JP3154104B2 - 取外し可能な車両座席にある電子部品の接触装置 - Google Patents

取外し可能な車両座席にある電子部品の接触装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項１の上位概
念に記載の取外し可能な車両座席にある電子部品の接触
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】車体側係留部からの座席の容易な機械的
釈放用の解錠装置を持つ取外し可能な座席特に同乗者座
席を持つ車両では、座席側に設けられる電子装置特に安
全にとつて重要でエアバツグの始動に影響を及ぼす機能
（例えば座席使用検出、子供座席検出、ベルトバツクル
開閉器）を持つ電子装置の確実な接触という問題が一般
に生じる。
【０００３】本発明は、例えば座席の側方範囲で中央ド
ーム又はＢ柱に設けられる電気差込み接続装置により電
気的分離個所特に信号分離個所として形成される、最初
にあげた種類の装置から出発している。差込み接続装置
により、座席側電子部品が車体側ケーブル束へ接続可能
である。車両縦方向における座席の橋絡すべき変位範囲
のため、差込み接続装置の接触は少なくとも片側で可撓
ケーブル（ケーブル尾部）を介して行われる。
【０００４】その際座席を取外す時まず差込み接続装置
を分離するのを容易に見通すことができるという問題が
生じる。なぜならば、座席の取外しの際比較的大きい方
が生じることがあるので、このことを忘れると差込み接
続装置を破壊することがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、座席
の取外しの際差込み接続装置の予期しない破壊が防止さ
れるように、請求項１の上位概念に記載の装置を構成す
ることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題は請求項１又は
請求項４の特徴によつて解決される。従属請求項の特徴
は有利な構成及び発展を示している。
【０００７】請求項１による本発明の解決策では、座席
を解錠するため、まず操作者が手により差込み接続装置
を分離せねばならない。それから初めて座席の解錠が可
能になる。それにより、座席の取外しの際生じる力によ
り、誤つて分離されなかつた差込み接続装置が破壊され
るのを効果的に防止される。提案された解決策は安価、
かつ丈夫で、汚れ易くない。
【０００８】請求項４による本発明の解決策では、座席
の取付け及び取外しの際座席の相対運動により自動的に
接触又は分離する電気差込み接続装置が設けられる。差
込み接続装置が分離するまでの座席の運動が、差込み接
続装置に合わされている接触軌道に沿つて適当な案内手
段により案内されることによつて、座席の取外しの際差
込み接続装置の破壊が防止される。この構成の別の利点
は、座席を取付ける際、座席側電子部品が車体側ケーブ
ル束に自動的に接触せしめられることである。
【０００９】本発明による装置のそれ以外の詳細及び有
利な発展は、以下の説明に関連して従属請求項から明ら
かになる。
【００１０】本発明の実施例が図面に示されており、以
下に説明される。
【００１１】
【実施例】図１は、車両内で座席の係留に用いられる座
席レールを持つ床範囲の詳細を示している。通常は同時
に縦方向移動しながら座席を取付けるために、車体に固
定しているレールとこれに対し縦方向移動可能な座席側
レールとを持つ内外にはまり合う座席レール対が設けら
れている。
【００１２】図１に示す実施例では、座席レール１は座
席側レールにより形成されている。このレールには、湾
曲片３により、ソケツト３として構成される第１の差込
み接続部分が取付けられて、座席側電子部品４（例えば
座席使用検出センサ又はベルトバックル開閉器）に電気
接続されている。このソケツト３へ、プラグ５として構
成される第２の差込み接続部分を差込むことができ、こ
の第２の差込み接続部分は、ケーブル尾部６として構成
されるケーブル束を介して車体側電子部品７（例えばエ
アバツグ制御装置）に電気接続されている。
【００１３】更に安全装置８が設けられて、蝶番ピン
８．１，ばね８．２，鎖錠カム８．４を一体に形成され
ている鎖錠腕８．３を含んでいる。鎖錠カム８．４及び
これと共に鎖錠腕８．３は、プラグ５の差込み及び引抜
きにより操作可能である。
【００１４】プラグ５が差込まれると、鎖錠カム８．４
を介して鎖錠腕８．３が阻止位置へ揺動され、この阻止
位置で座席解錠掛け金９の操作を阻止する。操作される
と車両座席をその係留部から釈放することができる座席
解錠掛け金９は、図示しない座席解錠装置の一部であ
る。プラグ５の引抜き即ち差込み接続装置３，５の分離
の際、鎖錠腕８．３はばね８．２により援助されて釈放
位置（破線）へ揺動し、この釈放位置で座席解錠掛け金
９の操作従つて車両座席の解錠が可能になる。
【００１５】阻止位置における鎖錠腕８．３を機械的に
援助するため、この鎖錠腕８．３を座席レール１の窓１
０に係合させることができる。
【００１６】本発明による装置によつて、座席の解錠前
に差込み接続装置３．５を手で分離せねばならないよう
にすることができる。安全装置８による解錠装置のはま
り合い拘束によつて、差込み接続装置３，５が分離され
ない場合における解錠が効果的に防止される。
【００１７】有利な発展では、更にプラグ５及びケーブ
ル尾部６が所定の不動作位置特に保管区画に置かれてい
る時にのみ、解錠装置が釈放されるようにすることがで
きる。安全装置８の適当な変更は容易に行うことができ
る。このような発展は、操作者がプラグ５及びケーブル
尾部６を保管するのを強制され、それによりプラグ５及
びケーブル尾部６が汚染及び損傷から保護される、とい
う利点を持つている。
【００１８】特に前述した発展と組合わせて更に有利な
発展は、座席の取外し後ケーブル尾部６をプラグ５と共
に保管する保管区画に簡単な突き出し機構を設け、座席
の取付けの際この突き出機構を始動させて、ケーブル尾
部６をプラグ５と共に突き出すことである。それにより
操作者は、差込み接続部分３，５をはめ合わせて、座席
側電子部品４を接触させることを要求される。
【００１９】図１に示す実施例の代わりに、一般的な本
発明の考えは、座席レール１が座席レール対の座席側レ
ールにより形成されるのではなく最初に述べた車体固定
のレールにより形成されるような構成にも、適用可能で
ある。その場合ソケツト３は車体側電子部品に接続さ
れ、プラグ５は座席側電子部品に接続される。提案され
た上記のすべての有利な方策は、これらのこの状態へ簡
単に転用可能である。
【００２９】図２及び３には、座席解錠装置の一部を持
つ車両座席の下部構造が側面図で示されている。図２は
鎖錠されず例えばちようど解錠されている座席を示し、
図３は鎖錠されている座席を示している。ここには差込
み接続部分３，５及び電子部品４，７も示されている。
座席解錠装置は、車体に固定されている係留ピン１１，
１２及び掛け金１３，１４，１５を含み、これらの掛け
金のうち１つが揺動掛け金１３として構成されて、施錠
位置で係留ピン１１の周りに係合している。掛け金１
４，１５は片側へ開く案内スリツトを形成されている。
これらの案内スリツトは、それぞれの係留ピン１１，１
２との共同作用で座席が所定の接触軌道に沿つて車体に
対して案内されるように、配置されかつ大きさを定めら
れている。接触軌道は方向及び長さを差込み接続装置
３，５及びその配置に合わされて、座席の解錠の際座席
側差込み接続部分３が車体側差込み接続部分５から破壊
なしに分離されるようにしている。図２には主として垂
直な接触軌道を持つ構成が示され、図３には主として水
平な接触軌道を持つ構成が示されている。
【００２１】図２及び３の実施例は、座席の取付け及び
施錠位置への揺動掛け金１３の運動の際差込み接続装置
３，５の自動的閉鎖も可能にするという利点を持つてい
る。それにより座席側電子部品の接触が常に保証され
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による装置の第１実施例の側面図であ
る。
【図２】本発明による装置の第２実施例の側面図であ
る。
【図３】本発明による装置の第３実施例の側面図であ
る。
【符号の説明】
３，５ 差込み接続部分 ８ 安全装置 １１，１２ 係留ピン １３，１４，１５ 掛け金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルンハルト・ホルツアプフエル ドイツ連邦共和国レムスハルデン・ヴイ ルヘルム−エンスレ−シユトラーセ112 (72)発明者 ザビーネ・シエーベル ドイツ連邦共和国レムシヤイド・ヴユル フイングシユトラーセ８ (56)参考文献 特開 平２−310134（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−305346（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−188668（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−50563（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−158520（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60N 2/00 - 2/72 B60R 16/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 取外し可能な車両座席が座席解錠装置に
    より車体側係留部から機械的に釈放可能であり、取外し
    可能な車両座席にある電子部品の接触装置が差込み接続
    装置を含み、この差込み接続装置が、車体側ケーブル束
    に接続される差込み接続部分と、座席側電子部品に接続
    される座席側差込み接続部分とを持つているものにおい
    て、座席解錠装置へ作用する安全装置（８）が設けら
    れ、この安全装置（８）が差込み接続装置（３，５）に
    強制連結されて、両方の差込み接続部分（３，５）が前
    もつて分離されている時にのみ、安全装置（８）により
    座席解錠装置へ及ぼされる阻止が解除可能であることを
    特徴とする、取外し可能な車両座席にある電子部品の接
    触装置。
  2. 【請求項２】 座席解錠装置が手で操作可能な座席解錠
    掛け金（９）を持ち、この座席解錠掛け金（９）の操作
    の際車両座席がその係留部から釈放され、安全装置
    （８）が鎖錠腕（８．３）を持ち、この鎖錠腕（８．
    ３）が阻止位置で座席解錠掛け金（９）をはまり合いに
    より阻止し、両方の差込み接続部分（３，５）の差込み
    接続を行う際に起こる相対運動により、鎖錠カム（８．
    ４）を介して鎖錠腕（８．３）が阻止位置へ運動するこ
    とができ、差込み接続装置（３，５）の分離により阻止
    位置から外れるように運動可能であることを特徴とす
    る、請求項１に記載の装置。
  3. 【請求項３】 車体側差込み接続部分としてのプラグ
    （５）及びケーブル尾部（６）が所定の不動作位置にあ
    る時にのみ、座席解錠装置が釈放されることを特徴とす
    る、請求項２に記載の装置。
  4. 【請求項４】 取外し可能な車両座席が座席解錠装置に
    より車体側係留部から機械的に釈放可能であり、取外し
    可能な車両座席にある電子部品の接触装置が差込み接続
    装置を含み、この差込み接続装置が、車体側ケーブル束
    に接続される差込み接続部分と、座席側電子部品に接続
    される座席側差込み接続部分とを持つているものにおい
    て、座席解錠装置が車体に固定されている複数の係留ピ
    ン（１１，１２）と複数の座席側掛け金（１３，１４，
    １５）とを含み、これらの掛け金のうち１つが揺動掛け
    金（１３）として構成され、この揺動掛け金（１３）が
    施錠位置で係留ピン（１１）の周りに係合し、掛け金
    （１４，１５）が片側へ開く案内スリツトとして構成さ
    れ、それぞれの係留ピン（１１，１２）との共同作用で
    座席が車体に対して所定の接触軌道に沿つて案内される
    ように、案内スリツトが設けられかつ大きさを定められ
    ており、この接触軌道が方向及び長さを差込み接続装置
    （３，５）及びこの差込み接続装置の配置に合わされ
    て、座席の解錠の際、座席側差込み接続装置（３）が車
    体側差込み接続装置（５）から破壊なく分離されるよう
    にしていることを特徴とする、取外し可能な車両座席に
    ある電子部品の接触装置。
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