JP3156683B2 - 自動倉庫の定位置データの学習方法 - Google Patents

自動倉庫の定位置データの学習方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動倉庫の定位置
データの学習方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動倉庫は荷を収納する収納部
(棚)を複数段、複数連備えた枠組棚(ラック)と、入
出庫される荷を一時的に載置する荷受台と、荷受台及び
収納部との間で荷の搬送及び移載作業を行うスタッカク
レーンとを備えている。この自動倉庫における入出庫作
業は、スタッカクレーンが荷受台又は収納部と対応する
位置で停止して荷移載装置上に荷を移載する荷移載動作
(すくい動作)と、その荷を搬送して所望の収納部又は
荷受台と対応する位置で停止して荷を移載する降ろし動
作とからなる。荷移載装置はスタッカクレーンのマスト
に沿って昇降可能に設けられたキャリッジ上に搭載され
ている。
【0003】スタッカクレーンのキャリッジに搭載され
る荷移載装置には、フォーク方式とサイドピッキング方
式とがある。フォーク方式のものは、進退可能に構成さ
れたフォークで荷の底面を支持して荷を移動させる。サ
イドピッキング方式のものは、荷の両側において進退可
能に構成された出退移動部材と、その前後両端に支持さ
れ荷の前端又は後端を係止する荷引き込み押し出しアー
ムとが装備され、この荷引き込み押し出しアームによっ
て荷を移動させる。
【0004】スタッカクレーンにはレールに沿って転動
する計測輪と、その回転量を検出するロータリエンコー
ダが装備されている。スタッカクレーンの制御装置はロ
ータリエンコーダの出力信号に基づいてスタッカクレー
ンの位置を演算して、所定の停止位置で停止するように
走行用モータを制御する。そして、従来は各収納部の位
置を基準位置(原点位置)からのスタッカクレーンの移
動量を示す定位置データとして記憶装置に記憶させてお
き、その定位置データに基づいて走行用モータを制御し
ていた。
【0005】スタッカクレーンには各支柱の位置を検知
するための反射式のセンサが装備され、スタッカクレー
ンは最初に各支柱の位置を学習した後、搬送作業を行
う。そして、従来は各支柱の位置を学習させるため、基
準位置からスタッカクレーンを走行させながらセンサの
出力信号をモニタし、支柱の検知信号が入力された時の
ロータリエンコーダの出力信号に基づく位置データを定
位置データとして記憶装置に記憶させていた。即ち、図
6に示すように、所定の低速で走行し、センサからオン
信号が出力されている間の位置データを記憶装置に記憶
させていた。スタッカクレーンの通常の搬送作業時の走
行速度は、移動距離によって異なるが、分速60m〜1
20m程度であるのに対して、学習走行時の走行速度は
分速2m〜4m程度と非常に低速であった。学習は自動
倉庫の据え付け時に行うだけでなく、計測輪の摩耗によ
る誤差の拡大防止のため所定の距離を走行毎に行った
り、保全作業時等に行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】支柱の位置データはス
タッカクレーンの走行中に取り込んでコンピュータで処
理するため、スタッカクレーンの学習走行時の速度を速
くすると、処理時間のタイムラグ等の原因で支柱の位置
データの精度が悪くなる。従って、位置データの精度を
悪化させないために、学習時の走行速度を低速にする必
要があり、収納部の数が多い自動倉庫の場合、学習に長
時間を要するという問題がある。
【0007】また、従来は学習走行時に、自動倉庫の通
路全長にわたって低速走行しつつ、センサからのオン信
号の出力時に位置データを取り込む。従って、センサが
支柱と対向する位置以外の場所において、収納部内の荷
やその他の物からの反射光を支柱として誤検知すると、
そのときの位置データを支柱の位置データとして間違っ
て取り込むことになり、学習走行をやり直す必要がある
という問題もある。
【0008】また、スタッカクレーンのキャリッジに搭
載された荷移載装置がフォーク方式の場合は、キャリッ
ジの停止位置にさほど精度を要求されない。しかし、荷
移載装置がサイドピッキング方式の場合は、荷が収納部
の棚板上を摺動して移載されるため、キャリッジの停止
位置に精度が要求される。従って、収納部の棚板の定位
置データを学習する必要があり、同様な問題がある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は自動倉庫の所定の収納部と対応
する位置に荷移載装置を配置させるのに必要な定位置デ
ータの学習に要する時間を、定位置データの精度を悪化
させることなく短縮することができる自動倉庫の定位置
データの学習方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、荷移載装置を装備した
スタッカクレーンにより多数設けられた収納部に対して
荷の搬入、搬出を行う自動倉庫において、前記収納部に
対する所定位置で荷移載装置を停止させるための定位置
データとして、多数の収容部を構成する支柱及び棚板の
少なくとも一方の位置を前記スタッカクレーンの制御装
置に装備された記憶装置に記憶させる自動倉庫の定位置
データの学習方法であって、予め前記記憶装置に前記支
柱及び棚板の少なくとも一方のおおよその位置データを
予備位置データとして記憶させ、各支柱の定位置データ
を記憶させる際は、スタッカクレーンを基準位置から走
行させ、各支柱の予備位置データと対応する学習区間は
低速で、該区間と対応しない区間は高速で走行させて
スタッカクレーンが学習区間を走行する間に、センサか
ら支柱の検知信号が出力されている間のカウント値を読
み込んで、支柱の正確な位置データであるそのカウント
値を支柱の定位置データとして記憶装置に記憶させ、棚
板の定位置データを記憶させる際は、スタッカクレーン
のキャリッジを基準位置から移動させ、各棚板の予備位
置データと対応する学習区間は低速で、該区間と対応し
ない区間は高速で移動させて、キャリッジが学習区間を
走行する間に、センサから棚板の検知信号が出力されて
いる間のカウント値を読み込んで、棚板の正確な位置デ
ータであるそのカウント値を棚板の定位置データとして
記憶装置に記憶させる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記予備位置データは自動倉庫の設
計データに基づいて、支柱の太さ又は棚板の厚さと組み
付け誤差を考慮した値が、入力装置により入力されて記
憶装置に記憶される。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、スタッカクレーンの走
行用モータにはサーボモータが使用され、前記制御装置
はスタッカクレーンの学習走行時に、スタッカクレーン
を高速走行から所定の低速走行に移行させる際、一端速
度を零とした後、所定の低速となるように制御を行う。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記荷移
載装置を停止させるための定位置データとして、支柱の
定位置データのみを学習する。
【0014】請求項1に記載の発明では、スタッカクレ
ーンの制御装置に装備された記憶装置に、予め支柱及び
棚板の少なくとも一方のおおよその位置データを予備位
置データとして記憶させる。支柱の定位置データを記憶
させる際は、スタッカクレーンを基準位置から走行さ
せ、各支柱の予備位置データと対応する学習区間は低速
で、該区間と対応しない区間は高速で走行させる。そし
て、スタッカクレーンが学習区間を走行する間に、セン
サから支柱の検知信号が出力されている間のカウント値
を読み込んで、支柱の正確な位置データであるそのカウ
ント値を支柱の定位置データとして記憶装置に記憶させ
る。棚板の定位置データを記憶させる際は、キャリッジ
を基準位置から移動させ、各棚板の予備位置データと対
応する学習区間は低速で、該区間と対応しない区間は高
速で移動させる。そして、キャリッジが学習区間を走行
する間に、センサから棚板の検知信号が出力されている
間のカウント値を読み込んで、棚板の正確な位置データ
であるそのカウント値を棚板の定位置データとして記憶
装置に記憶させる。
【0015】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記予備位置データは自動倉庫の設
計データに基づいて、支柱の太さ又は棚板の厚さと組み
付け誤差を考慮した値が、入力装置により入力されて記
憶装置に記憶される。
【0016】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、学習走行時に、スタッ
カクレーンは高速走行から所定の低速走行に移行する
際、一端速度が零となっ後、所定の低速まで増速され
る。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、支柱の定
位置データのみが学習される。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図3に従って
説明する。
【0019】図1に示すように、自動倉庫1は左右一対
の枠組棚2(図1では一方のみ図示)を備えている。枠
組棚2には多数の収納部3が連方向(図1における左右
方向)及び段方向(上下方向)に所定間隔で設けられて
いる。各収納部3は連方向に所定の間隔で前後2列に立
設された支柱4と、前後一対の支柱4間に水平に固定さ
れた荷受棚3aとにより構成されている。
【0020】自動倉庫1の通路にはその長手方向に沿っ
てレール5が敷設され、レール5上にスタッカクレーン
6が走行可能に配備されている。スタッカクレーン6は
走行輪7を有する台車8と、その上に立設された一本の
マスト9と、マスト9に昇降可能に配設されたキャリッ
ジ10とを備えている。キャリッジ10上には荷移載装
置としてのフォーク装置11が搭載され、フォーク装置
11はスタッカクレーン6の走行方向と直交方向に荷を
移動可能とするため、伸縮可能に構成されている。
【0021】スタッカクレーン6には走行用モータ1
2、昇降用モータ13及び制御装置としてのクレーンコ
ントローラ14が装備されている。走行用モータ12及
び昇降用モータ13にはサーボモータが使用されてい
る。台車8の側面にはレール5の側面を転動する計測輪
15aを備えたロータリエンコーダ15が配設されてい
る。キャリッジ10には支柱4を検知可能な位置に反射
式の光センサ16が装備されている。また、キャリッジ
10にはその昇降時にマスト9上を転動する計測輪を備
えたロータリエンコーダ17(図2に図示)が装備され
ている。
【0022】クレーンコントローラ14は通路の端部に
配設された制御盤18からの荷搬送指令データに基づい
て、収納部3と図示しない入出庫部との間、あるいは収
納部3の間で荷を搬送するため、走行用モータ12、昇
降用モータ13及びフォーク装置11の駆動用モータ等
を制御するようになっている。
【0023】次にスタッカクレーン6を制御するための
電気的構成について説明する。図2に示すように、クレ
ーンコントローラ14はCPU(中央処理装置)19
と、読み出し専用メモリ(ROM)からなるプログラム
メモリ20と、読み出し及び書換え可能なメモリ(RA
M)からなる記憶装置としての作業用メモリ21とを備
えている。作業用メモリ21は電源が遮断された状態で
もバックアップ電池により記憶内容が消えないようにな
っている。CPU19はプログラムメモリ20及び作業
用メモリ21に接続され、プログラムメモリ20に記憶
された所定のプログラムデータに従って各種の処理を実
行する。
【0024】プログラムメモリ20には、学習走行時に
おける走行用モータ12の変速制御用の制御プログラム
と、スタッカクレーン6の通常走行時の走行速度及びキ
ャリッジ10の昇降速度を、その移動距離あるいは荷の
有無に対応して変速制御する制御プログラムが記憶され
ている。作業用メモリ21にはCPU19の各種演算結
果、制御盤18からの入出庫指令データ等が一時記憶さ
れる。
【0025】CPU19は入力インタフェース22を介
して光センサ16、スタッカクレーン6の原点位置検出
用のセンサS1及びキャリッジ10の原点位置検出用の
センサS2に接続されている。CPU19は出力インタ
フェース23及び駆動回路24a,24b,24cを介
して走行用モータ12、昇降用モータ13及びフォーク
装置11の駆動用モータ25にそれぞれ接続されてい
る。
【0026】クレーンコントローラ14にはカウンタ2
6,27が設けられ、カウンタ26はロータリエンコー
ダ14に、カウンタ27はロータリエンコーダ17にそ
れぞれ接続されている。両カウンタ26,27にはアッ
プ・ダウンカウンタが使用され、基準位置としての原点
位置においてカウント値が0に設定されるようになって
いる。カウンタ26はスタッカクレーン6が原点位置か
ら離れる方向への移動時にはアップカウンタとして機能
し、原点位置に近づく方向への移動時にはダウンカウン
タとして機能する。カウンタ27はキャリッジ10の上
昇時にはアップカウンタとして機能し、下降時にはダウ
ンカウンタとして機能する。
【0027】CPU19はカウンタ26,27と接続さ
れ、カウンタ26,27のカウント値に基づいてフォー
ク装置11の位置を連方向及び段方向の位置として演算
する。CPU19は通常の走行時は、フォーク装置11
が荷の移載のための所定位置となるように、走行用モー
タ12及び昇降用モータ13を制御する。CPU19は
作業用メモリ21に各支柱4の位置を定位置データとし
て記憶させる学習走行時には、予め作業用メモリ21に
記憶された支柱4のおおよその位置データとしての予備
位置データに基づいて走行用モータ12を制御する。
【0028】CPU19はスタッカクレーン6を原点位
置から走行させ、各支柱4の予備位置データと対応する
学習区間は低速で、該区間と対応しない区間は高速で走
行させるように走行用モータ12を制御する。CPU1
9は学習走行時の、低速走行中に光センサ16から支柱
4の検知信号であるオン信号が出力されている間のカウ
ンタ26のカウント値を作業用メモリ21に支柱4の定
位置データとして記憶させる。
【0029】クレーンコントローラ14は制御盤18と
の間で信号の授受を行う送受信装置28を備えている。
制御盤18はCPU29と、ROMからなるプログラム
メモリ30と、RAMからなる作業用メモリ31とを備
えている。CPU29はプログラムメモリ30及び作業
用メモリ31と接続され、プログラムメモリ30に記憶
された所定のプログラムデータに基づいて各種の処理を
実行する。プログラムメモリ30には入出庫管理データ
に基づいてスタッカクレーン6に入出庫指令を出力する
制御プログラムが記憶されている。
【0030】制御盤18は入出庫作業内容等を入力する
入力装置32を備えており、CPU29は入力装置32
に接続されている。制御盤18はクレーンコントローラ
14との間で信号の授受を行う送受信装置33を備えて
いる。学習走行に必要な予備位置データも入力装置32
により入力され、送受信装置33,28を介してクレー
ンコントローラ14のCPU19に入力されて、作業用
メモリ21に記憶されるようになっている。
【0031】次に以上のように構成された自動倉庫1の
作用を説明する。先ず、自動倉庫1の支柱4の定位置デ
ータの学習方法について説明する。スタッカクレーン6
を原点位置から走行させて各支柱4の定位置データを学
習させる前に、各支柱4のおおよその位置データが予備
位置データとして作業用メモリ21に記憶される。予備
位置データは、自動倉庫1の設計データに基づいて、支
柱4の太さと組み付け誤差とを考慮した値が、入力装置
32により入力されて作業用メモリ21に記憶される。
例えば、支柱4の幅のほぼ2倍幅の範囲が各支柱4の定
位置データ学習区間を示す予備位置データとして記憶さ
れる。予備位置データは原点位置からの距離データとし
て記憶される。
【0032】各支柱4の予備位置データが作業用メモリ
21に記憶された後、定位置データの学習走行が行われ
る。各支柱4の定位置データを学習させる際は、クレー
ンコントローラ14は学習走行用の制御プログラムに従
って走行用モータ12を変速制御する。そして、スタッ
カクレーン6は原点位置から走行を開始し、図3に示す
ように、各支柱4の予備位置データと対応する学習区間
A1は低速(例えば毎分2mの速度)で、該区間A1と
対応しない区間A2は高速(例えば毎分60mの速度)
で走行する。そして、CPU19は低速で学習区間A1
を走行する間に光センサ16から支柱4の検知信号が出
力されている間のカウンタ26のカウント値を読み込
み、作業用メモリ21に各支柱4毎に設けられた記憶領
域に定位置データとして記憶させる。
【0033】CPU19はスタッカクレーン6を高速走
行から所定の低速走行、あるいは所定の低速走行から高
速走行に移行させる際、一端速度を零とした後、所定の
低速あるいは高速となるように走行用モータ12の制御
を行う。そして、各支柱4の定位置データの学習が終了
した後、クレーンコントローラ14は制御盤18からの
入出庫指令に基づいてスタッカクレーン6の走行制御を
行う。
【0034】荷役作業を行う場合は、クレーンコントロ
ーラ14は制御盤18からの入出庫指令信号に基づいて
スタッカクレーン6を入庫部と対応する位置まで移動す
るように制御し、荷をフォーク装置11上に移載した
後、スタッカクレーン6を所定の収納部3と対応する位
置まで走行させる。スタッカクレーン6を入庫指令のあ
った収納部3と対応する位置で停止させるため、CPU
19は作業用メモリ21に記憶された当該収納部3と対
応する支柱4の定位置データに基づいて走行用モータ1
2を駆動制御する。そして、当該定位置データの示す位
置の近傍で光センサ16から検知信号を入力すると、そ
の入力箇所から所定距離移動した位置で走行用モータ1
2を停止させる。その結果、スタッカクレーン6は連方
向の所定位置で停止する。一方、CPU19はキャリッ
ジ10を所定の収納部3と対応する荷降ろし位置で停止
させるように昇降用モータ13を駆動制御する。
【0035】フォーク装置11が所定の収納部3の荷降
ろし位置に配置された後、フォーク装置11が伸長作動
されて荷が荷受棚3aの上方に配置され、その状態でキ
ャリッジ10が下降移動される。そして、キャリッジ1
0の下降移動の途中でフォーク装置11上の荷が荷受棚
3a上に載置される。キャリッジ10が所定位置まで下
降した後、フォーク装置11が収縮作動され、荷の入庫
作業が完了する。
【0036】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 予め作業用メモリ21に各支柱4のおおよその
位置データを予備位置データとして記憶させ、各支柱4
の定位置データを学習させる際は、スタッカクレーン6
を基準位置から走行させ、前記予備位置データと対応す
る学習区間A1は低速で、該区間A1と対応しない区間
A2は高速で走行させる。従って、学習走行時に自動倉
庫1の全長にわたって低速で走行する従来の学習方法と
比較して、定位置データの精度を悪化させることなく定
位置データの学習時間を短縮することができる。また、
支柱4が存在する区間を学習区間A1とするため、学習
区間A1以外を走行中に光センサ16から誤って検知信
号が出力されても、そのときに定位置データを取り込ま
ないので、支柱4以外のものを誤って支柱4と判断して
誤った定位置データを作業用メモリ21に記憶させる虞
が非常に少なくなる。
【0037】(2) 前記予備位置データは自動倉庫1
の設計データに基づいて、支柱4の太さと組み付け誤差
を考慮した値が、入力装置32により入力されて作業用
メモリ21に記憶される。従って、予備走行なしに学習
走行を行うことができる。また、支柱4が本来存在しな
い区間を確実に区別できる。
【0038】(3) 走行用モータ12にサーボモータ
が使用され、CPU19はスタッカクレーン6の学習走
行時に、スタッカクレーン6を高速走行から所定の低速
走行に移行させる際、一端速度を零とした後、所定の低
速となるように制御を行う。従って、走行用モータ12
の制御が簡単になる。
【0039】(4) フォーク装置1を所定位置で停止
させるための定位置データとして、支柱4の定位置デー
タのみを学習する。従って、棚板の定位置データと両方
を学習する場合に比較して学習時間が短くなる。
【0040】(5) 学習走行時の制御プログラムを変
更するだけで、スタッカクレーン6に装備されている位
置検出手段(ロータリエンコーダ15,17)や光セン
サ16を使用することにより、それらの変更や装置の追
加をせずに簡単に実施できる。
【0041】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図4に従って説明する。この実施の形態では荷移載
装置としてサイドピッキング方式のフォーク装置34を
装備したスタッカクレーン6で荷役作業を行う点と、キ
ャリッジ10の停止制御に収容部の棚板の定位置データ
を使用する点とが前記実施の形態と大きく異なってい
る。前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳し
い説明を省略する。
【0042】枠組棚2の収納部35の構成が前記実施の
形態の収納部3と異る。収納部35は前後左右4本の支
柱4間に複数段の棚板35aが水平に架設されている。
そして、収納部35とフォーク装置34との間で荷の移
載を行う際は、フォーク装置34の荷載置部の上面が棚
板35aの上面と同じ高さとなるようにキャリッジ10
を停止させる必要がある。そのため、フォーク方式の場
合に比較してキャリッジ10の停止位置精度を高くする
必要がある。そこで、原点位置を基準としてキャリッジ
10の停止位置を定めるのではなく、各棚板35aの定
位置データを基準にしてキャリッジ10を所定位置に停
止させるように昇降用モータ13が制御される。
【0043】棚板35aの定位置データの学習は、支柱
4の定位置データの学習方法に準じて行われる。即ち、
各棚板35aの厚さと組み付け誤差とを考慮したおおよ
その位置データが定位置データの学習区間を示す予備位
置データとして作業用メモリ21に記憶される。各棚板
35aの予備位置データが作業用メモリ21に記憶され
た後、定位置データの学習が行われる。各支柱4の定位
置データを学習させる際は、クレーンコントローラ14
は学習走行用の制御プログラムに従って昇降用モータ1
3を変速制御する。そして、キャリッジ10は原点位置
(基準位置)から走行を開始し、各棚板35aの予備位
置データと対応する学習区間は低速で、該区間と対応し
ない区間は高速で移動する。そして、CPU19は低速
で学習区間を移動する間に棚板検出用の光センサ(図示
せず)から棚板35aの検知信号が出力されている間の
カウンタ27のカウント値を読み込み、作業用メモリ2
1に各棚板35a毎に設けられた記憶領域に定位置デー
タとして記憶させる。
【0044】従って、この実施の形態では第1の実施の
形態の(1)〜(5)の効果を有するだけでなく、キャ
リッジ10の停止制御が棚板35aの定位置データを基
準に行われるため、キャリッジ10の停止位置精度が原
点位置を基準として停止制御を行う場合に比較して高く
なる。また、マストのほぼ全長に亘って所定の低速でキ
ャリッジ10を移動させて学習する場合に比較して、棚
板35aの定位置データの学習時間を短くできる。
【0045】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
でなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ スタッカクレーン6を高速走行から所定の低速走行
に移行させる際と、低速走行から高速走行に移行させる
際に、一端速度を零とした後、所定の低速又は高速とな
るように制御を行う代わりに、高速から低速へ又は低速
から高速へ直接速度を変更する。例えば、図5(a)に
示すように、高速から所定の低速まで一定の減速度で減
速し、予備位置データと対応する区間を過ぎると、加速
を開始する。この場合、高速走行から所定の低速走行に
移行する際に、一端速度を零とした後、所定の低速とす
る制御に比較して、学習時間を短縮することができる。
【0046】○ 走行用モータ12の変速制御を図5
(b)に示すように、高速から所定の低速へ変更する際
は、一端速度零となるように制御し、所定の低速から高
速走行への変更時には低速状態から直ちに加速を開始し
てもよい。この場合は、制御が容易で学習時間も短縮で
きる。
【0047】○ スタッカクレーン6の予備位置データ
を作業用メモリ21に記憶させる方法として、自動倉庫
1の設計データに基づいて入力装置32により入力する
代わりに、スタッカクレーン6を予備走行させてその時
に支柱4の位置データを取り込む。予備走行は定位置デ
ータの学習走行時の走行速度より速く、かつ通常の走行
速度より遅い所定速度でスタッカクレーン6を基準位置
からレール5に沿って走行させるものである。この場
合、設計データがなくても予備位置データを簡単に作業
用メモリ21に記憶させることができる。また、予備走
行が必要となるが、予備走行の速度は従来の学習走行時
の走行速度より速いので、予備走行と学習走行の両方の
所要時間を加えても従来の学習走行の時間より短くな
る。
【0048】○ 昇降用モータ13の変速も図5(a)
及び図5(b)に準じて行ってもよい。 ○ スタッカクレーン6の高速走行時の速度によって
は、図3及び図5の走行速度変化を示すグラフの、区間
A2の形状は最高速度で走行連続走行する区間がなく、
最高速度まで加速されると直ちに減速が開始される形状
となる場合もある。
【0049】○ 支柱4又は棚板35aを検知するセン
サとして反射式の光センサ以外のセンサ、例えば近接セ
ンサを使用してもよい。 ○ スタッカクレーン6の走行方向の位置及びキャリッ
ジ10の昇降方向の位置を検知する位置検出手段とし
て、計測輪とロータリエンコーダとの組合せに代えて、
走行用モータ12及び昇降用モータ13の出力軸にロー
タリエンコーダを取り付けてもよい。この場合、計測輪
を設ける必要がなく、構成が簡単となる。
【0050】○ 2本マストのスタッカクレーンやキャ
リッジ上に複数(例えば2個)のフォーク装置を装備し
たタイプのスタッカクレーンに適用してもよい。前記実
施の形態から把握できる請求項記載以外の発明(技術思
想)について、以下にその効果とともに記載する。
【0051】(1) 請求項1又は請求項2に記載の発
明において、前記制御装置はスタッカクレーンの学習走
行時に、スタッカクレーンを高速走行から所定の低速走
行に移行させる際、所定の低速まで一定の減速度で減速
し、予備位置データと対応する学習区間を過ぎると、加
速を開始する。この場合、高速走行から所定の低速走行
に移行する際に、一端速度を零とした後、所定の低速と
する制御に比較して、学習時間を短縮することができ
る。
【0052】(2) 請求項1に記載の発明において、
前記予備位置データはスタッカクレーンを原点位置から
定位置データの学習走行時の走行速度より速い所定速度
で走行させて、支柱の位置データを取り込むことにより
記憶装置に記憶せる。この場合、設計データがなくても
予備位置データを簡単に記憶装置に記憶させることがで
きる。
【0053】(3) 請求項1に記載の発明において、
荷移載装置がサイドピッキング方式のときに、支柱及び
棚板の両方の定位置データを学習させる。この場合も定
位置データの学習に要する時間を、位置データの精度を
悪化させることなく短縮することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、自動倉庫の所定の収納部と対応
する位置に荷移載装置を配置させるのに必要な定位置デ
ータの学習に要する時間を、定位置データの精度を悪化
させることなく短縮することができる。
【0055】請求項2に記載の発明によれば、自動倉庫
の設計データに基づいて予備位置データが記憶装置に記
憶されるため、予備走行なしに学習走行を行うことがで
きる。また、学習区間以外を走行中に誤った定位置デー
タを記憶装置に記憶させる虞が非常に少なくなる。
【0056】請求項3に記載の発明によれば、走行用モ
ータの制御が簡単になる。請求項4に記載の発明によれ
ば、スタッカクレーンの走行に必要な支柱の定位置デー
タのみ学習するため、棚板の定位置データと両方を学習
する場合に比較して学習時間を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の自動倉庫の部分概略斜視
図。
【図2】 ブロック図。
【図3】 学習走行時の作用を説明するグラフ。
【図4】 第2の実施の形態の自動倉庫の部分概略斜視
図。
【図5】 別の実施の形態の学習走行時の速度変化を示
すグラフ。
【図6】 従来の学習走行時の作用を説明するグラフ。
【符号の説明】
1…自動倉庫、3…収容部、4…支柱、6…スタッカク
レーン、10…キャリッジ、11…荷移載装置としての
フォーク装置、12…走行用モータ、14…制御装置と
してのクレーンコントローラ、19…制御装置を構成す
るCPU、21…記憶装置としての作業用メモリ、A1
…学習区間。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷移載装置を装備したスタッカクレーン
    により多数設けられた収納部に対して荷の搬入、搬出を
    行う自動倉庫において、前記収納部に対する所定位置で
    荷移載装置を停止させるための定位置データとして、多
    数の収容部を構成する支柱及び棚板の少なくとも一方の
    位置を前記スタッカクレーンの制御装置に装備された記
    憶装置に記憶させる自動倉庫の定位置データの学習方法
    であって、 予め前記記憶装置に前記支柱及び棚板の少なくとも一方
    のおおよその位置データを予備位置データとして記憶さ
    せ、各支柱の定位置データを記憶させる際は、スタッカ
    クレーンを基準位置から走行させ、各支柱の予備位置デ
    ータと対応する学習区間は低速で、該区間と対応しない
    区間は高速で走行させて、スタッカクレーンが学習区間
    を走行する間に、センサから支柱の検知信号が出力され
    ている間のカウント値を読み込んで、支柱の正確な位置
    データであるそのカウント値を支柱の定位置データとし
    て記憶装置に記憶させ、棚板の定位置データを記憶させ
    る際は、スタッカクレーンのキャリッジを基準位置から
    移動させ、各棚板の予備位置データと対応する学習区間
    は低速で、該区間と対応しない区間は高速で移動させ
    、キャリッジが学習区間を走行する間に、センサから
    棚板の検知信号が出力されている間のカウント値を読み
    込んで、棚板の正確な位置データであるそのカウント値
    を棚板の定位置データとして記憶装置に記憶させる自動
    倉庫の定位置データの学習方法。
  2. 【請求項2】 前記予備位置データは自動倉庫の設計デ
    ータに基づいて、支柱の太さ又は棚板の厚さと組付け誤
    差を考慮した値が、入力装置により入力されて記憶装置
    に記憶される請求項1に記載の自動倉庫の定位置データ
    の学習方法。
  3. 【請求項3】 スタッカクレーンの走行用モータにはサ
    ーボモータが使用され、前記制御装置はスタッカクレー
    ンの学習走行時に、スタッカクレーンを高速走行から所
    定の低速走行に移行させる際、一端速度を零とした後、
    所定の低速となるように制御を行う請求項1又は請求項
    2に記載の自動倉庫の定位置データの学習方法。
  4. 【請求項4】 前記荷移載装置を停止させるための定位
    置データとして、支柱の定位置データのみを学習する請
    求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の自動倉庫の定
    位置データの学習方法。
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