JP3153407B2 - 遮水幕施工方法及び装置 - Google Patents

遮水幕施工方法及び装置

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JP3153407B2
JP3153407B2 JP03932494A JP3932494A JP3153407B2 JP 3153407 B2 JP3153407 B2 JP 3153407B2 JP 03932494 A JP03932494 A JP 03932494A JP 3932494 A JP3932494 A JP 3932494A JP 3153407 B2 JP3153407 B2 JP 3153407B2
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理 北原
俊介 島田
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強化土エンジニヤリング株式会社
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、地盤中に合成樹脂製
のシート等の遮水幕を有する遮水壁を構築する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、あらゆる産業にとって施設
の構築は不可欠であり、かかる施設の構築は水中や海
上、或いは、空中等の特殊な場合を除いて通常地上にな
されるものであり、その限り、当該地盤の構築物に対す
る基礎としての各種の条件は極めて重要である。
【0003】而して、該種条件の1つとして当該地盤中
の地下水の移動等の流水現象は構築物にとっては勿論の
こと、当該地盤にあってもその強度,剛性維持等の点か
ら重要なかかわり合いを有し、そのため、旧来より地下
水移動阻止のために当該地盤内に所謂遮水壁等の介装構
築をすることが重要な施工技術とされており、設定サイ
ズ幅狭であって、所定縦長さの所謂トレンチを当該地盤
中に掘削して該トレンチ内に配筋する等してセメントや
生コンクリート,生モルタル等を充填し、経時的に固化
させる技術が実用化されており、応用技術として土留壁
等にも利用されている。
【0004】しかしながら、トレンチの掘削には図26
に示す様に、当該地盤の性状に応じてその強度や剛性を
保全するべく、設定幅狭,設定縦長さで所定深さのユニ
ットトレンチ1を,,…と間欠的に掘削し、続
いてこれらの各ピッチ間に更なるユニットトレンチを
,…と位置をずらして掘削し、所定縦長さのトレン
チを形成し、その内部にH型鋼や鉄筋を建込み、その
後、セメント,生コンクートや生モルタル等を充填して
経時的に固化させて遮水壁を形成するようにしている。
【0005】しかしながら、上述の如く当該遮水壁の構
築には多くの工数を要し、作業が煩瑣で結果的にコスト
高になるために、連続地中壁等の中には遮水を目的とす
る基本的構造については例えば、特公昭61−4573
3号公報に示されているように幅狭のトレンチを形成
し、該トレンチ中にゴム製や合成樹脂製や更には、不織
布等の所定の材質製のシートを挿入セッティングし、次
いで、上記セメント,生コンクリート,生モルタル等の
所定の固化材を充填する遮水幕施工が代替的に行われる
ようになってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる遮水
幕の施工にあってはトレンチ掘削を行い、遮水幕本体の
該トレンチ内への吊り下ろしセッティングという工程を
行うが、その間、該トレンチの幅狭形成によるトレンチ
の崩壊を防ぐための保形工事等もあり、段取替がスムー
ズに行われず、施工管理が極めて煩瑣である不具合があ
り、しかも、所定幅狭のトレンチの設計通りの掘削が出
来ない欠点があり、又、遮水幕ユニット相互の接続等が
固化材投入充填等に際しうまく機能し難い難点があり、
したがって、施工日数を多く有し、効率向上が図れず、
結果的にコスト高になる、というデメリットがあった。
【0007】又、即ち、トレンチ掘削については、例え
ば、図27の(イ)に示す様な、バケット方式があり、
バケット2による掘削や同図(ロ)に示す様な多縦軸の
カッター3による方式もあり、かかる方式では地盤の土
質を選ぶことなく、施工台車としてクレーンを用いて装
置2,3を吊設するだけで好適に施工が容易ではあるも
のの、前者ではトレンチ1の深度が30mを超える深さ
にあっては施工能率が低下するという不都合さがある。
【0008】又、後者では該トレンチ1の幅をカッター
3の幅や回転カッターの直径とするために使い勝手は良
いものの、設計的にサイズの選択が出来ないという難点
がある。
【0009】又、図28に示す様に、(ハ)の横軸カッ
ター4を用いる回転方式を用いる態様もあり、更に
(ニ)に示す様に、例えば、特開昭61−200228
号公報に示されているように、チェーンソー5等を用い
る方式もあるが、かかるタイプのものでは高速掘削は可
能であっても、強力なトレンチの掘削が出来ず、岩盤等
の硬硬質地盤には適用出来難いというきらいがあり、該
トレンチ1の横幅を大サイズにとれ、適宜の硬度の岩盤
等に用いることが出来るという施工に柔軟性を有するメ
リットはあるが、上述態様同様に大深度には利用し難
く、装置が嵩高になるというマイナス点があった。
【0010】そして、これらの方式によるトレンチ1へ
の固化材充填が行われても、図29に示す様に、(ホ)
に示す飛びピッチ方式で施工が行われる際には緩み線6
が中断し、又、重複ピッチの間ではラック状になり、ト
レンチ1の強度,剛性の保持が難しく、(ヘ)に示す様
に、結果的に当該緩み線6が大きくなって、該トレンチ
1の強度が経時的に不充分になったり、遮水機能が劣化
するという虞があるネックがあった。
【0011】したがって、図30に示す様に、(ト)に
示す如く、トレンチ1′内に配筋7を建込み、セメン
ト,生コンクリートや生モルタル等の固化材8を充填し
てこれに対処するにしても、工数が多くなり、作業が煩
瑣で、強度管理等がし難く、結果的にコスト高になり、
工期が長びくことから(チ)に示す様に、上述した特公
昭61−45733号公報に示す如く合成樹脂製やゴム
や不織布製等のシート状遮水幕本体9を吊り込んでトレ
ンチ1′内に配設するような技術も実用化されてはいる
が、連続するユニット遮水幕9,9の間のジョイント部
10にあって固化材8の充填時に当該ジョイント部10
のシール性等が充分に保持出来ないという不都合さがあ
る。
【0012】そして、上述在来態様の遮水幕施工にあっ
てはユニット遮水幕9,9をジョイント部10に於いて
相互を接続するに、狭隘なトレンチ1,1内で作業を行
わねばならず、非常に作業が難しいうえに、これまでの
技術では所謂シームレスタイプのシートをもってトレン
チ内では施工が行えない欠点があった。
【0013】そして、該トレンチ1,1が地盤の浅い部
位にて施工される態様では該地盤が崩壊し易く、これに
対処するに、地表に近い部分に予めコンクリートでガイ
ドトレンチを構築することにより10m程度の深度まで
は施工設計が可能にはされているが、換言すれば10m
以上の深度の施工については却って崩壊の危険性があっ
て施工が出来ないきらいがあった。
【0014】そして、上記トレンチ1,1の掘削には、
例えば、掘削にバックホウによる施工態様もあったが、
該トレンチ1,1の溝幅がスムーズに一定に保ち難いと
いう点から当該バックホウの運転制御が著しく煩瑣で、
高度の熟練を要するという制約があった。
【0015】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく連続地中壁等の一種である遮水幕の施工に際し、
トレンチを切羽に対して掘削するのに併せて遮水幕を連
続的に施工装置から繰り出して該トレンチ内に曲折自在
にして挿入セッティング出来、同時に該トレンチと遮水
幕に仮保持施工を行い、所定の固化材をトレンチに充填
した後には保持体を除去する等し、或いは、埋設状態に
し、短期間で効能率裡に、且つ、設計通りの高度の正確
さをもって地盤中に遮水幕をセットすることが出来るよ
うにして建設産業における土木技術利用分野に益する優
れた遮水幕施工方法、及び、該方法に直接使用する装置
を提供せんとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、地盤に対し設定幅の所定長のト
レンチを掘削形成し該トレンチ中に可撓性の遮水幕を挿
入セットするようにする遮水幕施工方法において、該ト
レンチを形成する鋸式カッターを介して切羽掘削により
連続的に行いながら形成されたトレンチ内に遮水幕を施
工装置より連続状に折りたたまれたカートリッジのマガ
ジンから曲折させて挿入させ、又、セットされた遮水幕
を保持するエア膨脹バッグをトレンチ内に挿入セットす
るようにし、而して、上記鋸式カッターを切羽に対し押
圧作用を付与すると共に該鋸式カッターをトレンチ内に
て進行方向の姿勢制御を行いながら作動するようにする
ことを基幹とし、而して上記遮水膜が隔体を介して軸方
向で複層にされ、該隔体がバックにされているように
し、又、上記隔体がエア圧により拡縮されるようにされ
ているようにもし、上記遮水幕相互のジョイント部に対
し気密性を有するエア膨脹バッグを相互に隣設係合する
ようにするようにもし、又、地盤に対し設定幅の所定長
のトレンチを掘削形成し該トレンチ中に可撓性の遮水幕
を折りたたまれたカートリッジ式のマガジンから該遮水
幕をトレンチに挿入セットするようにする遮水幕施工方
法に使用する装置であって、施工装置のフレームにトレ
ンチの切羽掘削装置と該切羽掘削装置に後位して該トレ
ンチ内に対するカートリッジのマガジンからの遮水幕の
遮水幕縦設装置が該遮水幕の繰り出し方向変換装置を有
し、又、切羽掘削装置に切羽に対する鋸式カッターの押
圧装置が併設されているようにしたことを他の基幹と
し、而して、上記切羽掘削装置に掘削砂礫に対するエア
リフト装置が併設されているようにもし、加えて、地盤
に対しトレンチを掘削形成し、該トレンチ中に折りたた
まれたカートリッジのマガジンから遮水幕を連続的に挿
入し該遮水幕を保持するエア膨脹バッグを挿入する施工
方法に使用する遮水幕施工装置において、遮水幕縦設装
置に後位して遮水幕保持用のエア膨脹バッグ挿入装置が
配設されているようにもした技術的手段を講じたもので
ある。
【0017】
【作用】所定の地盤中のトレンチ内に遮水幕をセットす
る施工を行うに際し、当該地盤に施工台車を搬入セット
し、そのフレームに装架した鋸式カッター等により切羽
を掘削し、前進方向に所定に際し該鋸カッターに対し押
圧力を印加し、確実に連続的に掘削がなされ得るように
し、掘削された砂礫は該鋸式カッター等のハウジング内
にて所定にエアリフトして地上に排出し、適宜に分離処
理等され、而して、掘削の進行に併せて施工台車のフレ
ームに装架したボビンやカートリッジ式のマガジンから
折りたたみ状態のゴム製や合成樹脂製,不織布製、或い
は、金属薄膜等の単層、或いは、複層の遮水幕が繰り出
されて方向変換ガイドバーにより所定角度繰り出し方向
を変換され、形成されたトレンチ内にアンカー等を介し
順次長手方向に曲折する等して張設され、該遮水幕が該
トレンチ内に単層、或いは、複層状態で張設された直
後、ゴム製や合成樹脂製等の有底の気密性のエア膨脹バ
ッグ、或いは、予め遮水幕に一体的に付設されたバッグ
が所定間隔で吊り下げ式にセッティングされ、エア充填
により膨出されて付設された遮水幕を介しトレンチの溝
幅一杯に介装させて一種の支保工化され、該トレンチ壁
面の崩壊を防止し、トレンチの設定サイズの保形をな
し、かかる施工を設定長行ってシームレスタイプの遮水
幕を形成し、その際、終端のジョイントについては該遮
水幕の終端部と次の始端部にエア膨脹バッグ等を介して
充分なシール性を保持して更なる連続遮水幕のセット張
設を行い、その後、所定にセメント,生モルタル,生コ
ンクリート等の固化材を送給充填し、その後、該エア膨
脹バッグの適宜の除去を行う等して所定の洗浄後順次次
回の再利用に供するようにし、該エアバッグの取扱い性
も容易で設計通りの遮水幕が短期間で高能率にて行え、
しかも、トレンチの崩壊を確実に防止し、安全性を高
め、低コストで遮水幕の形成が出来るようにしたもので
ある。
【0018】
【発明が実施しようとする形態】次に、この出願の発明
の実施しようとする形態を原理態様を含めて実施例の態
様として図1〜図25を参照して説明すれば以下の通り
である。
【0019】尚、図26以下と同一態様部分は同一符号
を用いて説明するものとする。
【0020】図示態様は軟弱地盤等の所定の地盤内に形
成したトレンチ中に遮水幕をセットするものであり、図
1〜図3に示す原理的態様において、設定サイズの幅狭
で所定深さのトレンチ1′に対しゴム製,合成樹脂製,
不織布製、或いは、金属薄膜製等のシート状のシームレ
スタイプの遮水幕9′をその始端部をしてアンカー13
に連結して該トレンチ1′内の長手方向に沿って連続的
に挿入セッティングするに際し、図示しない施工台車の
フレームに架設した鋸式カッター14を所定サイクルで
周回昇降作動させると共に、該施工台車と共に白矢印に
示す様に、前進させて切羽12′に対し連続的のトレン
チ1′の掘削を行い、その掘削砂礫15は該鋸式カッタ
ー14の後期ハウジング内を通して地上へエアリフトに
より所定に排出し、掘削されたトレンチ1′内に台車の
フレームに適宜に装架したボビン16からシート状の遮
水幕9′を繰り出し、該トレンチ1′内に於て方向変換
用のガイドバー17を介して所定角度、例えば、45°
方向変換して連続的にトレンチ1′内に侵入させてセッ
ティングし、その直後所定の合成樹脂製等の円筒状のエ
ア膨脹バッグ18,18…を該トレンチ1′内に挿入し
てエア圧充填により膨脹させ、遮水幕9′をしてトレン
チ1′の壁面に圧接すると共に両壁面をして保形維持さ
せ、該トレンチ1′の崩壊を防止するようにし、そこ
で、トレンチ1′内に在来態様同様にセメント,生モル
タルや生コンクリートの固化材の充填を行い、設定時間
後にエア膨脹バッグ18,18…を順次引き抜き、所定
に洗浄後次回施工の再利用に供するようにする。
【0021】このようにすることにより、遮水幕9′は
シームレスタイプとしてトレンチ1′内に連続的にセッ
ティングされ、施工能率は高まり、該トレンチ1′の崩
壊は防がれ、安全裡に短期間で確実な設計通りの施工が
なされることになり、又、必要最小限のコストで施工が
行われることになる。
【0022】かかる原理的な施工態様は前述した如く特
開昭61−45733号公報に開示されてはいる。
【0023】当該基本的原理態様にあっては遮水幕9′
はシームレスタイプのフラットシートのものである。
【0024】次に、図4〜図18に示す上述原理的態様
に則す具体的実施態様において、19は遮水幕施工装置
であり、クローラタイプの施工台車20のフレーム21
には旋回動自在な施工台車本体22が操縦室23を有し
て設けられると共に、その前端にはリーダー24が立設
され、バキュームコンプレッサ25を有してエンドレス
タイプの鋸式カッター14がその前側には所定数のカッ
ター刃14′,14′′′が図16に示す様に、ピン3
3を介し所定角度旋回動自在に枢設され、施工台車本体
22に設けられた昇降装置としてのウインチ26により
所定ストローク上下動自在に配設され、該各カッター刃
14′によりトレンチ1′の切羽12′を連続的に掘削
することが出来るようにされ、該切羽12′を掘削した
砂礫15は当該図16に示す様に、鋸式カッター14の
ハウジング34の後部に併設されたダクト36を介し該
鋸式カッター14の底部から吹き上げられる圧縮空気に
よりエアリフトされて、図17に示す様に、ホース37
を介し所定の分離装置38に送給され、砂分と礫分を分
離して次段で所定に処理されるようにされている。
【0025】そして、各カッター刃14′については当
該図16に示す様に、切羽12′の掘削について下降プ
ロセスでは砂礫15を取り入れ口14′′に対し閉じ方
向姿勢になり、引き上げプロセスでは切羽12′に係合
して掘削作用を行い、砂礫15を該取り入れ口14′′
からハウジング34内に取り入れるように旋回して開き
姿勢にされるようにされている。
【0026】勿論、この場合の鋸式カッターの切羽1
2′に対する掘削による後退反力は押圧装置35の後部
に設けたカム36′の押圧力付与により充分に支持され
る。
【0027】而して、図5,図6に示す様に、施工台車
20のフレーム21には鋸式カッター14に後設されて
遮水幕縦設装置27が設けられ、所定のゴム製,合成樹
脂製,不織布製等の所定のシームレスタイプのシート状
のエンドレスタィプの遮水幕9のボビン16が縦方向に
沿って装架され、その直下位置には方向変換ガイドバー
17が当該図6に示す様に、垂直方向への傾斜角α,水
平方向への傾斜角βを所望に調節自在に斜設され、具体
的にはβ=45°等にされて垂直面に旋回動自在に枢設
され、ボビン16からの遮水幕9′が上下方向から縦方
向に延出角度を変え、張設方向変換が自在にされるよう
にされ、そして、該ボビン16からシームレスタイプの
遮水幕9′がエンドレスで切羽12′を掘削されたトレ
ンチ1′内にてその一方の壁面に沿って始端部をアンカ
ー13に連結されて施工台車19と共にその前進に従っ
て該トレンチ1′内に連続的に張設することが出来るよ
うにされている。
【0028】尚、図16に示す様に、切羽掘削装置とし
ての鋸式カッター14が上下方向に10mを超えるよう
なトレンチ1′のサイズにあっては、その掘削によるモ
ーメントから撓みが生じ、強度,剛性が不充分になる虞
がある場合には当該図16に示す様に、該鋸式カッター
14の後部に押圧装置35が設けられて油圧、或いは、
ギヤ方式によりカム36が該鋸式カッター14の背面に
作動して該鋸式カッター14をして切羽12′の方向に
適宜の押圧力を付与するようにされて掘削による撓みを
防止することが出来るようにされている。
【0029】尚、図17に示す様に、該押圧装置35は
油圧ジャッキ方式の押圧装置35′としても良い。
【0030】尚、ウインチ26は昇降装置を成し、コン
プレッサーバキューム装置25とダクト36は砂礫15
に対するエアリフト装置をなしている。
【0031】尚、該ダクト36の鋸式カッター14のハ
ウジング34に対する入口には適宜のフィルタを設ける
ことが好ましい。
【0032】而して、図18の部分水平断面に示す様
に、押圧装置35にはトレンチ1′の両壁面に対する押
圧板39,39が配設されて鋸式カッター14の直進性
等の適性動作制御を油圧式等で行うことが出来るように
されている。
【0033】そして、遮水幕施工装置19のフレーム2
1の後部には遮水幕縦設装置27に方向を同じくして図
6に示す様に、遮水幕保持用エア膨脹バッグ挿入装置2
8が設けられて、ゴム製,合成樹脂製,不織布製等の気
密性の円筒型等のエア膨脹バッグ18をエアにより膨脹
させてトレンチ1′内の一方側の壁面に遮水幕9′を密
着させ、且つ、該一方側の壁面と他方側の壁面間にてエ
ア圧によりエア膨脹バッグ18を膨脹して該遮水幕9′
を壁面に支持する該エア膨脹バッグ18を図9に示す様
に、ブリッジバー30をトレンチ1′の掘削時に遮水幕
施工装置19によりセットされるプロテクターレール2
9,29間に亘り渡設して該ブリッジバー30にワイヤ
ー31を介して懸吊するようにし、したがって、図7に
示す様に、該トレンチ1′内にあっては所定間隔でセッ
トされるエア膨脹バッグ18,18…の膨脹によりその
緩み線6,6は小サイズにされることになり、トレンチ
1′の掘削後の崩壊は確実に阻止され、トレンチ1′の
掘削後の形状は確実に保持される。
【0034】尚、図9に於て32はトレンチ1′内に充
填されるセメント,生モルタルや生コンクリート等の固
化材である。
【0035】そして、図8に示す様に、エア膨脹バッグ
18についてはその長さがトレンチ1′の深さに充分な
長さの場合のもの18、遮水幕9′の深さまでのもの1
8′やそれよりも短い18′′のもの等の態様が当業者
にとり設計的に適宜に選択自在なものである。
【0036】そして、遮水幕保持用膨脹バッグ挿入装置
28に適宜のユニオンやニップル等を介しエア膨脹バッ
グ18のトレンチ1′内への挿入と共に所定圧のエア
(或いは、適宜のガス等)を注入して図7に示す様に、
膨脹させてトレンチ1′の支保に与かるようにしてその
崩壊を防止するようにすることが出来る。
【0037】尚、遮水幕9′については前述した如く、
シームレスタイプであって、ボビン16からエンドレス
状に繰り出されるものであるが、その長さは実施工のプ
ラントにあっては有限であり、したがって、施工規模に
よっては相当長さ必要な場合があるが、このような場合
は、遮水幕9′の長さをジョイントを介して延長するに
際してトレンチ1′の中途部分で該遮水幕9′,9′を
相互に連結する必要があるが、該ジョイント構造とし
て、例えば、図10に示す態様の如く、その始端部と終
端部に実体的に上述同様のエア膨脹バッグ40,40を
相互に長手方向に重複状にして適宜の充填装置により、
図11に示す様に、膨脹して相互に齟齬状態に圧接し、
且つ、完全シール状態に連結するようにすることが出
来、その連結に際しては各エア膨脹バッグ40,40に
遮水幕保持用エア膨脹バッグ押入装置28により適宜の
ユニオン,ニップル等を介し所定圧のエアを供給して膨
脹させることが出来、そして、図11に示す態様の如
く、断面楕円形状にすることも、又、図12に示す様
に、円形状のエア膨脹バッグ40′,40′にすること
も出来、更には図13に示す様に、更に他のエア膨脹バ
ッグ40′′をバックアップ的に介装させてその連結、
及び、シール性を確実に付与することも出来、更に又、
図14に示す様に、各エア膨脹バッグ40,40にトレ
ンチ1′の壁面に対向して合成樹脂製、或いは、金属製
のプレート41,41を介装させて当該地盤部に於ける
保形性を有し、且つ、支保工機能を具備させるようにす
ることも出来る。
【0038】上述構成において、所定の遮水幕施工地域
に遮水幕施工装置19を搬入セットし、図23,図24
示す様に、バックホウ等の適宜の手段により予めガイド
トレンチを掘削しておいた部分に切羽掘削装置としての
鋸式カッター14を挿入してウインチ26を介し該鋸式
カッター14を所定サイクルで昇降させ、バキュームコ
ンプレッサ装置25を作動させると、図16に示す様に
下降プロセスにおいては前述した如くカッター刃14′
点線に示す様に閉ざされた姿勢にされて下降をスムーズ
に行い、上昇プロセスにおいては実線に示す様に開かれ
て切羽12′を所定に掘削し、該切羽12′からの砂礫
15は取り入れ口14′′からハウジング34内に導入
され、ダクト36から該ハウジング34内に供給されて
噴出する所定圧の空気の動圧によりエアリフトされ、ホ
ース37を介し分離装置38で砂分と礫部分が分離され
て所定に処理される。
【0039】而して、鋸式カッター14の昇降動作はウ
インチ26の引き上げ作用、及び、自重による下降によ
り確実に行われる。
【0040】そして、鋸式カッター14による切羽12
´ の掘削プロセスにあっては掘削反力が生じるが、押
圧装置35によるカム36´ を介しての前方への押圧
力付与により、当該掘削反力は吸収され、鋸式カッター
14の下部の切羽12´ に対する離反等は生ぜず、ス
ムーズなトレンチ1´ の掘削が安定して行われる。
【0041】而して、所定ピッチずつの遮水幕施工装置
19による前進を介し連続的にトレンチ1′の掘削が行
われるが、鋸式カッター14に後設された遮水幕縦設装
置27によりボビン16からのシート状の遮水幕9′は
トレンチ1′の縦方向に沿って下降し、次いで、方向変
換ガイドバー17により90°その繰り出し方向を後向
きに変えられて始端部がアンカー13に連結されている
ことから、遮水幕9′はボビン16から連続的に繰り出
され、そのシームレスタイプのシート状の遮水幕9′は
連続的にトレンチ1′の縦方向に延設されていく。
【0042】そして、遮水幕施工装置19の後部に設け
られた遮水幕9′に対する遮水膜保持用エア膨脹バッグ
挿入装置28からは順次エア膨脹バッグ18,18が所
定ピッチずつガイドバー30にワイヤー31を介しトレ
ンチ1′の一方側の壁面と遮水幕9′との間に導入さ
れ、ユニオン,ニップル等を介し所定圧のエアを注入さ
れ、図8に示す様に、膨脹しトレンチ1′の壁面間に於
て遮水幕9′を一方側の壁面に押圧しながら、膨脹して
該トレンチ1′を支保工的に支持し、施工時の振動等に
よる崩壊を防ぎ、緩み線6,6を所定ピッチ間に於て小
さく形成して併せて崩壊を防止し、次工程の遮水幕9′
のセッティング,生モルタル等の充填に充分に備えられ
るようにする。
【0043】このようにして遮水幕施工装置19が間欠
的、或いは、連続的に白矢印に示す様に、前進するに従
って鋸式カッター14は切羽12′を確実に掘削してト
レンチ1′を連続的に間断なく形成し、併せてシームレ
スタイプのシート状の遮水幕9′を形成されたトレンチ
1′の縦方向に挿入セッティングし、同時にエア膨脹バ
ッグ18,18…を所定ピッチで該遮水幕9′をしてト
レンチ1′の一方壁面に密着させながら、該トレンチ
1′の支保工を行い崩壊を防止し、そこで、図示しない
充填材供給装置(遮水幕施工装置19に一体でも可能で
ある)から所定のセメントや生モルタルや生コンクリー
トの固化材32を図9に示す様に、トレンチ1′内に充
填し、経時的に固化させるようにしていく。
【0044】そして、所定距離だけ該トレンチ1′が形
成されると、遮水幕施工装置19は次の施工部位に移送
され、エア膨脹バッグ18,18…については固化材3
2の凝固直前に所定に引き抜き、適宜に洗浄して次回の
再利用に供するようにする。
【0045】そして、この間、ボビン16の遮水幕9′
が消耗してトレンチ1′内に於て該遮水幕9′の終端と
次の遮水幕9′のとの接続を行うに際しては、図10〜
図15に示したジョイントのエア膨脹バッグ40,4
0′,40′′,40′′′による相互連結をシール裡
に行って連続的にセッティングしていく。
【0046】したがって、相当長の遮水幕9′を形成す
るにはユニット遮水幕9′自体がシームレスタイプでは
あるが、そのユニット長さごとにはかかるジョイントが
形成されることになるが、該ジョイントの形成施工はト
レンチ1′の形成プロセスにおいて全く自動的に、或い
は、半自動的にされるものであって施工の能率には実質
的に何ら支障はないものである。
【0047】したがって、トレンチ1′は切羽12′の
掘削を介しての連続形成から遮水幕9′の連続セット、
更にはその支保工18、及び、充填材32の供給まで全
自動的に行われ、しかも、該トレンチ1′の崩壊も避け
られ、安全で、能率良く、設計期間で施工が高精度に完
了することが出来るものである。
【0048】次に、図19,図20,図21に示すこの
出願の実施例にあっては、遮水幕9′′がアコーディオ
ンタイプのベローズ型のものであって、カートリッジ式
のマガジン16′に充密状態に圧縮充填セットされてい
るものから、下方に取り出されてガイドバー17′の方
向変換装置を介し鋸式カッター14によって切羽12′
から形成されたトレンチ1′内にその長手方向に沿って
エンドレスにセットされる態様であって、実質的に上述
態様とその作用効果に変わりはないものである。
【0049】勿論、そのユニット長相互のジョイント部
を介しての連続延長については上述実施例同様の態様が
採用可能である。
【0050】而して、遮水幕の構造については上述各実
施例の他に、例えば、次述する図22〜図25の態様も
可能であり、図22に示す遮水幕9′′′の態様にあっ
ては2層にされ、一対の幕体9′′′,9′′′は上述
各実施例同様の可撓性の材質で作製され、それらの間に
は所定ピッチで隔体としての仕切膜91,91が一体的
に介設され、上記カートリッジ式のボビン、或いは、マ
ガジン16′等により装置全体へ装着されるに際しては
一種の折りたたみタイプにして見かけ上一重にされ、ト
レンチ1′内に挿入され固化材32の充填に際しては当
該固化材32の充填に何ら支障はなく、又、該トレンチ
1′の相対向する内側壁面の支保については確実にその
機能を果すことが出来る態様である。
【0051】次に、図23に示す実施例においては幕体
9′′′が三重の遮水幕9′′′,9′′′,9′′′
にされ、各幕体間に所定ピッチで介設される隔体の仕切
膜91′,91′…は千鳥状に介設され、例えば、中層
の幕体9′′′については金属製の幕体にする等が可能
であり、遮水幕9′′′の強度を充分に保つことが出宋
るようにした態様である。
【0052】更に、図24に示す実施例は同じく一対の
遮水幕9′′′′,9′′′′の態様であり、該一対の
幕体9′′′′,9′′′′間には所定ピッチで交互に
隔体としての方形、及び、円形のエア膨脹バッグ41,
41′…が介設され、前述実施例同様にエアによって固
化材32の充填時に膨出させて施工の都合により、各エ
ア膨脹バッグ41,41′間の該固化材32充填を施工
プログラムに従って適宜に行うことが出来るようにした
態様である。
【0053】又、図25に示す実施例は同じく一対の遮
水幕9′,9′が一方の幕体9′の内面にベローズ式の
隔体としてのエア膨脹バッグ42,42…を介設し、固
化材32の充填時に上述同様エア圧等により膨出させて
トレンチ1′の壁面間の支保を図ると共に確実な固化材
充填を行う態様である。
【0054】而して、上述いずれの実施例の態様にあっ
ても、遮水幕9′′′,9′′′は複層であるが、ボビ
ン、或いは、マガジン16′に装着される際には、折り
たたんで見かけ上一層式にすることが出来るものであ
る。
【0055】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、トレン
チについては直線状態の地盤に対する掘削のみならず、
直角を含めての所定角度の曲折掘削においても実施され
得る等種々の態様が採用可能である。
【0056】又、設計変更的には切羽掘削装置にあって
は鋸式カッタータイプのみならず、周囲式のチェーンソ
ータイプのものも採用し得るものであり、又、更に切羽
掘削装置や遮水幕縦設装置,遮水幕のエア膨脹バッグ挿
入装置等は施工台車の側部に装架するばかりでなく、施
工台車の中央部に架設する等の態様が採用し得ることも
勿論のことである。
【0057】そして、施工台車にあってはクローラタイ
プのみならず、ホイールタイプであっても良く、又、レ
ール走行式であっても良いこともまた、当業者にとり単
なる設計変更的なものである。
【0058】又、トレンチ内にH型鋼や鉄筋等を配筋し
得ることも勿論のことであり、充填材はセメント,生モ
ルタルや生コンクリート以外のもの、例えば、廃材等も
使用し得ることも勿論のことである。
【0059】更に、遮水幕の材料としては合成樹脂は勿
論のこと、不織布や紙等も用いられ、又、金属の薄膜、
そして、それらの合成材も用いられるものである。
【0060】そして、応用例としては遮水壁としての遮
水幕ばかりでなく、土留壁や連続地中壁にも適用し得、
更には海上施工にも用いられ得ることもこの出願の発明
の精神の範囲内のものである。
【0061】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に各種陸上等に於ける構築物の形成に先立って極めて重
要な建設工事である連続地中壁の1つに属する遮水幕の
施工において連続的にトレンチを形成し、且つ、該連続
形成されたトレンチ内にベローズタイプのエンドレスの
遮水幕をカートリッジのマガジンから縦方向に沿って曲
折等して挿入セットするように出来、したがって、地盤
内空間のトレンチ内で該トレンチと同じ深さで長い遮水
幕がジョイントを介して間欠的に連結することなく、エ
ンドレスにセットが出来るために、ジョイントレスタイ
プとされ得、したがって、シール性が良く、遮水機能を
充分に保持し、当初の設計目的を充分に果すことが出来
るという優れた効果が奏される。
【0062】そして、施工が一行程で全自動的に行える
ことから、施工能率が良く、設計期間内に確実な施工が
行え、トレンチの崩壊もなく、安全で精度の高い遮水幕
施工が行え、施工精度に対する信頼性も高く、又、それ
だけコストダウンが図れるという優れた効果が奏され
る。
【0063】そして、トレンチの切羽に対する掘削が鋸
式カッター等によって行われるように出来るために、施
工精度が良いばかりでなく、機械的動力により岩盤等に
対しても確実な施工が出来、施工の信頼性が高まるとい
う優れた効果が奏される。
【0064】そして、トレンチ内にセットされた遮水幕
に対し気密性のエア膨脹バッグで支保区工が行えるため
に、この点からも該トレンチの崩壊が未然に阻止され、
しかも、使用したエア膨脹バッグは固化材の凝固前に引
き抜いて洗浄処理をした後、次回以降にて再利用に供さ
れることが可能となるために、又、エア膨脹バッグが気
密性であるために、取扱いが極めて容易であり、これら
の点からもコスト的に安くつき、製品の使用効率が高ま
るという利点がある。
【0065】又、遮水幕については施工台車のフレーム
に装架するカートリッジのマガジン等にコンパクトに収
縮した状態にセットされて順次エンドレスに取り出され
ることから、曲折する等のトレンチ内セットの遮水幕が
相当長長くても、これに対応出来、施工の高能率化,精
度アップにもつながり、又、ユニット長が消耗切れにな
った場合でも、エア膨脹バッグ相互の係合によりシール
裡に接合することが出来、トレンチの曲線形状の有無に
かかわらずこれに対応出来るという弾力性に富むメリッ
トがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の原理態様の模式断面側面図で
ある。
【図2】同、概略部分平断面図である。
【図3】同、遮水幕のセット状態の模式平面図である。
【図4】同施工装置の部分断面概略側面図である。
【図5】同、平面図である。
【図6】同遮水幕縦設装置の部分切截側面図である。
【図7】同トレンチ内に於ける遮水幕保持用のエア膨脹
バッグ取り合い平断面図である。
【図8】同トレンチとセットされた遮水幕、及び、遮水
幕保持用のエア膨脹バッグの取り合い模式側面図であ
る。
【図9】同トレンチ以外のセットされた遮水幕、及び、
遮水幕保持用のエア膨脹バッグ充填材の取り合い部分断
面図である。
【図10】同ユニット遮水幕相互の端部ジョイント取り
合い平断面図である。
【図11】同ジョイント連結状態の部分断面図である。
【図12】同、別の態様の平断面図である。
【図13】同、他の態様の平断面図である。
【図14】同、更に別の態様の部分断面図である。
【図15】同、更に別の態様の平断面図である。
【図16】同切羽掘削装置の部分縦断面図である。
【図17】同切羽掘削の別態様の模式概略側面図であ
る。
【図18】同、部分平断面図である。
【図19】遮水幕施工の6実施例の部分平断面図であ
る。
【図20】同、部分縦断面図である。
【図21】同、セッティングの部分断面模式側面図であ
る。
【図22】在来態様のトレンチ掘削模式部分断面側面図
である。
【図23】在来態様のトレンチ掘削施工装置の模式側面
図である。
【図24】同、他の態様の各部分断面模式側面図であ
る。
【図25】トレンチの一般態様の緩み線の模式平面図で
ある。
【図26】在来態様のトレンチ施工の各部分平断面図で
ある。
【図27】(イ),(ロ)は従来技術に基づくトレンチ
掘削態様の模式図である。
【図28】(ハ),(ニ)は同在来技術に基づくトレン
チ掘削態様の模式図である。
【図29】(ホ),(ヘ)は旧来技術に基づくトレンチ
掘削態様の模式図である。
【図30】(ト),(チ)は従来技術に基づくトレンチ
内の遮水幕調節施工の模式断面図である。
【符号の説明】
12 地盤 1′ トレンチ 9′ 可撓性遮水幕 12′ 切羽 19 施工台車 14 鋸式カッター(切羽切削装置) 35 押圧装置 15 砂礫 18 エア膨脹バッグ 21 フレーム 27 遮水幕縦設装置 17 方向変換装置(ガイドバー) 16 マガジン 19 遮水幕施工装置 25 流体リフト装置 26 昇降装置 28 遮水幕保持用のエア膨縮バッグ挿入装置 9,91′,41,42…隔体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−217518(JP,A) 特開 昭61−200228(JP,A) 特公 昭61−45733(JP,B2) 特公 平4−13499(JP,B2) 特公 平4−38846(JP,B2)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に対し設定幅の所定長のトレンチを掘
    削形成し該トレンチ中に可撓性の遮水幕を挿入セットす
    るようにする遮水幕施工方法において、該トレンチを形
    成する鋸式カッターを介して切羽掘削により連続的に行
    いながら形成されたトレンチ内に遮水幕を施工装置より
    連続状に折りたたまれたカートリッジのマガジンから曲
    折させて挿入させ、又、セットされた遮水幕を保持する
    エア膨脹バッグをトレンチ内に挿入セットするように
    し、而して、上記鋸式カッターを切羽に対し押圧作用を
    付与すると共に該鋸式カッターをトレンチ内にて進行方
    向の姿勢制御を行いながら作動するようにすることを特
    徴とする遮水幕施工方法。
  2. 【請求項2】上記遮水幕が隔体を介して軸方向で複層に
    され、該隔体がバッグにされていることを特徴とする請
    求項1記載の遮水幕施工方法。
  3. 【請求項3】上記隔体がエア圧により拡縮されるように
    されていることを特徴とする請求項記載の遮水幕施工
    方法。
  4. 【請求項4】上記遮水幕相互のジョイントに対し気密
    性を有するエア膨脹バッグを相互に隣設係合するように
    することを特徴とする請求項記載の遮水幕施工方法。
  5. 【請求項5】地盤に対し設定幅の所定長のトレンチを掘
    削形成し該トレンチ中に可撓性の遮水幕を折りたたまれ
    たカートリッジ式のマガジンから該遮水幕をトレンチに
    挿入セットするようにする遮水幕施工方法に使用する
    置において、施工装置のフレームにトレンチの切羽掘削
    装置と該切羽掘削装置に後位して該トレンチ内に対する
    カートリッジのマガジンからの遮水幕の遮水幕縦設装置
    が該遮水幕の繰り出し方向変換装置を有し、又、切羽掘
    削装置に切羽に対する鋸式カッターの押圧装置が併設さ
    れていることを特徴とする遮水幕施工装置。
  6. 【請求項6】上記切羽掘削装置に掘削砂礫に対するエア
    リフト装置が併設されていることを特徴とする請求項5
    記載の遮水幕施工装置。
  7. 【請求項7】地盤に対しトレンチを掘削形成し、該トレ
    ンチ中に折りたたまれたカートリッジのマガジンから遮
    水幕を連続的に挿入し該遮水幕を保持するエア膨脹バッ
    グを挿入する施工方法に使用する遮水幕施工装置におい
    て、遮水幕縦設装置に後位して遮水幕保持用のエア膨脹
    バッグ挿入装置が配設されていることを特徴とする請求
    項5記載の遮水幕施工装置。
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