JP3157968B2 - 荷電粒子ビーム露光方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷電粒子ビーム露光方
法に係り、詳しくは、イオンビームや電子ビームと言っ
た所謂荷電粒子ビームを使用した露光装置に適用するこ
とができ、特に、透過マスク板(以下、ブロックマスク
と記す)を用いた露光装置のスループット及びパターン
精度を向上させることができる荷電粒子ビーム露光方法
に関する。
【0002】近年、集積回路の高密度化に伴い、長年微
細パターン形成の主流であったフォトリソグラフィーに
代わって荷電粒子ビーム、例えば電子ビームやイオンビ
ームによる露光、あるいは、X線を用いる新しい露光方
法が検討され、実現化されてきている。このうち、電子
ビームを用いてパターンを形成する電子線露光は、ビー
ムそのものを数オングストロームにまで絞ることができ
るために、1μmあるいはそれ以下の微細なパターンを
形成することができることに大きな特徴がある。ところ
が、電子線露光は、所謂“一筆書き”の描画方法である
ため、微細なパターンになればなる程小さなビームで露
光しなければならなくなり、露光時間は莫大に長くなっ
てしまう。この問題の解決のため、ブロック露光法が考
案された。以下、このブロック露光法については、図面
を用いて従来技術で具体的に説明する。
【0003】
【従来の技術】ここでは、ブロック露光法について具体
的に説明する。図6は従来の露光装置の構成を示す図で
ある。図6に示す如く、露光装置は、露光部100と制
御部101とに分かれる。露光部100は、カソード電
極102、グリッド電極103及びアノード電極104
を有する荷電粒子ビーム発生源105と、荷電粒子(以
下、ビームと記す)を例えば矩形状に整形する第1のス
リット106と、この整形されたビームを収束させる第
1電子レンズ107と、偏向信号S1に応じて整形され
たビームを透過マスク108上に照射する位置を偏向す
るためのスリットデフレクタ109と、対向して設けら
れた第2、第3のレンズ110、111と、この第2、
第3レンズ110、111の間に水平方向に移動できる
ように装着されたブロックマスク108と、ブロックマ
スク108の上下方向に配置されて各々位置情報P1〜
P4に応じて第2、第3レンズ110、111の間のビ
ームを偏向し、ブロックマスク108の複数の透過孔の
1つを選択する第1〜第4の偏向器112〜115と、
ブランキング信号に応じてビームを遮断し、若しくは通
過させるブランキング116と、第4のレンズ117
と、アパーチャ118と、リフォーカスコイル119
と、第5のレンズ120と、ダイナミックフォーカスコ
イル121と、ダイナミックスティングコイル122
と、第6のレンズ123と、露光位置決定信号S2、S
3に応じてウェハ上にビーム位置決めをするメインデフ
コイル124及びサブデフレクタ125と、ウェハを搭
載してX−Y方向に移動できるステージ126と、第1
〜第4のアライメントコイル127〜130とを有して
いる。
【0004】一方、制御部101は、集積回路装置の設
計データを記憶する記憶媒体131と、荷電粒子ビーム
全体を制御するCPU132と、CPU132によって
取り込まれた例えば描画情報、そのパターンを描画すべ
きウェハW上の描画位置情報及びブロックマスク108
のマスク情報等の各種情報を転送するインターフェイス
133と、インターフェイス133から転送された描画
パターン情報及びマスク情報を保持するデータメモリ1
34と、該描画パターン情報及びマスク情報に従って例
えばブロックマスクの透過孔の1つを指定し、その指定
透過孔のブロックマスク上での位置を示すマスク照射位
置データP1〜P4を発生し、かつ、そのパターンを露
光するウェハ上の位置を示すウェハ露光位置データS3
を発生し、かつ、描画すべきパターン形状と指定透過孔
形状との形状差に応じて補正値Hを演算する処理を含む
各種処理を行う指定手段、保持手段、演算手段及び出力
手段としてのパターン発生部135と、上記補正値Hか
ら修正偏向信号HS1を生成するアンプ部136、13
7と、必要に応じたブロックマスク108を移動させる
マスク移動機構138と、パターン発生部135からの
露光時間・露光待ち時間を受け、この露光装置全体が動
くシステムクロック及びブランキングクロックを発生す
るためのクロック制御回路139と、クロック制御回路
139の出力を受けてブランキングタイミングを発生す
るブランキング制御回路140と、ブランキング信号S
Bを生成するアンプ部141と、を備えるとともに、イ
ンターフェイス133から転送された露光開始/終了情
報を基に、パターン発生部135を介してデータメモリ
134にメインデフ偏向情報を出力させ、かつ、ステー
ジ制御部に対して所望するステージ位置に移動するよう
に指令する他、ステージ移動位置とメインデフ偏向との
差を補正するようにステージ補正部148をコントロー
ルし、かつ、クロック制御部139に対し、パターン発
生部135にクロックを発生/停止するように指令する
等、露光処理一般のシーケンスを司るシーケンスコント
ローラ142と、データメモリ134からのメインデフ
偏向情報を基にメインデフ偏向信号S2を発生する偏向
制御回路143と、パターン発生部135、偏向制御部
143からの出力を基に露光位置決定信号S2、S3を
生成するアンプ部144、145と、必要に応じてステ
ージを移動させるステージ制御機構146と、ステージ
位置を検出するレーザ干渉計147と、偏向制御回路1
43からはメインデフ偏向量を、ステージ制御部からは
ステージ移動位置とを受け、メインデフ偏向との差を補
正するステージ補正部148とを備えている。
【0005】従来の露光装置では、電子銃より放出され
た電子ビームを、第1スリット106で矩形形状に整形
した後に、レンズ107、110で収束してブロックマ
スク108上に照射する。ブロックマスク108での比
較的大きい範囲(約5mm以内)の偏向は、第1〜第4
の偏向器112〜115で行い、この偏向器112〜1
15で選択した後の比較的小さい範囲の偏向(約500
μm以内)は、スリットデフレクタ109で行う。な
お、可変矩形露光の場合は、このスリットデフレクタ1
09を用いて任意形状サイズ(例えば3μm□以下の任
意の矩形サイズ)に整形する。
【0006】次いで、透過マスク108を通過したビー
ムは、ブランキング116を通過し、そして、第4レン
ズ117で縮小され、しかる後、サブデフレクタ125
により100μm程度の小偏向領域で偏向される。ま
た、メインデフコイル124によりサブデフレクタ偏向
領域は、2mm程度の範囲の露光フィールドで大偏向さ
れる。露光するデータは、CPU132によって記憶媒
体131から読み出されてデータメモリ134に記憶さ
れる。次いで、シーケンスコントローラ142の信号に
より露光が開始されると、まず、記憶されたメインデフ
偏向位置が偏向制御回路143に送られて偏向量データ
S2が出力され、DAC/AMP144を介してメイン
デフコイル124に出力される。
【0007】そして、出力値が安定した後、シーケンス
コントローラ142は、クロック制御回路139に対
し、システムクロックを発するように指令し、その結
果、データメモリ134は、記憶されているパターンデ
ータをパターン発生部135に送り出す。パターン発生
部135では、読み込まれたパターンデータを基にショ
ットデータを発生する。このショットデータは、マスク
上でのビーム照射位置を示すP1〜P4信号と、マスク
上でのビーム照射位置の偏向量を示すH信号と、これら
マスクにビームを透過させることで整形したビームをウ
ェハ上の所望する位置に偏向するためのS3信号と、シ
ョット時間データと、これらの信号を印加して静電偏向
器・電磁偏向器が整定するまでどの位待つ必要があるか
を示すショット待ち時間データ等からなる。これらの信
号は、パターン発生部135で発生された後、パターン
補正部に入るパターン補正部では、露光試料Wをステー
ジに設定した際に発生する、ウェハローティション等を
補正する。出力されたショット発生のための信号は、各
々DAC(デジタルコンバータ)に入力して、アナログ
変換され必要に応じて設けられたアンプを通して電磁・
コイルに印加する。
【0008】なお、電子ビーム(可変矩形用)露光装置
の場合は、ブロックマスク108が、第2スリット(矩
形アパーチャ)となり、更に、ブロックマスク108上
を偏向するための偏向器112〜115が不要となる。
【0009】次に、ブロック露光に使用するブロックマ
スクについて説明する。図7はブロックマスク108を
示す全体平面図である。ブロックマスク108には、所
定のピッチ間隔ELでマトリクス配置された多数(図で
は9個)のエリアE1〜E9が設けられており、1つの
エリアの大きさは、ブロックマスクにおけるビームの最
大偏向範囲に対応した大きさ、例えばおよそ1〜5mm
□である。E1〜E9の基準点系には、各々XY座標値
が与えられており、例えばエリア座標EXY=(1,1)
とした場合、E7を表現していることとする。
【0010】一方、1つのエリア内には、図8に示すよ
うに、所定のピッチBLでマトリクス配列された多数
(図では、36個)のブロックB1〜B36が設けられて
おり、1つのブロックの大きさはブロックマスク上にお
けるビーム大きさに相当し、例えば、100〜500μ
m□程度である。そして、B1〜B36の基準点(図9に
示す)にも各々XY座標が与えられており、例えば、ブ
ロック座標BXY=(1,2)とした場合、B32の基準点
を示していることとなる。
【0011】すなわち、エリア座標EXYとブロック座標
XYの指定によって任意のエリア内の任意のブロックを
表現することができる。例えば、EXY=(1,1)、B
XY(1,2)とした場合、E7のエリアのB32のブロッ
クを指定したこととなる。なお、1つのエリアの4隅に
位置するハッチングで示したブロックB1、B6、B31
36は、可変矩形用の透過孔である。ここで、図10
に、ブロックに形成された透過孔(ブロックパターン)
を示す。
【0012】次に、図11,12を用いてステージ連続
移動について説明する。ウェハ上に露光するICパター
ン等は通常5〜20mm程度の大きさであるが、微細な
パターンを程度良く露光することが必要になるため、ビ
ームを大偏向させて1つのICパターンをステージ移動
なしに露光することができない。従って、ICパターン
を複数個の露光フィールドに区切って露光を行う必要が
あるが、この場合はステージ移動を頻繁に繰り返すこと
になり、スループットの低下を招く。この問題を解決す
るために考案されたのが連続ステージ移動方式である。
これは図11に示すように、ICパターンをウェハ上に
配置し、1回の連続的なステージ移動で露光できる範囲
を1つの露光範囲としている(以下、ストライプと記
す)。ストライプの幅は、ビームを偏向できる範囲であ
り、正確には露光位置決定信号S2に応じてウェハ上の
ビーム位置決めをするメインデフコイル33が偏向でき
る範囲に相当する。これらのステージ移動は、図12に
示すような系で実行されている。ステージには、X・Y
軸に各々DCモータとレーザ測定器が設定され、ステー
ジ制御部では常にステージ移動方向、移動スピード、ヨ
ーイング量等を測定している。
【0013】さて、従来の荷電粒子ビーム露光方法で
は、ブロックマスク上のブロックパターンを使用してビ
ームを成形する方法として、図13(a)に示す如く、
ブロックマスク上に形成されているブロックパターンの
全面を照射する全面照射方法と、図13(b)に示す如
く、ブロックパターンの一部分を照射する部分照射方法
とがある。特に、可変矩形露光をブロック露光装置で行
う場合は、後者の部分照射方法が採られる。通常、繰り
返し部分の露光においては、ブロックパターン全面照射
でビームを成形し、また、周辺部の露光においては、ブ
ロックパターン部分照射を行うというように、両方のビ
ーム成形方法を同一のウェハへの露光で用いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
荷電粒子ビーム露光方法では、図13(a)に示す如
く、ブロックパターン全面照射の場合、ブロックパター
ンのエッジによって、第1スリット106像のエッジ
は、ウェハ上には現れないが、図13(b)に示す如
く、部分ブロック露光の場合、第1スリット像106像
のエッジがウェハ上に現れる。仮に、第1スリット10
6像がブロックマスク上に焦点がずれた状態で照射され
ると、全面照射により形成されたビームでの露光と部分
照射により成形されたビームでの露光との継ぎ目に、露
光量の斑が現れる。このため、ブロックマスク上に第1
スリット像106像の焦点を正確に合わせることが必須
となっている。
【0015】従って、上記した従来の荷電粒子ビーム露
光方法では、ブロックマスク108上に第1スリット1
06像の焦点を合わせる役を担う第1のレンズ107の
調整を、ウェハ上でのビームの状況を観察しながら、手
作業で行っていたため、正確さや調整時間の長さの両面
で問題があった。
【0016】そこで、本発明は、ブロックマスク上に第
1スリット像の焦点を自動調整で合わせることができ、
調整時間の短縮化及び高信頼性を実現することができる
荷電粒子ビーム露光方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、荷電粒子ビー
ムが透過する位置に荷電粒子ビームを成形する多角形成
形板と、矩形透過孔パターンが1つ以上形成されてなる
透過マスク板と、該多角形成形板で成形されたビームを
該透過マスク板上に結像させる結像手段とを有する荷電
粒子ビーム露光装置の荷電粒子ビーム露光方法におい
て、該荷電粒子ビーム露光装置により露光を行う前に、
予め、該結像手段の値を設定する第1の工程と、次い
で、矩形透過孔パターンの全面を照射して、該成形ビー
ムの第1のビームシャープネスを計測する第2の工程
と、次いで、矩形透過孔パターンの一部を照射して、該
成形ビームの第2のシャープネスを計測する第3の工程
と、次いで、該第1、第2、第3の工程を該結像手段の
少なくとも2点以上の各値に対して計測して、該結像手
段の値に対する該第1、第2のビームシャープネスの値
のマップを取得する第4の工程と、次いで、取得した該
マップから、該第1のビームシャープネスと該第2のビ
ームシャープネスの違いが小さい該結像手段の値を算出
する工程とを有し、かつ該第1〜第5の工程で求めた該
結像手段への動作入力値を使用することを特徴とするも
のである。
【0018】
【作用】本発明は、荷電粒子ビームが透過する位置に荷
電粒子ビームを成形する多角形成形板と、矩形透過孔パ
ターンが1つ以上形成されてなる透過マスク板と、該多
角形成形板で成形されたビームを該透過マスク板上に結
像させる結像手段とを有する荷電粒子ビーム露光装置の
荷電粒子ビーム露光方法において、該荷電粒子ビーム露
光装置により露光を行う前に、予め、該結像手段の値を
設定し、次いで、矩形透過孔パターンの全面を照射し
て、該成形ビームの第1のビームシャープネスを計測
し、次いで、矩形透過孔パターンの一部を照射して、該
成形ビームの第2のシャープネスを計測し、次いで、該
結像手段の少なくとも2点以上の各値に対して計測し
て、該結像手段の値に対する該第1、第2のビームシャ
ープネスの値のマップを取得した後、次いで、この取得
した該マップから該第1のビームシャープネスと該第2
のビームシャープネスの違いが小さい該結像手段の値を
算出し、更に、該求めた該結像手段への動作入力値を使
用することができるように構成する。このため、ブロッ
クマスクからウェハに至る間の光学系に依存しないよう
に評価値を定義し、その評価値を基に第1スリットから
ブロックマスクに至る間の光学系を自動調整することが
できるので、1つのブロックパターン内での電流密度均
一性を向上させることができ、ブロック全面照射でのシ
ョットとブロック部分照射でのショットとのウェハ上で
のショット繋ぎずれを生じないように露光することがで
きる。しかも、ブロックマスク上に第1スリット像の焦
点を自動調整で合わせることができるので、調整時間の
短縮化及び高信頼性を実現することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0021】図1は本発明の実施例に適用できる露光部
の構成を示す図である。図1の露光部は、図6の従来構
成と略同様であり、電子銃1と、第1のアライメントコ
イル2と、第1のスリット3(本発明に係る多角形成形
板に該当する)と、第1のレンズ4と、スリットデフレ
クタ5と、第2のアライメントコイル6と、第1のマス
クデフレクタ7と、第2のマスクデフレクタ8と、第2
のレンズ9と、マスクステージ10と、ブロックマスク
11と、第3のマスクデフレクタ12と、マスクティグ
フォーカス13と、ブランキング14と、第4のマスク
デフレクタ15と、第3のレンズ16と、アパーチャ1
7と、リフォーカス18と、第4のレンズ19と、及び
サブデフレクタ20等を有している。なお、制御部は、
後述する実施例の第1のレンズ4(L1b)の調整手段
以外は、従来と略同様であるので省略する。なお、図1
に示すAが本発明に係るクロスオーバ像結像位置であ
る。
【0022】本実施例は、図1の露光装置に適用させる
ことができる。ここでは、本発明の特徴部分を具体的に
説明する。本実施例では、矩形パターン全面照射時のビ
ームシャープネスと矩形パターン部分照射時のビームシ
ャープネスの差分を評価値とし、ウェハ上でのビームの
ぼけから、ブロックマスクからウェハに至るまでの間で
のぼけの成分を取り除くために、第1スリット3像のエ
ッジのシャープネスからブロックパターンの像のエッジ
のシャープネスを取り除くように構成する。
【0023】ここで、本実施例の調整方法を図2、3
フローチャートを用いて説明する。本実施例では、ま
ず、図2に示す如く、共用領域で指定されている検索ス
テップを粗調整ステップ又は微調整ステップに変えて行
い(処理S1)、調整対象の検索ステップを指定して、
図3のサブルーチンを呼び出し(処理S2)、L5の第
5のレンズ21を調整した後の評価値δを計測する(処
理S3)。この時、図4(b)に示す如く方法で計測し
たビームシャープネスから図4(a)に示す如く方法で
計測したビームシャープネスを差し引いた値をδとす
る。なお、図4(a)は、全面照射した時のMD(微
分)波形のビームシャープネスを示す図である。そし
て、計測した評価値δが許容範囲(粗、微各々共用領域
で指定)内に収まっていれば、検索ステップのループ処
理を行って(処理S5)、その調整結果を記録出力す
る。
【0024】なお、図3のサブルーチンでは、「調整対
象のレジスタの初期値」−2×「検索ステップ」の値を
検索開始点として格納し(処理S11)、電流計レンジを
指定して(処理S12)、例えば計5点のレジスタ値を調
整対象に与えて各計測点での評価値δを計測する(処理
13)。そして、この5点計測した評価値の挙動をS14
粗調整ステップ微調整ステップの如く判定し(処理
14)、検索処理を終了する。なお、再検索、即ち再検
索回数を越えた場合は、このサブルーチンをエラー終了
させる。
【0025】このように、本実施例では、該荷電粒子ビ
ーム露光装置により露光を行う前に、L1bの第1のレ
ンズ4を設定し、矩形透過孔パターンの全面を照射し、
成形ビームのビームシャープネスBaを計測し、矩形透
過孔パターンの一部を照射し、成形ビームのビームシャ
ープネスBpを計測し、上記各工程をL1bの第1のレ
ンズ4の少なくとも2点以上の各値に対して計測し、L
1bの第1のレンズ4に対するビームシャープネスB
a、Bpの値のマップを取得し、この求めたマップか
ら、ビームシャープネスBaとビームシャープネスBp
の違いが小さいL1bの第1のレンズ4を算出し、上記
工程で求めたL1bの第1のレンズ4への動作入力値を
使用するように構成している。このため、ブロックマス
ク11からウェハに至る間の光学系に依存しないように
評価値を定義し、その評価値を基に第1スリット3から
ブロックマスク11に至る間の光学系を自動調整するこ
とができるので、1つのブロックパターン内での電流密
度均一性を向上させることができ、ブロック全面照射で
のショットとブロック部分照射でのショットとのウェハ
上でのショット繋ぎずれを生じないように露光すること
ができる。しかも、ブロックマスク11上に第1スリッ
ト3像の焦点を自動調整で合わせることができるので、
調整時間の短縮化及び高信頼性を実現することができ
る。
【0026】なお、上記実施例の如く調整されたL1b
の第1のレンズ4の値を使用して露光を行うと、この
時、ブロックパターン部分照射の露光も行うことができ
る。ブロックパターン部分照射露光は、図5に示すよう
に、パターン基準点の位置までマスクデフレクタで偏向
を行い、希望するサイズの分だけスリットデフレクタで
偏向することで好適に実現させることができる。この手
法により、ブロック全面照射でのショットと、ブロック
部分照射でのショットのウェハ上でのショット繋ぎずれ
が生じないように露光することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ブロックマスク上に第
1のスリット像の焦点を自動調整で合わせることがで
き、調整時間の短縮化及び高信頼性を実現することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に適用できる露光部の構成を示
す図である。
【図2】本発明の実施例の調整処理フローを示すフロー
チャートである。
【図3】図2に示すサブルーチンの処理フローを示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明の実施例の全面照射時と部分照射時にお
けるMD波形でのビームシャープネスを示す図である。
【図5】本発明の実施例のパターン基準点の位置までマ
スクデフレクタで偏向を行って希望するサイズの分だけ
スリットデフレクタで偏向する様子を示す図である。
【図6】従来の露光装置の構成を示す図である。
【図7】ブロックマスクを示す全体平面図である。
【図8】ブロックマスクの1つのエリアを示す図であ
る。
【図9】1つのエリア内の各ブロックを示す図である。
【図10】ブロックに形成された透過孔の例を示す図で
ある。
【図11】露光試料と連続ステージ移動方式における移
動方向を示す図である。
【図12】ステージ移動を制御する構成を示す図であ
る。
【図13】全面照射時と部分照射時におけるウェハ上露
光状況を示す図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 アライメントコイル 3 第1のスリット 4 第1のレンズ 5 スリットデフレクタ 6 第2のアライメントコイル 7 第1のマスクデフレクタ 8 第2のマスクデフレクタ 9 第2のレンズ 10 マスクステージ 11 ブロックマスク 12 第3のマスクデフレクタ 13 マスクティグフォーカス 14 ブランキング 15 第4のマスクデフレクタ 16 第3のレンズ 17 アパーチャ 18 リフォーカス 19 第4のレンズ 20 サブデフレクタ 21 第5のレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−36592(JP,A) 特開 平5−82430(JP,A) 特開 平4−360516(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームが透過する位置に荷電粒
    子ビームを成形する多角形成形板と、矩形透過孔パター
    ンが1つ以上形成されてなる透過マスク板と、該多角形
    成形板で成形されたビームを該透過マスク板上に結像さ
    せる結像手段とを有する荷電粒子ビーム露光装置の荷電
    粒子ビーム露光方法において、該荷電粒子ビーム露光装
    置により露光を行う前に、予め、該結像手段の値を設定
    する第1の工程と、次いで、矩形透過孔パターンの全面
    を照射して、該成形ビームの第1のビームシャープネス
    を計測する第2の工程と、次いで、矩形透過孔パターン
    の一部を照射して、該成形ビームの第2のシャープネス
    を計測する第3の工程と、次いで、該第1、第2、第3
    の工程を該結像手段の少なくとも2点以上の各値に対し
    て計測して、該結像手段の値に対する該第1、第2のビ
    ームシャープネスの値のマップを取得する第4の工程
    と、次いで、取得した該マップから、該第1のビームシ
    ャープネスと該第2のビームシャープネスの違いが小さ
    い該結像手段の値を算出する工程とを有し、かつ該第1
    〜第5の工程で求めた該結像手段への動作入力値を使用
    することを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法。
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