JP3155482B2 - 布基礎 - Google Patents

布基礎

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JP3155482B2
JP3155482B2 JP35596196A JP35596196A JP3155482B2 JP 3155482 B2 JP3155482 B2 JP 3155482B2 JP 35596196 A JP35596196 A JP 35596196A JP 35596196 A JP35596196 A JP 35596196A JP 3155482 B2 JP3155482 B2 JP 3155482B2
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輝文 青木
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昭和コンクリート工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレキャストコン
クリート布基礎部材を用いた布基礎に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】布基礎を施工するには、現場で型枠を組
んでコンクリートを打設する方法が最も一般的である
が、製品精度が低く、品質のばらつきが大きいという問
題がある。
【0003】そこで、上記問題を解決するため、梁部材
とフーチング部とが一体化されたプレキャストコンクリ
ート布基礎部材を工場で製造し、複数個の該プレキャス
トコンクリート布基礎部材を現場の施工床に載置した
後、互いに接合する据付工法が普及してきた。
【0004】ここで、プレキャストコンクリート布基礎
部材の据付工法においては布基礎の高さ、直線性、対角
寸法を正確に合わせるが難しいという問題がある。この
ため、図35に示すように、特に接続が困難な、上方か
ら見たときの布基礎の折曲部位又は交差部位には、それ
ぞれ平面L字形・平面T字形・平面十字形に形成された
プレキャストコンクリート布基礎部材90,91,92
を用い、該布基礎部材同士を、上方から見たときの直線
部位93でのみ接続するようになっている。
【0005】また、接続箇所を少なくできるように、前
記折曲部位又は交差部位用のプレキャストコンクリート
布基礎部材90,91,92は、その直線部分の長さが
異なるものが種々用意されており、これらは施工しよう
とする布基礎に合わせて最適なものが用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記折曲部
位又は交差部位にそれぞれ平面L字形・平面T字形・平
面十字形に形成されたプレキャストコンクリート布基礎
部材90,91,92を用い、さらに該布基礎部材の直
線部分の長さが異なるものを種々用意するには、多種類
のプレキャストコンクリート布基礎部材を製造するため
の設備が必要となり、製造コストが増大してしまう。
【0007】さらに、前記種々のプレキャストコンクリ
ート布基礎部材90,91,92は、形状・長さの多様
性から所定のスペースに効率的に収容することが困難
で、保管及び運搬にかかるコストが増大してしまう。
【0008】本発明の目的は、上記問題を解決し、低製
造コストで、保管及び運搬が容易な布基礎を提供するこ
とにある。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の布基礎は次の(1)〜(5)のように構成
した。
【0014】(1)上方から見たときの布基礎の折曲部
位又は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上の
プレキャストコンクリート布基礎部材(以下、単に布基
礎部材という。)の端部の上部及び下部のうちの少なく
とも上部を互いに接続することによって構成した布基礎
であって、前記接合金具は、前記布基礎部材の前記各端
部に埋設された雌ネジ部材と、前記端部間に配される筒
体と、該筒体の内側から該筒体に設けられた切欠を貫通
して前記雌ネジ部材に螺合するボルトとを含む。
【0015】(2)上方から見たときの布基礎の折曲部
位又は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上の
布基礎部材の端部の上部及び下部を接合金具により互い
に接続することによって構成した布基礎であって、前記
接合金具は、前記布基礎部材の前記各端部の下部に埋設
された雌ネジ部材と、前記端部間に配された底付き筒体
と、該筒体の内側から該筒体に設けられた切欠又は穴を
貫通して前記雌ネジ部材に螺合するボルトと、前記筒体
の下側から該筒体の底に設けられた雌ネジ穴に螺合さ
れ、下端が前記布基礎の施工床に当接されるボルトであ
って、該ボルトの螺合位置により前記筒体の高さを調節
可能な高さ調節ボルトとを含む。
【0016】(3)上方から見たときの布基礎の折曲部
位又は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上の
布基礎部材の端部の上部及び下部のうちの少なくとも上
部を接合金具により互いに接続することによって構成し
た布基礎であって、前記接合金具は、前記布基礎部材の
前記各端部に埋設された雌ネジ部材と、前記端部間に配
される接手と、両端が互いに逆ねじ方向に螺刻されてお
り、一端が前記雌ネジ部材に螺入され、他端が前記接手
に設けられた雌ネジ部に螺入される雄ネジ部材とを含
む。
【0017】(4)上方から見たときの布基礎の折曲部
位又は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上の
布基礎部材の端部の上部及び下部のうちの少なくとも上
部を接合金具により互いに接続することによって構成し
た布基礎であって、前記接合金具は、前記布基礎部材の
前記各端部に埋設された雌ネジ部材と、前記端部間に配
される接手と、一端に前記雌ネジ部材に螺入するように
螺刻された雄ネジ部を備え、他端に該雄ネジ部と逆ねじ
方向に螺刻され、前記接手に設けられた雄ネジ部に螺合
する雌ネジ部を備えた接合部材とを含む。
【0018】(5)上方から見たときの布基礎の折曲部
位又は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上の
布基礎部材の端部の上部及び下部のうちの少なくとも上
部を接合金具により互いに接続することによって構成し
た布基礎であって、前記接合金具は、前記布基礎部材の
前記各端部から突設され、挟持手段を備えた挟持部材
と、前記各端部間に配され、前記各挟持部材によって挟
持される垂直板部が設けられた接手とを含む。
【0019】前記各布基礎部材は、フーチング部の無い
梁部のみからなり、該梁部の裾部に現場打ちコンクリー
トよりなるフーチング部を一体化することができる。
【0020】前記各布基礎部材の端部の上部を接合金具
により互いに接続し、前記各布基礎部材の端部の下部
を、前記フーチング部と、前記各布基礎部材に跨るよう
に該フーチング部の内部に埋設した補強鉄筋とにより互
いに接続することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態例について、図面を参照して説明する。まず、図1〜
図15は第一実施形態の布基礎を示しており、本布基礎
は、図1〜図3に示すように、上方から見たときの布基
礎の折曲部位25又は交差部位26,27、さらに直線
状部位28を、二以上の方向から接近する二以上の布基
礎部材1,2,3の端部の上部及び下部を接合金具7,
16により互いに接続することによって構成している。
【0022】各布基礎部材1,2,3は、図1に示すよ
うに、フーチング部の無い梁部のみからなっており、前
記接続後に、図3に示すように該梁部の裾部にメッシュ
状鉄筋12で補強された現場打ちコンクリートよりなる
フーチング部21を一体化するようになっている。
【0023】布基礎部材1の内部には、図1に示すよう
に長手方向に伸びる複数本の主筋13と同主筋13に上
下方向に交差して固定された複数本の配力筋14とが埋
設されている。さらに、布基礎部材1の下端には配力筋
14の下端が下方へ突き出されており、該配力筋14の
各下端に渡って長手鉄筋15が固定されている。また、
布基礎部材1の上端面にはアンカー部材5に接合された
雌ネジ部材20がその開口部を露出させて埋設されてい
る。この内部については、布基礎部材2,3についても
同様である。
【0024】布基礎部材1の端部においては、接合され
る端部の上部及び下部に各々雌ネジ部材4が埋設され、
該雌ネジ部材4は内端を前記端部にほぼ面一に露出さ
せ、外端はアンカー部材5に接合されている。この点に
ついては、布基礎部材2,3の端部も同様である。但
し、布基礎部材1,2,3の端部は、布基礎の接続部位
25,26,27,28によって異なる部分があり、該
部分については後述する該各接続部位の説明において個
別に説明する。
【0025】接合金具7,16について説明すると、ま
ず、布基礎部材1,2,3の端部の上部を接合する接合
金具7は、該上部に埋設された雌ネジ部材4と、前記端
部間に配される筒体9と、該筒体9の内側から該筒体9
に設けられた切欠30を貫通して前記雌ネジ部材4に螺
合するボルト8とを含んでいる。
【0026】ボルト8は、図5及び図6に示すように一
端に係止部8aが設けられており、該係止部8aは六角
形状に形成され、スパナ等の治具に係合され回転される
ように形成されている。そして、他端に設けられた雄ネ
ジ部8bは雌ネジ部材4に螺合されるようになってい
る。
【0027】筒体9は、図4〜図6に示すように切欠3
0が下端の開口に設けられており、該切欠30には雌ネ
ジ部材4に螺合された各ボルト8の雄ネジ部8bが配設
され、同係止部8aが内周壁31に当接して係止される
ようになっている。なお、筒体9には、切欠30に替え
て穴を設けてもよい。
【0028】布基礎部材1,2,3の端部の下部を接合
する接合金具16は、該下部に埋設された雌ネジ部材4
と、前記端部間に配される底付き筒体18と、該筒体1
8の内側から筒体18に設けられた切欠を貫通して雌ネ
ジ部材4に螺合するボルト17と、筒体18の底32
設けられた雌ネジ穴33に螺合される高さ調節ボルト1
9とを含んでいる。
【0029】ボルト17は、図11及び図12に示すよ
うに一端に係止部17aが設けられ、該係止部17aは
六角形状に形成され、スパナ等の治具に係合され回転さ
れるように形成されている。他端に設けられた雄ネジ部
17bは雌ネジ部材4に螺合されるようになっている。
該雄ネジ部17bには係止部17aと少なくとも筒体の
厚さ分の間をおいた位置までナット17cが螺合され、
固定(17d)されている。
【0030】底付き筒体18は、図10〜図12に示す
ように切欠30が上端の開口に設けられており、該切欠
30には雌ネジ部材4に螺合された各ボルト17の係止
部17aとナット17cとの間の部分が配設され、係止
部17aが内周壁31に当接して係止されるようになっ
ている。なお、筒体18には、切欠30に替えて穴を設
けてもよい。
【0031】高さ調節ボルト19は、筒体18の下側か
ら筒体18の底32に設けられた雌ネジ穴33に螺合さ
れ、下端が布基礎の施工床に載置された敷板11に当接
される。高さ調節ボルト19の螺合位置により筒体18
の高さを調節可能になっている。
【0032】フーチング部21補強用のメッシュ状鉄筋
12は、長手方向に延びる複数本の長手鉄筋12aと、
同長手鉄筋12aに直交する複数本の短い直交鉄筋12
bとにより構成されている。この直交鉄筋12bは予め
工場で長手鉄筋12aに固定されるものである。
【0033】次に、布基礎の各接続部位25,26,2
7,28について具体的に詳説する。まず、T字状の交
差部位26aについて説明すると、該交差部位26aに
おいては、2つの布基礎部材1a,1aの端部が対向す
るように直線状に配され、該対向する位置に布基礎部材
2aが直角に配されて接合されている。
【0034】交差部位26aの上部においては、図1、
図5及び図6に示すように直線状に接合される2つの布
基礎部材1aの両方の隣接部に筒体9が挿入される略矩
形状の切欠部24が形成されており、該切欠部24の反
布基礎部材2a側には壁部23が形成されている。該切
欠部24を介して対向する2つの布基礎部材1aの端部
には、雌ネジ部材4が各々埋設されている。また、両布
基礎部材1aに直角に接合される布基礎部材2aの端部
の上側には、切欠のない平面に形成されており、該平面
に雌ネジ部材4が埋設されている。
【0035】交差部位26aの下部においては、図1、
図11及び図12に示すように布基礎部材1a,1a,
2の隣接部に各々略矩形状の切欠部10が形成されてい
る。該切欠部10を介して対向する2つの布基礎部材1
aの対峙面と、該対峙面に相当する布基礎部材2の面と
に、雌ネジ部材4が各々埋設されている。
【0036】布基礎部材1a,1aの対峙面にはモルタ
ルを打設するための凹部6が各々形成されている。な
お、施工後には、該凹部6に充填されて硬化したモルタ
ルは、せん断キーとして働くようになっている。
【0037】以上のように構成されたPCコンクリート
布基礎の交差部位26における構築方法を説明する。図
2中、交差部位26a,26b,26cの構築方法は基
本的に同様であるため、以下では交差部位26aについ
てのみ説明する。
【0038】 先ず、施工床の上に、敷板11が載置
され、その上に前記既成のメッシュ状鉄筋12を図示し
ないスペーサ等により水平に浮かせて保持する。敷板1
1は平らで容易に変形しない金属板コンクリート板等の
硬質板(本例では鉄板)よりなる。このように、本実施
形態ではメッシュ状鉄筋12が既成であるため、現場で
の仕組作業が簡略化される。
【0039】 次に、布基礎部材1a,1a,2aの
端部において、それぞれボルト8とボルト17とを、上
側の雌ネジ部材4と下側の雌ネジ部材4とに予め螺入し
ておく。また、筒体18の雌ネジ穴33に高さ調節ボル
ト19を最も深く螺入しておき、敷板11上の布基礎部
材1a,1a,2aの接合位置に載置しておく。
【0040】 そして、各布基礎部材1a,1a,2
aを吊り上げて、長手鉄筋15とメッシュ状鉄筋12の
中央の長手鉄筋12aとを沿わせ、布基礎部材の脚部2
2を敷板11上に配置して垂直に立設する。このとき、
布基礎部材1a,1a,2aの端部の下部において、各
ボルト17の係止部17aとナット17cとの間の部分
が切欠30に配設されるように各ボルト17の雌ネジ部
材4への螺合位置を調整しながら、図1に示すようにお
互いに接合する布基礎部材1a,1a,2aを並べる。
さらに、布基礎部材1a,1a,2aの端部の上部にお
いて、各ボルト8の係止部8aが筒体9の内周壁31に
係合され、雄ネジ部8bが筒体9の切欠30に配設され
るように、各ボルト8の雌ネジ部材4への螺合位置を調
整しながら、筒体9を載置する。
【0041】 さらに、布基礎部材1a,1a,2a
の端部の下部において、高さ調節ボルト19の螺合位置
を調節して底付き筒体18の高さを調節する。また、各
ボルト17のナット17cにスパナ等の治具を係合して
回転させ、該各ボルト17を各雌ネジ部材4に螺入さ
せ、該各雌ネジ部材4の方向へ筒体18に均等に張力が
掛かるようにする。
【0042】 布基礎部材1a,1a,2aの端部の
上部においては、各ボルト8の係止部8aを筒体9の上
側の開口からスパナ等の治具を用い、前記端部の下部と
同様に、該各ボルト8を各雌ネジ部材4に螺入させる。
【0043】 続いて、長手鉄筋15とメッシュ状鉄
筋12の中央の長手鉄筋12aとを溶接又は針金結束に
より固定する。
【0044】 最後に、交差部位における凹部6を含
む隙間にモルタルを打設するとともに、メッシュ状鉄筋
12及び配力筋14の各下端部を埋設するように前記施
工床から布基礎部材1a,1a,2の下部にかけてコン
クリート又はモルタルを打設することによりフーチング
部21を形成して布基礎部材1a,1a,2aに一体化
すれば布基礎が完成する。
【0045】上記布基礎部材1a,1a,2aは工場に
おけるプレキャストにより既に十分な強度を持っている
ので、フーチング部21が所定の強度に達すれば次の工
程に移ることができる。
【0046】次に、図7及び図13は布基礎の上方から
見て十字状の交差部位27を示している。本部位27
は、以下の点のみが前記T字状交差部位と異なる。
【0047】本部位27には、T字状交差部位26にお
ける布基礎部材2aと同様の端部を備えた布基礎部材3
bが、布基礎部材2aに対峙するように設けられてい
る。なお、2つの布基礎部材2bの上部には、布基礎部
材3bの接合を可能とするため、T字状交差部位におけ
る布基礎部材1aのような壁部23が形成されていな
い。
【0048】図8及び図14は布基礎の上方から見てL
字状の折曲部位25を示している。本部位25は、以下
の点のみが前記T字状交差部位26と異なる。
【0049】本部位25には、T字状交差部位26にお
ける一方の布基礎部材1aが設けられていない。布基礎
部材3bの端部は、T字状交差部位における布基礎部材
2aと同様である。
【0050】図9及び図15は布基礎の上方から見て直
線状部位28を示している。本部位28は、以下の点の
みが前記T字状交差部位26と異なる。
【0051】本部位28には、T字状交差部位26にお
ける布基礎部材2aが設けられていない。布基礎部材1
b,3bの端部は、T字状交差部位における布基礎部材
1a,1aとそれぞれ同様である。
【0052】本実施形態によれば、上方から見たときの
布基礎の折曲部位又は交差部位を直線状に形成した布基
礎部材によって構築することができるため、布基礎部材
はその形状が直線状のもののみで済み、低製造コストに
でき、さらに、保管及び運搬を容易にできる。
【0053】次に、図16〜図19は、第二実施形態に
係る布基礎について、そのT字状交差部位の端部の上部
及び下部を接合する接合金具を示している。本実施形態
では、布基礎部材の上部接合金具の筒体40と、下部接
合金具の筒体41とに中空の角柱を用いた点においての
み第一実施形態と相違している。
【0054】なお、上方から見て十字状、L字状、又は
直線状に布基礎を構築する場合についても、上記と同様
に行うことができる。
【0055】本実施形態によっても、第一実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0056】次に、図20は、第三実施形態に係る布基
礎について、そのT字状交差部位の端部の上部を接合す
る接合金具を示している。本実施形態では、以下の点に
おいてのみ、第二実施形態と相違している。
【0057】接合金具42の雌ネジ部材4、ボルト8、
及び筒体41としては、第二実施形態と同様のものが用
いられるが、本実施形態では、さらにボルト8に螺合す
るナット44が用いられる。
【0058】この接合金具42による接合方法について
説明すると、まず、筒体41をボルト8によって一つの
布基礎部材1aの雌ネジ部材4に螺着する。また、他の
布基礎部材1a,2の雌ネジ部材4にはボルト8の先端
を螺入しておく。このとき、ボルト8には、該雄ネジ部
材の係止部8aから少なくとも筒体41の厚さ分の間を
おいてナット44を螺合しておく。
【0059】次に、筒体41が締結されていない布基礎
部材1a,2を接合位置に配設する。さらに、筒体41
が締結された布基礎部材1aを接合位置に配設する。こ
のとき、筒体41の切欠30がボルト8の係止部8aと
ナット44との間の部分に位置するように、ボルト8の
雌ネジ部材4への螺合位置を調整しながら行う。
【0060】そして、該ボルト8を雌ネジ部材4に螺入
して、その係止部8aが筒体41の内周壁31に係止さ
れ、該各雌ネジ部材4の方向へ筒体41に均等に張力が
掛かるようにする。最後に、各ナット44を筒体41側
に螺着して、接合が完成する。
【0061】なお、上方から見て十字状、L字状、又は
直線状に布基礎を構築する場合についても、上記と同様
に行うことができる。
【0062】本実施形態によっても、第二実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0063】次に、図21及び図22は、第四実施形態
に係る布基礎について、そのT字状交差部位の端部の上
部及び下部を接合する接合金具45を示している。本実
施形態では、以下の点においてのみ、第一実施形態と相
違している。
【0064】接合金具45は、雌ネジ部材4と、布基礎
部材1a,1a,2aの端部間に配される接手47と、
両端が互いに逆ねじ方向に螺刻され、一端が雌ネジ部材
4に螺入され、他端が接手47に設けられた雌ネジ部4
7aに螺入される雄ネジ部材46とを含んでいる。雄ネ
ジ部材46には、その略中間位置までナット46cが螺
入され、固定(46d)されている。
【0065】この接合金具による接合方法について説明
すると、まず、布基礎部材1a,1a,2aの各雌ネジ
部材4に雄ネジ部材46の一端の雄ネジ部46aを浅く
螺入しておく。次に、いずれかの雄ネジ部材46の他端
の雄ネジ部46bに接手47の雌ネジ部47aを浅く螺
入する。そして、布基礎部材1a,1a,2aを接合位
置付近に配設し、まだ螺合されていない他の雄ネジ部4
6bを接手47の雌ネジ部47aに浅く螺入する。最後
にスパナ等の治具により、ナット46cを介して各雄ネ
ジ部材46を雌ネジ部材4と接手47とに螺入して行
き、布基礎部材1a,1a,2aが接合位置に位置され
ると接合が完了する。
【0066】なお、上方から見て十字状、L字状、又は
直線状に構築する場合については、それぞれ、十字状、
L字状、又は直線状に形成され、各端部に雌ネジが螺刻
された接手が用いられることを除けば、上記と同様に行
うことができる。
【0067】本実施形態によっても、第一実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0068】次に、図23は、第五実施形態に係る布基
礎について、そのT字状交差部位の端部の下部を接合す
る接合金具70を示している。本実施形態は次の点にお
いてのみ第一実施形態と相違している。
【0069】本接合金具70は、布基礎部材の各端部に
埋設された雌ネジ部材4と、前記端部間に配される接手
72と、一端に雌ネジ部材4に螺入するように螺刻され
た雄ネジ部71aを備え、他端に雄ネジ部71aと逆ね
じ方向に螺刻され、接手72に設けられた雄ネジ部72
aに螺合する雌ネジ部71bを備えた接合部材71とを
含んでいる。
【0070】本接合金具70による接合は、第四実施形
態に係る接合金具45と同様に行うことができる。
【0071】なお、上方から見て十字状、L字状、又は
直線状に構築する場合についても、上記と同様に行うこ
とができる。
【0072】本実施形態によっても、第一実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0073】次に、図24は、第六実施形態に係る布基
礎について、そのT字状交差部位の端部の上部を接合す
る接合金具50を示している。本実施形態では、以下の
点においてのみ、第一実施形態と相違している。
【0074】本接合金具50は、布基礎部材1a,1
a,2aの各端部から水平に突設された水平板部材51
と、前記端部間に配され、各水平板部材51を接合する
水平板部が設けられた接手52とを含んでいる。
【0075】水平板部材51は、布基礎部材1a,1
a,2aに埋設されたアンカー部材5に接合されてお
り、水平板部材51の突端側にはボルト53の雄ネジ部
が挿通される垂直穴が設けられている。接手52は、そ
の各端側にボルト53の雄ネジ部が挿通される垂直穴が
設けられたT字状に形成された板部材である。各水平板
部材51と接手52とは、前記各垂直穴を介してボルト
53及びナット54により締結されるようになってい
る。
【0076】なお、上方から見て十字状、L字状、又は
直線状に構築する場合については、それぞれ、十字状、
L字状、又は直線状に形成され、各端側に垂直穴が設け
られた接手が用いられることを除けば、上記と同様に行
うことができる。
【0077】本実施形態によっても、第一実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0078】次に、図25は、第七実施形態に係る布基
礎について、そのT字状交差部位の端部の上部を接合す
る接合金具60を示している。本実施形態では、以下の
点においてのみ、第一実施形態と相違している。
【0079】本接合金具60は、布基礎部材1a,1
a,2aの各端部から垂直に突設された垂直板部材61
と、前記端部間に配され、各垂直板部材61を挟持する
挟持手段を備えた接手62a,62b,62cとを含ん
でいる。
【0080】垂直板部材61は、布基礎部材1a,1
a,2aに埋設されたアンカー部材5に接合されてお
り、垂直板部材61の突端側にはボルト53の雄ネジ部
が挿通される水平穴が設けられている。
【0081】接手62a,62b,62cは、隣合う垂
直板部材61の隣合う側面に渡って配される板部材であ
り、該接手の端側同士で各垂直板部材61を挟み、これ
らはボルト53とナット54で締結されるようになって
いる。このように、接手62a,62b,62cは、各
垂直板部材61を挟持する挟持手段を備えている。
【0082】なお、上方から見て十字状、L字状、又は
直線状に布基礎を構築する場合も、隣合う垂直板部材の
隣合う側面に渡って配される板部材である接手を用い
て、該各垂直板部材61を挟持することにより、上記と
同様に行うことができる。
【0083】本実施形態によっても、第一実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0084】次に、図26は、第八実施形態に係る布基
礎について、そのT字状交差部位の端部の上部を接合す
る接合金具65を示している。本実施形態は次の点にお
いてのみ第一実施形態と相違している。
【0085】本接合金具65は、布基礎部材1a,1
a,2aの各端部から平面コの字状に突設され、挟持手
段を備えた挟持部材66と、前記各端部間に配され、各
挟持部材66によって挟持される垂直板部67aが設け
られた接手67とを含んでいる。
【0086】挟持部材66は、布基礎部材1a,1a,
2aに埋設されたアンカー部材5に接合されている。接
手67の各垂直板部67aは、各挟持部材66によって
挟持された状態で、ボルト53とナット54とによって
締結されている。
【0087】なお、上方から見て十字状、L字状、又は
直線状に構築する場合についても、上記と同様に行うこ
とができる。
【0088】本実施形態によっても、第一実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0089】次に、図27及び図28は、第九実施形態
に係る布基礎について、そのT字状交差部位の端部の下
部を示している。本実施形態は次の点においてのみ第一
実施形態と相違している。
【0090】本形態では、各布基礎部材1a,1a,2
aの端部の上部を接合金具により互いに接続し、同端部
の下部を、フーチング部21と、同各布基礎部材1a,
1a,2aに跨るようにフーチング部21の内部に埋設
した平面T字状の補強鉄筋75とにより互いに接続して
いる。補強鉄筋75は、同各布基礎部材1a,1a,2
aの長手鉄筋15とメッシュ状鉄筋12の中央の長手鉄
筋12aとに溶接(76)されている。
【0091】なお、上方から見て十字状、L字状、又は
直線状に構築する場合についても、上記と同様に行うこ
とができる。
【0092】本実施形態によっても、第一実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0093】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【0094】(1)第一実施形態又は第二実施形態にお
いて、筒体9,18,40,41の切欠30の数を増減
させること。さらに、これによって、90°又は180
°以外の角度で布基礎部材1,2,3を接合すること。
【0095】(2)第二実施形態において、筒体9,1
8,40,41の角数を増減させること。例えば、平面
三角形にすることや、平面5角形にすることが挙げられ
る。さらに、これによって、90°又は180°以外の
角度で布基礎部材1,2,3を接合すること。
【0096】(3)各実施形態における上部の接合金具
と下部の接合金具・補強鉄筋とを任意の組み合わせで用
いること。
【0097】(4)第九実施形態において、布基礎部材
の各脚部22の下端に切欠80を設け、図29及び図3
0に示すように切欠80に一対の高さ調節部81を設け
ること。該高さ調節部81は、切欠80の上面に埋設さ
れた雌ネジ部材81aと、該雌ネジ部材81aに螺合さ
れたボルト81bとよりなり、雌ネジ部材81aはその
下端を切欠80の上面にほぼ面一に露出させている。こ
の高さ調節部81は、ボルト81bの螺合位置を調節す
ることで布基礎部材の各端部の高さを調節できるように
なっている。なお、切欠80を設けずに、脚部22の下
端に雌ネジ部材81aを埋設するようにしてもよい。
【0098】(5)図31に示すように、布基礎部材の
脚部22間の下端面から下端を突出させて配力筋14を
設け、該配力筋14の下端にメッシュ状鉄筋12を固定
すること。
【0099】(6)前述の(5)に加え、図32に示す
ように、V字状に折曲形成した複数の補助鉄筋82を主
筋又は配力筋14に固定し、この補助鉄筋82の下端部
を、布基礎部材の脚部22間の下端面から突出させて設
ける。そして、補助鉄筋82と配力筋14との下端にメ
ッシュ状鉄筋12を固定すること。
【0100】(7)図33に示すように、配力筋84の
下端はU字状に形成されており、布基礎部材の脚部22
間の下端面からU字状の部分を突出させて配力筋84を
設ける。図1に示すメッシュ状鉄筋12において一端側
の長手鉄筋12aが固定されていないものを用い、該一
端側の直交鉄筋12bを前記U字状の部分に挿入した
後、メッシュ状鉄筋12の中央の長手鉄筋12aを前記
U字状の部分に固定するとともに、前記一端側の直交鉄
筋12bの各先端に渡って長手鉄筋12aを固定するこ
と。
【0101】(8)図34に示すように布基礎部材に、
その脚部22間の下端面から下端を突出させずに配力筋
14を埋設するとともに、ジグザグ状に折曲形成された
鉄筋であって、その上端が配力筋14に固定された補助
鉄筋86を埋設する。この補助鉄筋86の下端部を、布
基礎部材の脚部22間の下端面から突出させて設け、該
突出部に長手鉄筋15を固定する。そして、この長手鉄
筋15にメッシュ状鉄筋12を固定すること。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る布基
礎によれば、低製造コストで、保管及び運搬を容易にで
きる。
【0103】
【0104】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る布基礎の組立途中
を示す斜視図である。
【図2】同布基礎の構築例を示す平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】同布基礎の上側の接合金具の筒体を示す斜視図
である。
【図5】上方から見たときの同布基礎のT字状交差部位
の上側の接合部を示す正面部分断面図であり、図6のV
−V線断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】上方から見たときの同布基礎の十字状交差部位
の上側の接合部を示す図6と同様の図である。
【図8】上方から見たときの同布基礎の折曲部位の上側
の接合部を示す図6と同様の図である。
【図9】上方から見たときの同布基礎の直線状部位の上
側の接合部を示す図6と同様の図である。
【図10】同布基礎の下側の接合金具の筒体を示す斜視
図である。
【図11】上方から見たときの同布基礎のT字状交差部
位の下側の接合部を示す正面部分断面図であり、図12
のXI−XI線断面図である。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【図13】上方から見たときの同布基礎の十字状交差部
位の下側の接合部を示す図12と同様の図である。
【図14】上方から見たときの同布基礎の折曲部位の下
側の接合部を示す図12と同様の図である。
【図15】上方から見たときの同布基礎の直線状部位の
下側の接合部を示す図12と同様の図である。
【図16】本発明の第二実施形態に係る布基礎の上側の
接合金具の筒体を示す斜視図である。
【図17】上方から見たときの同布基礎のT字状交差部
位の上側の接合部を示す平面部分断面図である。
【図18】同布基礎の下側の接合金具の筒体を示す斜視
図である。
【図19】上方から見たときの同布基礎のT字状交差部
位の下側の接合部を示す平面部分断面図である。
【図20】本発明の第三実施形態に係る布基礎の上方か
ら見たときのT字状交差部位の上側の接合部を示す平面
部分断面図である。
【図21】本発明の第四実施形態に係る布基礎の上方か
ら見たときのT字状交差部位の上側の接合部を示す平面
部分断面図である。
【図22】同布基礎の上方から見たときのT字状交差部
位の下側の接合部を示す平面部分断面図である。
【図23】本発明の第五実施形態に係る布基礎の上方か
ら見たときのT字状交差部位の下側の接合部を示す平面
部分断面図である。
【図24】本発明の第六実施形態に係る布基礎の上方か
ら見たときのT字状交差部位の上側の接合部を示す平面
部分断面図である。
【図25】本発明の第七実施形態に係る布基礎の上方か
ら見たときのT字状交差部位の上側の接合部を示す平面
部分断面図である。
【図26】本発明の第八実施形態に係る布基礎の上方か
ら見たときのT字状交差部位の上側の接合部を示す平面
部分断面図である。
【図27】本発明の第九実施形態に係る布基礎の上方か
ら見たときのT字状交差部位の下側の接合部を示す正面
部分断面図である。
【図28】図27のXXVIII−XXVIII線断面
図である。
【図29】本発明に係る布基礎に使用する布基礎部材の
脚部の変更例を示す部分拡大正面図である。
【図30】同変更例を示す布基礎部材の側面図である。
【図31】本発明に係る布基礎に使用する布基礎部材の
別の変更例を示す正面図である。
【図32】同布基礎部材のまた別の変更例を示す正面図
である。
【図33】同布基礎部材のまた別の変更例を示す正面図
である。
【図34】同布基礎部材のさらに別の変更例を示す正面
図である。
【図35】従来の布基礎の構築例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 布基礎部材 2 布基礎部材 3 布基礎部材 4 雌ネジ部材 7 接合金具 8 ボルト 8a 係止部 8b 雄ネジ部 9 筒体 16 接合金具 17 ボルト 17a 係止部 17b 雄ネジ部 18 筒体 19 高さ調節ボルト 21 フーチング部 25 L字状折曲部位 26 T字状交差部位 27 十字状交差部位 30 切欠 31 内周壁 32 底 33 雌ネジ穴 40 筒体 41 筒体 42 接合金具 45 接合金具 46 雄ネジ部材 46a 雄ネジ部 46b 雄ネジ部 47 接手 47a 雌ネジ部 50 接合金具 51 水平板部材 52 接手 60 接合金具 61 垂直板部材 62 接手 65 接合金具 66 挟持部材 67 接手 67a 垂直板部 70 接合金具 71 接合部材 71a 雄ネジ部 71b 雌ネジ部 72 接手 72a 雄ネジ部 75 補強鉄筋

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方から見たときの布基礎の折曲部位又
    は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上のプレ
    キャストコンクリート布基礎部材の端部の上部及び下部
    のうちの少なくとも上部を接合金具により互いに接続す
    ることによって構成した布基礎であって、 前記接合金具は、 前記プレキャストコンクリート布基礎部材の前記各端部
    に埋設された雌ネジ部材と、 前記端部間に配される筒体と、 該筒体の内側から該筒体に設けられた切欠を貫通して前
    記雌ネジ部材に螺合するボルトとを含む布基礎。
  2. 【請求項2】 上方から見たときの布基礎の折曲部位又
    は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上のプレ
    キャストコンクリート布基礎部材の端部の上部及び下部
    を接合金具により互いに接続することによって構成した
    布基礎であって、 前記接合金具は、 前記プレキャストコンクリート布基礎部材の前記各端部
    の下部に埋設された雌ネジ部材と、 前記端部間に配された底付き筒体と、 該筒体の内側から該筒体に設けられた切欠又は穴を貫通
    して前記雌ネジ部材に螺合するボルトと、 前記筒体の下側から該筒体の底に設けられた雌ネジ穴に
    螺合され、下端が前記布基礎の施工床に当接されるボル
    トであって、該ボルトの螺合位置により前記筒体の高さ
    を調節可能な高さ調節ボルトとを含む布基礎。
  3. 【請求項3】 上方から見たときの布基礎の折曲部位又
    は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上のプレ
    キャストコンクリート布基礎部材の端部の上部及び下部
    のうちの少なくとも上部を接合金具により互いに接続す
    ることによって構成した布基礎であって、 前記接合金具は、 前記プレキャストコンクリート布基礎部材の前記各端部
    に埋設された雌ネジ部材と、 前記端部間に配される接手と、 両端が互いに逆ねじ方向に螺刻されており、一端が前記
    雌ネジ部材に螺入され、他端が前記接手に設けられた雌
    ネジ部に螺入される雄ネジ部材とを含む布基礎。
  4. 【請求項4】 上方から見たときの布基礎の折曲部位又
    は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上のプレ
    キャストコンクリート布基礎部材の端部の上部及び下部
    のうちの少なくとも上部を接合金具により互いに接続す
    ることによって構成した布基礎であって、 前記接合金具は、 前記プレキャストコンクリート布基礎部材の前記各端部
    に埋設された雌ネジ部材と、 前記端部間に配される接手と、 一端に前記雌ネジ部材に螺入するように螺刻された雄ネ
    ジ部を備え、他端に該雄ネジ部と逆ねじ方向に螺刻さ
    れ、前記接手に設けられた雄ネジ部に螺合する雌ネジ部
    を備えた接合部材とを含む布基礎。
  5. 【請求項5】 上方から見たときの布基礎の折曲部位又
    は交差部位を、二以上の方向から接近する二以上のプレ
    キャストコンクリート布基礎部材の端部の上部及び下部
    のうちの少なくとも上部を接合金具により互いに接続す
    ることによって構成した布基礎であって、 前記接合金具は、 前記プレキャストコンクリート布基礎部材の前記各端部
    から突設され、挟持手段を備えた挟持部材と、 前記各端部間に配され、前記各挟持部材によって挟持さ
    れる垂直板部が設けられた接手とを含む布基礎。
  6. 【請求項6】 前記各プレキャストコンクリート布基礎
    部材は、フーチング部の無い梁部のみからなり、該梁部
    の裾部に現場打ちコンクリートよりなるフーチング部を
    一体化した請求項1、3、4又は5記載の布基礎。
  7. 【請求項7】 前記各プレキャストコンクリート布基礎
    部材の端部の上部を接合金具により互いに接続し、前記
    各プレキャストコンクリート布基礎部材の端部の下部
    を、前記フーチング部と、前記各プレキャストコンクリ
    ート布基礎部材に跨るように該フーチング部の内部に埋
    設した補強鉄筋とにより互いに接続した請求項6記載の
    布基礎。
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