JP3158824B2 - エンジン出力と過給圧による加速スリップ制御装置 - Google Patents

エンジン出力と過給圧による加速スリップ制御装置

Info

Publication number
JP3158824B2
JP3158824B2 JP31469993A JP31469993A JP3158824B2 JP 3158824 B2 JP3158824 B2 JP 3158824B2 JP 31469993 A JP31469993 A JP 31469993A JP 31469993 A JP31469993 A JP 31469993A JP 3158824 B2 JP3158824 B2 JP 3158824B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
slip
engine output
engine
supercharging pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31469993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07166907A (ja
Inventor
徹 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP31469993A priority Critical patent/JP3158824B2/ja
Publication of JPH07166907A publication Critical patent/JPH07166907A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3158824B2 publication Critical patent/JP3158824B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン出力制御シス
テムと過給圧制御システムとが共に搭載された車両に適
用されるエンジン出力と過給圧による加速スリップ制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン出力と過給圧による加速
スリップ制御装置としては、例えば、特開昭58−84
36号公報に記載されている装置が知られている。
【0003】この従来出典には、加速スリップの発生
時、第1段階として過給圧制御(低減側)を行ない、第
2段階として、燃料カットを行ない、加速スリップを抑
制する制御技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の加速スリップ制御装置にあっては、制御感度
の重み付けとして過給圧制御側を常に大きくする加速ス
リップ抑制制御となっているため、加速スリップ抑制制
御時には制御安定性が劣化するし、制御リカバー時には
加速性劣化や前後加速度のハンチングが生じてしまう。
【0005】すなわち、燃料カットや点火時期変更によ
るエンジン出力制御と過給圧を低減させる過給圧制御と
を比較した場合、過給圧制御の方が制御応答性が悪く、
且つ、トルク分解能がラフである。よって、過給圧制御
の重み付けを大きくすると、スリップ抑制効果が十分に
得られず、結果的に制御安定性が劣化する。また、一旦
過給圧を低減してリカバーを行なっても応答性が悪いた
め、エンジン出力が戻らず、加速性劣化や前後加速度の
ハンチングが生じてしまう。
【0006】そこで、この問題を解決するため、制御感
度の重み付けとして応答性のよいエンジン出力制御側を
常に大きくする加速スリップ抑制制御とする案がある
が、この場合、エンジンの高負荷運転状態では、排気系
触媒の加熱やエンジン系の温度上昇やノッキング等の問
題が生じる。
【0007】すなわち、燃料カットと点火時期変更とを
同時に行なうと、燃料カットを行なった気筒での時間遅
れによる燃料噴射分、点火時期遅角による各気筒の燃料
燃え残り分が生じ、排気系触媒内の発熱反応にて後燃え
が生じる。
【0008】また、例えば、1気筒カット時に残りの5
気筒は燃料増量を禁止した場合、通常時、燃料増量によ
る気化熱を利用してエンジン系(壁温,ガス温)の温度
冷却を行なっていたものが期待できず、エンジン系の温
度が上昇してしまうし、さらに、燃料カットしている気
筒数が少ない場合、カットされた燃焼しない気筒による
冷却効果を期待できず、エンジン系の温度が上昇してし
まう。特に、ターボチャージャ付エンジンの場合には、
断熱圧縮となるため、エンジン系の温度上昇が著しくな
る。
【0009】また、点火時期変更を多用した場合、点火
時期変更量が大きいほどノッキングが生じやすくなる。
【0010】本発明は、上記問題に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、エンジン出力制御シス
テムと過給圧制御システムとが共に搭載された車両に適
用されるエンジン出力と過給圧による加速スリップ制御
装置において、エンジン低負荷運転状態での加速スリッ
プ制御応答性の確保と、エンジン高負荷運転状態での触
媒加熱やエンジン温度上昇の防止との両立を図ることに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のエンジン出力と過給圧による加速スリップ制御
装置では、図1のクレーム対応図に示すように、燃料カ
ットや点火時期変更によりエンジン出力を低減するエン
ジン出力制御システムaと、過給圧を低下させることで
エンジン出力を低減する過給圧制御システムbとが搭載
された加速スリップ制御装置において、駆動輪スリップ
量を算出するスリップ量算出手段cと、エンジン負荷を
検出するエンジン負荷検出手段dと、エンジン負荷が低
負荷時にはエンジン出力制御を開始するスリップ量しき
い値に対し過給圧制御を開始するスリップ量しきい値を
相対的に大きくし、エンジン負荷が高負荷になるほど
ンジン出力制御を開始するスリップ量しきい値に対し過
給圧制御を開始するスリップ量しきい値を相対的に小さ
くすることで、エンジン出力制御と過給圧制御の開始タ
イミングを変える制御感度設定手段eと、加速スリップ
の発生時、算出されたスリップ量と設定されたそれぞれ
のスリップ量しきい値に応じてエンジン出力制御と過給
圧制御を行なう加速スリップ制御手段fと、を備えてい
ることを特徴とする。
【0012】
【0013】
【作用】走行中に加速スリップが発生した場合、スリッ
プ量算出手段cにおいて、駆動輪スリップ量が算出さ
れ、制御感度設定手段eにおいて、エンジン負荷検出手
段dからのエンジン負荷が低負荷時にはエンジン出力制
御を開始するスリップ量しきい値に対し過給圧制御を開
始するスリップ量しきい値が相対的に大きくされ、エン
ジン負荷検出手段dからのエンジン負荷が高負荷になる
ほどエンジン出力制御を開始するスリップ量しきい値に
対し過給圧制御を開始するスリップ量しきい値が相対的
に小さくされ、加速スリップ制御手段fにおいて、加速
スリップの発生時、算出されたスリップ量と設定された
それぞれのスリップ量しきい値に応じてエンジン出力制
御と過給圧制御が行なわれることで、エンジン出力制御
と過給圧制御の開始タイミングが変えられる
【0014】したがって、エンジン低負荷時には、駆動
輪スリップ量が小さな値によるスリップ量しきい値を超
えるとエンジン出力制御が行われ、その後、加速スリッ
プ状態が増して駆動輪スリップ量が大きな値によるスリ
ップ量しきい値を超えると過給圧制御が行われるという
加速スリップ制御が実行されることになり、エンジン出
力制御の良い特徴である制御応答性の良さやトルク分解
能の高さが生かされた制御となる。
【0015】一方、エンジン高負荷時には、駆動輪スリ
ップ量が小さな値によるスリップ量しきい値を超えると
過給圧制御が行われ、その後、加速スリップ状態が増し
て駆動輪スリップ量が大きな値によるスリップ量しきい
値を超えるとエンジン出力制御が行われるという加速ス
リップ制御が実行されることになり、エンジン出力制御
の悪い特徴である高負荷時での熱問題、つまり、触媒加
熱やエンジン温度上昇の防止を図った加速スリップ制御
が実行されることになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】まず、構成を説明する。図2は本発明実施
例の加速スリップ制御装置が適用された加速スリップ制
御システム全体図で、ターボチャージャ付エンジンが搭
載されると共に、燃料カットや点火時期変更によりエン
ジン出力を低減するエンジン出力制御システムと、過給
圧を低下させることでエンジン出力を低減する過給圧制
御システムとが搭載されている。
【0018】図2において、1はTCSコントローラ、
2はECCSコントローラ、3はA/Tコントローラで
ある。
【0019】前記TCSコントローラ1及びECCSコ
ントローラ2には、バッテリ4からの電源がリレー5を
介して投入される。
【0020】前記TCSコントローラ1は、各種の入力
情報に基づき駆動輪で発生する加速スリップの抑制をフ
ェールカットと点火時期リタードにより達成する制御処
理並びに制御指令を出力する電子制御回路で、このTC
Sコントローラ1には、車輪速センサ6,7,8,9か
ら4輪分の車輪速信号と、システムオン/オフスイッチ
10からのスイッチ信号が入力され、TCS作動ランプ
11への点灯信号が出力される。
【0021】前記ECCSコントローラ2は、通常時は
アクセル開度に応じた燃料噴射制御等を行ない、TCS
コントローラ1からTCS作動指令が出力されている時
には、フェールカット指令信号及び点火リタード指令信
号に応じたフェールカット制御と点火時期リタード制御
を行なう電子制御回路で、このECCSコントローラ2
には、スロットルセンサ12からのアクセル開度信号が
入力され、パワートランジスタユニット13への点火時
期制御信号と、インジェクタ14への燃料制御信号と過
給圧コントロールソレノイド15への過給圧制御信号が
出力される。
【0022】そして、各コントローラ1,2,3間では
相互に情報交換が行なわれるもので、ECCSコントロ
ーラ2からTCSコントローラ1に対しては、TCS禁
止情報,アクセル開度情報,エンジン回転数情報,ニュ
ートラルスイッチ情報が出力され、TCSコントローラ
1からECCSコントローラ2に対しては、フェールカ
ット指令信号及び点火リタード指令信号が出力され、A
/Tコントローラ3からTCSコントローラ1に対して
は、TCS禁止情報,シフトソレノイド信号が出力さ
れ、TCSコントローラ1からA/Tコントローラ3に
対しては、TCS作動信号が出力される。
【0023】次に、作用を説明する。
【0024】[加速スリップ制御作動]図3はTCSコ
ントローラ1で行なわれる加速スリップ制御作動の流れ
を示すフローチャートで、以下、各ステップについて説
明する。
【0025】ステップ30では、各車輪速センサ6,
7,8,9から4輪分の車輪速が読み込まれ、駆動輪速
と従動輪速との差によりスリップ状態Sが算出される
(スリップ量算出手段cに相当)。
【0026】ステップ31では、基本燃料噴射量Tp 値
とエンジン回転数の2次元マップを用いてエンジン負荷
が検索される(エンジン負荷検出手段dに相当)。
【0027】ここで、エンジン負荷は、ステップ31の
枠内に示す2次元マップのように、マップエリアを低負
荷領域I から高負荷領域 IV まで分け、その時の基本燃
料噴射量Tp 値とエンジン回転数がどの領域に属するか
どうかで、エンジン負荷を低負荷側から高負荷側までI
, II , III, IV というように決める。
【0028】ステップ32では、過給圧の制御を開始す
るスリップ状態のしきい値である過給圧制御開始タイミ
ングST がエンジン負荷に応じて決定される(制御感度
設定手段eに相当)。
【0029】ここで、過給圧制御開始タイミングST
は、 エンジン負荷I :ST =SI エンジン負荷 II :ST =S II エンジン負荷 III:ST =S III エンジン負荷 IV :ST =S IV ただし、SI >S II >S III>S IV のように決定される。
【0030】ステップ33では、スリップ状態Sとエン
ジン出力制御開始タイミングSO に応じたエンジン出力
制御と、スリップ状態Sと過給圧制御開始タイミングS
T に応じた過給圧制御とが実行される(加速スリップ制
御手段fに相当)。
【0031】一方のエンジン出力制御は、スリップ状態
Sがエンジン出力制御開始タイミングSO より大きくな
る領域にてN気筒燃料カットと点火リタード制御により
行なわれる。ここで、エンジン出力制御開始タイミング
SO は、例えば、S III>SO>S IV の値で設定され
る。また、燃料カット数,点火リタード量は、例えば、
スリップ状態Sとスリップ状態微分値dSの関数で、
S,dSが大きいほどエンジン出力低減量が大とされ
る。
【0032】他方の過給圧制御は、スリップ状態Sが過
給圧制御開始タイミングST 以下の時には、例えば、最
大過給圧500mmHgまで許容して過給圧が低減され、ス
リップ状態Sが過給圧制御開始タイミングST を超える
時には、例えば、最大過給圧250mmHgまで許容して過
給圧が低減される。尚、最大過給圧は、例えば、スリッ
プ状態Sとスリップ状態微分値dSの関数で、S,dS
が大きいほど最大過給圧を小さくするように決定しても
良い。
【0033】[加速スリップ抑制作用]走行中に加速ス
リップが発生した場合、ステップ30において、スリッ
プ状態Sが算出され、ステップ31において、基本燃料
噴射量Tp 値とエンジン回転数の2次元マップを用いて
エンジン負荷が検索され、ステップ32において、過給
圧の制御を開始するスリップ状態のしきい値である過給
圧制御開始タイミングST がエンジン負荷に応じて決定
され、ステップ33において、スリップ状態Sとエンジ
ン出力制御開始タイミングSO に応じたエンジン出力制
御と、スリップ状態Sと過給圧制御開始タイミングST
に応じた過給圧制御とが実行される。
【0034】例えば、エンジン負荷がI , II , IIIで
ある低負荷時の場合、SI >S II>S III>SO とい
う大小関係にあることで、スリップ状態Sがエンジン出
力制御開始タイミングSO を超えた時点からN気筒燃料
カットと点火リタードによるエンジン出力制御が行なわ
れ、その後、加速スリップが増してスリップ状態SがS
IIIあるいはS II あるいはSI を超えると最大過給圧
250mmHgまで許容して過給圧を低減する過給圧制御が
行なわれる。
【0035】つまり、エンジン低負荷時には、低負荷で
あればあるほど過給圧を大きく低減させる過給圧制御に
入りにくく、過給圧制御よりエンジン出力制御の重み付
けが高い加速スリップ制御が実行されることになり、エ
ンジン出力制御の良い特徴である制御応答性の良さやト
ルク分解能の高さが生かされた制御となる。
【0036】一方、エンジン負荷が IV である高負荷時
には、SO >S IV という大小関係にあることで、スリ
ップ状態Sが過給圧制御開始タイミングS IV を超えた
時点から最大過給圧250mmHgまで許容して過給圧を低
減する過給圧制御が行なわれ、その後、加速スリップが
増してスリップ状態Sがエンジン出力制御開始タイミン
グSO を超えるとN気筒燃料カットと点火リタードによ
るエンジン出力制御が行なわれる。
【0037】つまり、エンジン高負荷時には、エンジン
出力制御より過給圧制御の重み付けが高い加速スリップ
制御が実行されることになり、エンジン出力制御の悪い
特徴である高負荷時での熱問題、つまり、触媒加熱やエ
ンジン温度上昇の防止を図った加速スリップ制御が実行
されることになる。
【0038】次に、効果を説明する。
【0039】エンジン出力制御システムと過給圧制御シ
ステムとが共に搭載される車両の加速スリップ制御装置
において、基本燃料噴射量Tp 値とエンジン回転数の2
次元マップを用いてエンジン負荷が検索され、過給圧の
制御を開始するスリップ状態のしきい値である過給圧制
御開始タイミングST がエンジン負荷に応じて決定さ
れ、スリップ状態Sとエンジン出力制御開始タイミング
SO に応じたエンジン出力制御と、スリップ状態Sと過
給圧制御開始タイミングST に応じた過給圧制御とが実
行される装置としたため、エンジン低負荷運転状態での
加速スリップ制御応答性の確保と、エンジン高負荷運転
状態での触媒加熱やエンジン温度上昇の防止との両立を
図ることができる。
【0040】以上、実施例を図面に基づいて説明してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
【0041】実施例では、過給圧制御を、ターボチャー
ジャの過給圧コントロールソレノイド15を駆動して行
なう例を示したが、スロットル開度の制御としても良
い。
【0042】実施例では、エンジンの負荷検出を基本燃
料噴射量Tp 値とエンジン回転数の2次元マップを用い
て検索する例を示したが、 ・吸入負圧,過給圧 ・触媒温度,エンジン本体温度,エンジン冷却水温度,
排気温度 等によりエンジン負荷を検出するようにしても良い。
【0043】実施例では、エンジン出力制御開始タイミ
ングSO を固定値とし、エンジン負荷に応じて過給圧制
御開始タイミングST を設定することで制御感度の重み
づけを行なう例を示したが、過給圧制御開始タイミング
ST を固定値とし、エンジン出力制御開始タイミングS
O をエンジン負荷に応じて設定するようにしても良い
し、また、両制御開始タイミングST ,SO を共にエン
ジン負荷に応じて設定するようにしても良い。
【0044】また、両制御感度の重み付けを行なうにあ
たって、エンジン出力制御開始時間から過給圧制御開始
時間までの遅れ(進み)時間をエンジン負荷に応じて変
化させることで行なうような例としても良い。
【0045】さらに、両制御感度の重み付けを行なうに
あたって、スリップ状態に対するトータル駆動力低減量
に対して、図4に示すように、触媒温度等に応じて過給
圧低減量を決定し、燃料カットと点火時期変更によるエ
ンジン出力低減量をトータル駆動力低減量−過給圧低減
量により決め、加速スリップ制御を実行するような例と
しても良い。この時、両制御の開始タイミングは同じと
しても、また、上記のようにタイミングを異ならせても
良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にあっ
ては、エンジン出力制御システムと過給圧制御システム
とが共に搭載された車両に適用されるエンジン出力と過
給圧による加速スリップ制御装置において、エンジン負
荷が低負荷時にはエンジン出力制御を開始するスリップ
量しきい値に対し過給圧制御を開始するスリップ量しき
い値を相対的に大きくし、エンジン負荷が高負荷になる
ほどエンジン出力制御を開始するスリップ量しきい値に
対し過給圧制御を開始するスリップ量しきい値を相対的
に小さくすることで、エンジン出力制御と過給圧制御の
開始タイミングを変える制御感度設定手段と、加速スリ
ップの発生時、算出されたスリップ量と設定されたそれ
ぞれのスリップ量しきい値に応じてエンジン出力制御と
過給圧制御を行なう加速スリップ制御手段と、を備えた
装置としたため、エンジン出力制御と過給圧制御の開始
タイミングをエンジン負荷の大きさで変える制御感度の
設定により、エンジン低負荷運転状態での加速スリップ
制御応答性の確保と、エンジン高負荷運転状態での触媒
加熱やエンジン温度上昇の防止との両立を図ることが出
来るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン出力と過給圧による加速スリ
ップ制御装置を示すクレーム対応図である。
【図2】実施例のエンジン出力と過給圧による加速スリ
ップ制御装置が適用されたターボチャージャ付エンジン
搭載車両の制御システム全体図である。
【図3】実施例装置のTCSコントローラで行なわれる
加速スリップ制御作動の流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】エンジン出力制御と過給圧制御の両制御感度の
重み付けを設定するための過給圧低減量特性図である。
【符号の説明】
a エンジン出力制御システム b 過給圧制御システム c スリップ量算出手段 d エンジン負荷検出手段 e 制御感度設定手段 f 加速スリップ制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/02 311 F02B 37/00 302 F02D 41/04 F02D 43/00 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料カットや点火時期変更によりエンジ
    ン出力を低減するエンジン出力制御システムと、過給圧
    を低下させることでエンジン出力を低減する過給圧制御
    システムとが搭載された加速スリップ制御装置におい
    て、 駆動輪スリップ量を算出するスリップ量算出手段と、 エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、 エンジン負荷が低負荷時にはエンジン出力制御を開始す
    るスリップ量しきい値に対し過給圧制御を開始するスリ
    ップ量しきい値を相対的に大きくし、エンジン負荷が高
    負荷になるほどエンジン出力制御を開始するスリップ量
    しきい値に対し過給圧制御を開始するスリップ量しきい
    値を相対的に小さくすることで、エンジン出力制御と過
    給圧制御の開始タイミングを変える制御感度設定手段
    と、 加速スリップの発生時、算出されたスリップ量と設定さ
    れたそれぞれのスリップ量しきい値に応じてエンジン出
    力制御と過給圧制御を行なう加速スリップ制御手段と、 を備えていることを特徴とするエンジン出力と過給圧に
    よる加速スリップ制御装置。
JP31469993A 1993-12-15 1993-12-15 エンジン出力と過給圧による加速スリップ制御装置 Expired - Fee Related JP3158824B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31469993A JP3158824B2 (ja) 1993-12-15 1993-12-15 エンジン出力と過給圧による加速スリップ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31469993A JP3158824B2 (ja) 1993-12-15 1993-12-15 エンジン出力と過給圧による加速スリップ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07166907A JPH07166907A (ja) 1995-06-27
JP3158824B2 true JP3158824B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=18056492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31469993A Expired - Fee Related JP3158824B2 (ja) 1993-12-15 1993-12-15 エンジン出力と過給圧による加速スリップ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3158824B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6270249B1 (ja) 2016-09-08 2018-01-31 マツダ株式会社 車両の制御装置
JP6922311B2 (ja) * 2017-03-23 2021-08-18 三菱自動車工業株式会社 車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07166907A (ja) 1995-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0785351B1 (en) Torque control system for engine with fixed throttle
US5557519A (en) Apparatus for detecting the running resistance of a vehicle
JP3286517B2 (ja) リーンバーンエンジンを搭載した車両の制御装置
JPH081165B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御方法及び装置
US6182002B1 (en) Vehicle acceleration based traction control
JP2727714B2 (ja) エンジンの出力制御方法
JP3158824B2 (ja) エンジン出力と過給圧による加速スリップ制御装置
JP3158845B2 (ja) エンジン出力と過給圧による加速スリップ制御装置
US5529140A (en) Traction control system for motor vehicle
JPH07269385A (ja) 車両のトラクションコントロール装置
JPH116450A (ja) 車両駆動力制御装置
JPS627954A (ja) 車両の加速スリツプ制御装置
JPH094485A (ja) 車両用駆動力制御装置
JP3586918B2 (ja) 車両駆動力制御装置
JP3039679B2 (ja) 車両用エンジン出力制御装置
JP3258759B2 (ja) エンジンの制御装置
JPH07247877A (ja) エンジン出力と過給圧による加速スリップ制御装置
JP3003468B2 (ja) 点火時期制御装置
JPH01244140A (ja) スロットル弁制御装置
JP2830413B2 (ja) 内燃機関用空燃比制御装置
JP3034345B2 (ja) エンジンのトルクダウン制御装置
JP3314893B2 (ja) 車両のトラクションコントロ−ル制御装置
JP2573107Y2 (ja) 車両用過給機の過給気圧制御装置
JPH0833113B2 (ja) 車両加速スリツプ制御装置
JPH03490B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees