が大きく、従って
接合強度が大きい。
【0059】次に、この構造の赤外発光ダイオードの製
造方法について、図5及び図6にしたがって説明する。
【0060】まず、p型GaAs基板2を準備する(図
5(a))。これは例えばキャリア濃度が1×1019cm
-3〜3×1019cm-3のZnをドープしたGaAs基板で
ある。
【0061】このGaAs基板2の表面に凸状のメサ部
9を、ホトリソグラフ法とエッチングによって形成し
た。このメサ部9は直径10μm 、高さ3μm のほぼ円
柱形状であり、40μm 間隔でマトリクッス状に形成す
る(図5(b))。
【0062】この凸状のメサ部9を形成したp型GaA
s基板2上に、液相エピタキシャル法で、まず犠牲層1
2を成長させる(図5(c))。
【0063】GaAs基板2上に形成する犠牲層12で
あるAlGaAs層は、AlAs混晶比は0.90で膜
厚は約2μm である。液相エピタキシャル法により成長
させることにより、犠牲層12は、メサ部9以外の低い
部分にのみ成長する。このことは液相エピタキシャル成
長として周知である。しかし成長ばらつきにより、メサ
部9の上に薄く成長することもある。
【0064】次に、p型AlGaAsクラッド層3を成
長させるが、その際、クラッド層用成長溶液に添加する
GaAs量を少なくして成長溶液を未飽和とする。第1
実施例では高混晶AlGaAs犠牲層12は過飽和度の
小さい成長用溶液を用いたが、ここでは未飽和の成長溶
液を用いる。この未飽和成長溶液を基板2と接触させる
ことにより、基板2表面をメルトバックして凸条のメサ
部9を除去する。この除去によりメサ部跡である凹状の
メルトバック部13が犠牲層12に形成される(図5
(d))。
【0065】前記成長溶液は、金属Ga、金属Al、G
aAs多結晶、ドーパントZnからなっている。GaA
s添加量が多過ぎるとメルトバックせず、少な過ぎると
メルトバック量が大き過ぎる。このためメルトバック量
がメサ部9の頂上から目標4μm の深さで、ばらつきが
0.1μm から10μm 程度になるようにGaAs添加
量を適正化した。この未飽和溶液は、犠牲層12をほと
んどエッチングすることなく、GaAs基板2の表面を
大きく溶解する。その結果、メルトバック部13は、メ
サ部9よりも深く抉られ、図の右側に拡大して抜き出し
て示したように拡径部13aを有する凹状となる。
【0066】これはメルトバック速度が溶解する材料の
AlAs混昌比に大き依存するためである。面白いこ
とに、溶解が犠牲層12の下側全部に及んでも、犠牲層
がマトリックス状となっているため、エピタキシャル成
長後は、犠牲層12がp型クラッド層3中に埋め込まれ
た様な構造となることもある。
【0067】なお、上記メルトバックで、成長ばらつき
によりメサ部9の上に薄く成長することもある犠牲層1
2は、完全に溶解除去される。従って、犠牲層12の厚
さはメサ部9の高さを超えても良い。
【0068】このようにしてメルトバック後、引き続き
クラッド層3を成長し、さらに続けてp型AlGaAs
活性層4とn型AlGaAsウィンドウ層5を成長させ
る(図5(e))。
【0069】メルトバック後、引き続きクラッド層3を
成長させることにより、クラッド層3の裏面には、図の
右側に拡大して抜き出して示したように、凹状のメルト
バック部13に対応するエピタキシャル層による凸状部
14が形成される。この凸状部14がp型クラッド層3
を基板2に、直接かつ部分的に接合する。
【0070】p型AlGaAsクラッド層3は、AlA
s混晶比は約0.25μm とし、膜厚は約30μm とし
た。また次のp型活性層4は、AlAs混晶比は約0.
05とし、膜厚は1μm とした。さらにn型AlGaA
sウィンドウ層5は、AlAs混晶比は約0.30と
し、膜厚は30μm である。
【0071】しかる後、このエピタキシャルウェハの表
面にn側円形電極8、裏面にp側全面電極7を形成する
(図6(a))。
【0072】電極形成後、寸法が300μm ×300μ
m のチップを得るため、チップ分離用の溝を形成する。
溝の間隔300μm 、幅40μm 、深さ80μm のマト
リックス状である。このエピタキシャルウェハをHFと
2 Oの稀薄水溶液またはHF、H2 2 、とH2 Oの
稀薄水溶液に入れ、高混晶のAlGaAs犠牲層12を
溶解除去する。この溶解除去によりクラッド層3裏面の
凸状部14を除く基板2とクラッド層3との間に空洞層
10が形成される(図6(b))。
【0073】このエッチング溶液では高混晶のAlGa
As犠牲層12のみがエッチングされ、その他のAlG
aAs層3、4、5はほとんどエッチングされない。
【0074】このようにして形成されたエピタキシャル
ウェハは、前記クラッド層3と空洞層10の界面で光が
反射され、その多くがn型AlGaAsウィンドウ層5
へ向かうことになる(図6(c))。
【0075】本実施例によれば、成長条件が多少ずれて
メサ部の上にAlGaAs犠牲層の薄層が成長しても、
メサ部自体をメルトバックにより除去してしまうので、
成長条件の影響を受けず、しかも、メルトバックにより
清浄化された基板表面にクラッド層裏面の凸状部を接合
するので、接合が強固であり、チップ製作時の犠牲層エ
ッチングの際、発光部を構成するDH構造エピタキシャ
ル層が基板より剥がれてしまうことも、樹脂モールドし
た発光ダイオードの製作後、基板とエピタキシャル層の
界面に働く応力により、長時間の動作および温度変化等
により、剥がれが生じることもない。
【0076】さて、前記エピタキシャルウェハを更にダ
イシングにより分離し、赤外発光ダイオードチップとす
る。この赤外発光ダイオードチップをステム上にマウン
トし、ワイヤボンディングにより配線し、樹脂モールド
して、発光ダイオード素子を製作した。
【0077】この発光ダイオードについて評価した結
果、順方向電流50mAで発光出力が22.0±2.0
mW(樹脂モールドを施さないチップ状態では10.0
±1mW)となり、第1実施例のものよりも高出力を得
ることができた。また、通常、裏面反射型の発光ダイオ
ードを製作した場合、発光出力にばらつきが多いが本実
施例構造の発光ダイオードでは発光出力のばらつきが非
常に小さいことが分かった。
【0078】また、第1実施例の発光ダイオード製作時
には、犠牲層エッチングの際、DH構造のエピタキシャ
ル層が基板から剥がれる率が30%程度あったが、メル
トバック後、DH構造エピタキシャル層を成長させる本
実施例方式にすることにより、それは1%以下となっ
た。
【0079】また第1実施例のものでは、エピタキシャ
ル層が剥がれなくても、電流の通電できる限界が10m
A程度であったチップが20%程度発生していたが、本
実施例のものでは1%以下と大幅に低減することができ
るようになった。
【0080】また本実施例により、樹脂モールドした素
子の寿命を大幅に改善できた。試験方法は、室温から−
40℃までを100mAの電流を流しながら1000サ
イクル実施したが100チップで電流が流れなくなった
チップはなかった。
【0081】さらに、赤外発光ダイオードに適用した本
実施例をAlGaAs赤色発光ダイオードに適用したと
ころ、発光光度は順方向電流が20mAで正面光度25
00mcd(発光出力6.0mW)であり、高い発光光
度を得られることが確かめられた。
【0082】なお、第2の実施例では、凸状のメサ部全
体をメルトバックにより除去するようにしたが、メルト
バックをメサ部の頂上付近のみに止めて、発光ダイオー
ド構造を第1実施例のようにすることもできる。これに
よれば、メサ部の頂上に薄く成長することがある犠牲層
を有効に除去できるので、第1実施例よりも接合の信頼
性が向上する。
【0083】また、第1実施例と第2実施例とを組合せ
て、基板表面に凸状のメサ部を、エピタキシャル層の裏
面に凸状部をそれぞれ形成し、これらメサ部および凸状
部で前記エピタキシャル層が基板に部分的に接合し、メ
サ部および凸状部を除く基板とエピタキシャル層との間
に空洞層を形成するようにしても良い。
【0084】
【発明の効果】
(1) 請求項1に記載の発明によれば、基板表面のメサ部
でエピタキシャル層との接合を部分的に確保することに
より、エピタキシャル層と基板との間に空洞層を形成
し、この空洞層により光を反射させるようにしたので、
発光出力を大幅に向上させることができる。
【0085】(2) 請求項2に記載の発明によれば、エピ
タキシャル層裏面の凸状部で基板との接合を部分的に確
保することにより、エピタキシャル層と基板との間に空
洞層を形成し、この空洞層により光を反射させるように
したので、発光出力を大幅に向上させることができる。
【0086】(3) 請求項3に記載の発明によれば、基板
表面のメサ部でエピタキシャル層との接合を、エピタキ
シャル層裏面の凸状部で基板との接合をそれぞれ部分的
に確保することにより、エピタキシャル層と基板との間
に空洞層を形成し、この空洞層により光を反射させるよ
うにしたので、発光出力を大幅に向上させることができ
る。
【0087】(4) 請求項4に記載の発明によれば、発光
ダイオード材料に高輝度のGaAs/GaAlAs系化
合物半導体を用いたので、発光出力をさらに大幅に向上
させることができる。また、高AlAs混晶比の厚膜A
lGaAs層の成長を必要とせず、特性の均一化を図る
ことができる。
【0088】(5) 請求項5に記載の発明によれば、空洞
層に樹脂を注入したので、信頼性を大幅に向上させるこ
とができる。
【0089】(6) 請求項6に記載の発明によれば、メサ
部の高さを越えない厚さの犠牲層を基板表面に成長する
ので、メサ部によってエピタキシャル層を基板に強固に
接合することができ、また犠牲層を溶解除去するだけで
エピタキシャル層と基板表面との間に空洞層を形成する
ことができるので、空洞層の形成が容易となる。
【0090】(7) 請求項7に記載の発明によれば、メル
トバックで作った基板の凹状部にエピタキシャル層によ
る凸状部を形成し、この凸状部で基板との接合を計るよ
うにしたので、エピタキシャル層をより強固に接合する
ことができる。また犠牲層を溶解除去するだけで空洞層
を形成することができるので、空洞層の形成が容易とな
る。
【0091】(8) 請求項8に記載の発明によれば、発光
ダイオード材料に高輝度のGaAs/GaAlAs系化
合物半導体を用い、犠牲層を高混晶GaAlAs化合物
半導体とし、この犠牲層を溶解除去するのに最適なHF
の稀薄水溶液またはHF/H2 2 の稀薄水溶液からな
るHF系エッチング溶液を用いたので、犠牲層の溶解除
去を確実に行なうことができ、空洞層の形成がより確
実、かつ容易となる。さらに、高AlAs混晶比の厚膜
AlGaAs層の成長を必要とせず製造も容易なため、
高輝度特性を保持しながら、製作時の歩留りおよび信頼
性の高い発光ダイオードを生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の赤外発光ダイオード
を示す断面図である。
【図2】第1実施例による基板に犠牲層を含むエピタキ
シャル層を4層成長させた状態を示す断面図である。
【図3】第1実施例の変形例の赤外発光ダイオードを示
す断面図である。
【図4】第2実施例による基板に犠牲層を含むエピタキ
シャル層を4層成長させた状態を示す断面図である。
【図5】第2実施例による赤外発光ダイオードのエピタ
キシャル成長までの製造工程図。
【図6】同じく第2実施例の電極形成から光の反射状況
を示す製品までの製造工程図。
【符号の説明】
1 発光ダイオード 2 p型GaAs基板 3 p型AlGaAsクラッド層 4 p型AlGaAs活性層 5 n型AlGaAsウィンドウ層 7 p側全面電極 8 n側円形電極 9 メサ部 10 空洞層 12 犠牲層 13 メルトバック部(凹状のメサ部跡)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光部を構成する複数のエピタキシャル層
    が基板上に形成された発光ダイオードにおいて、前記基
    板の表面に複数の凸状のメサ部がマトリックス状に形成
    され、これら凸状のメサ部で前記エピタキシャル層が前
    記基板に部分的に接合され、前記メサ部を除く前記基板
    とエピタキシャル層との間に空洞層が形成されているこ
    とを特徴とする発光ダイオード。
  2. 【請求項2】発光部を構成する複数のエピタキシャル層
    が基板上に形成された発光ダイオードにおいて、前記エ
    ピタキシャル層の裏面に複数の凸状部がマトリックス状
    に形成され、これら凸状部で前記エピタキシャル層が前
    記基板に部分的に接合され、前記凸状部を除く前記基板
    とエピタキシャル層との間に空洞層が形成されているこ
    とを特徴とする発光ダイオード。
  3. 【請求項3】発光部を構成する複数のエピタキシャル層
    が基板上に形成された発光ダイオードにおいて、前記基
    板表面に凸状のメサ部を、前記エピタキシャル層の裏面
    に凸状部をそれぞれ有し、これらメサ部および凸状部で
    前記エピタキシャル層が基板に部分的に接合され、前記
    メサ部および凸状部を除く前記基板とエピタキシャル層
    との間に空洞層が形成されていることを特徴とする発光
    ダイオード。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の発光
    ダイオードにおいて、前記基板がGaAsであり、前記
    エピタキシャル層がGaAlAsであることを特徴とす
    る発光ダイオード。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の発光
    ダイオードにおいて、前記空洞層に樹脂が注入されてい
    ることを特徴とする発光ダイオード。
  6. 【請求項6】基板表面に凸状のメサ部を形成した後、該
    凸状のメサ部の高さを越えない厚さの犠牲層を前記基板
    表面に成長し、該犠牲層を成長した基板の上に発光部を
    構成する複数のエピタキシャル層を成長し、その後、前
    記犠牲層を溶解除去して前記凸状のメサ部を除く前記基
    板表面と前記エピタキシャル層との間に空洞層を形成す
    ることを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
  7. 【請求項7】基板表面に凸状のメサ部を形成した後、該
    凸状のメサ部の高さを越えない程度の厚さの犠牲層を前
    記基板表面に成長し、前記犠牲層を成長した基板表面を
    メルトバックすることにより、前記犠牲層を除く凸条の
    メサ部を除去して凹状のメサ部跡を前記犠牲層に形成
    し、該凹状のメサ部跡の深さを越える厚さで発光部を構
    成する複数のエピタキシャル層を前記犠牲層上に成長し
    て、凹状のメサ部跡に凸状部を形成し、その後、前記犠
    牲層を溶解除去して前記凹状のメサ部跡に形成した凸状
    部を除く前記基板と前記エピタキシャル層との間に空洞
    層を形成することを特徴とする発光ダイオードの製造方
    法。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載の発光ダイオード
    の製造方法において、前記基板がGaAs、前記エピタ
    キシャル層がGaAlAs、前記犠牲層が前記GaAl
    Asエピタキシャル層のAlAs混晶比よりも高いAl
    As混晶比を有するGaAlAsであり、該高AlAs
    混晶比のGaAlAs犠牲層を溶解除去する溶液として
    HFの稀薄水溶液またはHF及びH2 2 を含む稀薄水
    溶液を用いたことを特徴とする発光ダイオードの製造方
    法。
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