JP7443996B2 - 搬送車システム - Google Patents

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Description

本発明は、搬送車システムに関する。
従来、自動倉庫の入出庫ステーションに接続して設けられたピッキングステーションにおいて、荷が載置されるテーブル面の少なくとも一部を高さ調整自在に構成したピッキングステーションが知られている(例えば特許文献1参照)。
実開平6-18307号公報
ところで、AGV(Automatic Guided Vehicle)で搬送された荷物においては、作業者が任意で高さ位置を調整できないため、負担のある煩雑な作業を要求されることになっていた。
本発明は、上述した課題を解決しようとするものであり、その目的は、作業者の作業負担を軽減可能な搬送車システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る搬送車システムは、昇降リフタを有する搬送車により荷物が搬送される複数のステーションを備えた搬送車システムであって、複数のステーションは、搬送車が自動で荷物を移載する自動移載ステーションと、搬送車に対して作業者が手動で荷物を移載する作業者ステーションと、を含み、作業者ステーションは、搬送車の昇降リフタを操作する操作装置を備え、搬送車は、ステーションの位置を把握するステーション位置把握部と、昇降リフタを制御する昇降リフタ制御部と、を備え、昇降リフタ制御部は、自動移載ステーションでは受信した搬送指令に基づいて昇降リフタを制御し、作業者ステーションではステーション位置把握部により作業者ステーションであることを把握した後に操作装置による昇降リフタの操作を受け付ける。
これによれば、作業者ステーションでは、昇降リフタ制御部が、ステーション位置把握部により作業者ステーションであることを把握した後に操作装置による昇降リフタの操作を受け付ける。このため、作業者は、操作装置を操作することで、作業者ステーションで停車中の搬送車の昇降リフタを昇降させることができる。この昇降リフタの昇降によって、作業者にとって適切な高さに荷物を移動させることができるので、作業者の作業負担を軽減することができる。
また、搬送車は、搬送中の荷物の高さを把握する荷物高さ把握部を備え、昇降リフタ制御部は、荷物高さ把握部が把握した荷物の高さに基づいて、搬送中の荷物の上部が所定の高さとなるように昇降リフタを制御する。
これによれば、昇降リフタ制御部は、把握した荷物の高さに基づいて、搬送中の荷物の上部が所定の高さとなるように昇降リフタを制御するので、所定の高さに自動で荷物を移動させることができる。この自動的な昇降リフタの昇降により、作業者にとってある程度適切な高さに荷物を移動させることができるので、作業者の作業負担を軽減することができる。
また、搬送車は、荷物を収容している搬送対象物を搬送している際の、当該荷物の高さ位置を把握する荷物高さ位置把握部を備え、昇降リフタ制御部は、荷物高さ位置把握部が把握した荷物の高さ位置に基づいて、荷物の高さ位置が所定の高さとなるように昇降リフタを制御する。
これによれば、昇降リフタ制御部は、把握した荷物の高さ位置に基づいて、荷物の高さ位置が所定の高さとなるように昇降リフタを制御するので、搬送車が搬送対象物を搬送している場合においても、所定の高さに自動で荷物を移動させることができる。この自動的な昇降リフタの昇降により、作業者にとって荷物がある程度適切な高さとなるように搬送対象物が移動されるので、作業者の作業負担を軽減することができる。
また、昇降リフタ制御部は、搬送車が所定の領域内に配置された場合にのみ、操作装置による昇降リフタの操作を受け付ける。
これによれば、所定の領域内に搬送車が配置された場合にのみ、操作装置による昇降リフタの操作が受け付けられるので、所定の領域外に配置された搬送車では当該操作が受け付けられない。つまり、所定の領域外に配置された搬送車を誤操作することを抑制することができる。
また、操作装置は、操作装置による昇降リフタの操作を第一操作と第二操作とに切り替える切替部を備え、第一操作は、一度の操作で昇降リフタを所定の昇降値まで一括して昇降させる操作であり、第二操作は、操作中にのみ昇降リフタを昇降させ続ける操作である。
これによれば、一度の操作で昇降リフタを所定の昇降値まで一括して昇降させる第一操作と、操作中にのみ昇降リフタを昇降させ続ける第二操作とを切り替える切替部が操作装置に備えられている。作業者は、切替部を操作することで第一操作と第二操作とを切り替えることができるので、第一操作または第二操作を状況に応じて適切に選択することができる。したがって、作業者は、状況に応じて複数の操作を選択でき、作業負担を軽減することができる。
本発明の一態様に係る搬送車システムによれば、作業者の作業負担を軽減することができる。
実施の形態1に係る搬送車システムの構成概要を示す平面図である。 実施の形態1に係る搬送車の概略構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る搬送車の制御構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る搬送車システムにおいて、作業者ステーションの近傍を示す説明図である。 実施の形態3に係る搬送車システムにおいて、作業者ステーションの近傍を示す説明図である。 実施の形態4に係る操作装置及び搬送車の制御構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[搬送車システム]
図1を用いて、実施の形態1に係る搬送車システム10の構成概要を説明する。図1は、実施の形態1に係る搬送車システム10の構成概要を示す平面図である。本実施の形態に係る搬送車システム10は、複数の搬送車100A~100Cと、複数のステーション200A、200Bと、制御装置400とを備えている。
複数の搬送車100A~100Cのそれぞれは、環状の経路20を一方向に走行し、制御装置400から受信した搬送指令に応じて各ステーション200A、200Bの間で荷を移載する。例えば、搬送車100Aは、荷物31をステーション200Bで作業者Pに受け渡すことを示す搬送指令を制御装置400から受信した場合、ステーション200Bで停車する。また、搬送車100Bは、ステーション200Aで移載された荷物31をステーション200Bに搬送することを示す搬送指令を制御装置400から受信した場合、荷物31をステーション200Bまで搬送する。また、搬送車100Cは、荷物31をステーション200Aで受け取ることを示す搬送指令を制御装置400から受信した場合、ステーション200Aで停車する。
本実施の形態では各搬送車100A~100Cは、環状の経路20を右回りの方向に、搬送車100A~100Cの順で走行する。なお、図1では、3台の搬送車100A~100Cが示されているが、3台に限らずに、2台以上であればよい。複数の搬送車100A~100Cは、例えば、有軌道式無人搬送台車などの軌道に沿って走行する搬送車であってもよいし、AGV(Automated Guided Vehicle)などの予め定められた経路を走行する搬送車であってもよい。本実施の形態では、複数の搬送車100A~100Cとして潜り込み方式のAGVを例示する。複数の搬送車100A~100Cの詳細については後述する。
複数のステーション200A、200Bは、それぞれ、各搬送車100A~100Cとの間で荷の移載を行う。例えば、ステーション200Aは、各搬送車100A~100Cが自動で荷物を移載する自動移載ステーションである。ステーション200Aには、例えば4本の支柱で支持された支持台250が設けられている。支持台250上にはパレット32(図4参照)を介して荷物31が載置される。各搬送車100A~100Cは、支持台250上のパレット32の真下に停車して、後述する昇降リフタ40で載置台60を上昇させることでパレット32及び荷物31を自動で移載する。
ステーション200Bは、各搬送車100A~100Cに対して作業者Pが手動で荷物31を移載する作業者ステーションである。ステーション200Bには、各搬送車100A~100Cに備わる昇降リフタ40(図2参照)を操作する操作装置300が設置されている。
操作装置300は、例えば上昇ペダル310と下降ペダル320とを有するペダル式のスイッチである。操作装置300は、作業者Pが一方のペダルを足で踏み込んでいる間には信号(上昇信号または下降信号)を出力し続け、踏み込んでいない際には信号を出力しない。なお、操作装置300は、当該操作装置300に対して何らかの操作が行われた場合に信号(上昇信号または下降信号)を出力し、操作が行われていない場合に信号を出力しないのであれば、如何なる方式のスイッチを採用することが可能である。その他の方式としては、レバー式のスイッチ、ボタン式のスイッチ、タッチパネル式のスイッチなどが挙げられる。
操作装置300は、ステーション200Bに固定され有線接続されている。操作装置300から出力された信号は、ステーション200Bに備わる無線通信部(図示省略)を介して各搬送車100A~100Cに通信される。なお、操作装置300は、単体で各搬送車100A~100Cに対して無線通信可能であってもよい。この場合、操作装置300は、ステーション200Bから所定の範囲外で移動しないように、例えば紐などで繋がれていることが好ましい。
また、各ステーション200A、200Bには、例えば、コンベアなどの搬送装置が接続されており、コンベアとの間で荷の受け渡しを行ってもよい。なお、図1では、2つのステーション200A、200Bが示されているが、2つに限らず3以上であってもよい。
制御装置400は、搬送車システム10の制御を行うコントローラである。つまり、制御装置400は、上位コンピュータであり、例えば、複数の搬送車100A~100C及び複数のステーション200A、200Bと情報のやり取りを行うことで、複数の搬送車100A~100C及び複数のステーション200A、200Bの動作を制御する。
[搬送車]
図2は、実施の形態1に係る搬送車100Aの概略構成を示す斜視図である。なお、他の搬送車100B、100Cにおいても同様の構成であるので、ここでは、搬送車100Aを例示して説明する。なお、図2では、視認できない位置にある構成要素の一部または全部の外形が点線で模式的に示されている。また、点線で表された各構成要素の位置、形状、大きさは一例であり、これらの図によって限定されるものではない。
図2に示すように、本実施の形態に係る搬送車100Aは、走行駆動部35を有する走行台車30と、荷物31が載置される載置台60と、上下方向の軸(回転軸A)を中心にして載置台60を回転させる回転装置70と、搬送車100Aを制御するコントローラ50とを備えている。
載置台60は、平面視(Z軸プラス方向から見た場合)で四角形状である。なお、本実施の形態では、載置台60は平面視において正方形の外形を有している。載置台60には、例えば、パレット32(図4参照)を介して、複数の荷物31が積載されている。各荷物31は例えば各種の荷が収容された段ボール箱である。
走行駆動部35は、例えば電気モータを用いて、左右(Y軸方向)に並べられた2つのタイヤのそれぞれを回転駆動することで、搬送車100Aの前後方向への移動、及び、左右方向への進行方向の変更を行うことができる装置である。なお、本実施の形態では、搬送車100Aにおける前後方向はX軸方向であり、左右方向はY軸方向である。
回転装置70は、例えば電気モータまたは油圧装置等の駆動力によって載置台60を回転させる装置である。つまり、回転装置70は、平面視における、載置台60の走行台車30に対する相対的な回転位置を変更することができる。本実施の形態では、回転装置70は、載置台60の平面視における中心を通る回転軸A(仮想軸)を中心に載置台60を回転させる。
図3は、実施の形態1に係る搬送車100Aの制御構成を示すブロック図である。図3に示すように、走行駆動部35及び回転装置70にはコントローラ50が電気的に接続されている。これら走行駆動部35及び回転装置70は、コントローラ50によって制御される。
また、搬送車100Aには、無線通信部54が備えられており、当該無線通信部54が、制御装置400と、各ステーション200A、200Bに備わる無線通信部(図示省略)とに対して無線通信を行い、相互間での情報の送受を行っている。
例えば、コントローラ50は、指揮系統において上位コンピュータである制御装置400から無線通信部54が受信した搬送指令に応じて、走行駆動部35及び回転装置70等を制御することで物品の搬送を行う。コントローラ50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等の記憶装置、及び情報の入出力のためのインタフェース等を備えたコンピュータを有する。コントローラ50は、例えば、記憶装置に格納された所定のプログラムをCPUが実行することにより、走行駆動部35等の、荷物31の搬送のための装置の動作を制御する。
また、搬送車100Aはさらに、コントローラ50に制御される、荷物31の搬送のための装置として、昇降リフタ40を備えている。つまり、コントローラ50は、本発明に係る昇降リフタ制御部の一例である。
図2に示すように、本実施の形態では、昇降リフタ40は、載置台60を回転装置70による回転が可能な状態で支持する昇降台45と、昇降台45を昇降させる昇降駆動部41とを備えている。
昇降台45は、平面視において、載置台60の範囲以内の大きさの四角形状である。本実施の形態では、昇降台45は載置台60と同じく、平面視において正方形の外形を有している。また、昇降台45には回転装置70が固定されており、昇降台45は、回転装置70とともに載置台60を昇降させることができる。つまり、昇降台45は回転装置70を介して載置台60を支持している。
昇降駆動部41は、本実施の形態では、昇降台45を下方から支持するシャフト43と、シャフト43を上下方向に移動させる出退機構42とを有している。出退機構42は走行台車30に内蔵されており、走行台車30の上面から露出したシャフト43が出退機構42によって上下方向に移動する。これにより、昇降台45が昇降する。なお、出退機構42がシャフト43を上下させるための方式に特に限定はないが、例えば油圧駆動方式など、比較的に大きな力で昇降台45を押し上げることができる方式が採用される。
また、本実施の形態では、四角形状の昇降台45の4つの角部に対応して配置された4つの昇降駆動部41が、走行台車30に備えられている。これら4つの昇降駆動部41は同期して動作することで、昇降台45が安定して昇降される。
図3に示すように、コントローラ50には、搬送車100Aの自己位置を検出する自己位置検出センサ55が電気的に接続されている。自己位置検出センサ55は、例えば走行駆動部35の電気モータに取り付けられたエンコーダなどであるが、搬送車100Aの自己位置を検出できるのであれば如何様でもよい。自己位置検出センサ55のその他の例としては、床面上の複数の所定箇所に設置された各識別情報(例えば二次元バーコード)を読み取ることで、自己位置を検出するバーコードリーダなどが挙げられる。
コントローラ50は、自己位置検出センサ55が検出した搬送車100Aの自己位置と、予め取得している各ステーション200A、200Bの設置座標とを照合することで、搬送車100Aに対する各ステーション200A、200Bの相対的な位置を把握することができる。つまり、コントローラ50は、本発明に係るステーション位置把握部の一例である。
コントローラ50は、自己位置検出センサ55の検出結果に基づいて、ステーション200Aの近傍に搬送車100Aが存在していることを把握した場合、制御装置400からの搬送指令に基づいて昇降リフタ40を制御する。つまり、自動移載ステーションの近傍に搬送車100Aが存在していることを把握した場合には、コントローラ50は、制御装置400からの搬送指令に基づいて昇降リフタ40を制御する。この搬送指令によって、昇降リフタ40が上昇することで、載置台60も上昇してパレット32及び荷物31を載置台60上に自動で移載する。このとき、コントローラ50では、操作装置300による昇降リフタ40の操作が受け付けられていない。
一方、コントローラ50は、自己位置検出センサ55の検出結果に基づいて、ステーション200Bの近傍に搬送車100Aが存在していることを把握した場合にも、制御装置400からの搬送指令に基づいて昇降リフタ40を制御する。ここで、当該把握が行われた後においては、コントローラ50では、操作装置300による昇降リフタ40の操作が受け付けられている。具体的には、コントローラ50では、搬送車100Aがステーション200Bを基準として所定の範囲内に配置されている場合にのみ、操作装置300による昇降リフタ40の操作が受け付けられている。例えば、コントローラ50は、自己位置検出センサ55の検出結果に基づいて、搬送車100Aがステーション200Bを基準として所定の範囲内に配置されているか否かを判断する。コントローラ50は、所定の範囲内に配置されていると判断した場合に、操作装置300による操作を受付許可とし、所定の範囲外に配置されていると判断した場合に、操作装置300による操作を受付不許可とする。ここで、所定の範囲とは、ステーション200Bを中心に、搬送車100Aの全長の概ね半分が収まる略円形の範囲である。これにより、例えば、ステーション200Bの近傍にありつつも、所定の範囲外にある他の搬送車100Bが、操作装置300による操作を受け付けてしまうことを防止できる。
作業者Pにより操作装置300の各ペダルが踏み込まれると、その操作が行われている間中、操作装置300は信号を出力し続ける。この信号をステーション200Bの無線通信部及び搬送車100Aの無線通信部54を介してコントローラ50が受信すると、受付許可時においては、コントローラ50は昇降リフタ40を制御する。例えば、コントローラ50は、上昇信号を受信し続けていると昇降リフタ40を上昇し続け、上昇信号を受信しないと昇降リフタ40の上昇を停止する。また、コントローラ50は、下降信号を受信し続けていると昇降リフタ40を下降し続け、下降信号を受信しないと昇降リフタ40の下降を停止する。
[効果]
上述したように、本実施の形態によれば、作業者ステーションであるステーション200Bでは、コントローラ50が、作業者ステーションであることを把握した後に操作装置300による昇降リフタ40の操作を受け付ける。このため、作業者は、操作装置300を操作することで、ステーション200Bで停車中の搬送車100Aの昇降リフタ40を昇降させることができる。この昇降リフタ40の昇降によって、作業者にとって適切な高さに荷物31を移動させることができるので、作業者の作業負担を軽減することができる。
また、これによれば、所定の領域内に搬送車100Aが配置された場合にのみ、操作装置300による昇降リフタ40の操作が受け付けられるので、所定の領域外に配置された搬送車100Bでは当該操作が受け付けられない。つまり、所定の領域外に配置された搬送車100Bを誤操作することを抑制することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、コントローラ50が、搬送車100Aで搬送中の荷物31の高さを把握する荷物高さ把握部として機能する場合について説明する。なお、以降の説明において上記実施の形態1と同等の部分については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図4は、実施の形態2に係る搬送車システム10Aにおいて、ステーション200Bの近傍を示す説明図である。図4に示すように、ステーション200Bの近傍において、経路20の上流には、例えば光電センサを備えた高さ位置検出部600が設置されている。高さ位置検出部600は、搬送車100Aで搬送中の荷物31の高さを検出するセンサである。高さ位置検出部600は、検出結果を搬送車100Aの無線通信部54に送信する。搬送車100Aのコントローラ50は、無線通信部54が受信した高さ位置検出部600の検出結果に基づいて、搬送中の荷物31の高さ位置(最上段にある荷物31の上端部の高さ)を把握する。コントローラ50は、把握した荷物31の高さ位置に基づいて、荷物31の高さ位置が所定の高さとなるように昇降リフタ40を制御する。例えば、コントローラ50は、把握した荷物31の高さ位置が所定の高さよりも低い場合は、その差分だけ昇降台45が上昇するように、昇降駆動部41を駆動させる。一方、コントローラ50は、把握した荷物31の高さ位置が所定の高さよりも高い場合は、その差分だけ昇降台45が下降するように、昇降駆動部41を駆動させる。ここで所定の高さとは、作業者が作業しやすい高さであることが好ましい。
この昇降リフタ40の制御は、搬送車100Aがステーション200Bで停車するまで、または、停車直後に行われていることが、作業時間の短縮化の点で好ましい。図4では、当該昇降リフタ40の制御が行われた後の搬送車100A及び荷物31を破線で示している。
その後、作業者Pにより操作装置300の各ペダルが踏み込まれると、その操作が行われている間中、操作装置300は信号を出力し続ける。コントローラ50は、この信号をステーション200Bの無線通信部及び搬送車100Aの無線通信部54を介して受信すると、受付許可時においては昇降リフタ40を制御する。これにより、作業者にとって適切な高さに荷物31を移動させることができる。
このように、コントローラ50は、把握した荷物31の高さに基づいて、搬送中の荷物31の上部が所定の高さとなるように昇降リフタ40を制御するので、所定の高さに自動で荷物31を移動させることができる。この自動的な昇降リフタ40の昇降により、作業者Pにとってある程度適切な高さに荷物31を移動させることができるので、作業者Pの作業負担を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、搬送車100Aとは別体の高さ位置検出部600の検出結果に基づいてコントローラ50が荷物31の高さ位置を把握する場合を例示した。しかしながら、高さ位置検出部は搬送車100Aと一体化されていてもよい。例えば、搬送車100A上に設置された、荷物31を撮影するカメラを高さ位置検出部とすることができる。この場合、コントローラ50が、カメラの撮影画像を取得し、当該撮影画像に対して画像処理を施すことで、荷物31の高さ位置を把握することになる。なお、上述した高さ位置検出部600が搬送車100A上に設置されていてもよい。
(実施の形態3)
実施の形態1では、複数の荷物31がパレット32を介して搬送車100A上に積載されている場合を例示した。しかしながら、搬送車100Aに載置される荷物の形態は如何様でもよい。その他の荷物の形態としては、例えば棚を介して積載された荷物や、複数段積み重ねられたコンテナなどが挙げられる。実施の形態3では、棚を介して荷物31が搬送車100Aに設置された場合について説明する。
図5は、実施の形態3に係る搬送車システム10Bにおいて、ステーション200Bの近傍を示す説明図である。具体的には図5は図4に対応する図である。図5に示すように、搬送車100Aには、複数段の棚板701を有する棚700が搬送車100Aの載置台60に設置されている。棚700は、載置台60及び昇降台45とともに昇降する。各棚板701には、各荷物31が収容されている。つまり、棚700は、荷物31を収容している搬送対象物の一例である。棚700の形状と、当該棚700における各荷物31の保管位置とを含む搬送対象物情報は、制御装置400が予め記憶しており、搬送指令とともに制御装置400から搬送車100Aに送信されている。搬送車100Aのコントローラ50は、無線通信部54が受信した搬送対象物情報から、棚700に収容された荷物31の高さ位置を把握する。つまり、コントローラ50は、本発明に係る荷物高さ位置把握部の一例である。また、搬送指令には、所定の荷物31に対する取り出し指示も含まれている。コントローラ50は、取り出し指示の対象である荷物31の高さ位置を把握する。
コントローラ50は、把握した高さ位置に基づいて、荷物31の高さ位置が所定の高さとなるように昇降リフタ40を制御する。例えば、コントローラ50は、把握した高さ位置が所定の高さよりも低い場合は、その差分だけ昇降台45が上昇するように、昇降駆動部41を駆動させる。一方、コントローラ50は、把握した荷物31の高さ位置が所定の高さよりも高い場合は、その差分だけ昇降台45が下降するように、昇降駆動部41を駆動させる。
この昇降リフタ40の制御は、搬送車100Aがステーション200Bで停車するまで、または、停車直後に行われていることが、作業時間の短縮化の点で好ましい。図5では、当該昇降リフタ40の制御が行われた後の搬送車100A及び荷物31を破線で示している。
その後、作業者Pにより操作装置300の各ペダルが踏み込まれると、その操作が行われている間中、操作装置300は信号を出力し続ける。コントローラ50は、この信号をステーション200Bの無線通信部及び搬送車100Aの無線通信部54を介して受信すると、受付許可時においては昇降リフタ40を制御する。これにより、作業者にとって適切な高さに荷物31を移動させることができる。
このように、コントローラ50は、棚700内における荷物31の高さ位置が所定の高さとなるように昇降リフタ40を制御するので、搬送車100Aが棚700(搬送対象物)を搬送している場合においても、所定の高さに自動で荷物31を移動させることができる。この自動的な昇降リフタ40の昇降により、作業者Pにとって荷物31がある程度適切な高さとなるように棚700が移動されるので、作業者Pの作業負担を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、棚700の形状と、当該棚700における各荷物31の保管位置とを制御装置400が予め記憶している場合を例示した。しかしながら、コントローラ50が棚700の形状を予め記憶していてもよい。この場合、コントローラ50は、各荷物31の保管位置のみを制御装置400から取得していてもよいし、搬送車100Aに備わるカメラで棚700を撮影し、この撮影画像に対して画像処理を施すことで各荷物31の保管位置を取得してもよい。
(実施の形態4)
上記実施の形態1では、各ペダル(上昇ペダル310、下降ペダル320)が踏まれ続けているときにのみ昇降リフタ40が制御される場合を例示した。この実施の形態4では、この操作方法に加えて、他の操作方法も選択自在な形態について説明する。
図6は、実施の形態4に係る操作装置300C及び搬送車100Aの制御構成を示すブロック図である。具体的には図6は図4に対応する図である。
図6に示すように、操作装置300Cは、複数の操作方法を切り替えるための切替ペダル330を備えている。具体的には、切替ペダル330は、操作装置300Cによる昇降リフタ40の操作を第一操作と第二操作とに切り替える切替部の一例である。ここで、第一操作は、一度の操作で昇降リフタ40を所定の昇降値まで一括させる操作である。具体的には、第一操作では、各ペダルが一度踏まれたら、操作装置300Cは、昇降リフタ40を所定の昇降値まで一括して昇降させるための信号を、搬送車100Aに送信する。所定の昇降値とは例えば5cm以上50cm以下の値である。このとき各ペダルに対する踏み込み期間は考慮されておらず、単に一度だけ各ペダルが踏み込まれたら前記信号が操作装置300Cから送信される。
第二操作は、上記実施の形態1で例示した操作方法であり、各ペダルの操作中にのみ昇降リフタ40を昇降させ続ける操作である。
作業者Pは、切替ペダル330を操作することで第一操作と第二操作とを切り替えることができるので、第一操作または第二操作を状況に応じて適切に選択することができる。したがって、作業者Pは、状況に応じて複数の操作を選択でき、作業負担を軽減することができる。
(その他)
以上、本発明の搬送車システムについて、各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。上記各実施の形態に対して当業者が思い付く変形を施して得られる形態、及び、上記各実施の形態における構成要素を任意に組み合わせて実現される別の形態も本発明に含まれる。
例えば、上記実施の形態1では、第二操作によって昇降リフタ40が昇降する場合を例示したが、第一操作によって昇降リフタ40が昇降してもよい。
また、上記実施の形態1では、複数の搬送車100A~100Cとして潜り込み方式のAGVを例示したが、搬送車はフォークリフト方式のAGVであってもよい。
また、上記実施の形態1では、所定の範囲としては、ステーション200Bを中心にした距離基準の範囲である場合を例示した。しかしながら、所定の範囲は、距離基準でなくともよい。例えば、搬送車のメイン通路から分岐したステーションまでの分岐路の長さが長く、昇降動作を開始しても良い場合は、分岐点から先が所定の範囲となる。また、例えば、ステーションBでの停車位置に合わせてバーコードを設置しておき、当該バーコードを搬送車が読み取っている間は、所定の範囲内と判断してもよい。
本発明の搬送車システムは、AGVなどの搬送車を備えた搬送車システムに対して適用される。
10、10A、10B 搬送車システム
20 経路
30 走行台車
31 荷物
32 パレット
35 走行駆動部
40 昇降リフタ
41 昇降駆動部
42 出退機構
43 シャフト
45 昇降台
50 コントローラ(昇降リフタ制御部、ステーション位置把握部、荷物高さ把握部、荷物高さ位置把握部)
54 無線通信部
55 自己位置検出センサ
60 載置台
70 回転装置
100A、100B、100C 搬送車
200A ステーション(自動移載ステーション)
200B ステーション(作業者ステーション)
250 支持台
300、300C 操作装置
310 上昇ペダル
320 下降ペダル
330 切替ペダル(切替部)
400 制御装置
600 位置検出部
700 棚(搬送対象物)
701 棚板
A 回転軸
P 作業者

Claims (5)

  1. 昇降リフタを有する搬送車により荷物が搬送される複数のステーションを備えた搬送車システムであって、
    前記複数のステーションは、
    前記搬送車が自動で荷物を移載する自動移載ステーションと、
    前記搬送車に対して作業者が手動で荷物を移載する作業者ステーションと、を含み、
    前記作業者ステーションは、前記搬送車の前記昇降リフタを操作する操作装置を備え、
    前記搬送車は、
    前記ステーションの位置を把握するステーション位置把握部と、
    前記昇降リフタを制御する昇降リフタ制御部と、を備え、
    前記昇降リフタ制御部は、前記自動移載ステーションでは受信した搬送指令に基づいて前記昇降リフタを制御し、前記作業者ステーションでは前記ステーション位置把握部により前記作業者ステーションであることを把握した後に前記操作装置による前記昇降リフタの操作を受け付ける
    搬送車システム。
  2. 前記搬送車は、搬送中の荷物の高さを把握する荷物高さ把握部を備え、
    前記昇降リフタ制御部は、前記荷物高さ把握部が把握した前記荷物の高さに基づいて、搬送中の荷物の上部が所定の高さとなるように昇降リフタを制御する
    請求項1に記載の搬送車システム。
  3. 前記搬送車は、前記荷物を収容している搬送対象物を搬送している際の、当該荷物の高さ位置を把握する荷物高さ位置把握部を備え、
    前記昇降リフタ制御部は、前記荷物高さ位置把握部が把握した前記荷物の高さ位置に基づいて、前記荷物の高さ位置が所定の高さとなるように昇降リフタを制御する
    請求項1に記載の搬送車システム。
  4. 前記昇降リフタ制御部は、前記搬送車が所定の領域内に配置された場合にのみ、前記操作装置による前記昇降リフタの操作を受け付ける
    請求項1~3のいずれか一項に記載の搬送車システム。
  5. 前記操作装置は、前記操作装置による前記昇降リフタの操作を第一操作と第二操作とに切り替える切替部を備え、
    前記第一操作は、一度の操作で前記昇降リフタを所定の昇降値まで一括して昇降させる操作であり、
    前記第二操作は、操作中にのみ前記昇降リフタを昇降させ続ける操作である
    請求項1~4のいずれか一項に記載の搬送車システム。
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