JP5905736B2 - 排気タービン過給機の製造方法及び排気タービン過給機 - Google Patents
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Description
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、係止部材によってシール部材をハウジング本体に固定することに起因して過給機の圧縮効率が低下することを好適に抑制することのできる排気タービン過給機の製造方法及び排気タービン過給機を提供することにある。
(1)請求項1に記載の発明は、コンプレッサハウジングを構成するハウジング本体と、前記ハウジング本体に固定されるとともにインペラに対向するシュラウド面を有するシール部材であって前記ハウジング本体の材料よりも高い快削性を有する材料により形成されるシール部材と、を備える排気タービン過給機の製造方法であって、係止部材により前記シール部材を前記ハウジング本体に固定した後に、前記シール部材と共に前記係止部材を削ることにより前記シュラウド面を形成することをその要旨としている。
例えば、頭部頂面に工具で回すための溝や穴が設けられたねじによってシール部材を固定する場合には、シュラウド面においてシール部材とねじとを連続した曲面形状に形成するために、シール部材と共にねじの頭部を削ると、ねじの溝や穴が依然として残るおそれがある。この場合、こうした溝や穴によって気流が乱れることとなる。これに対して、上記構成によれば、ねじのような溝や穴がないため、気流が乱れることが一層好適に抑制されるようになる。
尚、以降において、シャフト2の軸線方向、径方向、周方向を単に、軸線方向A、径方向R、周方向Cと称する。また、軸線方向Aにおいてコンプレッサの入口側(図1における左側)を先端側と称し、ベアリングハウジング40側(図1における右側)を基端側と称する。
コンプレッサハウジング8は、大きくは3つのピース(スクロールピース10、シュラウドピース20、及びラジアルピース30)と、これら3つのピース10、20、30とは別体のシール部材50とによって構成されている。尚、これら3つのピース10、20、30は共に同一の金属材料、具体的にはアルミニウムにより形成されている。
次に、図2〜図4を参照して、コンプレッサハウジング8の構造について更に詳細に説明する。
挿入穴23は、シュラウドピース20の基端面に形成される略円柱状の拡径部23bと、拡径部23bの底面に形成されて先端側に延びる円柱状の縮径部23aとを有している。これら縮径部23aと拡径部23bは同軸上に形成されている。
ここで、ピン60によりシール部材50をシュラウドピース20に固定した後に、シール部材50の内周面及び基端面と共にピン60の頭部62を削ることによりシュラウド面Sが形成されている。そして、シュラウドピース20のシュラウド面S及びピン60のシュラウド面Sは連続的な曲面形状とされている。尚、本発明に係るシュラウド面には、シール部材50及びシュラウドピース20においてインペラ4に対向する面に加えて、ディフューザ通路7を区画する面も含まれている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
シール部材50の組み付け及び加工に先立ち、まずは、スクロールピース10に対して、未だシュラウド面Sの形成されていないシュラウドピース20を基端側から圧入する(図5(a))。
次に、図5(b)に示すシュラウドピース及びシール部材の基端面に対して、挿入穴23及び係止凹部54を切削加工にて形成する(図5(c))。
最後に、図5(d)に示すシール部材50の内周面及び基端面、並びにシュラウドピース20の基端面と共にピン60の頭部62の頂面を切削加工にてシュラウド面Sとする。ここでは、シュラウド面Sとインペラ4のブレード4aとのチップクリアランスが所定の大きさとなるように削られる(図5(e))。
(1)排気タービン過給機は、コンプレッサハウジング8を構成するハウジング本体(スクロールピース10、シュラウドピース20、及びラジアルピース30)と、ハウジング本体の材料よりも高い快削性を有する材料により形成されるとともにインペラ4に対向するシュラウド面Sを有するシール部材50と、を備えている。この排気タービン過給機の製造方法では、ピン60によりシール部材50をシュラウドピース20に固定した後に、シール部材50と共にピン60を削ることによりシュラウド面Sを形成するようにしている。こうした構成によれば、ピン60によってシール部材50をシュラウドピース20に固定することに起因して過給機の圧縮効率が低下することを好適に抑制することができるようになる。
Claims (4)
- コンプレッサハウジングを構成するハウジング本体と、前記ハウジング本体に固定されるとともにインペラに対向するシュラウド面を有するシール部材であって前記ハウジング本体の材料よりも高い快削性を有する材料により形成されるシール部材と、を備える排気タービン過給機の製造方法であって、
係止部材により前記シール部材を前記ハウジング本体に固定した後に、前記シール部材と共に前記係止部材を削ることにより前記シュラウド面を形成する
ことを特徴とする排気タービン過給機の製造方法。 - コンプレッサハウジングを構成するハウジング本体と、該ハウジング本体に囲繞されているインペラと、前記ハウジング本体に固定されており前記インペラに対向するシュラウド面をなすシール部材と、を備える排気タービン過給機であって、
前記シール部材を前記ハウジング本体に係止するピンを備え、該ピンは、前記ハウジング本体に設けられた穴に挿入されており、
前記ピンは軸部と頭部とを有し、該頭部には傾斜した面が設けられており、
前記シュラウド面において、前記シール部材と前記ピンの頭部とが連続した曲面形状に形成されている
ことを特徴とする排気タービン過給機。 - 請求項2に記載の排気タービン過給機において、
前記ピンの頭部は、前記ピンの軸部よりも外径が大きく、
前記ピンの頭部が前記シール部材の周縁を係止している
ことを特徴とする排気タービン過給機。 - 請求項2又は請求項3に記載の排気タービン過給機において、
前記ピンは前記ハウジング本体と熱膨張係数が同一の素材からなる
ことを特徴とする排気タービン過給機。
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