JP3153378B2 - 過給機の製造方法および過給機 - Google Patents
過給機の製造方法および過給機Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用過給機の製
造方法および内燃機関用過給機に関するものである。
造方法および内燃機関用過給機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用過給機は、図4に示すよう
に、エンジン排気管からの排気ガスを受けて、タービン
ハウジング1内のタービン羽根車2を回転駆動させ、タ
ービン羽根車2と一体化された軸3を介して配設された
コンプレッサ羽根車4の回転によって、コンプレッサハ
ウジング5内で空気を圧縮、エンジンに供給するもので
ある。このような過給機におけるコンプレッサハウジン
グ5,コンプレッサ羽根車4は、一般にアルミニューム
合金鋳物により製作されている。
に、エンジン排気管からの排気ガスを受けて、タービン
ハウジング1内のタービン羽根車2を回転駆動させ、タ
ービン羽根車2と一体化された軸3を介して配設された
コンプレッサ羽根車4の回転によって、コンプレッサハ
ウジング5内で空気を圧縮、エンジンに供給するもので
ある。このような過給機におけるコンプレッサハウジン
グ5,コンプレッサ羽根車4は、一般にアルミニューム
合金鋳物により製作されている。
【0003】近年の過給機付きエンジンについては、エ
ンジン低回転域からの過給効果が要求されており、過給
機側としては、コンプレッサ羽根車4の翼形状もさるこ
とながら、コンプレッサ羽根車4のRプロフィール部4
a外径と、これに対向するコンプレッサハウジング5の
内壁面5aとの間隙Tを可及的に小さくすることが、コ
ンプレッサ効率上昇に対して有利である。しかし、間隙
Tを小さくすることは、超高速回転するコンプレッサ羽
根車4のRプロフィール部4aが、僅かな軸振動などに
より、コンプレッサハウジング内壁面5aに接触、翼破
損、さらには、軸3の折損に至る危険性を秘めている。
ンジン低回転域からの過給効果が要求されており、過給
機側としては、コンプレッサ羽根車4の翼形状もさるこ
とながら、コンプレッサ羽根車4のRプロフィール部4
a外径と、これに対向するコンプレッサハウジング5の
内壁面5aとの間隙Tを可及的に小さくすることが、コ
ンプレッサ効率上昇に対して有利である。しかし、間隙
Tを小さくすることは、超高速回転するコンプレッサ羽
根車4のRプロフィール部4aが、僅かな軸振動などに
より、コンプレッサハウジング内壁面5aに接触、翼破
損、さらには、軸3の折損に至る危険性を秘めている。
【0004】従って、従来の過給機においては、コンプ
レッサハウジング内壁面5aとコンプレッサ羽根車4の
Rプロフィール部4aとの間隙Tは、一般に0.3から
0.5mm程度に設定されていることが多い。
レッサハウジング内壁面5aとコンプレッサ羽根車4の
Rプロフィール部4aとの間隙Tは、一般に0.3から
0.5mm程度に設定されていることが多い。
【0005】回転翼とハウジングとの間隙を、ハウジン
グに構成する溶射皮膜によって可及的に小さくすること
は、ガスタービンなどで既に公知(特公昭50−690 号公
報,特開昭52−72335号公報,特開昭52−85031号公報に
示されている。)であるが、近年、自動車用過給機に対
して、上記間隙Tを小さくし、かつ、コンプレッサ羽根
車4接触時にも翼損傷を発生させない手段として、軟質
金属と樹脂もしくはグラファイトが混在する溶射組織を
コンプレッサハウジング内壁面5aに形成する方法が特
公平4-40559号公報に記載のごとく実用化されつつあ
る。
グに構成する溶射皮膜によって可及的に小さくすること
は、ガスタービンなどで既に公知(特公昭50−690 号公
報,特開昭52−72335号公報,特開昭52−85031号公報に
示されている。)であるが、近年、自動車用過給機に対
して、上記間隙Tを小さくし、かつ、コンプレッサ羽根
車4接触時にも翼損傷を発生させない手段として、軟質
金属と樹脂もしくはグラファイトが混在する溶射組織を
コンプレッサハウジング内壁面5aに形成する方法が特
公平4-40559号公報に記載のごとく実用化されつつあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、コンプレッサ羽根車のRプロフィール部とコンプレ
ッサハウジング内壁面との必要最小限間隙Tが0.3 か
ら0.5mm 程度存在しているため、コンプレッサ効率向
上に対する制約となっていた。
は、コンプレッサ羽根車のRプロフィール部とコンプレ
ッサハウジング内壁面との必要最小限間隙Tが0.3 か
ら0.5mm 程度存在しているため、コンプレッサ効率向
上に対する制約となっていた。
【0007】一方、近年提案実施されている溶射皮膜形
成手法は、コンプレッサ効率向上策としては有効である
が、溶射設備面及び多機種対応,製品へのマスキングな
ど生産性に対しての配慮が必要であり、製品コストが高
価となることが問題である。本発明の目的は、過給機の
コンプレッサハウジング内壁面とコンプレッサ羽根車の
Rプロフィール部との間隙を小さくし、コンプレッサ効
率を飛躍的に向上させ得るとともに、両者接触時におい
てもコンプレッサ翼損傷発生のないコンプレッサハウジ
ングを、安価で生産性の優れた手法によって提供するも
のである。
成手法は、コンプレッサ効率向上策としては有効である
が、溶射設備面及び多機種対応,製品へのマスキングな
ど生産性に対しての配慮が必要であり、製品コストが高
価となることが問題である。本発明の目的は、過給機の
コンプレッサハウジング内壁面とコンプレッサ羽根車の
Rプロフィール部との間隙を小さくし、コンプレッサ効
率を飛躍的に向上させ得るとともに、両者接触時におい
てもコンプレッサ翼損傷発生のないコンプレッサハウジ
ングを、安価で生産性の優れた手法によって提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、コンプレッ
サ羽根車のRプロフィール部に対面するコンプレッサハ
ウジングの内壁の一部を前記コンプレッサ羽根車より軟
質の材料で前記コンプレッサハウジングとは別体の成形
体として構成すると共に、前記コンプレッサ羽根車と前
記成形体とは接触を許容する寸法関係で組み付けること
で達成される。 好適には当該成形体は前記コンプレッサ
ハウジングの内壁に圧入やねじ止めによって固定するこ
とができる。また上記目的は、コンプレッサ羽根車のR
プロフィール部に対面するコンプレッサハウジングの内
壁の一部を前記コンプレッサ羽根車より軟質の材料で前
記コンプレッサハウジングとは別体の成形体として構成
し、当該成形体を前記コンプレッサハウジングの内壁に
組み付けて一体化されたコンプレッサハウジングを構成
し、前記成形体の表面を機械加工し、然る後、前記コン
プレッサ羽根車を前記成形体が一体化されたコンプレッ
サハウジングに、前記コンプレッサ羽根車と前記成形体
とが接触を許容する寸法関係で組み込むことにより達成
される。
サ羽根車のRプロフィール部に対面するコンプレッサハ
ウジングの内壁の一部を前記コンプレッサ羽根車より軟
質の材料で前記コンプレッサハウジングとは別体の成形
体として構成すると共に、前記コンプレッサ羽根車と前
記成形体とは接触を許容する寸法関係で組み付けること
で達成される。 好適には当該成形体は前記コンプレッサ
ハウジングの内壁に圧入やねじ止めによって固定するこ
とができる。また上記目的は、コンプレッサ羽根車のR
プロフィール部に対面するコンプレッサハウジングの内
壁の一部を前記コンプレッサ羽根車より軟質の材料で前
記コンプレッサハウジングとは別体の成形体として構成
し、当該成形体を前記コンプレッサハウジングの内壁に
組み付けて一体化されたコンプレッサハウジングを構成
し、前記成形体の表面を機械加工し、然る後、前記コン
プレッサ羽根車を前記成形体が一体化されたコンプレッ
サハウジングに、前記コンプレッサ羽根車と前記成形体
とが接触を許容する寸法関係で組み込むことにより達成
される。
【0009】また上記目的は、Rプロフィール部を有す
るコンプレッサ羽根車と、当該コンプレッサ羽根車が組
み付けられるコンプレッサハウジングと、前記コンプレ
ッサ羽根車のRプロフィール部に対面する前記コンプレ
ッサハウジングの部位に取付けられ、且つ前記コンプレ
ッサ羽根車と接触を許容する寸法関係で組み立てられる
前記コンプレッサ羽根車より軟質の材料で形成されたコ
ンプレッサハウジング内壁面部材とを有する過給機によ
り達成される。
るコンプレッサ羽根車と、当該コンプレッサ羽根車が組
み付けられるコンプレッサハウジングと、前記コンプレ
ッサ羽根車のRプロフィール部に対面する前記コンプレ
ッサハウジングの部位に取付けられ、且つ前記コンプレ
ッサ羽根車と接触を許容する寸法関係で組み立てられる
前記コンプレッサ羽根車より軟質の材料で形成されたコ
ンプレッサハウジング内壁面部材とを有する過給機によ
り達成される。
【0010】
【作用】コンプレッサ羽根車のRプロフィール部に対向
して設けられる成形体(内壁面部材)はコンプレッサ羽
根車金属より軟質な材料(例えば樹脂もしくは樹脂とグ
ラファイトあるいはグラスウールが混在する複合材)で
あるため、コンプレッサ羽根車のRプロフィール部とハ
ウジング内壁面とが接触する寸法関係に組み付けること
ができ、コンプレッサ羽根車が成形体(内壁面部材)に
接触した際は、ハウジング内壁面側が削り取られコンプ
レッサ羽根車が損傷を受けることはない。 このため両者
間の隙間を従来より小さくでき、結果的に漏れ損失の少
ない過給機が得られる。
して設けられる成形体(内壁面部材)はコンプレッサ羽
根車金属より軟質な材料(例えば樹脂もしくは樹脂とグ
ラファイトあるいはグラスウールが混在する複合材)で
あるため、コンプレッサ羽根車のRプロフィール部とハ
ウジング内壁面とが接触する寸法関係に組み付けること
ができ、コンプレッサ羽根車が成形体(内壁面部材)に
接触した際は、ハウジング内壁面側が削り取られコンプ
レッサ羽根車が損傷を受けることはない。 このため両者
間の隙間を従来より小さくでき、結果的に漏れ損失の少
ない過給機が得られる。
【0011】従って、コンプレッサ羽根車のRプロフィ
ール部に対向して設けられる成形体(内壁面部材)は、
従来技術下で構成されていた間隙Tを初期状態において
実質的に零に設定した場合でも、コンプレッサ羽根車部
材を組み込んで回転駆動すれば、コンプレッサ羽根車と
コンプレッサハウジング内壁面とが接触して、コンプレ
ッサハウジング内壁面側(成形体もしくは内壁面部材
側)が、接触厚みに応じて削り取られ、実質的に零隙間
を得ることが可能である。
ール部に対向して設けられる成形体(内壁面部材)は、
従来技術下で構成されていた間隙Tを初期状態において
実質的に零に設定した場合でも、コンプレッサ羽根車部
材を組み込んで回転駆動すれば、コンプレッサ羽根車と
コンプレッサハウジング内壁面とが接触して、コンプレ
ッサハウジング内壁面側(成形体もしくは内壁面部材
側)が、接触厚みに応じて削り取られ、実質的に零隙間
を得ることが可能である。
【0012】つまり、従来技術下で存在していた、コン
プレッサハウジング内壁面とコンプレッサ羽根車との間
隙0.3 から0.5mm は、実質的に零となる如く調整さ
れコンプレッサ効率は飛躍的に向上する。
プレッサハウジング内壁面とコンプレッサ羽根車との間
隙0.3 から0.5mm は、実質的に零となる如く調整さ
れコンプレッサ効率は飛躍的に向上する。
【0013】上記では、コンプレッサハウジング内壁面
部材を型などにより樹脂成形した後、コンプレッサハウ
ジング金属部材に組み込み、流体性能確認時などの予備
運転で、樹脂部材を削り取ることを述べたが、コンプレ
ッサハウジング金属部材に、樹脂成形されたコンプレッ
サハウジング内壁面部材を予め組み込み、一体化された
コンプレッサハウジングの上記内壁面部材を間隙零とな
る如く機械加工し、コンプレッサ羽根車部材を組み込み
回転駆動しても同様の結果が得られる。
部材を型などにより樹脂成形した後、コンプレッサハウ
ジング金属部材に組み込み、流体性能確認時などの予備
運転で、樹脂部材を削り取ることを述べたが、コンプレ
ッサハウジング金属部材に、樹脂成形されたコンプレッ
サハウジング内壁面部材を予め組み込み、一体化された
コンプレッサハウジングの上記内壁面部材を間隙零とな
る如く機械加工し、コンプレッサ羽根車部材を組み込み
回転駆動しても同様の結果が得られる。
【0014】コンプレッサハウジング内壁面部材とコン
プレッサハウジング金属部材との一体化については、生
産性を考慮し種々の方法が考えられるが、樹脂系部材と
金属部材の一体化を考えると、金属製ねじ部材インサー
トモールドなどによるハウジング金属部材側からのねじ
締結が望ましい。
プレッサハウジング金属部材との一体化については、生
産性を考慮し種々の方法が考えられるが、樹脂系部材と
金属部材の一体化を考えると、金属製ねじ部材インサー
トモールドなどによるハウジング金属部材側からのねじ
締結が望ましい。
【0015】
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す過給機用コ
ンプレッサハウジング断面図である。コンプレッサハウ
ジングのスクロール通路を有するハウジング本体5部材
(一般にアルミニューム合金鋳物製)に対し、コンプレ
ッサ羽根車4のRプロフィール部4aに対向した、ハウ
ジング内壁面5a部材が一体化されている。ハウジング
内壁面5a部材は、コンプレッサ羽根車4より軟質な樹
脂もしくは樹脂とグラファイトあるいはグラスファイバ
ーが混在する複合部材により製作されている。
ンプレッサハウジング断面図である。コンプレッサハウ
ジングのスクロール通路を有するハウジング本体5部材
(一般にアルミニューム合金鋳物製)に対し、コンプレ
ッサ羽根車4のRプロフィール部4aに対向した、ハウ
ジング内壁面5a部材が一体化されている。ハウジング
内壁面5a部材は、コンプレッサ羽根車4より軟質な樹
脂もしくは樹脂とグラファイトあるいはグラスファイバ
ーが混在する複合部材により製作されている。
【0017】また、ハウジング内壁面5a部材には、金
属製のねじ部材6がインサートモールドなどの方法によ
り一体化されており、金属製ハウジング本体5bの外側
よりねじ7によって締結固定されている。
属製のねじ部材6がインサートモールドなどの方法によ
り一体化されており、金属製ハウジング本体5bの外側
よりねじ7によって締結固定されている。
【0018】以上のコンプレッサハウジング5をコンプ
レッサ羽根車4とともに過給機に組み込み、回転試験を
実施した。本実施例に示したコンプレッサハウジング内
壁面5a部材は、ハウジング本体5b部材に組み込み後
の、後加工未実施品であり、回転試験後のハウジング内
壁面5a部材のコンプレッサ羽根車4のRプロフィール
部4a対向部に、僅かな接触跡が見られる。
レッサ羽根車4とともに過給機に組み込み、回転試験を
実施した。本実施例に示したコンプレッサハウジング内
壁面5a部材は、ハウジング本体5b部材に組み込み後
の、後加工未実施品であり、回転試験後のハウジング内
壁面5a部材のコンプレッサ羽根車4のRプロフィール
部4a対向部に、僅かな接触跡が見られる。
【0019】本試験での回転数は、最大150,000rpmまで
上昇させているが、コンプレッサハウジング内壁面5a
部材と、コンプレッサ羽根車4のRプロフィール部4a
接触による、ハウジング内壁面5aの摩耗量は、0.0
3 から0.05mm であり、コンプレッサ羽根車4翼部
の変形など不具合発生は全くない。
上昇させているが、コンプレッサハウジング内壁面5a
部材と、コンプレッサ羽根車4のRプロフィール部4a
接触による、ハウジング内壁面5aの摩耗量は、0.0
3 から0.05mm であり、コンプレッサ羽根車4翼部
の変形など不具合発生は全くない。
【0020】従って、本実施例で使用のコンプレッサハ
ウジング5は、従来技術下でのハウジング内壁面5a
と、コンプレッサ羽根車4のRプロフィール部4a間に
存在していた間隙T(0.3 から0.5mm )分を、内径
側に小径化した効果、つまり、実質的に間隙Tを零にし
た効果が得られている。
ウジング5は、従来技術下でのハウジング内壁面5a
と、コンプレッサ羽根車4のRプロフィール部4a間に
存在していた間隙T(0.3 から0.5mm )分を、内径
側に小径化した効果、つまり、実質的に間隙Tを零にし
た効果が得られている。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】図2,図3は、樹脂もしくは樹脂とグラフ
ァイトあるいはグラスウールが混在する複合部材により
成形される、ハウジング内壁面5a部材と金属製ハウジ
ング本体5bの支持固定方法の実施例を示す過給機用コ
ンプレッサハウジングの断面図である。
ァイトあるいはグラスウールが混在する複合部材により
成形される、ハウジング内壁面5a部材と金属製ハウジ
ング本体5bの支持固定方法の実施例を示す過給機用コ
ンプレッサハウジングの断面図である。
【0026】図2は、金属性ハウジング本体5bとの間
にOリングなどの弾性部材9を介在させ、ハウジング内
壁面5a部材が圧入固定されている。
にOリングなどの弾性部材9を介在させ、ハウジング内
壁面5a部材が圧入固定されている。
【0027】また、図3は、金属性ハウジング本体5b
に対して、ハウジング内壁面5a部材が直接圧入固定さ
れている。
に対して、ハウジング内壁面5a部材が直接圧入固定さ
れている。
【0028】いずれの固定方法においても、図1に示す
実施例と同様の効果を得ることが可能であるが、図3に
示す直接圧入方式については、金属製ハウジング本体5
bと主成分を樹脂とするハウジング内壁面5a部材との
膨張係数差を十分配慮した設計が必要である。
実施例と同様の効果を得ることが可能であるが、図3に
示す直接圧入方式については、金属製ハウジング本体5
bと主成分を樹脂とするハウジング内壁面5a部材との
膨張係数差を十分配慮した設計が必要である。
【0029】
【発明の効果】以上の実施例で述べた如く、本発明のコ
ンプレッサハウジングにおいてはコンプレッサ羽根車の
Rプロフィール部と、同Rプロフィール部に対向したコ
ンプレッサハウジング内壁面との間隙Tを、実質的に零
に近い状態とすることが可能であり、従来技術下の同間
隙T0.3 から0.5mm 品に比較して、コンプレッサ効
率の大幅な向上が図れる。
ンプレッサハウジングにおいてはコンプレッサ羽根車の
Rプロフィール部と、同Rプロフィール部に対向したコ
ンプレッサハウジング内壁面との間隙Tを、実質的に零
に近い状態とすることが可能であり、従来技術下の同間
隙T0.3 から0.5mm 品に比較して、コンプレッサ効
率の大幅な向上が図れる。
【0030】また、スクロール通路を有するコンプレッ
サハウジング金属部材に対して主として樹脂などにより
別体成形されるコンプレッサハウジング内壁面部材を組
み合わせることにより、公知例で示されているような特
殊な製造方法(複合部材の溶射)を必要とせず、安価で
生産性の優れた過給機用コンプレッサハウジングを提供
することができる。
サハウジング金属部材に対して主として樹脂などにより
別体成形されるコンプレッサハウジング内壁面部材を組
み合わせることにより、公知例で示されているような特
殊な製造方法(複合部材の溶射)を必要とせず、安価で
生産性の優れた過給機用コンプレッサハウジングを提供
することができる。
【図1】コンプレッサハウジングの断面図。
【図2】ハウジング内壁面の支持固定方法の一例。
【図3】ハウジング内壁面の支持固定方法の一例。
【図4】従来の内燃機関用過給機の断面図。
1…タービンハウジング、2…タービン羽根車、3…
軸、4…コンプレッサ羽根車、4a…Rプロフィール
部、5…コンプレッサハウジング、5a…ハウジング内
壁面、5b…ハウジング本体、6…ねじ部材、7…ね
じ、9…弾性部材。
軸、4…コンプレッサ羽根車、4a…Rプロフィール
部、5…コンプレッサハウジング、5a…ハウジング内
壁面、5b…ハウジング本体、6…ねじ部材、7…ね
じ、9…弾性部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−8426(JP,A) 特開 昭64−60701(JP,A) 実開 昭61−91041(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 39/00
Claims (6)
- 【請求項1】コンプレッサ羽根車のRプロフィール部に
対面するコンプレッサハウジングの内壁の一部を前記コ
ンプレッサ羽根車より軟質の材料で前記コンプレッサハ
ウジングとは別体の成形体として構成し、 当該成形体を前記コンプレッサハウジングの内壁に圧入
やねじ止めによって固定すると共に、 前記コンプレッサ羽根車と前記成形体とは接触を許容す
る寸法関係で組み立てることを特徴とする 過給機の製造
方法。 - 【請求項2】コンプレッサ羽根車のRプロフィール部に
対面するコンプレッサハウジングの内壁の一部を前記コ
ンプレッサ羽根車より軟質の材料で前記コンプレッサハ
ウジングとは別体の成形体として構成し、 当該成形体を前記コンプレッサハウジングの内壁に組み
付けて一体化されたコンプレッサハウジングを構成し、 前記成形体の表面を機械加工し、 然る後、前記コンプレッサ羽根車と前記成形体とが接触
を許容する寸法関係で前記コンプレッサ羽根車を前記成
形体が一体化されたコンプレッサハウジングに、組み立
てることを特徴とする過給機の製造方法。 - 【請求項3】Rプロフィール部を有するコンプレッサ羽
根車と、 当該コンプレッサ羽根車が組み付けられるコンプレッサ
ハウジングと、 前記コンプレッサ羽根車のRプロフィール部に対面する
前記コンプレッサハウジングの部位に取付けられ、且つ
前記コンプレッサ羽根車と接触を許容する寸法関係で組
み立てられる前記コンプレッサ羽根車より軟質の材料で
形成されたコンプレッサハウジング内壁面部材とを有す
ることを特徴とする過給機。 - 【請求項4】請求項3において、 前記内壁面部材は、前記ハウジング本体にねじにより締
結され支持固定されていることを特徴とする過給機。 - 【請求項5】請求項3において、 前記ハウジング本体と前記内壁面部材との間に弾性部材
を配設したことを特徴とする過給機。 - 【請求項6】請求項3において、 前記内壁面部材は前記ハウジング本体に圧入固定されて
いることを特徴とする過給機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09262093A JP3153378B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 過給機の製造方法および過給機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09262093A JP3153378B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 過給機の製造方法および過給機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06307250A JPH06307250A (ja) | 1994-11-01 |
JP3153378B2 true JP3153378B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=14059483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09262093A Expired - Fee Related JP3153378B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 過給機の製造方法および過給機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3153378B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011132509A1 (ja) * | 2010-04-23 | 2011-10-27 | 株式会社オティックス | 過給機用のコンプレッサハウジング及びその製造方法 |
JP2011231771A (ja) * | 2011-06-30 | 2011-11-17 | Otics Corp | 過給機用のコンプレッサハウジング |
WO2013014743A1 (ja) * | 2011-07-25 | 2013-01-31 | トヨタ自動車 株式会社 | コンプレッサハウジング及び排気タービン過給機 |
CN106015096A (zh) * | 2016-07-18 | 2016-10-12 | 湖南天雁机械有限责任公司 | 分体式涡轮增压器压气机蜗壳 |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3294491B2 (ja) * | 1995-12-20 | 2002-06-24 | 株式会社日立製作所 | 内燃機関の過給機 |
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