JP3366182B2 - 荷電粒子ビーム露光装置及びその露光方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光装置及びその露光方法

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JP3366182B2
JP3366182B2 JP10738596A JP10738596A JP3366182B2 JP 3366182 B2 JP3366182 B2 JP 3366182B2 JP 10738596 A JP10738596 A JP 10738596A JP 10738596 A JP10738596 A JP 10738596A JP 3366182 B2 JP3366182 B2 JP 3366182B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビーム等の荷
電粒子ビームを利用した露光装置及びその露光方法に関
する。特に、ブロックアパーチャーアレイ等を有する透
過マスクとそのステージの位置ずれやマスクステージの
斜行度を容易に検出して露光のスループットを向上させ
ることができる発明に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の高密度化に伴い、電子
ビームやイオンビーム等を利用した荷電粒子ビーム露光
方法がより重要な技術となっている。この電子ビーム露
光はビームそのものを数Åまで絞ることができるので、
1μm或いはそれ以下の微細なパターンを作成すること
ができる。ところが、電子ビーム露光は電子ビームの一
筆書きによる描画方法であるため、微細パターンになる
程小さなビームで露光する必要があり、その露光時間は
非常に長くなってしまう。
【0003】この問題点を解決する為に、ブロックアパ
ーチャアレイを有する透過マスクを利用したブロック露
光法が提案されている。このブロック露光法は、後に詳
述するが、簡単に説明すると、複数種類の露光パターン
に対応するブロックパターンがマトリクス状に配置され
た透過マスクを利用する。電子銃から照射される電子ビ
ームを矩形の透過孔を有するスリットによりその断面を
矩形に成形し、その矩形ビームを透過マスク上の所望の
ブロックパターンを透過させることで、ウエハやレチク
ル等の試料上のレジストを所望のパターンに露光させ
る。
【0004】この透過マスク内のブロックパターンは、
通常、鏡筒内に設けられたマスクデフレクタにより矩形
ビームを偏向させて照射することにより選択される。し
かし、この透過マスク自体は大型化される為、デフレク
タの偏向範囲を越える位置にあるブロックパターンを選
択する場合には、透過マスクを搭載したマスクステージ
により透過マスクを移動させる必要がある。一旦、デフ
レクタで偏向可能な位置に移動させられた後、デフレク
タにより矩形ビームを偏向させて所望のブロックパター
ンが選択される。
【0005】このマスクステージを移動させる単位とし
て、マスクエリアという区画が設けられている。マスク
エリアの中心を鏡筒の光軸に持ってくれば、そのマスク
エリア内にあるブロックパターンは、マスクデフレクタ
で選択できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、露光装置内に
設けられるマスクステージを移動させる必要があり、更
に透過マスク内のブロックパターンに矩形ビームを偏向
させる必要がある。このことは、露光装置の座標に対し
てマスクステージの座標や斜行度にずれが生じる場合
や、透過マスクを装着した時のその座標や傾きにずれが
生じる場合がある。
【0007】透過マスクの前記のマスクエリア内には、
可変矩形ビーム露光ができるように、矩形パターンが少
なくとも一つ設けられている。そして、電子銃から照射
される電子ビームを矩形の断面に成形するスリットとこ
の透過マスク内の矩形パターンを重ねることで、所望の
大きさの矩形ビームに成形することができる。
【0008】そこで、従来はこの可変成形した矩形ビー
ムを試料ステージ内に設けたファラデーカップ等のビー
ム量検出素子に照射し、そこから得られる電圧値等をモ
ニタしながら、作業者の勘にたよって、上記の位置ずれ
の修正を行なっていた。即ち、マスクステージにより透
過マスクを移動させ、マスクエリアの中心が鏡筒の光軸
の位置になるようにし、矩形ビームにマスクエリア内の
矩形パターンを通過させて、両者が重なったビーム形状
をファラデイカップにより検出するのである。そして、
透過マスクのXY位置ずれ、角度(傾き)φ、更にマス
クステージの斜行度(ステージがX方向とY方向に移動
する時の直交度)のずれを修正するよう調整する。
【0009】しかしながら、かかる方法は、調整に時間
がかかり且つ正確でないので、露光工程のスループット
を低下させ、不正確な重ね合わせ露光を招くことにな
る。
【0010】そこで、本発明の目的は、透過マスクの位
置ずれを簡単に検出することができる工程を有する荷電
粒子ビーム露光方法及びその露光装置を提供することに
ある。
【0011】また、本発明の別の目的は、透過マスクを
移動させるマスクステージの斜行度を簡単に検出するこ
とができる工程を有する荷電粒子ビーム露光方法及びそ
の露光装置を提供することにある。
【0012】更に、本発明の目的は、透過マスクのX方
向とY方向のずれと共に角度φも簡単に検出することが
できる工程を有する荷電粒子ビーム露光方法及びその露
光装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よれば、所定の断面形状に成形された荷電粒子ビーム
を、複数の露光パターン開孔が設けられた透過マスクの
所望の位置を透過させ、試料表面に照射することで、当
該透過された露光パターンを該試料表面に露光する荷電
粒子ビーム露光装置において、該透過マスクが、前記所
定形状の荷電粒子ビームの断面より十分大きい位置検出
用開孔を有し、更に、該透過マスクが搭載され水平方向
に移動可能なマスクステージと、該透過マスク上の所定
の露光パターン開孔に前記荷電粒子ビームを偏向させる
偏向器と、該透過マスクを通過した荷電粒子ビームのビ
ーム量を検出するビーム量検出素子と、該荷電粒子ビー
ムの全断面が位置検出用開孔を通過している第一の状態
から、該マスクステージを移動して当該位置検出用開孔
と荷電粒子ビーム断面との相対的な位置の変化を、前記
ビーム量検出素子により検出することで、該透過マスク
の位置を検出する制御部とを有することを特徴とする荷
電粒子ビーム露光装置を提供することにより達成され
る。
【0014】このように検出した透過マスクの位置に従
って、マスクステージの移動や荷電粒子ビームの偏向の
制御が行なわれる。更に、透過マスクが位置検出用開孔
を少なくとも2個有する場合は、2個の位置検出用開孔
の位置を検出することにより当該透過マスクの角度を検
出することができる。透過マスクの傾きを検出すること
で、該荷電粒子ビームの回転方向の補正を行なうことが
できる。
【0015】また、透過マスクが位置検出用開孔を少な
くとも3個有する時は、3個の位置検出用開孔の位置を
検出することにより当該マスクステージの斜行度を検出
しすることができる。マスクステージのX方向とY方向
の移動方向の角度を検出することでマスクステージと偏
向器の補正制御を行なうことができる。
【0016】本発明に従う透過マスクは、前記偏向器が
偏向可能な領域よりも狭い領域よりなるマスクエリアを
複数有し、該マスクエリア内には前記露光パターン開孔
からなる複数種類のブロックマスクが設けられ、更に、
前記位置検出用開孔は該マスクエリアと略同等の大きさ
を有する開孔であることを特徴とする。即ち、位置検出
用の開孔はマスクステージを移動させることにより再現
性良くビーム全体を開孔内に位置させることができる。
従って、位置検出工程におけるスループットを上げるこ
とができる。
【0017】更に上記の目的は、本発明によれば、断面
が矩形に成形された荷電粒子ビームを、複数の露光パタ
ーン開孔が設けられた透過マスクの所望の位置を透過さ
せ、試料表面に照射することで、当該透過された露光パ
ターンを該試料表面に露光する荷電粒子ビーム露光方法
において、該透過マスクが、前記矩形荷電粒子ビームの
断面より十分大きい矩形の位置検出用開孔を有する前記
透過マスクを水平方向に移動可能なマスクステージ上に
ロードする工程と、該矩形荷電粒子ビームの全断面が位
置検出用開孔を通過している第一の状態にする工程と、
該マスクステージを移動して当該位置検出用開孔の一辺
と矩形荷電粒子ビームの断面との相対的な位置の変化
を、前記透過マスクよりビーム下流側に設けたビーム量
検出素子により検出することで、該透過マスクの位置を
検出する工程と、該検出した透過マスクの位置に従っ
て、前記マスクステージの移動制御を行なう工程とを有
することを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法を提供す
ることにより達成される。
【0018】更に、本発明の露光方法は、前記第一の状
態から該マスクステージを移動して当該位置検出用開孔
の一辺と矩形荷電粒子ビームとが接する第二の状態にす
る工程と、該第二の状態から該一辺に沿って該マスクス
テージを移動して当該位置検出用開孔の頂点近傍に該矩
形荷電粒子ビームが位置する第三の状態にする工程と、
該第三の状態から該マスクステージをX方向及びY方向
に移動させ、前記ビーム量検出素子からの出力に従って
該頂点の位置を検出する工程とを有することを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術
的範囲がその実施の形態に限定されるものではない。
【0020】[露光装置と透過マスクの概略]図1は、
荷電粒子ビームの一つである電子ビームを利用した露光
装置の全体構成を示す図である。以下、一例として電子
ビームを例にして説明するが、本発明がかかる電子ビー
ムに限定されず、広く荷電粒子ビームを利用した露光方
法または装置に適用できるのは明白である。
【0021】図1は、電子ビーム露光装置の全体構成図
である。この露光装置は、露光部10と制御部50とか
ら構成される。露光部10内に設けた各レンズや偏向器
が制御部50により制御される。また制御部50内で
は、例えばディスク等の記憶媒体51内に記憶されたパ
ターンデータがインターフェース53を介して入力さ
れ、パターンデータから露光に必要な駆動信号に変換さ
れる。その駆動信号に従って、露光部10内の各レンズ
や偏向器が駆動される。
【0022】露光部10から説明する。電子ビーム発生
源である電子銃14は、カソード電極11、グリッド電
極12及びアノード電極13から構成される。電子ビー
ムは軸合わせ用のアラインメントコイル36及びレンズ
(図1中には図示せず)を介して、第一のスリット15
に照射される。第一のスリット15は、矩形のアパーチ
ャを有し、その結果矩形断面の電子ビームが生成され
る。その矩形ビームは、レンズ16を介してスリットデ
フレクタ17に入射する。スリットデフレクタ17は、
偏向信号S1によって制御される。37はアラインメン
ト用のコイルである。
【0023】電子ビームを所望のパターンに整形するた
めに、矩形開口や所定のパターンのブロックパターン開
孔等の複数の透過孔を有する透過マスク20が用いられ
る。従って、電子ビームを所望のブロックパターン位置
に偏向するために、電磁レンズ18,19と各偏向器2
1−24が透過マスク20の上下に設けられている。透
過マスク20は水平方向に移動可能なステージ40に搭
載されている。
【0024】従って、マスク移動機構57によって、透
過マスク20の所望のマスクエリアの中心が鏡筒内の中
心軸に一致する様ステージ40が移動される。そして、
マスクデフレクタ21−24により所望のブロックパタ
ーンに矩形ビームが照射される様に偏向される。また、
可変矩形ビームを形成したりブロックパターンの一部の
みを利用したりするための矩形ビームの微小な移動を行
なう為に、スリットデフレクタ17が利用される。
【0025】上記の様に整形された電子ビームは、ブラ
ンキング信号SBが印加されるブランキング電極25に
よってウエハ(または他の試料)W上への照射のオン・
オフが制御される。38は別のアラインメントコイルで
ある。
【0026】ブランキング電極で25でオンされた電子
ビームは、更にレンズ26を通過して、ラウンドアパー
チャ27を通過する、ラウンドアパーチャ27は一種の
絞りであり、その開口の程度が制御できるようになって
いる。これにより電子ビームの収束半角が制限される。
そして、リフォーカルコイル28、電磁レンズ29によ
ってビーム形状が最終的に調節される。フォーカスコイ
ル30は、電子ビームを露光対象面にフォーカスさせる
機能を有し、またスティングコイル31は、非点収差を
補正する。
【0027】最終段階で、電子ビームは、投影レンズ3
2により露光サイズに縮小され、露光位置決定信号S
2,S3により制御されるメインデフレクタ33とサブ
デフレクタ34によって、ウエハWの表面の正しい位置
に照射される。尚、メインデフレクタ33は電磁偏向器
であり、サブデフレクタ34は静電偏向器である。
【0028】次に制御部50部分を説明する。前述した
通り、露光パターンのデータは、メモリ51には記憶さ
れ、CPU52により読みだされ演算される。そして、
求められた描画用のデータが、インターフェース53を
介してデータメモリ54及びシーケンスコントローラ6
0に供給される。描画用のデータには、電子ビームを照
射すべきウエハW上の位置データと、透過マスク20上
の何れのブロックパターンを選択するかのマスクデータ
とを少なくとも有する。
【0029】パターン制御コントローラ55は、描画す
べきマスクデータに従って透過マスク20上のブロック
マスク(透過孔)の一つを指定する位置信号P1−P4
を偏向器21−24に与える。また、パターン制御コン
トローラ55は、描画すべきパターン形状と指定透過孔
形状との形状差に応じた補正値Hを演算し、デジタル・
アナログ変換器及び増幅器56に補正値を供給する。増
幅器56は、修正偏向信号S1を偏向器17に供給す
る。また、選択された透過孔の位置に応じて、パターン
制御コントローラ55はマスク移動機構57を制御し
て、透過マスク20を搭載するマスクステージ40を水
平方向に移動させる。
【0030】ブランキング制御回路58は、パターン制
御コントローラ55からの制御信号に従い、増幅器59
を介してブランキング信号SBをブランキング電極25
に供給する。電子ビーム照射のオン・オフ制御が行なわ
れる。
【0031】シーケンスコントローラ60は、インター
フェース部53から描画すべき位置データを受信し、描
画処理シーケンスを制御する。ステージ移動機構61
は、シーケンスコントローラ60からの制御信号により
ステージ35を水平方向に移動させる。このステージ3
5の移動量は、レーザ干渉計62で検出され、偏向制御
回路63に供給される。偏向制御回路63は、ステージ
の移動量とシーケンスコントローラから与えられる露光
位置データに従って、メインデフレクタ(主偏向器)3
3とサブデフレクタ(副偏向器)34に偏向信号S2,
S3を供給する。一般的には、メインデフレクタ33に
よって、例えば2−10mmの正方形の偏向フィールド
をビーム偏向し、サブデフレクタ34によって、例えば
100μmの正方形のサブフィールドを偏向する。
【0032】試料ステージ35内には、電子ビームの電
流量に応じて電気信号を出力するファラデイカップ41
がビーム量検出素子として埋め込まれ、その出力信号は
増幅器42により増幅されてインターフェイス53に与
えられる。
【0033】図2は、マスクステージ40の概略構成図
である。57DX,57X,57DY,57Yは、前述
のマスクステージ移動機構57内のそれぞれ、X方向ド
ライバ、X方向リニアアクチュエータ、Y方向ドライ
バ、Y方向リニアアクチュエータである。パターン制御
コントローラ55から与えられるステージ目標位置デー
タXs,Ysに従ってそれぞれのドライバ57DX,5
7DYがパルス信号をアクチュエータに与える。アクチ
ュエータ57X,57Yは、例えば、ピエゾ素子によっ
て電気的な制御信号を動的な駆動力に変換するアクチュ
エータである。
【0034】401は例えば鏡筒に固定される固定部
で、Y方向すべり面404Yを介してYステージ402
が搭載される。従って、Yステージ402は、Y方向ア
クチュエータ57Yによりアーム403を介して矢印の
方向に移動される。また、Xステージ405がYステー
ジ402にX方向すべり面404Xを介して搭載され
る。従って、Xステージ405は、X方向アクチュエー
タ57Xによりアーム406を介して矢印の方向に移動
される。尚、404はベアリングを示す。
【0035】Xステージ405上には、透過マスク20
を保持したマスクホルダ407が取り付けられている。
408は、その透過マスク20を保持する突起等であ
る。
【0036】図2に示される通り、マスクステージは4
0は、露光装置内の鏡筒内に取り付けられた時点で、X
移動方向とY移動方向が完全に直交しない場合が発生す
る。その場合は、その斜行度を予め検出しその補正値に
従ってマスクステージを移動させることが必要である。
この斜行度は、一旦検出されると、透過マスク20を取
り替えても変更されることは稀であり、露光装置を最初
に駆動する時に検出するだけで良い。
【0037】更に、透過マスク20が取り替えられる
と、透過マスク自体がX方向、Y方向及び回転方向(傾
き)に位置ずれが発生する可能性がある。
【0038】図3は、透過マスク20の全体平面図であ
る。透過マスク20には、所定のピッチ間隔ELでマト
リクス配置された多数のエリアE1〜E12が設けられ
ている。一つのエリアの大きさは、透過マスクにおける
ビームの最大偏向範囲に対応した大きさである。例え
ば、1〜5mm角程度である。前述した偏向器21−2
4で偏向可能範囲である。そして、各エリアE1−E1
2には、基準点Exyが与えられている。例えば、エリア
座標Exy(1,2) とした場合は、エリアE11を表し、エ
リア座標Exy(4,2) とした場合は、エリアE1を表す。
【0039】図4は、一つのエリアE内の平面図であ
る。エリアE内には、所定のピッチBLでマトリクス配
列された多数のブッロクマスクB1 −B36が設けられて
いる。一つのブロックマスクの大きさは、透過マスク2
0上における矩形ビームの大きさに相当し、例えば、1
00〜500μm角程度である。そして、ブロックマス
クB1 −B36の基準点にもそれぞれXY座標が与えられ
ている。図に示される通り、ブロック座標Bxy(1,2) と
した場合は、ブロックマスクB32の基準点を示してい
る。尚、図中エリアEの4隅に位置するハッチングで示
したブロックB1,B6,B31,B36は可変矩形用
の透過孔である。
【0040】従って、エリア座標Exyを与えられて、マ
スクステージ40が移動される。一方、ブロック座標B
xyを与えられて、偏向器21−24により矩形ビームが
偏向され、エリアE内の所望のブロックマスクに照射さ
れる。その為、前述した透過マスク20をマスクステー
ジ40に装着した段階で発生する透過マスク20のX,
Y方向と回転方向の位置ずれを考慮して、エリア座標E
xyによりマスクステージの移動を行なう必要がある。
【0041】図5は、エリアE内に設けられるブロック
マスクの一例を示す拡大平面図である。図中には、4種
類のブロックマスクBa,Bb,Bc,Bdが示されて
いる。各ブロックマスクには、透過孔20a−20gが
設けられている。例えば、ブロックマスクBaを繰り返
し移動しながら露光することにより、例えば配線パター
ンを形成することができる。
【0042】[位置ずれ検出方法]上記した通り、露光
装置内の鏡筒内にマスクステージを取付け、それに透過
マスク20を搭載している。従って、マスクステージを
取り付けた初期の段階では、マスクステージの斜行度と
透過マスクのXY方向と傾きφのずれを検出する必要が
あり、また、透過マスク20を取り替えた後は再度透過
マスクのXY方向と傾きφのずれを検出する必要があ
る。
【0043】図6は、そのような位置ずれ検出工程が荷
電粒子ビーム露光工程の中でどの様な関係になるのかを
示すフローチャート図である。先ず、最初にマスクステ
ージを組み上げ、その上に透過マスクを装着すると(ス
テップS1)、最初に透過マスクの位置検出工程を実行
し、マスクステージの斜行度とマスクの位置ずれを検出
する(ステップS2)。
【0044】そして、その斜行度と位置ずれに応じて、
マスク移動機構57等に対して補正値を与え初期調整を
行なう。その後、その透過マスク20を利用して露光を
繰り返し行なう(ステップS5)。
【0045】やがて、装着した透過マスク20にない別
の透過マスク上のブロックマスクを利用する必要がある
と、透過マスクが変更される(ステップS3)。透過マ
スクが変更されると、透過マスクの位置ずれを検出する
必要があり、ステップS2と同様に透過マスクの位置検
出工程が実行される(ステップS4)。そして、検出し
た位置ずれを補正値として、以降のマスクステージの移
動やビームの偏向、回転が行なわれる。
【0046】図7は、本発明にかかるマスク位置の検出
を行なうために改良された透過マスク20Aの平面図で
ある。図3の透過マスク20と異なる点は、マスクの隅
に大きな開孔から構成される位置検出用の開孔APa,
APb,APcが形成されている点である。この開孔の
大きさは、例えばエリアE1−12と同等の1〜5mm
角の大きさである。より厳密に言えば、マスクステージ
40の再現性の程度に基づいて、殆ど毎回矩形ビームE
Bを確実に通過させることができる程度の大きさであ
る。従って、マスクステージ40上に透過マスク20A
を装着し、マスクステージ40を移動して大開孔AP
a,APb,APcをビーム位置まで移動させた時に、
殆ど確実に矩形ビームEBが大開孔内に位置されるよう
になることが重要である。
【0047】このような大開孔を有する透過マスク20
Aを利用して、透過マスクの位置検出が行なわれるが、
その検出方法について以下に説明する。
【0048】図8乃至図16は、大開孔APを利用した
透過マスクの位置検出方法を説明するための拡大平面図
であり、図17はそのフローチャート図である。
【0049】先ず最初に、ウエハ等の試料Wが搭載され
る試料ステージ35をステージ移動機構61により移動
させて、所定の位置、望ましくは鏡筒の中心軸の位置に
ファラデーカップからなる電子ビーム検出素子35を移
動させる。勿論、試料ステージ35を移動することな
く、主副偏向器33,34によりビームを偏向させてビ
ームがファラデーカップ35に照射されれば良い。
【0050】透過マスク位置検出工程では、図6で示し
たステップS2,S4で兼用されることができるよう
に、透過マスクを取替えた時か、最初に露光装置を再開
させた時かにより、N値が与えられる(ステップS1
2,13,14)。そして、初期値としてM値に0が与
えられる(ステップS15)。
【0051】次に、マスクステージ40を移動し、大開
孔AP内に電子ビームEBが位置し通過するようにする
(ステップS16)。好ましくは、鏡筒の中心軸上に大
開孔APが位置するようにする。ただし、偏向器21−
24によりビームEBが大開孔AP内を通過するように
しても良い。
【0052】従って、図8が現在の状態を表している。
大開孔AP内を矩形ビームEBが通過し、その矩形ビー
ムEBは試料ステージ上のファラデーカップ35を照射
する位置にある。
【0053】さて、透過マスク位置検出工程では、この
大開孔APの一つの頂点A(x,y) が露光装置の座標系内
で如何なる位置にあるかを検出することをその骨子とす
る。そして、大開孔APaを使用して頂点Aの位置座標
を求めれば、透過マスクのX,Y座標のずれを求めるこ
とができる。また、大開孔APa,APb等の2つの大
開孔の頂点A,Bの位置座標を求めれば、透過マスクの
回転φを求めることができる。更に、大開孔APa,A
Pb,APcの様に3つの大開孔の頂点A,B,Cの位
置座標を求めれば、マスクステージの斜行度を求めるこ
とができる。3つの大開孔APa,APb,APcは直
線上に位置しない3点であればよいが、出来るだけ離れ
た位置であることが望ましい。
【0054】図8に示した状態から、マスクステージを
図9の如く矢印方向(Xの正方向)に移動し、ファラデ
ーカップ35から得られるビーム検出信号が減りはじめ
るのをモニタする。電子ビームEBが大開孔APの一辺
AP1に達すると、検出信号が減りはじめる。次に、図
10,11に示した通り、更にマスクステージを移動さ
せ、ビーム検出信号が約半分になる位置を検出し、マス
クステージをXの負の方向に戻し、図11の状態にす
る。この結果、ビームEBは大開孔APの一つの辺に接
する位置になる(ステップS17)。
【0055】次に、図11の状態から図12に示される
通り、マスクステージをYの正方向に移動し、ビームE
Bが隣接するもう一つの辺AP2に達するのをモニタす
る(ステップS18)。
【0056】その後、図12,13,14に示される通
り、透過マスク20をYの正方向にビームの半分が大開
孔APで遮断されるまで移動し、その後Yの負方向に戻
す。この結果、頂点AのY座標が求められる。次に、図
14,15,16に示される通り、透過マスク20をX
の正方向にビームの半分が大開孔APの一辺AP1で遮
断されるまで移動し、その後Xの負方向に戻す。この結
果、頂点のX座標が求められる(ステップS19)。
【0057】図14に破線で示した如く、透過マスクが
回転していた場合には、図9,10,11の駆動により
頂点AのX座標が検出できないのは明白である。従っ
て、出来るだけ頂点Aに近づいた所で、上記の如きマス
クステージの駆動により座標を求めるのである。
【0058】図18は、上記したビームEBの半分の位
置を検出することでどの様にして頂点Aの位置を求める
かについて説明する図である。電子ビームEBは、第一
スリット15によって矩形に成形されていても、そのビ
ーム強度は周辺ではシャープではない。従って、図1
4,15に示した様に、ビームEBが大開孔APの一辺
AP1を横切る時にファラデーカップ35により検出さ
れるビーム強度は、図18に示した通りである。縦軸が
検出されるビーム強度出力であり、横軸が透過マスクの
移動方向を示す。図示される通り、ビームEBの周辺の
ビーム強度は必ずしもシャープではないので、その強度
の変化は80,82に示される通りなだらかな出力とな
る。その為、図14の状態では正確な頂点Aの位置を求
めることはできない。
【0059】そこで、本発明では、電子ビームEBが全
て大開孔APを通過していた時のビーム強度出力MAX
値の半分になる点Hになるまで、透過マスクを移動させ
る。中間点であればそのビーム強度はリニア性の高い変
化をするからである。そして、予め分かっている矩形ビ
ームEBの一辺の長さLEBの半分戻した点(AP1,
AP2)を正確な頂点Aの位置として求めるのである。
従って、ビーム強度出力MAXの半分である必要はな
く、例えばビーム強度の変化がリニアになる領域の任意
の位置であれば、1/4または1/3の位置であっても
良い。
【0060】図17に戻って、ステップS16−19で
行なった大開孔APaの頂点Aを求めた後、図7で示し
た透過マスク20Aの他の大開孔APb,APcでも同
様に頂点B,Cの位置を検出する。マスクステージ40
を組み上げた直後の最初の段階では、頂点A,B,Cの
3点全ての位置を求める。また、その後透過マスク20
を取り替えた時には、例えば頂点A,Bの2点の位置を
求める。3点の位置が求まれば、透過マスク20のXY
ずれと回転φと共に、マスクステージ20の斜行度も求
めることができる(ステップS22)。
【0061】図19は、図3で示した透過マスク20内
のエリアE2,E3,E12の位置に位置検出用の大開
孔APa,APb,APcを設けた改良透過マスク20
Bの例である。大開孔は出来るだけ離れた位置関係にあ
るものを選択することが好ましい。
【0062】図20は、更に大開孔を設けた透過マスク
の別の例である。この例では、大開孔APa,APb,
APcが透過マスク20Cの各頂点付近に設けられてい
る。そして、通常の露光工程で使用するブロックマスク
は設けられていない。従って、図20の例は、例えばマ
スクステージの斜行度を検出するために使用される透過
マスクである。
【0063】[透過マスクの検出位置からの補正]最後
に、上記の方法で透過マスクのXY位置ずれ、回転φ、
マスクステージの斜行度が検出される。この検出値に従
って、露光装置内でどのような補正が行なわれるかにつ
いて説明する。
【0064】先ず、第一に、マスクステージの斜行度に
基づいてマスク移動機構57に対してマスクステージの
移動量に補正が加えられる。例えば、マスクステージの
Y方向の移動方向がY軸から傾いている場合は、マスク
ステージのX方向の移動量に補正を加える必要がある。
また、その逆もある。
【0065】第二に、透過マスクのXY位置ずれに基づ
いて、同様にマスク移動機構57に対してマスクステー
ジの移動量に補正が加えられる。マスクステージは通常
非常に高精度に移動することができるので、マスクステ
ージの移動量に補正が加えられれば十分である。ただ
し、十分に精度がない場合には、透過マスク20上のエ
リア内のブロックマスクを選択する偏向器21−24の
偏向電圧にも微調整のための補正が加えられる。
【0066】第三に、透過マスクの回転φずれについて
は、上記第二と同様にマスクステージの移動量及び場合
によっては偏向器21−24の偏向電圧に補正が加えら
れる。
【0067】第四に、透過マスクが回転していた場合、
透過マスク内のブロックマスクに照射される矩形ビーム
も同様に回転させる必要がある。従って、第一スリット
15を通過した後の電磁レンズ16により、その回転補
正が加えられる。更に、一旦回転して透過マスクを通過
した露光パターン形状のビームは、試料に照射される時
点ではその回転を元に戻しておく必要がある。従って、
電磁レンズ26にて元の角度に戻すよう回転補正が加え
られる。
【0068】更に、第五に、レンズ16等で回転補正が
加えられると、それに伴い他のレンズでも回転補正に対
応する種々の補正が必要になる。従って、その派生的な
修正が他のレンズに対しても加えられる。
【0069】上記した透過マスクの位置検出アルゴリズ
ムや検出値を元にした補正値を求めるコンピュータプロ
グラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であ
るディスク51内に格納されている。
【0070】図21は、上記の補正について説明するた
めの図である。例えば、正常な位置にある場合の透過マ
スク20(1)が、(Δx,Δy)ずれて且つ回転角φ
回転した透過マスク20(2)に対応するためには、
(Δx,Δy)に基づく補正と回転角φに基づく補正と
を行なう必要がある。また、照射される矩形ビームEB
もブロックマスクの回転に整合するよう回転させる必要
がある。
【0071】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、透
過マスク内に矩形の荷電粒子ビームが完全に通過できる
大開孔を複数個設け、荷電粒子ビームをその大開孔内で
相対的にX方向とY方向に移動させることで、簡単に透
過マスクのX座標、Y座標、回転φ及びマスクステージ
の斜行度を求めることができる。しかも、大開孔は、通
常のずれが発生している状態でも容易に荷電粒子ビーム
が全て通過できる程度の大きな面積を有するので、検出
工程に長時間を要することはない。
【0072】従って、電子ビーム露光装置のスループッ
トを向上させ、正確な重ね合わせ露光を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】荷電粒子ビームの一つである電子ビームを利用
した露光装置の全体構成を示す図である。
【図2】マスクステージ40の概略構成図である。
【図3】透過マスク20の全体平面図である。
【図4】一つのエリアE内の平面図である。
【図5】エリアE内に設けられるブロックマスクの一例
を示す拡大平面図である。
【図6】位置ずれ検出工程が荷電粒子ビーム露光工程の
中でどの様な関係になるのかを示すフローチャート図で
ある。
【図7】本発明にかかるマスク位置の検出を行なうため
に改良された透過マスク20Aの平面図である。
【図8】大開孔APを利用した透過マスクの位置検出方
法を説明するための拡大平面図(1)である。
【図9】大開孔APを利用した透過マスクの位置検出方
法を説明するための拡大平面図(2)である。
【図10】大開孔APを利用した透過マスクの位置検出
方法を説明するための拡大平面図(3)である。
【図11】大開孔APを利用した透過マスクの位置検出
方法を説明するための拡大平面図(4)である。
【図12】大開孔APを利用した透過マスクの位置検出
方法を説明するための拡大平面図(5)である。
【図13】大開孔APを利用した透過マスクの位置検出
方法を説明するための拡大平面図(6)である。
【図14】大開孔APを利用した透過マスクの位置検出
方法を説明するための拡大平面図(7)である。
【図15】大開孔APを利用した透過マスクの位置検出
方法を説明するための拡大平面図(8)である。
【図16】大開孔APを利用した透過マスクの位置検出
方法を説明するための拡大平面図(9)である。
【図17】透過マスクの位置検出方法のフローチャート
図である。
【図18】ビームEBの半分の位置を検出することでど
の様にして頂点Aの位置を求めるかについて説明する図
である。
【図19】大開孔を設けた透過マスクの別の例の平面図
である。
【図20】大開孔を設けた透過マスクの更に別の例の平
面図である。
【図21】補正について説明するための図である。
【符号の説明】
10 露光部 20 透過マスク 21,22,23,24 偏向器 40 マスクステージ 41 ファラデーカップ,ビーム量検出素子 50 制御部 E1−E12 マスクエリア B1−B36 ブロックマスク A 頂点 APa−APc 位置検出用開孔,大開孔 EB 矩形荷電粒子ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−161605(JP,A) 特開 平6−232034(JP,A) 特開 平5−166705(JP,A) 特開 平5−90139(JP,A) 特開 平5−41348(JP,A) 特開 平4−111413(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 G21K 5/04 H01J 37/20 H01J 37/305

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の断面形状に成形された荷電粒子ビー
    ムを、複数の露光パターン開孔が設けられた透過マスク
    の所望の位置を透過させ、試料表面に照射することで、
    当該透過された露光パターンを該試料表面に露光する荷
    電粒子ビーム露光装置において、 該透過マスクが、前記所定形状の荷電粒子ビームの断面
    より十分大きい位置検出用開孔を有し、 更に、該透過マスクが搭載され水平方向に移動可能なマ
    スクステージと、 該透過マスク上の所定の露光パターン開孔に前記荷電粒
    子ビームを偏向させる偏向器と、 該透過マスクを通過した荷電粒子ビームのビーム量を検
    出するビーム量検出素子と、 該荷電粒子ビームの全断面が位置検出用開孔を通過して
    いる第一の状態から、該マスクステージを移動して当該
    位置検出用開孔と荷電粒子ビーム断面との相対的な位置
    の変化を、前記ビーム量検出素子により検出すること
    で、該透過マスクの位置を検出する制御部とを有するこ
    とを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の荷電粒子ビーム露光装置に
    おいて、 前記制御部は、検出した透過マスクの位置に従って前記
    マスクステージの移動を制御することを特徴とする。
  3. 【請求項3】請求項1記載の荷電粒子ビーム露光装置に
    おいて、 前記制御部は、検出した透過マスクの位置に従って前記
    荷電粒子ビームの偏向を制御することを特徴とする。
  4. 【請求項4】請求項1記載の荷電粒子ビーム露光装置に
    おいて、 前記透過マスクは、位置検出用開孔を少なくとも2個有
    し、 該制御部は、該2個の位置検出用開孔の位置を検出する
    ことにより当該透過マスクの角度を検出することを特徴
    とする。
  5. 【請求項5】請求項4記載の荷電粒子ビーム露光装置に
    おいて、 前記制御部は、検出した透過マスクの角度に従って前記
    マスクステージの移動を制御することを特徴とする。
  6. 【請求項6】請求項4記載の荷電粒子ビーム露光装置に
    おいて、 前記制御部は、検出した透過マスクの角度に従って前記
    荷電粒子ビームの偏向を制御することを特徴とする。
  7. 【請求項7】請求項4記載の荷電粒子ビーム露光装置に
    おいて、 該露光装置が更に該荷電粒子ビームの回転方向の補正を
    行なう電磁レンズを有し、 前記制御部は、検出した透過マスクの角度に従って該電
    磁レンズによる前記荷電粒子ビームの回転方向の補正の
    制御を行なうことを特徴とする。
  8. 【請求項8】請求項1記載の荷電粒子ビーム露光装置に
    おいて、 前記透過マスクは、位置検出用開孔を少なくとも3個有
    し、 該制御部は、該3個の位置検出用開孔の位置を検出する
    ことにより当該マスクステージの斜行度を検出しするこ
    とを特徴とする。
  9. 【請求項9】請求項8記載の荷電粒子ビーム露光装置に
    おいて、 前記制御部は、検出したマスクステージの斜行度に従っ
    て前記マスクステージの移動を制御することを特徴とす
    る。
  10. 【請求項10】請求項8記載の荷電粒子ビーム露光装置
    において、 前記制御部は、検出したマスクステージの斜行度に従っ
    て前記荷電粒子ビームの偏向を制御することを特徴とす
    る。
  11. 【請求項11】請求項1,4または8記載の荷電粒子ビ
    ーム露光装置において、 前記透過マスクは、前記偏向器が偏向可能な領域よりも
    狭い領域よりなるマスクエリアを複数有し、該マスクエ
    リア内には前記露光パターン開孔からなる複数種類のブ
    ロックマスクが設けられ、更に、前記位置検出用開孔は
    該マスクエリアと略同等の大きさを有する開孔であるこ
    とを特徴とする。
  12. 【請求項12】断面が矩形に成形された荷電粒子ビーム
    を、複数の露光パターン開孔が設けられた透過マスクの
    所望の位置を透過させ、試料表面に照射することで、当
    該透過された露光パターンを該試料表面に露光する荷電
    粒子ビーム露光装置において、 該透過マスクが、前記矩形荷電粒子ビームの断面より十
    分大きい矩形の位置検出用開孔を有し、 更に、該透過マスクが搭載され水平方向に移動可能なマ
    スクステージと、 該透過マスク上の所定の露光パターン開孔に前記矩形荷
    電粒子ビームを偏向させる偏向器と、 該透過マスクを通過した荷電粒子ビームのビーム量を検
    出するビーム量検出素子と、 該矩形荷電粒子ビームの全断面が位置検出用開孔を通過
    している第一の状態から、該マスクステージを移動して
    当該位置検出用開孔の一辺と矩形荷電粒子ビームの断面
    との相対的な位置の変化を、前記ビーム量検出素子によ
    り検出することで、該透過マスクの位置を検出する制御
    部とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光装
    置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の荷電粒子ビーム露光装
    置において、 該制御部は、前記第一の状態から該マスクステージを移
    動して当該位置検出用開孔の一辺と矩形荷電粒子ビーム
    とが接する第二の状態にし、該第二の状態から該一辺に
    沿って該マスクステージを移動して当該位置検出用開孔
    の頂点近傍に該矩形荷電粒子ビームが位置する第三の状
    態にし、該第三の状態から該マスクステージをX方向及
    びY方向に移動させ、前記ビーム量検出素子からの出力
    に従って該頂点の位置を検出することを特徴とする。
  14. 【請求項14】請求項12または13記載の荷電粒子ビ
    ーム露光装置において、 前記制御部は、検出した透過マスクの位置に従って前記
    マスクステージの移動を制御することを特徴とする。
  15. 【請求項15】請求項12または13記載の荷電粒子ビ
    ーム露光装置において、 前記制御部は、検出した透過マスクの位置に従って前記
    荷電粒子ビームの偏向を制御することを特徴とする。
  16. 【請求項16】請求項12または13記載の荷電粒子ビ
    ーム露光装置において、 前記透過マスクは、位置検出用開孔を少なくとも2個有
    し、 該制御部は、該2個の位置検出用開孔の頂点の位置を検
    出することにより当該透過マスクの角度を検出しするこ
    とを特徴とする。
  17. 【請求項17】請求項16記載の荷電粒子ビーム露光装
    置において、 前記制御部は、検出した透過マスクの角度に従って前記
    マスクステージの移動を制御することを特徴とする。
  18. 【請求項18】請求項16記載の荷電粒子ビーム露光装
    置において、 前記制御部は、検出した透過マスクの角度に従って前記
    荷電粒子ビームの偏向を制御することを特徴とする。
  19. 【請求項19】請求項16記載の荷電粒子ビーム露光装
    置において、 該露光装置が更に該荷電粒子ビームの回転方向の補正を
    行なう電磁レンズを有し、 前記制御部は、検出した透過マスクの角度に従って該電
    磁レンズによる前記荷電粒子ビームの回転方向の補正の
    制御を行なうことを特徴とする。
  20. 【請求項20】請求項12または13記載の荷電粒子ビ
    ーム露光装置において、 前記透過マスクは、位置検出用開孔を少なくとも3個有
    し、 該制御部は、該3個の位置検出用開孔の頂点の位置を検
    出することにより当該マスクステージの斜行度を検出し
    することを特徴とする。
  21. 【請求項21】請求項20記載の荷電粒子ビーム露光装
    置において、 前記制御部は、検出したマスクステージの斜行度に従っ
    て前記マスクステージの移動を制御することを特徴とす
    る。
  22. 【請求項22】請求項20記載の荷電粒子ビーム露光装
    置において、 前記制御部は、検出したマスクステージの斜行度に従っ
    て前記荷電粒子ビームの偏向を制御することを特徴とす
    る。
  23. 【請求項23】請求項12,13,16または20記載
    の荷電粒子ビーム露光装置において、 前記透過マスクは、前記偏向器が偏向可能な領域よりも
    狭い領域よりなるマスクエリアを複数有し、該マスクエ
    リア内には前記露光パターン開孔からなる複数種類のブ
    ロックマスクが設けられ、更に、前記位置検出用開孔は
    該マスクエリアと略同等の大きさを有する開孔であるこ
    とを特徴とする。
  24. 【請求項24】断面が矩形に成形された荷電粒子ビーム
    を、複数の露光パターン開孔が設けられた透過マスクの
    所望の位置を透過させ、試料表面に照射することで、当
    該透過された露光パターンを該試料表面に露光する荷電
    粒子ビーム露光方法において、 該透過マスクが、前記矩形荷電粒子ビームの断面より十
    分大きい矩形の位置検出用開孔を有する前記透過マスク
    を水平方向に移動可能なマスクステージ上にロードする
    工程と、 該矩形荷電粒子ビームの全断面が位置検出用開孔を通過
    している第一の状態にする工程と、 該マスクステージを移動して当該位置検出用開孔の一辺
    と矩形荷電粒子ビームの断面との相対的な位置の変化
    を、前記透過マスクよりビーム下流側に設けたビーム量
    検出素子により検出することで、該透過マスクの位置を
    検出する工程と、 該検出した透過マスクの位置に従って、前記マスクステ
    ージの移動制御を行なう工程とを有することを特徴とす
    る荷電粒子ビーム露光方法。
  25. 【請求項25】請求項24記載の荷電粒子ビーム露光方
    法において、 更に、前記第一の状態から該マスクステージを移動して
    当該位置検出用開孔の一辺と矩形荷電粒子ビームとが接
    する第二の状態にする工程と、 該第二の状態から該一辺に沿って該マスクステージを移
    動して当該位置検出用開孔の頂点近傍に該矩形荷電粒子
    ビームが位置する第三の状態にする工程と、 該第三の状態から該マスクステージをX方向及びY方向
    に移動させ、前記ビーム量検出素子からの出力に従って
    該頂点の位置を検出する工程とを有することを特徴とす
    る。
  26. 【請求項26】請求項24または25記載の荷電粒子ビ
    ーム露光方法において、 前記位置検出用開孔を少なくとも2個有する透過マスク
    をマスクステージ上にロードし、当該2個の位置検出用
    開孔の頂点の位置を検出することにより透過マスクの傾
    きを検出することを特徴とする。
  27. 【請求項27】請求項24または25記載の荷電粒子ビ
    ーム露光方法において、 前記位置検出用開孔を任意の直線上に位置しない少なく
    とも3点に有する透過マスクをマスクステージ上にロー
    ドし、当該3個の位置検出用開孔の頂点の位置を検出す
    ることにより該マスクステージのX方向とY方向の斜行
    度を検出検出することを特徴とする。
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