JPH08192905A - 自動倉庫における入出庫制御方法及び装置 - Google Patents

自動倉庫における入出庫制御方法及び装置

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JPH08192905A
JPH08192905A JP586595A JP586595A JPH08192905A JP H08192905 A JPH08192905 A JP H08192905A JP 586595 A JP586595 A JP 586595A JP 586595 A JP586595 A JP 586595A JP H08192905 A JPH08192905 A JP H08192905A
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JP
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stacker crane
unloading
load
loading
storage
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JP586595A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Morita
和弘 盛田
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 入出庫効率を高めるために荷の有無等に対応
してスタッカクレーンの走行速度及び移載装置の昇降速
度を変更した場合にも、大容量の記憶装置や多数のマッ
プの準備を必要とせずに、適切な動作順序での入出庫動
作を可能とする。 【構成】 荷の移載装置を2個装備したスタッカクレー
ンにより入出庫を行う。スタッカクレーンがある起点か
ら2個の収納部と少なくとも1個の入出庫部とに移動し
て入庫又は出庫を行う場合に、前記起点から両移載装置
の荷積載位置までの到達時間換算値を演算S3し、スタ
ッカクレーンの荷積載位置への移動順序として前記換算
値が小さい方を先にするS5,S6。次に、後の荷積載
位置から各荷降ろし位置までの到達時間換算値を演算S
7し、スタッカクレーンの荷降ろし位置への移動順序と
して前記換算値が小さい方を先にするS9,S10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動倉庫における入出庫
制御方法及び装置に係り、詳しくはフォーク装置等の荷
移載装置を複数装備したスタッカクレーンにより自動倉
庫の収納部に対して荷の搬入、搬出を行う場合に好適な
自動倉庫における入出庫制御方法及び装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に自動倉庫は荷を収納する収納部
(棚)を複数段、複数連備えた枠組棚(ラック)と、入
出庫される荷を一時的に載置する荷受台と、荷受台及び
収納部との間で荷の搬送及び移載作業を行うスタッカク
レーンとを備えている。この自動倉庫における入出庫作
業は、スタッカクレーンが荷受台又は収納部と対応する
位置で停止して荷を移載装置上に移載する荷移載動作
(すくい動作)と、その荷を搬送して所望の収納部又は
荷受台と対応する位置で停止して荷を移載する降ろし動
作とからなる。
【0003】近年、入出庫を高効率で行うために図6に
示すように、フォーク装置(移載装置)51a,51b
を複数台並列に装備したスタッカクレーン52を使用し
て、複数の荷53を並列に取り扱うようにした自動倉庫
がある。この自動倉庫では、入庫時は先ずスタッカクレ
ーン52が荷受台54と対応する位置で停止し、荷受台
54から荷53を両フォーク装置51a,51b上に移
載するすくい動作を行う。次に荷53を搬送して所望の
収納部(棚)55と対応する位置で順次停止してフォー
ク装置51a,51b上の荷53を収納部55に移載す
る降ろし動作を行う。出庫時はスタッカクレーン52が
所望の収納部55と対応する位置で順次停止し、収納部
55の荷53を各フォーク装置51a,51b上に移載
するすくい動作を行った後、荷53を荷受台54まで搬
送してフォーク装置51a,51b上の荷53を荷受台
54に移載する降ろし動作を行う。この場合、複数の収
納部55を回る順序により入庫あるいは出庫完了までの
所要時間が異なり、高効率で入出庫を行うためには短時
間で回るルートを選択することが重要となる。
【0004】又、多くの場合は1個の荷受台を入出庫台
として共用するが、荷受台を複数備えた自動倉庫もあ
る。従来、例えば2個の移載装置を装備したスタッカク
レーンの場合、入出庫の順序をスタッカクレーン及び各
移載装置の位置に関係なく、第1の移載装置によるすく
い動作→第2の移載装置によるすくい動作→第1の移載
装置による降ろし動作→第2の移載装置による降ろし動
作の順に特定したものがある。しかし、このように画一
的に入出庫順を決めた場合は、複数の収納部を短時間で
回るルートを選択することができず、場合によっては入
出庫の作業効率が大幅に低下する場合もある。
【0005】この不都合を解消する方法として、特開平
2−255403号公報には、座標情報のみの演算によ
り最短時間のルートを自動的に選択してスタッカクレー
ンを移動させる制御方法が提案されている。この発明で
は、ある起点から複数の目標点に移動して入庫又は出庫
する場合、複数の目標点の座標を前記起点を原点とした
場合の座標にそれぞれ変換する。次に、各座標が原点か
らの到達時間が昇降方向への移動距離で決定される領域
に含まれるか、走行方向への移動距離で決定される領域
に含まれるか否かを判定する。そして、各座標の到達時
間の決定に関与する側の座標値どうしを比較し、小さい
ほうの座標に対応する目標点の方向に先に移動して入庫
又は出庫するようにしている。スタッカクレーンの走行
速度と、移載装置の昇降速度とは異なるため、スタッカ
クレーンの走行方向を軸とする座標と、移載装置の昇降
方向を軸とする座標とでは、生の座標値どうしを直接比
較したのでは意味がない。そこで、一方の値を他方の座
標値に換算した後、比較するようにしている。
【0006】この方法を実施するため、スタッカクレー
ンの制御盤には例えば図7に示すようなマップMが記憶
されており、ホストコンピュータから入庫指令を受信す
ると、前記マップMに基づいて移動ルートを決定するよ
うにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平2−255
403号公報に記載の発明では、スタッカクレーンがホ
ストコンピュータから複数の目標点への入庫指令を受け
ると、前記目標点の起点を原点とした座標値への座標変
換、領域判別、換算及び比較が制御盤により行われて移
動ルートが決定される。従って、制御盤は比較的簡単な
演算で移動ルートを決定できる。しかし、この発明にお
いては領域判別及び換算のためのマップを必要とする。
そして、マップの作成には予め実験あるいは演算により
原点から各棚までの移動時間を求める必要がある。前記
公報では荷の有無及び荷の重さに拘らず走行速度は同じ
で、昇降速度も走行速度とは異なるがそれぞれ同じ場合
を前提としているため、マップは1個でよい。
【0008】しかし、入出庫効率を高めるためには、荷
がない場合のスタッカクレーンの走行速度及び移載装置
の昇降速度を荷が有る場合より高速に設定することが必
要となる。又、走行速度及び昇降速度はスタッカクレー
ン及び移載装置の移動距離によって最高速度、平均速度
等が変化する。従って、前記従来の方法で荷の有無及び
荷の重さの段階毎に移動速度を変更する場合に対応する
ためには、マップが多数必要となり大容量の記憶装置が
必要になるとともに、マップの作成にも手間がかかると
いう問題がある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は複数の荷を同時に搬送するとと
もに、異なる収納部に対して入出庫するスタッカクレー
ンを備えた自動倉庫において、入出庫効率を高めるため
に荷の有無等に対応してスタッカクレーンの走行速度及
び移載装置の昇降速度を変更した場合にも、大容量の記
憶装置や予め多数のマップの準備を必要とせずに適切な
動作順序で入出庫動作を行うことができる自動倉庫にお
ける入出庫制御方法及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、荷の移載装置を複数装備
したスタッカクレーンにより自動倉庫の収納部に対して
荷の搬入、搬出を行う自動倉庫において、スタッカクレ
ーンがある起点から複数の収納部と少なくとも1個の入
出庫部とに移動して入庫又は出庫を行う場合に、前記起
点から各移載装置の荷積載位置までの到達時間換算値を
演算し、その換算値が最も小さい荷積載位置をスタッカ
クレーンの優先移動位置とし、荷積載位置が3以上のと
きは当該荷積載位置を起点として他の荷積載位置までの
到達時間換算値を演算し、その換算値が最も小さい荷積
載位置を次の優先移動位置とするという演算を順次、荷
積載位置の数より1少ない回数繰り返してスタッカクレ
ーンの各荷積載位置への移動順序を決定した後、最後の
荷積載位置から各荷降ろし位置までの到達時間換算値を
演算し、その換算値が最も小さい荷降ろし位置をスタッ
カクレーンの優先移動位置とし、荷降ろし位置が3以上
のときは当該荷降ろし位置を起点として他の荷降ろし位
置までの到達時間換算値を演算し、その換算値が最も小
さい荷降ろし位置を次の優先移動位置とするという演算
を順次、荷降ろし位置の数より1少ない回数繰り返して
スタッカクレーンの荷降ろし位置への移動順序を決定す
るようにした。
【0011】請求項2に記載の発明では、スタッカクレ
ーンがある起点から2個の収納部と少なくとも1個の入
出庫部とに移動して入庫又は出庫を行う場合に、前記起
点から両移載装置の荷積載位置までの到達時間換算値を
演算し、スタッカクレーンの荷積載位置への移動順序を
前記換算値が小さい方を先にするとともに、後の荷積載
位置から各荷降ろし位置までの到達時間換算値を演算
し、スタッカクレーンの荷降ろし位置への移動順序を前
記換算値が小さい方を先にするようにした。
【0012】請求項3に記載の発明では、荷の移載装置
を複数装備したスタッカクレーンにより自動倉庫の収納
部に対して荷の搬入、搬出を行う自動倉庫において、ス
タッカクレーンに装備されその走行方向の位置を検出す
る第1の位置検出手段と、スタッカクレーンに装備され
移載装置の昇降方向の位置を検出する第2の位置検出手
段と、スタッカクレーンに装備され移載装置の位置を収
納部の連方向及び段方向の座標値として記憶する記憶手
段と、スタッカクレーンに装備されスタッカクレーンの
走行及び移載装置の昇降等の制御を行う制御部と、前記
制御部に荷積載位置及び荷降ろし位置への移動順序デー
タとともに入出庫指令を出力する制御装置と、スタッカ
クレーンに装備されスタッカクレーン及び各移載装置の
位置情報を前記制御装置に送信する送信手段と、前記制
御装置に設けられ前記送信手段の出力信号を受信する受
信手段と、前記制御装置に設けられ起点から複数の目的
地までの前記移載装置の到達時間に相当する換算値を演
算する演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づいて
入出庫時のスタッカクレーンの荷積載位置への移動順序
及び荷降ろし位置への移動順序を設定する移動順序設定
手段とを備えた。
【0013】請求項4に記載の発明では、前記制御部は
スタッカクレーンの走行速度及び移載装置の昇降速度を
その移動距離あるいは荷の有無等に対応して変速制御す
る制御プログラムを備えており、前記制御装置はスタッ
カクレーンの走行速度及び移載装置の昇降速度をその移
動距離あるいは荷の有無等に対応してマップ又は関数と
して記憶する記憶手段を備え、前記演算手段は前記換算
値の演算時に該記憶手段に記憶されたデータを使用して
演算を行う。
【0014】
【作用】請求項1〜請求項4に記載の発明では、荷の移
載装置を複数装備したスタッカクレーンにより自動倉庫
の収納部に対して荷の搬入、搬出が行われる。請求項1
に記載の発明では、スタッカクレーンがある起点から複
数の収納部と少なくとも1個の入出庫部とに移動して入
庫又は出庫を行う場合、先ず、前記起点すなわちスタッ
カクレーン及び各移載装置の現在位置から各移載装置の
荷積載位置までの到達時間換算値が演算される。そし
て、その換算値が最も小さい荷積載位置がスタッカクレ
ーンの優先移動位置となる。荷積載位置が3以上のとき
は当該荷積載位置を起点として他の荷積載位置までの到
達時間換算値を演算し、その換算値が最も小さい荷積載
位置を次の優先移動位置とするという演算が順次、荷積
載位置の数より1少ない回数繰り返される。そして、ス
タッカクレーンの各荷積載位置への移動順序が設定され
た後、最後の荷積載位置を起点として各荷降ろし位置ま
での到達時間換算値が演算され、荷降ろし位置へのスタ
ッカクレーンの移動順序が決定される。
【0015】請求項2に記載の発明では、スタッカクレ
ーンに移載装置が2個装備されており、入庫時及び出庫
時に請求項1の発明と同様にしてスタッカクレーンの移
動順序が設定される。
【0016】請求項3に記載の発明では、スタッカクレ
ーンの走行及び移載装置の昇降等の制御はスタッカクレ
ーンに装備された制御部により行われる。スタッカクレ
ーン及び移載装置の位置がそれぞれ位置検出手段によっ
て検出され、記憶手段に収納部の連方向及び段方向の座
標値として記憶される。スタッカクレーンの制御部に入
出庫指令を出力する制御装置は、スタッカクレーンの送
信手段から出力されるスタッカクレーン及び各移載装置
の位置情報を受信手段によって受信する。制御装置は演
算手段によって起点から複数の目的地までの前記移載装
置の到達時間に相当する換算値を演算し、移動順序設定
手段により前記演算手段の演算結果に基づいて入庫時又
は出庫時のスタッカクレーンの荷積載位置への移動順序
と、荷降ろし位置への移動順序を設定する。そして、制
御装置はそれらの移動順序データとともに入出庫指令を
スタッカクレーンの制御部に出力する。
【0017】請求項4に記載の発明では、制御部はスタ
ッカクレーンの走行速度及び移載装置の昇降速度をその
移動距離あるいは荷の有無等に対応して変速制御する。
制御装置は前記換算値を演算するとき、スタッカクレー
ンの走行速度及び移載装置の昇降速度としてその移動距
離あるいは荷の有無等に対応した速度を使用する。その
他の作用は請求項3に記載の発明と同様である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5に従っ
て説明する。図2に示すように、自動倉庫1は通路2を
挟んで左右両側に枠組棚(ラック)3a,3bが並設さ
れている。枠組棚3a,3bには収納部4が通路の長手
方向(連方向)及び高さ方向(段方向)にそれぞれ複数
ずつ配設されている。各収納部4は各一対の棚5によっ
て構成され、その奥行き、幅(間口)及び高さが同じに
形成されている。通路2の第1端部の左右両側には入出
庫部としての荷受台6a,6bが配設されている。荷受
台6a,6bは収納部4の2倍の幅を有し、枠組棚3
a,3bの最下段に位置する収納部4と同じ高さにおい
て、2個の荷(図示せず)を幅方向に並んだ状態で載置
可能に構成されている。なお、片側の枠組棚3bは最下
段の棚5のみを図示している。
【0019】通路2の床面にはその長手方向に沿って走
行レール7が敷設され、走行レール7上にはスタッカク
レーン8が走行可能に配備されている。スタッカクレー
ン8は走行輪(図示せず)を有する走行台9と、その上
に立設された一対のマスト10と、マスト10間に上下
動可能に配設されたキャリッジ11とを備えている。キ
ャリッジ11は収納部4の幅の2倍より広い幅を有し、
キャリッジ11上には移載装置としての第1のフォーク
装置12a及び第2のフォーク装置12bがキャリッジ
11上を水平に左右方向(スタッカクレーン8の走行方
向と直交方向)に移動可能に並設されている。
【0020】スタッカクレーン8にはマスト10の下部
と対応する位置に制御部としてのクレーンコントローラ
13が配設されている。クレーンコントローラ13は通
路2の第1端部に配設された制御装置14からの指令信
号に基づいて走行用モータ、キャリッジ11の駆動用モ
ータ及びフォーク装置12a,12bの駆動用モータ等
を制御するようになっている。スタッカクレーン8は入
庫時には荷受台6a,6bと対応する位置で停止して、
フォーク装置12a,12bに荷を積載し、指令された
収納部4と対応する位置まで走行した後、当該収納部4
にフォーク装置12a,12bから荷を降ろす。
【0021】次にスタッカクレーン8を制御するための
電気的構成について説明する。図3に示すように、クレ
ーンコントローラ13は中央処理装置(以下、CPUと
いう)15と、読み出し専用メモリ(ROM)からなる
プログラムメモリ16と、読み出し及び書換え可能なメ
モリ(RAM)からなる記憶手段としての作業用メモリ
17とを備えている。CPU15はプログラムメモリ1
6及び作業用メモリ17に接続され、プログラムメモリ
16に記憶された所定のプログラムデータに従って各種
の処理を実行する。プログラムメモリ16にはスタッカ
クレーン8の走行速度及びフォーク装置12a,12b
の昇降速度即ちキャリッジ11の昇降速度を、その移動
距離あるいは荷の有無に対応して変速制御する制御プロ
グラムが記憶されている。作業用メモリ17にはCPU
15の各種演算結果、制御装置14からの指令データ等
が一時記憶される。
【0022】CPU15は出力インタフェース18及び
駆動回路19a,19b,19c,19dを介して走行
用モータ20、キャリッジ11の昇降用モータ20及び
フォーク装置12a,12bの駆動用モータ22a,2
2bに接続されている。CPU15は入力インタフェー
ス23を介して原点位置検出用のセンサS1,S2に接
続されている。センサS1は走行台9に設けられ、スタ
ッカクレーン8の原点位置を示すため走行レール7近傍
に設けられた原点用被検知部材(図示せず)を検出する
と検出信号を出力する。センサS2はキャリッジ11に
設けられ、キャリッジ11の原点位置を示すためマスト
10に設けられた原点用被検知部材(図示せず)を検出
すると検出信号を出力する。
【0023】クレーンコントローラ13にはカウンタ2
4,25が設けられ、カウンタ24は第1の位置検出手
段としての走行位置センサ26に、カウンタ25は第2
の位置検出手段としての昇降位置センサ27にそれぞれ
接続されている。走行位置センサ26は走行台9に装備
された計測輪(図示せず)に接続されたロータリエンコ
ーダを備え、計測輪の回転量に対応するパルス信号を出
力し、そのパルス信号をカウンタ24がカウントする。
昇降位置センサ27はキャリッジ11に装備された計測
輪(図示せず)に接続されたロータリエンコーダを備
え、計測輪の回転量に対応するパルス信号を出力し、そ
のパルス信号をカウンタ25がカウントする。両カウン
タ24,25にはアップ・ダウンカウンタが使用され、
原点位置においてカウント値が0に設定されるようにな
っている。カウンタ24はスタッカクレーン8が制御装
置14から離れる方向への移動時にはアップカウンタと
して機能し、制御装置14に近づく方向への移動時には
ダウンカウンタとして機能する。カウンタ25はキャリ
ッジ11の上昇時にはアップカウンタとして機能し、下
降時にはダウンカウンタとして機能する。CPU15は
カウンタ24,25と接続され、カウンタ24,25の
カウント値に基づいてフォーク装置12a,12bの位
置を連方向(スタッカクレーン8の走行方向)及び段方
向(キャリッジ11の昇降方向)の位置として演算し、
その値を作業メモリ17に連方向及び段方向の座標値と
して格納する。
【0024】クレーンコントローラ13は制御装置14
との間で信号の授受を行う送受信装置28を備えてお
り、送受信装置28が制御装置14にスタッカクレーン
8及びフォーク装置12a,12bの位置情報を送信す
る送信手段を構成する。
【0025】制御装置14は演算手段及び移動順序設定
手段としてのCPU29と、ROMからなるプログラム
メモリ30と、RAMからなる記憶手段としての作業用
メモリ31とを備えている。CPU29はプログラムメ
モリ30及び作業用メモリ31に接続され、プログラム
メモリ30に記憶された所定のプログラムデータに従っ
て各種の処理を実行する。プログラムメモリ30には入
出庫管理データに基づいてスタッカクレーン8に入出庫
指令を出力する制御プログラムが記憶されている。又、
プログラムメモリ30にはスタッカクレーン8の走行速
度及びフォーク装置12a,12bの昇降速度が、その
移動距離あるいは荷の有無に対応してマップ又は関数と
して記憶されている。荷がない場合の平均速度は荷が有
る場合の平均速度より高速に設定されている。又、スタ
ッカクレーン8あるいはフォーク装置12a,12bの
移動距離が大きな場合は、小さな場合より平均速度が高
速に設定されている。このマップ又は関数と同じものが
クレーンコントローラ13のプログラムメモリ16にも
記憶されている。
【0026】CPU29はクレーンコントローラ13に
入出庫指令を出力するのに先立って、各フォーク装置1
2a,12bの現在位置(起点)からそれぞれの目的地
までの到達時間に相当する換算値を演算する。CPU2
9は収納部4の連方向をx座標、段方向をy座標とした
x、y直交座標で各フォーク装置12a,12bの位置
を表し、現在位置と目的地との距離の2乗を(Vx2+V
y2)で割った値を前記換算値とする。ただし、Vx はス
タッカクレーン8の平均走行速度、Vy はフォーク装置
12a,12b即ちキャリッジ11の平均昇降速度を表
す。そして、換算値の小さな方のフォーク装置の目的地
を優先してスタッカクレーン8の荷積載位置への移動順
序及び荷降ろし位置への移動順序を設定するようになっ
ている。
【0027】スタッカクレーン8及びフォーク装置12
a,12bの位置は、収納部4の連方向及び段方向の座
標で表される。図5に示すように、収納部4の連方向の
座標(x座標)は1連目及び2連目が0、3連目及び4
連目が1、5連目及び6連目が2、(2n−1)連目及
び2n連目がnとなり、2連を1組として変化するよう
に設定されている。一方、段方向の座標(y座標)は1
段目が0、2段目が1、3段目が2、n段目が(n−
1)というように、段数より1小さい数に設定される。
即ち、各2個の収納部4がそれぞれ同じ座標を持つよう
になっている。ここでnは1から始まる自然数である。
又、対向する左右の収納部4は同じ座標で表される。荷
受台6a,6bの座標(C1 ,D1 )は(−1,0)と
なる。
【0028】制御装置14は入出庫作業内容等を入力す
る入力装置32を備えており、CPU29は入力装置3
2に接続されている。制御装置14はクレーンコントロ
ーラ13との間で信号の授受を行う送受信装置33を備
えており、送受信装置33がスタッカクレーン8の送信
手段の出力信号を受信する受信手段として機能する。C
PU29は送受信装置33を介してクレーンコントロー
ラ13に積載位置及び荷降ろし位置への移動順序データ
とともに入出庫指令を出力する。
【0029】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。クレーンコントローラ13のCPU15は両
カウンタ24,25のカウント値に基づいてスタッカク
レーン8及びフォーク装置12a,12bの現在位置を
演算し、停止時に枠組棚3a,3bの連方向及び段方向
の座標値として作業用メモリ17に記憶させる。
【0030】制御装置14のCPU29は図1に示すフ
ローチャートに従って、入出庫時のフォーク装置12
a,12bの作動順序即ちスタッカクレーン8の現在位
置から荷積載位置及び荷降ろし位置への移動順序を設定
する。先ずCPU29は入力装置32により入力された
入出庫作業内容に基づいてステップS1でフォーク装置
12a,12bの荷積載位置及び荷降ろし位置を設定す
る。入庫動作のときは荷積載位置は荷受台6a,6bの
いずれかとなり、荷降ろし位置は収納部4のいずれかと
なる。出庫動作のときは荷積載位置は収納部4のいずれ
かとなり、荷降ろし位置は荷受台6a,6bのいずれか
となる。次にステップS2でCPU29はクレーンコン
トローラ13からスタッカクレーン8及びフォーク装置
12a,12bの位置情報を受信して、各フォーク装置
12a,12bの現在位置を確認する。次にCPU29
はステップS3で両フォーク装置12a,12bの現在
位置から各荷積載位置までの到達時間換算値TL1 ,T
2 を演算する(到達時間換算値演算工程)。そして、
ステップS4で両換算値を比較し、TL1 ≦TL2 であ
れば第1のフォーク装置12aの荷積載動作を先にする
ように動作順序を決定し(ステップS5)、TL1 >T
2 であれば第2のフォーク装置12bの荷積載動作を
先にするように動作順序を決定する(ステップS6)。
ステップS5,S6が移動順序設定工程となり、このと
きCPU29は移動順序設定手段として機能する。
【0031】次にCPU29はステップS7で後の荷積
載位置を起点として両フォーク装置12a,12bの各
荷降ろし箇所までの到達時間換算値TD1 ,TD2 を演
算する(到達時間換算値演算工程)。そして、ステップ
S8で両換算値を比較し、TD1 ≦TD2 であれば第1
のフォーク装置12aの荷降ろし動作を先にするように
動作順序を決定し(ステップS9)、TD1 >TD2
あれば第2のフォーク装置12bの荷降ろし動作を先に
するように動作順序を決定する(ステップS10)。ス
テップS8,S9も移動順序設定工程となり、このとき
CPU29は移動順序設定手段として機能する。そし
て、CPU29は前記のようにして決定された荷積載動
作及び荷降ろし動作順序とともに入出庫指令を送受信装
置33を介してクレーンコントローラ13へ出力する。
【0032】図4に示すように、フォーク装置12a,
12bの現在位置が(x,y)、入出庫の対象荷受台の
位置がそれぞれ(C1 ,D1 )、(C2 ,D2 )、対象
収納部4の位置がそれぞれ(A1 ,B1 )、(A2 ,B
2 )の場合を例にして動作順序の決定方法をより詳しく
説明する。
【0033】入庫動作の場合のフォーク装置12a,1
2bの荷積載動作順序は次のようにして決定される。先
ず、式及び式により現在地から各荷受台までの到達
時間換算値TL1 ,TL2 を求め、次にその値を比較す
る。
【0034】 TL1 =〔(C1 −x )2 +(D1 −y )2 〕/(Vx2+Vy2)… TL2 =〔(C2 −x )2 +(D2 −y )2 〕/(Vx2+Vy2)… Vx :スタッカクレーンの平均走行速度、Vy :フォー
ク装置の平均昇降速度TL1 ≦TL2 であるならば、第
1のフォーク装置12aの荷積載動作を先にし、それ以
外のときは第2のフォーク装置12bの荷積載動作を先
にする。
【0035】入庫動作の場合のフォーク装置12a,1
2bの荷降ろし動作順序は次のようにして決定される。
荷降ろし動作順序を決定する場合、荷積載動作が完了し
た時点のフォーク装置12a,12bの位置を起点とし
て各収納部4までの到達時間換算値TD1 ,TD2 を求
める。従って、荷積載動作の順序がフォーク装置12a
→フォーク装置12bの順であれば、第2のフォーク装
置12bの荷受台の座標(C2 ,D2 )を起点として、
式a及び式aによって両フォーク装置12a,12
bの到達時間換算値TD1 ,TD2 を求め、次にその値
を比較する。一方、荷積載動作の順序がフォーク装置1
2b→フォーク装置12aの順であれば、第1のフォー
ク装置12aの荷受台の座標(C1 ,D1 )を起点とし
て、式b及びbによって両フォーク装置12a,1
2bの到達時間換算値TD1 ,TD2 を求め、次にその
値を比較する。
【0036】 TD1 =〔(A1 −C2)2 +(B1 −D2)2 〕/(Vx2+Vy2)…a TD1 =〔(A1 −C1)2 +(B1 −D1)2 〕/(Vx2+Vy2)…b TD2 =〔(A2 −C2)2 +(B2 −D2)2 〕/(Vx2+Vy2)…a TD2 =〔(A2 −C1)2 +(B2 −D1)2 〕/(Vx2+Vy2)…b TD1 ≦TD2 であるならば、第1のフォーク装置12
aの荷降ろし動作を先にし、それ以外のときは第2のフ
ォーク装置12bの荷降ろし動作を先にする。この実施
例では荷受台6a,6bは2個あるがその座標は同じで
あるため、入庫動作の場合はフォーク装置12aの荷積
載動作が常に先になる。
【0037】一方、出庫動作の場合のフォーク装置12
a,12bの荷積載動作順序は次のようにして決定され
る。先ず、式及び式によって両フォーク装置12
a,12bの到達時間換算値TL1 ,TL2 を求め、次
にその値を比較する。
【0038】 TL1 =〔(A1 −x )2 +(B1 −y )2 〕/(Vx2+Vy2)… TL2 =〔(A2 −x )2 +(B2 −y )2 〕/(Vx2+Vy2)… TL1 ≦TL2 であるならば、第1のフォーク装置12
aの荷積載動作を先にし、それ以外のときは第2のフォ
ーク装置12bの荷積載動作を先にする。
【0039】出庫動作の場合のフォーク装置12a,1
2bの荷降ろし動作順序は次のようにして決定される。
荷降ろし動作順序を決定する場合、荷積載動作が完了し
た時点のフォーク装置12a,12bの位置を起点とし
て各荷受台までの到達時間換算値TD1 ,TD2 を求め
る。従って、荷積載動作の順序がフォーク装置12a→
フォーク装置12bの順であれば、第2のフォーク装置
12bの収納部4の座標(A2 ,B2 )を起点として、
式a及び式aによってフォーク装置12a,12b
の到達時間換算値TD1 ,TD2 を求め、次にその値を
比較する。一方、荷積載動作の順序がフォーク装置12
b→フォーク装置12aの順であれば、第1のフォーク
装置12aの収納部4の座標(A1 ,B1 )を起点とし
て、式b及び式bによって到達時間換算値TD1
TD2 を求め、次にその値を比較する。
【0040】 TD1 =〔(A2 −C1)2 +(B2 −D1)2 〕/(Vx2+Vy2)…a TD1 =〔(A1 −C1)2 +(B1 −D1)2 〕/(Vx2+Vy2)…b TD2 =〔(A2 −C2)2 +(B2 −D2)2 〕/(Vx2+Vy2)…a TD2 =〔(A1 −C2)2 +(B1 −D2)2 〕/(Vx2+Vy2)…b TD1 ≦TD2 であるならば、第1のフォーク装置12
aの荷降ろし動作を先にし、それ以外のときは第2のフ
ォーク装置12bの荷降ろし動作を先にする。この実施
例では荷受台6a,6bは2個あるがその座標は同じで
あるため、出庫動作の場合はフォーク装置12aの荷降
ろし動作が常に先になる。
【0041】そして、制御装置14はクレーンコントロ
ーラ13に荷積載位置及び荷降ろし位置への移動順序と
ともに入出庫指令信号を出力する。クレーンコントロー
ラ13は制御装置14からの指令に基づいて走行モータ
20及び昇降モータ21を制御して、スタッカクレーン
8を最初の荷積載位置に向かって走行させるとともにキ
ャリッジ11を所定位置に向かって昇降させる。走行
中、CPU15はカウンタ24のカウント値からスタッ
カクレーン8の走行位置を演算し、カウンタ25のカウ
ント値からキャリッジ11の昇降位置を演算する。クレ
ーンコントローラ13はカウンタ24のカウント値が制
御装置14に指令された最初の荷積載位置と対応する値
となったときにスタッカクレーン8を停止させ、カウン
タ25のカウント値が荷積載位置と対応する値となった
ときにキャリッジ11を停止させる。そして、クレーン
コントローラ13は指令された一方のフォーク装置(例
えば12a)を作動させて荷積載作業を行わせる。
【0042】次にクレーンコントローラ13は同様にし
てスタッカクレーン8及びキャリッジ11を2番目の荷
積載位置へ移動させ、他方のフォーク装置12bに荷を
積載する。次にクレーンコントローラ13はスタッカク
レーン8及びキャリッジ11を指令された順に荷降ろし
位置へ移動させ、当該荷降ろし位置において駆動用モー
タ22a,22bを制御してフォーク装置12a,12
bに荷降ろし動作を行わせる。
【0043】制御装置14が荷積載位置及び荷降ろし位
置への移動順序を決定するとき、それぞれ現在位置から
の到達時間換算値の小さい方を先にするので最適な入出
庫順が設定される。その結果、常に一定順序で入庫又は
出庫を行う場合に比較して1サイクルの入庫動作又は出
庫動作が完了するまでの時間が減少して入出庫効率が高
くなる。
【0044】又、スタッカクレーン8の走行速度及びキ
ャリッジ11の昇降速度は移動開始位置から目的地まで
の距離及び荷の有無に対応して、目的地まで短時間で到
達でき、しかも所定位置に正確に停止できるように最高
速度及び平均速度が変更される。そして、前記到達時間
換算値TL1,TL2,TD1,TD2 を演算するときに使用
される平均走行速度Vx 及び平均昇降速度Vy もそれに
対応して変更されるため、より入出庫効率が高くなる。
【0045】又、この実施例ではスタッカクレーン8及
びキャリッジ11の位置がカウンタ24,25のカウン
ト値から常にCPU15によって演算される。そして、
制御装置14はスタッカクレーン8及びフォーク装置1
2a,12bの位置をクレーンコントローラ13から入
手できるので、作業者がスタッカクレーン8を制御装置
14からの指令によらず手動操作で移動させた場合も、
正確な現在位置に基づいて入出庫動作順序を決定するこ
とができる。
【0046】なお、本発明は前記両実施例に限定される
ものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)到達時間換算式は実施例の式に限らず、例えば、
起点と目標地点の距離を平均走行速度Vx 及び平均昇降
速度Vy の二乗の和の平方根√(Vx2+Vy2)で割って
求める式でもよい。
【0047】(2)キャリッジ11上に装備されるフォ
ーク装置の数は2個に限らず3個以上であってもよい。
3個以上の場合、制御装置14により荷積載位置及び荷
降ろし位置への移動順序を決定するとき、先ず各フォー
ク装置の現在位置を起点として各フォーク装置の荷積載
位置までの到達時間換算値が演算される。そして、その
換算値が最も小さい荷積載位置がスタッカクレーンの優
先移動位置となる。次に当該荷積載位置を起点として他
の荷積載位置までの到達時間換算値が演算され、その換
算値が最も小さい荷積載位置を次の優先移動位置とする
という演算が順次、荷積載位置の数より1少ない回数繰
り返され、最後に到達する荷積載位置は、移動されてい
ない残りの荷積載位置が設定される。これによって、ス
タッカクレーン8の各荷積載位置への移動順序が設定さ
れる。次に最後の荷積載位置を起点として各荷降ろし位
置までの到達時間換算値が演算され、その換算値の最も
小さい荷降ろし位置がスタッカクレーンの優先移動位置
となる。その後、荷積載位置への移動順序決定の場合と
同様に、到達時間換算値の演算及び比較が荷降ろし位置
の数より1少ない回数繰り返され、荷降ろし位置へのス
タッカクレーン8の移動順序が決定される。この場合も
入出庫効率が向上する。
【0048】(3)収納部4及び荷受台6a,6bの位
置を連方向及び段方向の座標値として表す際、連方向の
座標も段方向と同様に各収納部毎にそれぞれ別の座標と
してもよい。即ち、連方向の座標を第1連目が0、2連
目が1、3連目が2、4連目が3、n連目が(n−1)
とする。 (4)スタッカクレーン8として実開平1−14030
9号公報に開示された装置のように、2個のキャリッジ
が独立して昇降可能に構成されたものに適用してもよ
い。この場合、2番目に設定された荷積載位置及び荷降
ろし位置へのキャリッジの移動を最初の荷積載位置又は
荷降ろし位置へのスタッカクレーン8の移動時から開始
することができるため、目的地までの移動がより短時間
で完了し、入出庫効率がより向上する。
【0049】(5)複数の荷積載位置への移動順序及び
荷降ろし位置への移動順序を入出庫指令と同時に出力す
る代わりに、入出庫指令と同時に荷積載位置への移動順
序を出力し、その後に荷降ろし位置への移動順序を出力
してもよい。
【0050】(6)制御装置14からは入出庫指令のみ
を出力し、クレーンコントローラ13側で荷積載位置へ
の移動順序及び荷降ろし位置への移動順序を決定するよ
うに構成してもよい。
【0051】(7)スタッカクレーン8の走行方向の位
置及び移載装置の昇降方向の位置を検出する第1及び第
2の位置検出手段として、計測輪とロータリエンコーダ
との組合せに代えて、走行用モータ20及び昇降用モー
タ21の出力軸にロータリエンコーダを取り付けてもよ
い。この場合、計測輪を設ける必要がなく、構成が簡単
となる。
【0052】(8)第1及び第2の位置検出手段とし
て、スタッカクレーン8及びキャリッジ11の所定停止
位置と対応する各位置に被検知部材をそれぞれ配設し、
スタッカクレーン8及びキャリッジ11に各被検知部材
を検出するセンサを設ける。そして、各被検知部材が原
点位置から何番目に相当するかをカウントしてスタッカ
クレーン8及キャリッジ11の位置を確認するようにし
てもよい。又、各被検知部材にバーコードを設け、セン
サとしてバーコードリーダを使用してもよい。
【0053】(9)移載装置としてフォーク装置に代え
てベルトコンベアやローラコンベアを使用してもよい。 (10)走行速度及び昇降速度を単に荷有り時と荷無し
時とで別に設定するだけでなく、荷の重さに応じて変更
してもよい。この場合はより適切な速度でスタッカクレ
ーン8の走行及びキャリッジ11の昇降が行われ、入出
庫効率がより向上する。又、走行速度及び昇降速度を荷
有り時と荷無し時とで同じに設定してもよい。
【0054】前記実施例及び変更例から把握できる請求
項記載以外の発明について、以下にその効果とともに記
載する。 (1)請求項1〜請求項4に記載の発明において、スタ
ッカクレーンに独立して昇降可能なキャリッジを2個装
備するとともに、各キャリッジに移載装置をそれぞれ装
備する。この場合、第2の荷積載位置及び荷降ろし位置
での作業をキャリッジが一個の場合に比較して早く開始
でき、入出庫効率がより向上する。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
4に記載の発明によれば、複数の荷を同時に搬送すると
ともに、異なる収納部に対して入出庫するスタッカクレ
ーンを備えた自動倉庫において、入庫動作及び出庫動作
の順序を画一的に定める場合に比較して1サイクルの入
庫動作及び出庫動作に要する時間を短縮できる。又、入
出庫効率を高めるために荷の有無等に対応してスタッカ
クレーンの走行速度及び移載装置の昇降速度を変更した
場合にも、大容量の記憶装置や予め多数のマップの準備
を必要とせずに適切な動作順序で入出庫動作を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 入出庫時の動作順序を決定するためのフロー
チャート。
【図2】 自動倉庫の概略斜視図。
【図3】 電気的構成を示すブロック図。
【図4】 フォーク装置の現在位置、目標位置等を示す
座標。
【図5】 収納部と座標との関係を示す模式図。
【図6】 従来装置の概略斜視図。
【図7】 自動倉庫の収納部の座標と到達時間の関係を
示すマップ。
【符号の説明】
1…自動倉庫、2…通路、4…収納部、8…スタッカク
レーン、12a,12b…移載装置としてのフォーク装
置、13…制御部としてのクレーンコントローラ、14
…制御装置、17…記憶手段としての作業用メモリ、2
6…第1の位置検出手段を構成する走行位置センサ、2
7…第2の位置検出手段を構成する昇降位置センサ、2
8…送信手段としての送受信装置、29…演算手段及び
移動順序設定手段としてのCPU、30…記憶手段とし
てのプログラムメモリ、33…受信手段としての送受信
装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷の移載装置を複数装備したスタッカク
    レーンにより自動倉庫の収納部に対して荷の搬入、搬出
    を行う自動倉庫において、 スタッカクレーンがある起点から複数の収納部と少なく
    とも1個の入出庫部とに移動して入庫又は出庫を行う場
    合に、前記起点から各移載装置の荷積載位置までの到達
    時間換算値を演算し、その換算値が最も小さい荷積載箇
    所をスタッカクレーンの優先移動位置とし、荷積載位置
    が3以上のときは当該荷積載位置を起点として他の荷積
    載位置までの到達時間換算値を演算し、その換算値が最
    も小さい荷積載位置を次の優先移動位置とするという演
    算を順次、荷積載位置の数より1少ない回数繰り返して
    スタッカクレーンの各荷積載位置への移動順序を決定し
    た後、最後の荷積載位置から各荷降ろし位置までの到達
    時間換算値を演算し、その換算値が最も小さい荷降ろし
    位置をスタッカクレーンの優先移動位置とし、荷降ろし
    位置が3以上のときは当該荷降ろし位置を起点として他
    の荷降ろし位置までの到達時間換算値を演算し、その換
    算値が最も小さい荷降ろし位置を次の優先移動位置とす
    るという演算を順次、荷降ろし位置の数より1少ない回
    数繰り返してスタッカクレーンの荷降ろし位置への移動
    順序を決定する自動倉庫における入出庫制御方法。
  2. 【請求項2】 荷の移載装置を2個装備したスタッカク
    レーンにより自動倉庫の収納部に対して荷の搬入、搬出
    を行う自動倉庫において、 スタッカクレーンがある起点から2個の収納部と少なく
    とも1個の入出庫部とに移動して入庫又は出庫を行う場
    合に、前記起点から両移載装置の荷積載位置までの到達
    時間換算値を演算し、スタッカクレーンの荷積載位置へ
    の移動順序を前記換算値が小さい方を先にするととも
    に、後の荷積載位置から各荷降ろし位置までの到達時間
    換算値を演算し、スタッカクレーンの荷降ろし位置への
    移動順序を前記換算値が小さい方を先にする自動倉庫に
    おける入出庫制御方法。
  3. 【請求項3】 荷の移載装置を複数装備したスタッカク
    レーンにより自動倉庫の収納部に対して荷の搬入、搬出
    を行う自動倉庫において、 スタッカクレーンに装備されその走行方向の位置を検出
    する第1の位置検出手段と、 スタッカクレーンに装備され移載装置の昇降方向の位置
    を検出する第2の位置検出手段と、 スタッカクレーンに装備され移載装置の位置を収納部の
    連方向及び段方向の座標値として記憶する記憶手段と、 スタッカクレーンに装備されスタッカクレーンの走行及
    び移載装置の昇降等の制御を行う制御部と、 前記制御部に荷積載位置及び荷降ろし位置への移動順序
    データとともに入出庫指令を出力する制御装置と、 スタッカクレーンに装備されスタッカクレーン及び各移
    載装置の位置情報を前記制御装置に送信する送信手段
    と、 前記制御装置に設けられ前記送信手段の出力信号を受信
    する受信手段と、 前記制御装置に設けられ起点から複数の目的地までの前
    記移載装置の到達時間に相当する換算値を演算する演算
    手段と、 前記演算手段の演算結果に基づいて入出庫時のスタッカ
    クレーンの荷積載位置への移動順序及び荷降ろし位置へ
    の移動順序を設定する移動順序設定手段とを備えた自動
    倉庫における入出庫制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部はスタッカクレーンの走行速
    度及び移載装置の昇降速度をその移動距離あるいは荷の
    有無等に対応して変速制御する制御プログラムを備えて
    おり、前記制御装置はスタッカクレーンの走行速度及び
    移載装置の昇降速度をその移動距離あるいは荷の有無等
    に対応してマップ又は関数として記憶する記憶手段を備
    え、前記演算手段は前記換算値の演算時に該記憶手段に
    記憶されたデータを使用して演算を行う請求項3に記載
    の自動倉庫における入出庫制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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