JP3157284B2 - エンジンの過回転防止装置 - Google Patents

エンジンの過回転防止装置

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JP3157284B2 JP16676292A JP16676292A JP3157284B2 JP 3157284 B2 JP3157284 B2 JP 3157284B2 JP 16676292 A JP16676292 A JP 16676292A JP 16676292 A JP16676292 A JP 16676292A JP 3157284 B2 JP3157284 B2 JP 3157284B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンを失火させる
ことによりエンジンの過回転を防止する過回転防止装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンを過回転による破損から保護す
るために、所定の回転速度を越えるとエンジンを失火さ
せて回転速度の上昇を制限するものが従来より公知であ
る。
【0003】ここに従来のものは所定の1つの回転速度
を設定し、これを越えると失火させて減速するものであ
った。
【0004】
【従来技術の問題点】この従来の装置では、無負荷時例
えば変速機をニュートラルにしたりクラッチを切って空
ぶかしする時においてエンジンの回転が下がるようにす
る必要から、失火率A(=失火回数/点火回数)を十分
に大きく設定する必要があった。そこで通常はこの失火
率Aを100%に設定していた。すなわちこの時にはエ
ンジン回転は急激に変化するから、失火率を急激に0⇔
100%の間で変化させる必要があった。なおこの時に
はエンジンの出力も急変することになるが、エンジンは
駆動系から切れているので車体に衝撃が加わることはな
い。
【0005】しかし変速機がニュートラルでなくまたク
ラッチもつながっている実際の走行中においては、少く
とも走行抵抗に対応する負荷がエンジンに加わっている
から、正常なエンジン運転中に急に前記の失火率Aによ
る失火が生じるとエンジン出力の急変により車体に大き
な衝撃が加わることになる。このため運転者が感じる衝
撃が大きくなり、運転感が悪くなる、という問題があっ
た。
【0006】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、エンジンの空ぶかし時にはエンジンの過回
転を速やかに抑制でき、エンジンが駆動系に継っている
時には車体や運転者に加わる衝撃を小さくしつつエンジ
ン過回転を防ぐことができるエンジンの過回転防止装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、変速機のニ
ュートラル位置でオンになるニュートラルスイッチと、
エンジンと変速機との間に介在するクラッチが切れた状
態でオンになるクラッチスイッチと、回転速度の増加・
減少に対してエンジンの失火率を制御する制御回路とを
備え、前記制御回路は前記両スイッチの少くとも一方が
オンの時には失火率をエンジン回転速度が一定値以上で
100%とするように2段階に変化させ、前記両スイッ
チが共にオフの時にはエンジン回転速度の増加・減少に
対して失火率を前記一定値とは別個に設定した複数の設
定値により少なくとも3段階に増大・減少させることに
よりエンジンの過回転を防止することを特徴とするエン
ジンの過回転防止装置により達成される。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロッ
ク図、図2はその動作流れ図、図3はその制御特性図、
図4は失火タイミングの説明図である。
【0009】この実施例のエンジンは前後方向に傾く前
気筒(F)と後気筒(R)とを持つV型エンジンであ
り、図1に示す公知の同時点火方式の点火装置を持つ。
この図で符号10は電池、12、14は点火コイル、1
6、18は点火用トランジスタ、20、22は各気筒に
設けた点火栓である。点火コイル12、14の一次側は
電池とトランジスタ16、18と共に閉回路を形成す
る。
【0010】トランジスタ16、18は共通の点火信号
によって同時に断続される。この時に点火コイル12、
14の二次側に発生する高電圧により点火栓20、22
に点火火花を発生させるものである。
【0011】24は電源回路であり、電池10を電源と
して定電圧を出力する定電圧回路からなる。26はエン
ジンのカム軸に固定されたロータ、28はパルサーコイ
ルであり、このパルサーコイル28はロータ26の1回
転内に4つの所定タイミングにパルスを出力する。30
はこの4つのパルスを波形整形して点火パルスpとする
波形整形回路である。
【0012】32はデジタル演算装置からなる制御回路
(以下CPUという)であり、その動作プログラムによ
り図1に示す種々の動作を行う。まず回転速度演算手段
34は、点火パルスpの時間間隔を用いてエンジンの回
転速度Nを求める。点火時期演算手段36はこの回転速
度Nおよび他の運転条件を示す信号(図示せず)に基づ
いて最適な点火時期を算出し点火信号Igを出力する。
【0013】点火出力手段38はこの点火信号Igを増
幅してトランジスタ16、18のベースに送り、トラン
ジスタ16、18をオンにする。なお同トランジスタ1
6、18は同時にオンするから、両点火栓20、22に
同時に火花が発生する。ここに図4に示すように一方は
圧縮行程にある気筒F(またはR)を点火する本火とな
るが、他方の気筒RまたはFは排気行程にあるため点火
せずむだ火となる。
【0014】40はニュートラルスイッチ、42はクラ
ッチスイッチである。ニュートラルスイッチ40はエン
ジン回転を変速する変速機がニュートラル(中立)位置
にあることを検出してオンとなる。クラッチスイッチ4
2はエンジンとこの変速機との間の回転伝達を断続する
クラッチが切れていること(断)を検出してオンとな
る。
【0015】これらのスイッチ40、42の出力は、C
PU32の回転速度比較演算手段44に入力される。こ
の回転速度比較演算手段44は、図2にステップ100
で示すように、スイッチ40、42の少くとも一方がオ
ンになった時に、エンジンが無負運転であると判断す
る。そして回転速度Nをこの条件下における設定速度N
1(=9300R.P.M.)と比較する(ステップ1
02)。
【0016】そしてN≧N1なら失火率100%すなわ
ち全ての点火信号Igを消すための失火率信号αを出力
する(ステップ104)。なおN<N1なら通常通り全
ての点火信号Igに対して点火させる正常な点火を行う
よう失火率0%の失火率信号αを出力する(ステップ1
06)。失火作動手段46はこれら失火率信号αに対応
する失火率となるように点火出力手段38を制御する。
【0017】またスイッチ40および42が共にオフで
あればエンジンには走行負荷が加わっていると判断する
(ステップ100、オフ)。この状態では回転速度比較
演算手段44は、まず前記設定速度N1(=9300
R.P.M)よりも小さい設定速度N2(=9000
R.P.M)と比較し(ステップ108)、N2
ら正常点火を行うように失火率0%の失火率信号αを出
力する(ステップ110)。
【0018】N2なら(ステップ108、YE
)、次に設定速度N2(=9300R.P.M)と比
較し(ステップ112)、N<N3の時には失火率を3
0%とする失火率信号αを出力する(ステップ11
4)。N≧N3であれば次にN4(=9500R.P.
M)と比較し(ステップ116)、N<N4であれば失
火率を50%とする失火率信号αを出力する(ステップ
118)。N≧N4なら失火率を100%とする失火率
信号αを出力する(ステップ120)。
【0019】このようなN<N2で失火率0%、N2≦N
<N3で失火率30%、N3≦N<N4で失火率50%、
4≦Nで失火率100%とするように、失火率を回転
速度Nの増加に対応して次第に増大し、N4以上では完
全に失火させる。図3は以上の動作特性を示す。
【0020】図4はそれぞれの失火率における失火タイ
ミングを示し、正常点火(失火率0%)では前気筒Fお
よび後気筒Rはそれぞれ正規の点火位置で本火が発生し
ている。なおこの図で圧、爆、排、吸はそれぞれ圧縮行
程、爆発行程、排気行程、吸気行程を示し、点火信号
(Ig)はΔ印のタイミングで発生しているものとす
る。
【0021】失火率30%では、各気筒F、Rの3回の
点火信号Igに対して1回失火させるが、この時各気筒
FとRに対する失火の間隔がほぼ等しくなるように失火
タイミングを決める。失火率50%では同様に各気筒
F、Rの2回の点火に対し1回失火させる。この場合も
各気筒FとRに対する失火の間隔がほぼ等しくなるよう
にする。失火率100%では全ての点火火花を失火させ
る。
【0022】この実施例では、変速機がニュートラルに
なっているかクラッチが切れている時には、エンジンが
無負荷であるとして設定速度(N1)以上で失火率を1
00%にする。すなわち2段階に失火率を変化させる。
この時にはエンジンを空ぶかししているだけで実際に走
行していないと考えられるから失火率が急激に大きく変
化しても運転者に衝撃を与えることはない。一方変速機
がニュートラル以外の状態でかつクラッチが接続してい
る時には、エンジンには走行負荷が加わっていると判断
し、無負荷運転時と有負荷運転時とで設定速度を変更
し、有負荷運転時だけで失火率を4段階に段階的に変化
させている。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のように、ニュートラルス
イッチおよびクラッチスイッチの少なくとも一方がオン
となった状態、すなわちエンジンが無負荷の状態では、
失火率を0⇔100%に2段階に変化させるものである
から、エンジンの過回転を速やかに防ぐことができる。
また両スイッチが共にオフの状態、すなわちエンジンに
負荷が加わっている状態では、失火率前記2段階に変
化させる場合の一定値とは別個に設定した複数の設定値
によりエンジン回転速度の増加・減少に対して少くとも
3段階に増大・減少させるように制御するものであるか
ら、或る速度を越えるとエンジン出力が急減したり、ま
たこの速度以下になるとエンジン出力が急増したりする
ことが緩和され、エンジン出力の変化が緩やかになる。
このため車体や運転者に加わる衝撃が小さくなり、乗車
感が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図
【図2】その動作流れ図
【図3】失火率の制御特性図
【図4】失火タイミングの説明図
【符号の説明】
20、22 点火栓 28 パルサーコイル 32 制御回路としてCPU 1 一定値 2 、N 3 、N 4 設定値
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 9/00 304 F02D 17/00 F02D 17/04 F02P 11/02 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機のニュートラル位置でオンになる
    ニュートラルスイッチと、エンジンと変速機との間に介
    在するクラッチが切れた状態でオンになるクラッチスイ
    ッチと、回転速度の増加・減少に対してエンジンの失火
    率を制御する制御回路とを備え、前記制御回路は前記両
    スイッチの少くとも一方がオンの時には失火率をエンジ
    ン回転速度が一定値以上で100%とするように2段階
    に変化させ、前記両スイッチが共にオフの時にはエンジ
    ン回転速度の増加・減少に対して失火率を前記一定値と
    は別個に設定した複数の設定値により少なくとも3段階
    に増大・減少させることによりエンジンの過回転を防止
    することを特徴とするエンジンの過回転防止装置。
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