JP5471650B2 - 過給機のコンプレッサハウジング - Google Patents

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本発明は、過給機のコンプレッサハウジングに関する。
一般に、コンプレッサハウジングは、内燃機関の排気系に設けられたタービンと内燃機関の吸気系に設けられたコンプレッサとを備えた過給機のコンプレッサの一部を構成し、その内部にはコンプレッサホイールが収容されるようになっている。
また、このようなコンプレッサハウジングを有する過給機は、タービンに設けられたタービンホイールとコンプレッサホイールとが1つのシャフトによって一体回転可能に連結されている。したがって、過給機は、内燃機関から排出される排気ガスによりタービンホイールが回転されると、タービンホイールと一緒にコンプレッサホイールが回転するようになっている。そして、過給機は、コンプレッサホイールの回転により内燃機関に吸入される空気を圧縮して内燃機関の燃焼室に供給するようになっている。このため、過給機は、排気ガスの流動を利用して過給を行うことにより、内燃機関の出力を向上させることができる。
このような過給機において、コンプレッサに導入される吸入空気は、コンプレッサホイールの回転により加速され、コンプレッサハウジング内において流路が狭められたディフューザ部を通過してスクロール通路に案内され、コンプレッサハウジングの出口部から排出されるようになっている。
ところで、過給機のコンプレッサよりも上流側の吸気通路には、排気ガス還流装置、いわゆるEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置により排気通路から排気ガスが再循環される場合や、ブローバイガス還流装置、いわゆるPCV(Positive Crankcase Ventilation)装置によりブローバイガスが導入される場合がある。
一般に、排気ガスやブローバイガスには、オイルが含まれており、吸入空気とともにコンプレッサ内に導入されたオイルは、コンプレッサハウジングの内壁面に付着することがある。そして、特に、流路が狭められたディフューザ部においては、コンプレッサハウジングの内壁面に付着したオイルがコンプレッサホイールにより圧縮された高温、高圧の吸入空気により加熱されて炭化し固形化する、いわゆるコーキングが発生し易い。
このように、ディフューザ部においてコーキングが発生すると、ディフューザ部の流路をさらに狭めることとなり、流路抵抗が増大し、ディフューザ部を通過する吸入空気の流量が減少する。その結果、過給圧の低下を招いたり、過給圧を上昇させるべく過給機の回転数が過剰に上昇することで過給機の劣化を促進させたりするおそれがある。
従来、上述のようなコーキングを防止するため、ディフューザ部におけるコンプレッサハウジングの内壁面にフッ素樹脂コーティングを施したものがある。しかし、このようなフッ素樹脂コーティングを施す場合、コンプレッサハウジングにおいてフッ素樹脂コーティングを必要とするディフューザ部に対応する箇所以外の箇所をマスキングするという作業を要していた。このため、マスキングの作業にかかるコストが増大するという問題があった。
一方、従来のコンプレッサハウジングとして、アルミニウム合金ダイカスト製のコンプレッサハウジング本体と、コンプレッサホイールに対向する内壁面およびディフューザ部における内壁面を構成する内壁部材とによって構成した、いわゆる分割方式のコンプレッサハウジングが知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、この特許文献1に記載の従来のコンプレッサハウジングは、内壁部材がコンプレッサホイールよりも軟質で耐熱性および耐油性に優れた合成樹脂製であるため、コンプレッサホイールの高速回転に伴い、その内壁面が削り加工されるようになっている。この削り加工により、このコンプレッサハウジングは、内壁部材とコンプレッサホイールとの間の隙間を実質的に零とすることができ、コンプレッサの効率を向上させることができる。
また、このような従来のコンプレッサハウジングにあっては、内壁部材をコンプレッサハウジング本体と別部材とすることにより、フッ素樹脂コーティングのためのマスキング作業を不要とすることも考えられる。
特開2001−234753号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の従来のコンプレッサハウジングにあっては、内壁部材がディフューザ部において複数のねじによりコンプレッサハウジング本体に固定されている。このため、従来のコンプレッサハウジングは、EGR装置やPCV装置により排気ガスやブローバイガスがコンプレッサよりも上流側の吸気通路に再循環あるいは導入された場合には、排気ガスやブローバイガスに含まれるオイルが前述のねじ部に付着し易い。
この結果、従来のコンプレッサハウジングにあっては、前述のねじ部でのコーキングの発生を抑制することができないという問題があった。
また、従来のコンプレッサハウジングにあっては、ねじなどの固定部材が別途必要であるため部品点数が増加し、生産コストが増大するという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、ディフューザ部におけるコーキングの発生を抑制することができるとともに、部品点数の削減により生産コストの低減を図ることができる過給機のコンプレッサハウジングを提供することを目的とする。
本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、上記目的達成のため、(1)内燃機関から排出される排気ガスを利用してコンプレッサホイールを回転することにより、前記内燃機関から排出される排気ガスおよびブローバイガスの少なくともいずれか一方を含む前記内燃機関への吸入空気を過給する過給機のコンプレッサハウジングであって、前記吸入空気の吸入方向の上流側に設けられ、前記吸入空気を圧縮する前記コンプレッサホイールを収容するホイール室と前記ホイール室の径方向の外方を渦巻状に囲み、前記吸入方向の下流側に圧縮された前記吸入空気を前記内燃機関に供給するスクロール通路と前記ホイール室および前記スクロール通路に連通するとともに前記コンプレッサホイールで圧縮された前記吸入空気を前記スクロール通路に流通させるディフューザ通路とが形成されたハウジング本体と、前記ディフューザ通路に対向するとともに前記ディフューザ通路の延在方向に環状に突出するよう前記ハウジング本体に形成された本体フランジ部と、前記本体フランジ部に結合手段により結合され、前記ディフューザ通路に面する環状のディフューザプレートと、を備え、前記本体フランジ部が、その外周部から前記ディフューザ通路側に向けて突出した環状凸部を有し、前記ディフューザプレートは、コンプレッサホイールの最大径よりも大きい内径を有し、前記結合手段が、前記ディフューザプレートの外周面部に形成されたおねじ部と前記環状凸部の内周面部に形成されためねじ部とからなり、前記おねじ部と前記めねじ部とを螺合させることにより、前記ディフューザプレートを前記本体フランジ部に結合させるよう構成する。
この構成により、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、ディフューザプレートと本体フランジ部とがそれぞれに形成されたおねじ部とめねじ部との螺合により互いに固定されるので、固定部材としてのねじを別途用いることなくディフューザプレートをハウジング本体に装着することができる。このため、従来、ねじを用いることによりねじ部で生じていたディフューザ通路におけるコーキングの発生を防止することができる。
また、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、ねじを別部材として用いることなく、ディフューザプレートを本体フランジ部に結合する構成としたので、部品点数を削減することができ、ひいては生産コスト削減に寄与することができる。
また、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、ディフューザプレートと本体フランジ部とが、ねじによる特定箇所での固定を行わないので、特定箇所への熱応力の集中を防止することができる。このため、ディフューザプレートおよび本体フランジ部のそれぞれの外周に亘って熱応力を分散させることができる。
さらに、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、ディフューザプレートが、例えば本体フランジ部よりも熱膨張係数、特に線膨張係数が大きな部材で構成されている場合、線膨張係数の小さい本体フランジ部の環状凸部の内周側にディフューザプレートがねじ嵌合しているので、ディフューザプレートが径方向外方に膨張しても、おねじ部とめねじ部との間に熱膨張差による隙間が生じることがない。このため、高温時に熱膨張差により発生するディフューザプレートと本体フランジ部との結合部分でのガタつきを防止することができる。その結果、高温時におけるディフューザプレートと本体フランジ部との結合力を向上させることができる。
本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、上記目的達成のため、(2)内燃機関から排出される排気ガスを利用してコンプレッサホイールを回転することにより、前記内燃機関から排出される排気ガスおよびブローバイガスの少なくともいずれか一方を含む前記内燃機関への吸入空気を過給する過給機のコンプレッサハウジングであって、前記吸入空気の吸入方向の上流側に設けられ、前記吸入空気を圧縮する前記コンプレッサホイールを収容するホイール室と前記ホイール室の径方向の外方を渦巻状に囲み、前記吸入方向の下流側に圧縮された前記吸入空気を前記内燃機関に供給するスクロール通路と前記ホイール室および前記スクロール通路に連通するとともに前記コンプレッサホイールで圧縮された前記吸入空気を前記スクロール通路に流通させるディフューザ通路とが形成されたハウジング本体と、前記ディフューザ通路に対向するとともに前記ディフューザ通路の延在方向に環状に突出するよう前記ハウジング本体に形成された本体フランジ部と、前記本体フランジ部に結合手段により結合され、前記ディフューザ通路に面するプレート本体と前記本体フランジ部側に環状に突出するよう前記プレート本体に形成されたプレートフランジ部とからなる環状のディフューザプレートと、を備え、前記結合手段が、前記本体フランジ部の外周面部に形成されたおねじ部と前記プレートフランジ部の内周面部に形成されためねじ部とからなり、前記おねじ部と前記めねじ部とを螺合させることにより、前記ディフューザプレートを前記本体フランジ部に結合させるよう構成する。
この構成により、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、ディフューザプレートと本体フランジ部とがそれぞれに形成されためねじ部とおねじ部との螺合により互いに固定されるので、固定部材としてのねじを別途用いることなくディフューザプレートをハウジング本体に装着することができる。このため、従来、ねじを用いることによりねじ部で生じていたディフューザ通路におけるコーキングの発生を防止することができる。
また、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、ねじを別部材として用いることなく、ディフューザプレートを本体フランジ部に結合する構成としたので、部品点数を削減することができ、ひいては生産コスト削減に寄与することができる。
さらに、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、ディフューザプレートと本体フランジ部とが、ねじによる特定箇所での固定を行わないので、特定箇所への熱応力の集中を防止することができる。このため、ディフューザプレートおよび本体フランジ部のそれぞれの外周に亘って熱応力を分散させることができる。さらに、おねじ部とめねじ部との間に形成される間隙により、ディフューザプレートと本体フランジ部との熱膨張差を吸収することができる。その結果、ディフューザプレートと本体フランジ部との間で生ずる熱応力を緩和することができる。
本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、上記(1)または(2)に記載の過給機のコンプレッサハウジングにおいて、(3)前記ホイール室を画成する前記ハウジング本体の内壁面部の少なくとも一部を形成するとともに、前記コンプレッサホイールとの接触により切削される環状のアブレーダブル部材を備え、前記ハウジング本体は、前記アブレーダブル部材が嵌合する嵌合部を有し、前記アブレーダブル部材は、外周面部であって前記ディフューザプレート側の一端に前記ディフューザプレートの内周面部の内径と同径の切り欠き部を有し、前記ディフューザプレートの本体フランジ部への結合によって前記ディフューザプレートの内周面部が前記切り欠き部に当接することにより前記嵌合部に位置決め固定されるよう構成する。
この構成により、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、アブレーダブル部材が、ディフューザプレートの本体フランジ部への結合によってディフューザプレートの内周面部が切り欠き部に当接することにより嵌合部に位置決め固定されるので、アブレーダブル部材を固定するための固定部材を別途設ける必要がなく、部品点数を削減することができるとともに、簡単な構成とすることができ、生産コスト削減を図ることができる。
本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、上記(1)ないし(3)に記載の過給機のコンプレッサハウジングにおいて、(4)前記結合手段は、前記おねじ部および前記めねじ部のねじ山とねじ谷との間に所定の間隙を形成した構成を有する。
この構成により、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、おねじ部およびめねじ部のねじ山とねじ谷との間に所定の間隙を形成したので、この間隙によって、ディフューザプレートと本体フランジ部との熱膨張差を吸収することができる。その結果、ディフューザプレートと本体フランジ部との間で生ずる熱応力を緩和することができる。
本発明によれば、ディフューザ部におけるコーキングの発生を抑制することができるとともに、部品点数の削減により生産コストの低減を図ることができる過給機のコンプレッサハウジングを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るターボチャージャが適用されるディーゼルエンジンの構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るターボチャージャの断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るターボチャージャにおけるコンプレッサの拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るターボチャージャに設けられたディフューザプレートを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコンプレッサハウジングにおけるハウジング本体のおねじ部とディフューザプレートのめねじ部との螺合状態を示す一部拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るターボチャージャにおけるコンプレッサの拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るターボチャージャにおけるコンプレッサの拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るターボチャージャに設けられたディフューザプレートを示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るコンプレッサハウジングにおけるハウジング本体のめねじ部とディフューザプレートのおねじ部との螺合状態を示す一部拡大断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るターボチャージャにおけるコンプレッサの拡大断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係るターボチャージャのコンプレッサハウジングについて、図1〜図5を参照して説明する。
過給機としてのターボチャージャ20は、いわゆる可変容量型のターボチャージャであって、車両に搭載され、内燃機関としてのディーゼルエンジン1の一部を構成している。なお、本実施の形態に係る内燃機関を、ディーゼルエンジン1として説明するが、これに限らず、例えば、ガソリンやエタノールなどの液体を燃料とする内燃機関であってもよい。
図1に示すように、ディーゼルエンジン1は、その種類、型式などのエンジン仕様は任意に選択され、例えば、直列4気筒の公知のディーゼルエンジンで構成されている。
具体的には、ディーゼルエンジン1は、エンジン本体2と、エンジン本体2に燃料を供給する燃料供給装置3と、吸気管4と、吸気管4に設けられたエアクリーナ5と、インタークーラ6およびスロットルバルブ7と、排気管8とを含んで構成されている。
さらに、ディーゼルエンジン1は、エンジン本体2から排出される排気ガスの一部を吸気管4内に還流させる排気ガス還流装置、いわゆるEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置9と、エンジン本体2の内部に設けられた図示しない燃焼室からクランク室内に漏出したブローバイガスを吸気管4内に還流させるブローバイガス還流装置、いわゆるPCV(Positive Crankcase Ventilation)装置10と、排気管8に設けられた排気ガス後処理装置11と、ターボチャージャ20とを含んで構成されている。
エンジン本体2は、シリンダ21と、吸気装置22と、排気装置23と、インジェクタ24と、コモンレール25と、排気装置23内に燃料を噴射する排気用インジェクタ26とを含んで構成されている。
シリンダ21は、4個のシリンダから構成されており、各シリンダには、それぞれ図示しない吸気ポートを介して吸気装置22が接続されるとともに、それぞれ図示しない排気ポートを介して排気装置23が接続されている。
吸気装置22は、吸気通路を有するとともに、一端部が吸気管4に連結され、他端部で4つに分岐されてエンジン本体2の各吸気ポートに連結されている。
吸気装置22においては、吸気管4から供給された空気が、4つに分岐された吸気通路および各吸気ポートを介して、シリンダ21を構成する4個の各シリンダにそれぞれ供給されるようになっている。
排気装置23は、一端部でターボチャージャ20に連結され、他端部で4つに分岐されてエンジン本体2の各排気ポートに連結されている。
また、排気装置23には、EGR装置9が接続されており、各シリンダから排出される排気ガスの一部がEGR装置9に流入するようになっている。
インジェクタ24は、シリンダ21を構成する4個の各シリンダに対応して、4個のインジェクタから構成され、各インジェクタがそれぞれ有する燃料噴射ノズルから各シリンダ内に霧状に燃料を噴射するようになっている。
コモンレール25は、燃料供給装置3から供給された高圧の燃料を蓄圧する図示しない蓄圧部を有するとともに、インジェクタ24に連結されている。このコモンレール25は、インジェクタ24を構成する4個の各インジェクタに高圧燃料を配給するようになっている。
排気用インジェクタ26は、排気装置23内に設けられるとともに、インジェクタ24と同様に燃料噴射ノズルを有している。また、排気用インジェクタ26は、排気装置23の排気通路内に燃料をポスト噴射して排気ガスに燃料を添加するようになっている。このポスト噴射により、排気ガス後処理装置11を昇温させて処理効率を高めるとともに、排気ガス後処理装置11に堆積したPM(Paticulate Matter:粒子状物質)などの堆積物の酸化を促進させ、目詰まりを防止するようにしている。
燃料供給装置3は、図示しない燃料タンクおよび燃料ポンプと、燃料供給管3a、3bとを含んで構成されている。また、燃料供給装置3は、燃料供給管3a、3bを介して、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにより高圧にしてコモンレール25および排気用インジェクタ26に供給するようになっている。
吸気管4は、図示しない吸気口から吸入した新気を吸気装置22に導入する配管からなり、吸気通路4aを有している。また、吸気管4は、ターボチャージャ20に連結され、吸気通路4a内の新気がターボチャージャ20を経由して吸気装置22に導入されるようになっている。
吸気通路4a内の新気は、吸気管4に設けられたエアクリーナ5により浄化され、さらに吸気管4に設けられたインタークーラ6により冷却されてその密度が高められるようになっている。
また、ターボチャージャ20よりも上流側に配置された吸気管4には、EGR装置9が連結されており、EGR装置9から排気ガスが吸気通路4aに再循環されるようになっている。
さらに、ターボチャージャ20よりも上流側に配置された吸気管4には、EGR装置9と同様、PCV装置10が連結されており、PCV装置10からブローバイガスが導入されるようになっている。
スロットルバルブ7は、バタフライバルブなどの絞り弁からなり、吸気通路4aを介してエンジン内部に導入される新気の流入量を調整するようになっている。
排気管8は、排気装置23から排出される排気ガスを大気に放出させる配管からなり、排気通路8aを有している。また、排気管8には、排気ガス後処理装置11が設けられており、この排気ガス後処理装置11によって排気ガス中に含まれる有害物質が除去されるようになっている。さらに、排気ガス後処理装置11の下流側の排気管8には、図示しないマフラーなどの消音装置が取り付けられている。
EGR装置9は、EGR管31と、EGRバルブ32と、EGRクーラ33とを含んで構成されており、排気装置23から排出される排気ガスの一部をターボチャージャ20よりも上流側の吸気通路4a内に還流させるようになっている。
吸気通路4a内に還流される排気ガスは、EGRクーラ33によりその温度が下げられ、密度が高められるようになっている。さらに、吸気通路4a内に還流される排気ガスの流量は、図示しない電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)により開度が制御されるEGRバルブ32によって、調整されるようになっている。
PCV装置10は、エンジン本体2内に設けられた図示しないクランク室とターボチャージャ20よりも上流側の吸気通路4aとを連通させるPCV通路10aを有する配管からなり、一端がエンジン本体2に連結されるとともに他端が吸気管4に連結されている。
このPCV装置10は、図示しないピストンとシリンダ21の壁面との隙間を介して燃焼室からクランク室内に漏出した未燃焼の混合気や燃焼ガス、蒸発したオイルを含んだガス、いわゆるブローバイガスをターボチャージャ20よりも上流側の吸気通路4a内に再度導入するようになっている。
排気ガス後処理装置11は、NSR触媒(NOx Storage−reduction Catalyst)34と、DPNR触媒(Diesel Paticulate−NOx Reduction catalyst)35と、酸化触媒36と、排気温センサ37、差圧センサ38と、空燃比センサ39とを含んで構成されている。
NSR触媒34は、NOx吸蔵物質を含んで構成されており、排気空燃比がリーンのときに排気ガス中のNOxを吸蔵し、排気空燃比がリッチになったときに吸蔵していたNOxを還元させて排気ガス中のNOxを低減するようになっている。
DPNR触媒35は、PMを酸化させる性能を有するNOx吸蔵還元触媒が塗布された多孔質セラミックからなり、排気ガス中のPMを捕集し、これを排気ガス中のNOxと同時に浄化させるようになっている。これらの浄化の際には、PMが酸化されるとともに、CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)も酸化され、NOxが還元される。
酸化触媒36は、各種ガスに対して酸化活性のある白金、パラジウムなどの触媒金属からなり、排気ガス中の有害物質、例えば、HCを酸化させ、CO(二酸化炭素)およびHO(水蒸気)に分解処理するようになっている。
排気温センサ37は、サーミスタなどの検出素子からなり、温度変化を抵抗値変化として検出するようになっている。
差圧センサ38は、圧力センサからなり、NSR触媒34の上流側の排気ガスの圧力とDPNR触媒35の下流側の排気ガスの圧力との差圧を検出することにより、DPNR触媒35のPMによる目詰まりを検出するようになっている。
空燃比センサ39は、ジルコニア素子などの検出素子からなり、酸素濃度差に応じた電力を検出することにより排気ガス中の酸素濃度を検出するようになっている。
排気温センサ37、差圧センサ38および空燃比センサ39から検出された情報は、図示しない電子制御ユニットに送られるようになっている。
次いで、本実施の形態に係るターボチャージャ20の構成について、図2〜4を参照して説明する。
図2に示すように、ターボチャージャ20は、ベアリングハウジング41と、タービン42と、可変ノズル機構43と、アクチュエータ44と、コンプレッサ46とを含んで構成されている。そして、ターボチャージャ20は、排気装置23(図1参照)から排出される排気ガスによりタービン42が回転され、タービン42の回転に伴ってコンプレッサ46が回転するようになっている。すなわち、ターボチャージャ20は、排気ガスのエネルギを利用したタービン42の駆動によりコンプレッサ46を駆動させて、排気ガスおよびブローバイガスの少なくともいずれか一方を含む吸入空気を吸気装置22(図1参照)に過給するようになっている。
ベアリングハウジング41は、外周部の周方向全周に亘って形成されたフランジ部41aおよびフランジ部41bと、一対のベアリング部41cとを含んで構成されており、内部に回転軸48を収容するようになっている。
フランジ部41aおよびフランジ部41bは、それぞれタービン42およびコンプレッサ46に連結されるようになっている。
また、一対のベアリング部41cは、フルフロートタイプのベアリングで構成されており、回転軸48を回転自在に支持するようになっている。
また、回転軸48は、一方端部に後述するタービンホイール51が連結され、他方端部に後述するコンプレッサホイール61が連結されている。したがって、回転軸48は、タービンホイール51の駆動力をコンプレッサホイール61に伝達するようになっている。
また、ベアリングハウジング41には、ベアリング部41cの近傍を冷却するためのウォータジャケット41dがベアリング部41cの近傍に形成されている。このため、回転軸48の焼き付きが防止される。
タービン42は、ディーゼルエンジン1の排気通路8a(図1参照)上に設けられ、回転軸48に連結されたタービンホイール51と、タービンハウジング53とを含んで構成されている。
タービンハウジング53には、排気ガスを旋回させる渦巻状のスクロール通路53aと、スクロール通路53a内の排気ガスをタービンホイール51に向けて流通させる環状のガス流路53bと、タービンホイール51を介して排出される排気ガスを通す排気ガス通路53cとが形成されている。
タービン42は、一方の端部が図1に示す上流側の排気管8と連結されており、上流側の排気通路8aとスクロール通路53aとが連通し、排気通路8a内の排気ガスがスクロール通路53a内に流入するようになっている。
一方、タービン42は、他方の端部が図1に示す下流側の排気管8と連結されており、下流側の排気通路8aと排気ガス通路53cとが連通するようになっている。このため、タービン42は、ガス流路53bおよびタービンホイール51を介してスクロール通路53aから排気ガス通路53cに流通された排気ガスを下流側の排気通路8aに排出するようになっている。
また、タービンハウジング53は、タービンホイール51を内部に収容し、コンプレッサ46側の内周端面53dにおいてベアリングハウジング41のフランジ部41aに取り付けられるようになっている。
タービンホイール51は、ガス流路53bを介してスクロール通路53aから導入された排気ガスの流動圧力により回転するようになっている。
また、タービン42には、可変ノズル機構43が設けられている。
この可変ノズル機構43は、連結されたアクチュエータ44の作動により、ガス流路53bに配置された複数のベーン54の開度を変更するようになっている。すなわち、可変ノズル機構43は、ガス流路53bに流入し各ベーン54の間を流通して、タービンホイール51に流入する排気ガスの流速を可変できるようになっている。なお、上述のアクチュエータ44は、図示しない電子制御ユニットに接続され、車両の運転状態に応じて可変ノズル機構43を作動させるようになっている。
したがって、可変ノズル機構43は、タービンホイール51の回転速度の可変に応じて、コンプレッサホイール61の回転速度を可変可能となっている。このため、コンプレッサ46により圧縮される吸入空気の過給圧が可変できるようになっている。
コンプレッサ46は、ディーゼルエンジン1の吸気通路4a(図1参照)上に設けられ、回転軸48に連結されたコンプレッサホイール61と、コンプレッサハウジング63とを含んで構成されている。
コンプレッサ46は、上流側の吸気管4内の吸気通路4aから導入された吸入空気をコンプレッサホイール61の回転により圧縮して下流側の吸気管4内の吸気通路4aに供給するようになっている。
コンプレッサホイール61は、回転軸48の他方の端部に連結されたタービンホイール51の回転により、回転軸48とともに回転するようになっている。
また、コンプレッサホイール61の外周部には複数の羽根状のブレード61aが均等間隔で設けられている。コンプレッサホイール61は、隣接する各ブレード61a間に吸入空気が通過する通路が形成されている。この通路は、吸入空気の吸入方向上流側から吸入方向下流側に向けて徐々にその通路断面積が小さくなるように設定されている。
このように構成されたコンプレッサホイール61は、回転軸48を介して回転することにより、吸入方向上流側から吸気方向下流側に供給される吸入空気に遠心力を付与して径方向に加速させるようになっている。
コンプレッサハウジング63は、アルミニウム合金製のハウジング本体70と、円板状に形成されたシールプレート71と、環状に形成されたディフューザプレート73とを含んで構成されている。
本実施の形態に係るコンプレッサハウジング63におけるハウジング本体70およびシールプレート71は、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングにおけるハウジング本体を構成している。
ハウジング本体70は、一方の端部が図1に示す上流側の吸気管4と連結されるとともに、タービン42側に開口された他方の端部がシールプレート71に連結されており、内部にコンプレッサホイール61を収容するようになっている。
ここで、シールプレート71は、外周部がハウジング本体70に連結されるとともに、タービン42側の側面部がベアリングハウジング41のフランジ部41bに連結されている。したがって、ハウジング本体70は、シールプレート71を介してベアリングハウジング41に連結されるようになっている。
また、ハウジング本体70には、コンプレッサホイール61を収容するよう、回転軸48の軸方向に延在する筒状部70eが形成されている。さらに、この筒状部70eの軸方向におけるタービン42側の端部には、回転軸48の軸方向と直交する方向、すなわち後述するディフューザ通路70dの延在方向に環状に突出した本体フランジ部70fが形成されている。
また、ハウジング本体70には、導入通路70aと、ホイール室70bと、スクロール通路70cとが形成されている。
導入通路70aは、筒状部70eの内壁面部によって画成されるとともに上流側の吸気通路4aと連通され、エアフィルタ5(図1参照)を通過し浄化された吸入空気をコンプレッサホイール61に向けて導入させるようになっている。
ホイール室70bは、筒状部70eの内壁面部によって画成されるとともに導入通路70aと連通し、内部にコンプレッサホイール61を収容するようになっている。
スクロール通路70cは、ホイール室70bの径方向の外方を渦巻状に囲み、吸入方向上流の一端側でディフューザ通路70dと連通し、吸入方向下流の他端側で下流側の吸気通路4aと連通されている。これにより、スクロール通路70cは、ホイール室70bからディフューザ通路70dを介して吸入方向の下流側の吸気装置22(図1参照)に吸入空気を過給するようになっている。
また、ホイール室70bとスクロール通路70cとの間には、コンプレッサホイール61の外周に沿って環状のディフューザ通路70dが形成されている。このディフューザ通路70dは、ハウジング本体70とシールプレート71との間に形成されている。具体的には、ディフューザ通路70dは、シールプレート71に対向する本体フランジ部70fの内壁面とシールプレート71の内壁面とによって画成されている。
また、ディフューザ通路70dは、吸入方向上流の一端側でホイール室70bと連通し、吸入方向下流の他端側でスクロール通路70cと連通している。これにより、ディフューザ通路70dは、コンプレッサホイール61で加圧、加速された吸入空気をスクロール通路70cに流通させるようになっている。
また、ディフューザ通路70dは、導入通路70aやスクロール通路70cの通路断面積に比べて、その通路断面積が小さく設定されている。
一方で、ディフューザ通路70dは、ホイール室70bから径方向に延在する環状の通路であるため、吸入方向上流側から吸入方向下流側に向うに従い、環状の通路断面積が徐々に増大するようになっている。
したがって、ディフューザ通路70dは、ホイール室70bからスクロール通路70cに供給される吸入空気の流速を次第に低下させるようになっている。すなわち、ディフューザ通路70dは、コンプレッサホイール61により径方向に加速された吸入空気を減速させるようになっている。
ここで、ディフューザ通路70dを通過する吸入空気が有する内部エネルギ、速度エネルギおよび位置エネルギの総和は変わらないため、速度エネルギが減少する一方で内部エネルギおよび位置エネルギが増加する。このため、ディフューザ通路70dを通過する吸入空気の圧力が高められる。
したがって、ディフューザ通路70dは、コンプレッサホイール61により加速された吸入空気の速度エネルギを圧力エネルギに変換するようになっている。
ところで、一般にコンプレッサ内においては、EGR装置やPCV装置から再循環あるいは再導入された排気ガスやブローバイガスに含まれるオイルがコンプレッサハウジングの内壁面に付着することがある。そして、特に流路が狭められたディフューザ通路においては、コンプレッサハウジングの内壁面に付着したオイルがコンプレッサホイールにより圧縮された高温、高圧の吸入空気により加熱されて炭化し固形化する、いわゆるコーキングが発生し易い。
このような事態に鑑み、本実施の形態においては、ディフューザ通路70dに面するよう、本体フランジ部70fの内壁面にディフューザプレート73が装着されるようになっている。
このため、本体フランジ部70fには、径方向外方から径方向内方に向って、すなわちディフューザ通路70dが延在する方向に向ってディフューザプレート73を取り付けるための切り欠き部70gが形成されている。
さらに、本体フランジ部70fの外周面部には、ディフューザプレート73に形成された後述するめねじ部73dに螺合するおねじ部70hが形成されている。なお、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング63におけるおねじ部70hは、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングにおける結合手段を構成している。
図3および図4に示すように、ディフューザプレート73は、PTFEなどのフッ素樹脂材からなり、プレート本体73aと、プレートフランジ部73bとから構成されている。
プレート本体73aは、ディフューザ通路70dを画成する本体フランジ部70fの内壁面を覆うよう環状の円板で形成されており、本体フランジ部70fに取り付けられた際、ディフューザ通路70dに面するようになっている。
また、プレート本体73aは、その内径Dが、本体フランジ部70fに形成された切り欠き部70gの径D(図3参照)と略同径に設定されている。したがって、プレート本体73aは、本体フランジ部70fに取り付けられた際に、内周面部73cが切り欠き部70gに嵌合するようになっている。
ここで、略同径とは、内周面部73cが切り欠き部70gに嵌合させるため両部の間に僅かなクリアランスが形成されるよう設定されたプレート本体73aの内径Dと切り欠き部70gの径Dとの関係を含むものである。
プレートフランジ部73bは、プレート本体73aの外縁部から本体フランジ部70f側に環状に突出するように形成されている。
また、プレートフランジ部73bの内周面には、本体フランジ部70fの外周面部に形成されたおねじ部70hに螺合するめねじ部73dが形成されている。したがって、ディフューザプレート73は、プレートフランジ部73bのめねじ部73dが本体フランジ部70fのおねじ部70hに螺合することにより、ハウジング本体70に結合されるようになっている。
なお、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング63におけるめねじ部73dは、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングにおける結合手段を構成している。
以上のように、本実施の形態に係るターボチャージャ20のコンプレッサハウジング63は、ディフューザプレート73と本体フランジ部70fとがそれぞれに形成されためねじ部73dとおねじ部70hとの螺合により互いに固定されるので、固定部材としてのねじを別途用いることなくディフューザプレート73をハウジング本体70に結合することができる。このため、従来、ねじを用いることによりねじ部で生じていたディフューザ通路70dにおけるコーキングの発生を防止することができる。
また、ねじを別部材として用いることなく、ディフューザプレート73を本体フランジ部70fに結合する構成としたので、部品点数を削減することができ、ひいては生産コスト削減に寄与することができる。
また、ディフューザプレート73と本体フランジ部70fとが、ねじによる特定箇所での固定を行わないので、特定箇所への熱応力の集中を防止することができる。このため、ディフューザプレート73および本体フランジ部70fのそれぞれの外周に亘って熱応力を分散することができる。
さらに、図5に示すように、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング63は、本体フランジ部70fのおねじ部70hのねじ谷とプレートフランジ部73bのめねじ部73dのねじ山との間に形成された間隙Aにより、ディフューザプレート73と本体フランジ部70fとの間の熱膨張差を吸収することができる。
その結果、ディフューザプレート73と本体フランジ部70fとの間で生ずる熱応力を緩和することができる。
なお、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング63においては、ディフューザプレート73を樹脂材から構成するようにしたが、これに限らず、ハウジング本体70と同じアルミニウム合金製としてもよい。この場合、ディフューザ通路70dに面するディフューザプレート73には、その全面をマスキングすることなくフッ素系樹脂によるコーティングを施すのが好ましい。
(第2の実施の形態)
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るターボチャージャのコンプレッサハウジングについて説明する。
本実施の形態に係るコンプレッサハウジングにおいては、本発明の第1の実施の形態に係るコンプレッサハウジングとはハウジング本体にアブレーダブル部材を取り付けた点で異なるが、他の構成は同様に構成されている。したがって、図1から図5に示した第1の実施の形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
図6に示すように、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング83のハウジング本体90は、第1の実施の形態と同様に、一方の端部が図1に示す上流側の吸気管4と連結されるとともに、タービン42側に開口された他方の端部がシールプレート71に連結されており、内部にコンプレッサホイール61を収容するようになっている。
また、ハウジング本体90には、コンプレッサホイール61を収容するよう、回転軸48の軸方向に延在する筒状部90eが形成されている。さらに、この筒状部90eの軸方向におけるタービン42側の端部には、回転軸48の軸方向と直交する方向、すなわち後述するディフューザ通路90dの延在方向に環状に突出した本体フランジ部90fが形成されている。また、第1の実施の形態と同様に、本体フランジ部90fの外周面部には、ディフューザプレート73に形成されためねじ部73dに螺合するおねじ部90hが形成されている。なお、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング83におけるめねじ部73dおよびおねじ部90hは、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングにおける結合手段を構成している。
一方、ハウジング本体90における筒状部90eには、タービン42側の端部であって本体フランジ部90fが突出する方向と反対の内方側に切り欠かれた嵌合部90iが環状に形成されている。
この嵌合部90iには、全周に亘って環状のアブレーダブル部材92が嵌合するようになっている。
アブレーダブル部材92は、樹脂や軟質金属などの被削性材料からなり、コンプレッサホイール61が回転した際の各ブレード61aとの接触により切削されるようになっている。
また、アブレーダブル部材92は、筒状部90eに形成された嵌合部90iに嵌合することにより、コンプレッサホイール61に対向する内周面部92aがホイール室90bの少なくとも一部を構成するようになっている。すなわち、アブレーダブル部材92は、ホイール室90bを画成するハウジング本体90の筒状部90eの内壁面部の少なくとも一部を形成するようになっている。
ここで、一般に、コンプレッサの効率は、コンプレッサホイールの各ブレードとホイール室を画成するハウジング本体の内壁面との間のクリアランスを可能な限り小さくすることで向上することが知られている。
そこで、本実施の形態においては、ホイール室90bを画成する内壁面部をアブレーダブル部材92によって構成することにより、アブレーダブル部材92よりも硬質なアルミニウム合金製のコンプレッサホイール61の高速回転に伴い、アブレーダブル部材92の内周面部92aが切削されるようになっている。したがって、アブレーダブル部材92の内周面部92aが切削されることにより、各ブレード61aとアブレーダブル部材92の内周面部92aとの間のクリアランスを最小に設定することができる。
また、アブレーダブル部材92は、その外周面部92bであってタービン42側(図1参照)、すなわちディフューザプレート73側の一端に切り欠き部92cが全周に亘って形成されている。
この切り欠き部92cの径は、ディフューザプレート73のプレート本体73aの内径D(図4参照)と略同径に設定されている。このため、プレート本体73aは、本体フランジ部90fに取り付けられた際に、内周面部73cが切り欠き部92cに当接して嵌合するようになっている。
したがって、アブレーダブル部材92は、プレート本体73aの本体フランジ部90fの取り付けによりハウジング本体90の嵌合部90iに位置決め固定されるようになっている。すなわち、アブレーダブル部材92は、ディフューザプレート73とハウジング本体90との間に挟み込まれることにより、径方向および軸方向の位置決めがなされる。
ここで、略同径とは、内周面部73cが切り欠き部92cに嵌合させるため両部の間に僅かなクリアランスが形成されるよう設定されたプレート本体73aの内径Dと切り欠き部92cの径Dとの関係を含むものである。
また、アブレーダブル部材92が本体フランジ部90fの嵌合部90iに嵌合された際には、アブレーダブル部材92の外周面部92bの他端と嵌合部90iとの間に僅かな隙間Bが形成されるようになっている。
これにより、アブレーダブル部材92とハウジング本体90との間の熱膨張差を吸収することができる。
ところで、アブレーダブル部材92は、前述のようにコンプレッサホイール61の各ブレード61aと接触するよう構成されているため、コンプレッサホイール61の回転に伴いコンプレッサホイール61の回転方向に回転することが考えられる。このようなアブレーダブル部材92の回転が生じると、アブレーダブル部材92を固定しているディフューザプレート73にも回転が伝達される。このため、ディフューザプレート73がコンプレッサホイール61の回転方向に回転することも想定される。
したがって、本実施の形態においては、プレートフランジ部73bの内周面に形成されためねじ部73dのおねじ部90hに対する締め込み方向が、コンプレッサホイール61の回転方向と同方向に設定されている。
このため、コンプレッサホイール61の回転とともにディフューザプレート73が同方向に回転しようとする場合であっても、めねじ部73dおよびおねじ部90hでの緩みを防止することができる。
以上のように、本実施の形態に係るターボチャージャ20のコンプレッサハウジング83は、アブレーダブル部材92が、ディフューザプレート73の本体フランジ部90fへの結合によってディフューザプレート73のプレート本体73aの内周面部73cが切り欠き部92cに当接することにより嵌合部90iに位置決め固定されるので、アブレーダブル部材92を固定するための固定部材を別途設ける必要がなく、部品点数を削減することができるとともに、簡単な構成とすることができ、生産コスト削減を図ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第3の実施の形態に係るターボチャージャのコンプレッサハウジングについて説明する。
本実施の形態に係るコンプレッサハウジングにおいては、本発明の第1の実施の形態に係るコンプレッサハウジングとは本体フランジ部へのディフューザプレートの固定構造が異なるが、他の構成は同様に構成されている。したがって、図1から図5に示した第1の実施の形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
図7に示すように、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング163のハウジング本体170は、第1の実施の形態と同様に、一方の端部が図1に示す上流側の吸気管4と連結されるとともに、タービン42側に開口された他方の端部がシールプレート71に連結されており、内部にコンプレッサホイール61を収容するようになっている。
また、ハウジング本体170には、コンプレッサホイール61を収容するよう、回転軸48の軸方向に延在する筒状部170eが形成されている。さらに、この筒状部170eの軸方向におけるタービン42側の端部には、回転軸48の軸方向と直交する方向、すなわち後述するディフューザ通路170dの延在方向に環状に突出した本体フランジ部170fが形成されている。
また、ハウジング本体170には、第1の実施の形態と同様に、導入通路170aと、ホイール室170bと、スクロール通路170cと、ディフューザ通路170dとが形成されている。
本実施の形態においても、ディフューザ通路170dにおけるコーキングの発生を抑制するため、ディフューザ通路170dに面するよう、本体フランジ部170fの内壁面にディフューザプレート173が装着されるようになっている。
このため、本体フランジ部170fには、ディフューザプレート173を取り付けるための環状の凹部170gが形成されている。
また、本体フランジ部170fは、その外周部からディフューザ通路170dに向けて突出するよう形成された環状凸部170hを有している。
この環状凸部170hの内周面部には、ディフューザプレート173に形成された後述するおねじ部173aに螺合するめねじ部170iが形成されている。なお、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング163におけるめねじ部170iは、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングにおける結合手段を構成している。
図7および図8に示すように、ディフューザプレート173は、PTFEなどのフッ素樹脂材からなり、ディフューザ通路170dを画成する本体フランジ部170fの内壁面を覆うよう環状の円板で形成されている。そして、ディフューザプレート173は、本体フランジ部170fに取り付けられた際、ディフューザ通路170dに面するようになっている。
また、ディフューザプレート173の内径および環状の凹部170gの内径は、第1の実施の形態に係るDおよびDと同様に設定されているため、その詳細な説明を省略する。
また、ディフューザプレート173の外周面には、本体フランジ部170fの環状凸部170hの内周面部に形成されためねじ部170iに螺合するおねじ部173aが形成されている。したがって、ディフューザプレート173は、その外周面に形成されたおねじ部173aが環状凸部170hのめねじ部170iに螺合することにより、ハウジング本体170に結合されるようになっている。
なお、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング163におけるおねじ部173aは、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングにおける結合手段を構成している。
ここで、第1の実施の形態に係るコンプレッサハウジング63においては、アルミニウム合金製の本体フランジ部70fよりも大きな熱膨張係数、特に線膨張係数を有するPTFEなどのフッ素樹脂材からなるディフューザプレート73が本体フランジ部70fの外周側にねじ嵌合しているため、高温時にその熱膨張差により、場合によっては、本体フランジ部70fのおねじ部70hとディフューザプレート73のめねじ部73dとの間でガタつきが生じ、結合力が低下する可能性が考えられる。
そこで、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング163においては、アルミニウム合金製の本体フランジ部170fよりも大きな線膨張係数を有するPTFEなどのフッ素樹脂材からなるディフューザプレート173を、本体フランジ部170fの環状凸部170hの内周側にねじ嵌合させる構成とした。
以上のように、本実施の形態に係るターボチャージャ20のコンプレッサハウジング163は、ディフューザプレート173と本体フランジ部170fとがそれぞれに形成されたおねじ部173aとめねじ部170iとの螺合により互いに固定されるので、固定部材としてのねじを別途用いることなくディフューザプレート173をハウジング本体170に結合することができる。このため、従来、ねじを用いることによりねじ部で生じていたディフューザ通路170dにおけるコーキングの発生を防止することができる。
また、ねじを別部材として用いることなく、ディフューザプレート173を本体フランジ部170fに結合する構成としたので、部品点数を削減することができ、ひいては生産コスト削減に寄与することができる。
また、ディフューザプレート173と本体フランジ部170fとが、ねじによる特定箇所での固定を行わないので、特定箇所への熱応力の集中を防止することができる。このため、ディフューザプレート173および本体フランジ部170fのそれぞれの外周に亘って熱応力を分散することができる。
さらに、本体フランジ部170fよりも線膨張係数が大きなPTFEなどのフッ素樹脂材からなるディフューザプレート173が、線膨張係数の小さい本体フランジ部170fの環状凸部170hの内周側にねじ嵌合しているので、ディフューザプレート173が径方向外方に膨張しても、おねじ部173aとめねじ部170iとの間に熱膨張差による隙間が生じることがない。このため、高温時に熱膨張差により発生するディフューザプレート173と本体フランジ部170fとの結合部分でのガタつきを防止することができる。その結果、高温時におけるディフューザプレート173と本体フランジ部170fとの結合力を向上させることができる。
さらに、図9に示すように、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング163は、本体フランジ部170f(図7参照)の環状凸部170hに形成されためねじ部170iのねじ谷とディフューザプレート173の外周面に形成されたおねじ部173aのねじ山との間に形成された間隙Cにより、ディフューザプレート173と本体フランジ部170fとの間の熱膨張差を吸収することができる。
その結果、ディフューザプレート173と本体フランジ部170fとの間で生ずる熱応力を緩和することができる。
なお、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング163においても、第1の実施の形態と同様、アルミニウム合金製としてもよい。この場合、ディフューザ通路170dに面するディフューザプレート173には、その全面をマスキングすることなくフッ素系樹脂によるコーティングを施すのが好ましい。
(第4の実施の形態)
次に、図10を参照して、本発明の第4の実施の形態に係るターボチャージャのコンプレッサハウジングについて説明する。
本実施の形態に係るコンプレッサハウジングにおいては、本発明の第3の実施の形態に係るコンプレッサハウジングとはハウジング本体にアブレーダブル部材を取り付けた点で異なるが、他の構成は同様に構成されている。また、本実施の形態に係るコンプレッサハウジングは、本発明の第2の実施の形態に係るコンプレッサハウジングとは本体フランジ部へのディフューザプレートの固定構造が異なるが、他の構成は同様に構成されている。したがって、図6から図9に示した、第2、第3の実施の形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
図10に示すように、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング183のハウジング本体190は、第3の実施の形態と同様に、一方の端部が図1に示す上流側の吸気管4と連結されるとともに、タービン42側に開口された他方の端部がシールプレート71に連結されており、内部にコンプレッサホイール61を収容するようになっている。
また、ハウジング本体190には、コンプレッサホイール61を収容するよう、回転軸48の軸方向に延在する筒状部190eが形成されている。さらに、この筒状部190eの軸方向におけるタービン42側の端部には、回転軸48の軸方向と直交する方向、すなわち後述するディフューザ通路190dの延在方向に環状に突出した本体フランジ部190fが形成されている。
また、ハウジング本体190には、第3の実施の形態と同様に、導入通路190aと、ホイール室190bと、スクロール通路190cと、ディフューザ通路190dとが形成されている。
また、第3の実施の形態と同様に、本体フランジ部190fの環状凸部190hの内周面部には、ディフューザプレート173の外周面に形成されたおねじ部173aに螺合するめねじ部190iが形成されている。なお、本実施の形態に係るコンプレッサハウジング183におけるめねじ部173aおよびおねじ部190iは、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングにおける結合手段を構成している。
一方、ハウジング本体190における筒状部190eには、第2の実施の形態と同様に、嵌合部190jが環状に形成されている。この嵌合190jには、全周に亘って環状のアブレーダブル部材92が嵌合するようになっている。
アブレーダブル部材92は、第2の実施の形態と同様に構成されているので、本実施の形態においては、その詳細な説明を省略する。なお、本実施の形態において、ディフューザプレート173の内径およびアブレーダブル部材92の切り欠き部92cの径は、第2の実施の形態に係るDおよびDと同様に設定されている。
以上のように、本実施の形態に係るターボチャージャ20のコンプレッサハウジング183は、アブレーダブル部材92が、ディフューザプレート173の本体フランジ部190fへの結合によってディフューザプレート173の内周面部173cが切り欠き部92cに当接することにより嵌合部190jに位置決め固定されるので、アブレーダブル部材92を固定するための固定部材を別途設ける必要がなく、部品点数を削減することができるとともに、簡単な構成とすることができ、生産コスト削減を図ることができる。
また、上述の各実施の形態においては、可変ノズル機構43を採用する可変容量型ターボチャージャ20に本発明を適用する例について説明したが、これに限らず、例えば可変ノズル機構を採用していないターボチャージャに本発明を適用するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る過給機のコンプレッサハウジングは、ディフューザ部におけるコーキングの発生を抑制することができるとともに、部品点数の削減により生産コストの低減を図ることができるという効果を有し、過給機のコンプレッサハウジング全般に有用である。
1 ディーゼルエンジン(内燃機関)
20 ターボチャージャ(過給機)
46 コンプレッサ
61 コンプレッサホイール
61a ブレード
63、83、163、183 コンプレッサハウジング
70、90、170、190 ハウジング本体
70b、90b、170b、190b ホイール室
70c、90c、170c、190c スクロール通路
70d、90d、170d、190d ディフューザ通路
70e、90e、170e、190e 筒状部
70f、90f、170f、190f 本体フランジ部
70g、92c 切り欠き部
70h、90h、173a おねじ部(結合手段)
71 シールプレート(ハウジング本体)
73、173 ディフューザプレート
73a プレート本体
73b プレートフランジ部
73c、173c 内周面部
73d、170i、190i めねじ部(結合手段)
90i、190j 嵌合部
92 アブレーダブル部材
92a 内周面部
92b 外周面部
170g 凹部
170h、190h 環状凸部

Claims (4)

  1. 内燃機関から排出される排気ガスを利用してコンプレッサホイールを回転することにより、前記内燃機関から排出される排気ガスおよびブローバイガスの少なくともいずれか一方を含む前記内燃機関への吸入空気を過給する過給機のコンプレッサハウジングであって、
    前記吸入空気の吸入方向の上流側に設けられ、前記吸入空気を圧縮する前記コンプレッサホイールを収容するホイール室と前記ホイール室の径方向の外方を渦巻状に囲み、前記吸入方向の下流側に圧縮された前記吸入空気を前記内燃機関に供給するスクロール通路と前記ホイール室および前記スクロール通路に連通するとともに前記コンプレッサホイールで圧縮された前記吸入空気を前記スクロール通路に流通させるディフューザ通路とが形成されたハウジング本体と、
    前記ディフューザ通路に対向するとともに前記ディフューザ通路の延在方向に環状に突出するよう前記ハウジング本体に形成された本体フランジ部と、
    前記本体フランジ部に結合手段により結合され、前記ディフューザ通路に面する環状のディフューザプレートと、を備え、
    前記本体フランジ部が、その外周部から前記ディフューザ通路側に向けて突出した環状凸部を有し、
    前記ディフューザプレートは、コンプレッサホイールの最大径よりも大きい内径を有し、
    前記結合手段が、前記ディフューザプレートの外周面部に形成されたおねじ部と前記環状凸部の内周面部に形成されためねじ部とからなり、前記おねじ部と前記めねじ部とを螺合させることにより、前記ディフューザプレートを前記本体フランジ部に結合させることを特徴とする過給機のコンプレッサハウジング。
  2. 内燃機関から排出される排気ガスを利用してコンプレッサホイールを回転することにより、前記内燃機関から排出される排気ガスおよびブローバイガスの少なくともいずれか一方を含む前記内燃機関への吸入空気を過給する過給機のコンプレッサハウジングであって、
    前記吸入空気の吸入方向の上流側に設けられ、前記吸入空気を圧縮する前記コンプレッサホイールを収容するホイール室と前記ホイール室の径方向の外方を渦巻状に囲み、前記吸入方向の下流側に圧縮された前記吸入空気を前記内燃機関に供給するスクロール通路と前記ホイール室および前記スクロール通路に連通するとともに前記コンプレッサホイールで圧縮された前記吸入空気を前記スクロール通路に流通させるディフューザ通路とが形成されたハウジング本体と、
    前記ディフューザ通路に対向するとともに前記ディフューザ通路の延在方向に環状に突出するよう前記ハウジング本体に形成された本体フランジ部と、
    前記本体フランジ部に結合手段により結合され、前記ディフューザ通路に面するプレート本体と前記本体フランジ部側に環状に突出するよう前記プレート本体に形成されたプレートフランジ部とからなる環状のディフューザプレートと、を備え、
    前記結合手段が、前記本体フランジ部の外周面部に形成されたおねじ部と前記プレートフランジ部の内周面部に形成されためねじ部とからなり、前記おねじ部と前記めねじ部とを螺合させることにより、前記ディフューザプレートを前記本体フランジ部に結合させることを特徴とする過給機のコンプレッサハウジング。
  3. 前記ホイール室を画成する前記ハウジング本体の内壁面部の少なくとも一部を形成するとともに、前記コンプレッサホイールとの接触により切削される環状のアブレーダブル部材を備え、
    前記ハウジング本体は、前記アブレーダブル部材が嵌合する嵌合部を有し、
    前記アブレーダブル部材は、外周面部であって前記ディフューザプレート側の一端に前記ディフューザプレートの内周面部の内径と同径の切り欠き部を有し、前記ディフューザプレートの本体フランジ部への結合によって前記ディフューザプレートの内周面部が前記切り欠き部に当接することにより前記嵌合部に位置決め固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の過給機のコンプレッサハウジング。
  4. 前記結合手段は、前記おねじ部および前記めねじ部のねじ山とねじ谷との間に所定の間隙を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の過給機のコンプレッサハウジング。
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