JP3155695B2 - 軌条車両用旋回軸受装置 - Google Patents

軌条車両用旋回軸受装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールピンを有す
る、第１の車体に固定されたブラケットと、ボールピン
用軸受金を有する、第２の車体に固定されたブラケット
またはその類似物とを備えた軌条車両用旋回軸受装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】ボールピンを有する、第１の車体に固定
されたブラケットと、ボールピン用軸受金を有する、第
２の車体に固定されたブラケットまたはその類似物とを
備えたこのような軌条車両用旋回軸受装置は、機械製造
においてずっと以前から知られている（機械製造のため
のデュベルス ポケットブック(Dubbels Taschenbuchfu
er den Maschinenbau)１９６６年第６７８〜６９３
頁）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、モジ
ュール式に形成され、後から簡単に組み立てることがで
き、保守整備がほとんど不要であり、そして寿命が長い
旋回軸受装置を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項１に
記載された特徴によって解決される。本発明の他の有利
な実施形は他の請求項に記載してある。冒頭に述べた種
類の旋回軸受装置の場合において、本発明に従い、ボー
ルピンのためのブラケットは、下側が開放したＵ字形の
溶接されたフレームからなり、第２の車体の方向に設け
られたＵ字状フレームの一方のアーム部はボールピン用
の保持ピンとして形成され、他方のアーム部は第１の車
体に固定連結され、軸受金はボールピンに嵌め込まれ、
Ｕ字状フレームの下側はキャップによって取り外し可能
に閉鎖されている。保持ピンがボールピンと共に軸受金
にゆるく嵌め込まれる従来の構造と異なり、本発明の場
合には、保持ピンは固定された溶接構造体の一部であ
る。この溶接構造体上にボールピンの軸受金が嵌め込ま
れる。そして、旋回軸受装置はキャップによってボルト
止めされて閉鎖される。これにより、組み立て、保守整
備および寿命に関して利点がある。
【０００５】ボールピンは固定軸受として軸方向におい
て保持ピンに固定されているかあるいは可動軸受として
保持ピンにまたはこの保持ピンを取り囲むスリーブ上で
軸方向に滑動するよう案内されている。フレームまたは
キャップに、蛇腹、ケーブル保持部材、回転円板および
その類似物のような他の部品のための保持部が設けられ
ていると有利である。
【０００６】本発明の有利な実施形によれば、２つの車
体の間に、軸方向に上下に２個の旋回軸受装置が設けら
れている。この場合、第１の車体の床と第２の車体の回
転円板の間において下側に固定軸受が設けられ、両車体
のブラケットの間において上側に可動軸受が設けられて
いる。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に、図に基づいて本発明を例示
的に詳しく説明する。図１に示した旋回軸受装置１は、
保持ピン３を溶接した、下側が開放したフレーム２を備
えている。この保持ピンは軸受金１０内に設けられたボ
ールピン７を支持している。この軸受金はブラケット
８，８′に連結されている。フレーム２は旋回部と反対
側のその端部に、第１の車体に連結するための歯付板６
を備えている。同様に、ブラケットは旋回部と反対側の
端部に、第２の車体に連結するために歯付板１５を備え
ている。ボールピン７は軸受金１０と共に下側から保持
ピン３に差し込まれ、上側が保持ピン３の当接エッジに
接触している。ボールピン７は下側がキャップ４によっ
て保持され、キャップ４のストッパーを介して軸方向に
固定されている。キャップ４はボルト継手５，５′によ
ってフレーム２または保持ピン３にボルト止めされてい
る。ボールピン７は保持ピン３とキャップ４によって軸
方向に固定されている。従って、旋回軸受装置１は固定
軸受である。キャップ４と保持ピン３内には、他の部品
との連結のためのねじ付盲穴１３，１４が設けられてい
る。軸受金１０用のブラケットは保持部材８からなって
いる。この保持部材には円形の板８′が接続している。
この板８′とフレーム２の間には、旋回部の回りにシー
ル１２が挿入されている。
【０００８】図２には、図１とほぼ同じ旋回軸受装置
１′が示してある。しかしながら、旋回軸受装置１′は
可動軸受として形成されている。ボールピン７′は保持
ピン３′を取り囲むスリーブ１６上で軸方向の遊びを有
する。それによって、板８′は軸受金１０′とボールピ
ン７′と共に、フレーム２′と相対的に軸方向に移動す
る。この場合、車体との連結はボルト止めされた板
６′，１５′によって行われる。
【０００９】図３は図１，２の固定軸受または可動軸受
の平面図である。車体との連結のための歯付板６，１５
が示してある。フレーム２は保持ピン３と第１の車体に
連結されている。第２の車体には、保持部材８と軸受金
用の丸い板８′からなるブラケットが設けられている。
図４は２つの車体１９，２０の間における旋回軸受装置
の配置構造を示している。その際、上側の軸受装置１８
は図２に示すような可動軸受として形成され、下側の軸
受装置は図１に示すような固定軸受として形成されてい
る。上側の軸受装置１８は両側においてブラケット２
１，２２に連結されている。このブラケットは更に車体
１９，２０に固定されている。上側の軸受装置１８の上
側のねじ付盲穴には、ケーブル保持部材３０用収容部材
２９がねじ込まれ、下側のねじ付盲穴には蛇腹（幌）２
３用保持部材２８がねじ込まれている。下側の軸受１７
はその上側のねじ付盲穴を介して第２の車体２０の回転
円板２４にボルト止めされ、かつフレームを介して第１
の車体の床２６にボルト止めされている。下側の軸受の
下側のねじ付盲穴は蛇腹２３用の第２の保持部材２７を
支持している。両車体１９，２０の間において上側に緩
衝装置３１が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図１】固定軸受としての旋回軸受装置を示す図であ
る。
【図２】可動軸受としての旋回軸受装置を示す図であ
る。
【図３】図１，２による旋回軸受装置の平面図である。
【図４】２つの車体の間における旋回軸受装置の配置構
造を示す図である。
【符号の説明】
１，１７，１８ 旋回軸受装置 ２ フレーム ３，３′ 保持ピン ４ キャップ ７，７′ ボールピン ８，８ ブラケット １０ 軸受金 １９，２０ 車体 ２１，２２ ブラケット ２４ 回転円板
フロントページの続き (72)発明者 イエルク・レースラー ドイツ連邦共和国、90537 フォイヒト、 ルートヴイッヒ−トーマ−ストラーセ、 12 (56)参考文献 特開 平２−20474（ＪＰ，Ａ) 実開 昭56−36769（ＪＰ，Ｕ) 米国特許5456185（ＵＳ，Ａ) 米国特許3216370（ＵＳ，Ａ) 欧州特許出願公開456222（ＥＰ，Ａ １) 英国特許出願公開2074522（ＧＢ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16C 11/04 - 11/10 B61G 1/00 - 1/42 B61G 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ボールピンを有する、第１の車体に固定
    されたブラケットと、ボールピン用軸受金を有する、第
    ２の車体に固定されたブラケットまたはその類似物とを
    備えた軌条車両用旋回軸受装置において、ボールピン
    （７）のためのブラケットが、下側が開放したＵ字形の
    溶接されたフレーム（２）からなり、第２の車体の方向
    に設けられたＵ字状フレーム（２）の一方のアーム部が
    ボールピン（７）用の保持ピン（３）として形成され、
    他方のアーム部が第１の車体に固定連結され、軸受金
    （１０）がボールピン（７）に嵌め込まれ、Ｕ字状フレ
    ーム（２）の下側がキャップ（４）によって取り外し可
    能に閉鎖されていることを特徴とする軌条車両用旋回軸
    受装置。
  2. 【請求項２】 固定軸受としてのボールピン（７）が軸
    方向において保持ピン（３）に固定されていることを特
    徴とする請求項１記載の軌条車両用旋回軸受装置。
  3. 【請求項３】 可動軸受としてのボールピン（７′）が
    保持ピン（３′）またはこの保持ピンを取り囲むスリー
    ブ（１６）上で軸方向に滑動するよう案内されているこ
    とを特徴とする請求項１記載の軌条車両用旋回軸受装
    置。
  4. 【請求項４】 フレームまたはキャップに、蛇腹、ケー
    ブル保持部材、回転円板およびその類似物のような他の
    部品のための保持部が設けられていることを特徴とする
    請求項１記載の軌条車両用旋回軸受装置。
  5. 【請求項５】 ２つの車体（１９，２０）の間に、２個
    の旋回軸受装置（１７，１８）が上下に配置され、第１
    の車体の床（２６）と第２の車体の回転円板（２４）と
    の間において下側に固定軸受が設けられ、両車体のブラ
    ケット（２１，２２）の間において上側の可動軸受が設
    けられていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか
    一つに記載の軌条車両用旋回軸受装置。
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